JPH09138678A - 光学文字読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を読取り手書き文字風のフォントに対応
する文字データを提供可能な光学文字読取装置を提供す
る。 【解決手段】 原稿がスキャナ手段１によって読取ら
れ、スキャナ手段１からは画像データが出力され、この
画像データは、画像データ記憶手段２に格納され、文字
認識手段３によって、画像データ記憶手段２の格納デー
タがサーチされて文字データが切り出され、この文字デ
ータは、コード変換手段４で文字コードに変換され、変
換された文字コードに対応する筆跡データが、個人の筆
跡データが格納される筆跡データ記憶手段５から読出さ
れ、切り出された文字が、文字変換手段６によって、個
人の筆跡に対応する手書き文字に変換され、原稿の活字
文字を、個人の筆跡の手書き文字に変換し、手書き文字
の文書データやサインの文字データを短時間で提供する
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を直接光学的
に読取り、文字を判別してコンピュータに入力する光学
文字読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から原稿を直接光学的にスキャナ
し、読取った画像データから文字データを判別して、コ
ンピュータに入力する光学文字読取装置（Ｏｐｔｉｃａ
ｌ Ｃｈａｒａｃｔｅｒ Ｒｅａｄｅｒ）が使用されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の光学文字読取装
置では、原稿から読み取った文字データは、プリンタで
通常印刷に使用するフォント、即ち、明朝体、或いはゴ
シック体に対応する文字データであった。しかし、プリ
ンタが通常印刷する明朝体或いはゴシック体の活字の文
書に対して、手書き文字風のフォントの文書が、新鮮で
親しみ易い感覚を文書の読者に与えることから、例えば
商品の広告文に肉筆文字を複写印刷して使用し、広告効
果を上げることが行われている。しかし、多数枚の文書
を複写印刷することは、文書作成に手間がかかり、光学
文字読取装置によって、直接読取られた原稿の文字が手
書き文字風に変換されてプリンタで印刷されることが待
望されていた。

【０００４】本発明は、前述したような手書き文字文の
印刷の要求に鑑みてなされたものであり、その目的は、
原稿を読取り手書き文字風のフォントに対応する文字デ
ータを提供可能な光学文字読取装置を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、原稿を読取り画像信号を出
力するスキャナ手段と、該スキャナ手段からの画像信号
が、画像データとして格納される画像データ記憶手段
と、該画像データ記憶手段の格納データをサーチして、
文字データを切り出す文字認識手段と、該文字認識手段
で切り出された文字データを、文字コードに変換するコ
ード変換手段と、文字コードに対応して個人の筆跡デー
タが格納される筆跡データ記憶手段と、前記コード変換
手段で変換された文字コードに対応する筆跡データを、
前記筆跡データ記憶手段から読出し、切り出された文字
を、前記個人の筆跡に対応する手書き文字に変換する文
字変換手段とを有することを特徴とするものである。

【０００６】同様に前記目的を達成するために、請求項
２記載の発明は、原稿を読取り画像信号を出力するスキ
ャナ手段と、該スキャナ手段からの画像信号が、画像デ
ータとして格納される画像データ記憶手段と、該画像デ
ータ記憶手段の格納データをサーチして、文字データを
切り出す文字認識手段と、該文字認識手段で切り出され
た文字データを、文字コードに変換するコード変換手段
と、文字コードに対応するフォント変倍の比率データが
格納される比率データ記憶手段と、前記コード変換手段
で変換された文字コードに対応する比率データを、前記
比率データ記憶手段から読出し、切り出された文字に、
対応するフォント変倍をかけることによって、前記切り
出された文字を、手書き風に変換する倍率変換手段とを
有することを特徴とするものである。

【０００７】同様に前記目的を達成するために、請求項
３記載の発明は、原稿を読取り画像データを出力するス
キャナ手段と、該スキャナ手段からの画像信号が、画像
データとして格納される画像データ記憶手段と、該画像
データ記憶手段の格納データをサーチして、文字データ
を切り出す文字認識手段と、該文字認識手段で切り出さ
れた文字データを、文字コードに変換するコード変換手
段と、文字コードに対応するフォント曲率設定の曲率デ
ータが格納される曲率データ記憶手段と、前記コード変
換手段で変換された文字コードに対応する曲率データ
を、前記曲率データ記憶手段から読出し、切り出された
文字にフォント曲率を設定することによって、前記切り
出された文字を、手書き風に変換する曲率変換手段とを
有することを特徴とするものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】

［第１の実施の形態］本発明の第１の実施の形態を、図
１及び図２を参照して説明する。図１は本実施の形態の
構成を示すブロック図、図２は本実施の形態の文字変換
を示す説明図である。

【０００９】本実施の形態は、図１に示すように、全体
の制御を行うＣＰＵ７に、バスＢを介して、原稿を光学
的に走査して、原稿画像からの反射光に基づく画像信号
を出力するスキャナ手段１、該スキャナ手段１からの画
像信号が、画像データとして格納される画像データ記憶
手段２、及び画像データ記憶手段２の格納データをサー
チして、文字データを切り出す文字認識手段３が接続さ
れている。同様に、ＣＰＵ７には、バスＢを介して、文
字認識手段３で切り出された文字データを文字コードに
変換するコード変換手段４、個人の筆跡データが格納さ
れる筆跡データ記憶手段５、及びコード変換手段４で変
換された文字コードに対応する筆跡データを、筆跡デー
タ記憶手段５から読出し、切り出された文字を個人の筆
跡に対応する手書き文字に変換する文字変換手段６が接
続されている。

【００１０】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、ＣＰＵ７の指令によって、
印刷文字を含む原稿が、スキャナ手段１によって光学的
に走査され、原稿からの反射光に基づいて、原稿画像が
読み取られ、スキャナ手段１からは画像信号が出力さ
れ、この画像信号は画像データ記憶手段２に格納され
る。

【００１１】次いで、ＣＰＵ７の指令によって、文字認
識手段３が画像データ記憶手段２をサーチし、画像デー
タ記憶手段２に格納された画像データから、文字データ
が切り出され、この文字データは、コード変換手段４に
よって文字コードに変換される。

【００１２】そして、ＣＰＵ７の指令によって、文字変
換手段６が作動し、筆跡データ記憶手段５から、コード
変換手段４によって変換された文字コードに対応する筆
跡データが読み出され、読み出された筆跡データが、図
示せぬコンピュータに転送される。

【００１３】このようにして、本実施の形態によると、
スキャナ手段１により読み取られた図２（ａ）に示す原
稿の活字文字に対して、文字変換手段６によって、筆跡
データに基づいた手書き文字のデータがコンピュータに
転送され、この手書き文字のデータに基づいて、同図
（ｂ）に示すような手書き文字が印刷される。

【００１４】このように、本実施の形態によると、スキ
ャナ手段１が読み取った原稿画像の画像データから、文
字認識手段３によって、文字データが切り出されて、コ
ード変換手段４により文字コードに変換され、さらに、
文字変換手段６によつて、変換された文字コードに対応
する筆跡データが、筆跡データ記憶手段５から読み出さ
れて、コンピュータに転送されるので、原稿の文字を、
個人の筆跡の手書き文字に変換し、手書き文字の文書デ
ータやサインの文字データを短時間で提供することが可
能になる。

【００１５】［第２の実施の形態］本発明の第２の実施
の形態を、図３及び図４を参照して説明する。図３は本
実施の形態の構成を示すブロック図、図４は本実施の形
態の倍率変換を示す説明図である。

【００１６】本実施の形態は、図３に示すように、すで
に図１を参照して説明した第１の実施の形態の文字変換
手段６に代えて、コード変換手段４で変換された文字コ
ードに、対応するフォント倍率をかけることにより、文
字認識手段３で切り出された文字を、手書き風に変換す
る倍率変換手段８が設けられている。また、第１の実施
の形態の筆記データ記憶手段５に代えて、各文字データ
ごとに、文字認識手段３が切り出し、コード変換手段で
文字コードに変換された原稿の標準フォントの文字に対
する文字要素の縦横のフォント比率が格納される比率デ
ータ記憶手段９が設けられている。このフォント比率
は、文字認識手段３が切り出した文字を、標準フォント
の文字で印刷する場合に対して、文字要素の縦横にどの
ようなフォント変倍をかけると手書き風文字らしくなる
かを示す比率である。本実施の形態のその他の部分の構
成は、すでに説明した第１の実施の形態と同一なので、
重複する説明は行わない。

【００１７】本実施の形態では、例えば図４に示すよう
に、（ａ）の原稿の標準フォントの活字文字「１」が読
み取られると、倍率変換手段８によって、比率データ記
憶手段９から活字文字「１」に対する縦横のフォント比
率が読み出され、読み取られた文字に対して、縦方向の
黒画素比率を０．８に横方向の黒画素比率を０．５倍に
変倍し、縮小された黒画素を連続して表示することによ
り、同図（ｂ）に示すようなペンの手書き文字風の文字
が得られる。本実施の形態のその他の動作は、すでに説
明した第１の実施の形態と同一である。

【００１８】このように、本実施の形態によると、スキ
ャナ手段１が読み取った原稿画像の画像データから、文
字認識手段３によって、文字データが切り出されて、コ
ード変換手段４により文字コードに変換され、さらに、
倍率変換手段８によつて、変換された文字コードの標準
フォントに対応するフォント比率が、比率データ記憶手
段９から読み出され、読み出されたフォント比率で、標
準フォントが変倍されて、変倍されたフォントデータが
コンピュータに転送されるので、原稿の活字文字から手
書き風の文書データを提供し、ユーザの手書き風フォン
トの要求に応じることが可能になる。

【００１９】［第３の実施の形態］本発明の第３の実施
の形態を、図５及び図６を参照して説明する。図５は本
実施の形態の構成を示すブロック図、図６は本実施の形
態の曲率変換を示す説明図である。

【００２０】本実施の形態は、図５に示すように、すで
に図１を参照して説明した第１の実施の形態の文字変換
手段６に代えて、コード変換手段４で変換された文字コ
ードに、対応するフォント曲率を設定することにより、
文字認識手段３で切り出された文字を、手書き風に変換
する曲率変換手段１０が設けられている。また、第１の
実施の形態の筆記データ記憶手段５に代えて、各文字デ
ータごとに、文字認識手段３が切り出し、コード変換手
段で文字コードに変換された原稿の標準フォントの文字
に対する文字要素に設定される曲率が格納される曲率デ
ータ記憶手段１１が設けられている。この曲率は、文字
認識手段３が切り出した文字を、標準フォントの文字で
印刷する場合に対して、文字要素にどのような曲率を設
定すると手書き風文字らしくなるかを示す曲率である。
本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説明した
第１の実施の形態と同一なので、重複する説明は行わな
い。

【００２１】本実施の形態では、例えば図６に示すよう
に、（ａ）のような原稿の標準フォントの活字文字
「１」が読み取られると、曲率変換手段１０によって、
曲率データ記憶手段１１から活字文字「１」に対する曲
率が読み出され、読み取られた文字に対して、同図
（ｂ）の曲線Ｃに示す曲率が文字要素の各位置に設定さ
れ、標準フオントの原稿文字「１」の文字要素に曲率が
設定された、同図（ｂ）に示すようなペンの手書き文字
風の文字が得られる。本実施の形態のその他の動作は、
すでに説明した第１の実施の形態と同一である。

【００２２】このように、本実施の形態によると、スキ
ャナ手段１が読み取った原稿画像の画像データから、文
字認識手段３によって、文字データが切り出されて、コ
ード変換手段４により文字コードに変換され、さらに、
曲率変換手段１０によつて、変換された文字コードの標
準フォントに対応する曲率が、曲率データ記憶手段１１
から読み出され、読み出された曲率で、標準フォントの
文字要素に曲率が設定され、曲率変換されたフォントデ
ータがコンピュータに転送されるので、原稿の活字文字
から手書き風の文書データを提供し、ユーザの手書き風
フォントの要求に応じることが可能になる。

【００２３】

【発明の効果】請求項１記載の発明によると、原稿がス
キャナ手段によって読取られ、スキャナ手段からは画像
データが出力され、この画像データは、画像データ記憶
手段に格納され、文字認識手段によって、画像データ記
憶手段の格納データがサーチされて文字データが切り出
され、この文字データは、コード変換手段で文字コード
に変換され、変換された文字コードに対応する筆跡デー
タが、個人の筆跡データが格納される筆跡データ記憶手
段から読出され、切り出された文字が、文字変換手段に
よって、個人の筆跡に対応する手書き文字に変換される
ので、原稿の活字文字を、個人の筆跡の手書き文字に変
換し、手書き文字の手紙の文書データやサインの文字デ
ータを短時間で提供することが可能になる。

【００２４】請求項２記載の発明によると、原稿がスキ
ャナ手段によって読取られ、スキャナ手段からは画像デ
ータが出力され、この画像データは、画像データ記憶手
段に格納され、文字認識手段によって、画像データ記憶
手段の格納データがサーチされて文字データが切り出さ
れ、この文字データは、コード変換手段で文字コードに
変換され、変換された文字コードに対して、倍率変換手
段によって、対応するフォント変倍をかけることによっ
て、切り出された文字が、手書き風に変換されるので、
原稿の活字文字から手書き風の文書データを提供し、ユ
ーザの手書き風フォントの要求に応じることが可能にな
る。

【００２５】請求項３記載の発明によると、原稿がスキ
ャナ手段によって読取られ、スキャナ手段からは画像デ
ータが出力され、この画像データは、画像データ記憶手
段に格納され、文字認識手段によって、画像データ記憶
手段の格納データがサーチされて文字データが切り出さ
れ、この文字データは、コード変換手段で文字コードに
変換され、変換された文字コードに対して、曲率変換手
段によって、対応するフォント曲率を設定することによ
って、切り出された文字が、手書き風に変換されるの
で、原稿の活字文字から手書き風の文書データを提供
し、ユーザの手書き風フォントの要求に応じることが可
能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】同実施の形態の文字変換を示す説明図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。

【図４】同実施の形態の倍率変換を示す説明図である。

【図５】本発明の第３の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。

【図６】同実施の形態の曲率変換を示す説明図である。

【符号の説明】

１ スキャナ手段 ２ 画像データ記憶手段 ３ 文字認識手段 ４ コード変換手段 ５ 筆記データ記憶手段 ６ 文字変換手段 ７ ＣＰＵ ８ 倍率変換手段 ９ 倍率データ記憶手段 １０ 曲率変換手段 １１ 曲率データ記憶手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を読取り画像信号を出力するスキャ
   ナ手段と、 該スキャナ手段からの画像信号が、画像データとして格
   納される画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段の格納データをサーチして、文字
   データを切り出す文字認識手段と、 該文字認識手段で切り出された文字データを、文字コー
   ドに変換するコード変換手段と、 文字コードに対応して個人の筆跡データが格納される筆
   跡データ記憶手段と、 前記コード変換手段で変換された文字コードに対応する
   筆跡データを、前記筆跡データ記憶手段から読出し、切
   り出された文字を、前記個人の筆跡に対応する手書き文
   字に変換する文字変換手段とを有することを特徴とする
   光学文字読取装置。
2. 【請求項２】 原稿を読取り画像信号を出力するスキャ
   ナ手段と、 該スキャナ手段からの画像信号が、画像データとして格
   納される画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段の格納データをサーチして、文字
   データを切り出す文字認識手段と、 該文字認識手段で切り出された文字データを、文字コー
   ドに変換するコード変換手段と、 文字コードに対応するフォント変倍の比率データが格納
   される比率データ記憶手段と、 前記コード変換手段で変換された文字コードに対応する
   比率データを、前記比率データ記憶手段から読出し、切
   り出された文字に、対応するフォント変倍をかけること
   によって、前記切り出された文字を、手書き風に変換す
   る倍率変換手段とを有することを特徴とする光学文字読
   取装置。
3. 【請求項３】 原稿を読取り画像データを出力するスキ
   ャナ手段と、 該スキャナ手段からの画像信号が、画像データとして格
   納される画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段の格納データをサーチして、文字
   データを切り出す文字認識手段と、 該文字認識手段で切り出された文字データを、文字コー
   ドに変換するコード変換手段と、 文字コードに対応するフォント曲率設定の曲率データが
   格納される曲率データ記憶手段と、 前記コード変換手段で変換された文字コードに対応する
   曲率データを、前記曲率データ記憶手段から読出し、切
   り出された文字にフォント曲率を設定することによっ
   て、前記切り出された文字を、手書き風に変換する曲率
   変換手段とを有することを特徴とする光学文字読取装
   置。