JPH09136899A - 天然のコロニー促進因子−1の精製 - Google Patents

天然のコロニー促進因子−1の精製

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JPH09136899A
JPH09136899A JP7323391A JP32339195A JPH09136899A JP H09136899 A JPH09136899 A JP H09136899A JP 7323391 A JP7323391 A JP 7323391A JP 32339195 A JP32339195 A JP 32339195A JP H09136899 A JPH09136899 A JP H09136899A
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ピー. マックグローガン ミカエル
Kenneth Wilson
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Albert Boosman
ブースマン アルバート
Mary Kim Warren
キム ウォーレン マリー
Richard E Stanley
イー. スタンレー リチャード
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒト天然CSF−1を提供すること。 【解決手段】以下のN−末端配列を有する、精製ヒト天
然CSF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンパクの精製,そ
の精製産物,およびそれから作成されるDNAプローブ
に関するものである。特に,本発明はネズミおよびヒト
のコロニー促進因子-1(CSF-1 )の精製と配列決定に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の組織に極めて低濃度で生産される
ある因子の,骨髄の先祖細胞の顆粒球および/またはマ
クロファージへの成長および発達を促進する能力は,こ
の15年間に知られてきた。多くの種の血清,尿サンプ
ル,および組織抽出液中のそのような因子の存在は,半
固体培養培地上に置かれた骨髄細胞によるコロニー形成
の促進を測るインビトロ分析で示される。インビボ分析
は知られていない。これらの因子はそのようなコロニー
の形成を誘導するので,この因子はまとめてコロニー促
進因子(CSF)と呼ばれた。
【0003】さらに最近,得られるコロニーに見られる
細胞の型により決定されるヒトCSFタンパクに少なくと
も4つのサブクラスがあることが解った。1つのサブク
ラスCSF-1では,主にマクロファージを含むコロニーに
なる。他のサブクラスは中性染色性顆粒球とマクロファ
ージの両方;中性染色性顆粒球のみ;中性染色性顆粒
球,好酸性顆粒球,およびマクロファージ,を含むコロ
ニーを生じる。
【0004】上のヒトCSFの初めの3つに類似のネズミ
因子がある。さらに,IL-3と呼ばれるネズミ因子は,す
べてのこれら細胞型に加え巨核球,赤血球, およびマス
ト細胞を種々組合せで含むネズミ骨髄細胞のコロニーを
誘導する。これらのCSFはDexter, T.M., Nature (1984)
309 : 746,および Vadas, M.A., et al. J. Immunol.
(1983) 130 : 793により総説が発表されている。
【0005】ここでの発明はこれらサブクラスの最初の
もの,CSF-1の成分であるタンパクの精製に関するもの
である。このサブクラスはさらに特異的ラジオノムノア
ッセイとラジオリセプターアッセイにより性格づけおよ
び特徴づけられる−−例えば, 精製CSF-1に対して生じ
た抗体は,他のサブクラスの生物学的活性に影響するこ
となく,特異的にCSF-1活性を抑えることができ,また
マクロファージ細胞系列J774はCSF-1に特異的に結合す
るリセプターを含む。これらの分析の記述はDas, S.K.,
et al., Blood (1981) 58 : 630 により出版されてい
る。
【0006】種々CSF タンパクの精製方法が発表され
た。
【0007】Stanley, E.R., et al., J Biol Chem (19
77) 252 : 4305, はネズミ L929 細胞のCSFタンパクを
比活性約1×108ユニット/mgに精製し,それは主にマ
クロファージ生産を促進した。Waheed, A., et al., Bl
ood (1982) 60 : 238,はマウスL-細胞のCSF-1をウサギ
抗体カラムを用いてほぼ均一にまで精製し,ネズミ配列
の最初の25アミノ酸を報告した(Ben-Avram, C.M. et a
l, Proc. Natl Acad Sci(USA) (1985) 882 : 4486 )。
【0008】Stanley, E.R., et al., J Biol Chem (19
77) 252 : 4305-4312 はヒト尿からCSF-1 精製手順を開
示し,またDas, S.K., et al, Blood (1981) 58 : 630
: JBiol Chem (1982) 257 : 13679 はヒト尿CSF-1 を
比活性5×107 ユニット/mgで得, それはマクロファー
ジのみを生じた。そして培養マウスL-細胞とヒト尿から
調製したCSF-1 タンパクの糖付加とそれらの活性の関係
の概要を示した。Wang, F.F., et al, J Cell Biochem
(1983) 21 : 263,はヒト尿CSF-1 を比活性 108U/mgで
得た。Waheed, A., et al,は比活性 0.7− 2.3× 107 U
/mgのヒト尿CSF-1をウサギ抗体カラムで得た(Exp He
mat (1984) 12 : 434 )。
【0009】Wu, M., et al, J Biol Chem (1979) 254
: 6226, は培養ヒトすい臓癌(MIAPaCa )細胞からCSF
タンパクを精製し,それはネズミ顆粒球とマクロファー
ジコロニーを増殖させたと報告した。得られたタンパク
は約7×107 ユニット/mgの比活性を有していた。
【0010】種々のCSF の部分精製標品がまた,ヒトお
よびマウスの肺細胞のコンディションドメディウムから
(Fojo, S.S., et al, Biochemistry (1978) 17 : 3109
; Burgess, A.W., et al, J Biol Chem (1977) 252 :
1998) ;ヒトT-リンパ芽球細胞から(Lusis, A.J., et a
l, Blood (1981) 57 : 13 ; U.S. Patent, 4,438,03
2);ヒト胎盤のコンディションドメディウムから見掛
け上均一にそして比活性7×107 ユニット/mgで(Wu,
M., et al, Biochemistry (1980) 19 : 3846),報告され
た。
【0011】出願中の米国特許第 698,358号は, 組換え
DNA技術によるヒトおよびネズミのCSF-1のクローニ
ングと発現を述べている。べつのサブクラスのCSF タン
パク,ネズミおよびヒトのGM-CSF,が精製され,そのc
DNAがクローン化された。このタンパクはGough, et
al, Nature (1984) 309 : 763-767により,他のCSF,例
えばCSF-1 と明らかに異なることが示された。ネズミの
IL-3がFung, M.C., etal, Nature (1984) 307 : 233 に
よりクローニングされた。また, Yokota, T.,et al, PN
AS (1984) 81 : 1070-1074 ; Wong, G.G., et al, Scie
nce (1985) 228 : 810-815 ; Lee, F., et al, PNAS (1
985)82 : 4360-4364 ;およびCantrell, M.A., et al, P
NAS (1985) 82 : 6250-6254を参照。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】1つの観点では,本発
明は,本発明により決定された一次アミノ酸配列を有す
る,精製された天然のヒトおよびネズミCSF-1タンパ
ク,および多量のそのようなタンパクとそのような配列
情報を得る方法に関するものである。精巧な精製技術と
注意深い配列決定はヒトおよびネズミ両型のN末端配列
の同定を可能にした。これにより,症状を分析し,そし
て症状に相関したCSF-1タンパクの変化を調べるのに有
用なプローブの作成が可能になる。このプローブはま
た,CSF-1タンパクの組換え操作による生産を行うのに
有用なCSF-1をコードするDNAを得る道具として有用
である。このようにして, 他の観点では,本発明は決定
配列に基づき設計されるプローブに関するものである。
【0013】ある一面では,本発明は脊椎動物からのCS
F-1精製の改良法に関するものである。これらの方法は,
有効な特異的精製段階を行うためのイムノアフィニテ
ィークロマトグラフィーの利用と次いで混在物を除くた
めの逆相HPLCの使用を含む。モノクローナル抗体がイム
ノアフィニティークロマトグラフィー段階に使われるで
あろう。他の面では,本発明は得られた天然の精製CSF-
1と,精製品から決定されたアミノ酸配列に基づき設計
されるDNAプローブに関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
A.定義 “コロニー促進因子-1(CSF-1)”はCSF-1の文献で理解
される活性スペクトル−−すなわち,Metcalf, D., J C
ell Physiol (1970)76 : 89の標準インビトロコロニー
促進分析の適用により,主にマクロファージコロニーを
形成する−−を示すタンパクを指す。この因子はまた,
Moore,R.N., et al, J Immunol (1983)131 : 2374とPry
stowsky, M.B., et al. Am J Pathol (1984) 114 : 149
の骨髄増殖分析で活性がある。このタンパクはいかなる
脊椎動物種,好ましくは哺乳類種,そして最も好ましく
はヒトまたはネズミ検体から単離されるであろう。いく
らか種特異性があるようである:ヒトCSF-1はヒトおよ
びネズミの骨髄細胞の両者に作用する;ネズミCSF-1は
ヒト細胞に活性を示さない。従って,ヒトCSF-1はDas,
S.K., et al, Blood (1981) 58 : 630の特異的ネズミラ
ジオリセプター分析で陽性であるべきで,そしてヒトタ
ンパクの生物学的活性はヒト尿CSF-1の中和抗血清で阻
害される(Das, S.K., et al, 前出)。
【0015】CSF-1のある別の性質がごく最近見出さ
れ,それには,成熟マクロファージ(Moore, R., et a
l, Science (1984) 223 : 178 )からのE プロスタグラ
ンジン系,インターロイキン−1,およびインターフェ
ロンの分泌のこのタンパクによる促進能,そして下に述
べる単球への別の効果が含まれる。後者の活性に対する
機構は現在不明で,そしてここでの定義の為に,定義の
規準を,出発物質として適当な種の骨髄細胞を用いる単
球/マクロファージコロニー形成の促進能とする。(CS
F-1の増殖効果は単核食作用系統の細胞に限定されるこ
と(Stanley, E.R.,The Lymphokines (1981), Stewart,
W.E., II, et al,著,Humana Press, Clifton, NJ
),pp, 102-132), およびCSF-1のリセプターはこれ
らの細胞系列に限定されること(Byrne, P.V., et al,
Cell Biol (1981) 91 : 848))が知られている。
【0016】すべてのタンパクの場合と同様,正確な化
学構造は多数の因子に依存する。イオン化するアミノ基
およびカルボキシル基が分子中にあるので,特定のタン
パクは酸性または塩基性塩,または中性型として得られ
る。適当な環境条件にある時にそれらの活性が維持され
るすべてのそのような標品をこの定義に含む。さらに,
一次アミノ酸配列は,糖成分による誘導体化(糖付
加),または脂肪,リン酸塩,アセチル基などの他の付
加的分子により,より一般的には多糖類との結合によ
り,大きくなるであろう。一次アミノ酸配列はまた,凝
集して複合体,大半は二量体を形成するであろう。実
際,天然のヒト尿CSF-1は45Kdの高度にグリコシル化さ
れた二量体として単離される。このような増大のある面
は,生産宿主の翻訳後のプロセッシングシステムにより
達成される:.他のそのような修飾はインビトロで導入
されるであろう。とにかく,主題のタンパクは,上記特
定したようなタンパク活性が存在する限り,凝集または
誘導体化の状態にかかわらずCSF-1の定義内にある。も
ちろん,そのような修飾は,種々のアッセイにおいてタ
ンパクの活性を高めるまたは低下させることにより,量
的または質的に活性に影響するであろう。
【0017】さらに,鎖中の個々のアミノ酸残基は,酸
化,還元,またはタンパクレベルでの他の誘導体化によ
り修飾されるであろう。あるいはタンパクは活性断片を
得るために切断されるであろう。活性を損なわないよう
な変換がこの定義中に含まれる。もちろん,異なる脊椎
動物種由来のCSF-1は完全な相同性を示すとは考えられ
ず,これらの変化はこの定義に含まれる。
【0018】B.有用性 本発明のCSF-1タンパクは,幹髄細胞からの単球−前駆
体/マクロファージ細胞生産を促進し,よって免疫シス
テムの効果性を高めること,および成熟マクロファージ
中でのリンホカインの分泌のようなこれらの分化細胞の
機能を促進すること,の両方が可能である。
【0019】ある適用においては,これらのタンパクは
化学療法の付属物として有用である。化学療法的治療に
より免疫システムが抑制されることはよく理解されてい
る。それらが向けられる腫瘍細胞を破壊することに成功
しても,化学療法的治療はしばしば,免疫システムの細
胞への化学毒性物質の副作用により,患者を死亡させる
ことがある。CSF-1をこのような患者に投薬すること
は,CSF-1が骨髄−由来前駆体の増殖とマクロファージ
への分化を媒介・促進させることができるため,免疫シ
ステムを再刺激して,この副作用を防ぎ,よって患者が
2次感染を受ける傾向を防ぐことになる。このような治
療により助けられるであろう他の患者としては,白血病
で骨髄移植の治療を受けた人たちが含まれる。彼らはし
ばしば拒絶を防ぐために免疫抑制の状態にある。それら
の患者にとっても,CSF-1の投与により免疫抑制は回復
しうる。
【0020】一般に,化学療法,骨髄移植,もしくは病
気のような免疫抑制の他の突発的な形(例えば後天性免
疫欠損症候群)による免疫抑制にかかっているいかなる
被検者も,CSF-1を薬学的に使用できることにより恩恵
を得るであろう。さらに被検者は,生来のシステムのマ
クロファージを補うために,CSF-1で処理した骨髄のイ
ンビトロ培養物または他の適当な調製品により産生され
たすでに分化した増加量のマクロファージの供給を受け
ることができるであろう。これらの調製品には,このよ
うに培養し,局所的または全身的な治療のために戻すこ
とができる患者本人の血液単球の調製品を含む。CSF-1
がマクロファージによるリンホカインの産生を促進する
ことができることにより,腫瘍と感染の治療においても
またCSF-1は直接的に有用となる。
【0021】CSF-1は,ネズミ由来マクロファージによ
るインターフェロンの産生を促進し(Fleit, H.B.,ら,
J Cell Physiol (1981) 108 : 347 ), そしてMIAPaCa
細胞由来のヒトの部分精製CSF-1は,後述のように,ヒ
ト単球からのインターフェロンとTNFのポリIC誘導され
た産生を促進する。さらに,CSF-1 はヒト血液単球によ
る骨髄CSF の産生を促進する。
【0022】さらに後述されるものは,(L細胞条件培
地からの)ネズミCSF-1が,ネズミ肉腫TU5標的を殺すた
めに正常C3H/HeNマウス腹腔マクロファージを刺激でき
る能力,の説明である。この活性はCSF-1が前処理として
エフェクターフェイズ(effector phase )中に用いら
れる場合に最も効果的である。CSF-1がそれを行う能力
は,他のコロニー促進因子により示されるものよりもず
っと高い。さらに,ネズミ細胞のウイルスを攻撃する能
力はCSF-1により高められる。
【0023】(ネズミCSF-1 は,ネズミマクロファージ
を,P815腫瘍細胞に対し細胞静力学的(cytostatic)と
なるように(Wing, E.J., et al, J Clin Invest (198
2) 69: 270), もしくは他の白血病標的を殺さないよう
に(Ralph, P. et al, CellImmunol (1983) 76 : 10),
刺激するという矛盾した報告がされている。Nogawa,
R.T., ら Cell Immunol (1980) 53 : 116 は,CSF-1 が
酵母を取込んで殺すようにマクロファージを刺激しうる
ことを報告している。) よって,免疫抑制それ自身を克服することに加え,マク
ロファージの分泌と活性を促進することにより侵入生物
もしくは悪性細胞を破壊するために,CSF-1を用いるこ
とができる。
【0024】本発明のCSF-1は,タンパク物質の投与に
関する当業者に標準的な従来の方法でフォーミュレーシ
ョンできる。注射による投与が好ましい:フォーミュレ
ーションには,懸濁液,乳濁液,もしくは注射可能なも
のに再構成するための固体組成,の溶液が含まれる。適
当な賦形剤には,例えばリンガー液,ハンク液,水,食
塩水,グリセロール,デキストロース溶液,などが含ま
れる。それに加え,本発明のCSF-1は,適切な反応を促
進するために細胞調製物と前処理してもよく,そして調
製物全体もしくはその上清を被検体に与えることができ
る。この後示すように,CSF-1刺激の反応で種々の型の
血液細胞により産生された物質は所望の標的に対して効
果的であり,侵入ウイルスまたは腫瘍を攻撃するという
これら血液細胞それ自身の性質が増強される。被検体自
身の細胞を抜取ってこのように利用するか,あるいは例
えば,他の和合可能な個人の単球もしくは白血球をその
処理(インキュベーション)に用いることができる。
【0025】CSF-1と名づけられたある型の活性の存在
がいくらか前から知られているが,配列決定ができるほ
ど十分純粋な形でそれに関連するタンパクの十分な量が
得られてはいず,よって,病気の状態を, リンホカイン
をコードする物質のそれに関連した核酸パターンに基づ
いて,研究するための,DNAプローブの構築は不可能
であった。本発明はプローブを構築できるほど十分な配
列の情報を提供する。種々の付加的な精製手段により,
DNAオリゴマープローブの構築を可能とするいくつか
のアミノ酸配列を提供するのに十分な純度のCSF-1が,
ヒト尿,MIAPaCa細胞およびネズミL細胞から得られて
いる。そのプローブは,病気の状態を評価することと同
様に,全タンパクのコード配列を得るのに有用である。
もちろん,精製されたタンパクは前記のように治療的に
も有用であり,また診断と治療に用いるための抗体産生
にとっても有用である。
【0026】C.精製 本発明のCSF-1タンパクは,いくつかの方法で,N末端
配列を得るのに十分な均質性と量で精製された。
【0027】後述するように,ヒト尿CSF-1はDas, S.
K., et al, Blood (1981) 58 : 630に記載の標準的方法
により部分的に精製され,それに続いて,セファロース
Bカラムに取付けたYYG106というネズミCSF-1に対する
ラットのモノクローナル抗体を用いたアフィニティー精
製段階(Stanley, E.R., Methods Enzymol (1985) 116
: 564)を行った。精製の最終段階は0.1% TFA/30%
アセトニトリル−0.1%TFA/60%アセトニトリルのバッ
ファー系での逆相HPCLであった。
【0028】フォルボル・ミリスティック酢酸の誘導に
より無血清状態で産生されたMIAPaCa では,細胞上澄液
をリン酸カルシウムゲルクロマトグラフィ(Das(前出)
に従って), 続いてレンチルレクチンを用いたアフィニ
ティークロマトグラフィー(DasのConAアフィニティー
段階の代わりに),そして次に,セファロースBに結合
させたYYG106のモノクローナル抗体を用いたイムノアフ
ィニティー段階,そして逆相HPLCにかけた。
【0029】ネズミCSF-1をまずStanley, E.R., et al,
J Immunol Meth (1981) 42 : 253-284 の記載に従って
精製し,続いてヒトタンパクに対する前出のイムノアフ
ィニティーカラムにかけ,そして次に逆相HPLCにかけ
た。ネズミCSF-1 も,L細胞上澄を直接リン酸カルシウ
ムクロマトグラフィーにかけ,次に前述のアフィニティ
ークロマトグラフィー,続いて逆相HPLCを用いた短縮手
順により調製した。
【0030】一般に,イムノアフィニティークロマトグ
ラフィー段階,好ましくはモノクローナル抗体調製物を
用いたイムノアフィニティー段階,それに続いて逆相HP
LCを利用した,CSF-1タンパクの精製手順は特に効率的
である。タンパクをさらにSDS-PAGEを用いて分析しても
よい。
【0031】イムノアフィニティークロマトグラフィー
には標準的方法の使用が含まれ,これによれば抗体調製
物はセファロース,デキストランまたはポリアクリルア
ミドのような適当なポリマー支持体に,その支持体の性
質に合うような手法で支持される。この段階で使用され
るポリクローナル抗体の調製物は, ヒトの尿またはネズ
ミL細胞培地由来のもののような精製タンパクを用いて
被検体, 好ましくはウサギ,マウス,またはラットのよ
うな哺乳動物の被検体を免疫化することにより調製す
る。抗血清をポリクローナル組成物として直接用いても
よく,また免疫化した被検体の脾臓細胞または末梢血液
白血球を例えばKohlerとMilsteinの融合手法を用いて永
久増殖化してもよい。うまく融合した細胞を次に,モノ
クローナル抗体産生系統を得るために,CSF-1に対する
抗体の産生により選別する。不変の組成物が容易に得ら
れるために,もちろんモノクローナル調製物が好まし
い。特に好ましいモノクローナル抗体は,ラットの骨髄
腫系統とネズミL細胞CSF-1で免疫化したラットの脾臓
細胞との細胞融合体である,YYG106細胞系統により産生
されたものである。
【0032】逆相HPLCに関しても,標準的な技術を用い
る。アルキル−, アリール−,ルアリール−,またはア
リールアルキル−誘導体化支持体のような,例えばフェ
ニルセファロースまたはフェニルTSKなどのどのような
疎水カラムを用いてもよい。溶出勾配は支持体の選出に
依る。
【0033】アミノ酸の組成決定と配列決定は標準的な
手法により行ったが,さらに後述されるように,手法は
入手可能なタンパクにより生じる特殊な問題に適合させ
た。 D.プローブの構築 前記の精製タンパクから得られた配列の情報を用いて,
標準的な市販の技術を用いてオリゴマーDNA配列を構
築した。プローブの混合物を用いることにより,または
哺乳動物の発現において望まれるコドンを含む限られた
数の特別なオリゴマーを用いることにより,コドン使用
頻度を考慮に入れる。
【0034】
【実施例】
E.実施例 次に述べる実施例は,本発明を説明するものであり,限
定するものではない。 E.1.天然のヒトCSF-1の精製 ヒトの尿CSF-1を,Das. S.K.,ら Blood (1981) 58 : 63
0, により記述された標準的な方法により部分精製し,
続いてセファロースBカラムに取付けられたYYG106と呼
ばれるネズミCSF-1 に対するラットのモノクローナル抗
体を用いたアフィニティー精製段階(Stanley, E.R., M
ethods Enzymol (1985) 116 : 564 )にかけた。精製の
最終段階は 0.1% TFA/30%アセトニトリル− 0.1% T
FA/60%アセトニトリルバッファー系による逆相HPLCで
あった。
【0035】フォルボル・ミリスティック酢酸を用いた
誘導により,無血清状態で産生されたMIAPaCaに関して
は,細胞上澄液をリン酸カルシウムゲルクロマトグラフ
ィー(Das(前出) に従う)にかけ,続いて(Das のConA
アフィニティー段階の代わりに)レンチルレクチンを用
いたアフィニティークロマトグラフィー,そして次にセ
ファロースBに結合させたYYG106モノクローナル抗体を
用いたイムノアフィニティー段階,そして逆相HPLCにか
けたこの両方は前述の通りである。
【0036】すでに均質にまで精製されている尿とMIAP
aCaタンパクを, 自動シークエンサーによるエドマン分
解を用いてアミノ酸配列決定にかけた。第3図に示され
るプローブ構築ができるのに十分なヒトCSFのN末端配
列を決定した(第1図)。
【0037】より詳細には,MIAPaCaと尿の両方のCSF-1
について用いたすべての緩衝液は,3mMのNaN3と0.01g
/lのPEG-6000を含む。各々の場合の初期段階は,DEAE
-セルロースクロマトグラフィーである。約100lのプー
ルされた尿もしくは,それに匹敵する量のCSF-1活性を
含む量のMIAPaCa 培地をpH7.4に調製し,塩を除去する
ために透析する。透析液を次に30mM Tris-HCl緩衝液,p
H7.4で前平衡化したDEAEセルロースカラム(乾燥重量20
0g,Eastman)にかける。
【0038】カラムを40mMNaClを含む同じ緩衝液で洗浄
し,250mMNaClを含む同じ緩衝液で溶出させる。骨髄貫
生決定による分析でCSF-1を含む画分を,イオンを除去
するために透析または限外濾過する。脱イオン化した溶
出液を次にリン酸カルシウムゲル(58ml/gタンパク)
で処理し,10lの5mMリン酸ナトリウム,pH6.5を用い
たデカンテーションにより,そのゲルを洗浄する。その
スラリーを 2.5lに再懸濁し,CSF-1を溶出させるため
に,25mMのリン酸ナトリウム緩衝液,pH6.5に合わせ,1
2,000×g,10分での遠心分離によりゲルから分離し,
さらにDEAEセルロースクロマトグラフィーにかけるため
に50mlに濃縮する。
【0039】100mM Tris-HCl緩衝液,pH 7.4の溶出CSF-
1を次に同じ緩衝液で前平衡化したDEAEセルロースカラ
ムにかけ,同じ緩衝液でNaClの直線勾配(0−150mM)
を用いて溶出させた。CSF-1は約75−130mMのNaClで溶出
し,それらの画分を透析し,ConAセファロースのアフィ
ニティークロマトグラフィーにかけるため15mlに濃縮す
る。
【0040】濃縮液を100mM酢酸塩,1M NaCl,10mM MgC
l2,10mM CaCl2,10mM MnCl2,pH6.0(ConA緩衝液)中
に溶解し,ConAセファロースカラム(ファルマシア)に
かける。そのカラムを4℃でConA緩衝液で洗浄し,100m
Mα−メチル−D−グルコシドを含む同じ緩衝液で溶出
させ,骨髄貫生検定で決定したCSF-1を含む分画をプー
ルし,ゲル濾過のために3mlに濃縮する。
【0041】CSF-1 を30mM Tris-HCl,pH7.4にして,同
じ緩衝液で平衡化したバイオゲルP-100カラムにかけ
る。活性分画はボイドボリューム中に溶出し,それをプ
ールして50mMリン酸塩,pH6.5で透析する。
【0042】ゲル濾過段階からプールした溶出液をその
後,次のパラグラフに述べるように調製した抗CSF-1モ
ノクローナル抗体に誘導体化させたPABAE-Seph-4Bカラ
ム1mlにつき105UのCSF-1を用いてイムノソルベントク
ロマトグラフィーにかける。
【0043】10%FCS-α培地の懸濁培養で維持したハイ
ブリドーマより産生されるモノクローナル抗体YYG106を
用いてカラムを調製した。部分精製したネズミL細胞の
CSF-1で免疫化したラットの脾臓:細胞とラット骨髄腫
系統との細胞融合によりハイブリドーマを得た。所望の
モノクローナル抗体産生用の無血清培地を,洗浄した細
胞(105/ml)を HB101培地(Hana Biologics, Berkele
y, CA)中で培養し,細胞生存性が25%に落ちた培地か
ら培地を400×g,15分間の遠心分離により回収するこ
とにより調製する。回収した培地を次に硫酸アンモニウ
ムで50%飽和にし,4℃,1200×gで15分間,遠心分離
することにより沈澱を集め,20mMリン酸ナトリウム緩衝
液, pH7.1で透析し,4℃で同じ緩衝液で平衡化したDEA
Eアフィゲルブルー(BioRad Labs, Rockville Center,
NY)カラムにかける。そのカラムを20mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液,pH7.1で洗浄し,この緩衝液の0−0.15M NaC
l勾配を用いて目的のモノクローナル抗体を溶出させ
る。分画の抗体活性を決定し, 活性分画をプールし,限
外濾過により濃縮する。
【0044】充填ベッドボリュームのPABAE-Seph(p-ア
ミノベンズアミドエチル誘導体化させたセファロース4
B)を0.5M HCl(冷)で洗浄し,7分間氷上でインキュ
ベートした0.2M NaNO2で処理する。少なくとも2倍量の
氷冷した蒸留水でゲルを3回洗浄し,同量の洗浄したゲ
ルと濃縮モノクローナル抗体(0.2M ホウ酸ナトリウム
緩衝液,pH8.0中で3mg/ml)とを混合し,4℃で16時
間振とうした。その結果生じる誘導体化PABAE-Seph-4B
を次に,5倍量の1%トリエタノールアミンの50mM Tri
s-HCl ,pH8.5,5倍量の6M尿素の 0.1M Tris-HCl,pH
7.4そして0.05M リン酸ナトリウム緩衝液,pH 6.5での
平衡化の前に5倍量の0.4M重炭酸ナトリウムを順番に用
いて洗浄する。) 前述のようにプールしたゲル濾過溶出液を,PABAE-Seph
-4B抗体誘導体化カラムを用いて,105U/ml,4℃で処
理し,カラムに再循環させる。そのカラムを50mMリン酸
ナトリウム緩衝液,pH6.5,次に 4M KSCNを用いて溶出
させる前に100mMグリシン−HCl ,pH2.0,次に0.1Mグリ
シン−HCl ,pH2.0で洗浄し,その最終の溶出液を0.6カ
ラム倍量の1M重炭酸アンモニウムを含む容器に集める。
溶出液を分けて0.01g/lPEG-6000に対して透析する。
【0045】得られたヒト尿CSF-1は約8×107U/mgの
比活性をもつ。
【0046】ヒトの尿またはMIAPaCaのCSF-1を次に,後
述の0.1%TFA/アセトニトリル勾配を用いた逆相HPLCに
かける。
【0047】無血清培地由来のいくつかのMIAPaCa調製
物については,前出のリン酸カルシウムゲル濾過段階に
より,続いてConAの代わりにレンチルレクチンを用い他
は前出の通りにアフィニティークロマトグラフィーによ
り,続いて前出のイムノアブソルバントクロマトグラフ
ィーとHPLC段階により,精製を行う。
【0048】HPLC溶出液のSDSゲル電気泳動は,ヒトの
尿とMIAPaCaの調製物の両方について均質性を確証す
る。
【0049】(プローブの構築)ヒトCSFの充分なN末
端配列を,第3図で示すプローブの構築を行なえるよう
に決定した。精製したMIAPaCaおよび尿のCSF-1のN末端
配列は同一である。得られた合成オリゴヌクレオチド
は,ヒトの様々な症状の診断や原因の決定に有用であ
る。
【0050】E.2.ネズミCSF-1 (タンパクの精製)ネズミのCSF-1は,Stanley, E.R.,
et al, J Biol Chem (1977) 252:4305;Stanley,E.R., e
t al, J Immunol Meth(1981)42;253-284,およびWang,
F.F., et al, J Cell Biochem (1983)21:263-275によ
り,開示されているものと同様の標準的な方法により精
製できる。他方では,バッチのリン酸カルシウムゲルク
ロマトグラフィ−段階(Stanley,E.R., J Immun Meth)
(上記))に直接続いてイムノアフィニティークロマト
グラフィーを行うことができる。
【0051】さらに詳しくは,無血清L細胞の条件培地
の最初の調製をStanley,E.R., et al, J Immunol Meth
(上記)で述べられているように行い,次いでリン酸カ
ルシウムゲルを無血清L細胞の条件培地(40ml/l培
地)20−40lに加えることによりリン酸カルシウムゲル
クロマトグラフィーに供し,ゲルを繰り返されるバッチ
処理で沈澱させる前に,−20℃で10分間,混合液をかき
まぜる。
【0052】106U/mlで用いる以外は,ヒトのタンパク
と関連して上記で述べたように,YYG106抗体付きのPABA
E-Seph-4Bを用いて,溶出物をアフィニティークロマト
グラフィーに供し,第2の溶出段階は省略する。
【0053】このように精製したネズミの材料を,上記
で述べたように逆相HPLCおよびTFA/アセトニトリルでの
溶出に供する。精製したネズミの材料の比活性は,約4
−8×107U/mgである。
【0054】ヒトより精製したCSF-1 と同様に,精製し
たネズミのCSF-1は,分子量の40−60%であるアスパラ
ギン結合複合型の糖である,重度に糖化された二量体で
ある。2−メルカプトエタノール存在下でのSDS-PAGE上
で,精製した調製物は70kdと90kdの見かけの分子量を有
し,還元すると70kdと90kdの元の分子量の二量体に由来
する40kdのメージャーバンドと33kdのマイナーバンドに
なった。40kdのサブユニットは33kdのサブユニット以上
により多く糖化されており,また両サブユニットのN末
端配列が同一であることは明らかである。
【0055】マウスのタンパクの全組成のデータも以下
に示されているように得た。これらのデータは,良好な
回収を示すそのアミノ酸に対する正確な相対モル%を示
しているが,ヒスチジやシステインは良い収率で得られ
なかったので,数は絶対的ではない。
【0056】
【表1】
【0057】残基/125への変換は,分子量からの配列
の長さの概算に基づいている。
【0058】一次構造の決定は,自動エドマン分解装置
を用い,そして逆相HPLCにより逐次的に分解されたアミ
ノ酸を分析することにより,行なった。従来通りでの配
列決定は,初めの13個のN末端アミノ酸配列となった。
10番目にメチオニンが存在し,限られた数のメチオニン
残基が存在するため,CNBr分解したタンパクを,断片の
前分画なしでシークエンサーに負荷し,3つの配列だけ
を得た。これらは,期待したN末端配列,すなわち既知
のN末端配列に重複してIle-Gly-Asnで始まる配列,お
よび約50%の収率でX-Phe-Lysで始まる配列であった。
後者の2つの断片と最初の既知の配列の量の差により,
限られた数の残基を通じて3断片を同時に配列決定でき
た。
【0059】次に配列決定を,精製したCNBr内部断片に
関して行なった。このN末端のGlu-Phe-Lys ペプチドに
混在する断片を,O−フタルアルデヒドで処理してN末
端にプロリンを持たない断片をブロックすることにより
除去した(内部配列は7番目にプロリンを有する)。配
列決定を続け,内部断片の次の残基をこのように固定し
た。配列決定の結果を第1図に示す。データは,2つの
同一のサブユニットを含む二量体タンパクに,そして単
一のサブユニットの両端に由来するペプチドのCNBrによ
る放出に一致し,これらの末端は残基1−25で,内部の
断片であり,各々はおよその分子量が2.5kdである。
【0060】前述のデータは,14.5kdの分子量の非糖化
サブユニットに基づくCSF-1 の配列のおよそ半分を表し
ている。L−細胞CSF-1は約60重量%が炭水化物で,唯
一の糖化されうる部位(37,38,および39番目の位置)
が同定されているので,分子の残りは重度に糖化された
ものである。
【0061】(プローブの調製)第2図は,得た配列の
情報を基にして調製したネズミのCSF-1に相補的な,一
連のオリゴヌクレオチドプローブを示している。これら
は,コドン重複にあてはまるよう混合プローブであり,
あるいは哺乳動物の優先コドンに好都合となるように設
計されている。
【0062】E.3.生物学的活性 CSF-1の活性に関する付加的なデータは,部分精製したM
IAPaCa CSF-1あるいはネズミのL−細胞CSF-1を用いて
得られた。CSF-1が,10倍にまで誘導したヒト単球によ
るインターフェロンや腫瘍壊死因子(TNF)の産生を高め
ることが示された。CSF-1はまた,マクロファージの抗
腫瘍毒性を促進することが示された。
【0063】(ヒト単球によるTNF産生の促進)MIAPaCa
CSF-1を,リン酸カルシウム ゲル濾過およびレンチル
レクチンクロマトグラフィーにより上澄液より精製し
た。リンホカイン産生のアッセイ用に,末梢血管付着細
胞を,各107個の細胞を含む重複したフラスコで保温し
た。1つのフラスコを上記で精製した1000U/mlCSF-1で
処理した。3日後,細胞を集め,洗浄し,そして5×10
5/mlの細胞濃度に再懸濁して,24ウェルのプレート0.5m
l/ウェルで蒔いた。ウェルを48時間,10μg/ml LPS
および20ng/ml PMAで処理し,上澄液をTNFアッセイ用
に集めた。CSFで処理した細胞は,未処理の細胞の約9
倍高い TNF分泌を示した(162U/mlに対して1500U/m
l)。
【0064】(ヒト単球によるインターフェロン産生の
促進)インターフェロン産生におけるCSF-1の効果を決
めるための同様の実験において,末梢血管付着細胞を,
上記で述べたように1000U/ml CSF-1の存在下あるいは非
存在下で3日間保温し,集め,5×105/mlとなるよう再
懸濁し,そして上記で述べたように25ウェルのプレート
に蒔いた。種々の量のポリICを加えて,細胞にインタ
ーフェロン産生の誘導をした。上澄液を,VSVの感染し
たGM2504細胞におけるその細胞変性効果により,インタ
ーフェロン産生についてアッセイした。CSF-1促進細胞
は,McCormick, F., et al, Mol Cell Biol (1984)
4:166で述べられているように,50μg/mlのポリI
Cで誘導したときに,100U/mlの産生を示した。これに
対し同等に誘導された未処理細胞は3U/ml以下の産生で
あった。
【0065】(ヒト単球による骨髄CSF産生の促進)単
球を3日間,±CSF-1と保温し,それから表1のように
骨髄CSFの産生を誘導した。示されている3つの代表的
な実験は,異なる供与者由来の血液を用いた。
【0066】
【表2】
【0067】それゆえに,CSF-1はCSF-GM生産を促進す
る。
【0068】(ネズミマクロファージによる腫瘍細胞壊
死の促進:他のコロニー促進因子との比較)マクロファ
ージの刺激をアッセイするために,L−細胞条件培地よ
り得たネズミCSF-1を肉腫の標的を壊死させるネズミマ
クロファージの能力の促進を示すアッセイで,pcCSF-17
由来の組換えにより産生されたCSF-1 のモデルとして用
いた。このアッセイでは,通常の2時間付着のC3H/HeN
マウス末梢マクロファージを,CSF-1存在下あるいは非
存在下で,1日間,インビトロで保温し,それからガン
マインターフェロンを含む10%v/v conA誘導(10μg/
ml)の脾臓リンホカイン(LK)に対して3H−チミジンラ
ベルしたマウス肉腫TU5細胞を20:1の比で混ぜた。続
いて48時間にわたるラベルしたチミジンの放出を,腫瘍
細胞壊死の測定標準として用いた。1200U/mlCSF-1を含
むネズミL−細胞条件培地としてCSF-1を加える効果
を,以下の表に示す。
【0069】
【表3】
【0070】標的細胞を壊死させる能力の増加が,CSF-
1を増殖の予備1日の間か,あるいは誘導期間かのどち
らかに加えるかで,注目された。しかし,最も劇的な効
果は,これら期間中の両方でCSF-1が存在するときに,
観察された。
【0071】単球やマクロファージの刺激の原因として
の,細菌のリポ多糖(LPS)の汚染の可能性を,除外し
た。用いたCSF-1のLPS含量は低かった(<0.3ng/3000U
CSF-1,カブトガニ遊走細胞の抽出液による)。抗CSF-1
カラムに適用することにより活性を除いた。ポリミキシ
ンBをLPSを中和させるのに用いた。C3H/HeJマウス由来
のマクロファージはCSF-1に応答するが,LPSには応答し
ない。
【0072】CSF-GMを,5μgLPSのIV投与5時間後に
得た6個のマウス肺より調製した。肺を切り刻み,無血
清培地で3日間保温し,YYG106アフィニティーカラムを
用いて上澄液からCSF-1を枯渇させた(CSF-1含量を270U
/mlから78U/mlにまで減少させた)。CSF-Gを同様に処
理したLDI無血清培地より調製した。CSF-GMおよびCSF-G
の両含量を,コロニー促進アッセイにより,2000U/mlで
アッセイした。
【0073】腹膜マクロファージを,前出の培地のいず
れかの40%か,1日間2000U/mlのCSF-1でアッセイした
L−細胞培地かの,いずれかで保温し,それから付加的
な培地かLKで48時間保温し,上で述べたようにTU5壊死
をアッセイした。
【0074】CSF-1はTU5に対する毒性の顕著な増強を
示したが,CSF-GとCSF-GMのどちらも効果はなかった。
【0075】(ネズミの抗ウィルス活性の促進)付着し
たネズミのチオグリコレート−誘導マクロファージを3
日間CSF-1と保温し,VSVで一晩感染させた。ポリミキシ
ンBを試験サンプルに加え,インターフェロンのLPS誘
導を阻止した。以下の表は,付着したままの細胞のクリ
スタルバイオレット染色を示している。
【0076】
【表4】
【0077】以上より,CSF-1処理した細胞はVSVに対す
るマクロファージの保護を示した。 E.4.CSF-1のフォーミュレーション 組換えにより産生されたヒトCSF-1は,標準的な製薬的
手順を用いて投薬に用いられるよう作成できる。通常の
CSF-1は,注入できる形態で調製されるだろうし,また
単一の活性のある成分として,あるいは他のタンパクま
たは相補するか同様の活性を持つ他の化合物と組合わせ
て用いてもよい。そのような他の化合物には,アドリア
マイシンのような別の抗腫瘍剤あるいはIL−1,−2,
および−3,アルファ−,ベータ−,およびガンマ−イ
ンターフェロンおよび腫瘍壊死因子ようなリンホカイン
が含まれる。CSF-1の活性成分の効果は,そのような付
加的な成分の存在により高められるもしくは改善される
ことがある。上記で述べたように,CSF-1は適当な血液
細胞と有利な方法で相互作用をすることがあり,それゆ
えに本発明の組成物は,CSF-1とそのような細胞との保
温混合液を含む。この場合,付加的なリンホカインは存
在してもしなくてもよい。そのような保温混合液の上澄
液分画か,あるいは細胞も同様に含む完全な混合液かの
どちらかを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は精製天然タンパクから決定されたヒ
ト尿およびMIAPaCaおよびネズミL-929細胞のCSF-1の部
分アミノ酸配列を示す。
【図2】 第2図はネズミCSF-1のアミノ酸配列から設
計されたオリゴマープローブの配列を示す。
【図3】 第3図はヒトCSF-1のアミノ酸配列から設計
されたオリゴマープローブの配列を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 A61K 37/02 ABD 15/02 ADY 15/09 ZNA C12N 5/00 B C12P 21/08 9162−4B 15/00 C C12Q 1/68 9162−4B ZNAA (71)出願人 595174223 1400 Fiftythird Stree t,Emeryville,Califo rnia 94608,United Sta tes of America (71)出願人 595174234 アルバート アインスタイン カレッジ オブ メディスン Albert Einstein Col lege of Medicine アメリカ合衆国 ニューヨーク 10461 ブロンクス,モリス アベニュー 1300 1300 Morris Avenue,Br onx,New York 10461 Un ited States of Amer ica (72)発明者 ミカエル ピー. マックグローガン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94706 アルバニー,エヌオー.8,カーティス ストリート 707 (72)発明者 ケネス ウィルソン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94598 ウォルナット クリーク,ローモンド レーン 2249 (72)発明者 ジェームズ イー. ストリクラー アメリカ合衆国 ペンシルベニア 19083 ハバータウン,ペンシルベニア アベニ ュー 101 (72)発明者 アルバート ブースマン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94523 プレゼント ヒル,ヴェッシング ロー ド 3073 (72)発明者 マリー キム ウォーレン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94577 サン リーンドロ,ジョアキン アベニ ュー (72)発明者 リチャード イー. スタンレー アメリカ合衆国 ニューヨーク 10461 ブロンクス,モリス アベニュー 1300

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脊椎動物CSF−1の精製法であって、所
    望のCSF−1を含む溶液を、ハイブリドーマYYG1
    06によって生産される抗体を含有するイムノアフィニ
    ティーカラムで処理すること、および得られたCSF−
    1含有画分を続いて逆相HPLCにかけることを包含す
    るヒト1CSF−1の精製法。
  2. 【請求項2】以下のN−末端配列を有する、精製ヒト天
    然CSF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu。
  3. 【請求項3】単球のインターフェロンの生産を増強する
    組成物であって、以下のN−末端配列を有する精製ヒト
    天然CSF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;を含有する、組成物。
  4. 【請求項4】単球のTNFの生産を増強する組成物であ
    って、以下のN−末端配列を有する精製ヒト天然CSF
    −1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;の有効量を含有する、組成
    物。
  5. 【請求項5】マクロファージによる標的細胞の壊死を増
    強する組成物であって、以下のN−末端配列を有する精
    製ヒト天然CSF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;の有効量を含有する、組成
    物。
  6. 【請求項6】単球のGM−CSF生産を増強する組成物
    であって、以下のN−末端配列を有する精製ヒト天然C
    SF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;の有効量を含有する、組成
    物。
  7. 【請求項7】マクロファージにウイルス感染耐性を誘導
    する組成物であって、以下のN−末端配列を有する精製
    ヒト天然CSF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;の有効量を含有する、組成
    物。
  8. 【請求項8】哺乳動物の免疫系を増強するための組成物
    であって、以下のN−末端配列を有する精製ヒト天然C
    SF−1: Glu-Glu-Val-Ser-Glu-Tyr-Cys-Ser-His-Met-Ile-Gly-Se
    r-Gly-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Gln-Arg-Leu-Ile-Asp-Ser-
    Gln-Met-Glu-Thr-Ser-Cys-Gln-Ile-Thr-Phe-Glu-Phe-Va
    l-Asp-Gln-Glu-Gln-Leu;の有効量と少なくとも1つの
    付加成分とを混合した状態で含有する、組成物。
  9. 【請求項9】前記付加成分が製薬賦形剤である、請求項
    8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記付加成分が細胞培養物の上清であ
    る、請求項8に記載の組成物。
  11. 【請求項11】前記付加成分が細胞培養物である、請求
    項8に記載の組成物。
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