JPH09126871A - 簡易ベルトスケールの荷重検出構造 - Google Patents
簡易ベルトスケールの荷重検出構造Info
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- JPH09126871A JPH09126871A JP28145995A JP28145995A JPH09126871A JP H09126871 A JPH09126871 A JP H09126871A JP 28145995 A JP28145995 A JP 28145995A JP 28145995 A JP28145995 A JP 28145995A JP H09126871 A JPH09126871 A JP H09126871A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、コンパクトで設置スペースの制限
も少なく、既存設備に簡易に組み込むことができ、設備
コスト、ランニングコストも安価で、かつ精度の良好な
簡易ベルトスケールの荷重検出部構造を提供するもので
ある。 【解決手段】 ベルトコンベヤーの荷重検出部におい
て、ベルトを支持する秤量ローラー支柱を、側端部で支
持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動桿で
分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型のロー
ドセルを介して連結したことを特徴とする。
も少なく、既存設備に簡易に組み込むことができ、設備
コスト、ランニングコストも安価で、かつ精度の良好な
簡易ベルトスケールの荷重検出部構造を提供するもので
ある。 【解決手段】 ベルトコンベヤーの荷重検出部におい
て、ベルトを支持する秤量ローラー支柱を、側端部で支
持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動桿で
分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型のロー
ドセルを介して連結したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体、粒状体、塊
状体あるいは、これらの混合体、その他各種の被輸送物
をベルトコンベヤーで輸送する場合において、この輸送
過程で被搬送物の搬送量を計量する簡易ベルトスケール
の荷重検出部構造に関するものである。
状体あるいは、これらの混合体、その他各種の被輸送物
をベルトコンベヤーで輸送する場合において、この輸送
過程で被搬送物の搬送量を計量する簡易ベルトスケール
の荷重検出部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被搬送物をベルトコンベヤーで搬
送過程の搬送量の計量(荷重計量)は、ベルトコンベヤ
ーに近接配置したベルトスケールと呼ばれる秤量機によ
って行われる例が多い。この秤量機は、一般には、例え
ば図5に示すように、被搬送物を搬送するベルトコンベ
ヤーaの全体または一部の重量(含む荷重)を、衡橋
b、吊り棒c、こう桿dを介して、この重量による変位
をデスクeの回転に変換しこの回転を、カウンターfで
計数、積算することによりベルトコンベヤーa上の荷重
を計量するように構成されている。しかし、この秤量機
においては荷重検出部は、衡橋b、吊り棒c、こう桿
d、デスク、回転変換部等からなっており、ベルトコン
ベヤーに近接して別設する必要があり、大型で大きい設
置スペースを必要とする他、高価なものになり、設備コ
スト、運転コスト、精度維持のための点検、補修等のコ
ストも高いという問題点がある。
送過程の搬送量の計量(荷重計量)は、ベルトコンベヤ
ーに近接配置したベルトスケールと呼ばれる秤量機によ
って行われる例が多い。この秤量機は、一般には、例え
ば図5に示すように、被搬送物を搬送するベルトコンベ
ヤーaの全体または一部の重量(含む荷重)を、衡橋
b、吊り棒c、こう桿dを介して、この重量による変位
をデスクeの回転に変換しこの回転を、カウンターfで
計数、積算することによりベルトコンベヤーa上の荷重
を計量するように構成されている。しかし、この秤量機
においては荷重検出部は、衡橋b、吊り棒c、こう桿
d、デスク、回転変換部等からなっており、ベルトコン
ベヤーに近接して別設する必要があり、大型で大きい設
置スペースを必要とする他、高価なものになり、設備コ
スト、運転コスト、精度維持のための点検、補修等のコ
ストも高いという問題点がある。
【0003】また、図6に示すように、ベルトgの速度
検出器hと、引張型のロードセルiを用いた荷重検出部
と、速度検出器hからのベルト速度情報と荷重検出部か
らの荷重検出情報を処理し、瞬間輸送量、積算パルス、
警報信号を出力するスケールユニットjと、これらを作
動させる電源装置および制御盤k、記録表示装置等から
なる簡易ベルトスケールも提案されている。しかし、こ
のベルトスケールにおける荷重検出部は、引張型のロー
ドセルを用たもので、精度面では問題はないが、このロ
ードセルの設置は枠組み方式で行っており、やや構造が
複雑であり、特に既存の設備に組み込む場合の工事費用
が大きく、設備コストが高くなるという問題点がある。
検出器hと、引張型のロードセルiを用いた荷重検出部
と、速度検出器hからのベルト速度情報と荷重検出部か
らの荷重検出情報を処理し、瞬間輸送量、積算パルス、
警報信号を出力するスケールユニットjと、これらを作
動させる電源装置および制御盤k、記録表示装置等から
なる簡易ベルトスケールも提案されている。しかし、こ
のベルトスケールにおける荷重検出部は、引張型のロー
ドセルを用たもので、精度面では問題はないが、このロ
ードセルの設置は枠組み方式で行っており、やや構造が
複雑であり、特に既存の設備に組み込む場合の工事費用
が大きく、設備コストが高くなるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンパクト
で設置スペースの制限も少なく、既存設備に簡易に組み
込むことができ、設備コスト、ランニングコストも安価
で、かつ精度の良好な簡易ベルトスケールの荷重検出部
構造を提供するものである。
で設置スペースの制限も少なく、既存設備に簡易に組み
込むことができ、設備コスト、ランニングコストも安価
で、かつ精度の良好な簡易ベルトスケールの荷重検出部
構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベルトコンベ
ヤーの荷重検出部において、ベルトを支持する秤量ロー
ラー支柱を、側端部で支持架台にピン支持され上下に回
動自在な一対の可動桿で分担支持し、この一対の可動桿
の先端部を引張型のロードセルを介して連結したことを
特徴とする簡易ベルトスケールの荷重検出構造である。
ヤーの荷重検出部において、ベルトを支持する秤量ロー
ラー支柱を、側端部で支持架台にピン支持され上下に回
動自在な一対の可動桿で分担支持し、この一対の可動桿
の先端部を引張型のロードセルを介して連結したことを
特徴とする簡易ベルトスケールの荷重検出構造である。
【0006】本発明の荷重検出構造は、ベルトコンベヤ
ーの荷重検出部における秤量ローラー支柱を側端部で支
持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動桿で
分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型のロー
ドセルを介して連結することによって構成しているの
で、コンパクトで設置スペースの制限も少なく、設備コ
スト、ランニングコストも安価で、かつ荷重検出精度も
良好である。また、既存設備に組み込む場合には、荷重
検出部におけるベルト支持架台に簡単な改造を加えるこ
とにより簡易に組み込むことができる。
ーの荷重検出部における秤量ローラー支柱を側端部で支
持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動桿で
分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型のロー
ドセルを介して連結することによって構成しているの
で、コンパクトで設置スペースの制限も少なく、設備コ
スト、ランニングコストも安価で、かつ荷重検出精度も
良好である。また、既存設備に組み込む場合には、荷重
検出部におけるベルト支持架台に簡単な改造を加えるこ
とにより簡易に組み込むことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の荷重検出構造と荷重検出
原理を図1〜図2により説明する。まず、本発明の荷重
検出構造について、図1により概要を説明する。ベルト
コンベヤー1の荷重検出部(領域)において、ベルト2
を支持する秤量ローラー3の4本の支柱4を、両側の支
持架台5にピン6支持され上下に回動自在な一対の可動
桿7で分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型
のロードセル8を介して連結して構成されている。
原理を図1〜図2により説明する。まず、本発明の荷重
検出構造について、図1により概要を説明する。ベルト
コンベヤー1の荷重検出部(領域)において、ベルト2
を支持する秤量ローラー3の4本の支柱4を、両側の支
持架台5にピン6支持され上下に回動自在な一対の可動
桿7で分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型
のロードセル8を介して連結して構成されている。
【0008】このように構成された本発明の荷重検出構
造においては、上部から荷重Wが加わった場合、可動桿
7が支持ピン6を中心に下方に微小回動して引張型ロー
ドセル8に引張荷重が加わることになるので、この引張
荷重を測定することによって、荷重を計量することがで
きる。本発明の荷重検出構造は、ベルトスケールに荷重
検出構造として組み込まれ、この荷重検出構造からの荷
重検出情報とをベルトの速度検出器からのベルト速度情
報とともに変換装置を経て演算器に入力され搬送量の演
算結果が記録表示される。
造においては、上部から荷重Wが加わった場合、可動桿
7が支持ピン6を中心に下方に微小回動して引張型ロー
ドセル8に引張荷重が加わることになるので、この引張
荷重を測定することによって、荷重を計量することがで
きる。本発明の荷重検出構造は、ベルトスケールに荷重
検出構造として組み込まれ、この荷重検出構造からの荷
重検出情報とをベルトの速度検出器からのベルト速度情
報とともに変換装置を経て演算器に入力され搬送量の演
算結果が記録表示される。
【0009】つぎに、本発明の荷重検出構造における荷
重検出原理について、図2により概要を説明する。実際
にロードセルに加わる荷重(pt )は、 pt ×y=W×L ∴pt =W×L/y …(1) となる。ここで、 pt :ロードセルに加わる荷重 W :働長上の総荷重(搬送物、ベルト、秤量ローラー
重量)kg L :可動桿7の支持ピン6からロードセル取付部10
までの水平距離 y :可動桿7からロードセル取付部10までの垂直距
離。
重検出原理について、図2により概要を説明する。実際
にロードセルに加わる荷重(pt )は、 pt ×y=W×L ∴pt =W×L/y …(1) となる。ここで、 pt :ロードセルに加わる荷重 W :働長上の総荷重(搬送物、ベルト、秤量ローラー
重量)kg L :可動桿7の支持ピン6からロードセル取付部10
までの水平距離 y :可動桿7からロードセル取付部10までの垂直距
離。
【0010】(a)ベルト上の荷重Wにより回転力fが
生じる。 (b)回転力fは両方からロードセルを引っ張ることに
なり、その力は2fとなる。ただし、fは回転力である
ため、本質的にはW∞fcosθとなるが、ロードセル
の伸びは0.2〜0.3mmであり、支点からロードセル
までの可動桿はほとんど回転しないので、cosθは無
視してもよい。 ∴W∞2fとなる。 (c)この2fがロードセルの抵抗Rを変化させるの
で、W∞2f∞Rとなり、ロードセル抵抗Rは荷重に比
例する。
生じる。 (b)回転力fは両方からロードセルを引っ張ることに
なり、その力は2fとなる。ただし、fは回転力である
ため、本質的にはW∞fcosθとなるが、ロードセル
の伸びは0.2〜0.3mmであり、支点からロードセル
までの可動桿はほとんど回転しないので、cosθは無
視してもよい。 ∴W∞2fとなる。 (c)この2fがロードセルの抵抗Rを変化させるの
で、W∞2f∞Rとなり、ロードセル抵抗Rは荷重に比
例する。
【0011】〈偏荷重の秤量値への影響〉被搬送物のベ
ルトへの乗り方がベルト中心より偏った場合の秤量値へ
の影響について簡単に説明する。 (1)被搬送物がベルトの中心にある場合 pt ×y=WL pt =W×L/y …(1) (2)被搬送物がベルト上で偏った場合 可動桿へかかる荷重の位置がaだけずれたとすると、 pt =pt 1 +pt 2 pt 1 =W/2×(L+a)/y pt 2 = W/2×(L−a)/y pt =pt 1 +pt 2 ={(W/2×(L+a)/y}+{(W/2× (L−a)/y}=(WL+Wa)/2y+(WL−Wa)/2 y=2WL/2y=W×L/y …(2) となり、(1)式と同じになる。したがって、理論的に
は、偏荷重を生じても、秤量値への影響はなく、秤量誤
差は零になる。
ルトへの乗り方がベルト中心より偏った場合の秤量値へ
の影響について簡単に説明する。 (1)被搬送物がベルトの中心にある場合 pt ×y=WL pt =W×L/y …(1) (2)被搬送物がベルト上で偏った場合 可動桿へかかる荷重の位置がaだけずれたとすると、 pt =pt 1 +pt 2 pt 1 =W/2×(L+a)/y pt 2 = W/2×(L−a)/y pt =pt 1 +pt 2 ={(W/2×(L+a)/y}+{(W/2× (L−a)/y}=(WL+Wa)/2y+(WL−Wa)/2 y=2WL/2y=W×L/y …(2) となり、(1)式と同じになる。したがって、理論的に
は、偏荷重を生じても、秤量値への影響はなく、秤量誤
差は零になる。
【0012】極端な偏荷重があり、両可動桿への荷重の
加わり方に著しく差が生じた場合は秤量誤差が発生する
が、現実には、秤量値へ影響する程の極端な偏荷重を生
じることはない。なお、本発明の荷重検出部構造は、ト
ラフ形キャリヤコンベヤーに適用するベルトスケールの
荷重検出部構造として用いて好適であり、輸送量および
設備(コンベヤー)の大小にかかわらず適用可能であ
る。平坦型ベルトコンベヤーに用いた場合荷重検出精度
が低くなるので適性は低い。
加わり方に著しく差が生じた場合は秤量誤差が発生する
が、現実には、秤量値へ影響する程の極端な偏荷重を生
じることはない。なお、本発明の荷重検出部構造は、ト
ラフ形キャリヤコンベヤーに適用するベルトスケールの
荷重検出部構造として用いて好適であり、輸送量および
設備(コンベヤー)の大小にかかわらず適用可能であ
る。平坦型ベルトコンベヤーに用いた場合荷重検出精度
が低くなるので適性は低い。
【0013】本発明による荷重検出部構造をベルトコン
ベヤーに適用する場合、ベルトの剛性により検出精度が
直接左右され、ゴムベルトを用いた場合には、厚い程検
出精度が低下するので、ベルトはなるべく薄くてしなや
かであり、表1に示すような均一に仕上げたものを使用
することが好ましい。
ベヤーに適用する場合、ベルトの剛性により検出精度が
直接左右され、ゴムベルトを用いた場合には、厚い程検
出精度が低下するので、ベルトはなるべく薄くてしなや
かであり、表1に示すような均一に仕上げたものを使用
することが好ましい。
【0014】
【表1】
【0015】スチールベルトを用いる場合には、検出精
度確保の点から適性が低くなる。また、本発明の荷重検
出部構造の配設領域におけるキャリヤローラーは、回転
軌跡の位置変動が極小でレベル精度が高いことが要求さ
れるので、偏心量の少ないものを使用する必要がある。
度確保の点から適性が低くなる。また、本発明の荷重検
出部構造の配設領域におけるキャリヤローラーは、回転
軌跡の位置変動が極小でレベル精度が高いことが要求さ
れるので、偏心量の少ないものを使用する必要がある。
【0016】本発明の荷重検出部構造の設置場所として
は、ベルトの浮き上がりがないところ、被計量物が
ベルト上で完全に落ち着いているところであることが好
ましい。例えば、トリッパーコンベア、凹型浮き上がり
コンベア、可変傾斜コンベア、プーリ移動コンベアな
ど、ベルトの張力が変化する領域は好ましいとは言えな
い。
は、ベルトの浮き上がりがないところ、被計量物が
ベルト上で完全に落ち着いているところであることが好
ましい。例えば、トリッパーコンベア、凹型浮き上がり
コンベア、可変傾斜コンベア、プーリ移動コンベアな
ど、ベルトの張力が変化する領域は好ましいとは言えな
い。
【0017】また、温度変化の多い被搬送物を搬送する
場合は、ベルトの剛性が変化し、秤量誤差の原因になる
ので、秤量前にこの温度を安定させる必要がある。な
お、無荷重になった時には支持桿4aと支持桿4bの位
置が無荷重レベルに容易に復帰できるようにバネ、流体
圧機構等の復帰補助機構を付設することが有効である。
また、瞬間的にロードセルに過大荷重がかかることがあ
り、この場合には、ロードセルが破壊するおそれがあ
る。ロードセル容量を大きくすることが考えられるが、
コスト増および精度低下につながるので、ロードセル容
量を小さくできる保護構造を付設することが望ましい。
場合は、ベルトの剛性が変化し、秤量誤差の原因になる
ので、秤量前にこの温度を安定させる必要がある。な
お、無荷重になった時には支持桿4aと支持桿4bの位
置が無荷重レベルに容易に復帰できるようにバネ、流体
圧機構等の復帰補助機構を付設することが有効である。
また、瞬間的にロードセルに過大荷重がかかることがあ
り、この場合には、ロードセルが破壊するおそれがあ
る。ロードセル容量を大きくすることが考えられるが、
コスト増および精度低下につながるので、ロードセル容
量を小さくできる保護構造を付設することが望ましい。
【0018】
(実施例1)以下に本発明の実施例1を、図3〜図4に
より概要を説明する。ここでは、粉鉱石の搬送用ベルト
コンベヤーにおいて適用した本発明の荷重検出構造例を
示す。図3において、1はベルトコンベヤーであり、2
は秤量ローラー3a,3b,3cに支持されて無端状に
移動するゴム製のベルトで、このベルト上には、被搬送
物である粉鉱石9が積載されている。
より概要を説明する。ここでは、粉鉱石の搬送用ベルト
コンベヤーにおいて適用した本発明の荷重検出構造例を
示す。図3において、1はベルトコンベヤーであり、2
は秤量ローラー3a,3b,3cに支持されて無端状に
移動するゴム製のベルトで、このベルト上には、被搬送
物である粉鉱石9が積載されている。
【0019】ベルト2を支持する秤量ローラー3a,3
b,3cは、4本の支柱4a,4b,4c,4dによっ
て回転自在に軸支されており、これらの支柱は、両側の
支持架台5a,5bに支持ピン6a,6bを介して上下
にそれぞれ回動自在に支持された一対の可動桿7aと7
bで分担支持されている。すなわち、支柱4aと4bは
可動桿7aで支持され、支柱4cと4dは可動桿7bで
支持されている。可動桿7aと可動桿7bの中央部側の
端部には、それぞれロードセル取付部10a,10bを
有しており、この取付部に引張型のロードセル8が取り
付けられ可動桿7aと可動桿7bとは、この引張型のロ
ードセル8を介して連結されている。
b,3cは、4本の支柱4a,4b,4c,4dによっ
て回転自在に軸支されており、これらの支柱は、両側の
支持架台5a,5bに支持ピン6a,6bを介して上下
にそれぞれ回動自在に支持された一対の可動桿7aと7
bで分担支持されている。すなわち、支柱4aと4bは
可動桿7aで支持され、支柱4cと4dは可動桿7bで
支持されている。可動桿7aと可動桿7bの中央部側の
端部には、それぞれロードセル取付部10a,10bを
有しており、この取付部に引張型のロードセル8が取り
付けられ可動桿7aと可動桿7bとは、この引張型のロ
ードセル8を介して連結されている。
【0020】11はロードセル8からの荷重検出信号を
送信する送信線である。12はロードセル取付部10
a,10b間に挿通されたロードセル保護ストッパーで
あり、ロードセル取付部10a,10b間の距離が一定
の距離以上は大きくならないようにして、一時的な大荷
重によるロードセル8および荷重伝達機構等の破壊を防
止するためのものである。
送信する送信線である。12はロードセル取付部10
a,10b間に挿通されたロードセル保護ストッパーで
あり、ロードセル取付部10a,10b間の距離が一定
の距離以上は大きくならないようにして、一時的な大荷
重によるロードセル8および荷重伝達機構等の破壊を防
止するためのものである。
【0021】このように構成された本発明の荷重検出部
構造においては、ベルト2上の粉鉱石9による荷重は秤
量ローラー3a〜3c、支柱4a〜4dを介して可動桿
7aと可動桿7bに伝達され、この可動桿は持ピン6
a,6bを中心に下方に微小回動して引張型ロードセル
8に引張荷重が加わることになるので、この粉鉱石によ
る荷重を検出することができる。
構造においては、ベルト2上の粉鉱石9による荷重は秤
量ローラー3a〜3c、支柱4a〜4dを介して可動桿
7aと可動桿7bに伝達され、この可動桿は持ピン6
a,6bを中心に下方に微小回動して引張型ロードセル
8に引張荷重が加わることになるので、この粉鉱石によ
る荷重を検出することができる。
【0022】図4は、この本発明の荷重検出構造を組み
込んだベルトスケール例を概念的に示したものである。
本発明の荷重検出構造は、ベルトスケールに荷重検出構
造として組み込まれ、この荷重検出構造の引張型ロード
セル8からの荷重検出情報を、別設のベルトの速度検出
器13からのベルト速度情報とともに変換装置14を経
て演算器15に入力され表示器16に搬送量および搬送
量の積算値等の演算結果が記録表示される。
込んだベルトスケール例を概念的に示したものである。
本発明の荷重検出構造は、ベルトスケールに荷重検出構
造として組み込まれ、この荷重検出構造の引張型ロード
セル8からの荷重検出情報を、別設のベルトの速度検出
器13からのベルト速度情報とともに変換装置14を経
て演算器15に入力され表示器16に搬送量および搬送
量の積算値等の演算結果が記録表示される。
【0023】このようにして、本発明の荷重検出構造を
ベルトスケールに組み込むことにより、粉鉱石をはじ
め、他の粉体、粉粒体、塊状体あるいは、これらの混合
体、その他各種の被搬送物をベルトコンベヤーで搬送す
る場合において、この被搬送物の搬送量、積算値等を安
価でかつ精度よく得ることができる。また、ベルトコン
ベヤーのきめ細かい運転管理、保守管理を実現すること
もできる。
ベルトスケールに組み込むことにより、粉鉱石をはじ
め、他の粉体、粉粒体、塊状体あるいは、これらの混合
体、その他各種の被搬送物をベルトコンベヤーで搬送す
る場合において、この被搬送物の搬送量、積算値等を安
価でかつ精度よく得ることができる。また、ベルトコン
ベヤーのきめ細かい運転管理、保守管理を実現すること
もできる。
【0024】本発明の荷重検出構造は、特に既設のベル
トコンベヤーにおいて、キャリヤローラー支持構造部に
簡易な改造を加えることにより容易に適用が可能で、例
えば搬送物の搬送量が100t/hrレベルのベルトコン
ベヤーにおいては、前記図6に示すような従来の荷重検
出構造を設置する場合に比して、改造費を50%程度節
減することが可能になる。
トコンベヤーにおいて、キャリヤローラー支持構造部に
簡易な改造を加えることにより容易に適用が可能で、例
えば搬送物の搬送量が100t/hrレベルのベルトコン
ベヤーにおいては、前記図6に示すような従来の荷重検
出構造を設置する場合に比して、改造費を50%程度節
減することが可能になる。
【0025】(実施例2)図3に示すような本発明の荷
重検出構造における荷重検出特性を確認するために、被
搬送物に代えて5〜15kgの分銅を用いた分銅テストを
行った。その結果を表2に示す。 荷重検出部 働長 :1.5m 可動桿支点間距離:140mm 引張型ロードセル:容量200kg 表2に示すように、中心荷重については基準値に対する
測定値の誤差は、0〜±2%、また左・右寄荷重につい
ては、0〜±2.7%であった。
重検出構造における荷重検出特性を確認するために、被
搬送物に代えて5〜15kgの分銅を用いた分銅テストを
行った。その結果を表2に示す。 荷重検出部 働長 :1.5m 可動桿支点間距離:140mm 引張型ロードセル:容量200kg 表2に示すように、中心荷重については基準値に対する
測定値の誤差は、0〜±2%、また左・右寄荷重につい
ては、0〜±2.7%であった。
【0026】さらに、オンラインでの荷重検出特性を確
認するため、被搬送物に代えてテストチェーンを用い、
テストを行った。その結果を表3に示す。 最大輸送量 :100t/hr ベルトスピード:4200m/hr 働長 :1.5m 最大秤量 :36kg テスト仕様 (1)テストチェーン 8kg/m 3本 ・1本 8kg/m×1.5m=12kg ・2本 16kg/m×1.5m=24kg ・3本 24kg/m×1.5m=36kg (2)輸送量 ・1本 12kg/1.5m×4200m/hr=33.6
t/hr ・2本 24kg/1.5m×4200m/hr=67.2
t/hr ・3本 36kg/1.5m×4200m/hr=100.
8t/hr
認するため、被搬送物に代えてテストチェーンを用い、
テストを行った。その結果を表3に示す。 最大輸送量 :100t/hr ベルトスピード:4200m/hr 働長 :1.5m 最大秤量 :36kg テスト仕様 (1)テストチェーン 8kg/m 3本 ・1本 8kg/m×1.5m=12kg ・2本 16kg/m×1.5m=24kg ・3本 24kg/m×1.5m=36kg (2)輸送量 ・1本 12kg/1.5m×4200m/hr=33.6
t/hr ・2本 24kg/1.5m×4200m/hr=67.2
t/hr ・3本 36kg/1.5m×4200m/hr=100.
8t/hr
【0027】表3に示すように、中心荷重については基
準値に対する測定値の誤差は、0〜±2.8%、また左
・右寄荷重では、0〜±3.4%である。左・右寄荷重
については、極端な偏りを想定したものであり、実際の
計量では被搬送物のベルト上での偏りは小さく荷姿は平
坦に近いので、誤差は±3.4%よりも小さくなる。上
記の誤差レベルは、図5および図6に示す従来例の荷重
検出構造に比して、全く遜色のないものである。
準値に対する測定値の誤差は、0〜±2.8%、また左
・右寄荷重では、0〜±3.4%である。左・右寄荷重
については、極端な偏りを想定したものであり、実際の
計量では被搬送物のベルト上での偏りは小さく荷姿は平
坦に近いので、誤差は±3.4%よりも小さくなる。上
記の誤差レベルは、図5および図6に示す従来例の荷重
検出構造に比して、全く遜色のないものである。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【発明の効果】本発明の荷重検出構造は、ベルトコンベ
ヤーの荷重検出部における秤量ローラー支柱を、側端部
で支持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動
桿で分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型の
ロードセルを介して連結することによって構成している
ので、コンパクトで設置スペースの制限も少なく、設備
コスト、ランニングコストも安価で、かつ荷重検出精度
も良好である。また、既存設備に組み込む場合には、荷
重検出部におけるベルト支持架台に簡単な改造を加える
ことにより簡易に組み込むことができる。
ヤーの荷重検出部における秤量ローラー支柱を、側端部
で支持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動
桿で分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型の
ロードセルを介して連結することによって構成している
ので、コンパクトで設置スペースの制限も少なく、設備
コスト、ランニングコストも安価で、かつ荷重検出精度
も良好である。また、既存設備に組み込む場合には、荷
重検出部におけるベルト支持架台に簡単な改造を加える
ことにより簡易に組み込むことができる。
【図1】本発明の荷重検出構造の基本構成例を示す正面
(断面)概念説明図。
(断面)概念説明図。
【図2】本発明の荷重検出構造の荷重検出原理例を示す
正面(断面)概念説明図。
正面(断面)概念説明図。
【図3】本発明の荷重検出構造の実施例を示す正面(断
面)概念説明図。
面)概念説明図。
【図4】本発明の荷重検出構造を組み込んで構成された
ベルトスケール例の制御フローの概念説明図。
ベルトスケール例の制御フローの概念説明図。
【図5】従来のベルトスケールの構成例を示す立体概要
説明図。
説明図。
【図6】従来の他のベルトスケールの構成例を示す立体
概要説明図。
概要説明図。
1 ベルトコンベヤー 2 ベルト 3,3a〜3c 秤量ローラー 4,4a〜4d 支柱 5,5a,5b 支持架台 6,6a,6b ピン 7,7a,7b 可動桿 8 引張型ロードセル 9 粉鉱石 10,10a,10b ロードセル取付部 11 送信線 12 保護ストッパー 13 ベルト速度検出器 14 信号変換装置 15 演算器 16 表示器
Claims (1)
- 【請求項1】 ベルトコンベヤーの荷重検出部におい
て、ベルトを支持する秤量ローラー支柱を、側端部で支
持架台にピン支持され上下に回動自在な一対の可動桿で
分担支持し、この一対の可動桿の先端部を引張型のロー
ドセルを介して連結したことを特徴とする簡易ベルトス
ケールの荷重検出構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28145995A JPH09126871A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 簡易ベルトスケールの荷重検出構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28145995A JPH09126871A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 簡易ベルトスケールの荷重検出構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126871A true JPH09126871A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17639481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28145995A Pending JPH09126871A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 簡易ベルトスケールの荷重検出構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126871A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012012854A1 (pt) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Silveira Julio Cesar De Oliveira | Conjunto de controle de medição em correias transportadoras |
JP2013079944A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-05-02 | Jfe Advantech Co Ltd | コンベヤスケール |
CN112050916A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-12-08 | 华东理工大学 | 一种基于称重托辊的振动频率测量物料总质量的方法 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28145995A patent/JPH09126871A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012012854A1 (pt) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Silveira Julio Cesar De Oliveira | Conjunto de controle de medição em correias transportadoras |
JP2013079944A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-05-02 | Jfe Advantech Co Ltd | コンベヤスケール |
CN112050916A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-12-08 | 华东理工大学 | 一种基于称重托辊的振动频率测量物料总质量的方法 |
CN112050916B (zh) * | 2020-06-22 | 2021-11-30 | 华东理工大学 | 一种基于称重托辊的振动频率测量物料总质量的方法 |
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