JPH09143179A - プロポリス由来のベンゾピラン誘導体 - Google Patents

プロポリス由来のベンゾピラン誘導体

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JPH09143179A
JPH09143179A JP7329583A JP32958395A JPH09143179A JP H09143179 A JPH09143179 A JP H09143179A JP 7329583 A JP7329583 A JP 7329583A JP 32958395 A JP32958395 A JP 32958395A JP H09143179 A JPH09143179 A JP H09143179A
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chloroform
propolis
benzopyran derivative
methanol
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JP7329583A
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Tetsuya Matsuno
哲也 松野
Yasuyuki Matsumoto
泰幸 松本
Junji Morikawa
惇二 森川
Masahiro Saito
正広 斉藤
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/58Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題はプロポリスより精製された抗
腫瘍剤として有用な新規なベンゾピラン誘導体を提供す
ることである。 【解決手段】 本発明は、化学式(I)で表わされる3
−[2−ジメチル−8−(3−メチル−2−ブテニル)
ベンゾピラン]−6−プロペノイック酸、及びこの化合
物とその塩を有効成分として含有してなる抗腫瘍剤より
なる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学式(I)で表
わされる3−[2−ジメチル−8−(3−メチル−2−
ブテニル)ベンゾピラン]−6−プロペノイック酸(以
下ベンゾピラン誘導体と略す)、及びその抗腫瘍剤とし
ての用途及び製造方法に関する。
【化2】
【0002】
【従来の技術】癌の治療に用いられる抗腫瘍剤は大きく
化学療法剤と免疫療法剤に別けられる。化学療法剤は切
除不能な癌に投与されるだけでなく、術前や術後に投与
することにより、外科療法と組合せても使用されてい
る。例えば、癌化学療法剤としては、アルキル化剤(ニ
トロジエンマスタード類、エチレンイミン類、スルホン
酸エステル類等)、代謝拮抗物質(葉酸拮抗剤、ピリミ
ジン拮抗剤等)、植物性核***毒(コルセミド、ビンブ
ラスチン等)、抗生物質(ザルコマイシン、カルチノフ
ィリン、マイトマイシン等)、ホルモン剤(副腎皮質ス
テロイド、男性ホルモン、女性ホルモン等)、及びポル
フィリン錯塩(モーフィリン、copp)等が臨床上使用さ
れている。しかし、化学療法剤は細胞毒性物質であるこ
とが多く、癌細胞を攻撃するのみでなく、正常細胞にも
作用し、一般に強い副作用を伴う。例えば、嘔吐、悪
心、食欲不振、倦怠感、神経障害、骨髄障害(白血球減
少)、脱毛、口内炎等の副作用がみられる場合もある。
そのため、長期投与にあたっては注意が必要である。
【0003】免疫療法剤は主に免疫賦活剤で、免疫力を
高めることにより、免疫応答細胞に癌細胞を異物として
認識させ、これを治療する。しかし免疫賦活剤は副作用
は少ないが、一般的には抗腫瘍効果が穏やかで、補助的
療法として用いられることが多い。
【0004】このように従来の抗腫瘍剤には一長一短が
有り、それゆえ、抗腫瘍活性が高く、副作用が少なく、
長期投与が可能な抗腫瘍剤の開発が望まれていた。また
抗腫瘍剤は一般に高価であるので、患者の経済的負担を
軽減するために、それが安価に供給されることも望まれ
ている。
【0005】民間療法剤として用いられているプロポリ
スは、蜜蜂が集めた草木の成分と唾液、蜜蝋、花粉等が
混合された樹脂状物質で、それに抗菌作用、抗炎症作用
などの薬理作用があることが知られている。また、プロ
ポリスを健康補助食品として飲用すると抗腫瘍効果が現
れることが知られており、プロポリスより抗腫瘍性活性
物質を抽出・精製する試みがなされ(特開平5−589
43号、特開平5−271031号)、抽出物には抗腫
瘍作用が認められている。
【0006】本発明者も抗腫瘍作用を有する新規生理活
性物質を発見すべく、プロポリスより抽出精製を行い、
抗腫瘍活性を有する物質として化学式(I)で表わされ
るベンゾピラン誘導体を見出した。
【0007】本発明のベンゾピラン誘導体の類似物質
は、PHYTOCHEMISTRY,25(4),88
3−889,1986 及び AUST.J.CHE
M.,22(10),1969 等の文献で報告され、
既に数多くの誘導体が知られている。しかし本発明のベ
ンゾピラン誘導体は未だ知られておらず、またそれが抗
腫瘍活性を有することは当然のことながら新規な知見で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なベン
ゾピラン誘導体を提供し、それを主成分とする抗腫瘍剤
を提供することを目的とする。さらにベンゾピラン誘導
体の新規な製造方法を提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のベンゾピラン誘
導体は次の化学式(I)で表される。
【化3】
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、ベンゾピラン誘導体ま
たはその塩を有効成分として含有してなる抗腫瘍剤とし
て用いられる。塩としては製薬学的に許容される塩類が
含まれる。
【0011】また本発明は(1) プロポリスのエタノ
ール懸濁液の不溶物を除去し、プロポリスのエタノール
抽出液を得、次いで得られたエタノール抽出液の溶媒を
蒸発除去し、得られた残渣を水と酢酸エチルの混液で抽
出し、酢酸エチル抽出液を得、得られた酢酸エチル抽出
液の溶媒を蒸発除去し、得られた残渣をメタノールに分
散させ、不溶物を除去し、プロポリスのメタノール抽出
液を得る工程、(2) 前記メタノール抽出液を逆相系
カラムによる液体クロマトグラフィーにかけ、70%〜
100%のメタノール濃度勾配による傾斜溶離を行い、
メタノール濃度90〜95%の画分を分取する工程、
(3) 前記メタノール濃度90〜95%画分の溶媒を
蒸発除去し、次いで得られた残渣をクロロホルムに溶解
し、得られた溶液を吸着系カラムによる液体クロマトグ
ラフィーにかけ、クロロホルムで溶出し、主画分を分取
する工程、(4) 前記画分の溶媒を蒸発除去し、次い
で得られた残渣をクロロホルムに溶解し、得られた溶液
を分子篩系カラムによる液体クロマトグラフィーにか
け、クロロホルムで溶出し、主画分を分取し、溶媒を蒸
発除去し、無色の針状結晶物質としてベンゾピラン誘導
体を得る工程よりなる、プロポリスからベンゾピラン誘
導体を抽出・精製する製造方法でもある。
【0012】工程(2)で使用するカラムは高速液体ク
ロマトグラフィー用であり、逆相系カラムとしては市販
のODS系シリカゲルカラムが使用可能であり、特に本
願には70%メタノ−ルで平衡化したODS 80TM
カラム(東ソー社製)が好ましい。
【0013】工程(3)で使用するカラムは高速液体ク
ロマトグラフィー用であり、吸着系カラムとしては市販
のInertsil系カラムが使用可能であり、特に本
願にはクロロホルムで平衡化したInertsil S
ILカラム(ジーエルサイエンス社製)が好ましい。
【0014】工程(4)で使用するカラムは高速液体ク
ロマトグラフィー用であり、分子篩系カラムとしては市
販のGPC系カラムが使用可能であり、特に本願にはク
ロロホルムで平衡化したShodex GPC−H20
00カラム(昭和電工社製)が好ましい。
【0015】本発明のベンゾピラン誘導体は実施例に示
すように腫瘍細胞に対し抗腫瘍細胞作用を有するので、
様々な態様で投与することにより極めて有効な抗腫瘍効
果を示すと考えられる。本化合物を投与するための方法
は非経口投与、または経口投与が考えられ、投与される
組成物には治療上有効量の本化合物と薬理上許容される
希釈剤、安定剤、賦形剤等が含有される。投与形態とし
ては、静脈内注射、皮下注射、筋肉注射、座薬、軟膏等
の非経口投与法、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤等に
よる経口投与法が挙げられる。
【0016】現時点では本ベンゾピラン誘導体をヒトに
投与した場合の安全性は不明である。しかし、プロポリ
スそのもの10〜15g/kgをイヌ、ラットおよびモ
ルモットに数ヶ月間経口投与しても毒性は見られなかっ
た(PROPOLIS:2ND ed.,Y.DONA
DIEU,1983)ことより、ベンゾピラン誘導体を
ヒトに投与しても安全性は高いと考えられる。
【0017】また前述の如くプロポリス抽出物には抗菌
作用、抗酸化作用、抗炎症作用、ウイルス増殖抑制作
用、マクロファージ活性化作用、育毛作用等が知られて
おり(特開平5−271031、特開平5−31696
8等)、プロポリスより抽出された本発明のベンゾピラ
ン誘導体にもそれらの作用が期待できる。
【0018】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細
に説明する。なお、下記実施例は単に説明のためのもの
であり、本発明を何ら限定するものではない。
【実施例】
【0019】実施例1 プロポリスからベンゾピラン誘
導体の抽出 プロポリスから3−[2−ジメチル−8−(3−メチル
−2−ブテニル)ベンゾピラン]−6−プロペノイック
酸の精製は、次の[ステップ 1]〜[ステップ 5]
を通して実施した。 [ステップ 1]プロポリス100gを10倍量の9
9.5%エタノールと混合し、マグネチックスターラー
を用いて室温下で攪拌した。得られた懸濁液を減圧ろ過
してプロポリスのエタノール抽出液を得た。次いで得ら
れたエタノール抽出液の溶媒をローターリーエバポレー
ターを用い蒸発除去し、得られた残渣約30gを水と酢
酸エチル混液(1:1)に分散し、上層の酢酸エチル層
を分取しプロポリスの酢酸エチル抽出液を得た。得られ
た酢酸エチル抽出液の溶媒をロータリーエバポレーター
で蒸発除去し、得られた残渣約20gを99.5%メタ
ノールに分散させ、不溶物を低速遠心で取り除き、プロ
ポリスのメタノール抽出液を得た。
【0020】[ステップ 2]ステップ 1で得られた
メタノール抽出液を70%メタノールで平衡化した高速
液体クロマトグラフィー用ODS系カラム、ODS 8
0TMカラム(東ソー社製)に注入し、70%〜100
%のメタノール濃度勾配による傾斜溶離を行った。メタ
ノール濃度90〜95%の画分を分取した。
【0021】[ステップ 3]ステップ 2で得られた
メタノール濃度90〜95%の画分を1つに集め、溶媒
をロータリーエバポレーターで蒸発除去し、残渣約2g
を得た。次いで得られた残渣をクロロホルムに溶解し、
得られた溶液をクロロホルムで平衡化した高速液体クロ
マトグラフィー用Inertsil系カラム、Iner
tsil SILカラム(ジーエルサイエンス社製)に
注入し、主画分を分取した。
【0022】[ステップ 4]ステップ 3で得られた
画分を1つに集め、溶媒をロータリーエバポレーターで
蒸発除去し、残渣約50mgを得た。次いで得られた残
渣をクロロホルムに溶解し、得られた溶液をクロロホル
ムで平衡化した高速液体クロマトグラフィー用GPC系
カラム、Shodex GPC−H2000カラム(昭
和電工社製)に注入し、主画分を分取した。
【0023】[ステップ 5]ステップ 4で得られた
画分を1つに集め、溶媒をロータリーエバポレーターで
蒸発除去し、無色の針状結晶物質約15mgを得た。そ
の針状晶物質の実施例2に示す理化学的性質より、それ
が3−[2−ジメチル−8−(3−メチル−2−ブテニ
ル)ベンゾピラン]−6−プロペノイック酸であること
を確認した。
【0024】実施例2 ベンゾピラン誘導体の理化学的
性質 2−1 融点 113〜115℃
【0025】2−2 溶解性 本ベンゾピラン誘導体は、水に不溶でアルカリで可溶化
し、酸性では溶解しない。またメタノール、エタノー
ル、アセトン、エーテルに僅かに溶け、アセトニトリル
に可溶、クロロホルム、酢酸エチル、ヂメチルホルムア
ミドに易溶、n−ヘキサン、石油エーテルに不溶であ
る。
【0026】2−3 マススペクトル 装置:Finnigan MAT INCOS 50 イオン化法:EI (70eV) 結果を図1に示す。
【0027】2−4 1H−NMRスペクトル(400
MHz) 装置:JEOL JNM−GSX400 サンプル:3.27mg/0.55ml CDCL3 内部標準:TMS 結果を図2に示す。また各ピークの帰属を下表に示す
【0028】
【表1】
【0029】2−5 HPLC 装置:Shimadzu CL−4A (1)カラム:ODS 8OTM 21.5×300m
m 溶媒:70→100%メタノール グラジエント(12
0分) 流速:4ml/分 保持時間:約80分 (2)カラム:Inertsil SIL 10×25
0mm 溶媒:クロロホルム 流速:10ml/分 保持時間:5.5〜6分 (3)カラム:GPC−H2000 20×500mm 溶媒:クロロホルム 流速:3.5ml/分 保持時間:約20分 上記(1)〜(3)の条件でそれぞれ示した保持時間に
本ベンゾピラン誘導体は単一のピークを示した。
【0030】これらのデータの解析より本発明のベンゾ
ピラン誘導体は化学式(I)で示される3−[2−ジメ
チル−8−(3−メチル−2−ブテニル)ベンゾピラ
ン]−6−プロペノイック酸(分子式:C19223
分子量:298.38)と同定した。
【0031】実施例3 培養腫瘍細胞に対する抗腫瘍細
胞作用 実施例1で得られたベンゾピラン誘導体を被験物質とし
て用いて、以下のようにして腫瘍細胞の細胞損傷活性試
験を行った。96穴マイクロタイタープレートの各ウエ
ルに10%ウシ胎児血清及び2mMグルタミンを含むM
EM培地により適宜希釈した被験物質0.1mlずつ添
加後、トリプシン処理したヒト肝ガン HuH13株
(J. CELLULAR PHYSIOL., VO
L 148, 290−294, 1991)を上記培
養液で3×104個/mlに調製し、0.05mlずつ
分注した。
【0032】該プレートを炭酸ガスインキュベーター内
で37℃、72時間培養後、培養上清を除去し、0.0
2%ニュートラルレッドを含む培養液を0.1mlずつ
各ウエルに加え、37℃で1時間炭酸ガスインキュベー
ター内で培養し、細胞を染色した。培養上清を除去後、
残渣を生理食塩水で1回洗浄した。次いで0.001規
定塩酸/30%エタノールで色素を抽出後、マイクロプ
レートリーダーにより550nmの吸光度を測定した。
無処理細胞と既知濃度の被験物質で処理した細胞との吸
光度を比較して次式に従って細胞の増殖阻止率を算出し
た。
【0033】
【数1】
【0034】得られた増殖阻止率から、細胞の増殖を5
0%阻害する被験物質濃度(ID50)を算出した。結果
を表2に示す。表2から明らかなようにベンゾピラン誘
導体は腫瘍細胞に対し、優れた増殖阻止作用を示した。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明のベンゾピラン誘導体(3−[2
−ジメチル−8−(3−メチル−2−ブテニル)ベンゾ
ピラン]−6−プロペノイック酸)は、抗腫瘍活性を示
し、抗腫瘍剤として使用できる。また安全性が高く副作
用の少ない抗腫瘍剤として期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベンゾピラン誘導体のマススペクトル
【図2】ベンゾピラン誘導体の1H−NMRスペクトル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(I)で表わされるベンゾピラン
    誘導体またはその塩 【化1】
  2. 【請求項2】 化学式(I)で表わされるベンゾピラン
    誘導体またはその塩を有効成分として含有してなる医薬
  3. 【請求項3】 化学式(I)で表わされるベンゾピラン
    誘導体またはその塩を有効成分として含有してなる抗腫
    瘍剤
  4. 【請求項4】 次の工程を経て、プロポリスから化学式
    (I)で表わされるベンゾピラン誘導体を抽出・精製す
    る製造方法 (1) プロポリスのエタノール懸濁液の不溶物を除去
    し、プロポリスのエタノール抽出液を得、次いで得られ
    たエタノール抽出液の溶媒を蒸発除去し、得られた残渣
    を水と酢酸エチルの混液で抽出し、酢酸エチル抽出液を
    得、得られた酢酸エチル抽出液の溶媒を蒸発除去し、得
    られた残渣をメタノールに分散させ、不溶物を除去し、
    プロポリスのメタノール抽出液を得る工程、(2) 前
    記メタノール抽出液を逆相系カラムによる液体クロマト
    グラフィーにかけ、70%〜100%のメタノール濃度
    勾配による傾斜溶離を行い、メタノール濃度90〜95
    %の画分を分取する工程、(3) 前記メタノール濃度
    90〜95%画分の溶媒を蒸発除去し、次いで得られた
    残渣をクロロホルムに溶解し、得られた溶液を吸着系カ
    ラムによる液体クロマトグラフィーにかけ、クロロホル
    ムで溶出し、主画分を分取する工程、(4) 前記画分
    の溶媒を蒸発除去し、次いで得られた残渣をクロロホル
    ムに溶解し、得られた溶液を分子篩系カラムによる液体
    クロマトグラフィーにかけ、クロロホルムで溶出し、主
    画分を分取し、溶媒を蒸発除去し、化学式(I)で表わ
    されるベンゾピラン誘導体を得る工程
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PCT/JP1996/003860 WO1998029404A1 (fr) 1995-11-24 1996-12-27 Derive de benzopyranne obtenu a partir de propolis

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