JPH09136757A

JPH09136757A - シートスタッカ

Info

Publication number: JPH09136757A
Application number: JP29439795A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Sawada; 徹也澤田; Toshihiro Yoneda; 利博米田; Makoto Shirai; 白井　　誠; Hiromi Hasuike; 広美蓮池
Original assignee: Rengo Co Ltd
Current assignee: Rengo Co Ltd
Priority date: 1995-11-13
Filing date: 1995-11-13
Publication date: 1997-05-27

Abstract

(57)【要約】【課題】シートに乱れや詰まりを生じさせることなく
順次積み重ねることができるようにしたシートスタッカ
を提供する。【解決手段】シートを高速度で連続的に移送するシー
ト搬送コンベヤ１の前側にシート排出コンベヤ５を段差
をもって配置し、その前側に落下案内路Ｙを設ける。シ
ート排出コンベヤ５から送り出されるシートＳを落下案
内路Ｙからその下方のシート積載部１１に送り込んで積
み重ね、シートを所定の高さまで積み上げたとき、シー
ト排出コンベヤ５の供給端部に設けた吸着保持機構Ｘで
シートＳを吸着して停止させ、直前のシートＳとの間に
間隔をあける。シート吸着から一定時間の経過後に吸着
を解除すると共に、落下案内路Ｙの下端部に設けたシー
ト受け部材２６、２７を落下案内路Ｙに突出させ、シー
ト排出コンベヤ５から落下案内路Ｙに送り込まれるバッ
チ分けされた先頭のシートをシート受け部材２６、２７
で受け取り、シート積載部１１のシート山が排出された
のち、シート受け部材２６、２７を後退させてシートの
積み上げを継続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタ・スロ
ッタ等のシート加工装置から連続的に送り出される段ボ
ールシート等のシートを順次積み重ねるシートスタッカ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ・スロッタの如きシート加工装
置から高速度で連続的に送り出されるシートをシート搬
送コンベヤで受け取って前方のシート積載部に搬送し、
そのシート積載部に設けられたテーブル上にシートを順
次一定高さに積み重ねて排出するようにしたシートスタ
ッカは従来から知られている。

【０００３】上記シートスタッカにおいては、普通、図
８に示すように、シート搬送コンベヤ４０の排出端にフ
ロントガイド４１およびバックガイド４２を有する落下
案内路４３を設け、その落下案内路４３の下端前後に積
み重ねシートのバッチ分けに伴う切り換え時に作動する
シート受け部材４４を開閉自在に設けている。

【０００４】このようなシートスタッカは、シート搬送
コンベヤ４０の供給端を中心にシート搬送コンベヤ４０
を上方に揺動させることによってその排出端を上方に移
送させつつ、その排出端と共に上昇する落下案内路４３
にシートＳを連続的に送り込み、落下案内路４３からそ
の下方のシート積載部４５のパレットやベニヤ板などの
敷板を載置してあるテーブル上にシートＳを落下させて
積み重ねるようにしている。

【０００５】また、テーブル上にシートが所定の高さ積
み上げられると、シート受け部材４４を閉じてそこにシ
ートＳを受け、その間にテーブル上のシート山を敷板と
共に排出し、そのシート山の排出後にシート搬送コンベ
ヤ４０を下方向に揺動させ、その下限位置においてシー
ト受け部材４４を開放し、落下案内路４３に貯溜された
複数のシートＳを下方へ落下排出と同時にシート搬送コ
ンベヤ４０を上方に揺動させながらシートＳの積み上げ
を継続させるようにしている。

【０００６】上記シートスタッカにおいては、シート積
載部４５のシート山の排出時に、落下案内路４３におい
てシートＳを一時貯溜することができるため、高速度で
連続的に送られるシートＳに対して充分に対応すること
ができるという特徴を有する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シートスタッカにおいては、シート搬送コンベヤ４０か
ら落下案内路４３にシートＳが高速度で連続的に送り出
されるため、落下案内路４３内を落下移動するシートＳ
の落下速度も速く、また、各シートＳの間隔もきわめて
小さい状態で連続して落下する。このため、シートの次
の積み重ねを開始する際のバッチ分け時、近接して連続
的に落下中のシートＳ間にシート受け部材４４を確実に
閉じることができないので、図８に示すように、積み上
げに乱れが生じたり、詰まりを生じることがあった。

【０００８】このとき、人手によってシートＳの乱れや
詰まりを解消する作業が必要であり、このような作業は
昇降動されるシート搬送コンベヤの周囲での作業である
ため、きわめて危険である。

【０００９】また、シート積載部４５に積み上げられる
シートＳの山が高くなるに従ってシート搬送コンベヤ４
０の傾斜も急になり、そのシート搬送コンベヤ４０から
送り出されたシートＳは落下案内路４３のフロントガイ
ド４１に衝突する際の衝突角度が大きく、シートＳは傾
斜状で落下案内路４３内を落下する。

【００１０】このため、シート積載部４５で積み上げら
れるシートＳは、山の高さが高くなるにつれて乱れが生
じ易く、また、バッチ分けの際にもシートＳをシート受
け部材４４で受け止めることができない場合がある。

【００１１】シートスタッカにおいては、シート積載部
４５のテーブル上に敷板を供給し、その敷板上にシート
を積み重ねるようにしているが、上記敷板はシート山と
共に排出されるため、テーブル上からシート山が排出さ
れる毎に、テーブル上に次の敷板を供給する必要があ
る。

【００１２】従来のシートスタッカにおいては、排出端
が上下するシート搬送コンベヤの下方に作業者が入って
敷板を供給するようにしているため、危険であった。特
に、装置の誤動作によってシート搬送コンベヤが急に下
降し始めるときわめて危険である。

【００１３】この発明の第１の課題は、シート積載部の
シート山を排出させる際のバッチ分け時に、シート貯溜
部においてシートの乱れを生じさせることなくシートを
確実に停止保持することができるようにしたシートスタ
ッカを提供することである。

【００１４】また、第２の課題は、シート搬送コンベヤ
の下方からシート積載部のテーブル上に敷板を安全に供
給することができるようにしたシートスタッカを提供す
ることである。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記の第１の課題を解決
するために、この発明においては、シートを連続的に移
送するシート搬送コンベヤと、そのシート搬送コンベヤ
から送り出されるシートの前後端の落下移動を案内する
フロントガイドおよびバックガイドを有する落下案内路
と、その落下案内路の下部に対して出没自在に設けられ
たシート受け部材とを有し、前記シート搬送コンベヤか
ら落下案内路に連続的に送られるシートを落下案内路の
下方に設けられたシート積載部のテーブル上に送り込ん
で積み重なるようにしたシートスタッカにおいて、前記
シート搬送コンベヤと落下案内路との間にシート排出コ
ンベヤを、そのシート搬送面がシート搬送コンベヤのシ
ート搬送面より低くなるよう段差をもって配置し、この
シート排出コンベヤの供給端部に、シートバッチ分け時
にシートを一時的に停止させる停止手段を設けた構成を
採用したのである。

【００１６】上記シートスタッカにおいては、シート積
載部にシートが所定の高さ積み上げられたとき、停止手
段を作動させ、シート排出コンベヤ上でシートを一時停
止させて、直前のシートとの間に間隔をあけ、一時停止
されたシートが再度送られたとき、そのシートを落下案
内路の下方のシート受け部材で受けるようにする。

【００１７】なお、停止手段に代えて、シートバッチ分
け時に、シート搬送コンベヤのシート搬送速度をシート
排出コンベヤのシート搬送速度より遅くしてもよい。

【００１８】また、第２の課題を解決するため、この発
明においては、前記発明における前記シート搬送コンベ
ヤおよびシート排出コンベヤを、各コンベヤの排出端に
向けて上り勾配をもって傾斜する固定の配置とし、かつ
落下案内路を形成するフロントガイドおよびバックガイ
ドも固定の配置とし、前記シート積載部のテーブルを落
下案内路に対して昇降動させる昇降装置を設けた構成を
採用している。

【００１９】上記発明においては、シート搬送コンベヤ
が固定の配置であるため、そのシート搬送コンベヤの下
方からシート積載部のテーブル上に敷板を供給する作業
を安全に行なうことができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。

【００２１】図１に示すように、プリンタ・スロッタ等
のシート加工装置Ａから送り出されるシートＳは、シー
ト搬送コンベヤ１上に送り込まれて前方に搬送される。

【００２２】シート搬送コンベヤ１は、第１コンベヤ
２、第２コンベヤ３および第３コンベヤ４から成り、こ
れらの各コンベヤ２、３、４は排出端に向けて上り勾配
をもって傾斜する固定の配置とされている。

【００２３】ここで、シート搬送コンベヤ１は、第１コ
ンベヤ２のシート搬送速度をシート加工装置Ａから送り
出されるシートＳの排出速度より遅くして第１コンベヤ
２上でシートＳを瓦状に積み重ね、その瓦状の状態でシ
ートを移送させるようにしてもよいし、あるいは、第１
コンベヤ２のシート搬送速度をシート加工装置Ａのシー
ト搬送速度以上として、第１コンベヤ２上におけるシー
トＳ間に所要の間隔をあけ、間隔があく状態でシートＳ
を移送させるようにしてもよい。

【００２４】シート搬送コンベヤ１の前方に設けられた
シート排出コンベヤ５は、図３に示すように、複列のコ
ンベヤベルト６を有するベルトコンベヤから成る。この
シート排出コンベヤ５は、供給端部がシート搬送コンベ
ヤ１の排出端部の下方に配置され、その供給端部から排
出端部に向けて上り勾配をもって傾斜する固定の配置と
されており、その傾斜角度はシート搬送コンベヤ１の傾
斜角より小さくなっている。

【００２５】図２および図３に示すように、シート排出
コンベヤ５の上方にはベルトコンベヤ７が設けられてい
る。このベルトコンベヤ７は複列のベルト８を有し、各
ベルト８は図２の矢印方向に移動される。

【００２６】シート搬送コンベヤ１の排出端から送り出
されるシートＳは上記ベルト８の下部ベルト８ａに設け
られた傾斜部９に当接して勢いが弱められ、下部ベルト
８ａとの接触により斜め下方に送られてシート排出コン
ベヤ５上の定位置に供給される。

【００２７】なお、ベルトコンベヤ７に代えてストッパ
プレートを設け、そのストッパプレートに対する当接に
よって排出コンベヤ５上の所定位置にシートＳを供給し
てもよい。

【００２８】シート排出コンベヤ５の供給端部には、そ
のコンベヤ５上においてシートＳを停止させる停止手段
としての吸着保持機構Ｘが設けられている。吸着保持機
構Ｘは複列のコンベヤベルト６間に複数のバキュームキ
ャップ１０を設け、そのバキュームキャップ１０を図示
省略した昇降装置により上下動させる。シートＳをバッ
チ分けするための上昇時にシート排出コンベヤ５のシー
ト搬送面上に突出してシートＳを吸着保持する。

【００２９】排出コンベヤ５の前側には落下案内路Ｙが
設けられ、その落下案内路Ｙの下方にシート積載部１１
が設けられている。

【００３０】落下案内路Ｙは、板状のフロントガイド１
２と、板状のバックガイド１３とを備え、フロントガイ
ド１２はバックガイド１３に対して移動自在とされ、排
出コンベヤ５から送り出されるシートＳの長さに対応し
て位置調整される。

【００３１】フロントガイド１２とバックガイド１３間
には左右一対のサイドガイド１４が設けられている。サ
イドガイド１４はシリンダ１５の作動によって前後動さ
れる。シリンダ１５を支持する一対のシリンダプレート
１６はフロントガイド１２とバックガイド１３間の上方
に設けたねじ棒１７とねじ係合している。このため、ね
じ棒１７を回転させることによって、一対のサイドガイ
ド１４は左右方向に移動される。

【００３２】図２に示すように、落下案内路Ｙの下端前
後には、前側シート受け部材２６および後側シート受け
部材２７が設けられている。シート受け部材２６、２７
のそれぞれは、シリンダ２８、２９の作動により落下案
内路Ｙに対して出没される。

【００３３】前側シート受け部材２６のシリンダ２８は
フロントガイド１２に固定され、一方、後側シート受け
部材２７のシリンダ２９はバー３０上に支持されてい
る。

【００３４】バー３０はエンドレスチェーン３１の一部
に連結され、そのエンドレスチェーン３１の移動によっ
て後側シート受け部材２７は上下動される。後側シート
受け部材２７の上限停止位置は、前側シート受け部材２
６と対向する位置とされている。この後側シート受け部
材２７は、最大紙幅のシートＳの半分以上を支持するこ
とができる長さとされている。

【００３５】図１および図９に示すように、シート積載
部１１における床面上には、送り出しコンベヤ１８が設
けられている。送り出しコンベヤ１８は図４に示すよう
に、複列のベルト１９を有している。

【００３６】送り出しコンベヤ１８上に設けたテーブル
２０は四辺形の枠体２１の前後桟２２間に複数の横桟２
３を設けている。このテーブル２０は昇降装置２４によ
って上下動される。

【００３７】昇降装置２４はテーブル２０の両側前後に
チェーン２５を設け、そのチェーン２５の一部にテーブ
ル２０を固定し、上記チェーン２５の移動によってテー
ブル２０を上下動させるようにしている。

【００３８】テーブル２０の横桟２３は、テーブル２０
の下降時に、送り出しコンベヤ１８のベルト１９間に侵
入し、その横桟２３の上面がベルト１９の上面より下が
った位置がテーブル２０の下限の停止とされている。

【００３９】また、テーブル２０は、図２に示す実線位
置が上限の停止位置とされ、その上限停止位置は、前記
後側シート受け部材２７の下限停止の少し下方とされて
いる。

【００４０】テーブル２０の上限停止位置の直上には、
一対の傷防止シート受け３２が前後に設けられている。
この傷防止シート受け３２は、フロントガイド１２およ
びバックガイド１３に支持されたシリンダ３３の作動に
より落下案内路Ｙのシートの落下路に対して出没する。

【００４１】実施の形態で示すシートスタッカは上記の
構造から成り、シート加工装置Ａからシート搬送コンベ
ヤ１上にシートＳが送り込まれると、このシートＳはシ
ート搬送コンベヤ１により前方に搬送される。

【００４２】ここで、実施の形態では、シート搬送コン
ベヤ１のシート搬送速度をシート加工装置Ａのシート排
出速度より遅くしているため、シートＳはシート搬送コ
ンベヤ１上で瓦状に積み重ねられ、その瓦状の積み重ね
状態でシートＳは搬送される。

【００４３】シート搬送コンベヤ１上のシートＳは、そ
のコンベヤ１の排出端から順次排出され、この排出シー
トＳは図２に示すように、ベルトコンベヤ７のベルト８
に対する当接によって勢いが弱められ、ベルト８の移動
により斜め下方に搬送されてシート排出コンベヤ５上の
所定位置に順次供給される。

【００４４】このとき、シート排出コンベヤ５のシート
搬送速度はシート搬送コンベヤ１のシート搬送速度と略
同速であるため、シート排出コンベヤ５上に送り込まれ
たシートＳは瓦状の積み重ね状態となり、その瓦状の状
態でさらに前方に搬送されて排出端から順次排出され
る。

【００４５】シート排出コンベヤ５から送り出されたシ
ートＳはフロントガイド１２により先端が位置決めさ
れ、かつバックガイド１３により後端が位置決めされて
落下案内路Ｙを落下する。

【００４６】ここで、シートＳが積み重ねの最初である
と、後側シート受け部材２７は、図２に示すように、上
限停止位置にあり、その後側シート受け部材２７および
前側シート受け部材２６はシート落下路に突出する状態
にある。

【００４７】また、傷防止シート受け３２もシート落下
路に突出しており、テーブル２０は上限停止位置にあ
る。

【００４８】このため、フロントガイド１２とバックガ
イド１３間を落下するシートＳは、前後のシート受け部
材２６、２７で支持され、上記シートＳが受けられる
と、前側シート受け部材２６はシート落下路から後退
し、同時に後側シート受け部材２７が下降し始め、その
後側シート受け部材２７上にシートＳが順次供給されて
積み重ねられる。また、後側シート受け部材２７上のシ
ートＳは前後動されるサイドガイド１４によって両側が
揃えられる。

【００４９】後側シート受け部材２７が傷防止シート受
け３２の位置を通過すると、図５（Ｉ）で示すように、
シートＳは傷防止シート受け３２で受けられる。後側シ
ート受け部材２７がテーブル２０の横桟２３間に侵入す
る位置まで下降すると、後側シート受け部材２７は後退
動する。シート落下路から後側シート受け部材２７が完
全に後退すると、後側シート受け部材２７のシリンダ２
９を支持するバー３０が上限位置まで上昇する。同時
に、傷防止シート受け３２がシート落下路から後退す
る。

【００５０】このため、数枚の積み重ねシートＳは落下
して、図５（II）で示すように、テーブル２０上に予め
置かれた敷板Ｂで受けられる。テーブル２０はシートＳ
を受けると下降し始め、シート排出コンベヤ５から落下
案内路Ｙに送り出されるシートＳはテーブル２０上に順
次積み重ねられる。

【００５１】テーブル２０が図６に示すセンサＴＬ₁の
位置まで下降し、そのセンサＴＬ₁がテーブル２０を検
出すると、図２に示すバキュームキャップ１０が上昇し
てシート排出コンベヤ５上に供給されたシートＳの一枚
を吸着し、停止させる。

【００５２】バキュームキャップ１０によってシートＳ
が停止保持されると、図７のタイムチャートで示すよう
に、シート搬送コンベヤ１の第３コンベヤ４が停止す
る。

【００５３】バキュームキャップ１０は吸着開始から一
定時間Ｔ₁が経過すると、吸着を解除し、その吸着解除
までの間に、停止状態の直前の上記シートＳがシート排
出コンベヤ５から完全に送り出される。また、一定時間
Ｔ₁の経過後、シート排出コンベヤ５およびその上部の
ベルトコンベヤ７が停止し、同時に第３コンベヤ４が通
常の運転速度より遅い速度で動き出し、その第３コンベ
ヤ４上のシートＳをシート排出コンベヤ５上に送り出
す。

【００５４】このとき、第３コンベヤ４とシート排出コ
ンベヤ５との間に段差があるため、シート排出コンベヤ
５が停止状態であっても、数枚のシートＳを排出コンベ
ヤ５で貯留させておくことができ、シートＳがシート加
工装置Ａから連続して送り出されてもシートＳの搬送に
支障はない。

【００５５】バキュームキャップ１０の吸着解除から一
定時間Ｔ₂が経過すると、シート排出コンベヤ５および
ベルトコンベヤ７が作動してシートＳの搬送を開始し、
また、第３コンベヤ４が通常の運転状態に戻る。

【００５６】また、前側シート受け部材２６および後側
シート受け部材２７が前進してシート排出コンベヤ５か
ら排出されるシートＳを支持する。ここで、瓦状に連続
して送られてくるシートＳであっても、シートＳ間に間
隔があいた状態で確実にバッチ分けされているので、シ
ート受け部材２６、２７が前進するとき、落下案内路Ｙ
にはシートＳが存在しないため、シートＳを乱すという
トラブルの発生は皆無であり、バッチ分けされた先頭の
シートＳを確実に受け止めることができる。

【００５７】バキュームキャップ１０がシートＳの吸着
を開始して前側シート受け部材２６および後側シート受
け部材２７が前進するまでの時間Ｔ₁＋Ｔ₂が経過する
までの間、テーブル２０は下限位置まで下降され、その
下限位置で積み重ねシートＳの排出と、敷板の供給とが
行なわれたのち上昇動されて上限位置に達する。

【００５８】ここで、積み重ねシートＳを載置したテー
ブル２０が下限位置まで下降すると、敷板と共に積み重
ねシートＳが送り出しコンベヤ１８で支持され、その送
り出しコンベヤ１８の作動により積み重ねシートＳが送
り出される。

【００５９】積み重ねシートＳが送り出されると、下限
の停止位置にあるテーブル２０上に敷板Ｂが供給され
る。

【００６０】敷板Ｂの供給は、例えばシート排出コンベ
ヤ５の下方に敷板供給コンベヤを設け、シート排出コン
ベヤ５の下部一側からその供給コンベヤに敷板を供給し
たのち供給コンベヤからテーブル２０上に敷板を供給し
てもよい。あるいは排出コンベヤ５の下方に敷板を運び
込み、シート排出コンベヤ５の下方からテーブル２０上
に敷板を人手により供給してもよい。

【００６１】いずれの場合も、シート排出コンベヤ５は
高所において固定の配置であり、また、シート搬送コン
ベヤ１も固定の配置であるため、テーブル２０上に敷板
Ｂを安全に供給することができる。

【００６２】敷板Ｂを支持するテーブル２０が、図２に
示すように上限位置まで上昇して停止すると、前側シー
ト受け部材２６が後退動し、同時に後側シート受け部材
２７が下降を始め、以後、前述と同様の作動が繰り返し
行なわれる。

【００６３】なお、シート排出コンベヤ５から送り出さ
れるバッチ分け後の先頭のシートＳは後側シート受け部
材２７でのみ支持し、その後側シート受け部材２７上に
積み重ねられたシートＳを傷防止シート受け３２を介す
ることなくテーブル２０上に積み替えるようにしてもよ
い。

【００６４】実施の形態で示すように、前側シート受け
部材２６を設けると、フロントガイド１２とバックガイ
ド１３間をシートＳが先下りに傾斜する状態で落下して
来ても、そのシートＳを確実に受けることができる。

【００６５】また、後側シート受け部材２７の後退動に
よりシートＳをテーブル２０上に落下させる場合、シー
トＳには後側シート受け部材２７と接触する位置に傷が
付くおそれがあるが、傷防止シート受け３２を設けた場
合、シートＳに傷が付くのを防止することができる。

【００６６】なお、図１に示すように、第２コンベヤ３
を鎖線で示すように揺動自在に支持し、第２コンベヤ３
の下方向への揺動によって不良シートＳをシート移送経
路外に取り出すようにしてもよい。

【００６７】実施の形態では、シート搬送コンベヤ１、
シート排出コンベヤ５および落下案内路Ｙを固定の配置
として、シート積載部１１のテーブル２０上にシートＳ
を積み重ねるようにしたが、シート搬送コンベヤ１の供
給端部を中心に各コンベヤ１、５を上方に揺動させつ
つ、シート排出コンベヤ５から各コンベヤ１、５と共に
上昇動する落下案内路ＹにシートＳを連続的に送り込ん
でシート積載部１１のテーブル２０上にシートＳを積み
重ねるようにしてもよい。この場合、落下案内路Ｙの下
端部に前後のシート受け部材２６、２７のシリンダ２
８、２９を固定しておく。

【００６８】また、実施の形態では、バキュームキャッ
プ１０によりシートＳを吸着保持してシートＳを停止さ
せ、その停止状態のシートＳと直前のシートＳとの間に
間隔を設けるようにしたが、制御装置によりシート搬送
コンベヤ１のシート搬送速度をシート排出コンベヤ５の
シート搬送速度より遅くさせるよう制御してシート５間
に間隔をあけるようにしてもよい。

【００６９】

【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
下記に示す効果を奏する。

【００７０】シート搬送コンベヤの前側にシート排出
コンベヤを段差をもって配置し、そのシート搬出コンベ
ヤの供給端部に停止手段を設け、シートバッチ分け時に
停止手段によりシートを停止させてシート間に間隔をあ
けるようにしたので、落下案内路の下端部に設けられた
シート受け部材でバッチ分けされた先頭のシートを受け
るとき、シート受け部材がシートと干渉してシートを乱
し、あるいはシートに詰まりを生じさせるというトラブ
ルの発生を皆無とすることができる。

【００７１】また、シート積み重ね時のシートの乱れな
どのトラブルの発生がないため、シート積載部に作業者
が近づく必要がなく、安全性の向上を図ることができ
る。

【００７２】シート搬送コンベヤとシート排出コンベ
ヤの相互間に速度差をもたせてシート間に間隔をあける
ようにすることにより、停止手段が不要となり、装置の
組立てを容易とすることができる。

【００７３】シート搬送コンベヤ、シート排出コンベ
ヤおよび落下案内路を固定の配置とすることにより、シ
ート積載部のテーブル上に対する敷板の供給作業を安全
に行なうことができる。

【００７４】シート排出コンベヤの傾斜角をシート搬
送コンベヤの傾斜角より小さくしたことにより、落下案
内路のフロントガイドに対するシートの衝突角度を小さ
くすることができるため、落下案内路を落下するシート
の乱れが殆どなく、シートを整然と積み重ねることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態を示す概略図

【図２】同上の排出コンベヤとテーブルの部分を拡大し
て示す概略図

【図３】図２の平面図

【図４】同上のテーブルと送り出しコンベヤとを示す平
面図

【図５】（Ｉ）、（II）はシートスタッカの動作を段階
的に示す図

【図６】同上のバッチ分け時の状態を示す概略図

【図７】各種コンベヤの動作を示すタイムチャート

【図８】従来のシートスタッカの一部分を示す正面図

【符号の説明】

１シート搬送コンベヤ５シート排出コンベヤ１０バキュームキャップ１２フロントガイド１３バックガイド１８送り出しコンベヤ１９ベルト２０テーブル２４昇降装置２７後側シート受け部材２９シリンダＸ吸着保持機構Ｙ落下案内路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者蓮池広美清水市渋川200番地レンゴー株式会社清水工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを連続的に移送するシート搬送コ
ンベヤと、そのシート搬送コンベヤから送り出されるシ
ートの前後端の落下移動を案内するフロントガイドおよ
びバックガイドを有する落下案内路と、その落下案内路
の下部に対して出没自在に設けられたシート受け部材と
を有し、前記シート搬送コンベヤから落下案内路に連続
的に送られるシートを落下案内路の下方に設けられたシ
ート積載部のテーブル上に送り込んで積み重ねるように
したシートスタッカにおいて、前記シート搬送コンベヤ
と落下案内路との間にシート排出コンベヤを、そのシー
ト搬送面がシート搬送コンベヤのシート搬送面より低く
なるよう段差をもって配置し、このシート排出コンベヤ
の供給端部に、シートバッチ分け時にシートを一時的に
停止させる停止手段を設けたことを特徴とするシートス
タッカ。
【請求項２】請求項１に記載のシートスタッカにおい
て、前記停止手段に代えて、シートバッチ分け時に、シ
ート搬送コンベヤのシート搬送速度をシート排出コンベ
ヤのシート搬送速度より遅くさせるコンベヤ制御手段を
設けたことを特徴とするシートスタッカ。
【請求項３】前記シート搬送コンベヤおよびシート排
出コンベヤを、各コンベヤの排出端に向けて上り勾配を
もって傾斜する固定の配置とし、かつ落下案内路を形成
するフロントガイドおよびバックガイドも固定の配置と
し、前記シート積載部のテーブルを落下案内路に対して
昇降動させる昇降装置を設けたことを特徴とする請求項
１又は２に記載のシートスタッカ。
【請求項４】前記シート排出コンベヤの傾斜角をシー
ト搬送コンベヤの傾斜角より小さくしたことを特徴とす
る請求項３に記載のシートスタッカ。