JPH09139131A - グロメット - Google Patents

グロメット

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Publication number
JPH09139131A
JPH09139131A JP7295048A JP29504895A JPH09139131A JP H09139131 A JPH09139131 A JP H09139131A JP 7295048 A JP7295048 A JP 7295048A JP 29504895 A JP29504895 A JP 29504895A JP H09139131 A JPH09139131 A JP H09139131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
wire harness
divided bodies
hard
divided
Prior art date
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Pending
Application number
JP7295048A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshige Nogami
浩成 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP7295048A priority Critical patent/JPH09139131A/ja
Publication of JPH09139131A publication Critical patent/JPH09139131A/ja
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割体のグロメット本体への組み付け工程を
必要とせず、また部品数も削減できるとともに、ワイヤ
ーハーネスへの取り付けが簡易で、かつ車両パネルへの
係合性の高いグロメットを提供することを課題とする。 【解決手段】 グロメット1は、一端にワイヤーハーネ
スに密着してテープ固定される先端部2aを有するグロ
メット本体2と、グロメット本体2の他端側に設けら
れ、車両パネルの開口部に係合する係合部2bを有する
複数の分割体により構成される。グロメット2と複数の
分割体3とは一体成形されるとともに、分割体3は、互
いに独立し、かつ隣接して複数個により、環状体を形成
する。ここで、グロメット本体2の材質は、軟質性の樹
脂材料を用い、分割体3の材質は、硬質弾性樹脂材料を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体保持用グロ
メットに関し、特にワイヤーハーネスの電線束を保持し
て車両パネル等の開口部を通過する配設経路を有するワ
イヤーハーネスを保持固定するグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車輌用のワイヤーハーネスの配設
経路は、車両への電気、電子機器の登載が進むに従っ
て、複雑かつ多岐に亘っており、周辺部品との干渉回避
のためのハーネスプロテクタや、車両パネルを貫通配索
する場合に用いられるグロメット等のワイヤーハーネス
保持用、あるいは保護用パーツが多用されている。
【0003】特に、車両パネルに開口された開口部を介
して、たとえばエンジンルームから運転席等への経路や
車両本体からドア部への経路を有するワイヤーハーネス
には、配設経路の保持と、車両パネルとの接触防止のた
めにグロメットが一般的に用いられている。従来、グロ
メットの形状は、一体成形ゴム等を用いて、一体形状で
形成されることが多かった。このような一体形状のグロ
メットの一例を図4(a)、(b)に示すと、グロメッ
ト1の先端部2aの内径は、取付対象のワイヤーハーネ
ス径よりも小さく形成され、車両パネルの開口部に係止
される係合部2bが他端に設けられている。図5にワイ
ヤーハーネスへの取付方法を示すと、まずグロメット拡
げ機4等の専用の治具を用いて先端部2aを含むワイヤ
ーハーネス通し穴を拡げ(図5(a))、次にワイヤー
ハーネス5を通した後、拡げ機4を外してワイヤーハー
ネス5を密着保持していた(図5(b))。
【0004】このようなグロメットにおいては、グロメ
ット全体が軟質性のゴムで形成されているため、係合後
も車両の振動やワイヤーハーネスの配索経路のバランス
等により、変形が生じ易くグロメットと車両パネルとの
係合性が劣る等の問題点があった。このような問題点を
解決する方法として、たとえば特開平1ー251521
号公報に示されるような、車両パネルへの係合部を有す
る硬質性の分割体をスライド可能に組み付け、これを軟
質性のグロメット本体に組み込む構成が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなグロメ
ットにおいては、ワイヤーハーネスへのグロメット取り
付け行程に先立って、分割体のグロメット本体への組み
付けが必要となるとともに、部品数が増加することによ
る部品管理が煩雑になるという問題があった。また、ワ
イヤーハーネスがグロメットの先端部においてのみ密着
固定されているだけなので、走行時等の振動により、硬
質の分割体とワイヤーハーネスが接触して異音を発生す
る問題があった。
【0006】請求項1の発明の目的は、上記問題点を解
消して、分割体のグロメット本体への組み付け工程を必
要とせず、また部品数も削減できるとともに、ワイヤー
ハーネスへの取り付けが簡易で、かつ車両パネルへの係
合性の高いグロメットを提供することにある。また、請
求項2の発明では、グロメット先端部および密着部によ
り、グロメットの両端でワイヤーハーネスを密着保持す
ることにより、車両走行時の振動によりワイヤーハーネ
スがグロメット周辺部材と接触することを防止し、異音
の発生を抑制したグロメットを提供することを目的とす
る。
【0007】さらに、請求項3の発明では、異なる弾性
特性を持つ材料を利用する分割体とグロメット本体の材
質を特定することにより、車両パネルへの係合性、ワイ
ヤーハーネスとの密着性、資源リサイクル性、および成
形加工性に優れたグロメットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、線状体を密着保持する保
持部と所定の開口部に係止固定する係合部とを有し、軟
質性材料よりなるグロメット本体と、該グロメット本体
の前記係合部近傍に互いに隣接して設けられた硬質性材
料よりなる複数の分割体とを具備し、前記グロメット本
体の開閉変形に応じて前記分割体が離隔するように形成
されることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のグロメットにおいて、前記分割体内周部に軟質性材
料よりなり、前記線状体に密着保持するように密着部が
形成されていることを特徴としている。さらに、請求項
3記載の発明は、請求項1および2記載のグロメットに
おいて、前記軟質性材料が熱可塑性エラストマーであ
り、前記硬質性材料が、硬質弾性樹脂材料であることを
特徴としている。
【0010】このような構成により、請求項1の発明で
は、軟質性のグロメット本体と硬質性の分割体とが一体
で形成されることにより、グロメット拡げ機によるグロ
メット本体の内周部拡大に応じて、分割体が互いに離隔
する。グロメット拡げ機解除後には、グロメット本体の
弾性力より再び収縮し、離隔していた分割体は、互いに
隣接する。そのため、グロメット本体内周部を拡大する
だけで、ワイヤーハーネスに容易に取り付けることがで
きるとともに、硬質性の分割体により車両パネルと係合
する係合部の剛性が確保される。
【0011】また、請求項2の発明では、分割体の内周
部にワイヤーハーネスと密着する軟質性の密着部が設け
られることにより、グロメットの両端で、ワイヤーハー
ネスを保持することができるため、ワイヤーハーネスの
周辺部材との接触を防止することができる。さらに、請
求項3の発明では、グロメット本体および分割体密着部
に軟質性樹脂として熱可塑性エラストマーを使用するこ
とにより、グロメット両端部でのワイヤーハーネスの保
持を良好なものとするとともに、資源リサイクル性を向
上させ、また、分割体の材質に硬質性樹脂としてポリプ
ロピレン等の硬質弾性樹脂材料を使用することにより、
車両パネルへの係合性を向上させるとともに、成形加工
性に優れたグロメットを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を示して詳
しく説明する。図1は、本発明の請求項1に係るグロメ
ットの第1の実施例を示す図である。図1において、1
は本発明のグロメットであり、グロメット1は、一端に
ワイヤーハーネスに密着してテープ固定される先端部2
aを有するグロメット本体2と、グロメット本体2の他
端側に設けられ、車両パネルの開口部に係合する係合部
2bを有する複数の分割体により構成される。グロメッ
ト2と複数の分割体3とは一体成形されている。また、
分割体3は、互いに独立し、かつ隣接して複数個によ
り、環状体を形成する。ここで、グロメット本体2の材
質は、軟質性の樹脂材料、たとえば熱可塑性エラストマ
ー等を用い、分割体3の材質は、通常の硬質性の樹脂材
料、たとえばポリプロピレン(PP)等が用いられ、こ
れらの異なる弾性特性を有するグロメットは、通常の2
色成形、あるいはインサート成形法により製造される。
本発明における軟質性の樹脂材料とは、熱可塑性エラス
トマー等に代表される弾性特性の高い材質を意味し、硬
質性の樹脂材料とは、いわゆる硬質弾性樹脂材料であ
り、ポリプロピレン等に代表されるように、軟質性樹脂
材料に比べて弾性特性の低い材質を意味する。
【0013】このようなグロメット1の具体的な取付方
法を図2に示す。図2(a)において、グロメット1の
先端部2a側からグロメット拡げ機4の爪を挿入し、外
周方向(矢印方向)に開動して軟質性のグロメット本体
2の内周を拡げる。この時グロメット本体2に付設され
ている分割体3は、各々外周方向に移動して、離隔す
る。次に、図2(b)に示すように、コネクタ6が接続
されたワイヤーハーネス5を挿入し、所定の取付位置ま
で通す。続いて、図2(c)に示すように、グロメット
拡げ機4の爪を取り外すと、軟質性のグロメット本体2
の弾性により収縮して元の形状に戻る。この時互いに離
隔していた分割体3は、グロメット本体2の動きに合わ
せて、再び隣接するように集合する。その後、図示して
いない固定用テープを先端部2aに密巻きして、グロメ
ット1とワイヤーハーネス5とを密着固定する。
【0014】このような構成により、ワイヤーハーネス
5へのグロメット1の取り付けにおいて、分割体3をグ
ロメット本体2に組み付ける工程を省略することができ
るとともに、グロメット拡げ機4でグロメット本体2の
内周を拡げるだけで、簡易にワイヤーハーネス5に取り
付け固定することができる。また、硬質性の分割体3の
外周に設けられた係合部2bが車両パネルの開口部に係
合するため、取付時の係合力を向上させることができ
る。さらに、従来グロメット本体2と分割体3とが別部
品であったものが、一体部品として製造、取り扱うこと
ができるので、部品数を大幅に削減できるとともに、部
品管理作業を軽減することができる。
【0015】次に、図3に本発明の請求項2に係るグロ
メットの第2の実施例を示す。図3において、上述した
第1の実施例と同等の構成については、説明を省略す
る。グロメット本体2に一体形成された分割体3の内周
部に軟質性の樹脂材料、たとえば熱可塑性エラストマー
からなる密着部3aが形成されている。通常時の密着部
3aの形成する開口部の穴径は、ワイヤーハーネス5の
外径と同等か、あるいはそれ以下になるように構成され
ている。そのため、ワイヤーハーネス5への取付時に
は、密着部3aがワイヤーハーネス5の外周に密着する
とともに、車両パネルへの取付により、分割体の外周お
よび係合部が押圧されて、さらにワイヤーハーネスを密
着固定する。
【0016】このような構成により、ワイヤーハーネス
5は、グロメット1の先端部2aおよび分割体3の両端
で密着保持される。そのため、グロメット1周辺でのワ
イヤーハーネス5のたるみが発生しないため、車両走行
時の振動による周辺部材との接触は防止され、異音の発
生が抑制される。なお、上述した実施例中では分割体が
4個から構成されたグロメットを示したが、本発明はこ
の形態に限られるものではない。また、グロメットの形
状についても、先端部において、ワイヤーハーネスと密
着固定する形状のものを示したが、これに限るものでは
ない。さらに、グロメット本体分割体3の材質である硬
質性樹脂材料としては、上述したポリプロピレンの他
に、高耐衝撃性スチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、アク
リル樹脂等が考えられるが、本発明においては、分割体
3に車両パネルとの係合部が設けられているため、この
係合機能を確保できる剛性を有する材質であれば適用す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、軟質性のグロメット本体と硬質性の分割体とが一体
で形成されることにより、ワイヤーハーネスへの取り付
け工程におけるグロメット拡げ機によるグロメット本体
の内周部開閉に応じて、分割体が互いに離隔、隣接する
ため、容易にグロメットを取付ができるとともに、車両
パネルの開口部への取り付けにおいても、硬質の分割体
に設けられた係合部により係合が確実に行われ、車両パ
ネルとの係合性が向上させたグロメットを提供すること
ができる。
【0018】また、請求項2の発明では、ワイヤーハー
ネスへの取付に際し、グロメットの一端の先端部で密着
固定されるのに加え、他端の分割体においても密着固定
されるため、グロメット周辺でのワイヤーハーネスのた
るみを防止でき、周辺部材との接触による異音の発生を
抑制することができる。さらに、請求項3の発明では、
グロメット本体および密着部に軟質性樹脂材料として熱
可塑性エラストマーを使用することにより、ワイヤーハ
ーネスとの密着力を向上できるとともに、資源リサイク
ル性が確保され、環境適応性の高い製品を提供すること
ができる。また、分割体にポリプロピレン等の硬質弾性
樹脂材料を使用することにより、車両パネルとの係合性
を向上させることができる。さらに、これらの材質の使
用により本発明のグロメットを既存の2色成形、あるい
はインサート成形技術を適用して製造することができる
ため、成形加工性に優れた製品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの第1の実施例を示す
図である。
【図2】本発明に係るグロメットの取付方法を示す図で
ある。
【図3】本発明に係るグロメットの第2の実施例を示す
図である。
【図4】従来のグロメットの一例を示す図である。
【図5】従来のグロメットの取付方法を示す図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 グロメット本体 2a 先端部 2b 係合部 3 分割体 3a 密着部 4 グロメット拡げ機 5 ワイヤーハーネス 6 コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状体を密着保持する保持部と所定の開口
    部に係止固定する係合部とを有し、軟質性材料よりなる
    グロメット本体と、該グロメット本体の前記係合部近傍
    に互いに隣接して設けられた硬質性材料よりなる複数の
    分割体とを具備し、前記グロメット本体の開閉変形に応
    じて前記分割体が離隔するように形成されることを特徴
    とするグロメット。
  2. 【請求項2】前記分割体内周部に軟質性材料よりなり、
    前記線状体に密着保持するように密着部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
  3. 【請求項3】前記軟質性材料が熱可塑性エラストマーで
    あり、前記硬質性材料が、硬質弾性樹脂材料であること
    を特徴とする請求項1および2記載のグロメット。
JP7295048A 1995-11-14 1995-11-14 グロメット Pending JPH09139131A (ja)

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JP7295048A JPH09139131A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 グロメット

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JP7295048A JPH09139131A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 グロメット

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JP (1) JPH09139131A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039770A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039770A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

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