JPH09133792A - コンクリート壁貫通配管 - Google Patents

コンクリート壁貫通配管

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JPH09133792A
JPH09133792A JP28853295A JP28853295A JPH09133792A JP H09133792 A JPH09133792 A JP H09133792A JP 28853295 A JP28853295 A JP 28853295A JP 28853295 A JP28853295 A JP 28853295A JP H09133792 A JPH09133792 A JP H09133792A
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JP
Japan
Prior art keywords
concrete wall
cushion
concrete
pipe
insulation material
Prior art date
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Pending
Application number
JP28853295A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Uchida
光彦 内田
Katsuhiko Nakakoji
克彦 中小路
Mitsuo Ueda
三男 上田
Koichi Tanimoto
浩一 谷本
Mitsuo Tamaki
光男 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管或いはコンクリートの破損を防止し、
建設コストを低減するコンクリート壁貫通配管を提供
する点にある。 【解決手段】 再処理プラントのセル等の放射線を遮蔽
するコンクリート壁4を貫通したコンクリート壁貫通配
管1aにおいて、コンクリート壁4内に埋設される配管
1a部分を屈折するように折り曲げ、この埋設される配
管1a部分の周りに緩衝・断熱材2を一定厚さに巻き付
け、この緩衝・断熱材2の周りに防水層3を形成してお
り、緩衝・断熱材2が高温配管1aからコンクリート壁
4への伝熱を抑制して、コンクリート壁4の温度上昇を
抑える。また同緩衝・断熱材2の緩衝機能により高温配
管1aの熱伸びを吸収して、熱応力の発生を防止する。
また防水テープ(防水層)3がコンクリート打設時、生
コンクリート中の水分が緩衝・断熱材2へ侵入して、緩
衝・断熱性能が低下するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再処理プラントの
セル等の放射線を遮蔽するコンクリート壁を貫通したコ
ンクリート壁貫通配管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】再処理プラントにおいて、高放射性流体
を内包する設備では、放射線の閉じ込め及び遮蔽が要求
されており、この要求からセルと呼ばれる密閉された部
屋は、コンクリート壁により取り囲まれて、セル内に高
放射性流体が収納されている。従ってセル内の機器に蒸
気等を供給する配管は、蒸気等の供給源がセル外にある
ため、コンクリート壁を貫通している。。
【0003】一般にコンクリート壁貫通配管は、遮蔽の
要求を満足するために、コンクリート壁に直接埋設して
いるが、蒸気配管等の高温配管は、配管の熱変位及び熱
応力を吸収できる構造にする必要がある。またコンクリ
ートは、温度が80℃以上に加熱されると、放射線の遮
蔽性能が劣化するため、配管からコンクリートへの熱遮
蔽も考慮しておく必要がある。
【0004】コンクリート壁貫通配管の従来例を図4、
図5に示した。図4のコンクリート壁貫通配管は、弾力
性と放射線遮蔽性とを有する特殊な遮蔽材(鉛を含有し
た遮蔽材)5を高温配管1cの周りに充填した構造物を
コンクリート壁4に組み込んでいる。図5のコンクリー
ト壁貫通配管は、貫通スリーブ6の中に高温配管1dを
通す二重管方式で、放射線の漏洩を防止するため、補助
遮蔽板7をコンクリート壁4に増設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】再処理プラント等のセ
ル(密閉された部屋)は、放射線を遮蔽するため、コン
クリート壁により取り囲まれている。このコンクリート
壁及びそれを貫通する高温配管には、次の問題を解決す
る必要がある。 (1)コンクリート中の水分が放出されると、コンクリ
ート壁の遮蔽性能が低下するため、コンクリート温度を
80℃程度以下に保持する必要がある。 (2)放射線は、直線状に進むため、配管の直管部が長
いと、放射線が配管に沿って透過して、コンクリートの
遮蔽有効厚さが減少する。 (3)上記(2)項の対策として、配管をコンクリート
内で屈折するように折り曲げる対策があるが、この場
合、配管の熱伸びにより、配管の曲がり部で熱応力が発
生して、配管或いはコンクリートが破損する。
【0006】しかし前記図4に示すコンクリート壁貫通
配管は、弾力性と放射線遮蔽性とを有する特殊な遮蔽材
(鉛を含有した遮蔽材)5を高温配管1cの周りに充填
した構造物をコンクリート壁4に組み込んでおり、高価
な遮蔽材5が必要で、建設コストが高くなるという欠点
があった。また前記図5に示すコンクリート壁貫通配管
は、貫通スリーブ6の中に高温配管1dを通す二重管方
式で、高温配管1dと貫通スリーブ6との隙間で熱伸び
を吸収し、また断熱効果を持たせるようにしているが、
この場合は、非コンクリート部(空間率)が増すため、
遮蔽効率が低下して、補助遮蔽板7が必要になる上に、
配管のコンクリート壁への埋設作業が複雑になって、建
設コストが高くなるという欠点があった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、配管或いはコンクリー
トの破損を防止でき、建設コストを低減できるコンク
リート壁貫通配管を提供しようとする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、再処理プラントのセル等の放射線を遮
蔽するコンクリート壁を貫通したコンクリート壁貫通配
管において、前記コンクリート壁内に埋設される配管部
分を屈折するように折り曲げ、この埋設される配管部分
の周りに緩衝・断熱材を一定厚さに巻き付け、この緩衝
・断熱材の周りに防水層を形成している。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)次に本発明のコンクリート壁貫通配管
を図1、図2に示す第1実施形態により説明すると、1
aが高温配管、4がコンクリート壁で、同高温配管1a
のうち、コンクリート壁4内に埋設される高温配管1a
部分は、逆V字状に屈折するように折り曲げられてい
る。
【0010】2が緩衝・断熱材で、同緩衝・断熱材2
は、埋設される高温配管1a部分の周りに一定厚さに巻
き付けられている。この厚さは、高温配管1aの温度条
件(断熱条件)及び熱伸び量により決める。3が防水テ
ープ(防水層)で、同防水テープ3は、緩衝・断熱材2
の周りに形成されている。また必要に応じて防水テープ
3に防水塗料等が塗布される。
【0011】次に前記図1、図2に示すコンクリート壁
貫通配管の作用を具体的に説明する。緩衝・断熱材2が
高温配管1aからコンクリート壁4への伝熱を抑制し
て、コンクリート壁の温度上昇を抑える。また同緩衝・
断熱材2の緩衝機能により高温配管1aの熱伸びを吸収
して、熱応力の発生を防止する。また防水テープ(防水
層)3がコンクリート打設時、生コンクリート中の水分
が緩衝・断熱材2へ侵入して、緩衝・断熱性能が低下す
るのを防止する。
【0012】(第2実施形態)図3は、第2実施形態を
示している。1bが高温配管で、同高温配管1bのう
ち、コンクリート壁4内に埋設される高温配管1b部分
は、逆V字状とV字状とに連続して屈折するように折り
曲げられている。また緩衝・断熱材2が埋設される高温
配管1a部分の周りに一定厚さに巻き付けられ、防水テ
ープ3が緩衝・断熱材2の周りに形成されていおり、こ
の実施形態でも、前記と同様の作用が行われる。
【0013】
【発明の効果】本発明のコンクリート壁貫通配管は前記
のように緩衝・断熱材が配管からコンクリート壁への伝
熱を抑制して、コンクリート壁の温度上昇を抑える。ま
た同緩衝・断熱材の緩衝機能により配管の熱伸びを吸収
して、熱応力の発生を防止するので、配管或いはコンク
リートの破損を防止できる。
【0014】また防水層がコンクリート打設時、生コン
クリート中の水分が緩衝・断熱材へ侵入して、緩衝・断
熱性能が低下するのを防止するので、高価な遮蔽材や補
助遮蔽板の取付作業を不要にできて、建設コストを低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート壁貫通配管の第1実施形
態を示す縦断正面図である。
【図2】同コンクリート壁貫通配管の縦断側面図であ
る。
【図3】本発明のコンクリート壁貫通配管の第2実施形
態を示す縦断側面図である。
【図4】従来のコンクリート壁貫通配管を示す縦断側面
図である。
【図5】従来の他のコンクリート壁貫通配管を示す縦断
側面図である。
【符号の説明】
1a、1b 配管(高温配管) 2 緩衝・断熱材 3 防水層(防水テープ) 4 コンクリート壁
フロントページの続き (72)発明者 谷本 浩一 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 玉木 光男 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再処理プラントのセル等の放射線を遮蔽
    するコンクリート壁を貫通したコンクリート壁貫通配管
    において、前記コンクリート壁内に埋設される配管部分
    を屈折するように折り曲げ、この埋設される配管部分の
    周りに緩衝・断熱材を一定厚さに巻き付け、この緩衝・
    断熱材の周りに防水層を形成したことを特徴とするコン
    クリート壁貫通配管。
JP28853295A 1995-11-07 1995-11-07 コンクリート壁貫通配管 Pending JPH09133792A (ja)

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JP28853295A JPH09133792A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 コンクリート壁貫通配管

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JPH09133792A true JPH09133792A (ja) 1997-05-20

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001343479A (ja) * 2000-03-30 2001-12-14 Toshiba Eng Co Ltd 開口部閉塞方法及び開口部閉塞構造
US6806850B2 (en) 2001-02-23 2004-10-19 Shane Chen Portable electronic device having projection screen
JP2006513411A (ja) * 2003-01-06 2006-04-20 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ コンピュータ断層撮影のためのシールドエレクトロニクスを有する放射線検出装置
JP2019097630A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 清水建設株式会社 放射線遮蔽構造

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Effective date: 20031104