JPH09123898A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPH09123898A
JPH09123898A JP7303671A JP30367195A JPH09123898A JP H09123898 A JPH09123898 A JP H09123898A JP 7303671 A JP7303671 A JP 7303671A JP 30367195 A JP30367195 A JP 30367195A JP H09123898 A JPH09123898 A JP H09123898A
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force
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negative pressure
reaction
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JP7303671A
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Akira Matsuo
明 松尾
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力部材300に揺動するような力が加わった
としても、出力部材300周りにこじりが生じることな
く、出力部材300からリアクションラバー350を介
してブレーキ反力が入力部材200側に正しく伝達され
るようにする。 【解決手段】リアクションラバー350と出力部材30
0との間に板状の中間部材400を介在させる。それに
よって、中間部材400の一面をリアクションラバー3
50の一面に密着させる。しかも、中間部材400の他
面に出力部材300の端部を球面接触させることによっ
て、出力部材300側のより中心部でリアクションラバ
ー350側へ力を伝達させる。さらに、出力部材300
の外周部にアールをもたせ、中間部材400の筒状部4
20の内周との間にこじりが生じないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のブレーキ
装置等に用いられ、運転者のブレーキペダルの操作を助
勢する負圧式倍力装置に関し、特に、ブレーキペダル操
作が加わる入力部材と、その入力部材からの力を受ける
出力部材との間に位置するリアクションラバーの支持構
造についての技術に関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、負圧式倍力装置では、ケーシン
グの内部に倍力ピストンがあり、その倍力ピストンの後
方に入力部材、前方に出力部材が位置する。そして、倍
力ピストンは、入力部材に加わる操作力を倍力して出力
部材に力を及ぼす。倍力ピストンは、ケーシングの内部
を前方側に負圧室、後方側に変圧室にそれぞれ区画し、
それら両室の圧力差に応じた力によって倍力作用を生じ
させる。
【0003】こうした倍力装置が、たとえば自動車のブ
レーキ装置に組み込まれた状態では、運転者がブレーキ
ペダルを操作すると、その操作力が入力部材に加わり、
倍力ピストンによって倍力された操作力が出力部材を介
して、たとえばブレーキ液圧制御装置におけるマスタシ
リンダのピストンに加えられる。このとき、ブレーキペ
ダルを操作する運転者が、ブレーキ操作による車両の制
動状態(ブレーキのききぐあい)等を、ブレーキペダル
に伝わる反力によって把握することができるように配慮
している。そのための手法の一つに、倍力装置の入力部
材と出力部材との間に、出力部材からの反力を入力部材
を介してブレーキペダルに伝達するためのリアクション
ラバーを配置しておく構造のものがある(例えば実開平
3ー94369号公報)。そこに示すリアクションラバ
ーは、比較的肉厚のある円板状であり、その一面に、入
力部材の先端部に位置するプランジャの端部が当り、他
面に出力部材の後端部が当たるように配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力部材と
出力部材は、ブレーキ操作力やそれに基づく反力がより
正確に伝達されるようにケーシングの軸線上に配置する
一方、それら入力部材および出力部材の互いに隣り合う
端部どうしを倍力ピストンのハブ部内孔壁面に支持させ
ている。そのため、出力部材に揺動する力が加わった場
合、出力部材とこれを支持するハブ部の内孔壁面との間
でこじりが生じ、出力部材からリアクションラバーを介
して入力部材に伝達される反力が正しく伝達されなくな
るという問題が生じていた。
【0005】この点についてもう少し詳しく検討してみ
ると、出力部材については、入力部材との関係において
その軸線方向に正しく移動して良好な力の伝達作用が行
われるように、出力部材の後端部を大径の円柱状に形成
し、その大径部分の外周面を、ハブ部の内孔壁面で保持
すると共に、出力部材の後端面を平坦にして、リアクシ
ョンラバーの片面に密着させた構成としている。そのた
め、出力部材はその後端の大径部分においてハブ部に対
し片持ち支持となる。したがって、何らかの原因によっ
て、たとえばマスタシリンダと出力部材との相対位置関
係やマスタシリンダからの反力作用、あるいは車両に加
わる過大な衝撃などの原因によって、出力部材を揺動さ
せる力が加わった場合、出力部材とこれを支持するハブ
部の内孔壁面との間でこじりが生じやすくなる。こじり
が生じると、出力部材がその軸線方向に円滑に移動しな
くなるため、出力部材からリアクションラバーを介して
入力部材に伝達される反力が正しく伝達されなくなるの
である。
【0006】よって、この発明では、出力部材に揺動さ
せる力が加わった場合でも、出力部材と入力部材との間
の力の伝達作用を良好にすることによって、出力部材か
らリアクションラバーを介して入力部材に伝達される反
力が正しく伝達されるように工夫した技術を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、軸線をも
つケーシング11と、ケーシング11の内部にあり、そ
の内部の空間を前記軸線方向の前後に区分する倍力ピス
トン50と、前記軸線上にあって、外部からの操作力が
加わる入力部材200およびその入力部材200からの
力を受ける出力部材300と、前記出力部材と入力部材
との間に位置するリアクションラバー350とを備える
負圧式倍力装置に適用する。すなわち、リアクションラ
バー350と出力部材300との間に板状の中間部材4
00を介在させ、その中間部材400の一面をリアクシ
ョンラバー350の一面に密着させる一方、中間部材4
00の他面に出力部材300の端部を球面接触させるこ
とによって、出力部材300側のより中心部でリアクシ
ョンラバー350側へ力を伝達させるようにする。しか
も、出力部材300の外周部にアールをもたせ、中間部
材400の筒状部420の内周との間のこじりを未然に
防止する。ここで、中間部材400としては、リアクシ
ョンラバー350よりも剛性が大きい材料、例えばプラ
スチックや金属材料で構成する。そうした中間部材40
0は、一面でリアクションラバー350を一体に保持
し、他面で出力部材300との有効な球面接触を行う。
【0008】中間部材400の一面がリアクションラバ
ー350の一面に密着しているので、リアクションラバ
ー自体の機能は充分に発揮され、中間部材400とリア
クションラバー350間の力の伝達は良好になる。ま
た、こうした中間部材400の他面に対し、出力部材3
00の端部が球面接触し、しかも、その出力部材300
の大径部310の外周部がアールになっているので、出
力部材300に揺動する力が加わっても、出力部材30
0と中間部材400との間にこじりが生じることはな
い。したがって、出力部材300から中間部材400、
およびリアクションラバー350を介して入力部材20
0に伝達される反力は正しく伝達されることになる。
【0009】ここで、前記中間部材400の他面に対し
て出力部材300の端部を球面接触させる構成として
は、中間部材400の他面を平面状とし、出力部材30
0の端部を球面に形成する方法の他、逆に中間部材40
0の他面を球面とし、出力部材300の端部を平面状と
する方法、さらには両方の部材のいずれか一方を球面と
し、他方を凹曲面とする方法などを採用することができ
る。しかし、加工性や製作性、組み立て性などの点を考
慮した場合、中間部材400の他面を平面状とし、出力
部材300の端部を球面に形成するのが、特に中間部材
400の製作性の点で好適である。
【0010】前記リアクションラバー350自体として
は、特別に設計変更する必要はないが、中間部材400
を用いている関係で、これを有効利用する考え方を採用
することができる。それは、中間部材400の一面に、
前記リアクションラバー350を予め固定しておく方法
である。こうすることにより、中間部材400を組み付
けるだけで、リアクションラバー350も同時に組み付
けることができ、しかも、中間部材400とリアクショ
ンラバー350が共に一体となって、双方に必要な機能
を発揮する。
【0011】前記中間部材400は、倍力ピストン50
とは別部材からなるので、これをその倍力ピストン50
の内孔内に支持する必要がある。支持の形態について
は、はめこみ、ねじ止めなどいろいろと考えらるが、何
れにしても、中間部材400自体が内孔内から、そして
その中間部材400から出力部材300の端部が抜け出
さないようにする必要がある。出力部材300の抜け止
めとしては、弾性材料製の保持板500によって抜け止
めすることができる。その場合、保持板500を、倍力
ピストン50の内孔内に固定し、中間部材400の支持
を兼ねる取り付け構造とするのも好適である。そうする
ことにより、一枚の保持板500によって、出力部材3
00および中間部材400の両方を倍力ピストン50の
内孔内に支持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の負圧式倍力装置
の好適な実施の形態について、添付の図1〜図5を参照
して説明する。図1はタンデム型の倍力装置10の全体
的な断面構造を示す図であり、図2は保持板500の構
成を示す正面図、図3、図4および図5(A)(B)
は、この発明のそれぞれ他の実施の形態を示す部分図で
ある。
【0013】負圧式倍力装置10はタンデム型であり、
外部に位置する前方壁22および後方壁24のほか、そ
れらの両壁22、24が形成する内部空所の中に、ドー
ナツ形状の隔壁30を備える。前方壁22および後方壁
24は、軸線方向に互いに離れ、外部のケーシング11
を構成する。それに対し、内部の隔壁30は、内部空所
を前後に二つに区分する。そうした内部空所の中に倍力
ピストン50がある。倍力ピストン50は、軸線に沿う
筒型のハブ部52、および軸線に直交し径方向に延びる
受圧部541、542を含む。二つの受圧部541、5
42は隔壁30を挟む配置であり、それぞれ皿形状の金
属プレート541a、542aと、ゴムダイヤフラム5
41b、542bとからなり、各金属プレートが各ゴム
ダイヤフラムを支持している。また、各ダイヤフラム5
41b、542bの内周側のビード部は倍力ピストン5
0のハブ部52に、外周側のビード部は外部のケーシン
グにそれぞれ支持されている。
【0014】そこで、隔壁30によって二分された内部
空所は、倍力ピストン50によって、各受圧部541、
542の前後に二つの室601f、601b、602
f、602bをそれぞれ区画する。前方の室601f、
602fは負圧室、後方の室601b、602bが変圧
室である。負圧室601fは、配管接続部26を通して
エンジンのインテークマニホールド等の負圧源に連絡
し、常に負圧を保持している。また、前方の負圧室60
1fは、ハブ部52に設けた第1の通路71によって後
方の負圧室602fに連絡している。他方、2つの変圧
室601b、602bは、ハブ部52に設けた第2の通
路72によって互いに連絡しているが、これらは負圧室
あるいは大気に選択的に連通することになる。なお、各
受圧部541、542にはコイルバネ81、82によっ
てそれぞれ後方に向かう付勢力が与えられている。各コ
イルバネ81、82は、各金属プレート541a、54
2aを支持しつつ、倍力ピストン50に戻り力を与え
る。
【0015】次に、倍力ピストン50の中央のハブ部5
2に注目する。ハブ部52はプラスチック成形品であ
り、前方側に大径部52b、後方側に中径部52m、さ
らに大径部52bの内方にボス状の小径部52sがそれ
ぞれ一体化している。また、中径部52mの外周に金属
製の筒部材90がはまり合っている。筒部材90は、ケ
ーシングの後方壁24から後方に突出しており、その外
周をゴムブーツ92が被っている。筒部材90がはまり
合うハブ部52は、隔壁30の内周の第1案内部110
と、筒部材90の外周の第2案内部120とによってそ
れぞれ案内されつつ、軸線方向に移動可能である。
【0016】ハブ部52の内孔には、負圧室601f、
602f―変圧室601b、602bの間を連通、遮断
する真空弁600、および変圧室601b、602b―
外部の大気の間を連通、遮断する大気弁700がそれぞ
れある。大気弁700の弁体は、ハブ部52の中径部5
2mの開口近くに位置する部材710であり、また真空
弁500の弁体はインナー部材800の前端のゴムリン
グ810である。
【0017】そのようなハブ部52の中心部に、後方壁
24を貫く入力部材200、前方壁22を貫く出力部材
300がそれぞれ軸線を一にして配置されている。入力
部材200は、入力ロッド210と、その入力ロッド2
10の前端にボールジョイント212によって結合した
弁プランジャ220とからなる。入力ロッド210は、
ケーシングの内部から後方に突き出ているが、その後端
にペダル踏み力(操作力)が加わる。また、出力部材3
00は、弁プランジャ220に対向する後端に円板状の
大径部310、前端側にボルト部材320をそれぞれ備
える。
【0018】そうした出力部材300の大径部310
と、弁プランジャ220およびハブ部52の小径部52
sとの間には、円板状のリアクションラバー350があ
り、さらにそのリアクションラバー350と、大径部3
10との間には板状の中間部材400がある。したがっ
て、入力部材200に加わる操作力および倍力ピストン
50からの力は、リアクションラバー350、中間部材
400を通して出力部材300に加わることになる。そ
して、出力部材300に加わる力は、先端のボルト部材
320を通して図示しないマスタシリンダのピストンを
押す。また、このマスタシリンダのピストンを押すこと
によって生じる反力は、出力部材300から、中間部材
400、リアクションラバー350を介して入力部材2
00に伝達される。
【0019】さて、この発明の特徴部分である前記中間
部材400、およびその周辺の構成等について、図1に
示す例に基づいてさらに詳しく説明する。中間部材40
0は、全体が金属製であり、リアクションラバー350
と大径部310との間に位置させるための円板状の板状
部分410を含み、さらに、その板状部分410の外周
を被う筒状部分420を一体に形成した構成である。し
たがって、図1のように断面で見ると、筒状部分420
の内部が板状部分410によって、その軸線方向の前後
二つの室に区画された構成である。こうした構成として
いるのは、中間部材400に力の伝達機能を持たせるだ
けでなく、保持部材としての機能も合わせて持たせるこ
とができるようにするためである。
【0020】すなわち、筒状部分420の一方の開口端
は、その開口端側からリアクションラバー350を装填
した状態で、ボス状の小径部52sの外側にはめ込まれ
て固定され、他方の開口端は、その開口端側から出力部
材300の大径部310を挿入した状態で、弾性材料製
の保持板500によって、ハブ部52の内孔内に保持さ
れている。リアクションラバー350の一面は、板状部
分410の一面に密着し、大径部310の端面310m
は板状部分410の他面に球面接触している。その球面
接触の部分は、大径部310のほぼ中心部に位置するた
め、リアクションラバー350側への力の伝達を適切に
行うことができる。この例では、板状部分410の他面
を平坦面とし、大径部310の端面310mを球面とす
ることによって互いに球面接触させるようにしている。
したがって、出力部材300に揺動する力が加わって
も、出力部材300側からの力は、中間部材400を通
してリアクションラバー350側へ有効に伝達される。
大径部300の端面310mの曲率半径としては、特別
に限定されることはないが、相互間の力の伝達作用を考
慮した場合、端面310mが板状部分410の表面に接
触する面積をできるだけ大きくとることができるように
するのが望ましい。たとえば図1に示すように、出力部
材300の長さ程度の曲率半径Rとされる。なお、大径
部310の外周面部分についても断面凸曲面となるよう
なアールを付けているため、中間部材400の筒状部4
20の内周との間にこじりを生じない。
【0021】一方、前記保持板500については、図2
からも明らかなように、出力部材300の大径部310
を抜け止めする機能も兼ねている。すなわち、この保持
板500は全体がほぼ円板状であって、金属製の板ばね
からなり、その中心部分に、出力部材300の軸部分3
30を通すための孔510を備えている。孔510は軸
部分320よりも充分に大径であり、その周囲には、相
互に間隔をもつように位置する舌片状の押さえ片511
を複数備える形状である。押さえ片511は大径部31
0の背面に接し、大径部310の抜け止めおよび倒れ
(傾斜)を防止する。傾斜防止の点からすれば、押さえ
片511が大径部310の背面に弾性的に接し、その弾
性力によってリアクションラバー350側へ軽く押し付
けるように付勢するように設定するのも好適である。そ
の好適な例としては、例えば、図3(A)に示すよう
に、片面側に突出する複数の凸部550、あるいは同図
(B)に示すような曲げ部560などを形成し、全体と
してバネ力を持たせるようにする方法もある。なお、保
持板500の外周部分にも、同じく舌片状の弾性片51
2を多数形成し、それらの弾性片512をハブ部52の
内孔内に強く押し付けて弾性変形させ、その反発力で拡
がる力によって、保持部材500をハブ部52の内孔内
に取り付けている。
【0022】このような構成の負圧式倍力装置では、中
間部材400の一面(板状部分410の一面)がリアク
ションラバー350の一面に密着しているので、リアク
ションラバー350自体の機能は充分に発揮され、中間
部材400とリアクションラバー350間の力の伝達は
良好になる。また、こうした中間部材400の他面に対
し、出力部材300の端部である大径部310の球面状
の端面310mが接触し、しかも、大径部310の外周
がアールになっているので、出力部材300に揺動する
力が加わっても、出力部材300と中間部材400の筒
状部420との間にこじりが生じることはない。出力部
材300が揺動する形態について着目して見ると、出力
部材300は、たとえばマスタシリンダのピストンから
の反力等を受けて揺動するが、そのとき、その両端部分
を支点として揺動する形態となることが考えられる。そ
の場合、大径部310の端面310mの曲率半径Rが出
力部材300の長さと等しくなっているので、大径部3
10部分は中間部材400に対して円滑に揺動する。ま
た、保持部材500は弾性材料製であるので、大径部3
10の首振りを拘束することなくこれを許容する。した
がって、出力部材300から中間部材400、およびリ
アクションラバー350を介して入力部材200に伝達
される反力は正しく伝達される。
【0023】前記中間部材400としては、たとえば図
4に示すように、板状部分410と、筒状部分420と
を別の部材で構成し、予め、板状部分410の一面にリ
アクションラバー350の一面を焼き付けあるいは接着
等の手段により固定したものを、筒状部分420内に挿
入してセットする構成としてもよい。このようにした場
合、中間部材400自体の製作性が良好になるほか、板
状部分410とリアクションラバー350が一体となる
ので、両者間の力の伝達作用もその分、良好になる。
【0024】図5は、中間部材400の他の例を示すも
ので、この例では、板状部分410と、筒状部分420
とを一体に形成すると共に、筒状部分420のうち、出
力部材300の大径部310がはまる部分の内径を小さ
く形成したものである。したがって、大径部310もそ
れに合わせて小径に形成している。こうすることによ
り、出力部材300の大径部310の部分を小径とする
ことができるので、出力部材300の製作性や加工性、
材料節減等を積極的に図ることができる。また、このよ
うに大径部310を小径とした場合でも、その大径部3
10の端面310mが板状部分410の表面に対して球
面接触する点には変わりないので、力の伝達作用に影響
を及ぼすことはない。
【0025】なお、図示例では、中間部材400とし
て、円板状の板状部分410と筒状部分420とを備え
る構成とし、大径部310の端面310mを球面に形成
した例を示したが、大径部310の端面310mを平面
状に形成し、その端面310mが接触する板状部分41
0の面を凸状の球面に形成してもよい。また、以上の実
施例では、この発明を、タンデム型の負圧式倍力装置に
適用した例を示したが、リアクションラバーを備えるも
のであれば、たとえば、負圧室および変圧室をそれぞれ
一つづつ備えるタイプのもの、あるいは他のタイプの倍
力装置にも適用することができる。さらに、出力部材3
00の大径部310の外周部をアールにすることは好ま
しいが、その外周部周りに充分な隙間をもたせた場合な
どには、出力部材300のセンタリングを考慮しつつ、
そうしたアールを省略することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、リア
クションラバーと出力部材との間に板状の中間部材を介
在させ、その中間部材の一面をリアクションラバーの一
面に密着させる一方、中間部材の他面に出力部材の端部
を球面接触させるようにしたので、出力部材に揺動させ
る力が加わった場合でも、出力部材と入力部材との間の
力の伝達作用を良好にすることによって、出力部材から
リアクションラバーを介して入力部材に伝達される反力
を正しく伝達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタンデム型の倍力装置の全体的な断
面構造を示す図である。
【図2】同じ実施例の保持板の正面図である。
【図3】保持板の他の実施例をしめす断面図である。
【図4】中間部材の他の実施例を示す断面図である。
【図5】中間部材のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ケーシング 50 倍力ピストン 52 ハブ部 200 入力部材 300 出力部材 310 大径部 310m 端面 350 リアクションラバー 400 中間部材 410 板状部分 420 筒状部分 500 保持板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線をもつケーシングと、ケーシングの
    内部にあり、その内部の空間を前記軸線方向の前後に区
    分する倍力ピストンと、前記軸線上にあって、外部から
    の操作力が加わる入力部材およびその入力部材からの力
    を受ける出力部材と、前記出力部材と入力部材との間に
    位置するリアクションラバーとを備える負圧式倍力装置
    において、前記リアクションラバーと出力部材との間に
    板状の中間部材を介在させ、その中間部材の一面を前記
    リアクションラバーの一面に密着させる一方、中間部材
    の他面に前記出力部材の端部を球面接触させるようにし
    た負圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記出力部材の端部を球面に形成し、し
    かも、その端部の外周部にアールをもたせた、請求項1
    の負圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記リアクションラバーを、前記中間部
    材の一面に固定した、請求項1あるいは2の負圧式倍力
    装置。
  4. 【請求項4】 前記中間部材を、前記倍力ピストンの内
    孔内に支持する一方、弾性材料製の保持板によって前記
    出力部材を抜け止めした、請求項1〜3の負圧式倍力装
    置。
  5. 【請求項5】 前記保持板は、前記倍力ピストンの内孔
    内に固定され、前記中間部材の支持を兼ねている、請求
    項4の負圧式倍力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533401A (ja) * 2000-05-19 2003-11-11 ロバート ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 反動ディスクのための受容ハウジング及びこのハウジングを含む制動補助用空気圧サーボモータ
JP2006151276A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Advics:Kk 負圧式倍力装置

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