JPH09146039A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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Publication number
JPH09146039A
JPH09146039A JP7298545A JP29854595A JPH09146039A JP H09146039 A JPH09146039 A JP H09146039A JP 7298545 A JP7298545 A JP 7298545A JP 29854595 A JP29854595 A JP 29854595A JP H09146039 A JPH09146039 A JP H09146039A
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JP
Japan
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lens
film
light
projection
liquid crystal
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Pending
Application number
JP7298545A
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English (en)
Inventor
Takaaki Tanaka
孝明 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7298545A priority Critical patent/JPH09146039A/ja
Publication of JPH09146039A publication Critical patent/JPH09146039A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、投写画像の輝度を低下することな
く、フレアを低減し、かつ投写画像のコントラストを向
上する。 【解決手段】 投写レンズ部のプラスチックレンズに、
青、緑及び赤の波長帯域での反射率が十分に低い広帯域
反射防止膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管または液
晶パネルにより形成する画像を、投写レンズを用いてス
クリーン上に投写する投写型表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図11の(a)は画像の形成に陰極線管
を用いた従来の投写型表示装置の表示ユニットの基本構
成を示す構成図であり、図11の(b)は図11の
(a)に示した表示ユニットに設けられるプラスチック
レンズを示す拡大断面図である。図11の(a)におい
て、表示ユニット101は、所望の画像を形成する陰極
線管102と、当該画像をスクリーン100上に拡大投
写する投写レンズ部103とを有する。陰極線管102
のフェイスプレート104の内面には、青、緑及び赤の
蛍光体のうち、いずれか1つの蛍光体を塗着した蛍光面
105が設けられている。そして、この陰極線管102
を用いた投写型表示装置では、蛍光体の色が互いに異な
る3つの表示ユニット101を用いて、スクリーン10
0上にカラー表示画像を形成する。すなわち、青、緑及
び赤の蛍光面105にそれぞれ形成した画像を拡大投写
して、これらの青、緑及び赤の画像をスクリーン100
上で合成しカラー表示画像に形成する。
【0003】投写レンズ部103は、アルミニウムなど
の金属、あるいはABS樹脂などの合成樹脂で形成され
たレンズ鏡筒106と、当該レンズ鏡筒106内に収納
配置された投写レンズ群107とで構成されている。ま
た、オプティカルカップリング部108が、スクリーン
100上に形成する画像(以下”投写画像”と略称す
る)のコントラストを向上するために、レンズ鏡筒10
6の陰極線管102側の端部に設けられている。このオ
プティカルカップリング部108には、エチレングリコ
ールなどの透明な液体が満たされ、フェイスプレート1
04と投写レンズ群107とを光学的に結合している。
そのことにより、フェイスプレート104の表面で生じ
る、蛍光面105への不要な反射光を低減し、投写画像
のコントラストを向上している。
【0004】投写レンズ群107は、オプティカルカッ
プリング部108と当接する凹レンズ107a、及び複
数のプラスチックレンズ(図示せず)とガラスレンズ
(図示せず)とのハイブリッドな構成であるレンズ群1
07bで構成されている。非球面形状の凹レンズ107
aには、ポリメチルメタクリレイト(PMMA)などの
加工性に優れたプラスチックレンズが用いられている。
凹レンズ107a及びレンズ群107bを構成する各レ
ンズには、入射光の反射率を低減する反射防止膜がそれ
ぞれ設けられている。すなわち、レンズ群107bの中
のガラスレンズには、当該ガラスレンズへの入射光の分
光分布などに応じて、単層反射防止膜、特定波長反射防
止膜、あるいは広帯域反射防止膜等のいずれかの反射防
止膜が形成される。また、凹レンズ107a及びレンズ
群107bの中のプラスチックレンズでは、プラスチッ
クレンズがガラスレンズに比べて耐熱性が低くく反射防
止膜との密着性が弱いということ、及び陰極線管102
で形成される画像の発光スペクトルでの反射防止効果が
あればよいということを考慮して、青、緑及び赤の各投
写レンズ部103のプラスチックレンズ毎に、対応する
画像の発光スペクトルの波長帯域での反射率が最小とな
る特定波長反射防止膜あるいは単層反射防止膜が、それ
ぞれ形成される。例えば、図11の(b)に示すよう
に、プラスチックレンズの凹レンズ107aの表面に
は、二酸化珪素などの低屈折率膜109aと二酸化セリ
ウムなどの高屈折率膜109bとを、蒸着法等により順
次製膜した特定波長反射防止膜109が形成されてい
る。
【0005】また、特開平5−341269号公報等に
は、液晶パネルを用いた従来の投写型表示装置が開示さ
れている(周知につき図示せず)。このような従来の投
写型表示装置では、陰極線管102の代わりに液晶パネ
ルを用いて画像を形成することにより、投写型表示装置
の小型化及び軽量化を達成している。そして、液晶パネ
ルの画像を投写レンズ部を用いて、スクリーン100上
に拡大投写している。尚、液晶パネルには、アクティブ
マトリックス方式のものが用いられるが、一般的なツイ
ストネマチック型のものではなく、画素への印加電圧を
制御することにより、液晶が散乱状態、透明状態となる
ことを利用して液晶パネル上に画像を形成する高分子分
散型のものが用いられている。同公報の発明では、この
高分子分散型の液晶パネルを用いることにより、投写画
像の高輝度化を達成している。また、この従来の投写型
表示装置では、液晶パネルで散乱した光が液晶パネルの
ガラスと空気との境界面、あるいは投写レンズ部で反射
して、不要な光を発生する。そして、この不要な光が、
液晶パネルに再度入射して2次的に散乱し、投写画像の
コントラストを低下する場合がある。このコントラスト
の低下に対して、例えば上述の特開平5−341269
号公報に示されたように、オプティカルカップリング部
108において、エチレングリコール等の液体の代わり
にシリコン樹脂を用いて、液晶パネルと投写レンズ部と
を光学的に結合し、投写画像のコントラストを向上して
いる。
【0006】上記のように、従来の投写型表示装置で
は、投写レンズ部103の凹レンズ107a及びレンズ
群107bのプラスチックレンズに、ある波長帯域にお
いて特定の発光スペクトルの反射率が最小となる特定波
長反射防止膜あるいは単層反射防止膜を形成することに
より、スクリーン100上に発生するフレアやゴースト
を低減して、投写画像を形成している。尚、フレアと
は、投写画像の結像に寄与しない光が、その光路上に配
置された陰極線管102あるいは液晶パネル、投写レン
ズ部103などの光学系の構成部材で反射あるいは散乱
することにより、所望の投写画像に重なって生じる不要
な光のことをいう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の投
写型表示装置では、フレアを十分に低減することができ
ないという問題点があった。このフレアの具体的な発生
要因としては、陰極線管の蛍光面やフェイスプレートも
しくは液晶パネル及び投写レンズ部の各レンズでの屈折
面における多重反射、屈折面上のキズ、ほこりなどによ
る散乱、レンズ縁からの反射、及びレンズ鏡筒内面から
の反射などが挙げられる。しかしながら、フレアの要因
となる不要な光が多く発生する箇所は、陰極線管の蛍光
面もしくは液晶パネル及び投写レンズ部の各レンズの屈
折面である。従来の投写型表示装置では、投写レンズ部
の凹レンズ及びレンズ群のプラスチックレンズに、特定
の波長帯域において発光スペクトルの反射率が最小とな
る特定波長反射防止膜あるいは単層反射防止膜を形成し
て、フレアの要因となる不要な光の発生を低減してい
る。しかしながら、単層反射防止膜では、その反射防止
効果が低く、フレアを十分に低減できない。また、特定
波長反射防止膜は、入射光の入射角が大きくなるとその
入射光の反射を十分に防止できないものなので、様々な
方向に光を出射する陰極線管あるいは液晶パネルからの
入射光に対して、十分に反射防止を行えない場合があっ
た。このため、特に、陰極線管あるいは液晶パネルに最
も隣接して配置される凹レンズで、入射光の反射防止を
行えず、フレアの発生要因となる不要な光を生じるとい
う問題点があった。さらに、上記のような反射防止膜で
は、その光学的膜厚を所定の値とすることにより、特定
の波長帯域にある入射光の反射を防止しているので、光
学的膜厚が所定の値から変化した場合では、反射防止が
できる入射光の波長帯域も変化し、入射光の反射防止を
十分に行えず、不要な光を生じるという問題点があっ
た。このように、従来に投写型表示装置では、不要な光
の発生を防止することができず、フレアを十分に低減す
ることができなかった。また、そのことにより、投写画
像において、その暗部の輝度が高くなって、コントラス
トが低下するという問題点が生じた。
【0008】さらに、従来の投写型表示装置で、光学系
の構成部材で不要な光を吸収する方法がいくつか知られ
ている。例えば、特開平3−224384号公報は、凹
レンズ107aに染料を分散させて着色したり、蛍光面
105に顔料を混入し、凹レンズ107aと空気との境
界面での不要な反射光を吸収させて、投写画像のコント
ラストを改善しようとすることを示している。また、特
開平3−61904号公報は、オプティカルカップリン
グ部108に用いられる液体に光吸収物質を添加させて
不要な光を吸収させることにより、投写画像のコントラ
ストを改善しようとすることを示している。しかしなが
ら、これらの従来の改善案では、投写画像に必要な光ま
で吸収する恐れがあり、投写画像の輝度が低下して投写
画像が全体的に暗くなってしまうという問題点があっ
た。
【0009】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、投写画像の輝度を低下す
ることなく、フレアが低減でき、かつ投写画像のコント
ラストを向上できる投写型表示装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の投写型表示装置
は、映像信号に応じてそれぞれ画像を形成する少なくと
も1つの画像形成手段と、少なくとも1つの画像形成手
段にそれぞれ対応して設けられたレンズ群で各レンズ群
がさらに複数のプラスチックレンズを有し前記画像形成
手段により形成した画像をスクリーン上に投写する投写
手段とを備えた投写型表示装置において、前記各プラス
チックレンズにそれぞれ青、緑及び赤の波長帯域で反射
光を防止する広帯域反射防止膜を形成したことを特徴と
する。また、このように構成すると広帯域反射防止膜で
光の反射を防止し、フレアを十分に低減する。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施例1 以下、本発明の最良の実施の形態である投写型表示装置
の一実施例について説明する。図1は、本発明の実施例
1である投写型表示装置を示す構成図である。図1に示
すように、投写型表示装置1は、赤、緑及び青の画像を
スクリーン100上にそれぞれ拡大投写する赤、緑及び
青の表示ユニット1R、1G及び1Bで構成されてい
る。表示ユニット1R、1G及び1Bは、図示しない駆
動回路からの映像信号に応じて、赤、緑及び青の画像を
それぞれ形成する陰極線管2R、2G及び2Bと、各陰
極線管2R、2G及び2Bで形成された赤、緑及び青の
画像を共通のスクリーン100上に拡大投写する投写レ
ンズ部3R、3G及び3Bとを有している。これらの
赤、緑及び青の画像は、スクリーン100上で合成さ
れ、所望のカラー表示画像に形成される。また、陰極線
管2R、2G及び2Bにそれぞれ用いられる赤、緑及び
青の蛍光体が異なる以外の点では、3つの表示ユニット
1R、1G及び1Bは実質的に互いに同じものであり、
各投写レンズ部3R、3G及び3Bの複数のプラスチッ
クレンズには、図3に示す同一構成の広帯域反射防止膜
9が設けられている(詳細は後述)。
【0012】次に、図2を用いて、上記表示ユニットに
ついて詳細に説明する。図2は、図1に示した表示ユニ
ットの主要部を示す部分拡大断面図である。尚、上述し
たように、3つの表示ユニット1R、1G及び1Bは、
後述のプラスチックレンズ7a内の染料の分散による着
色以外では、実質的に互いに同じものであるので、図2
では、例えば緑の画像を拡大投写する緑の表示ユニット
1Gについてのみ詳細に説明し、赤及び青の表示ユニッ
ト1R及び1Bの説明は省略する。図2において、陰極
線管2Gのフェイスプレート4内面には、蛍光面5が設
けられている。この蛍光面5には、電子ビームが照射さ
れた場合に、緑色の発光スペクトルを有する光が発光す
る緑の蛍光体が塗布されている。投写レンズ部3Gは、
アルミニウムなどの金属、あるいはABS樹脂などの合
成樹脂で形成された実質的に円筒状のレンズ鏡筒6及
び、当該レンズ鏡筒6内の所定の位置にそれぞれ配置さ
れた複数のプラスチックレンズとガラスレンズとのハイ
ブリッド構成体である投写レンズ群7により構成されて
いる。また、オプティカルカップリング部8が、スクリ
ーン100上に形成する画像(以下”投写画像”と略称
する)のコントラストを向上するために、レンズ鏡筒6
の陰極線管2G側の端部に設けられている。すなわち、
このオプティカルカップリング部8は、透明容器内にフ
ェイスプレート4及び後述の第1のプラスチックレンズ
7aの屈折率と実質的に同じ屈折率を有するエチレング
リコールなどの透明な液体を満たしたものである。その
ことにより、オプティカルカップリング部8は、フェイ
スプレート4と投写レンズ群7とを光学的に結合して、
フェイスプレート4の表面で生じる、蛍光面5への不要
な反射光を低減し、投写画像のコントラストを向上して
いる。
【0013】投写レンズ群7は、ポリメチルメタクリレ
イト(PMMA)などの光学樹脂で形成された第1、第
2、第3及び第4のプラスチックレンズ7a、7b、7
d及び7eとガラスレンズ7cとで構成されている。第
1のプラスチックレンズ7aは、一方の表面がオプティ
カルカップリング部8と当接してレンズ鏡筒6内に配置
されている。そして、第2のプラスチックレンズ7b、
ガラスレンズ7c、第3のプラスチックレンズ7d、及
び第4プラスチックレンズ7eが、レンズ鏡筒6内でそ
れぞれ所定の間隔を置いて、第1のプラスチックレンズ
7aから光路上に順次配置されている。また、第1のプ
ラスチックレンズ7aは、投写画像の像面湾曲を補正す
る強い負のパワー、すなわち平行な光が入射した場合に
光を発散する凹レンズである。第2のプラスチックレン
ズ7bは、温度変化によって第1のプラスチックレンズ
7aの像面湾曲の作用が変化した場合に、その変化を抑
制する正のパワー、すなわち平行な光が入射した場合に
光を集束するレンズである。ガラスレンズ7cは、投写
画像全体の結像に関するほとんどのパワーを持つ最も正
のパワーが強い凸レンズであり、第3及び第4のプラス
チックレンズ7d及び7eは、球面収差、コマ収差を補
正するパワーの弱いレンズである。尚、緑及び赤の表示
ユニット1G及び1Rに用いられる第1のプラスチック
レンズ7a内には、緑及び赤の陰極線管2G及び2Rか
らの担当の色の光にとって不要な発光スペクトル成分を
除去して緑及び赤の色純度をそれぞれ向上するために、
それぞれ緑及び赤の染料を均一に分散して着色してい
る。
【0014】投写レンズ群7の各レンズには、スクリー
ン100上に発生するフレアやゴーストを低減するため
に、入射光の反射率を低減する反射防止膜がそれぞれ設
けられている。すなわち、ガラスレンズ7cには、当該
ガラスレンズ7cへの入射光の分光分布などに応じて、
単層反射防止膜、特定波長反射防止膜、あるいは広帯域
反射防止膜等のいずれかの反射防止膜が、表面に形成さ
れている。これらの反射防止膜は、下記の広帯域反射防
止膜9と実質的に同じ材質及び同じ方法で形成され厚み
のみが異なるものであるので、その説明は省略する。ま
た、第1、第2、第3及び第4のプラスチックレンズ7
a、7b、7d及び7eには、青、緑及び赤の発光スペ
クトルの全ての波長帯域で反射率が十分に低い広帯域反
射防止膜9が、表面に形成されている。例えば、第1の
プラスチックレンズ7aに設けられた広帯域反射防止膜
9を、第1のプラスチックレンズ7aの拡大断面図であ
る図3を用いて説明する。図3に示すように、広帯域反
射防止膜9は、例えば二酸化珪素で形成された誘電体膜
である3つの低屈折率膜9a、9c及び9eと二酸化ジ
ルコニウムで形成された金属膜である高屈折率膜9b及
び二酸化チタニウムで形成された金属膜である高屈折率
膜9dの交互積層5層構造を有する。すなわち、広帯域
反射防止膜9は、第1のプラスチックレンズ7aの上
に、蒸着法などにより低屈折率膜9a、高屈折率膜9
b、低屈折率膜9c、高屈折率膜9d、及び低屈折率膜
9eのように低屈折率膜9a、9c、9eと高屈折率膜
9b、9dとを交互に積層することにより形成されてい
る。この広帯域反射防止膜9の具体的な材質及びその膜
厚を表1に示す。尚、この広帯域反射防止膜9は、第1
のプラスチックレンズ7aでは、その陰極線管2Gと反
対側(空気側)の表面上に設けられ、他の第2、第3及
び第4のプラスチックレンズ7b、7d及び7eでは、
レンズの両表面に形成されている。
【0015】
【表1】
【0016】尚、これらのプラスチックレンズ7a、7
b、7d及び7eは、ガラスレンズ7cに比べて耐熱性
が低いために反射防止膜の密着性が弱く、高温下で広帯
域反射防止膜9の剥離やクラックを生じる場合がある。
このような場合には、アルミニウムやクロムなどの金属
膜を蒸着した後、架橋硬化成樹脂をスピンコートやディ
ピングにより塗布し、紫外線照射により硬化させること
により保護膜を形成する方法や、シリコン系樹脂や架橋
性硬化樹脂をプライマーとしてプラスチック基材と広帯
域反射防止膜の間に形成する方法により、高温下での密
着性を高くすることができる。
【0017】ここで、本発明で用いる広帯域反射防止膜
9の分光反射率特性の計算結果を図4の実線10に示
す。また、従来のものとの比較を行うために、図11の
(b)に示した従来の青、緑及び赤用の特定波長反射防
止膜109の分光反射率特性の計算結果を図4の一点鎖
線11B、二点鎖線11G及び破線11Rにそれぞれ示
す。図4に示されるように、本発明で用いる広帯域反射
防止膜9は従来例の特定波長反射防止膜109と比べ
て、入射光の最小反射率は僅かに高いが、青、緑及び赤
の波長帯域(波長λが420nmから650nmの間)での
入射光の平均反射率は0.7%以下と低い。尚、本発明
においては、青の波長帯域とは、420nmから500nm
の間の波長であり、緑の波長帯域とは、500nmから5
70nmの間の波長である。また、赤の波長帯域とは、5
80nmから650nmの間の波長である。また、これらの
広帯域反射防止膜9及び特定波長反射防止膜109は、
光の入射角が大きくなると分光反射率特性が短波長側に
シフトする。特定波長反射防止膜109は、元来青、緑
及び赤の発光スペクトルのピーク波長(460nm、54
5nm及び610nm)で反射率が最小となるように設計し
形成してある。しかし、上記の短波長側へのシフト現象
のため光の入射角が大きくなるとピーク波長での反射率
が大幅に高くなる。本発明では、広帯域反射防止膜9
が、青、緑及び赤の波長帯域で分光反射率特性が平坦な
特性であるため、入射角が大きくなって分光反射率特性
が短波長側にシフトしたときでも、反射率はほとんど低
下せずに、反射を防止することができる。
【0018】次に、光の入射角が変化した場合での本発
明による広帯域反射防止膜9及び上記従来の特定波長反
射防止膜109での反射率の特性の計算結果を図5、図
6の(a)及び図6の(b)に示す。尚、図5、図6の
(a)及び図6の(b)に示す計算結果は、550nmの
波長λの光が、広帯域反射防止膜9及び上記従来の特定
波長反射防止膜109に入射した場合のものである。ま
た、図5の計算結果は、広帯域反射防止膜9及び特定波
長反射防止膜109の光学的膜厚が設計値通りにそれぞ
れ製膜された、1.0の場合のものである。図6の
(a)及び図6の(b)の計算結果は、製膜時に物質の
屈折率変化や膜厚の制御などにより、光学的膜厚が設計
値からそれぞれ−6%及び+6%厚く製膜された場合の
ものである。図5に示されるように、入射角が0度付近
では、実線12で示す広帯域反射防止膜9の反射率より
も一点鎖線13で示す特定波長反射防止膜109の反射
率の方が低いが、入射角が15度以上から全反射する角
度までの範囲では、広帯域反射防止膜9の方が特定波長
反射防止膜109のものより低い。また、図6の(a)
及び図6の(b)から明らかなように、一点鎖線13a
及び13bで示した特定波長反射防止膜109は、光学
的膜厚が変化すると入射角に対する反射率特性は大きく
変化して反射率が高くなる。これに対して、実線12a
及び12bで示した広帯域反射防止膜9は、光学的膜厚
が変化しても、反射率がほとんど変化しない。
【0019】続いて、広帯域反射防止膜9を形成したレ
ンズの分光透過率特性の実測結果を図7の実線14に示
す。また、上述の青、緑及び赤の特定波長反射防止膜1
09を形成したレンズの分光透過率特性の実測結果を図
7の一点鎖線15B、二点鎖線15G及び破線15Rに
示す。図4に示した分光反射率の計算結果では、特定波
長反射防止膜109を形成した従来方式のレンズの方が
最小の反射率が低いが、実際のレンズに製膜した実測値
では本発明の広帯域反射防止膜9を形成したレンズの方
が青、緑及び赤の波長帯域での反射率が各1%以下と小
さく、従来方式の特定波長反射防止膜109よりも低
い。特定波長反射防止膜109を形成する場合には、図
11の3つの投写レンズ部103で、青、緑及び赤の発
光スペクトルに対応してそれぞれ異なる分光透過率特性
を有する特定波長反射防止膜109を形成する必要があ
る。これに対して、広帯域反射防止膜9を形成する場合
は、図1の3つの投写レンズ部3R、3G、3Bで全部
同一の広帯域反射防止膜9を設ければ足りる。その結
果、投写レンズ部3の生産性を向上することができ、投
写型表示装置1の製造コストを低減できる。
【0020】上記のように、本実施例1の投写型表示装
置1では、投写レンズ部3の各プラスチックレンズ7
a、7b、7d及び7eに、入射角が大きくなっても反
射率が十分に低い特性をもつところの広帯域反射防止膜
9を形成することにより、光の不要な反射を防止し、フ
レアを十分に低減している。その結果、投写画像のコン
トラストを大幅に向上することができる。尚、上記の実
施例では全てのプラスチックレンズ7a、7b、7d及
び7eに広帯域反射防止膜9を形成した場合について説
明した。そのような実施例とは別に第1のプラスチック
レンズ7aにのみ広帯域反射防止膜9を形成し、フレア
の発生を低減してもよい。というのは、陰極線管2R、
2G、2Bからの光はそれぞれ様々な方向に出射し、か
つ投写レンズ部3R、3G、3BのFナンバーは約1.
0程度とそれぞれ小さいため、投写レンズ群7の各レン
ズ面に入射する光の入射角は大きいものとなる。特に、
第1のプラスチックレンズ7aは、曲率半径が小さく、
かつ最も陰極線管側に配置されているので、そのレンズ
面に入射する光の入射角は、他のプラスチックレンズ7
b、7d及び7eに比べて大きい。それゆえ、第1のプ
ラスチックレンズ7aにのみ広帯域反射防止膜9を形成
した場合でも、当該レンズ上に設けられた広帯域反射防
止膜9が、光の不要な反射を十分に防止することができ
るからである。
【0021】実施例2 本発明の実施例2である投写型表示装置について以下に
説明する。尚、実施例1との違いは、高屈折率膜9b及
び9dを表1に示す二酸化ジルコニウム及び二酸化チタ
ニウムから二酸化セリウムで形成したことである。その
他の構成は、実施例1のものと同じであるので、その説
明は省略する。この実施例2である広帯域反射防止膜9
の具体的な材質及びその膜厚を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示した広帯域反射防止膜9を有する
投写型表示装置1のコントラストを測定した結果、従来
の特定波長反射防止膜109を有する投写型表示装置の
ものと比べて、コントラストを約35%改善することが
できた。尚、コントラストの測定方法は、EIAJ C
P−4101「投写形テレビジョン受信機試験方法」に
示された白バックコントラストを用いて行った。
【0024】実施例3 液晶パネルにより画像を形成する本発明の投写型表示装
置を、図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施
例3である投写型表示装置の光学的配置を示す構成図で
ある。図8において、投写型表示装置16は、光源1
7、光源17からの放射光を集光する集光部18、集光
部18からの白色光を青、緑及び赤の色成分に分離する
色分離部21、色分離部21からの色光が照明され映像
信号に応じて画像を形成する3枚の同一の液晶パネル2
5R、25G及び25B、3枚の液晶パネル25R、2
5G及び25Bからそれぞれ出射した色光を合成する色
合成部26、及び液晶パネル25R、25G及び25B
で形成した画像をスクリーン上に拡大投写する投写レン
ズ部30を有する。また、液晶パネル25R、25G及
び25Bの光源17側には、フィールドレンズ31R、
31G及び31Bがそれぞれ配置されている。さらに、
液晶パネル25R、25G及び25Bには、シリコン樹
脂で形成されたオプティカルカップリング部32R、3
2G及び32Bを介して、投写レンズ部30のプラスチ
ックレンズ30R、30G及び30Bが、それぞれ光学
的に結合されている。これらのプラスチックレンズ30
R、30G及び30Bにはそれに対して液晶パネル25
R、25G及び25Bと反対側の表面上に、実施例1に
示す広帯域反射防止膜9がそれぞれ形成されている。ま
た、これらのプラスチックレンズ30R、30G及び3
0Bの投写レンズ部30側には、凹となる平凹レンズを
用いることにより、凹面で反射する光が液晶パネル25
R、25G及び25Bの画像形成領域内にできるだけ入
射しないようにしている。
【0025】メタルハライドランプ、キセノンランプな
どで構成された光源17からの放射光は、凹面鏡19と
コンデンサレンズ20とで構成された集光部18により
集光され、略平行光に変換される。そして、集光部18
からの略平行な白色光は、色分離部21に入射する。色
分離部21は、赤色の光を反射する第1のダイクロイッ
クミラー22、緑色の光を反射する第2のダイクロイッ
クミラー23、及びミラー24で構成されており、第
1、第2のダイクロイックミラー22、23により、上
記白色光を赤、緑及び青の各色の光に分離する。そし
て、赤、緑及び青の各色の光は、フィールドレンズ31
R、31G及び31Bを透過し、高分子分散型の液晶パ
ネル25R、25G及び25Bにそれぞれ入射する。こ
れらの液晶パネル25R、25G及び25Bでは、画素
への印加電圧を映像信号に応じて制御することにより、
液晶が散乱状態もしくは透明状態となり、それぞれ赤、
緑及び青の画像を形成する。
【0026】ここで、液晶パネルの動作原理を模式的に
示す図9の(a)及び図9の(b)を用いて、例えば赤
色用の液晶パネル25Rの概略構成と動作原理図を以下
に説明する。図9の(a)は電圧が印加されていない場
合での液晶パネル25Rの状態を示す説明図であり、図
9の(b)は電圧が印加されている場合での液晶パネル
25Rの状態を示す説明図である。図9の(a)に示す
ように、アクティブマトリクス方式高分子分散型の液晶
パネル25Rは、2枚のガラス基板33、34の間に、
液晶の小滴37を分散させた高分子材料36を封入して
いる。尚、高分子材料36とガラス基板33、34との
間には、電源39に接続された電極35、35’が設け
られている。液晶パネル25Rに電圧が印加されていな
い場合には、小滴37内の液晶分子38がランダムに配
向しているため、液晶の小滴37の平均的な屈折率と高
分子材料36の屈折率とが異なる。そのため、入射した
赤の色光40が散乱し、液晶パネル25Rは散乱状態と
なる。液晶パネル25Rに電圧が印加されている場合で
は、図9の(b)に示すように、液晶分子38が電界の
方向に配向し、入射光の方向の液晶分子38の屈折率と
高分子材料36の屈折率とが同程度なものになる。この
ため、入射した赤の色光40は散乱せずに透過し、液晶
パネル25Rは透明状態となる。このように、アクティ
ブマトリクス方式高分子分散型の液晶パネル25Rで
は、スイッチングにより液晶が散乱状態及び透明状態の
変化を行い、液晶パネル25R上に所望の画像を形成す
る。
【0027】図8に戻って、液晶パネル25R、25G
及び25Bを透過した赤、緑及び青の各色の光は、緑色
の光を反射する第3のダイクロイックミラー27、青色
の光を反射する第4のダイクロイックミラー28、及び
ミラー29で構成された色合成部26に入射する。この
色合成部26において、赤、緑及び青の各色の光は、第
3、第4のダイクロイックミラー27、28により、所
定のカラー色に合成されて投写レンズ部30に入射す
る。そして、投写レンズ部30によりスクリーン100
上に拡大投写される。
【0028】上述したように、液晶パネル25R、25
G及び25Bの投写レンズ部30側のプラスチックレン
ズ30R、30G及び30Bには、広帯域反射防止膜9
が形成されているので、実施例1に示したものと同様
に、フレアを十分に低減して、投写画像のコントラスト
を大幅に向上することができる。尚、液晶パネル25
R、25G及び25Bに密着して配置する投写レンズ部
30のレンズとして、上記プラスチックレンズ30R、
30G及び30Bを用いている理由は、プラスチックレ
ンズが効果的な収差補正のための非球面形状の形成が容
易で、かつ軽量であるためである。また、3枚の液晶パ
ネル25R、25G及び25Bの投写画像を重ね合わせ
るため、液晶パネル25R、25G及び25B上の画像
を機械的に微動させる必要があるが、このための構成か
らも、液晶パネル25R、25G及び25Bに密着して
配置するレンズは軽量であるプラスチックレンズが望ま
しい。
【0029】また、液晶パネル25R、25G及び25
Bで散乱した光が、液晶パネル25R、25G及び25
Bのガラス基板と空気の境界面や液晶パネル25R、2
5G及び25Bに近接して配置したプラスチックレンズ
30R、30G及び30Bの屈折面で不要な反射光とな
る。そして、その不要な反射光が、再び液晶パネル25
R、25G及び25Bへ入射し2次的な散乱光を生じ
て、投写画像のコントラストを低下させようとする。こ
のような場合、大きい入射角でプラスチックレンズ30
R、30G及び30Bの各レンズ面に光が入射するが、
プラスチックレンズ30R、30G及び30Bに広帯域
反射防止膜9が形成されていることにより、入射した光
の不要な反射光が十分に低減し、コントラストを改善す
ることができる。尚、プラスチックレンズ30R、30
G及び30Bと液晶パネル25R、25G及び25Bと
をそれぞれ光学的に結合する場合、プラスチックレンズ
30R、30G及び30Bの光軸と液晶パネル25R、
25G及び25Bの画像形成領域の中心を精度よくそれ
ぞれ位置合わせする必要がある。しかし、精度よく位置
合わせすることが難しい場合には、片側凹面のプラスチ
ックレンズではなく、ポリメチルメタクリレイトなどの
光学樹脂により平面状に形成されたプラスチックプレー
トを用いてもよい。この場合には、平凹レンズの中心厚
よりプラスチックプレートを厚くすることにより、反射
光が液晶パネルの画像形成領域にできるだけ戻らないよ
うにする。
【0030】実施例4 本発明の実施例4である投写型表示装置を図10を参照
して説明する。図10は、本発明の実施例4である投写
型表示装置の光学的配置を示す構成図である。図10に
おいて投写型表示装置41は、光源17、光源17から
の放射光を集光する集光部18、集光部18からの白色
光が照明され映像信号に応じて画像を形成する液晶パネ
ル43、及び液晶パネル43で形成した画像をスクリー
ン上に拡大投写する投写レンズ部44を有する。また、
液晶パネル43の光源17側には、フィールドレンズ4
2がそれぞれ配置されている。さらに、液晶パネル43
には、シリコン樹脂で形成されたオプティカルカップリ
ング部45を介して、投写レンズ部44のプラスチック
レンズ44aが、光学的に結合されている。このプラス
チックレンズ44aには、液晶パネル43と反対側の表
面上に、実施例1に示す広帯域反射防止膜9が形成され
ている。また、これらのプラスチックレンズ44aに
は、投写レンズ部44側に凹となる平凹レンズを用いる
ことにより、凹面で反射する光が液晶パネル43の画像
形成領域内にできるだけ入射しないようにしている。
【0031】メタルハライドランプ、キセノンランプな
どで構成された光源17からの放射光は、凹面鏡19と
コンデンサレンズ20とで構成された集光部18により
集光され、略平行光に変換される。そして、集光部18
からの略平行な白色光は、フィールドレンズ42を介し
て、高分子分散型の液晶パネル43に入射する。この液
晶パネル43では、画素への印加電圧を映像信号に応じ
て制御することにより、液晶が散乱状態もしくは透明状
態となり、パネル上に画像を形成する。液晶パネル43
を透過した光は、投写レンズ部44のプラスチックレン
ズ44aに入射する。そして、投写レンズ部44により
スクリーン100上に拡大投写される。
【0032】液晶パネル43で散乱した光は、様々な方
向に出射する。この散乱した光が液晶パネル43に近接
して配置したプラスチックレンズ44aの屈折面で不要
な反射光となって、再び液晶パネル43へ入射し2次的
な散乱光を生じ、コントラストを低下させようとする。
しかしながら、このプラスチックレンズ44aに、入射
角が大きくなっても反射率が低い広帯域反射防止膜9が
形成されていることにより、プラスチックレンズ44a
のレンズ面に様々な角度で入射した不要な反射光が十分
に低減し、コントラストを改善することができる。液晶
パネル43上に緑、青及び赤のカラーフィルタを用いる
ことにより、カラー表示画像を投写する投写型表示装置
が構成される。
【0033】以上のように、本発明の投写型表示装置で
は、投写レンズ部のプラスチックレンズに広帯域反射防
止膜を形成することにより、投写画像の輝度を低下する
ことなくフレアを低減し、かつ投写画像のコントラスト
を向上している。尚、陰極線管もしくは液晶パネルや光
源、投写レンズ部、透過型のスクリーンをキャビネット
の内部に組み込んで、背面投写方式の投写型表示装置を
構成できることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、投写レンズ部のプラス
チックレンズに広帯域反射防止膜を形成することによ
り、陰極線管の蛍光面もしくは液晶パネル、投写レンズ
部の各レンズの屈折面での不要な反射光を低減し、投写
画像の輝度の低下を招くことなく、フレアを十分に低減
することができる。このため、投写型表示装置の画像の
コントラストを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である投写型表示装置を示す
構成図。
【図2】図1に示した表示ユニットの主要部を示す部分
拡大断面図。
【図3】本発明の第1のプラスチックレンズ7aの拡大
断面図。
【図4】分光反射率特性の計算結果を示すグラフ。
【図5】光の入射角の変化に対する反射率特性の計算結
果を示すグラフ。
【図6】光の入射角及び光学的膜厚の変化に対する反射
率特性の計算結果を示すグラフで、(a)は光学的膜厚
が設計値から−6%厚く製膜された場合のものであり、
(b)は光学的膜厚が設計値から+6%厚く製膜された
場合のものである。
【図7】分光透過率特性の実測結果を示すグラフ。
【図8】本発明の実施例3である投写型表示装置の光学
的配置を示す構成図。
【図9】高分子分散型の液晶パネルの概略構成とその動
作原理図 。
【図10】本発明の実施例4である投写型表示装置の光
学的配置を示す構成図。
【図11】従来の投写型表示装置の表示ユニットの基本
構成を示す構成図。
【符号の説明】
2G、2R、2B 陰極線管 3G、3R、3B 、30、44 投写レンズ部 7 投写レンズ群 7a、7b、7d、7e、30R、30G、30B、4
4a プラスチックレンズ 9 広帯域反射防止膜 9a、9c、9e 低屈折率膜 9b、9d 高屈折率膜 25R、25G、25B、43 液晶パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に応じてそれぞれ画像を形成す
    る少なくとも1つの画像形成手段と、 少なくとも1つの画像形成手段にそれぞれ対応して設け
    られたレンズ群で各レンズ群がさらに複数のプラスチッ
    クレンズを有し前記画像形成手段により形成した画像を
    スクリーン上に投写する投写手段とを備えた投写型表示
    装置において、 前記各プラスチックレンズにそれぞれ青、緑及び赤の波
    長帯域で反射光を防止する広帯域反射防止膜を形成した
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のプラスチックレンズのうち、
    前記画像形成手段に最も隣接して配置されたプラスチッ
    クレンズにのみ前記広帯域反射防止膜を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記広帯域反射防止膜が、前記プラスチ
    ックレンズの表面上に3つの低屈折率膜と2つの高屈折
    率膜とを交互に積層した5層構造であることを特徴とす
    る請求項1に記載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記3つの低屈折率膜を二酸化珪素で形
    成し、前記2つの高屈折率膜の一方を二酸化チタニウム
    で他方を二酸化ジルコニウムで形成したことを特徴とす
    る請求項3に記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記3つの低屈折率膜を二酸化珪素で形
    成し、前記2つの高屈折率膜を二酸化セリウムで形成し
    たことを特徴とする請求項3に記載の投写型表示装置。
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