JP2872144B2

JP2872144B2 - 印刷装置

Info

Publication number: JP2872144B2
Application number: JP8237576A
Authority: JP
Inventors: 秀北村
Original assignee: NIPPON DENKI OFUISU SHISUTEMU KK
Current assignee: NIPPON DENKI OFUISU SHISUTEMU KK
Priority date: 1996-09-09
Filing date: 1996-09-09
Publication date: 1999-03-17
Anticipated expiration: 2016-09-09
Also published as: JPH1081041A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ラスタスキャン方
式の印刷装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の印刷装置としては、例え
ば、特開昭６３−１３７８５４号公報に記載されている
ように、ホストから入力される文字データを用紙の印刷
ブロックごとに分類し、分類されたデータの入力された
順に１文字ごとビットイメージデータに変換して印刷出
力データを作成するものがある。

【０００３】図３はその従来の印刷装置を示したブロッ
ク図である。図３において、中央制御装置（以下ＣＰＵ
と称す）２は、バス３に接続されているプログラムメモ
リ４に記憶されたプログラムに従って印刷装置全体の各
種制御を行う。バス３には、多数のフォントデータが記
憶されたフォントメモリ５、外部コンピュータ（図示せ
ず）から転送されてくるコード化された１ページ分の文
字データが記憶されるページメモリ１１、ページメモリ
１１に印字紙面上に設定された複数のブロックごとに分
割されて記憶されたデータをビットマップイメージで記
憶するビットマップメモリ１２、ビットマップメモリ１
２に記憶されたデータを印刷出力部にビデオ信号として
出力するためのビデオインタフェース（以下ビデオＩ／
Ｆと称す）８、ホストからの文字データを受信するため
のセントロニクスインタフェース（以下セントロＩ／Ｆ
と称す）９、及び通信用のＲＳ２３２Ｃインタフェース
（以下ＲＳ２３２ＣＩ／Ｆと称す）１０がそれぞれ接続
されている。

【０００４】次に、動作を説明する。まず、図４のよう
な印刷イメージを出力する場合の文字データを図５に示
している。図５において、６２２は文字データである。
文字データ６２２は、フォントメモリ５の文字データの
先頭アドレスを示すフォントアドレス６３１、ビットマ
ップメモリ１２に文字のビットマップイメージが展開さ
れる際のフォントの水平方向の位置を示すビットマップ
ブロック水平位置データ６３２、同じくフォントの垂直
位置を示すビットマップブロック垂直位置データ６３
３、及び垂直方向の長さを示す垂直方向長さデータ６３
４とで構成されている。フォントは図６に示すように、
フォントメモリ５にフォントアドレスと垂直方向の長さ
がデータとして記憶されており、入力データに対応して
順次読み出される。

【０００５】ＣＰＵ２は、セントロＩ／Ｆ９より入力さ
れてきた文字データを文字情報６２２をもとに、予め印
刷紙面上に設定された複数のブロックごとに分類し、ブ
ロックごとのデータ６２を作成する。このとき、ブロッ
クデータ６２内の文字数データ６２１が付加される。も
し、ブロックが終了していれば、６２１は終了コードと
する。文字データが１ページ分入力されると、ページメ
モリ１１には１ページデータ６１が作成される。１ペー
ジデータが作成されると、ＣＰＵ２はブロック＃１の文
字情報＃１からデータを読み出してフォントメモリ５か
らビットマップイメージをビットマップメモリ１２に展
開する。そして、ビットマップメモリ１２のブロック＃
１にビットマップイメージデータが完成すると、ビデオ
Ｉ／Ｆ８を通して印刷装置にビデオデータを送出する。

【０００６】また、文字データが図４の文字「Ｂ」のよ
うに複数のブロックにまたがっている場合は、ブロック
＃１の文字情報６２２として、文字「Ｂ」の上半分が１
文字とみなされてブロック＃１の文字データとして記憶
される。このとき、文字情報６２２の内容は、フォント
アドレス６３１Ｂ・ビットマップブロック水平位置６３
２Ｂ及びビットマップブロック垂直位置６３３Ｂはその
ままで、垂直方向長さは６３４Ｂ１に変更される。文字
「Ｂ」の下半分は、ブロック＃２のデータとして記憶さ
れ、このとき文字情報６２２の内容はビットマップブロ
ック水平位置６３２Ｂはそのままで、フォントアドレス
は６３１Ｂ２に、ビットマップブロック垂直位置は６３
３Ｂ２、垂直方向長さは６３４Ｂ２に変更される。従っ
て、複数のブロックにまたがる文字データは、またがっ
たブロック数だけデータが増加する。

【０００７】図７に、従来装置の詳細な動作タイミング
を示している。なお、ビットマップメモリ１２は１ペー
ジ分のメモリ容量を持ち、ブロック分割を２つとして説
明する。一例として、図８のような印刷イメージを出力
する場合について説明する。ここで、上位からの文字の
入力順序を「あいうえおかきくけこ」、「さしすせそた
ちつてと」とすると、ページメモリ１１に記憶されるデ
ータの順は、１ページ目のブロック＃１に「あいうえ
お」、ブロック＃２には「かきくけこ」の順で、２ペー
ジ目のブロック＃１に「さしすせそ」、ブロック＃２に
は「たちつてと」の順で記憶される。ビットマップメモ
リ１２にビットマップイメージを展開する順は、ページ
メモリ１１に記憶された順にビットイメージに展開され
るため、図７のように「あいうえお」の順で展開され
る。他のブロックにおいても同様である。

【０００８】一方、ビットマップメモリ１２のデータを
出力する場合は、ビットマップメモリ１２に２ブロック
分のビットマップデータが展開されてから出力されるた
め、図７のように１ページ分のデータが展開できた時点
でビデオＩ／Ｆ８からビデオデータが出力される。１ペ
ージ目のブロック＃１のデータが完全にビットマップメ
モリ１２から出力されると、図７のようにビットマップ
メモリ１２に２ページ目のブロック＃１のビットマップ
イメージの展開が開始される。この場合、２ページ目の
ブロック＃２は１ページ目のビットマップメモリ１２の
ブロック＃２の出力が終了してからビットマップイメー
ジの展開が行われる。また、２ページ目のビットマップ
イメージがビットマップメモリ１２に完成してから２ペ
ージ目のブロック＃１の出力が開始される。従って、１
ページ目の出力完了から２ページ目の印刷開始までにか
かるページ待ち時間は、図７のように文字「たちつて
と」の５文字をビットイメージ展開する処理時間とな
る。

【０００９】

【発明か解決しようとする課題】従来の印刷装置では、
ビットマップイメージの展開・出力は分割されたブロッ
ク単位であるため、ビットマップメモリの１ブロックが
完全に出力されないと、同一ブロックにビットマップ展
開を割り当てられた文字は処理できない。従ってこのよ
うな場合は、同一ブロックを使用した次の印刷紙面のビ
ットマップイメージの展開の完了が遅くなるために、図
７で説明したように次のページの待ち時間が長くなり、
複数のページを連続して印刷すると、データの出力速度
が遅くなるという問題があった。

【００１０】また、複数のブロックに文字がまたがった
場合は、入力された文字データを各ブロックのデータと
して分割するために、文字情報の処理が必要となり、ま
たがったブロック数倍のデータを生成しなければならな
い。そのため、またがった文字数に応じて処理速度が低
下するという問題があった。更に、このように複数のブ
ロックに文字がまたがった場合は、またがった文字数に
応じてデータが増加するため、文字データを記憶するた
めのメモリの容量が大きくなるという問題があった。

【００１１】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、印刷出力を高速に行うことができる印刷装置を提供
することを目的としたものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の印刷装置は、文
字データをビットマップイメージに変換して印刷を行う
印刷装置において、送られてきた文字データ列の文字デ
ータの順序を印刷の早い順に並び替えるソート手段と、
前記ソート手段により並び替えられた文字データを順に
記憶するソートデータメモリと、前記ソートデータメモ
リに記憶された文字データを先頭から順にビットマップ
イメージに展開する手段とを備え、前記ソート手段は、
送られてきた文字データ列の文字データの順序を文字デ
ータに含まれている文字の垂直方向の位置を示す位置情
報及び文字の垂直方向の長さを示す長さ情報に基づいて
用紙の先頭出力端に対し文字の遠い方の端部が近い方が
先となるように並び替えることを特徴としている。

【００１３】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実
施形態の構成を示したブロック図である。なお、図１で
は図３の従来装置と同一部分は同一符号を付している。
図１において、ＣＰＵ２はバス３に接続されたプログラ
ムメモリ４に記憶されているプログラムに従って印刷装
置全体を制御するためのプロセッサ回路である。

【００１４】また、本実施形態では、ＣＰＵ２はホスト
コンピュータ（図示せず）からセントロＩ／Ｆ９を通し
て送信された文字データを印刷出力の早い順に並び替え
る処理を行う。ソートデータメモリ６はこのように印刷
出力の早い順に並び替えられた文字データを記憶するた
めのメモリである。ビットマップメモリ７は出力用のビ
ットマップイメージを展開するためのメモリとして用い
られ、また、ビットマップメモリ７はブロック化してい
ないものとする。なお、そのほかのフォントメモリ５、
ビデオＩ／Ｆ８、ＲＳ２３２ＣＩ／Ｆ１０は図３の従来
装置と同じ構成要素であるので、説明を省略する。

【００１５】次に、ＣＰＵ２による文字データのソート
順序について説明する。１文字の文字情報は図５の６２
２のような構成とする。まず、用紙の上端からビットマ
ップイメージが順に出力される場合、文字の下端（用紙
の先頭出力端より最も遠い位置）が用紙の上端に近い文
字ほどビットマップメモリ７の出力完了が早い。従っ
て、図５において、文字情報の文字を展開する位置を示
すビットマップブロック水平位置６３２、ビットマップ
ブロック垂直位置６３３が文字の左上（原点）を示す場
合、文字情報６２２のビットマップブロック垂直位置６
３３と垂直方向長さ６３４を足した値（文字の下端に対
応する）が用紙上端に近いほど印刷出力が早いと考えて
よい。

【００１６】ＣＰＵ２では、この条件に従って入力され
た文字データをビットマップブロック垂直位置６３３＋
垂直方向長さ６３４が用紙の上端に近い順にソートし、
ソートデータメモリ６に記憶させる。反対に、用紙の下
端からビットマップイメージが順に出力される場合は、
文字の上端が用紙の先頭出力端より最も遠いため、ＣＰ
Ｕ２はビットマップブロック垂直位置６３３が用紙の先
頭出力端（この場合は下端）に近い順にソートする。

【００１７】次に、本実施形態の具体的な動作について
説明する。図２に本実施形態の印刷装置の動作タイミン
グを示している。なお、図２においては図８のような印
刷イメージを連続出力するときの動作を示している。ま
ず、上位のホストコンピュータから図８のように１ペー
ジ目の印刷イメージのデータが「あいうえおかきくけ
こ」の順にセントロＩ／Ｆ９を通して送信されると、Ｃ
ＰＵ２は前述のように印刷出力の早い順に文字データを
ソートしてソートデータメモリ６に記憶させる。１ペー
ジ分のデータがソートデータメモリ６に記憶されると、
ＣＰＵ２はソートデータメモリ６の先頭から文字データ
を読み出し、文字データに従ってフォントメモリ５から
ビットマップイメージを読み出し、ビットマップメモリ
７に展開する。

【００１８】ビットマップメモリ７に印刷データの展開
を終了すると、ＣＰＵ２はビットマップメモリ７からビ
ットイメージを読み出し、ビデオＩ／Ｆ８を通して外部
の印刷部にビデオデータを出力する。ここで、ＣＰＵ２
が文字データをソートする場合、用紙の出力を上端から
とすると、印刷出力の早い順に「いうあえお」、「きく
かけこ」というようにソートし、ソートデータメモリ６
にはこの順で記憶される。即ち、図８の１ページ目の文
字「いう」の下端が文字「あ」の下端よりも用紙上端に
近いため、「いうあえお」の順となる。また、同じ理由
で「きくかけこ」の順となる。

【００１９】次に、ビットマップメモリ７にビットイメ
ージが展開される順は、ソートデータメモリ６に記憶さ
れている順であるため、図２のように「いうあえおきく
かけこ」の順に展開される。このようにして１ページ目
のビットイメージデータが完成し、ビデオＩ／Ｆ９への
出力が開始される。次いで、２ページ目の文字データが
１ページ目のデータに続いて送信されると、ＣＰＵ２は
１ページ目と同様に印刷出力の早い順に「しすさせ
そ」、「ちつたてと」というようにソートし、ソートデ
ータメモリ６にこの順に記憶させる。

【００２０】ソートデータメモリ６の文字データのビッ
トマップイメージへの展開は、１ページ目のビットマッ
プメモリ７のビデオデータの出力状況に応じて行う。即
ち、１ページ目のビデオデータの出力が図８のラインａ
（文字「いう」の下端）まで完了すると、図２のように
文字「しす」をビットマップイメージに展開することが
可能である。この文字の展開は、出力完了ラインとソー
トに使用した「ビットマップブロック垂直位置６３３＋
垂直方向長さ６３４」の値が同じになった時点で開始す
る。従って、ラインａまで出力を完了した時点で文字
「しす」、ラインｂ（文字「あえお」の下端）まで出力
を完了した時点で、文字「させそ」のビットマップイメ
ージの展開を開始することができる。

【００２１】同様に文字「ちつたてと」の順にビットマ
ップイメージへの展開を行うが、ラインｄを用紙の最終
端だとすると、１ページ目の出力完了から２ページ目の
出力開始までにビットマップイメージに展開する文字は
「たてと」の３文字となり、図２のようにこの３文字の
分だけページ間待ち時間が発生する。２ページ目のビッ
トマップイメージの展開を完了すると、図２のように２
ページ目のビデオデータの出力が開始される。

【００２２】このように本実施形態では、文字データを
印刷出力の早い順に並び替えてビットマップイメージに
展開するようにしたので、従来のブロック単位の処理の
ように展開速度に制限を受けることがなくなり、ライン
ごとに次のビットマップイメージの展開を行え、ビット
マップイメージの展開をリアルタイムで行うことができ
る。従って、連続印刷時において１ページ終了時から次
のページのビットマップイメージの展開が完了するまで
の時間を短縮でき、ページ間待ち時間を短縮できるた
め、連続印刷時の処理速度を高速化することができる。
また、従来においては、複数のブロックに文字がまたが
った場合、データ量が増加して処理速度が低下するので
あるが、本実施形態では文字データをソートするだけで
ブロック分割を行わないので、データ量が増加すること
はなく、処理速度が低下したり、メモリ容量が増加する
ことはない。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、文
字データを印刷出力処理の早い順に並び替えることによ
り、ビットマップイメージの展開をリアルタイムに行う
ことができ、連続印刷時の処理速度を高速化することが
できる。また、文字データを分割しないので、データ量
の増加によって処理速度が低下したり、メモリの容量が
増加することがなく、印刷処理を効率的に行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷装置の一実施形態を示したブロッ
ク図である。

【図２】図１の実施形態の動作タイミングを示した図で
ある。

【図３】従来例の印刷装置を示したブロック図である。

【図４】印刷イメージの例を示した説明図である。

【図５】文字データを詳細に示した説明図である。

【図６】フォントメモリを詳細に示した説明図である。

【図７】図３の従来装置の動作タイミングを示した図で
ある。

【図８】複数ページの印刷イメージの例を示した図であ
る。

【符号の説明】

２ＣＰＵ３バス４プログラムメモリ５フォントメモリ６ソートデータメモリ７ビットマップメモリ８ビデオＩ／Ｆ９セントロＩ／Ｆ１０ＲＳ２３２ＣＩ／Ｆ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B41J 5/30 B41J 21/00 B41J 2/485 G06F 3/12

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】文字データをビットマップイメージに変
換して印刷を行う印刷装置において、送られてきた文字
データ列の文字データの順序を印刷の早い順に並び替え
るソート手段と、前記ソート手段により並び替えられた
文字データを順に記憶するソートデータメモリと、前記
ソートデータメモリに記憶された文字データを先頭から
順にビットマップイメージに展開する手段とを備え、前
記ソート手段は、送られてきた文字データ列の文字デー
タの順序を文字データに含まれている文字の垂直方向の
位置を示す位置情報及び文字の垂直方向の長さを示す長
さ情報に基づいて用紙の先頭出力端に対し文字の遠い方
の端部が近い方が先となるように並び替えることを特徴
とする印刷装置。