JPH09153655A - レ−ザ装置 - Google Patents

レ−ザ装置

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Publication number
JPH09153655A
JPH09153655A JP13582296A JP13582296A JPH09153655A JP H09153655 A JPH09153655 A JP H09153655A JP 13582296 A JP13582296 A JP 13582296A JP 13582296 A JP13582296 A JP 13582296A JP H09153655 A JPH09153655 A JP H09153655A
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JP
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laser
excitation light
rod
light
solid
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Application number
JP13582296A
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English (en)
Inventor
Kazumi Ouchi
和美 大内
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Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の冷却システムを要することなく、安価
で容易に製造できるレ−ザ装置を提供する。 【解決手段】 固体レ−ザ媒質に励起光源からの励起光
を照射してレ−ザ光を発振させるレ−ザ装置において、
前記励起光源として発光ダイオ−ド10を用いる。各L
ED10を出射した励起光は、第1及び第2シリンダレ
ンズ11、12を介し、固体レ−ザロッド1の中心に向
かって線集光して照射され、光吸収特性に応じて吸収さ
れてロッドを励起する。吸収されずにロッドを通過した
一部の励起光は、ロッドの半周側面に施されたミラ−コ
−ティング1aにより反射され、再びロッドに吸収され
る。これにより、各LED10を発した励起光のロッド
の吸収特性に一致した波長の大部分の光が、レ−ザロッ
ド1に吸収されることになり、高効率で励起を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はレ−ザ装置に係り、
さらに詳しくは、固体レ−ザ媒質に励起光を照射してレ
−ザ光を得るレ−ザ励起機構に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来より、Nd:YAGレ−ザに代表さ
れる固体レ−ザ媒質に励起光源からの励起光を照射して
レ−ザ光を発振させ、発振したレ−ザ光を加工や治療に
利用するレ−ザ装置が知られている。この種の装置にお
ける励起光源としては、クリプトンやクセノン等のフラ
ッシュランプが用いられるのが普通であり、近年では半
導体レ−ザを用いることも提案されている。
【0005】
【0003】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フラッシュラ
ンプや半導体レ−ザによる励起法には次のような欠点が
あった。
【0007】すなわち、フラッシュランプによる励起は
ランプの発光スペクトルが固体レ−ザ媒質が持つ吸収ス
ペクトル特性より広範囲すぎ、励起エネルギに対するレ
−ザ発振出力の効率が悪い。また、フラッシュランプは
ランプ自体が発熱により高熱になることに加え、固体レ
−ザ媒質も吸収されない励起光により熱を帯びるため、
大型の冷却システムが必要である。
【0008】一方、半導体レ−ザによる励起は、半導体
レ−ザの発振スペクトルを固体レ−ザ媒質の吸収スペク
トル帯に合うものを選ぶことにより比較的効率良くレ−
ザが得られるが、現在のところ高出力の半導体レ−ザは
かなり高価である。また、半導体レ−ザの素子は非常に
デリケ−トであり、人間の持つ静電気でも簡単にショ−
トしてしまう等、装置製造時における取扱いの難しさが
ある。
【0009】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑み、大
型の冷却システムを要することなく、安価で容易に製造
できるレ−ザ装置を提供することを技術課題とする。
【0010】
【0004】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を有することを特徴とす
る。 (1) 固体レ−ザ媒質に励起光源からの励起光を照射
してレ−ザ光を発振させるレ−ザ装置において、前記励
起光源として発光ダイオ−ドを用いたことを特徴とす
る。
【0012】
【0005】(2) (1)のレ−ザ装置は、前記発光
ダイオ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の横側面
から照射する側面照射手段を有することを特徴とする。
【0013】
【0006】(3) (2)の側面照射手段は、前記固
体レ−ザ媒質の軸方向に一致した母線軸を持つシリンダ
レンズを前記発光ダイオ−ドの前面に配置したことを特
徴とする。
【0014】
【0007】(4) (2)の側面照射手段は、前記発
光ダイオ−ドからの励起光を光ファイバにより導光する
ことを特徴とする。
【0015】
【0008】(5) (3)又は(4)のレ−ザ装置
は、前記側面照射手段により照射され、前記固体レ−ザ
媒質を通過した励起光を反射する透過励起光反射手段を
備えることを特徴とする。
【0016】
【0009】(6) (1)のレ−ザ装置は、前記発光
ダイオ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の軸方向
端面に照射する端面照射手段を有することを特徴とす
る。
【0017】
【0010】(7) (6)の前記端面照射手段は、前
記発光ダイオ−ドからの励起光をファイバを介して前記
固体レ−ザ媒質の端面に導く導光手段を備えることを特
徴とする。
【0018】
【0011】(8) (1)のレ−ザ装置は、前記発光
ダイオ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の軸に対
して傾斜して導く照射手段と、前記固体レ−ザ媒質と平
行に置かれた反射手段とを備え、励起光を反射して多段
階的な励起を行うことを特徴とする。
【0019】
【0012】(9) (8)の照射手段は、前記発光ダ
イオ−ドからの励起光を光ファイバを介して照射するこ
とを特徴とする。
【0020】
【0013】(10) (1)の発光ダイオ−ドは複数
個であることを特徴とする。
【0021】
【0014】
【0022】
【実施例1】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0023】図1は本実施例のレ−ザ装置の構成を説明
する図であり、(a)は装置の要部側面断面図、(b)
はそのA−A断面図である。
【0024】1は固体レ−ザロッドであり、実施例では
主波長1064nmの光を発振するNd:YAGを使用してい
る。固体レ−ザロッド1の図上上側の半周側面(後述す
る励起光源としてのLEDに対向する側)には、鏡面研
磨を行った後にミラ−コ−ティング1aが施されてい
る。このミラ−コ−ティング1aは、図上の下側から照
射され(照射については後述する)、ロッドに吸収され
きらずに通過した励起光を内側に反射して、さらに励起
効率を高める。なお、ロッド自体にミラ−コ−ティング
を施す代わりに、集光型の反射ミラ−をレ−ザロッド1
の半周側面側に配置しても良い。
【0025】
【0015】固体レ−ザロッド1はOリング2を介して
ロッドハウジング3に保持されており、Oリング2はロ
ッドハウジング3内に形成された冷却水循環室内4の密
閉性を確保する。5、6は図示なき冷却水循環路からの
冷却水を循環室内4で循環させるための冷却水口であ
る。
【0026】
【0016】10は固体レ−ザロッド1の励起光源とし
てのLED(発光ダイオ−ド)であり、実施例では固体
レ−ザロッド1の片側側面から励起光を照射するよう
に、レ−ザロッド1の軸方向に沿ってロッドハウジング
3に4個埋め込み配置している。LED10は、その発
光波長としてピ−ク波長880nm 、出力50%以上のスペ
クトル帯を840 〜920nm 付近に持ち、6Wの出力が可能
な高出力LED(0PT0DIODE 社製:OD−669)を使
用している。したがって、このLEDを4個使用すれば
24Wの高出力の励起光源光が得られる。また、LED
10のスペクトル帯は、図2に示すように、Nd:YA
Gの主な励起光吸収スペクトル帯の一つ(860 〜900nm
付近)に合っており、Nd:YAGロッドを比較的効率
良く励起することができる。さらに、LEDはその製造
において中に含ませる薬品により発光波長帯の特性を変
えることができるので、Nd:YAGのより効率の良い
吸収スペクトル帯(750nm 付近、あるいは800nm 付近)
に合わせることもできるし、さらに種々の固体レ−ザ媒
質の吸収スペクトル帯に対応させることもできる。
【0027】
【0017】なお、このLED10は発光チップ上に形
成されたエポキシレンズにより広い発散角を持つので、
発光面をできるだけ確保するようにロッドハウジング3
へ取り付けることが好ましい。例えば、発光中心光軸に
対して片側70度以上の発散角を確保するように取り付
けると、出射光の内95%以上の光を固体レ−ザロッド
1側に向かわせることができる。
【0028】また、LEDは一般的に電気的に非常に安
定した素子であるので、装置製造上の取扱も容易であ
り、価格も安価に入手できる。
【0029】
【0018】11は4個のLED10の前面に配置され
た第1シリンダレンズであり、固体レ−ザロッド1の軸
方向と一致した母線軸を持ち、LED10から出射した
励起光の発散角を狭める。12は第1シリンダレンズと
固体レ−ザロッド1の間に配置された第2シリンダレン
ズであり、第1シリンダレンズと同様に固体レ−ザロッ
ド1の軸方向と一致した母線軸を持つ。第2シリンダレ
ンズ12は、第1シリンダレンズ11により狭められた
励起光(ロッド軸に対しての垂直方向の励起光)を固体
レ−ザロッド1の中心に向けて線集光させる。なお、こ
れらシリンダレンズ11、12の焦点距離は、冷却水循
環室内4に満たす冷却水の屈折率や、LED10から固
体レ−ザロッド1までの配置距離等により適切に設計す
る。
【0030】
【0019】13はLED10のロッドハウジング3へ
の取り付けにおいて、冷却水循環室内4の密閉性を保持
するためのシ−リング部材である。
【0031】15は固体レ−ザロッド1の後側に配置さ
れた共振用の全反射ミラ−であり、固体レ−ザロッド1
から放出される波長1064nmの光を全反射する。16は前
側に配置された出力ミラ−であり、波長1064nmの光を略
10%透過し、略90%を反射する特性のコ−ティング
が施されている。
【0032】ロッドハウジング3の出射側にはレ−ザ光
を被照射物に導くための導光光学系等が配置されるが、
導光光学系はレ−ザ光の利用目的により種々の周知のも
のが使用できるので、ここではその説明は省略する。
【0033】
【0020】図3は装置の制御系及び冷却機構の概略構
成を示す図である。
【0034】20はロッドハウジング3の冷却水口5、
6と接続した冷却水循環路を示し、循環路20の途中に
は冷却水をロッドハウジング3内に送出するポンプ2
1、冷却水の温度を検出する温度センサ22、フィルタ
23及び熱交換器24が配置されている。25は熱交換
器24に送風を行う冷却用ファンである。
【0035】30はLED10の電源部である。LED
は一般に供給される電流に対しての発光効率が極めて高
いため、実施例のように6Wの出力が可能なLEDを4
個使用しても大容量の電流を必要とせず、電源部30は
比較的小型にすることができる。
【0036】31は装置のレ−ザ発振制御を行う制御部
であり、制御部31には電源部30、温度センサ22が
接続され、また、駆動回路32、33を介してそれぞれ
ポンプ21、冷却用ファン25が接続される。さらにレ
−ザ光の照射条件等の設定を行うコントロ−ラ34、照
射スイッチ35が接続されている。
【0037】
【0021】以上のような構成を持つ装置において、そ
の動作を説明する。
【0038】照射スイッチ35からの信号が制御部31
に入力されると、制御部31はコントロ−ラ34による
レ−ザ照射条件の信号に基づき、電源部30を介して各
LED10を発光駆動する。各LED10を出射した励
起光は、第1及び第2シリンダレンズ11、12を介
し、固体レ−ザロッド1の中心に向かって線集光して照
射される。照射された励起光は固体レ−ザロッド1の光
吸収特性に応じて吸収され、ロッドを励起する。吸収さ
れずにロッドを通過した一部の励起光は、ロッドの半周
側面に施されたミラ−コ−ティング1aにより反射さ
れ、再びロッドに吸収される。これにより、各LED1
0を発した励起光のロッドの吸収特性に一致した波長の
大部分の光が、レ−ザロッド1に吸収されることにな
り、高効率で励起を行う。
【0039】励起光の照射により励起されたレ−ザロッ
ド1は光を放出し、放出された光のうち1064nmの波長の
光が全反射ミラ−15及び出力ミラ−16によって共振
増幅され、出力ミラ−16側からレ−ザ出射される。出
射されたレ−ザ光は図示なき導光光学系等に導光され、
被照射物に照射される。
【0040】また、コントロ−ラ34から装置の起動信
号が制御部31に入力されると、制
【0041】
【0022】御部31はポンプ21を作動させ、ロッド
ハウジング3内の冷却水を循環させる。冷却水の循環に
より冷却水循環室内4のレ−ザロッド1は冷却される。
一方、LED10は冷却水の循環による直接の冷却効果
は少ないが、ロッドハウジング3を熱伝導効率の良いも
ので構成することにより、ロッドハウジング3自体が冷
却され、さらにその熱伝導によりLED10を構成する
金具が冷却されて、LED10の発光部も冷却される。
冷却水の温度調整は、温度センサ22による温度情報に
基づき、制御部31が冷却ファン25を回転制御し、熱
交換器24から熱を除去して行う。
【0042】
【0023】ところで、LED10の励起光のスペクト
ル帯は、前述したようにNd:YAGの主な励起光吸収
帯に合致しており、Nd:YAGロッドを比較的効率良
く励起することができるため、レ−ザロッド1自体が吸
収されない光により帯びる熱量は抑えられている。ま
た、LED10も供給電流に対する発光効率が良いた
め、その発熱量もそれほど多くない。したがって、これ
らの熱を除去するための冷却機構は、フラッシュランプ
励起等の冷却機構のように大型のものを必要とせずにす
み、装置を安価に製造でき、装置の小型軽量化も図るこ
とができる。
【0043】
【0024】以上、励起光源としてのLEDをレ−ザロ
ッド1の側面に配置し、側面から励起光を照射する一例
を示したが、LEDの配置は実施例のようにレ−ザロッ
ドの片側側面に限らず、両側面に沿って配置しても良
い。この場合、レ−ザロッドを通過した励起光を再び利
用するためのミラ−コ−ティング等を施すことは難し
く、LED1個あたりの励起効率は落ちるが、配置する
LEDの数を増やすことができるので、ト−タルの励起
光量を上げることができ、高出力のレ−ザ出力がさらに
可能になる。
【0044】また、LED10を発した励起光のレ−ザ
ロッド1への照射は、装置のレ−ザ光軸に対する断面形
状が楕円型の集光ミラ−を利用しても良い。この場合、
レ−ザロッド1とLED10は、楕円集光ミラ−が持つ
2つの焦点位置に配置する。LED10からの励起光は
直接照射と楕円集光ミラ−の反射により、レ−ザロッド
1の側面に効率良く照射される。
【0045】さらにまた、LED10をロッドハウジン
グ3の外部に設け、各LED10と光学的に接続された
ファイバにより共振器内に励起光を入射させ、レ−ザロ
ッド1側面にそれぞれ照射させるようにしても良い。
【0046】
【0025】
【0047】
【実施例2】実施例2はレ−ザロッドの端面からLED
による励起光を照射する端面起型の例である。図4は実
施例2のレ−ザ装置の光学系を中心とした構成図を示す
図であり、実施例1と同様な部材には同一の符号を付
し、重複説明は省略する。
【0048】50は光源ハウジングであり、光源ハウジ
ング50には複数個のLED10が配置され、各LED
10の前には、発散出射するLED励起光の発散角を狭
める第1集光レンズ51、さらに光ファイバ53に励起
光を入射させるための第2集光レンズ52が配置されて
いる。光ファイバ53の入射端面に入射する励起光は、
そのコア内で効率良く伝搬される集光角度とするよう
に、第1及び第2集光レンズ51、52の配置距離及び
その焦点距離等が設計設定される。
【0049】
【0026】各光ファイバ53の出射端側はバンドル部
54により束ねられ、レ−ザロッド1を持つロッドハウ
ジング3´に接続される。ロッドハウジング3´にはバ
ンドル部54側から順に、コリメ−ティングレンズ5
5、集光レンズ56、ダイクロイックミラ−57が配置
されている。ダイクロイックミラ−57はLED10の
発する波長770 〜980nm の光を透過し、Nd:YAGで
あるレ−ザロッド1が発振する主波長1064nmの光を全反
射する特性を持ち、レ−ザロッド1の共振ミラ−として
の役目を果たす。
【0050】
【0027】各LED10から出射した励起光は、第1
及び第2集光レンズ51、52を介して、それぞれ各光
ファイバ53に入射する。各光ファイバ53により伝搬
された光はバンドル部54から一つに束ねられて出射
し、コリメ−ティングレンズ55により平行光束とされ
た後、集光レンズ56によって集光しつつダイクロイッ
クミラ−57を透過する。ダイクロイックミラ−57を
透過した光は、レ−ザロッド1の端面の前で一旦集光
し、その後広がった光がレ−ザロッド1の端面に照射さ
れる。この端面への励起光は、照射損失を抑えるために
ほぼ全部の励起光が照射され、かつレ−ザロッド1の励
起部分をできるだけ確保するために端面全域にわたり照
射されるように、励起光の集光点とレ−ザロッド1との
間隔を調整配置することが好ましい。また、集光した後
にロッド端面へ入射する励起光の角度は、ロッド内で全
反射して伝搬する臨界角以下となるように、集光レンズ
56の集光点を設計すると、効率良くレ−ザロッド1を
励起することができる。
【0051】
【0028】なお、この端面照射は、実施例のように励
起光を集光させて照射する他、端面領域とほぼ一致する
幅の平行光束で照射する光学系としても、同様に効率良
くロッドを励起することができる。
【0052】ロッド端面からの励起光の照射によりレ−
ザロッド1は励起される。励起により放出された光のう
ち波長1064nmの光が、ダイクロイックミラ−57と出力
ミラ−16の反射により共振増幅され、出力ミラ−16
よりレ−ザ出射される。
【0053】このように固体レ−ザロッドの光軸方向の
端面に励起光を照射する端面励起(縦励起)の方式は、
照射領域の少ない励起光の場合でも、励起光をロッド全
体にいきわたせることができ、励起効率を向上させるこ
とができる。
【0054】なお、励起光源のLED10はロッドハウ
ジング3´と分離させたため、その冷却機構を別途設け
る必要があるが、実施例1で示した冷却機構の冷却水循
環路20をLED10側まで延ばし、発光素子が取り付
けられた金具を介して冷却するようにすると、構成を複
雑にせずにすむ。
【0055】
【0029】
【0056】
【実施例3】実施例3は固体レ−ザロッドの軸方向に対
して斜めから励起光を照射する斜め入射励起型(スラブ
型)の例である。図5はその要部光学系を示し、実施例
1、2と同様な部材には同一の符号を付し、重複説明は
省略する。
【0057】60はロッドハウジング3''の内部に設け
られた円筒型の集光反射鏡であり、その焦点付近にレ−
ザロッド1が配置されている。光源ハウジング50に配
置された複数個のLED10からの励起光は、第1及び
第2集光レンズ51、52を介して、それぞれ各光ファ
イバ53に入射する。各光ファイバ53により伝搬され
た光はバンドル部54´で一体的にされ、ロッドハウジ
ング3''の共振器内に入射する。バンドル部54´はレ
−ザロッド1の軸に対して斜めに向くように配置されて
おり、バンドル部54´から出射した励起光はレ−ザロ
ッド1に斜め方向から照射される。励起光はレ−ザロッ
ド1の吸収特性により、その一部は吸収されずにロッド
内を通過する。吸収されずに通過した励起光は集光反射
鏡60で反射されて再びレ−ザロッド15に戻ってく
る。励起光は集光反射鏡60によって反射が繰り返さ
れ、レ−ザロッド1を多段階的に励起する。実施例3の
装置では、この多段階励起により励起効率を上げること
ができる。
【0058】なお、励起光の反射は集光反射鏡60を用
いる代わりに、レ−ザロッド1にミラ−蒸着を施して、
ロッド内で反射するようにするしても良い。
【0059】
【0030】以上の実施例1〜3では、固体レ−ザロッ
ド1としてNd:YAGを例にとって説明した、固体レ
−ザロッドはNd:YAGに限らず、Nd:KGW(Po
tassium Gadolinium Tungstate)等の種々の固体レ−ザ
媒質が使用できる。例えば、Nd:KGWの場合、その
励起光吸収特性はNd:YAGと近似しているため、実
施例のLED10をそのまま利用することができる。な
お、Nd:KGWは主波長1067nmの他、1351nm、911nm
の発振線を持つため、レ−ザ発振光路内にグレ−ティン
グ等の波長選択器、及び基本波長を第2高調波に変換す
るKTP等の非線形結晶を配置することにより、533nm
、675nm 及び455nm の緑発振、赤発振及び青発振を行
うことができる。したがって、固体レ−ザ媒質としてN
d:KGWを使用したレ−ザ装置を光凝固治療装置に応
用した場合、被照射物(眼底等)の光吸収特性に合わせ
て効果的なレ−ザ治療を行うことができる。
【0060】また、レ−ザ発振は連続波に限らず、レ−
ザ発振光路内にQスイッチを設けることにより、パルス
発振とすることもできる。
【0061】
【0031】
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
励起光源としてLED(発光ダイオ−ド)を採用したこ
とにより、大型の冷却機構を要せず、また、装置製造上
の取扱も容易であるため、装置を安価に製造することが
できる。さらに、大型の冷却機構を構成しなくてすむの
で、装置の小型軽量化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のレ−ザ装置の構成を説明する図であ
る。
【図2】Nd:YAGの励起光吸収スペクトルを示す図
である。
【図3】装置の制御系及び冷却機構の概略構成を示す図
である。
【図4】実施例2の装置の光学系を中心とした構成図を
示す図である。
【図5】実施例3の装置の要部光学系を示す図である。
【符号の説明】
1 固体レ−ザロッド 3 ロッドハウジング 10 LED 11 第1シリンダレンズ 12 第2シリンダレンズ 30 電源部 31 制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体レ−ザ媒質に励起光源からの励起光
    を照射してレ−ザ光を発振させるレ−ザ装置において、
    前記励起光源として発光ダイオ−ドを用いたことを特徴
    とするレ−ザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレ−ザ装置は、前記発光ダイ
    オ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の横側面から
    照射する側面照射手段を有することを特徴とするレ−ザ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の側面照射手段は、前記固体レ
    −ザ媒質の軸方向に一致した母線軸を持つシリンダレン
    ズを前記発光ダイオ−ドの前面に配置したことを特徴と
    するレ−ザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の側面照射手段は、前記発光ダ
    イオ−ドからの励起光を光ファイバにより導光すること
    を特徴とするレ−ザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4のレ−ザ装置は、前記側
    面照射手段により照射され、前記固体レ−ザ媒質を通過
    した励起光を反射する透過励起光反射手段を備えること
    を特徴とするレ−ザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1のレ−ザ装置は、前記発光ダイ
    オ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の軸方向端面
    に照射する端面照射手段を有することを特徴とするレ−
    ザ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の前記端面照射手段は、前記発
    光ダイオ−ドからの励起光をファイバを介して前記固体
    レ−ザ媒質の端面に導く導光手段を備えることを特徴と
    するレ−ザ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1のレ−ザ装置は、前記発光ダイ
    オ−ドからの励起光を前記固体レ−ザ媒質の軸に対して
    傾斜して導く照射手段と、前記固体レ−ザ媒質と平行に
    置かれた反射手段とを備え、励起光を反射して多段階的
    な励起を行うことを特徴とするレ−ザ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の照射手段は、前記発光ダイオ
    −ドからの励起光を光ファイバを介して照射することを
    特徴とするレ−ザ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1の発光ダイオ−ドは複数個で
    あることを特徴とするレ−ザ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000012933A (ja) * 1998-06-23 2000-01-14 Mitsubishi Electric Corp レーザ装置
JP2003332657A (ja) * 2002-05-17 2003-11-21 Megaopto Co Ltd レーザーシステム
JP2004354780A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Keyence Corp レーザ加工装置
JP2007134522A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Sumitomo Heavy Ind Ltd 光学装置およびレーザ増幅方法
CN103579892A (zh) * 2013-10-30 2014-02-12 浙江大学 高效led泵浦的固体激光器

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