JPH09149636A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JPH09149636A
JPH09149636A JP7301649A JP30164995A JPH09149636A JP H09149636 A JPH09149636 A JP H09149636A JP 7301649 A JP7301649 A JP 7301649A JP 30164995 A JP30164995 A JP 30164995A JP H09149636 A JPH09149636 A JP H09149636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
mos transistor
period
current
rectifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7301649A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryozo Yoshino
亮三 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7301649A priority Critical patent/JPH09149636A/ja
Publication of JPH09149636A publication Critical patent/JPH09149636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタアップ形の同期整流回路を有するスイ
ッチング電源装置の還流動作時の損失の低減と小形化と
を図る。 【解決手段】 同期整流用MOSトランジスタM5、M6
を、M5が整流電流を流すとき、M5がオン、M6がオフ
となるように制御し、反転動作時、M5がオフ、M6がオ
ンとなるように制御する。この期間以外の還流動作中、
5、M6の両MOSトランジスタをオンとして、還流電
流を流すように制御する。 【効果】 還流電流が流れる期間に整流用の両MOSト
ランジスタをオンとすることにより、電力損失を大幅に
低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に係り、特に、センタタップ型の全波整流回路を同
期整流回路により構成したスイッチング電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置に関する従来技術
として、例えば、「スイッチング・レギュレータ設計ノ
ウハウ」長谷川 彰 著 昭和60年4月10日 QC
出版株式会社初版発行 第28頁 図1−13 (a)
〜(e)に記載されるような種々の回路方式の技術が知
られている。そして、特に、大容量に適した回路方式と
して、ハーフブリッジ、フルブリッジ回路が用いられ、
センタタップ方式の全波整流回路が多用されている。
【0003】センタタップ方式の全波整流回路を持つ電
源装置は、整流素子としてショットキ・ダイオードを採
用することにより、半導体の順方向電圧降下による損失
をできるだけ少くするような努力がはらわれている。そ
して、前記ダイオードは、整流動作のために働くと共
に、整流動作後の出力フィルタのインダクタンスによる
還流電流を流す働きもしている。
【0004】電源装置の効率の向上を図るためには、電
源装置の全損失の半分を占めるこの整流部の高効率化が
望まれていおり、MOSトランジスタを使用して同期整
流を行う方法も考えられているが、この場合にも、還流
電流を流すためのダイオードが必要になり、このダイオ
ードによる損失が生じて効率の改善を図ることが困難で
ある。
【0005】また、効率を向上させることのできる電源
装置として、共振電源装置があり、この種の電源装置に
関する従来技術として、例えば、「Product-&-Applicat
ionsHandbook1993-94」 Unitrode Integrated Cincuits
Corpovation 発行 9-201頁等に記載された技術が知ら
れている。この共振型の電源装置は、スイッチング損失
が少なく、スイッチング周波数を上げることにより小形
化が可能であるが、前記文献の例では、その効率が75
%である。
【0006】スイッチング電源に関する従来技術とし
て、前述の他、「電子技術:スイッチング電源設計ハン
ドブック」 株式会社 日刊工業新聞社発行 1989 Vo
l.31No.3 14〜15頁に記載された各種回路が知られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したMOSトラン
ジスタを使用して同期整流を行う従来技術は、整流動作
時のみ、MOSトランジスタをオンとし、それ以外のと
きにオフとなるように制御されている。そして、この従
来技術において、整流動作後の還流電流は、MOSトラ
ンジスタに寄生するボディーダイオードを通るか、ある
いは、別に設けた還流電流を流すためのダイオードを通
って流れることになる。
【0008】この結果、この従来技術は、還流電流をボ
ディーダイオードを通して流す場合に、整流用MOSト
ランジスタのオン動作時の損失の7〜8倍の損失が発生
してしまい、この損失を避けるためにオフ期間を非常に
短かくする必要があり、スイッチング電源装置としての
動作範囲が狭くなってしまうという問題点を生じる。ま
た、還流用ダイオードを設けて還流電流をこのダイオー
ドを通して流す場合、整流動作時とほぼ同じ程度の容量
のダイオードが必要となり、コスト的に不利になるとい
う問題点を生じる。さらに、還流電流を流すためにMO
Sトランジスタを設ける方法も有るが、この場合にも、
その大きさ、コスト等の面で不利である。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、整流時の損失と還流動作中の損失とを低減する
ことのできる整流回路を有し、物量の増加を抑えて小形
化可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
【0010】具体的には、ショットキ・ダイオード等を
用いる整流回路の場合に比較して、整流時の損失を1/
4〜1/5に低減すると共に、還流時の損失を1/8−
1/10に低減することのできるスイッチング電源装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、整流回路をMOSトランジスタを使用するセンター
タップ型同期整流回路により構成し、整流動作時、整流
を行うMOSトランジスタをオン動作させ、反転側MO
Sトランジスタをオフ動作させ、これ以外の動作期間中
は、両MOSトランジスタをオン動作させるようにする
ことにより達成される。
【0012】また、前記目的は、前述に加えて、トラン
スのセンタタップ巻線にさらに巻き上げたゲート駆動巻
線を設け、あるいは、主トランスと同一の1次側電圧を
加えるゲート駆動巻線を有する別トランスを設けると共
に、整流用のMOSトランジスタのゲート−ソース間を
接続するダイオードを設け、前記MOSトランジスタゲ
ート駆動巻線により駆動することにより達成される。
【0013】さらに、前記目的は、前述のゲート−ソー
ス間を接続するダイオードに代り、第2のMOSトラン
ジスタで構成したスイッチで接続し、一方の整流用のM
OSトランジスタが整流動作期間中に、他方の整流用の
MOSトランジスタに接続される第2のMOSトランジ
スタをオン状態とし、これ以外の動作期間中、オフ状態
とすることにより達成される。
【0014】整流回路として、MOSトランジスタによ
る同期整流回路を使用することにより損失を低減させる
ことができるのは当然のことであり、本発明の最も特徴
的な点は、MOSトランジスタがそのオン時に充分な低
インピーダンスとなるという特性を利用して還流動作時
の損失を低減させる制御にある。
【0015】一般に、同期整流回路は、トランスの1次
側に設けられるインバータと整流用のMOSトランジス
タとが同期して、オン、オフ動作するものであり、通
常、整流用のMOSトランジスタを整流期間にオンとし
て、還流期間にオフとするように制御されている。この
ような制御を行った場合、還流電流が、MOSトランジ
スタのボディーダイオードを流れることになり損失を発
生する。
【0016】本発明は、還流期間に整流用のMOSトラ
ンジスタをオンとして、還流電流を整流用のMOSトラ
ンジスタに流して、損失を低減するものである。すなわ
ち、還流電流が流れる径路は、整流動作後のMOSトラ
ンジスタと、反転整流側のMOSトランジスタとである
から、両側のMOSトランジスタを還流動作時オンとす
ることにより、MOSトランジスタのオン時の低インピ
ーダンスの効果により還流電流を流すMOSトランジス
タでの損失を低減することが可能となる。
【0017】整流動作を行うためには、反転側のMOS
トランジスタは、整流動作期間中、オフとされていて、
還流動作に入ったときにオンとなるように制御する必要
がある。このような動作は、同一トランスに巻上げたゲ
ート駆動巻線の出力電圧をレベルシフトして使用するよ
うにすることにより行わせることができる。このため、
本発明は、トランスに設けたゲート巻線と、MOSトラ
ンジスタのゲートとを容量結合し、ダイオードを用いて
レベルシフトを行うこととしている。また、本発明は、
MOSトランジスタのオフ動作を確実にするために、ダ
イオードを他のMOSトランジスタに置き換えることも
できる。
【0018】同期整流回路は、MOSトランジスタを使
用して構成されるのが一般的である。MOSトランジス
タは、Nチャネル型であれば、ゲートにソース電位より
高いスレッシホールド電圧を越える電圧を加えればオン
となり、逆に電圧を下げればオフとなる。同期整流回路
は、トランスの出力電圧に合せて整流用のMOSトラン
ジスタをオン、オフ制御して整流を行っている。この制
御は、トランスの出力電圧によりMOSトランジスタを
オン、オフさせることによって可能であるが、別にMO
Sトランジスタをオン、オフするための信号を用いるこ
とによっても可能である。そして、還流動作を行うタイ
ミングで整流用のMOSトランジスタをオン、オフさせ
る制御信号を生成して整流用のMOSトランジスタを駆
動することにより還流時の損失の低減を図ることができ
る。
【0019】本発明は、電源として使用する主トランス
にゲート駆動巻線を設けることにより、特別な駆動回路
を設けることなく、整流用のMOSトランジスタを駆動
することができる。また、本発明は、コンデンサとダイ
オードとの組合せにより、トランスに設けられたゲート
巻線の電圧をレベルシフトして、整流時の整流側MOS
トランジスタのオンと、反転側MOSトランジスタのオ
フと、還流時の両MOSトランジスタのオンを実現して
いる。
【0020】ゲート電圧がマイナスになったとき、ゲー
ト電圧は、ダイオードによりクランプされて、ゲート−
ソース間電圧がほぼ0Vとなり、MOSトランジスタは
オフとなる。このとき、コンデンサには、ゲート側をプ
ラスとする電荷が蓄積され、ゲート巻線電圧が、0Vに
戻ったときには、ゲート−ソース間は、ゲートにプラス
の電圧が加わり、整流用MOSトランジスタがオンとな
る。もちろん、ゲート巻線がプラスに転じても整流用M
OSトランジスタはオンとなる。また、ゲート駆動用の
トランスを別に設けて、同様な動作を行わせることも可
能であり、この場合、ゲート駆動トランスの1次側に
は、主トランスの駆動電圧と同じものが加えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスイッチング
電源装置の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施形態によるスイ
ッチング電源装置の構成を示す回路図、図2は図1の動
作を説明する各部の動作波形を示す図である。図1にお
いて、T1はトランス、M1〜M6はMOSトランジス
タ、D1〜D6はMOSトランジスタの寄生素子であるボ
デイーダイオード、L1は平滑用インダクタンス、C1
トランスの偏磁防止用のコンデンサ、C2は平滑用コン
デンサ、C3はスナバコンデンサ、R1はスナバ抵抗、R
Lは負荷である。
【0023】図1に示す回路において、MOSトランジ
スタM1〜M4は、高レベルでオンし、低レベルでオフす
るエンハンスメント形のMOSトランジスタであり、フ
ルブリッジのインバータを構成している。これらのトラ
ンジスタM1〜M4は、ゲート駆動信号V1〜V4により制
御されてトランスT1の1次側巻線に、トランスT1の偏
磁防止のためのコンデンサC1を介して、電源電圧+
I、−VI から所要のデューティを持つ電流iTを流
す。この電流によりトランスT1の2次側巻線に流れる
電流は、同期整流用のMOSトランジスタM5、M6によ
り同期整流され、整流された直流電流が、出力平滑フィ
ルタを構成するインダクタンスL1、コンデンサC2を介
して負荷RL に供給される。そして、この電源装置の負
荷RLに供給される出力電圧VOは、電源電圧+VI、−
Iと、トランスT1の1次巻線に流す電流iTのデュー
ティと、トランスT1の巻線比とによって決まる。
【0024】図2に示す動作波形は、図1に示す各位
置、各信号の波形を示しており、V1〜V6はM1〜M6
ゲート駆動波形である。また、V1〜V6として示す波形
に添えて示すHは高レベルを、Lは低レベルを示し、ト
ランジスタM1〜M6は、高レベルでオンし、低レベルで
オフする。さらに、図2において、t1〜t7は、動作の
状態を表わす期間である。
【0025】図1に示す回路において、インバータを構
成するMOSトランジスタM1〜M4は、M1とM4、M2
とM3が対になって、トランスT1の偏磁を防止するため
に挿入されるコンデンサC1を介してトランスT1の1次
巻線を駆動する。同期整流用素子であるMOSトランジ
スタM5、M6は、反転側となってオフに制御されている
期間以外の期間についてオン状態となるように制御さ
れ、このオン状態になっている期間に整流動作を行っ
て、インダクタンスL1とコンデンサC2とによる平滑回
路を介して負荷RL に電流を供給すると共に、整流動作
後に還流電流を流す動作を行う。
【0026】次に、図1、図2を参照して、本発明の第
1の実施形態による電源装置の動作を各動作期間毎に説
明する。
【0027】期間t1は、ゲート駆動電圧V1、V4によ
りインバータを構成するMOSトランジスタM1、M4
オンとなり、トランスT1を駆動し始める期間であり、
トランスT1の2次側の電流が、電流i3からi4に切り
替えられる期間である。この期間t1では、トランスT1
の1次側の電圧v1−v2は確定しているが、トランスT
1の2次側の電圧v3、v4は、変化していない。この
理由は、トランスT1の2次側の電流i3が減少し電流i
4が増加し、結果的に、トランスT1の2次側に短落電流
が流れたように見え、端子電圧として出力されないため
である。トランスT1の2次側の端子電圧は、電流i3
ら電流i4への転流が終了したときに発生し、この時点
が期間t2の開始点となる。
【0028】期間t7は、前述した期間t1と全く同一の
動作を行う期間であり、また、期間t4は、反転側整流
期間t5の開始前の期間であり、トランスT1の駆動電流
Tの方向が異なる点、電流i3とi4との関係が逆にな
る点を除いて、期間t1と同一の動作を行っている。
【0029】期間t2、t5は、整流動作を行う期間であ
り、整流用MOSトランジスタM5、M6を通して、インダ
クタンスL1に電流iLを流し、負荷に電力を供給する。
期間t2では、インバータのMOSトランジスタM1及び
4がオンとなって、電流iTをトランスT1に流す。ト
ランスT1の2次側には電流i4が流れ、整流用のMOS
トランジスタM6を通して電流iLを流す。また、期間t
5では、インバータのMOSトランジスタM2、M3がオ
ンとなって、電流iTとは逆方向の電流をトランスT1
流す。トランスT1の2次側には電流i3が流れ、整流用
のMOSトランジスタM5を通して電流iLを流す。整流
MOSトランジスタM5を通して電流iLを流す動作は、
電流iTが反転しただけで、期間t2の場合と同一であ
る。
【0030】期間t3は、インバータをMOSトランジ
スタM1〜M4が全てオフとされている。従って、この期
間t3ではトランスT1の一次側に電流iTは流れず、ト
ランスT1の2次側の電流も0Aとならなければならな
い。しかし、インダクタンスL1に流れる電流iLは、イ
ンダクタンスに蓄積された磁気エネルギにより流れ続け
ようとするから、トランスT1の2次側に電流が流れな
ければならない。この期間t3では、前述のトランスT1
の1次側と2次側との矛盾を、2次側電流i3とi4との
差が0Aとなるようにバランスさせるように動作して解
消している。この期間t3の間に流れるインダクタンス
1の電流iLをL1の還流電流とと呼び、トランスT1
2次電流i3、i4とインダクタンスL1の電流iLとの関
係は、式(1)に示すように、 iL=i3+i4 ……(1) と表すことができる。
【0031】この期間t3におけるトランスT1の2次電
流i3、i4は、整流用のMOSトランジスタM5、M6
流れることになる。期間t3でMOSトランジスタM5
6の両MOSトランジスタが、オフとなっていると、
トランスT1の2次電流i3、i4は、MOSトランジス
タM5、M6のボディーダイオードD5、D6を通過するこ
とになる。ボディーダイオードは、MOSトランジスタ
の寄生ダイオードでありシリコンダイオードである。従
って、その順方向の電圧ドロップは、0.7V〜1.0
V程度あり、ショットキダイオードにより整流回路を構
成した場合の約2倍の電力消費が発生する。
【0032】本発明の第1の実施形態では、この期間t
3に、整流用のMOSトランジスタM5、M6のゲート駆
動電圧V5、V6を高レベルに保って、両トランジスタを
オン状態にしている。これにより、還流電流は、オン状
態とされているMOSトランジスタM5、M6を介して流
れることになり、この期間t3の還流動作期間の損失電
力を大幅に低減することができる。一般に、同期整流に
MOSトランジスタを使用する目的は、ショットキダイ
オードよりも電力消費を小さくしたいためである。MO
Sトランジスタの順方向の電圧降下は、ショットキダイ
オードより小さく、通常、ショットキダイオードの1/
4〜1/5の程度である。従って、本発明の第1の実施
形態においては、このt3の還流動作期間に消費する電
力を、整流用のMOSトランジスタM5、M6をオフとし
ている場合の1/8から1/10へと大幅に低減するこ
とができる。
【0033】期間t6は、反転整流時の還流動作期間で
あり、その動作は基本的に期間t3と同一である。
【0034】前述で説明したような高効率の整流動作を
実現するためには、整流用のMOSトランジスタM5
6の駆動条件を最適に設定する必要がある。整流動作
が、確実に行われるためには、前述した期間t2で、整
流用のMOSトランジスタM5のゲート駆動電圧V5を低
レベルとして、MOSトランジスタM5のオフ動作を保
証する必要があり、同様に、反転動作を行っている期間
5の期間で、MOSトランジスタM6のオフ動作を保証
するために、図2に示すV5、V6として示すゲート駆動
タイミングで、整流用のMOSトランジスタM5、M6
駆動する。
【0035】もし、期間t2、t5で整流用のMOSトラ
ンジスタM5、M6の両方が、同時オンとなれば、トラン
スT1の2次側は短落状態となり、異常電流が流れて破
損に到ることになる。従って、整流用のMOSトランジ
スタM5、M6に対するゲート駆動電圧V5、V6は、イン
バータを構成するMOSトランジスタM1〜M4のゲート
駆動電圧を反転した関係にあるのが望ましく、ゲート駆
動電圧V1、V4を反転させたものをゲート駆動電圧V5
とし、ゲート駆動電圧V2、V3を反転させたものをゲー
ト駆動電圧V6として使用することが最適である。
【0036】前述した本発明の第1の実施形態の動作に
おいて、期間t1、t4、t7は、トランスT1を流れるイ
ンダクタンスL1の還流電流が切り替えられる期間であ
り、整流用のMOSトランジスタM5、M6は、オンでも
オフでもよい期間である。従って、前述したゲート駆動
電圧V1、V4とV6との関係、及び、ゲート駆動電圧
2、V3とV5との関係は、t1,t4,t7の期間では厳
密である必要はない。
【0037】図3は本発明の第2の実施形態によるスイ
ッチング電源装置の構成を示す回路図、図4は図3の動
作を説明する各部の動作波形を示す図である。図3にお
いて、D7、D8はダイオード、C4、C5はコンデンサで
あり、他の符号は図1の場合と同一である。図3に示す
本発明の第2の実施形態は、図1に示した整流用のMO
Sトランジスタに対するゲート駆動電圧V5、V6の具体
的な与え方の一例を示す構成例であり、トランスT1
1次側の回路構成は、図1と同一であるので省略してい
る。
【0038】図3に示す本発明の第2の実施形態におい
て、整流用MOSトランジスタM6が整流動作すると
き、反転側の整流用MOSトランジスタM5がオフとさ
れ、これ以外の期間、MOSトランジスタM5、M6の両
方がオンとなる動作は、図1、図2により説明した本発
明の第1の実施形態の場合と同一である。従って、以下
では、整流用MOSトランジスタM5、M6に対するゲー
ト駆動電圧の生成と与え方を中心に説明する。
【0039】図4に示す期間t2において、MOSトラ
ンジスタM5に対するゲート巻線の電圧v5がマイナスに
なると、コンデンサC4を介してMOSトランジスタM5
のゲート電圧v7はマイナスになる。そして、ダイオー
ドD7が導通すると、コンデンサC4に電荷が蓄積され、
コンデンサC4のトランスT1側がマイナス、MOSトラ
ンジスタM5のゲート側がプラスとなるような電圧が生
じ、MOSトランジスタM5のゲート電圧v7はマイナス
に保持され、期間t2の間、MOSトランジスタM5は、
オフ状態を続ける。一方、この期間t2において、MO
SトランジスタM6に対するゲート巻線の電圧v6は、プ
ラス方向に変化して、MOSトランジスタM6のゲート
電圧v8は、さらにプラス方向に変化し、MOSトラン
ジスタM6はオン状態を継続する。
【0040】期間t3の開始時、前述の状態から、トラ
ンスT1の端子電圧v5が0Vに変化する。これにより、
MOSトランジスタM5のゲート電圧v7はプラスに変化
し、MOSトランジスタM5は、オン状態とされ、期間
3の間、このオン状態を保持する。一方、この期間t3
において、MOSトランジスタM6に対するゲート巻線
の電圧v6は、0Vに変化するが、MOSトランジスタ
6のゲート電圧v8は、マイナスにはならず、MOSト
ランジスタM6はオン状態を継続する。
【0041】この次の期間t4の後の期間t5で、トラン
スT1の端子電圧v5はプラスに、また、端子電圧v6
マイナスに変化する。この変化に伴い、MOSトランジ
スタM5のゲート電圧v7はさらにプラスに変化し、MO
SトランジスタM6のゲート電圧v8はマイナスに変化
し、MOSトランジスタM6はオフ状態とされる。この
とき、ダイオードD8を介して、コンデンサC5に電荷が
蓄積される動作は、期間t2において、コンデンサC4
電荷を蓄積した動作と同一である。
【0042】期間t6の開始時、前述の状態から、トラ
ンスT1の端子電圧v6が0Vに変化する。これにより、
MOSトランジスタM6のゲート電圧v8はプラスに変化
し、MOSトランジスタM6は、オン状態とされ、期間
6の間、このオン状態を保持する。一方、この期間t6
において、MOSトランジスタM5に対するゲート巻線
の電圧v5は、0Vに変化するが、MOSトランジスタ
5のゲート電圧v7は、マイナスにはならず、MOSト
ランジスタM5はオン状態を継続する。
【0043】以降の動作は前述の繰り返しであり、期間
2、t5を除いて、MOSトランジスタM5、M6はオン
とされており、期間t2では、MOSトランジスタM6
オン、M5がオフ、期間t5では、MOSトランジスタM
6がオフ、M5がオンとされる。すなわち、図3に示す本
発明の第2の実施形態による電源装置は、図1、図2に
より説明した本発明の第1の実施形態の場合と同一の動
作を行う。
【0044】図5は本発明の第3の実施形態によるスイ
ッチング電源装置の構成を示す回路図、図6は図5の動
作を説明する各部の動作波形を示す図である。図5にお
いて、T2はゲート駆動用のトランスであり、他の符号
は図5の場合と同一である。図5に示す本発明の第3の
実施形態は、図3に示した整流用のMOSトランジスタ
に対するゲート駆動電圧の別の与え方を示す構成例であ
り、トランスT1の1次側の回路構成は、図1と同一で
あるので省略している。
【0045】図5、図6に示す本発明の第3の実施形態
による電源装置は、ゲート巻線をも持つ別のゲート駆動
用のトランスT2を設け、このトランスT2の1次側に主
トランスT1(ゲート駆動用のトランスとの区別のため
主トランスと呼ぶ)と同一の駆動電圧が印加される。
【0046】図4により説明した動作波形と、図6に示
す動作波形とを比較して見ると、期間t1、t4、t7
波形に差があることが判る。すなわち、ゲート電圧
7、v8が、期間t1、t4、t7で、図4の場合には変
化していないのに対して、図6の場合には変化し、整流
用のMOSトランジスタM5、M6が切り替えられてい
る。図4に示すように切り替えられると、電流i3、i4
の転流動作期間である期間t1、t4、t7は、MOSト
ランジスタM5、M6の両方がオン状態で転流が終った期
間t3、t6に続く期間であり、期間t1、t4、t7の初
めで、両MOSトランジスタM5、M6のスイッチが行わ
れる。図3で説明した本発明の第2の実施形態の場合、
このスイッチ動作のタイミングが遅れると、トランスT
1の2次側がショート状態のままとなり、トランスT1
2次側の電圧v3、v4、v5、v6が発生することができ
ず、異常電流が流れ続けて、電源異常となる。
【0047】従って、図3、図4により説明した実施形
態の場合、ある程度のインピーダンスで、MOSトラン
ジスタM5、M6がオン状態となっていることが望まれ、
異常電流の流れ始めにゲート電圧が発生し、MOSトラ
ンジスタM5、M6がスイッチすることが必要である。
【0048】図5、図6に示した本発明の第3の実施形
態は、前述の点を改善することができるものであり、M
OSトランジスタの転流動作の開始時点でスイッチを完
了させることができるので、図3、図4により説明した
実施形態の場合のような異常動作を生じることはない。
【0049】図7は本発明の第4の実施形態によるスイ
ッチング電源装置の構成を示す回路図である。図7にお
いて、M9、M10はMOSトランジスタであり、他の符
号は図3の場合と同一である。なお、この回路の動作波
形は、図4示すものと全く同一となる。
【0050】図7に示す本発明の第4の実施形態は、図
3により説明した第2の実施形態におけるダイオードD
7、D8に並列に第2のMOSトランジスタM9、M10
設けたもので、MOSトランジスタM5、M6のオフ動作
をより確実なものとすることができる。
【0051】図3により説明した回路において、ゲート
駆動巻線の電圧v5がマイナスに変化したとき、この電
圧にオーバーシュートがあると、コンデンサc4に必要
以上に大きな電圧がチャージされてしまいMOSトラン
ジスタM5がオフ状態を維持できない場合がある。
【0052】本発明の第4の実施形態によるスイッチン
グ電源装置は、このMOSトランジスタM5がオフすべ
きとき、第2のMOSトランジスタM9がオンとなるた
め、電圧v5に大きなオーバーシュートが存在するよう
な場合にも、安定な動作を保証することができる。
【0053】なお、前述した本発明の第4の実施形態に
おいて、ダイオードD7、D8は、MOSトランジスタM
9、M10のボディーダイオードで兼用することができ
る。
【0054】また、前述した本発明の第4の実施形態
は、図5により説明した本発明の第3の実施形態に対し
ても適用することができ、同様な効果を得ることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ンタタップ方式の全波整流回路による同期整流を行うに
当り、出力フィルタのインダクタンスの還流電流が流れ
る期間に、整流用のMOSトランジスタの両アームをオ
ン状態とすることにより、電源装置の大幅な損失低減を
図ることができる。また、本発明によれば、還流用のシ
ョットキダイオード、MOSトランジスタを新らたに設
ける場合に比較して、大幅な小形化と、低コスト化とを
達成することができる。
【0056】さらに、本発明によれば、特別なゲート駆
動回路の代わりにトランスに設けたゲート巻線により、
簡単な回路で整流用のMOSトランジスタを駆動するこ
とができ、また、ゲート駆動用に別のトランスを設ける
ことにより、整流用のMOSトランジスタのオフ動作を
確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるスイッチング電
源装置の構成を示す回路図である。
【図2】図1の動作を説明する各部の動作波形を示す図
である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるスイッチング電
源装置の構成を示す回路図である。
【図4】図3の動作を説明する各部の動作波形を示す図
である。
【図5】本発明の第3の実施形態によるスイッチング電
源装置の構成を示す回路図である。
【図6】図5の動作を説明する各部の動作波形を示す図
である。
【図7】本発明の第4の実施形態によるスイッチング電
源装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1〜M6、M9、M10 MOSトランジスタ T1、T2 トランス D1〜D6 MOSトランジスタのボディーダイオード D7、D8 ダイオード C4、C5 コンデンサ C1 偏磁防止コンデンサ R1 スナバ抵抗 C3 スナバコンデンサ L1 平滑用インダクタンス C2 平滑用コンデンサ RL 負荷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次側に設けられるインバー
    タと、トランスの2次側に設けられるセンタータップ型
    全波同期整流回路を有するスイッチング電源装置におい
    て、前記整流回路を2つのスイッチ素子により構成し、
    整流動作時、整流を行うスイッチ素子をオン動作させ、
    反転側のスイッチ素子をオフ動作させ、これ以外の動作
    期間中は、両スイッチ素子をオン動作させることを特徴
    とするスイッチング電源装置。
JP7301649A 1995-11-20 1995-11-20 スイッチング電源装置 Pending JPH09149636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7301649A JPH09149636A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7301649A JPH09149636A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 スイッチング電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09149636A true JPH09149636A (ja) 1997-06-06

Family

ID=17899485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7301649A Pending JPH09149636A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09149636A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6185111B1 (en) 1999-03-25 2001-02-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Switching power supply apparatus
EP1237268A2 (de) * 2001-03-01 2002-09-04 Power-One AG Spannungskonverter
JP2006180599A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Toshiba Corp 電源装置
WO2007116464A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Limited 電源回路及びそれを用いた電子装置及び電源回路の偏励磁防止方法
JP2011061987A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
JP2011160566A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 共振型コンバータ
JP2013526252A (ja) * 2010-04-22 2013-06-20 フレクストロニクス エーピー,リミテッド ライアビリティ カンパニー 共振コンバータ
JP2014007915A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Chuo Seisakusho Ltd 直流電源装置
JP2014030355A (ja) * 2013-10-28 2014-02-13 Chuo Seisakusho Ltd 直流電源装置
JP2014521302A (ja) * 2011-07-18 2014-08-25 ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 自励プッシュプル式変換器
WO2014156003A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 パナソニック株式会社 インバータ装置
JP2017208966A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社村田製作所 Dc−dcコンバータ
CN107395038A (zh) * 2017-08-16 2017-11-24 深圳市安健科技股份有限公司 一种多mos模块并联的发生器电源电路
JP2018121475A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 株式会社デンソー 電力変換装置
JP2022142211A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 コーセル株式会社 スイッチング電源装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6185111B1 (en) 1999-03-25 2001-02-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Switching power supply apparatus
EP1237268A2 (de) * 2001-03-01 2002-09-04 Power-One AG Spannungskonverter
EP1237268A3 (de) * 2001-03-01 2004-12-29 Power-One AG Spannungskonverter
JP2006180599A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Toshiba Corp 電源装置
WO2007116464A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Limited 電源回路及びそれを用いた電子装置及び電源回路の偏励磁防止方法
JPWO2007116464A1 (ja) * 2006-03-31 2009-08-20 富士通株式会社 電源回路及びそれを用いた電子装置及び電源回路の偏励磁防止方法
JP2011061987A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
JP2011160566A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 共振型コンバータ
JP2013526252A (ja) * 2010-04-22 2013-06-20 フレクストロニクス エーピー,リミテッド ライアビリティ カンパニー 共振コンバータ
JP2014521302A (ja) * 2011-07-18 2014-08-25 ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 自励プッシュプル式変換器
JP2014007915A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Chuo Seisakusho Ltd 直流電源装置
AU2014245740B2 (en) * 2013-03-28 2016-09-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Inverter device
WO2014156003A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 パナソニック株式会社 インバータ装置
JP2014209841A (ja) * 2013-03-28 2014-11-06 パナソニック株式会社 インバータ装置
JP2014030355A (ja) * 2013-10-28 2014-02-13 Chuo Seisakusho Ltd 直流電源装置
JP2017208966A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社村田製作所 Dc−dcコンバータ
JP2018121475A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 株式会社デンソー 電力変換装置
CN107395038A (zh) * 2017-08-16 2017-11-24 深圳市安健科技股份有限公司 一种多mos模块并联的发生器电源电路
CN107395038B (zh) * 2017-08-16 2019-11-12 深圳市安健科技股份有限公司 一种多mos模块并联的发生器电源电路
JP2022142211A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 コーセル株式会社 スイッチング電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5907481A (en) Double ended isolated D.C.--D.C. converter
KR100481065B1 (ko) 동기 정류에 대한 향상된 리셋팅을 제공하는 싱글엔드 순방향 직류-직류 변환기
US6771518B2 (en) DC converters
US20050254266A1 (en) Method and apparatus for controlling a synchronous rectifier
JPH09149636A (ja) スイッチング電源装置
JP2004215371A (ja) 電源回路
EP0944161B1 (en) Current-resonant switching power supply
JP4439979B2 (ja) 電源装置
JP3418285B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH09154276A (ja) 同期整流回路
JP2000023455A (ja) 共振型スイッチング電源
JPH1118426A (ja) スイッチング電源回路
US8638580B2 (en) Switching power converters and controllers having auxiliary power circuits
JP4201161B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4329450B2 (ja) 直流変換装置
JP3066720B2 (ja) 同期整流回路
JP2000125560A (ja) スイッチング電源装置
JP3602079B2 (ja) スイッチング電源回路
JP2001327163A (ja) 同期整流スイッチングコンバータ
JP3366588B2 (ja) 同期整流コンバータ
JP2001037221A (ja) 電源装置
JP2999905B2 (ja) スイッチング電源
JP3164201B2 (ja) 直流電源装置
JP3174591B2 (ja) パルス幅変調形交番定電流回路
WO2019117241A1 (ja) 絶縁型スイッチング電源