JPH09148575A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09148575A
JPH09148575A JP31074195A JP31074195A JPH09148575A JP H09148575 A JPH09148575 A JP H09148575A JP 31074195 A JP31074195 A JP 31074195A JP 31074195 A JP31074195 A JP 31074195A JP H09148575 A JPH09148575 A JP H09148575A
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forming
film
silicon film
amorphous silicon
single crystal
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JP31074195A
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Katsuyoshi Aihara
克好 相原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界効果型トランジスタの微細素子のソース
領域とドレイン領域に適用可能な浅いP型の導電型の拡
散層を形成する際に、チャネリングを抑制し、結晶欠陥
なく、しかも再現性よく形成する。 【解決手段】 単結晶シリコン基板1にゲート電極4と
マスク酸化膜5とを形成後、全面に非晶質シリコン膜6
を形成し、P型の不純物イオンを打ち込み、マスク酸化
膜5を除去する。さらに、層間絶縁膜10を形成し熱処
理を行い、コンタクトホールと配線13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、とくに浅いP型の導電型の拡散層領域を安定
して再現性よく形成する半導体装置の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、P型の導電型の電界効果型トラン
ジスタの拡散層領域となるP型の拡散層領域はボロン(
11+ )をイオン注入して得ている。
【0003】しかし、電界効果型トランジスタのサブミ
クロンへの微細化に伴い、ソース電極とドレイン電極と
なる浅い拡散層形成が必要となってくるにしたがい、ボ
ロンのイオン注入による浅い拡散層形成が難しくなって
きている。
【0004】それはボロンが軽元素であるために注入飛
程が大きく、さらにチャネリングの影響で浅い拡散層が
得られにくいためである。
【0005】このチャネリングとは、イオンの入射方向
と、打ち込まれる側の単結晶シリコン基板の原子列で囲
まれた空洞の方向とが一致した場合、大きな散乱を受け
ずにシリコン結晶中に深くイオンが侵入する現象であ
る。
【0006】さらにボロンは、熱処理における拡散係数
が大きいために再拡散が起こりやすく、浅い拡散層の形
成が難しいという問題点がある。
【0007】浅い拡散層形成のためにボロン注入時のエ
ネルギーを減少させればよいが、加速注入エネルギーを
低下させるとチャネリングの臨界角が大きくなり、従来
の6〜7度程度の注入角度ではチャネリングは抑えられ
ない。
【0008】またボロンの代わりに、質量数の大きい2
フッ化硼素(49BF2 +)を注入することにより注入深さ
を浅くする手段も提案されている。
【0009】この2フッ化硼素(49BF2 +)は硼素(B
+ )よりビーム電流が大きくとれ、注入深さは同一の加
速エネルギーとした場合、硼素(B+ )に比較して1/
4程度になることが知られており、その結果実効的に低
加速注入となる。
【0010】しかしながら2フッ化硼素(49BF2 +
は、温度900℃以下の熱処理においてはイオン注入さ
れたフッ素イオンがシリコン基板中に残留するという現
象が発生する。
【0011】このフッ素イオンは、単結晶シリコン基板
中の結晶欠陥に残留するため、シリコンの結晶性回復を
阻害し、トランジスタ特性ではPN接合部などに起こる
リーク電流発生の原因になる。
【0012】さらに2フッ化硼素(49BF2 +)のイオン
注入においてもチャネリングが発生し、浅いP型の拡散
層の形成は難しい。
【0013】そこで現在行われているボロン注入におけ
るチャネリングの発生を抑制する従来技術の一例を図7
の断面図に示す。図7は従来技術における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【0014】図7に示すように、導電型がN型の単結晶
シリコン基板1を使用するか、もしくは単結晶シリコン
基板1にN型の不純物イオンを打ち込み熱処理によって
拡散させたウェルと呼ばれる拡散層を形成した単結晶シ
リコン基板1を用いる。そしてこの単結晶シリコン基板
1にゲート酸化膜2と、ゲート電極4を形成する。その
後、ゲート電極4を形成したときのホトレジスト16を
イオン注入のマスクとして用いて、拡散層領域15の表
面にシリコンイオンをイオン注入する。
【0015】そして単結晶シリコン基板1の拡散層領域
15の表面にこのイオン注入によって、結晶格子が不規
則状態の非晶質層14を形成する。その後、拡散層領域
15にソース電極11ドレイン電極12となるP型の不
純物イオンを打ち込む。
【0016】この結晶格子が不規則に位置する非晶質層
14によりチャネリングの発生を抑制して、拡散層領域
15の浅い領域に不純物イオンが打ち込まれる。
【0017】その後、不純物の活性化と非晶質層14の
結晶回復のために不活性気体中で熱処理を行い、電界効
果型トランジスタのサブミクロンへの微細化に対応でき
るソース電極11とドレイン電極12として浅い拡散層
が得られる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図7を用いて説明した
製造方法では、ソース電極とドレイン電極である拡散層
領域14として浅い拡散層が得られる。しかしながら、
あるエネルギーをもつシリコンイオンが拡散層領域15
の単結晶シリコン基板1表面を破壊するため、熱処理後
においても非晶質層14と単結晶シリコン基板1との界
面付近に二次欠陥などの発生により完全に結晶性は回復
しない。
【0019】この完全な結晶性が得られないことによっ
て、単結晶シリコン基板1もしくは単結晶シリコン基板
1に形成するウェルと呼ばれる拡散層と逆導電型の領域
と拡散層領域とで形成されるPN接合耐圧は低下して、
接合間のリーク電流を増大させる原因になる。このこと
はたとえば下記の文献に記載されている。(C.Car
ter et al.:Appl.Phys.Let
t.,Vol44,No.4(1984) 459)
【0020】以上の説明のように従来の製造方法ではサ
ブミクロンデバイスの電界効果型トランジスタのソース
電極とドレイン電極となる導電型がP型の浅い拡散層を
形成する際、チャネリングを抑制し結晶欠陥なくしかも
再現性よく形成して電界効果型トランジスタを製造する
ことは困難である。
【0021】本発明の目的は、上記課題を解決して、サ
ブミクロンデバイスとしてのP型の導電型の浅い拡散層
を形成する際のチャネリングを抑制し結晶欠陥なく、し
かも再現性よく形成できる半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の半導体装置の製造方法は、下記記載の方法を採
用する。
【0023】本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶
シリコン基板にゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン
膜を形成する工程と、ゲート電極を形成し、マスク酸化
膜を形成する工程と、非晶質シリコン膜を形成する工程
と、不純物イオンを打ち込む工程と、非晶質シリコン膜
を除去する工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、不活
性気体中で熱処理を行う工程と、コンタクトホールを形
成する工程と、配線を形成する工程とを有する。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶
シリコン基板にN型の導電型領域を形成する工程と、ゲ
ート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン膜を形成する工程
と、ゲート電極を形成し、マスク酸化膜を形成する工程
と、非晶質シリコン膜を形成する工程と、P型の不純物
イオンを打ち込む工程と、非晶質シリコン膜を除去する
工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、不活性気体中で
熱処理を行う工程と、コンタクトホールを形成する工程
と、配線を形成する工程とを有する。
【0025】本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶
シリコン基板にゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン
膜を形成する工程と、ゲート電極を形成し、マスク酸化
膜を形成する工程と、非晶質シリコン膜を形成する工程
と、不純物イオンを打ち込む工程と、非晶質シリコン膜
を除去する工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、コン
タクトホールを形成する工程と、コンタクトホールに不
純物イオンを打ち込む工程と、不活性気体中で熱処理を
行う工程と、配線を形成する工程とを有する。
【0026】本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶
シリコン基板にN型の導電型領域を形成する工程と、ゲ
ート絶縁膜を形成し、多結晶シリコン膜を形成する工程
と、ゲート電極を形成し、マスク酸化膜を形成する工程
と、非晶質シリコン膜を形成する工程と、P型の不純物
イオンを打ち込む工程と、非晶質シリコン膜を除去する
工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、コンタクトホー
ルを形成する工程と、コンタクトホールにP型の不純物
イオンを打ち込む工程と、不活性気体中で熱処理を行う
工程と、配線を形成する工程とを有する。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法におけるP
型の不純物イオンは、非晶質シリコン膜とマスク酸化膜
を通過するように打ち込む。
【0028】このように本発明の半導体装置の製造方法
によれば、拡散層領域にP型の不純物イオンを打ち込む
前にバッファ層として非晶質シリコン膜を形成する。こ
のため、イオンが大きな散乱を受けずに結晶中に進入す
るイオン注入時のチャネリング現象が起こらず、浅い拡
散層が形成できる。その結果、拡散層領域の深い位置に
イオン注入による結晶欠陥を形成することなく、微細化
に適したP型導電型の電界効果型トランジスタを形成す
ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の半導体装置の製造
方法における最良の実施形態を、図1から図6を用いて
具体的に説明する。図1から図6は本発明の実施形態に
おける半導体装置の製造方法を示す断面図である。な
お、以下に説明する本発明の半導体装置の製造方法の実
施形態の説明では、とくにP型導電型の電界効果型トラ
ンジスタに関わるものであるので、P型導電型の電界効
果型トランジスタについてのみ図示して説明する。
【0030】まずはじめに、P型導電型の電界効果型ト
ランジスタの形成領域に、ウェルと呼ばれる逆導電型の
領域をN型の単結晶シリコン基板1にイオン注入と熱工
程によって形成する。または導電型がN型の単結晶シリ
コン基板1を用いてもよい。
【0031】そして図1に示すように、熱酸化炉を用い
て単結晶シリコン基板1の表面に酸素と窒素の混合気体
中で温度1000℃で、膜厚10nmのゲート酸化膜2
を形成する。
【0032】続いて、化学的気相成長装置を用いて、温
度610℃、圧力0.3Torrでモノシランガス(S
iH4 )を用いてゲート電極4となる多結晶シリコン膜
3を形成する。
【0033】つぎに図2に示すように、写真製版技術を
用いて、ゲート電極4となる領域をホトレジスト(図示
せず)で覆うように形成する。その後、ホトレジストを
エッチングマスクに用いて、多結晶シリコン膜3を塩素
系のプラズマを用いてエッチング加工し、ゲート電極4
を形成する。
【0034】続いて、熱酸化炉を用いて酸素と窒素の混
合気体中の温度1000℃で酸化処理を行い、膜厚5n
mのマスク酸化膜5をゲート電極4の表面に形成する。
【0035】つぎに図3に示すように、減圧の化学的気
相成長装置を使用して、圧力が1×10-5Torr程度
真空引きした後、温度570℃、圧力0.3Torrで
モノシランガス(SiH4 )を用いて、非晶質シリコン
膜6を膜厚150nmの厚さで形成する。
【0036】つぎに、P型の不純物イオンとして2フッ
化硼素(49BF2 +)を注入エネルギー25keV、注入
量1×15atoms/cm2 のイオン注入条件で、非
晶質シリコン膜6の全面からイオン打ち込みを行う。こ
のとき、フッ素イオンも打ち込まれた膜中に混入する。
【0037】非晶質シリコン膜6を形成することによっ
て、イオン打ち込み時のバッファ層となり、単結晶シリ
コン基板1表面である拡散層領域15の深い位置まで不
純物イオンは打ち込まれず、結晶欠陥の発生を抑制でき
る。さらに、不純物イオンが非晶質シリコン膜6を通過
することによってチャネリングも抑制できる。
【0038】このとき、不純物イオンは非晶質シリコン
膜6とマスク酸化膜5を通過するイオン注入条件を選択
する。なお、P型の不純物イオンとして硼素(11+
をイオン打ち込みする場合でも非晶質シリコン膜6の膜
厚を200nmとし、P型不純物イオンの加速エネルギ
ー25KeV程度にすることでも同様に実現できる。
【0039】つぎに図4に示すように、全面に形成して
ある非晶質シリコン膜6をフッ酸と硝酸の混合水溶液で
エッチングして除去する。
【0040】つぎに図4に示すように、化学的気相成長
法により温度460℃で、シリコン系酸化膜である層間
絶縁膜10を膜厚550nmで形成する。その後、窒素
雰囲気中の温度925℃、時間10分の熱処理条件で熱
処理を行う。
【0041】この熱処理により拡散層領域15の浅い位
置に打ち込まれたP型の不純物イオンは、拡散と活性化
して、電界効果型トランジスタのソース電極11とドレ
イン電極12を形成する。
【0042】イオン打ち込み時に混入したフッ素イオン
は、不活性気体中での925℃の熱処理によって単結晶
シリコン基板1から外向拡散して消失する。
【0043】従来技術では、非晶質層をバッファ層とし
てイオン打ち込みを行っているが、この非晶質層は単結
晶シリコン基板にシリコンイオンをイオン打ち込みして
形成して、その後の熱処理で結晶回復させてそのまま素
子を形成する。
【0044】一方、本発明の実施形態では以上説明した
ように、イオン打ち込み時のチャネリングを防止するバ
ッファ層として用いる非晶質シリコン膜6は素子形成前
に除去してしまう。このため、イオン打ち込み工程時に
発生する結晶欠陥は拡散層領域15のごく浅い領域だけ
となり、容易に熱処理によって結晶回復する。
【0045】その後は図5に示すように、コンタクトホ
ールを層間絶縁膜10に開口するように形成し、その後
アルミニウム合金からなる配線13を形成する。
【0046】拡散層領域15の単結晶シリコン基板1方
向の厚さは、0.1μm以下と薄いため、以下に説明す
るような処理を行い拡散層領域15のコンタクト抵抗を
低減することもできる。
【0047】層間絶縁膜10を形成後、写真製版技術を
用いてコンタクトホールをパターニングし、4フッ化炭
素(CF4 )とフッ弗化炭化水素(CHF3 )の混合気
体プラズマ中でコンタクトホールを形成する。
【0048】続いて、拡散層領域と同導電型の不純物と
して2フッ化硼素(49BF2 +)を打ち込みエネルギー2
5KeV、打ち込み量3×1015atoms/cm2
条件でイオン打ち込みする。
【0049】つぎに、窒素雰囲気中で925℃、時間1
0分の熱処理を行い、P型の不純物イオンを拡散と活性
化させ、電界効果型トランジスタのソース電極11とド
レイン電極12を形成する。その後は、先の説明と同じ
く、アルミニウム合金からなる配線13を形成する。
【0050】この他にも、ゲート電極4上と拡散層領域
15上にタングステンやモリブデンなどの高融点金属、
または高融点金属シリサイドを形成し、抵抗を低減させ
てもよい。
【0051】なお、非晶質シリコン膜6の形成方法は化
学的気相成長装置で形成する他にシリコンターゲットを
用いるスパッタリング法を用いてもよい。
【0052】図6のグラフは、従来技術の製造方法であ
るゲート電極4形成後マスク酸化膜5を形成した後にP
型不純物イオンを打ち込んで形成したP型トランジスタ
と、以上説明した実施形態における本発明の形成方法で
形成したP型トランジスタの特性を比較したものであ
る。
【0053】イオン打ち込み条件は、2フッ化硼素(49
BF2 +)を打ち込みエネルギー25KeV、打ち込み量
3×1015atoms/cm2 と、イオン打ち込み条件
は本発明と従来技術とも同じである。
【0054】図6のグラフにおいては、横軸にゲート長
L、縦軸に電界効果型トランジスタの閾値電圧の変動分
である△iVthを示したものである。ゲート長が40
μmの閾値電圧を基準にとりその変動分をプロットし
た。ゲート幅は10μm、ドレイン電圧2Vとし、ゲー
ト長40μmのときの閾値電圧は、0.4Vである。
【0055】図6のグラフから明らかなように、本発明
の製造方法により形成した電界効果型トランジスタは、
ゲート長が小さくなるに従って閾値電圧が大きくデプレ
ッション側にシフトするショートチャネル効果は、従来
技術の製造方法に比らべて抑制されているのがわかる。
【0056】このときの単結晶シリコン基板1に拡散し
た不純物の拡散深さは、本発明の製造方法では0.09
μm、従来技術の製造方法では0.20μmであった。
そのため、本発明の製造方法ではゲート長方向である横
方向の拡散を抑制することができ、ショートチャネル効
果が抑制されている。
【0057】さらに、単結晶シリコン基板1に形成する
ウェル領域と拡散層領域とは、その構造上逆導電型の不
純物によってPN接合が形成されている。そのPN接合
間に流れるリーク電流は、従来技術の製造方法で形成し
たものと同様で測定機の測定限界である1×10-14
オーダーであった。これは従来技術で製造した同様の素
子に比らべて、約2桁程度低い値を示した。
【0058】さらに本発明の製造方法においても拡散層
領域15に形成したソース電極11とドレイン電極12
は良好なコンタクトを得ている。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法では、拡散層領域にP型の不純物イオンを打
ち込む前にバッファ層として非晶質シリコン膜を形成す
る。このことによって、P型の不純物イオンを打ち込む
とき、イオンが大きな散乱を受けずに単結晶シリコン膜
中に進入するチャネリング現象を抑制し浅い拡散層領域
を形成できる。
【0060】さらに、バッファ層として形成した非晶質
シリコン膜はイオン打ち込み工程終了後に除去する。こ
のため、単結晶シリコン基板に発生するイオン打ち込み
によるダメージを抑制し、さらに後工程の熱処理によっ
て発生する結晶欠陥は容易に回復する。したがってトラ
ンジスタの特性上リーク電流が増大することもない。
【0061】その結果、拡散層領域にイオン注入による
結晶欠陥を形成することなく、チャネリングを抑制し、
微細化に適したP型導電型の電界効果型トランジスタを
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態における半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態と従来技術との半導体装置の
製造方法を比較して示し、ゲート長Lと電界効果型トラ
ンジスタの閾値電圧の変動分である△iVthを示すグ
ラフである。
【図7】従来技術における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 単結晶シリコン基板 2 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 マスク酸化膜 6 非晶質シリコン膜 15 拡散層領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板にゲート絶縁膜を形
    成し、多結晶シリコン膜を形成する工程と、ゲート電極
    を形成し、マスク酸化膜を形成する工程と、非晶質シリ
    コン膜を形成する工程と、不純物イオンを打ち込む工程
    と、非晶質シリコン膜を除去する工程と、層間絶縁膜を
    形成する工程と、不活性気体中で熱処理を行う工程と、
    コンタクトホールを形成する工程と、配線を形成する工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 単結晶シリコン基板にN型の導電型領域
    を形成する工程と、ゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリ
    コン膜を形成する工程と、ゲート電極を形成し、マスク
    酸化膜を形成する工程と、非晶質シリコン膜を形成する
    工程と、P型の不純物イオンを打ち込む工程と、非晶質
    シリコン膜を除去する工程と、層間絶縁膜を形成する工
    程と、不活性気体中で熱処理を行う工程と、コンタクト
    ホールを形成する工程と、配線を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 単結晶シリコン基板にゲート絶縁膜を形
    成し、多結晶シリコン膜を形成する工程と、ゲート電極
    を形成し、マスク酸化膜を形成する工程と、非晶質シリ
    コン膜を形成する工程と、不純物イオンを打ち込む工程
    と、非晶質シリコン膜を除去する工程と、層間絶縁膜を
    形成する工程と、コンタクトホールを形成する工程と、
    コンタクトホールに不純物イオンを打ち込む工程と、不
    活性気体中で熱処理を行う工程と、配線を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 単結晶シリコン基板にN型の導電型領域
    を形成する工程と、ゲート絶縁膜を形成し、多結晶シリ
    コン膜を形成する工程と、ゲート電極を形成し、マスク
    酸化膜を形成する工程と、非晶質シリコン膜を形成する
    工程と、P型の不純物イオンを打ち込む工程と、非晶質
    シリコン膜を除去する工程と、層間絶縁膜を形成する工
    程と、コンタクトホールを形成する工程と、コンタクト
    ホールにP型の不純物イオンを打ち込む工程と、不活性
    気体中で熱処理を行う工程と、配線を形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 P型の不純物イオンは、非晶質シリコン
    膜とマスク酸化膜を通過するように打ち込むことを特徴
    とする請求項2、あるいは請求項4記載の半導体装置の
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108538966A (zh) * 2018-04-18 2018-09-14 晋能光伏技术有限责任公司 一种高效异质结电池cvd后制程不良返工工艺方法

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CN108538966A (zh) * 2018-04-18 2018-09-14 晋能光伏技术有限责任公司 一种高效异质结电池cvd后制程不良返工工艺方法
CN108538966B (zh) * 2018-04-18 2023-11-03 晋能光伏技术有限责任公司 一种高效异质结电池cvd后制程不良返工工艺方法

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