JP2000109591A - 改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シート、その製造方法およびその成形体 - Google Patents

改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シート、その製造方法およびその成形体

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JP2000109591A JP10286722A JP28672298A JP2000109591A JP 2000109591 A JP2000109591 A JP 2000109591A JP 10286722 A JP10286722 A JP 10286722A JP 28672298 A JP28672298 A JP 28672298A JP 2000109591 A JP2000109591 A JP 2000109591A
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徹雄 大倉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2次成形性に優れ、耐熱性、断熱性に優れた
成形体を得ることができる改質ポリプロピレン系樹脂組
成物からなる発泡シート。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂、イソプレン単量
体、ラジカル重合開始剤を溶融混練して得られる改質ポ
リプロピレン系樹脂組成物からなり、前記改質ポリプロ
ピレン系樹脂組成物を溶融混練した樹脂組成物を高温高
圧下で発泡剤と混練し、環状ダイスを通して低圧下に押
し出して筒状に発泡させ、この筒状発泡体をダイス側に
径の拡大部分を設けた冷却筒にて延伸・冷却した後切り
開き、シート状に引き取り、発泡シートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質ポリプロピレ
ン系樹脂組成物からなる発泡シート、それを加熱成形し
て得られる成形体、および該発泡シートの製造方法に関
する。さらに詳しくは、本発明は、ポリプロピレン系樹
脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤を溶融混練
して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物からな
る、耐熱性、断熱性、緩衝性、成形性に優れた発泡シー
ト、それを加熱成形して得られる外観美麗な耐熱性に優
れた成形体、および前記発泡シートの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡シートは、一
般に軽量で、断熱性や外部応力への緩衝性が良好であ
り、また真空成形などの加熱二次成形により容易に成形
体を得ることができるので、ポリスチレン系樹脂やポリ
エチレン系樹脂を中心に、緩衝材や食品容器、断熱材、
自動車用部材などの用途で幅広く利用されている。
【0003】しかしながら、ポリプロピレン系樹脂は、
溶融時の粘度および抗張力が低いため、発泡時に気泡壁
の強度が充分に保持されず、外観美麗な成形性に優れた
発泡シートをうることが困難であった。そのため、ポリ
プロピレン系樹脂の発泡シートを真空成形などの加熱成
形で、良好な成形体をえることが困難であった。
【0004】ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡
シートを製造する手法として、従来、PP系樹脂に架橋
剤と架橋助剤および熱分解型発泡剤を添加して成形し、
加熱により架橋および発泡を行う方法(特公昭45−4
0420)、PP系樹脂に架橋助剤と分解型発泡剤を添
加して成形し、放射線架橋の後に加熱発泡を行う方法
(特公昭42−26953)、また近年ではシリル基を
有するPP系樹脂に熱分解型発泡剤を添加して成形し、
水架橋の後に加熱発泡を行う方法(特開平9−1326
62)などの架橋発泡法が行われてきた。
【0005】しかしながら、架橋によりポリプロピレン
に発泡性を付与する方法は、架橋工程を必要とするため
連続的な発泡シートの製造が困難であり、架橋度の制御
が困難であるため均一美麗な発泡シートの製造が困難で
あり、さらに溶融時の流れ性が著しく低下するためにリ
サイクルが困難であるなどの問題点がある。
【0006】一方、無架橋のポリプロピレンを用いて発
泡シートを製造する手法として、例えば、特定の分子量
並びに平衡コンプライアンスを有するポリプロピレン系
樹脂を用いる方法(特公表平5−506875)が近年
提案されている。これらはポリプロピレン系樹脂に放射
線を照射することにより長鎖分岐を導入せしめた樹脂を
使用している。しかしながら、この方法によりポリプロ
ピレン系樹脂を改質する場合、放射線を利用するため
に、用いる装置が大規模で、そして、その装置の構造が
複雑なものになることが避けられない。また、放射線照
射の工程において、PP系樹脂の分解およびゲル化を防
ぎ、安定して製品を製造するためには、放射線の照射量
および雰囲気ガスの酸素濃度を厳密に制御する必要があ
る。また、このようにして製造条件を厳密に制御する必
要性があるために、目的とする改質ポリプロピレン系樹
脂組成物の物性にバリエーションをもたせることが容易
でなかった。また、良好な成形性を持ち、ポリプロピレ
ン系樹脂特性を保持した成形体が得られる発泡シートを
得るのは容易ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2次
成形性に優れ、耐熱性、断熱性に優れた成形体を得るこ
とができる改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発
泡シート、その製造方法、および該発泡シートを成形し
て得られる成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂
とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混練
してえられる改質ポリプロピレン系樹脂を用いて発泡シ
ートにおいて、発泡体物性(密度、独立気泡率、厚み、
厚み方向のセル数)を特定することにより、成形性に優
れた発泡シートを得ることができることを見いだした。
発泡シートの製造における冷却筒のシートの冷却におい
て、径の拡大部を設け、その径を特定することによっ
て、外観美麗なシートができることを見いだした。ま
た、2次加工後の成形体においても、成形体厚みを規定
することにより、ポリプロピレン系樹脂本来の特徴を損
なうことなく、外観美麗な耐熱性、断熱性に優れた成形
体を得られることを見いだし、本発明を完成するにいた
った。
【0009】すなわち、本発明は、(1)ポリプロピレ
ン系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤を溶
融混練して得られる改質ポリプロピレン系樹脂組成物か
らなり、密度0.5〜0.05g/cm3、独立気泡率
60%以上、厚み0.8〜10.0mm、厚み方向のセ
ル数5個以上である発泡シート(請求項1)、(2)ポ
リプロピレン系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合
開始剤を溶融混練した樹脂組成物を高温高圧下で発泡剤
と混練して得られる樹脂組成物を環状ダイスを通して低
圧下に押し出して筒状に発泡させ、この筒状発泡体をダ
イス側に径の拡大部分を設けた冷却筒にて延伸・冷却し
た後切り開き、シート状に引き取り、発泡シートを得る
ことを特徴とする改質ポリプロピレン系樹脂発泡シート
の製造方法(請求項2)、(3)冷却筒のダイス側拡大
部の径Aとその後の冷却筒本体の径aの比が0.90≦
a/A≦0.99であることを特徴とする、請求項2記
載の発泡シートの製造方法(請求項3)、(4)請求項
1記載の発泡シートを2次成形して得られる成形体であ
って、発泡シートを2次発泡させ成形して得られた2次
発泡成形体の厚さTが、2次発泡時の発泡シートのフリ
ー厚さtに対して0.8t≧Tである成形体(請求項
4)、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の改質ポリプロピレン系樹
脂は、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とラジ
カル重合開始剤とを溶融混練してえられる樹脂からな
り、発泡性が著しく改良されているものである。
【0011】本発明で用いられる改質ポリプロピレン系
樹脂の製造例としては、ポリプロピレン系樹脂(以下、
このポリプロピレン系樹脂のことを「原料ポリプロピレ
ン系樹脂」ということもある)とイソプレン単量体とラ
ジカル重合開始剤とを樹脂が溶融する温度のもとで混練
することにより得られる。
【0012】前記原料ポリプロピレン系樹脂としては、
プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体、またはプロピレンとほかの単量体
とのランダム共重合体などの結晶性の重合体があげら
れ、剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプ
ロピレン単独重合体が好ましく、剛性および耐衝撃性が
ともに高いという点からは前記プロピレンとほかの単量
体とのブロック共重合体であることが好ましい。前記原
料ポリプロピレン系樹脂がプロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体と
のランダム共重合体である場合、ポリプロピレン系樹脂
の特徴である高結晶性、高い剛性および良好な耐薬品性
を保持する点から、含有されるプロピレン単量体成分が
全体の75重量%以上であることが好ましく、全体の9
0重量%以上であることがさらに好ましい。
【0013】前記原料ポリプロピレン系樹脂において、
プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチ
レン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量
体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた
1種または2種以上の単量体があげられる。
【0014】これらの単量体のうち、エチレンまたはブ
テン−1が安価である点等から好ましい。
【0015】前記原料ポリプロピレン系樹脂の分子量
(重量平均分子量)は工業的に入手しやすいという点か
ら、5万〜200万の範囲内にあることが好ましく、安
価であるという点から、10万〜100万の範囲内にあ
ることがさらに好ましい。
【0016】前記原料ポリプロピレン系樹脂には、必要
に応じて、他の樹脂またはゴムを本発明の効果を損なわ
ない範囲内で添加してもよい。前記ほかの樹脂またはゴ
ムとしては、たとえばポリエチレン;ポリブテン−1、
ポリイソブテン、ポリペンテン−1、ポリメチルペンテ
ン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有量が
75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、エチ
レン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が75重
量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などのエチ
レンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合体;
プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プロピ
レン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体など
のエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン/ジ
エン系単量体共重合体;エチレン/酢酸ビニル共重合
体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタク
リル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体、エチレン/
メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/無水マレイン
酸共重合体、エチレン/アクリル酸金属塩共重合体、エ
チレン/メタクリル酸金属塩共重合体、エチレン/メタ
クリル酸グリシジル共重合体などのエチレ∽e4e44893ン
/ビニル単量体共重合体;ポリブタジエン、ポリイソプ
レンなどのポリジエン系共重合体; スチレン/ブタジ
エン/スチレンブロック共重合体などのビニル単量体/
ジエン系単量体/ビニル単量体ブロック共重合体;アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレングラフト共重合
体、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレングラフ
ト共重合体などのビニル単量体/ジエン系単量体/ビニ
ル単量体グラフト共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリスチレンなどのビニル重合体;
塩化ビニル/アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル/スチレン共重
合体、メタクリル酸メチル/スチレン共重合体などのビ
ニル系共重合体などがあげられる。
【0017】原料ポリプロピレン系樹脂に対する、これ
らの他の樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類ま
たはゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効
果を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通
常、25重量%程度以下であることが好ましい。
【0018】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂は、ポ
リプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とこのイソプレ
ン単量体に共重合可能な他のビニル単量体とラジカル重
合開始剤とを溶融混練することにより製造されてもよ
い。
【0019】前記イソプレン単量体に、共重合可能な他
のビニル単量体としては、たとえば塩化ビニル;塩化ビ
ニリデン;スチレン;アクリロニトリル;メタクリロニ
トリル;アクリルアミド;メタクリルアミド;酢酸ビニ
ル;アクリル酸;メタクリル酸;マレイン酸;無水マレ
イン酸;アクリル酸金属塩;メタクリル酸金属塩;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸グリシジルなどのア
クリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸グリシジルなどのメタクリル酸エステ
ルなどがあげられる。
【0020】イソプレン単量体とこのイソプレン単量体
に共重合可能な他のビニル単量体とを併用する場合、イ
ソプレン単量体に共重合可能な他のビニル単量体の添加
量が、イソプレン単量体100重量部に対して、100
重量部以下であることが好ましく、平均して75重量部
以下であることがさらに好ましい。イソプレン単量体に
共重合可能なほかのビニル単量体の添加量が前記の範囲
を超えると、得られる改質ポリプロピレン系樹脂の粘度
が著しく低下し、発泡性が低下する場合がある。
【0021】前記溶融混練されるイソプレン単量体の添
加量は、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、0.1〜20重量部であることが好ましく、0.3
〜10重量部であることがさらに好ましい。前記イソプ
レン単量体の量が前記の範囲より少ない場合、改質ポリ
プロピレン系樹脂の発泡性が低下する場合があり、一方
前記の範囲を超える場合は、ポリプロピレン系樹脂の特
徴である耐熱性や剛性などを損なう場合がある。
【0022】前記ラジカル重合開始剤としては、一般に
過酸化物またはアゾ化合物などがあげられる。前記ラジ
カル重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド、パー
オキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキル
パーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシ
ジカーボネート、パーオキシエステルなどの有機過酸化
物の1種または2種以上があげられる。これらのうち、
とくに水素引き抜き能が高いものが好ましく、そのよう
なラジカル重合開始剤としては、たとえば1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−
ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキ
サイド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウ
レート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−
ブチルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエス
テルなどの1種または2種以上があげられる。
【0023】前記ラジカル重合開始剤の添加量は、改質
ポリプロピレン系樹脂の発泡性が良好で、かつ経済的な
観点から、原料ポリプロピレン系樹脂100重量部に対
して、0.1〜10重量部の範囲内にあることが好まし
く、0.2〜5重量部の範囲内にあることが更に好まし
い。
【0024】さらに、前記原料ポリプロピレン系樹脂に
は必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工
安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金
属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖
移動剤、造核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔
料、染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の
効果を損なわない範囲内で添加してもよい。
【0025】これらの原料ポリプロピレン系樹脂、イソ
プレン単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか添加
される材料の混合や溶融混練の順序および方法はとくに
制限されるものではなく、たとえば原料ポリプロピレン
系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤および
必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合した
のち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹
脂、ラジカル重合開始剤および必要に応じて添加される
そのほかの添加材料を溶融混練した後にイソプレン単量
体を溶融混練してもよいし、前記手法により改質ポリプ
ロピレン系樹脂を得た後に、必要に応じて添加される添
加剤や他の樹脂と溶融混練しても良いし、さらに原料ポ
リプロピレンの一部を改質してマスターバッチとした後
に残余の原料ポリプロピレン系樹脂と溶融混練しても良
い。
【0026】溶融混練時の加熱温度は、樹脂の種類など
により異なるが、通常、130〜400℃であること
が、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱
分解せず、充分な発泡性をうることができるという点で
好ましい。また溶融混練の時間(ラジカル重合開始剤お
よびイソプレン単量体を混合してからの時間)は、一般
に30秒間〜60分間である。
【0027】また、前記の溶融混練の装置としては、コ
ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダー、単軸押
出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更新機、2軸
多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘリカルリボ
ン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を適宜の温度
に加熱しえ、適宜の剪断応力を与えながら混練しうる装
置があげられる。これらのうち、とくに単軸または2軸
押出機が生産性の点から好ましい。また、各々の材料を
充分に均一に混合するために、前記溶融混練を複数回繰
返してもよい。
【0028】前述のようにして、本発明における改質ポ
リプロピレン系樹脂組成物を得ることができる。
【0029】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂組成物からなる発泡シートは、例えば、押出機内
で改質ポリプロピレン系樹脂組成物と発泡剤を溶融混練
後、押出機内において発泡最適温度に調節し、環状のリ
ップを有するサーキュラーダイスを用い、そのダイスの
リップから大気圧中に押し出して円筒状の発泡体を得、
次いでその円筒状発泡体を引き取りながら、冷却筒(マ
ンドレル)による成形加工によって、延伸・冷却後、切
り開いて、シート状にする方法によって容易に製造され
る。また、改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造と連
続して押出発泡を行っても良い。
【0030】本発明においては、図1に示したように、
上記冷却筒に拡大部を設けることを特徴とする。ポリプ
ロピレン系樹脂においては冷却による収縮が大きいた
め、冷却筒での冷却において筒状発泡体と冷却筒の摩擦
力が大きくなり、引き取りが行えない場合がある。本発
明者らは、上記に鑑み、鋭意研究を行った結果、冷却筒
に径の拡大部を設け、その大きさを特定することによっ
て引き取りが可能になり、外観美麗な発泡シートが得ら
れることを見いだした。\
【0031】本発明においては、拡大径Aとその後の冷
却筒径aの比が0.90≦a/A≦0.99であるこ
と、さらに0.92≦a/A≦0.98であることが好
ましい。0.9より小さい場合には、冷却筒での冷却が
不足し、冷却筒通過後の放冷により発泡シート表面にし
わが発生する傾向にある。また0.99より大きい場合
には、引き取りの際の抵抗が大きく、引き取りが困難に
なる傾向にある。
【0032】本発明の発泡シートを得るに際し、発泡剤
を含む溶融樹脂の温度を樹脂の結晶化が起きる温度以
上、樹脂の溶融温度+20℃以下に保つことが好まし
い。また、ダイス内部における圧力を1.5MPa以上
15MPa以下にすることが好ましい。
【0033】前記発泡剤としてはたとえばプロパン、ブ
タン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化
水素類;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ンなどの脂環式炭化水素類;クロロジフルオロメタン、
ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、クロロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフル
オロエタン、ジクロロフルオロエタン、クロロジフルオ
ロエタン、ジクロロペンタフルオロエタン、テトラフル
オロエタン、ジフルオロエタン、ペンタフルオロエタ
ン、トリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタ
ン、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロジフ
ルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、パーフル
オロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類;二酸化
炭素、チッ素、空気などの無機ガス;水などの1種また
は2種以上があげられる。
【0034】前記の発泡剤の添加量(混練量)は発泡剤
の種類および目標発泡倍率により異なるが、改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物100重量部に対して、0.5〜
10重量部の範囲内にあることが好ましい。
【0035】また、発泡シートの気泡径を適宜の大きさ
にコントロールするために、必要に応じて、重炭酸ソー
ダ−クエン酸またはタルクなどの発泡核剤を併用しても
よい。必要に応じて用いられる該発泡核剤の添加量は、
通常、改質ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に
対して、0.01〜3重量部であることが好ましい。
【0036】また、本発明における改質ポリプロピレン
系樹脂組成物からなる発泡シートは、所望の気泡構造を
得る目的で、例えば、押出発泡した後に空気の吹き付け
などにより冷却を促進したり、マンドレルへの引き取り
時に延伸してもよい。
【0037】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートの密度は0.5〜0.05g
/cm3好ましくは0.3〜0.06g/cm3さらに
0.2〜0.08g/cm3であることが好ましい。
0.05より小さい場合には、剛性に劣り、0.5より
大きい場合には断熱性に劣る。
【0038】本発明の改質PP系樹脂発泡シートにおい
ては、加熱し成形する際、2次発泡厚みを確保しなけれ
ば、金型での型決まりが悪く良好な成形体が得られな
い。この2次発泡は、発泡シートの独立気泡の膨張によ
って生ずる。従って、独立気泡率は60%以上、好まし
くは70%以上さらに80%以上が好ましい。60%以
下の場合には、加熱成型時の2次発泡倍率が小さくな
り、金型の型決まりが悪く、良好な成形性が得られな
い。
【0039】本発明における改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートの厚さは、0.8〜10mm
であり、より好ましくは1〜5mmである。0.8より
小さくなると断熱性、剛性、緩衝性におとり、5mmよ
り大きくなると、成形性におとる。セル数は5個が好ま
しく、さらに7個以上が好ましい。5個より小さくなる
と、断熱性、表面性に劣る。
【0040】本発明の改質PP系樹脂発泡シートは2次
成形において、加熱した発泡シートが、成形において充
分に冷却固化されていない場合においては、金型からの
離型後の放冷時に、結晶収縮により、成形体表面にしわ
が生じ、良好な成形体を得られない。以上の点より、2
次発泡させ成形して得られた2次発泡成形体の厚さT
を、2次発泡時の発泡シートのフリー厚さtに対して
0.8t≧Tとすることにより、金型への密着性が高ま
り、冷却が十分に行われ、良好な成形体を得ることがで
きる。0.8t<Tにおいては、外観、剛性に劣る。ま
た、本発明における改質ポリプロピレン系樹脂組成物か
らなる発泡シートは、プラグ成形や真空成形、圧空成形
など加熱成形性に優れることから、厚みムラの少ない、
外観美麗な成形体を得ることができる。
【0041】加熱成形の例としては、プラグ成形、マッ
チド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、
プラグアシスト成形、プラグアシス・トリバースドロー
成形、エアスリップ成形、スナップバック成形、リバー
スドロー成形、フリードローイング成形、プラグ・アン
ド・リッジ成形、リッジ成形などの方法があげられる。
【0042】前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物から
なる発泡シートの加熱成形性は、例えば、クランプした
発泡シートを350℃に設定したオーブン中に入れて2
5秒間予備加熱した後、38℃に調節した金型を用いて
プラグ成形により開口部外径100mm、底部外径60
mm、高さ40mmのカップ状の成形体を作製すること
により評価することができる。すなわち、二次成形性に
優れる発泡シートから得られる成形体は外観が良好だ
が、二次成形性の悪い発泡シートから得られる成形体は
表面に凹凸やスジが多く、場合により偏肉が激しく使用
に耐えないものとなる。
【0043】また、前記加熱成形は、発泡シートを予備
加熱した後に成形するものであるが、予備加熱の際に発
泡シートの二次発泡などにより、密度や厚み、独立気泡
率が変化する場合がある。
【0044】また、本発明の改質ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる発泡シートは、表面性や剛性、加熱成形
性などを改良する目的で、前記発泡シート表面に、熱可
塑性樹脂からなる非発泡層を、片面または両面に形成し
てもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹
脂、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミ
ド系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、
ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を用いることができ
る。これらは単独または2種以上組み合わせて用いられ
るが、特に発泡シートとの接着性の点より、ポリプロピ
レン系樹脂が好ましい。
【0045】前記非発泡層を形成する方法は、特に限定
されるものではなく、発泡シートを作製した後に、別途
作製した非発泡フィルムを加熱または接着剤を用いてラ
ミネートして形成してもよいし、発泡シート上に直接T
ダイから非発泡フィルムを押し出してラミネートして形
成してもよい。
【0046】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。 1)発泡シートの密度の測定 JIS−K6767に準じ測定した。 2)発泡シートの独立気泡率の測定 ASTM D-2856に記載の方法に準じエアピクノ
メータにより測定した。 3)発泡シートの厚み測定 発泡シートの幅方向に30mm間隔で測定点を設け、各
測定点の厚みを厚みゲージ(teclock社製厚みゲ
ージ)を用いて測定した後、各点の測定値の平均を発泡
シートの厚みとした。 4)発泡シートの厚み方向のセル数測定 発泡シートの幅方向に等間隔に10点の測定点を設け、
測定点における厚み方向のセル数をルーペ(peaco
ck社製pocket・micro×10)を用いて測
定した。その後、各点の測定値の平均を厚み方向のセル
数とした。 5)発泡シートの外観評価 目視により以下の基準で評価した。 ○:押出方向に平行のしわ(コルゲート)やケバが見ら
れない。
【0047】×:押出方向に平行のしわ(コルゲート)
やケバが見られる。 6)成形性評価 目視により以下の基準で評価した ○:金型の形状に成形されており、しわが認められな
い。 △:金型の形状に成形されているが、しわが認められ
る。または、金型の 形状に成形されておらず、しわが認められない。 ×:金型の形状に成形されておらず、しわが認められ
る。 実施例1 プロピレン単独重合体(グランドポリマー社製 B10
1W)100重量部、ラジカル重合開始剤(日本油脂社
製、商品名:パーブチルI)を0.3重量部をリボンブ
レンダーで攪拌混合した配合物を計量フィーダで(株)
日本製鋼所製、二軸押出機(TEX44XCT−38)
に供給し、液添ポンプを用いて押出機途中からイソプレ
ンを2.5重量部供給し、前記二軸押出機中で溶融混練
し、溶融押出することにより、改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットを得た。前記二軸押出機は、同方向
二軸タイプであり、スクリュー径が44mmφであり、最
大スクリュー有効長(L/D)が38であった。この二
軸押出機のシリンダー部の設定温度を、イソプレン単量
体圧入までは180℃、イソプレン圧入以降は200℃
とし、スクリュー回転速度を150rpmに設定した。
【0048】前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物10
0重量部、ブレンドオイル0.05重量部、気泡核形成
剤(永和工業社製セルボンSC/K)0.5重量部を、
リボンブレンダーで撹拌混合した配合物を40−50m
mφタンデム型押出機に供給し、200℃に設定した第
1段押出機(40mmφ)中にて溶融させたのち、発泡
剤としてイソブタンを前記改質ポリプロピレン系樹脂組
成物100重量部に対し2.5重量部圧入混合し、16
5℃に設定した第2段押出機(50mmφ)中で冷却
し、サーキュラーダイ(54mmφ)より大気圧下に吐
出し、拡大部径(A)150mm、冷却筒本体直径
(a)147mm、本体長さ80mmの冷却筒にて成形
しながら1.2m/minで引き取りつつ内部に0.1
5m3/分で空気を吹き付けて延伸・冷却し円筒型発泡
体を得、これをカッターで切り開くことにより470m
m幅の発泡シートを得た。
【0049】この発泡シートを評価したところ、密度
0.175g/cm3、独立気泡率90%、セル数7
個、厚み1.6mm、外観評価は○であった。また、こ
の発泡シートをクランプし、発泡シートを350℃に設
定したオーブン中に入れて25秒間予備加熱した後、3
8℃に調節したクリアランス(T)1.5mmの金型を
用いてプラグ成形により開口部外径100mm、底部外
径60mm、高さ40mmのカップ状の成形体を作製
し、得られる成形体の外観から以下の基準に従って加熱
成形性を評価した。また、発泡シートの成形加熱時のフ
リーの厚み(t)は2.0mmであった。その結果を表
2に示す。実施例2実施例1におけるプロピレン単独重
合体の代わりに、エチレン−プロピレンランダム共重合
体(グランドポリマー社製KM−B230:エチレン成
分3重量%)を用い、発泡シート製造時の第1段押出機
の設定温度を200℃、第2段押出機の設定温度を14
0℃とし、加熱成形性評価の際の予備加熱時間を15秒
としたほかは実施例1と同様にして改質ポリプロピレン
系樹脂発泡シートを得た。その結果を表2に示す。 比較例1 実施例1の改質ポリプロピレン系樹脂の代わりに、プロ
ピレン単独重合体(グランドポリマー社製B101W)
を用いたほかは、実施例1と同様にして発泡シートを
得、評価した。その結果を表2に示す。 比較例2 実施例1の改質ポリプロピレン系樹脂の代わりに、エチ
レンプロピレンランダム共重合体(グランドポリマー社
製KM−B230)を用い、発泡シート製造時の第1段
押出機の設定温度を200℃、第2段押出機の設定温度
を140℃とし、加熱成形性評価の際の予備加熱時間を
15秒としたほかは、実施例1と同様にして発泡シート
を得、評価した。その結果を表2に示す。表1に実施例
と比較例に用いた原料ポリプロピレン系樹脂、イソプレ
ン単量体、ラジカル開始剤を記載した。 比較例3 発泡シートの製造時の2段目押出機の設定温度を190
℃とする以外は同様の方法にて発泡シートを得、評価を
行った。 比較例4 成型時の金型クリアランスを2.0mmとする以外は実
施例1と同様の方法にて、成形体を得た。評価結果を表
3に示す。 比較例5 発泡シート製造時の冷却筒拡大部径を147mmとする
以外は、実施例1と同様の方法にて発泡シートの製造を
行った。その結果、引き取りが行えず、発泡シートが得
られなかった。
【0050】実施例における改質ポリプロピレン系樹脂
からなる発泡シートは、独立気泡率が高く、外観美麗
で、加熱成形性に優れるのに対し、比較例1に示した未
変性のポリプロピレン系樹脂からなる発泡シートは、独
立気泡率が低く、外観が悪く、加熱成形性に劣ることが
判る。また、比較例3より、独立気泡率が低く、セル数
が少ないシートにおいては、外観が不良で、成形性に劣
ることが判る。
【0051】また、表3より、成型時のクリアランスを
調整することによって、しわのない外観美麗で、充分使
用にできる成形体が得られることがわかる。
【0052】
【発明の効果】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂から
なる発泡シートは、外観美麗で成形性に優れ、また2次
成形後の成形体に関しても良好な成形体を得ることがで
きる。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ダイス側に径の拡大部分を設けた本発
明の冷却筒(マンドレル)の例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:04 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F074 AA24 AA25 AD01 AD08 AD13 AG20 BA32 BA33 BA34 BA35 BA36 BA37 BA39 BA40 BA54 BA55 BA56 BA57 BA58 CA22 CC04Y DA02 DA12 DA23 DA32 DA33 DA34 DA35 4F207 AA03L AA11 AB02 AB04 AG01 AG20 AH26 AH55 AH58 KA01 KA11 KA15 KA19 KK63 KL88 KW26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン系樹脂、イソプレン単量
    体、ラジカル重合開始剤を溶融混練して得られる改質ポ
    リプロピレン系樹脂組成物からなり、密度0.5〜0.
    05g/cm3、独立気泡率60%以上、厚み0.8〜
    10.0mm、厚み方向のセル数5個以上である発泡シ
    ート。
  2. 【請求項2】ポリプロピレン系樹脂、イソプレン単量
    体、ラジカル重合開始剤を溶融混練した樹脂組成物を高
    温高圧下で発泡剤と混練して得られる樹脂組成物を環状
    ダイスを通して低圧下に押し出して筒状に発泡させ、こ
    の筒状発泡体をダイス側に径の拡大部分を設けた冷却筒
    にて延伸・冷却した後切り開き、シート状に引き取り、
    発泡シートを得ることを特徴とする改質ポリプロピレン
    系樹脂発泡シートの製造方法。
  3. 【請求項3】冷却筒のダイス側拡大部の径Aとその後の
    冷却筒本体の径aの比が0.90≦a/A≦0.99で
    あることを特徴とする、請求項2記載の発泡シートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の発泡シートを2次成形して
    得られる成形体であって、発泡シートを2次発泡させ成
    形して得られた2次発泡成形体の厚さTが、2次発泡時
    の発泡シートのフリー厚さtに対して0.8t≧Tであ
    る成形体。
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JP2002080610A (ja) * 2000-09-04 2002-03-19 Grand Polymer Co Ltd 改質ポリプロピレンの製造方法および発泡体
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CN111511521A (zh) * 2018-12-27 2020-08-07 株式会社Huvis 聚对苯二甲酸乙二醇酯发泡片冷却装置

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