JPH09138175A - 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置 - Google Patents

圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置

Info

Publication number
JPH09138175A
JPH09138175A JP31847795A JP31847795A JPH09138175A JP H09138175 A JPH09138175 A JP H09138175A JP 31847795 A JP31847795 A JP 31847795A JP 31847795 A JP31847795 A JP 31847795A JP H09138175 A JPH09138175 A JP H09138175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
pressure
sensor device
pressure sensor
metal pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31847795A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hino
聡 日野
Mamoru Yabe
衛 矢部
Kenta Kawakami
健太 川上
Kentaro Hara
健太郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP31847795A priority Critical patent/JPH09138175A/ja
Publication of JPH09138175A publication Critical patent/JPH09138175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導圧パイプが一体に成形された小型の圧力セ
ンサ装置を提供する。 【構成】 樹脂製ステム12の側壁にはメタル・パター
ン14が直接に形成されている。メタル・パターン14
は樹脂製ステム12内に固定された半導体圧力センサ素
子20上のボンディング・パッド25とボンディング・
ワイヤ26によって電気的に接続されている。またカバ
ー10には導圧パイプ16が一体に形成され,その導圧
孔16aから被測定圧力が導入される。メタルパターン
14は樹脂製ステム12の下面にまで延び,この下面に
おいてプリント配線パターンに接触した状態で基板に実
装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は絶縁性ステム内に内蔵された感
圧素子をもつ圧力センサ装置,この圧力センサ装置が実
装されたプリント配線基板,圧力センサ装置を含む圧力
測定装置,およびセンサ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】絶縁性樹脂ステムによって感
圧素子をパッケージングした圧力センサ装置において
は,ステムから端子を引出して感圧素子と外部の圧力測
定回路との電気的接続を確保する必要がある。
【0003】従来の樹脂製ステムでは,外部の測定回路
への電気的インターフェイスとしてリード・フレームや
端子ピンが用いられ,ステムの製造時にステムに一体的
にインサート成形されていた。
【0004】リード・フレームや端子ピンは,樹脂製ス
テムから外に向かって突出しており,かつリード・フレ
ームや端子ピン自体の小型化にも限界があるために,リ
ード・フレームや端子ピンを備えた樹脂製ステムそれ自
体の小型化が難しい。また,ステムへのインサート成形
の前後で端子形状等を加工する必要があるために,手間
がかかりかつ低廉化を図ることが難しい。インサート成
形するために複雑な形状リード・フレームの実現が難し
い。
【0005】
【発明の開示】この発明は,圧力センサ素子のパッケー
ジングをできるだけ小型化しようとするものである。
【0006】この発明によるセンサ装置は,絶縁性材料
で形成されたステム内に検出素子が設けられ,上記ステ
ムの内側において上記ステムの外壁に設けられたワイヤ
ボンディング用面から上記外壁の外面を通って上記ステ
ムの底面に至るまでメタル・パターンが形成され,上記
メタル・パターンの上記ワイヤボンディング用面に形成
された部分と上記検出素子とがワイヤボンディングされ
ているものである。
【0007】この発明によると,センサ装置のステムの
外面にその内側にまでのびるメタル・パターンが直接に
形成されている。したがって,このメタル・パターンを
ステム内の検出素子と外部の測定回路等との電気的イン
ターフェイスとすることができる。
【0008】従来のようにインサート成形されるリード
・フレームや端子ピンが不要であるからステムの小型化
と低廉化を図ることができる。
【0009】この発明による圧力センサ装置は,絶縁性
材料で形成されたステム内に半導体感圧素子が設けら
れ,上記ステムには上記半導体感圧素子に被測定圧力を
導入するための導圧パイプが一体的に形成されており,
上記ステムの内側において上記ステムの外壁に設けられ
たワイヤボンディング用面から上記外壁の外側に至るま
でメタル・パターンが形成され,上記メタル・パターン
の上記ワイヤボンディング用面に形成された部分と上記
半導体感圧素子とがワイヤボンディングされているもの
である。
【0010】一実施態様においては,上記メタル・パタ
ーンはステム外壁内側のワイヤボンディング面から外壁
外面を通ってステムの底面に至るまで形成される。この
場合には,ステムの底面に形成されたメタル・パターン
がプリント配線基板上の配線パターンに接触した状態
で,ステムが基板に実装される。
【0011】他の実施態様においては,上記メタル・パ
ターンはステム外壁内側のワイヤボンディング面から外
壁の上端面に至るまで形成される。この場合にはステム
の外壁上端面に形成されたメタル・パターンがプリント
配線基板上の配線パターンに接触した状態でステムが基
板に実装される。
【0012】さらに他の実施態様においては,上記メタ
ル・パターンはステム外壁内側のワイヤボンディング面
から外壁の外面に至るまで形成される。この場合にはス
テム外壁外面に形成されたメタル・パターンがプリント
配線基板上の配線パターンに接触した状態でステムが基
板に実装される。
【0013】ステムの一方の外壁に形成されるメタル・
パターンの態様と,他方の外壁に形成されるメタル・パ
ターンの態様とを異ならせることもできる。
【0014】この発明によると,圧力センサ装置のステ
ムの外面にその内側にまでのびるメタル・パターンが直
接に形成されている。したがって,このメタル・パター
ンをステム内の感圧素子と外部の測定回路等との電気的
インターフェイスとすることができる。
【0015】従来のようにインサート成形されるリード
・フレームや端子ピンが不要であるからステムの小型化
と低廉化を図ることができる。さらに,リード・フレー
ムや端子ピンのインサート成形が不要となるから圧力セ
ンサ装置に必要な導圧パイプをステムに一体成形するこ
とが容易となる。
【0016】この発明のさらに他の実施態様において
は,少なくとも2個の上記導圧パイプが上記ステムに一
体成形される。これらの導圧パイプは相互に連通し,か
つこれらの導圧パイプと上記半導体感圧素子とが連通し
ている。
【0017】このように,複数の導圧パイプをもつステ
ムは配管部材としても利用することができるので,圧力
回路の構成が簡素となる。
【0018】この発明による圧力センサ装置は圧力測定
装置に用いることができる。
【0019】この発明はさらに,センサ装置の製造方法
を提供している。
【0020】この発明によるセンサ装置の製造方法は,
検出素子を内部に実装するための樹脂製ステムを複数
個,連結部によって連ねた状態で一挙に成形し,これら
のステムの外壁にメタル・パターンを形成し,上記ステ
ムの内部に検出素子を固定し,上記メタル・パターンと
上記検出素子の端子とをワイヤボンディングし,その
後,上記連結部を切断することにより個々のステムに分
離するものである。
【0021】この製造方法によると,複数のセンサ装置
を一挙につくることができる。とくに,ステムを連結す
る板状体は製造工程においてベルトコンベア等による搬
送,クランプ,位置決め等に有効に利用することができ
る。
【0022】
【実施例】
第1実施例 図1は圧力センサ装置の組立斜視図である。このセンサ
装置においては樹脂製ステムに容量型半導体圧力センサ
素子(容量型感圧素子)が内蔵されている。図2は図1
のII−II線に沿う断面図,図3は図1のIII −III 線に
沿う断面図をそれぞれ示している(組み立てられた状態
を示す)。
【0023】これらの図を参照して,容量型半導体圧力
センサ素子20のハウジング(またはケース)は,絶縁
性樹脂製ステム12とカバー10とにより構成されてい
る。
【0024】樹脂製ステム12の2つの側壁の外面には
2個ずつメタル・パターン(金,アルミニウム,ニッケ
ル等の金属)14,14Aがメッキなどにより形成され
ている。メタル・パターン14,14Aは側壁の上面に
も延びて形成されている。必要ならば,側壁の上面に浅
い溝が形成され,この溝を埋めるようにメタル・パター
ン14,14Aが形成される。これにより,側壁の上面
は面一となっている。メタル・パターン14,14Aは
さらにステム12の下面に延びて形成されている。一方
のメタル・パターン14は,後述するところから明らか
になるように,ステム12内の圧力センサ素子20の電
極とプリント配線基板上の配線パターンとを電気的に接
続するための接続端子である。メタル・パターン14の
側壁上面に形成された部分のうち,ステム内側(後述す
るカバー10が被さらない部分)に位置する部分がワイ
ヤボンディング面となる。他方のメタル・パターン14
Aは電気的接続端子としては用いられないダミーであっ
て,ステム12をプリント配線基板上にしっかりと固定
するために用いられる。
【0025】樹脂製ステム12の底面には基準圧力(大
気圧)を導入するための導圧孔12aがあけられてい
る。
【0026】カバー10もまた樹脂製であり,その一例
には外方に突出する導圧パイプ16が一体的に形成され
ている。
【0027】樹脂製ステム12内においてその底面上に
容量型半導体圧力センサ素子20が樹脂ペースト29に
より固定(実装)されている。
【0028】樹脂製ステム12内にセンサ素子20を固
定したのちに,その上方を覆うようにカバー10を被
せ,カバー10をステム12に接合(溶着,融着または
接着)することにより,ハウジングが形成される。ハウ
ジング内は完全に密閉される。したがって,導圧パイプ
16を通して被測定圧力がハウジング内に導かれる。
【0029】半導体圧力センサ素子20はガラス基板2
1と半導体基板22とから構成され,それらが互いに接
合されている。半導体基板22は周囲のフレーム部22
aとこのフレーム部22aに支持された薄いダイヤフラ
ム部22bとから構成される。半導体基板22は導電性
を持っているのでダイヤフラム部22bが可動電極とな
る。フレーム部22aがガラス基板21に陽極接合され
ている。
【0030】ガラス基板21にはダイヤフラム部22b
に対向する面に固定電極23が形成されている。またガ
ラス基板21には導圧孔24があけられている。この導
圧孔24の開口の位置には固定電極23は設けられてい
ない。ガラス基板21の導圧孔24と樹脂製ステム12
の導圧孔12aが一致するようにガラス基板21がステ
ム12内に固定されている。基準圧力(大気圧)はこの
2つの導圧孔12a,24を通してダイヤフラム部22
bに導入される。
【0031】導圧パイプ16の導圧孔16aを通してハ
ウジング内に導入された被測定圧力と基準圧力との差に
応じて,ダイヤフラム部22bが弾性変形する。これに
よりダイヤフラム部22b(可動電極)と固定電極23
の間の静電容量が変化する。この静電容量の変化に基づ
いて被測定圧力が検出される。
【0032】ガラス基板21は半導体基板22よりもそ
の一部が突出するようにやや大きく形成されている。こ
の突出した部分に可動電極22b用および固定電極23
用のワイヤボンディング・パッド25が形成されてい
る。これらのボンディング・パッド25はそれぞれ可動
電極22bおよび固定電極23に配線パターン(図示
略)等により電気的に接続されている。
【0033】ステム12の一方の側壁上面に形成された
2つのメタル・パターン14(上述した,上面の内側に
相当する部分)とガラス基板21に形成された2つのボ
ンディング・パッド25の対応するもの同士がボンディ
ング・ワイヤ(金線,アルミニウム線等)26によって
互いに電気的に接続されている。このようにして、半導
体圧力センサ素子20の可動電極22bと固定電極23
はメタル・パターン14を通して外部に設けられた圧力
測定回路(図示略)に接続される。
【0034】図4は上述した構成の圧力センサ装置を圧
力測定回路基板に実装した状態を示している。回路基板
40上に配線パターン44が形成されている。発振回路
IC,コンデンサ,抵抗等の電気,電子素子部品46お
よび圧力センサ装置45が配線パターン44によって相
互に接続され,圧力測定回路が実現されている。樹脂製
ステム12の導圧孔12aと連通するように,回路基板
40には導圧孔12aに対応する位置に穴(図示略)が
あけられている。この穴を通して回路基板40の裏面か
ら基準圧力がセンサ装置内に導入される。
【0035】圧力センサ装置45の樹脂製ステム12に
形成されたメタル・パターン14が配線パターン44と
一致するように装置45が位置決めされ,メタル・パタ
ーン14が導電性樹脂,はんだなどにより配線パターン
44に電気的に接続されかつ固定される。要すれば,ダ
ミーのメタル・パターン14Aもダミーの配線パターン
上に固定される。
【0036】このように圧力センサ装置には外方に突出
するリード・フレームやピンが無いので,その分,装置
全体が小型化される。圧力センサ装置の外面に,メタル
・パターンが形成されているので,圧力センサ装置のプ
リント配線基板への固定およびメタル・パターンと基板
上の配線パターンとの電気的接続とを同時に行うことが
可能である。また,メタル・パターンと配線パターンと
の接触面積を広くとることが可能であり,電気的導通性
が向上し,機器の信頼性を高めることができるという利
点もある。
【0037】樹脂製ステム内に実装される感圧素子とし
て,容量型のものばかりでなく,ピエゾ型の半導体圧力
センサ素子も用いることができる。ピエゾ型の半導体圧
力センサ素子においては,ダイヤフラム部22bの一部
に,一または複数のピエゾ抵抗素子が形成される。ピエ
ゾ抵抗素子はダイヤフラム部22bの変形により,その
抵抗値が変化する。ピエゾ抵抗素子を含むブリッジ回路
が形成される。ピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化に基づい
て,被測定圧力が検出される。固定電極23は不要であ
る。
【0038】図5は樹脂製ステムの他の構造の例を示し
ている。樹脂製ステム12の一方の側壁にのみメタル・
パターン14が形成されている。メタル・パターン14
に圧力センサが接続される。樹脂製ステム12の下面に
浅い溝が形成され,この溝内にメタル・パターン14が
設けられることにより,樹脂製ステム12の下面は面一
となっている。ダミーのメタル・パターンは形成されて
いない。
【0039】第2実施例 図6は圧力センサ装置の図2相当の断面図である。図1
から図3に示すものと同一物には同一符号を付し,重複
説明を避ける。このことは,その他の実施例についても
あてはまる。
【0040】半導体圧力センサ20Aは樹脂製ステム1
3に樹脂ペースト29により固定されている。樹脂製ス
テム13の下面には被測定圧力を導入するための導圧パ
イプ18が固定されている。導圧パイプ18の導圧孔1
8aと連通する導圧孔13aが樹脂製ステム13の底面
を貫通して形成されている。ガラス基板21の導圧孔2
4が導圧孔13aと一致するように,半導体圧力センサ
素子20Aが樹脂ステム13の底面に固定されている。
【0041】導圧パイプ18から樹脂製ステムの導圧孔
13aおよびガラス基板の導圧孔24を通して,ダイヤ
フラム部22bに被測定圧力が導入される。樹脂製ステ
ム13の上部開口はカバー15により覆われている。カ
バー15の適当な箇所に穴があけられており,またはカ
バー15が大気の導通を許す程度にゆるく被せられてお
り,基準圧力(大気圧)がハウジング内に導入される。
【0042】樹脂製ステム13の両側壁の中央部に1つ
ずつメタル・パターン14が形成されている。他方,圧
力センサ素子の下部に位置するガラス基板21は上部に
位置する半導体基板22よりもやや大きく,その左右の
端部が外方に突出している。ガラス基板21の左,右の
突出部にワイヤボンディング・パッド25がそれぞれ一
つずつ形成されおり,これらは可動電極22bおよび固
定電極23に配線パターン(図示略)によって接続され
ている。ワイヤボンディング・パッド25はそれに隣接
するメタル・パターン14にボンディング・ワイヤ26
によって電気的に接続されている。
【0043】この構造においては,メタル・パターンが
樹脂製ステムの左,右に形成されており,被測定圧力の
導圧孔を中心として圧力センサ装置全体が左右対称の構
造となっている。ダミーのメタル・パターンは設けられ
ていない。この圧力センサ装置が実装されるプリント配
線基板には導圧パイプ18が通る穴があけられよう。
【0044】第3実施例 図7(a)および図7(b)は,圧力センサ装置のさら
に他の実施例を示すものである。図7(a)は図2相当
の断面図,図7(b)は図7(a)の上部のカバーを取
り除いて示す平面図である。
【0045】樹脂製ステム13Aの底面には導圧パイプ
18Bが一体に形成されており,底面の延長上に突出し
ている。導圧パイプ18Bの導圧孔18bは,ステム1
3Aの底面の内部を通り半導体圧力センサ素子20の下
方において直角に曲折して導圧孔24につながってい
る。
【0046】樹脂製ステム13Aの左側の側壁は高さの
途中で切除され,その上方には窓が形成されている。こ
の窓が半導体圧力センサ20に基準圧力を導入する導圧
口となる。この側壁の上面から側壁の外面およびステム
13Aの底面まで2つのメタル・パターン14が形成さ
れている。側壁上面の内側にあるメタル・パターン部分
がワイヤボンディング面である。
【0047】樹脂製ステム13Aの上面開口はカバー1
7によって覆われている。
【0048】導圧パイプは樹脂製ステムに任意の方向に
向けて一体成形することができるので,最も使用しやす
い方向を向いた導圧パイプを形成すればよい。この実施
例では,樹脂製ステムに導圧パイプが一体成形されてい
るので,センサ装置の一層のコンパクト化が可能であ
る。
【0049】第4実施例 図8は圧力センサ装置のさらに他の構成を示している。
【0050】図7に示す例と比較すると樹脂ステムの一
方の側壁の構造が異なる。樹脂製ステム13B左側の側
壁には窓は形成されていず,右側の側壁と同じ高さまで
延びている。また,左側の側壁には段部が形成されてい
る。メタル・パターン14Bは,樹脂製ステム13Bの
左側側壁の段部の上から側壁の内面,そして側壁の上面
まで連続して形成されている。段部に形成されたメタル
・パターン14Bがワイヤ・ボンディング面である。樹
脂製ステム13Bの上部は開口したままで,カバーは設
けられていない。
【0051】このような構成の圧力センサ装置45A
は,図9に示すように,樹脂製ステム13Bの上部開口
部をプリント配線基板40の板面に向けて実装される。
樹脂ステム13Bの上部の開口部は基板40によって塞
がれる。これによりカバーは不要となる。ステム13B
の側壁の上端面に形成されたメタル・パターン14Bが
基板40上の配線パターンに電気的に接続される。
【0052】第5実施例 図10は圧力センサ装置のさらに他の例を示している。
【0053】図8に示す樹脂製ステム13Bとの比較で
言うと,図10に示す樹脂製ステム13Cにおいて,メ
タルパターン14Cが側壁の段部から側壁の内面,側壁
の上面を通り,さらに側壁の外面まで連続して形成され
ている。
【0054】導圧パイプ18Cは樹脂製ステム13Cの
下面から突出するように一体的に形成されている。被測
定圧力はこの導圧パイプ18Cから導圧孔24を通って
ダイヤフラム部22bの一面(下面)に導入される。
【0055】この圧力センサ装置45Bは,第4実施例
のものと同じように,樹脂製ステム13Cの上部開口部
を基板40に向けて実装することが可能である。また
は,図11に示すように,圧力センサ装置45Bを横に
倒し樹脂ステム13Cの左側の側壁外面を基板40に向
けて実装することもできる。このように一つのステムを
2通りの方法でプリント配線基板に実装することができ
る。いずれにしても,メタル・パターン14Cが基板4
0上の配線パターンに電気的に接続される。樹脂製ステ
ムの側壁に導圧口を形成してもよい。
【0056】第6実施例 図12は,センサ装置のさらに他の実施例を示してい
る。
【0057】樹脂製ステム13Dに実装されているのは
ピエゾ型の半導体圧力センサ20Bである。上述したよ
うにピエゾ型の半導体圧力センサにおいては,ダイヤフ
ラム部22bの周辺(またはダイヤフラムを指示する梁
部)にピエゾ抵抗素子が設けられ,これらのピエゾ抵抗
素子がブリッジ回路を構成している。ブリッジ回路には
2つの入力端子と2つの出力端子とがある。
【0058】樹脂製ステム13Dの左側の側壁の内側に
は段部が形成されている。2つの相互に絶縁されたメタ
ル・パターン14Dは,左側の側壁において,段部,側
壁内面および側壁上端面に形成されている。右側の側壁
には窓が形成され,側壁の高さは低い。左側の側壁にお
いて,2つのメタル・パターン14Eが側壁上端面,側
壁の外面およびステム13Dの下面に形成されている。
【0059】半導体圧力センサ20Bのガラス基板21
の左,右の突出部にそれぞれ2つずつボンディング・パ
ッド25D,25Eが設けられている。左側の突出部の
2つのボンディング・パッド25Dには上述したブリッ
ジ回路の入力端子が接続され,右側の突出部の2つのボ
ンディング・パッド25Eにはブリッジ回路の出力端子
が接続されている。これらのパッド25Dがボンディン
グ・ワイヤ26によってメタル・パターン14Dに,パ
ッド25Eがメタル・パターン14Eにそれぞれ接続さ
れている。したがって,2つのメタル・パターン14D
はブリッジ回路の入力側に接続され,2つのメタル・パ
ターン14Eはブリッジ回路の出力側に接続されている
ことになる。
【0060】導圧パイプ18Cは樹脂製ステム13Dの
下面に一体的に形成されている。メタル・パターン14
Fはダミーである。
【0061】このような構造をもつセンサ装置45C
は,図13に示すように,例えば,2枚のプリント配線
基板40Aと40Bとの間に挟まれるように実装され
る。メタル・パターン14Dは上側の基板40Bの下面
に形成された配線パターンに,パターン14Eは下側の
基板40Aの上面に形成された配線パターンにそれぞれ
電気的に接続される。
【0062】第7実施例 図14はT字型の導圧孔を有する樹脂製ステムを示して
いる。
【0063】樹脂製ステム13Eの向かい合う1組の側
壁に1本ずつ導圧パイプ18Dが一体的に形成されてい
る。2本の導圧パイプ18Dの導圧孔18dはステム1
3Eの底壁内を通って相互につながっている。また,ス
テム13Eの底面にあけられた導圧孔13aにもつなが
っており,この導圧孔はT字形(逆さT字形)をしてい
る。導圧孔13aはステム13E内に設けられた圧力セ
ンサ素子の導圧孔(たとえば図12に示す導圧孔24)
につながる。
【0064】このような導圧孔18dは2本の導圧管を
接続する配管部材としても用いることができる。たとえ
ば,圧力センサ装置を血圧計で用いられる配管用の部品
と兼用することが可能となる。これにより,T字管など
の配管部品点数を削減することが可能となる。
【0065】樹脂製ステムには導圧パイプが隣り合う側
壁に形成されたL字型の導圧孔を形成することもできる
し,ステムの3つの側壁に導圧パイプを形成しこれを相
互に接続するより複雑な形の導圧孔を設けることもでき
る。
【0066】第8実施例 図15は樹脂製ステムを量産するときの様子を示してい
る。
【0067】図7において示した樹脂製ステム13Aの
多数個が一挙に樹脂成形される。これらのステム13A
は一体成形平板部32内に連結部31によって連結され
ている。この状態で,各ステム13Aにメタル・パター
ンが形成され,さらに半導体圧力センサ素子20Bが各
樹脂製ステム13Aに実装される。
【0068】このように多数の樹脂製ステムを配列した
状態で製作することにより,圧力センサをステムに実装
する機械のオートメーション化が促進され,ベルトコン
ベア等によるステムの搬送,クランプ,位置認識等を効
率よく行うことができる。また,連結部31や平板部3
2をクランプすることができるので,ステムの傷つきや
変形を防止することができる。連続した状態のときに半
導体圧力センサ素子20Bを実装した後に,連結部31
を切断することにより,個々の圧力センサ装置を得るこ
とができる。
【0069】応用例 図16は,図4に示す圧力測定回路基板上に実装された
圧力センサ装置を用いて構成された血圧測定装置を概念
的に示している。
【0070】この血圧測定装置は,圧力測定回路基板4
0,この基板40上に実装された圧力センサ装置45,
カフ50,ポンプ52,およびCPUを含む制御回路5
5等から構成されている。圧力センサ装置として上述し
たすべての実施例に示すような圧力センサ装置を用いる
ことができる。
【0071】カフ50とセンサ装置45とはゴム管51
で接続されている。ゴム管51にはまたポンプ52が接
続され,このポンプ52によってカフ50内を加圧す
る。ゴム管51の途中には排気弁53が設けられてい
る。制御回路55には入力装置54および出力装置56
が接続されている。
【0072】血圧を測定するにはまず,カフ50を被測
定者の上腕部にまきつける。キーボードなどの入力装置
54から,必要に応じて,被測定者の年齢や性別などを
入力し血圧測定のスタートを指令する。
【0073】制御回路55は入力装置54からスタート
信号を受取ると,排気弁53を閉じ,ポンプ52を起動
させる。これによってカフ50内が加圧されていく。カ
フ50に加えられた圧力はセンサ装置45を含む圧力測
定回路によって検知され,制御回路55に与えられる。
【0074】検出された圧力が所定の圧力に達すると,
制御回路55はポンプ52の駆動を停止する。次いで制
御回路55は排気弁53を開き,カフ50内の空気を徐
々に抜いて減圧する。
【0075】血圧測定法には,オシロメトリック法,コ
ロトコフ音法等種々のものがある。オシロメトリック法
についていえば,カフ内の減圧過程において,カフ圧に
重畳して現れる脈波の振幅の変化に基づいて血圧値(最
高血圧および最低血圧)が決定される。脈波振幅は圧力
測定回路からの圧力検出信号に基づいて検出される。必
要に応じて圧力検出信号に基づき,脈拍数が算出され
る。
【0076】求められた最高血圧最低血圧,脈拍数は出
力装置56の表示装置に表示される。必要ならば入力さ
れた年齢などを参考にして,血圧が異常値であるかどう
かを判定し,その結果を表示することもできる。
【0077】血圧測定装置の主要部品である圧力センサ
装置が小型であるために血圧測定装置全体を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の圧力センサ装置の組立斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II線にそう断面図である。
【図3】図1のIII −III 線にそう断面図である。
【図4】圧力センサ装置が圧力測定回路基板に実装され
た様子を示す斜視図である。
【図5】圧力センサ用樹脂製ステムの他の例を示す断面
図である。
【図6】第2実施例を示すもので,図2に相当する断面
図である。
【図7】第3実施例を示すもので,(a)は図2に相当
する断面図,(b)はその平面図である。
【図8】第4実施例を示すもので,図2に相当する断面
図である。
【図9】図8に示す圧力センサ装置を基板に実装した様
子を示す。
【図10】第5実施例を示すもので,図2に相当する断
面図である。
【図11】図10に示す圧力センサ装置を基板に実装し
た様子を示す。
【図12】第6実施例を示すもので,図2に相当する断
面図である。
【図13】図12に示す圧力センサ装置を基板に実装し
た様子を示す。
【図14】2本の導圧パイプを有する圧力センサ用樹脂
製ステムの斜視図である。
【図15】多数個の圧力センサ用樹脂製ステムが一挙に
成形される様子を示す。
【図16】血圧測定装置の構成図である。
【符号の説明】
10,15,17 カバー 12,13,13A,13B,13C,13D,13E
絶縁性樹脂製ステム 14,14A,14B,14D,14E,14F メタ
ル・パターン 16,18,18B,18C,18D 導圧パイプ 20,20A 容量型半導体圧力センサ素子 20B ピエゾ型半導体圧力センサ素子 12a,13a,16a,18a,18b,18d,2
4 導圧孔 21 ガラス基板 22 半導体基板 22a フレーム部 22b ダイヤフラム部 23 固定電極 25,25D,25E ワイヤボンディング・パッド 26 ボンディング・ワイヤ 40 回路基板 44 配線パターン 46 電気,電子素子部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 健太郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材料で形成されたステム内に検出
    素子が設けられ,上記ステムの内側において上記ステム
    の外壁に設けられたワイヤボンディング用面から上記外
    壁の外面を通って上記ステムの底面に至るまでメタル・
    パターンが形成され,上記メタル・パターンの上記ワイ
    ヤボンディング用面に形成された部分と上記検出素子と
    がワイヤボンディングされている,センサ装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性材料で形成されたステム内に半導
    体感圧素子が設けられ,上記ステムには上記半導体感圧
    素子に被測定圧力を導入するための導圧パイプが一体的
    に形成されており,上記ステムの内側において上記ステ
    ムの外壁に設けられたワイヤボンディング用面から上記
    外壁の外面を通って上記ステムの底面に至るまでメタル
    ・パターンが形成され,上記メタル・パターンの上記ワ
    イヤボンディング用面に形成された部分と上記半導体感
    圧素子とがワイヤボンディングされている,圧力センサ
    装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性材料で形成されたステム内に半導
    体感圧素子が設けられ,上記ステムには上記半導体感圧
    素子に被測定圧力を導入するための導圧パイプが一体的
    に形成されており,上記ステムの内側において上記ステ
    ムの外壁に設けられたワイヤボンディング用面から上記
    外壁の上端面に至るまでメタル・パターンが形成され,
    上記メタル・パターンの上記ワイヤボンディング用面に
    形成された部分と上記半導体感圧素子とがワイヤボンデ
    ィングされている,圧力センサ装置。
  4. 【請求項4】 絶縁性材料で形成されたステム内に半導
    体感圧素子が設けられ,上記ステムには上記半導体感圧
    素子に被測定圧力を導入するための導圧パイプが一体的
    に形成されており,上記ステムの内側において上記ステ
    ムの外壁に設けられたワイヤボンディング用面から上記
    外壁の外面に至るまでメタル・パターンが形成され,上
    記メタル・パターンの上記ワイヤボンディング用面に形
    成された部分と上記半導体感圧素子とがワイヤボンディ
    ングされている,圧力センサ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2個の上記導圧パイプが上記
    ステムに一体成形されており,これらの導圧パイプが相
    互に連通し,かつこれらの導圧パイプと上記半導体感圧
    素子とが連通している,請求項2から4に記載の圧力セ
    ンサ装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一面に配線パターンが形成さ
    れ,請求項2に記載の圧力センサ装置の底面に形成され
    たメタル・パターンが上記配線パターンに接触した状態
    で,上記圧力センサ装置を実装したプリント配線基板。
  7. 【請求項7】 少なくとも一面に配線パターンが形成さ
    れ,請求項3に記載の圧力センサ装置の上端に形成され
    たメタル・パターンが上記配線パターンに接触した状態
    で,上記圧力センサ装置を実装したプリント配線基板。
  8. 【請求項8】 少なくとも一面に配線パターンが形成さ
    れ,請求項4に記載の圧力センサ装置の外壁外面に形成
    されたメタル・パターンが上記配線パターンに接触した
    状態で,上記圧力センサ装置を実装したプリント配線基
    板。
  9. 【請求項9】 請求項2から8のいずれか一項に記載の
    圧力センサ装置を備えた圧力測定装置。
  10. 【請求項10】 検出素子を内部に実装するための樹脂
    製ステムを複数個,連結部によって連ねた状態で一挙に
    成形し,これらのステムの外壁にメタル・パターンを形
    成し,上記ステムの内部に検出素子を固定し,上記メタ
    ル・パターンと上記検出素子の端子とをワイヤボンディ
    ングし,その後,上記連結部を切断することにより個々
    のステムに分離する,センサ装置の製造方法。
JP31847795A 1995-11-14 1995-11-14 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置 Pending JPH09138175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31847795A JPH09138175A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31847795A JPH09138175A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09138175A true JPH09138175A (ja) 1997-05-27

Family

ID=18099555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31847795A Pending JPH09138175A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09138175A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144595A (ja) * 1997-07-30 1999-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 圧力センサ
FR2814234A1 (fr) * 2000-09-19 2002-03-22 Sagem Capteur a circuit d'interconnexion tridimensionnel
KR100777758B1 (ko) * 2001-03-29 2007-11-19 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 압력센서를 내장한 제어장치
WO2020009091A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 北陸電気工業株式会社 圧力センサ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144595A (ja) * 1997-07-30 1999-02-16 Matsushita Electric Works Ltd 圧力センサ
FR2814234A1 (fr) * 2000-09-19 2002-03-22 Sagem Capteur a circuit d'interconnexion tridimensionnel
KR100777758B1 (ko) * 2001-03-29 2007-11-19 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 압력센서를 내장한 제어장치
WO2020009091A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 北陸電気工業株式会社 圧力センサ装置
JPWO2020009091A1 (ja) * 2018-07-06 2021-07-08 北陸電気工業株式会社 圧力センサ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2324158C2 (ru) Устройство для измерения давления
US5086777A (en) Small-sized disposable pressure transducer apparatus with a temperature compensating circuit disposed adjacent a passageway coupled with a catheter
JPH09304211A (ja) 静電容量型圧力センサのパッケージング構造およびパッケージング方法
JPH07159263A (ja) 圧力センサ
US6520014B1 (en) Microsensor having a sensor device connected to an integrated circuit by a solder joint
US5616521A (en) Side port package for micromachined fluid sensor
JPH09138175A (ja) 圧力センサ装置およびそれを用いた圧力測定装置
JPH0992670A (ja) センサ装置の構造およびその構造を実現するための実装方法
WO2017043384A1 (ja) 圧脈波センサの検査方法及び圧脈波センサの製造方法
JP3405457B2 (ja) 圧力センサの製造方法
JP3567740B2 (ja) 半導体センサ及び実装構造
JP6528602B2 (ja) 圧脈波センサ及び生体情報測定装置
JPS63238535A (ja) 圧力センサとその製造方法
JPH10300604A (ja) 圧力センサ
JPH10209469A (ja) 半導体圧力センサ
JPH06307950A (ja) 歪センサ
JPH11326085A (ja) センサ
JP3307268B2 (ja) 半導体圧力センサ
JPS6327724A (ja) 半導体式圧力センサ
JP2005265555A (ja) 圧力センサ
JP2000234976A (ja) 圧力センサ
JPH07249729A (ja) 電子装置
JPH11118653A (ja) 圧力センサ
JPH0727644A (ja) 圧力センサモジュール
JPH04312980A (ja) 半導体圧力センサ