JPH09124822A - 改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体およびその製法 - Google Patents

改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体およびその製法

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JPH09124822A
JPH09124822A JP28516195A JP28516195A JPH09124822A JP H09124822 A JPH09124822 A JP H09124822A JP 28516195 A JP28516195 A JP 28516195A JP 28516195 A JP28516195 A JP 28516195A JP H09124822 A JPH09124822 A JP H09124822A
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JP
Japan
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polypropylene resin
vinyl monomer
aromatic vinyl
foam
radical polymerization
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JP28516195A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Korogi
光治 興梠
Tetsuo Okura
徹雄 大倉
Taizo Aoyama
泰三 青山
Haruo Tomita
春生 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系樹脂からなる連続気泡率が
高い発泡体をうる。 【解決手段】 (a)ポリプロピレン系樹脂と芳香族ビ
ニル単量体とラジカル重合開始剤とを含む水性懸濁液を
調整する工程、(b)前記水性懸濁液を加熱し、ポリプ
ロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開
始剤とを含浸させる工程、および(c)芳香族ビニル単
量体とラジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピレン
系樹脂を含む水性懸濁液を前記ラジカル重合開始剤の1
0時間半減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロピレ
ン系樹脂に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合させる
工程からなる改質ポリプロピレン系樹脂を発泡させるこ
とによる発泡体の製法および該改質ポリプロピレン系樹
脂からなる発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ビニル単量
体がグラフト共重合したポリプロピレン系樹脂(以下、
「改質ポリプロピレン系樹脂」ということもある)から
なる発泡体および該発泡体の製法に関する。さらに詳し
くは、本発明は、改質ポリプロピレン系樹脂からなる連
続気泡率の高い発泡体および該連続気泡率の高い発泡体
の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発泡体は軽量であり、断熱性に
優れ、また衝撃力など外部応力の緩衝性に優れているた
め、断熱材、外部からの応力の緩衝材、芯材または食品
容器など、さまざまな用途に広く用いられている。ま
た、発泡体の素材としてはポリスチレン系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂など、さまざまなも
のがあげられる。これら発泡体の素材として、高融点で
あり、高弾性率を有し、コスト面に優れ、また耐溶剤性
に優れているポリプロピレン系樹脂の適用が考えられ
る。しかしながら、これらポリプロピレン系樹脂を用い
て、連続気泡率が高い発泡体をうることは困難であっ
た。そのために、従来より、ポリプロピレン系樹脂から
なる発泡体は通気性や吸着性を必要とする用途には適す
るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改質
ポリプロピレン系樹脂からなる連続気泡率の高い、発泡
体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ポリプ
ロピレン系樹脂と芳香族ビニル単量体とラジカル重合開
始剤とを含む水性懸濁液を調製する工程、(b)前記水
性懸濁液中で、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単
量体とラジカル重合開始剤とを含浸させる工程、(c)
芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とが含浸した
ポリプロピレン系樹脂を含む水性懸濁液を、前記ラジカ
ル重合開始剤の10時間半減期温度以上の温度に加熱
し、該ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体をグ
ラフト共重合させ、改質ポリプロピレン系樹脂をえる工
程、および(d1)前記改質ポリプロピレン系樹脂と発
泡剤とを溶融混練し、押し出すことにより発泡させる工
程からなる発泡体の製法に関する。
【0005】また、本発明は、(a)ポリプロピレン系
樹脂と芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含
む水性懸濁液を調製する工程、(b)前記水性懸濁液中
で、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジ
カル重合開始剤とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニ
ル単量体とラジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピ
レン系樹脂を含む水性懸濁液を、前記ラジカル重合開始
剤の10時間半減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプ
ロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合
させ改質ポリプロピレン系樹脂をえる工程、および(d
2)前記改質ポリプロピレン系樹脂と加熱により気体を
発生する熱分解型発泡剤とを、実質的に該熱分解型発泡
剤が気体を発生しない温度で溶融混練し、溶融混練した
改質ポリプロピレン系樹脂と熱分解型発泡剤との混練体
を成形したのち、成形した該混練体を、少なくとも該熱
分解型発泡剤が気体を発生する温度まで加熱して発泡さ
せる工程からなる発泡体の製法に関する。
【0006】前記(b)の工程において、水性懸濁液を
加熱することにより、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビ
ニル単量体とラジカル重合開始剤とを含浸させることが
好ましく、前記芳香族ビニル単量体の量がポリプロピレ
ン系樹脂100重量部に対して、0.1〜500重量部
であることが好ましく、前記ラジカル重合開始剤の量が
芳香族ビニル単量体100重量部に対して、0.01〜
10重量部であることが好ましく、前記ポリプロピレン
系樹脂100重量部に対して、前記芳香族ビニル単量体
が5重量部以上グラフト共重合することがさらに好まし
く、前記発泡体の連続気泡率が90%以上であることが
好ましく、前記発泡体の気泡径が100μm以下である
ことが好ましく、前記発泡体が板状発泡体であることが
好ましい。
【0007】また、本発明は、(a)ポリプロピレン系
樹脂と芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含
む水性懸濁液を調製する工程、(b)前記水性懸濁液中
で、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジ
カル重合開始剤とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニ
ル単量体とラジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピ
レン系樹脂を含む水性懸濁液を、前記ラジカル重合開始
剤の10時間半減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプ
ロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合
させ、改質ポリプロピレン系樹脂をえる工程、および
(d1)前記改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤とを溶
融混練し、押し出すことにより発泡させる工程からなる
製法により製造される連続気泡率が90%以上である発
泡体に関する。
【0008】また、本発明は、(a)ポリプロピレン系
樹脂と芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含
む水性懸濁液を調製する工程、(b)前記水性懸濁液中
で、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジ
カル重合開始剤とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニ
ル単量体とラジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピ
レン系樹脂を含む水性懸濁液を前記ラジカル重合開始剤
の10時間半減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロ
ピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合さ
せ改質ポリプロピレン系樹脂をえる工程、および(d
2)前記改質ポリプロピレン系樹脂と加熱により気体を
発生する熱分解型発泡剤とを、実質的に該熱分解型発泡
剤が気体を発生しない温度で溶融混練し、溶融混練した
改質ポリプロピレン系樹脂と熱分解型発泡剤との混練体
を成形したのち、成形した該混練体を、少なくとも該熱
分解型発泡剤が気体を発生する温度まで加熱して発泡さ
せる工程からなる製法により製造される連続気泡率が9
0%以上である発泡体に関する。
【0009】前記発泡体において、前記(b)の工程に
おいて、水性懸濁液を加熱することにより、ポリプロピ
レン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤
とを含浸させることが好ましく、前記芳香族ビニル単量
体の量がポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、
0.1〜500重量部であることが好ましく、前記ラジ
カル重合開始剤の量が芳香族ビニル単量体100重量部
に対して、0.01〜10重量部であることが好まし
く、前記ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、
前記芳香族ビニル単量体が5重量部以上グラフト共重合
していることがさらに好ましく、前記発泡体の気泡径が
100μm以下であることが好ましい。また、前記発泡
体が板状発泡体であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、改質ポリプロピ
レン系樹脂は、水性懸濁液中でポリプロピレン系樹脂に
芳香族ビニル単量体をグラフト重合してえられる。
【0011】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂を溶融混練させたのち、発泡させることによりえ
られる発泡体は、理由は明らかではないが、連続気泡率
が90%以上と高いものになる。
【0012】本発明に用いうるグラフト共重合前のポリ
プロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、
プロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体または
プロピレンとほかの単量体とのランダム共重合体などの
結晶性の重合体があげられ、剛性が高く、安価であると
いう点からは前記ポリプロピレン単独重合体が好まし
く、剛性および耐衝撃性がともに高いという点からは前
記プロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体が好
ましい。グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂がプ
ロピレンとほかの単量体とのブロック共重合体またはラ
ンダム共重合体であるばあい、ポリプロピレン系樹脂の
特徴である高結晶性、高い剛性および良好な耐薬品性を
保持する点から、含有されるプロピレン成分が全体の7
5重量%以上であることが好ましく、全体の90重量%
以上であることがさらに好ましい。
【0013】前記グラフト共重合前のポリプロピレン系
樹脂において、プロピレンと共重合しうるほかの単量体
としては、エチレン、α−オレフィン、環状オレフィ
ン、ジエン系単量体およびビニル単量体よりなる単量体
の群から選ばれた1種または2種以上の単量体があげら
れる。また、この単量体としてはプロピレンと共重合し
やすく、安価であるというの点から、エチレン、α−オ
レフィンまたはジエン系単量体が好ましい。
【0014】前記のプロピレンと共重合しうるα−オレ
フィンの例としては、ブテン−1、イソブテン、ペンテ
ン−1,3−メチル−ブテン−1、ヘキセン−1、3−
メチル−ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、
3,4−ジメチル−ブテン−1、ヘプテン−1、3−メ
チル−ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などの
炭素数が4〜12のα−オレフィンがあげられる。ま
た、前記のプロピレンと共重合しうる環状オレフィンの
例としては、シクロペンテン、ノルボルネン、1,4,
5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,8,8a−
6−オクタヒドロナフタレンなどがあげられる。また、
前記のプロピレンと共重合しうるジエン系単量体の例と
しては、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、メチ
ル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オク
タジエンなどがあげられる。また、前記のプロピレンと
共重合しうるビニル単量体の例としては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マレ
イン酸、スチレン、メチルスチレン、ジビニルベンゼン
などがあげられる。これらの単量体のうち、エチレンま
たはブテン−1が安価であるという点からさらに好まし
い。
【0015】前記グラフト共重合前のポリプロピレン系
樹脂のポリマー分子の分子量(重量平均分子量)は工業
的に入手しやすいという点から、5万〜200万の範囲
内にあることが好ましく、安価であるという点から、1
0万〜100万の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0016】前記のグラフト共重合前のポリプロピレン
系樹脂には、必要に応じて、ほかの樹脂またはゴムを本
発明の効果を損なわない範囲内で添加してもよい。前記
ほかの樹脂またはゴムとしては、たとえばポリエチレ
ン;ポリブテン−1、ポリペンテン−1、ポリメチルペ
ンテン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有
量が75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、
エチレン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が7
5重量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などの
エチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合
体;プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プ
ロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体
などのエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン
/ジエン系単量体共重合体;エチレン/塩化ビニル共重
合体、エチレン/塩化ビニリデン共重合体、エチレン/
アクリロニトリル共重合体、エチレン/メタクリロニト
リル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/アクリルアミド共重合体、エチレン/メタクリルア
ミド共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重
合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン
/アクリル酸ブチル共重合体、エチレン/メタクリル酸
メチル共重合体、エチレン/無水マレイン酸共重合体、
エチレン/アクリル酸金属塩共重合体、エチレン/メタ
クリル酸金属塩共重合体、エチレン/スチレン共重合
体、エチレン/メチルスチレン共重合体、エチレン/ジ
ビニルベンゼン共重合体などのエチレンまたはα−オレ
フィン/ビニル単量体共重合体;ポリイソブテン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレンなどのポリジエン系共重合
体;スチレン/ブタジエンランダム共重合体などのビニ
ル単量体/ジエン系単量体ランダム共重合体;スチレン
/ブタジエン/スチレンブロック共重合体などのビニル
単量体/ジエン系単量体/ビニル単量体ブロック共重合
体;水素化(スチレン/ブタジエンランダム共重合体)
などの水素化(ビニル単量体/ジエン系単量体ランダム
共重合体);水素化(スチレン/ブタジエン/スチレン
ブロック共重合体)などの水素化(ビニル単量体/ジエ
ン系単量体/ビニル単量体ブロック共重合体);アクリ
ロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、メタクリ
ル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重合体などのビニ
ル単量体/ジエン系単量体/ビニル単量体グラフト共重
合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアク
リロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリスチレンなどのビニル重合体;塩化ビニル/アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、アクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリル
酸メチル/スチレン共重合体などのビニル系共重合体な
どがあげられる。
【0017】グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂
に対するこれらほかの樹脂またはゴムの添加量は、この
樹脂またはゴムの種類、分子量および分子量分布などに
より異なり、前述のように本発明の効果を損なわない範
囲であればよいものであるが、通常、25重量%程度以
下であることが好ましい。
【0018】さらに、前記のグラフト共重合前のポリプ
ロピレン系樹脂には必要に応じて、酸化防止剤、金属不
活性剤、燐系加工安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定
剤、蛍光増白剤、金属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤ま
たは架橋剤、連鎖移動剤、核剤、滑剤、可塑剤、充填
材、強化材、顔料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添
加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で含んでいても
よい。
【0019】また、前記の添加材料(ほかの樹脂、ゴ
ム、安定剤または添加剤)を用いるばあいは、この添加
材料はあらかじめグラフト共重合前のポリプロピレン系
樹脂に添加されているものであっても、このポリプロピ
レン系樹脂を含む水性懸濁液を調製するときに添加され
るものであってもよく、またグラフト共重合ののちに添
加されるものであってもよい。
【0020】本発明に用いうる芳香族ビニル単量体とし
ては、たとえばスチレン;o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、β−メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチ
ルスチレンなどのメチルスチレン;α−クロロスチレ
ン、β−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−ク
ロロスチレン、p−クロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、トリクロロスチレンなどのクロロスチレン;クロロ
メチルスチレン;o−ブロモスチレン、m−ブロモスチ
レン、p−ブロモスチレン、ジブロモスチレン、トリブ
ロモスチレンなどのブロモスチレン;o−フルオロスチ
レン、m−フルオロスチレン、p−フルオロスチレン、
ジフルオロスチレン、トリフルオロスチレンなどのフル
オロスチレン;o−ニトロスチレン、m−ニトロスチレ
ン、p−ニトロスチレン、ジニトロスチレン、トリニト
ロスチレンなどのニトロスチレン;o−ヒドロキシスチ
レン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレ
ン、ジヒドロキシスチレン、トリヒドロキシスチレンな
どのビニルフェノール;o−ジビニルベンゼン、m−ジ
ビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼンなどのジビニル
ベンゼン;o−ジイソプロペニルベンゼン、m−ジイソ
プロペニルベンゼン、p−ジイソプロペニルベンゼンな
どのイソプロペニルスチレンなどの1種または2種以上
があげられる。これらのうちスチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレンなどのメチルスチレン、ジビ
ニルベンゼンまたはジビニルベンゼン異性体混合物が安
価であるという点で好ましい。
【0021】本発明に用いうる改質ポリプロピレン系樹
脂は、前記芳香族ビニル単量体からなる芳香族ビニルグ
ラフト鎖が、ポリプロピレン系ポリマー分子にグラフト
している。
【0022】前記芳香族ビニルグラフト鎖は、前記芳香
族ビニル単量体の1種または2種以上からなることが好
ましいが、前記芳香族ビニル単量体とこの芳香族ビニル
単量体に共重合可能なほかのビニル単量体との共重合に
よりなるものであってもよい。
【0023】前記芳香族ビニル単量体に共重合可能なほ
かのビニル単量体としては、たとえば塩化ビニル、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸グリシルなどのアクリル酸エステル;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステ
アリル、メタクリル酸グリシルなどのメタクリル酸エス
テルなどがあげられる。
【0024】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
において、グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂お
よび芳香族ビニル単量体の好ましい組み合わせの例とし
て、グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂がポリプ
ロピレン単独重合体、プロピレン/エチレンランダム共
重合体、プロピレン/ブテンランダム共重合体、プロピ
レン/エチレンブロック共重合体またはプロピレン/ブ
テンブロック共重合体の1種または2種以上であり、芳
香族ビニル単量体がスチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレンまたはジビニルベンゼンの1種または
2種以上であるものがあげられる。これらのうち、グラ
フト共重合前のポリプロピレン系樹脂がポリプロピレン
単独重合体、プロピレン/エチレンランダム共重合体ま
たはプロピレン/エチレンブロック共重合体であり、芳
香族ビニル単量体がスチレンである組み合わせがとくに
好ましい。
【0025】前記改質ポリプロピレン系樹脂は、(a)
ポリプロピレン系樹脂と芳香族ビニル単量体とラジカル
重合開始剤とを含む水性懸濁液を調製する工程、(b)
前記水性懸濁液中で、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビ
ニル単量体とラジカル重合開始剤とを含浸させる工程、
および(c)芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤
とが含浸したポリプロピレン系樹脂を含む水性懸濁液を
前記ラジカル重合開始剤の10時間半減期温度以上の温
度に加熱し、該ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単
量体をグラフト共重合させる工程により製造しうる。
【0026】前記(a)の工程において、水性懸濁液は
水性溶媒にポリプロピレン系樹脂と芳香族ビニル単量体
とラジカル重合開始剤とを添加し、さらに必要に応じて
懸濁剤、乳化剤および/または分散剤を添加し、撹拌す
ることにより調製しうる。前記のポリプロピレン系樹
脂、芳香族ビニル単量体、ラジカル重合開始剤、および
必要に応じて用いられる懸濁剤、乳化剤ならびに/また
は分散剤の水性溶媒への添加の順序は限定されるもので
はない。また、撹拌は必要とする成分を水性溶媒にすべ
て添加したのち行なわれるものであってもよいし、各成
分の添加ごとに行なわれていてもよいし、数成分の添加
ののち行ない、さらに数成分の添加ののち行なうなどど
のような方法でも行なうことができ、撹拌しながら各成
分を添加する方法でも行ないうる。前記撹拌時の水性溶
媒の温度は、常温でよい。
【0027】前記の水性溶媒、懸濁剤、乳化剤、分散剤
などの種類は、改質ポリプロピレン系重合体の製造工程
における温度、圧力、撹拌などの各条件のもとで、水性
懸濁液中の各成分の反応混合物が過度に凝集、融着など
しない程度に安定に保たれる限り、とくに制限されるも
のではない。また、前記の水性溶媒としては、コストの
点から、水が好ましい。
【0028】前記ポリプロピレン系樹脂および芳香族ビ
ニル単量体としては前述のものを使用しうる。
【0029】これらグラフト共重合前のポリプロピレン
系樹脂の形状としては、とくに制限されるものではない
が、たとえばペレット、パウダー、ディスパージョンな
どがあげられる。また、グラフト共重合前のポリプロピ
レン系樹脂の代りに、ポリプロピレン系ラテックスを用
いることもできる。グラフト共重合前のポリプロピレン
系樹脂の代りに、ポリプロピレン系ラテックスを用いる
ばあい、その分子量は、安価であるという点から、10
万〜100万の範囲内にあることが好ましい。
【0030】本発明に用いうるラジカル重合開始剤とし
ては、10時間半減期温度が50〜200℃程度のもの
であればとくに制限なく用いられる。前記ラジカル重合
開始剤としては、溶融混練し、押し出し成形または押し
出し発泡成形させるときに、所望の形状に成形しやすい
改質ポリプロピレン系樹脂をうるためには、油溶性であ
り、高い水素引き抜き能を有するものが好ましい。この
ようなラジカル重合性開始剤としては、たとえば、アセ
チルパーオキシド、コハク酸パーオキシド、t−ブチル
パーオクトエート、ベンジルパーオキシド、t−ブチル
パーオキシマレイン酸、1−ヒドロキシ−1−ヒドロパ
ーオキシジシクロヘキシルパーオキシド、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、t−ブチルパーオキシクロトネート、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシブタン)、t−ブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチル
パーオキシビバレート、ラウロイルパーオキシド、t−
ブチルパーオキシイソブチレート、ジ−t−ブチルパー
オキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーアセテート、
2,5−ジメチル−ジ(ヒドロパーオキシ)ヘキサン、
t−ブチルヒドロパーオキシド、t−ブチルクミルパー
オキシド、p−メンタンヒドロパーオキシド、メチルエ
チルケトンパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシフ
タレート、t−ブチルパーベンゾエート、ジクミルパー
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,4−ペンタンジオンパーオ
キシド、アゾ−ビス−イソブチロニトリルなどの1種ま
たは2種以上があげられる。
【0031】前記芳香族ビニル単量体の量が、芳香族ビ
ニル単量体がグラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂
にグラフト共重合しえ、過度な凝集、融着、塊状化など
が生じることを抑制しえ、グラフト共重合前のポリプロ
ピレン系樹脂の耐薬品性および耐衝撃性が充分に保持さ
れるという点から、前記グラフト共重合前のポリプロピ
レン系樹脂100重量部に対して、0.1〜500重量
部であることが好ましく、0.1〜100重量部である
ことがさらに好ましく、0.1〜50重量部であること
がとくに好ましい。
【0032】また、前記ラジカル重合開始剤の量が、芳
香族ビニル単量体がグラフト共重合前のポリプロピレン
系樹脂に充分にグラフト共重合しえ、かつ溶融混練し、
押出成形または押出発泡成形するときに所望の形状に成
形しやすい改質ポリプロピレン系樹脂をうる点から、芳
香族ビニル単量体100重量部に対して、0.01〜1
0重量部であることが好ましく、1〜5重量部であるこ
とがさらに好ましい。
【0033】前記ポリプロピレン系樹脂の量に対する水
性溶媒の量、および必要に応じて添加される懸濁剤の
量、乳化剤の量ならびに分散剤の量は、つぎの工程で生
じるラジカル重合反応物が過度に凝集や融着を起こさな
い程度の範囲で使用されればよく、とくに制限されるも
のではない。
【0034】前述のような配合条件およびそのほかの製
造条件を適宜選択することにより、前記ポリプロピレン
系樹脂100重量部に、前記芳香族ビニル単量体を5重
量部以上グラフト共重合させることが、とくに連続気泡
率の高い発泡体にすることができる改質ポリプロピレン
系樹脂をうる点から好ましい。
【0035】つづいて、前記(b)の工程において、前
記(a)の工程により調製した水性懸濁液中で、前記芳
香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とをポリプロピ
レン系樹脂に含浸させる。このとき、含浸は、通常、水
性懸濁液を加熱し、撹拌することにより行なわれる。し
かしながら、グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂
がパウダー状などであるばあいや、グラフト共重合前の
ポリプロピレン系樹脂の代りに、ポリプロピレン系ラテ
ックスを使用するときは、加熱せずに撹拌するだけで充
分に、前記芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤と
をポリプロピレン系樹脂に含浸させることができるばあ
いがある。
【0036】加熱し、撹拌することにより、前記芳香族
ビニル単量体とラジカル重合開始剤とをポリプロピレン
系樹脂に含浸させるばあい、使用するラジカル重合開始
剤の10時間半減期温度をT(℃)とするばあい、水性
懸濁液の温度を、T−50〜T−10℃に保つことが好
ましく、T−40〜T−10℃に保つことがさらに好ま
しい。前記水性懸濁液の温度が前記の範囲より低いばあ
い、芳香族ビニル単量体およびラジカル重合開始剤が、
ポリプロピレン系樹脂に充分に含浸されない傾向があ
り、一方前記の範囲より高いばあい、芳香族ビニル単量
体がポリプロピレン系樹脂とは別に独立した粒子を形成
し、そのまま重合する傾向がある。
【0037】なお、含浸のための撹拌時間または加熱撹
拌時間は、グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂の
種類や形状、芳香族ビニル単量体の種類、および撹拌条
件または加熱撹拌条件などによって異なるため、一概に
は制限することができないが、通常5時間以上であるこ
とが好ましい。
【0038】前記の加熱は、必要に応じて加圧下におい
て行なわれる。
【0039】また、前記(a)の工程と前記(b)の工
程は組み合わせて一つの工程とすることもできる。すな
わち、前記水性溶媒にポリプロピレン系樹脂、芳香族ビ
ニル単量体ならびにラジカル重合開始剤、および必要に
応じて懸濁剤、乳化剤ならびに/または分散剤を添加
し、ポリプロピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジ
カル重合開始剤とが含浸しうる温度でこれらを撹拌する
ことにより、水性懸濁液をうるとともに、ポリプロピレ
ン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤と
を含浸させる工程とすることができる。
【0040】つづいて、前記の工程によりえた芳香族ビ
ニル単量体と、ラジカル重合開始剤とが含浸しているポ
リプロピレン系樹脂を含む水性懸濁液を、さらに加熱す
ることによりグラフト共重合反応を開始させる。
【0041】前述のようにして、改質ポリプロピレン系
樹脂を含む水性懸濁液をうる。
【0042】グラフト共重合反応のための加熱は、ばあ
いにより加圧下で行なわれてもよい。かかる加熱温度の
下限が使用するラジカル重合開始剤の10時間半減期温
度であり、上限が使用するグラフト共重合前のポリプロ
ピレン系樹脂の融点より20℃高い温度であることが好
ましい。グラフト共重合が前記下限の温度より低い温度
で行なわれるばあい、充分に重合反応が完結しない傾向
があり、一方、前記上限の温度より高い温度で行なわれ
るばあい、過剰加熱により、ポリプロピレン系樹脂のポ
リマー鎖の切断やゲル化が過度に起こる傾向がある。
【0043】なお、重合のための、かかる加熱時間は、
グラフト共重合前のポリプロピレン系樹脂の種類や形
状、芳香族ビニル単量体の種類、および撹拌条件または
加熱撹拌条件などによって異なるため、一概には制限す
ることができないが、通常、0.5〜10時間程度であ
ることが好ましい。
【0044】この改質ポリプロピレン系樹脂を含む水性
懸濁液を水洗し、懸濁剤、分散剤および/または乳化剤
が用いられているばあいは、これらをを除去し、改質ポ
リプロピレン系樹脂をうる。
【0045】本発明における発泡体の製法としては、た
とえば、前記(c)の工程によりえた改質ポリプロピレ
ン系樹脂と発泡剤とを溶融混練し、押し出すことにより
発泡させる工程(d1)により製造する方法があげられ
る。
【0046】前記の改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤
との溶融混練は、改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤と
を溶融押出機内で溶融混練する方法、または溶融させた
状態の改質ポリプロピレン系樹脂に発泡剤を添加または
圧入し混練する方法などがあげられる。
【0047】前記の改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤
とを溶融押出機内で溶融混練する方法のばあい、発泡剤
として熱分解型発泡剤などがあげられ、このうち好まし
い熱分解型発泡剤としては、たとえばN,N´−ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、N,N´−ジメチル−
N,N´−ジニトロテレフタルアミドなどのニトロソ系
発泡剤;ジアゾジアミノベンゼン、アゾジカルボンアミ
ド、アゾジカルボン酸バリウムなどのアゾ系発泡剤;ベ
ンゼンスルホニセミカルバジド、p,p´−オキシビス
ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニ
ルセミカルバジドなどのスルホヒドラジド系発泡剤;ト
リヒドラジノトリアジンなどの1種または2種以上があ
げられる。
【0048】前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤
の種類および目標発泡倍率により選択すればよいが、通
常、樹脂100重量部に対して1〜100重量部が好ま
しい。
【0049】また、発泡体の気泡径を適宜の大きさにコ
ントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソーダ−
クエン酸またはタルクなどの発泡核剤を併用してもよ
い。必要に応じて用いられる該発泡核剤は、通常、改質
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して0.01〜
1重量部添加して用いられる。
【0050】また、この方法のばあい、前記改質ポリプ
ロピレン系樹脂と前記熱分解型発泡剤とを共に溶融押出
機に供給し、適宜の温度で溶融混練しながら発泡剤を熱
分解させることにより気体を発生させ、この気体を含有
する溶融状態の改質ポリプロピレン系樹脂をダイより吐
出することにより発泡体に成形しうる。この方法におけ
る溶融混練温度および溶融混練時間は、用いられる発泡
剤および混練条件により適宜選択すればよいが、通常、
溶融混練温度が130〜400℃、溶融混練時間が1〜
60分間であることが好ましい。
【0051】前記の溶融させた状態の改質ポリプロピレ
ン系樹脂に発泡剤を添加または圧入し混練する方法のば
あい、発泡剤としては、揮発型発泡剤などがあげられ、
このうち好ましい揮発型発泡剤としては、たとえばプロ
パン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンなどの脂肪族炭化水素類;シクロブタン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類;クロ
ロジフルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオ
ロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフル
オロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエタ
ン、ジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリフ
ルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、パーフ
ルオロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類;二酸
化炭素、チッ素、空気などの無機ガスなどの1種または
2種以上があげられる。
【0052】前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤
の種類および目標発泡倍率により異なるが、樹脂(ゴム
が含まれるばあいは樹脂およびゴム)成分100重量部
に対して、1〜100重量部の範囲内にあることが好ま
しい。
【0053】また、この方法においても発泡体の気泡径
を適宜の大きさにコントロールするために、必要に応じ
て、重炭酸ソーダ−クエン酸またはタルクなどの発泡核
剤の前記と同程度の量を併用してもよい。
【0054】また、この方法のばあい、たとえば押出機
内で前記改質ポリプロピレン系樹脂を溶融させ、この押
出機内に前記揮発型発泡剤を圧入し、高圧に保持した溶
融状態の該改質ポリプロピレン系樹脂と混練し、充分に
混練された改質ポリプロピレン系樹脂と揮発型発泡剤と
の混練体をダイより吐出することなどにより発泡体に成
形しうる。
【0055】この方法における溶融混練温度および溶融
混練時間は、用いられる発泡剤および混練条件により適
宜選択すればよいが、溶融混練温度が130〜300
℃、溶融混練時間が1〜120分間であることが通常で
ある。
【0056】また、本発明における板状発泡体のほかの
製造方法として、前記(c)の工程につづいて、前記
(c)の工程によりえた改質ポリプロピレン系樹脂と加
熱により気体を発生する熱分解型発泡剤とを、実質的に
該熱分解型発泡剤が気体を発生しない温度で溶融混練
し、溶融混練した改質ポリプロピレン系樹脂と熱分解型
発泡剤との混練体を所望の形状に成形したのち、成形し
た該混練体を、少なくとも該熱分解型発泡剤が気体を発
生する温度まで加熱して発泡させる工程(d2)により
製造する方法があげられる。
【0057】この方法のばあい、熱分解型発泡剤として
は、前記と同様の熱分解型発泡剤の前記と同程度の量を
用いうる。
【0058】また、この方法においても、発泡体の気泡
径を適宜の大きさにコントロールするために、必要に応
じて、重炭酸ソーダ−クエン酸またはタルクなどの発泡
核剤の前記と同程度の量を併用してもよい。
【0059】また、この方法のばあい熱分解型発泡剤と
改質ポリプロピレン系樹脂との溶融混練に用いられる装
置としては、ロール、コニーダー、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー、単軸押出機、2軸押出機などの混練
機、2軸表面更新機または2軸多円板装置などの横型撹
拌機、ダブルヘリカルリボン撹拌機などの縦型撹拌機な
どがあげられる。これらのうち、とくにロールまたは押
出機が生産性の点から好ましい。
【0060】この方法における溶融混練温度および溶融
混練時間は、用いられる発泡剤および混練条件により適
宜選択すればよいが、溶融混練温度が130〜300
℃、溶融混練時間が1〜60分間であることが通常であ
る。
【0061】また、混練体の成形は、ロールや所望の形
状のダイを有する押出機などを用い、この混練体を発泡
剤が実質的に分解しない温度で行ないうる。成形された
改質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤との混練体を加熱し
て発泡させるときの加熱温度および加熱時間は、発泡剤
の種類により適宜選択すればよいが、加熱温度が150
〜400℃、加熱時間が0.1〜10分間であることが
通常である。
【0062】また、本発明の製法により製造した発泡体
は、理由はあきらかではないが、その連続気泡率が90
%以上になりうる。このような発泡体は、通気性、液体
などの吸収性、吸音性などに優れるという点で、吸収材
(たとえば、吸水材や吸着材)、通気性を必要とする断
熱材、防音材、ろ過材などの広い範囲の用途に用いるこ
とができる。また、この発泡体は、高い耐熱性を有する
ものなので、耐熱性を必要とするこれらの用途にも好適
に用いることができる。
【0063】また、前記発泡体が、さらに好適な通気
性、液体などの吸収性、吸音性などを有するために、連
続気泡率が95〜100%の範囲内にあるものがさらに
好ましい。
【0064】ここで、連続気泡とは、その形状は独立気
泡と変わりがないが、気泡壁に孔があいている気泡から
なる構造のものをいう。
【0065】本発明における発泡体の発泡倍率は、通気
性、液体などの吸収性や吸着性、吸音性などを良好にす
るという点から、3〜90倍であることが好ましく、
4.5〜60倍であることがさらに好ましい。
【0066】また、本発明における発泡体の密度は、軽
量性、断熱性、外部からの応力の緩衝性または圧縮強度
が好適であるという点から、0.01〜0.3g/cm
3であることが好ましく、0.015〜0.2g/cm3
であることがさらに好ましい。
【0067】また、本発明における発泡体の製法におい
て、製造しうる形状としてはシート状やボード状などの
板状、チューブ状や袋状などの中空状、円柱状やだ円柱
状や角柱状やストランド状などの柱状など様々な形状が
あげられ、使用用途の幅広さの点から板状発泡体である
ものが好ましい。
【0068】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
【0069】実施例1および2 表1に記載の水性溶媒、ポリプロピレン系樹脂、ビニル
単量体、ラジカル重合開始剤、乳化剤およびリン酸カル
シウムの表1に記載の量を、耐圧テクノ社製、耐圧密閉
式反応槽(10Lオートクレーブ、TAS10J3型反
応装置)に加え、ひねりHペラの撹拌羽根を用い、25
0rpmで、100℃の条件下で1時間撹拌することに
より、ビニル単量体とラジカル重合開始剤とが含浸した
ポリプロピレン系樹脂を含む水性懸濁液をえた。
【0070】つづいて、この水性懸濁液を、前記と同じ
耐圧密閉式反応槽中で140℃に加熱し、この温度のも
とで前記と同じ撹拌羽根を用い、同じ回転数で5時間撹
拌を行ない、グラフト共重合させた。
【0071】えられたグラフト共重合体を、水道水によ
り水洗し、残存モノマー、触媒、乳化剤およびリン酸カ
ルシウムなどを除去したのち乾燥して改質ポリプロピレ
ン系樹脂をえた。
【0072】表2に、前記改質ポリプロピレン系樹脂1
重量部にグラフトしている芳香族グラフト鎖の重量部数
を示す。
【0073】前記改質ポリプロピレン系樹脂1重量部に
グラフトしている芳香族ビニルグラフト鎖の重量部数
は、改質ポリプロピレン系樹脂のキシレン不溶分を赤外
分光光度計(IR)((株)島津製作所製、FTIR8
100システム)で測定し、ポリプロピレンに由来する
1370cm-1付近のピークの高さと芳香族ビニル単量
体に由来するピークの高さ(ここでは、ポリスチレンに
由来する700cm-1付近のピークの高さ)との比率か
ら求めた。
【0074】えられた改質ポリプロピレン系樹脂100
重量部に対し、安定剤として住友化学工業(株)製、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤(スミライザーGM)
および旭電化工業(株)製、リン系安定剤(TNPP)
をそれぞれ2重量部を添加して、(株)日本製鋼所製、
2軸押出機(LABOTEX)を用いて、押し出すこと
により、直径4mmのロッド状の樹脂成形物をえた。こ
のロッド状の樹脂成形物を3mmの厚さに、回転刃を用
いて細断し、樹脂ペレットをえた。なお、前記2軸押出
機は、同方向2軸タイプであり、シリンダーの孔径が3
2mmφであり、最大スクリュー有効長(L/D)が2
5.5であった。また、溶融押し出し時のシリンダ部の
設定温度は200℃であり、フィード部の設定温度は1
60℃であり、スクリューの回転速度は各軸とも100
rpmであった。
【0075】この樹脂ペレット100重量部、ブレンド
オイル(越谷化学工業(株)製、スーパーイーズ)0.
05重量部、および発泡核剤として重炭酸ナトリウム−
クエン酸(永和化成(株)製、セルボンSG/IC)
0.1重量部をリボンブレンダーを用いて15分間混合
した。
【0076】この混合物をタンデム型押出機(第1段押
出機シリンダ孔径が40mmφ、第2段押出機シリンダ
孔径が50mmφ)に供給し、第1段押出機内にて、2
30℃で溶融したのち、発泡剤としてブタンガス(イソ
リッチのブタンガス;ノルマルブタン/イソブタンの比
が15/85)を改質ポリプロピレン系樹脂100重量
部に対して12重量部圧入して混練し、これを第2段押
出機内で樹脂温度が150℃になるように冷却し、スリ
ット幅が60mmで、スリット厚が0.6mmの矩形ダ
イより押し出し、矩形ダイに直結したフォーミングダイ
に通すことにより板状発泡体をえた。
【0077】えられた板状発泡体の密度、発泡倍率、連
続気泡率および連続気泡径を、つぎの方法により測定
し、連続気泡構造を、つぎの評価基準により、目視によ
り評価した。結果を表2に示す。
【0078】発泡体の密度:重量と水没法により求めた
体積とから算出する。
【0079】連続気泡率:マルチピクノメータ(製品
名、湯浅アイオニクス(株)製)を用い、ASTM D
−2856に準じて測定し、つぎの式により求める。 V={(Vs−ΔV)/Vs}×100 ここで、Vは連続気泡率(%)、Vsは前記発泡体の水
没法により求めた体積、ΔVは前記発泡体のマルチピク
ノメータにより測定した真の体積を示す。
【0080】発泡倍率:改質ポリプロピレン系樹脂のお
およその密度を0.91(g/cm3)として、つぎの
式: 発泡倍率(倍)=0.91(g/cm3)/発泡体の密度(g
/cm3) により求める。
【0081】連続気泡径:発泡体を液体チッ素で冷却後
破断し、破断面の走査電子顕微鏡写真を倍率500倍で
撮影し、この写真内のすべての気泡の直径を測り、その
平均値を連続気泡径とする。
【0082】連続気泡構造の評価基準: 均一:連続気泡の大きさに、ばらつきがない。 不均一:連続気泡の大きさに、ばらつきがある。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】比較例1 実施例1と同じポリプロピレン系樹脂を用い、これをグ
ラフト共重合させずにそのまま溶融混練したほかは、実
施例1と同様にして樹脂ペレットをえた。
【0086】この樹脂ペレットを用い実施例1と同じ方
法により板状発泡体をえ、実施例1と同様の評価を行な
った。その結果、密度が0.034g/cm3であり、
発泡倍率が27倍であり、連続気泡率が24.2%であ
り、連続気泡径が200μmであり、連続気泡構造が均
一であった。
【0087】比較例2 実施例1と同じポリプロピレン系樹脂50重量部とポリ
スチレン(新日鐵化学(株)製、エスチレンG20)5
0重量部とを日本製鋼所(株)製2軸押出機(LABO
TEX)に供給し、溶融押し出ししたのち細断すること
により、実施例1と同じ形状の樹脂ペレットをえた。
【0088】えられた樹脂ペレットを用い、実施例1と
同様の方法により板状発泡体をえ、実施例1と同様の評
価を行なった。その結果、密度が0.059g/cm3
であり、発泡倍率が15倍であり、連続気泡率が84.
8%であり、連続気泡径が2000μmであり、連続気
泡構造が不均一であった。
【0089】
【発明の効果】本発明の製法により製造しうる改質ポリ
プロピレン系樹脂からなる発泡体は、従来のポリプロピ
レン系樹脂からなる発泡体に比べて連続気泡率が、極め
て高いものであるために、通気性、液体などの吸収性、
吸音性などに優れ、吸収材(たとえば、吸水材や吸着
材)、通気性を必要とする断熱材、防音材、ろ過材など
の広い範囲の用途に用いることができる。また、この発
泡体は高い耐熱性を有する。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリプロピレン系樹脂と芳香族ビ
    ニル単量体とラジカル重合開始剤とを含む水性懸濁液を
    調製する工程、(b)前記水性懸濁液中で、ポリプロピ
    レン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤
    とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニル単量体とラジ
    カル重合開始剤とが含浸したポリプロピレン系樹脂を含
    む水性懸濁液を、前記ラジカル重合開始剤の10時間半
    減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロピレン系樹脂
    に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合させ、改質ポリ
    プロピレン系樹脂をうる工程、および(d1)前記改質
    ポリプロピレン系樹脂と発泡剤とを溶融混練し、押し出
    すことにより発泡させる工程からなる発泡体の製法。
  2. 【請求項2】 (a)ポリプロピレン系樹脂と芳香族ビ
    ニル単量体とラジカル重合開始剤とを含む水性懸濁液を
    調製する工程、(b)前記水性懸濁液中で、ポリプロピ
    レン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始剤
    とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニル単量体とラジ
    カル重合開始剤とが含浸したポリプロピレン系樹脂を含
    む水性懸濁液を、前記ラジカル重合開始剤の10時間半
    減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロピレン系樹脂
    に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合させ改質ポリプ
    ロピレン系樹脂をえる工程、および(d2)前記改質ポ
    リプロピレン系樹脂と加熱により気体を発生する熱分解
    型発泡剤とを、実質的に該熱分解型発泡剤が気体を発生
    しない温度で溶融混練し、溶融混練した改質ポリプロピ
    レン系樹脂と熱分解型発泡剤との混練体を成形したの
    ち、成形した該混練体を、少なくとも該熱分解型発泡剤
    が気体を発生する温度まで加熱して発泡させる工程から
    なる発泡体の製法。
  3. 【請求項3】 前記(b)の工程において、水性懸濁液
    を加熱することにより、ポリプロピレン系樹脂に芳香族
    ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含浸させる請求
    項1または2記載の製法。
  4. 【請求項4】 前記芳香族ビニル単量体の量がポリプロ
    ピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜500重
    量部である請求項1、2または3記載の製法。
  5. 【請求項5】 前記ラジカル重合開始剤の量が芳香族ビ
    ニル単量体100重量部に対して、0.01〜10重量
    部である請求項1、2、3または4記載の製法。
  6. 【請求項6】 前記ポリプロピレン系樹脂100重量部
    に対して、前記芳香族ビニル単量体が5重量部以上グラ
    フト共重合する請求項1、2、3、4または5記載の製
    法。
  7. 【請求項7】 前記発泡体の連続気泡率が90%以上で
    ある請求項1、2、3、4、5または6記載の製法。
  8. 【請求項8】 前記発泡体の気泡径が100μm以下で
    ある請求項1、2、3、4、5、6または7記載の製
    法。
  9. 【請求項9】 前記発泡体が板状発泡体である請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8記載の製法。
  10. 【請求項10】 (a)ポリプロピレン系樹脂と芳香族
    ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含む水性懸濁液
    を調製する工程、(b)前記水性懸濁液中で、ポリプロ
    ピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始
    剤とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニル単量体とラ
    ジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピレン系樹脂を
    含む水性懸濁液を、前記ラジカル重合開始剤の10時間
    半減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロピレン系樹
    脂に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合させ、改質ポ
    リプロピレン系樹脂をうる工程、および(d1)前記改
    質ポリプロピレン系樹脂と発泡剤とを溶融混練し、押し
    出すことにより、発泡させる工程からなる製法により製
    造される連続気泡率が90%以上である発泡体。
  11. 【請求項11】 (a)ポリプロピレン系樹脂と芳香族
    ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含む水性懸濁液
    を調製する工程、(b)前記水性懸濁液中で、ポリプロ
    ピレン系樹脂に芳香族ビニル単量体とラジカル重合開始
    剤とを含浸させる工程、(c)芳香族ビニル単量体とラ
    ジカル重合開始剤とが含浸したポリプロピレン系樹脂を
    含む水性懸濁液を前記ラジカル重合開始剤の10時間半
    減期温度以上の温度に加熱し、該ポリプロピレン系樹脂
    に芳香族ビニル単量体をグラフト共重合させ改質ポリプ
    ロピレン系樹脂をえる工程、および(d2)前記改質ポ
    リプロピレン系樹脂と加熱により気体を発生する熱分解
    型発泡剤とを、実質的に該熱分解型発泡剤が気体を発生
    しない温度で溶融混練し、溶融混練した改質ポリプロピ
    レン系樹脂と熱分解型発泡剤との混練体を成形したの
    ち、成形した該混練体を、少なくとも該熱分解型発泡剤
    が気体を発生する温度まで加熱して発泡させる工程から
    なる製法により製造される連続気泡率が90%以上であ
    る発泡体。
  12. 【請求項12】 前記(b)の工程において、水性懸濁
    液を加熱することにより、ポリプロピレン系樹脂に芳香
    族ビニル単量体とラジカル重合開始剤とを含浸させる請
    求項10または11記載の発泡体。
  13. 【請求項13】 前記芳香族ビニル単量体の量がポリプ
    ロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜500
    重量部である請求項10、11または12記載の発泡
    体。
  14. 【請求項14】 前記ラジカル重合開始剤の量が芳香族
    ビニル単量体100重量部に対して、0.01〜10重
    量部である請求項10、11、12または13記載の発
    泡体。
  15. 【請求項15】 前記ポリプロピレン系樹脂100重量
    部に対して、前記芳香族ビニル単量体が5重量部以上グ
    ラフト共重合している請求項10、11、12、13ま
    たは14記載の発泡体。
  16. 【請求項16】 前記発泡体の気泡径が100μm以下
    である請求項10、11、12、13、14または15
    記載の発泡体。
  17. 【請求項17】 前記発泡体が板状発泡体である請求項
    10、11、12、13、14、15または16記載の
    発泡体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112831127A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 新子元(上海)科技发展有限公司 一种可发性聚丙烯微粒、改性聚丙烯发泡珠粒及其制备

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