JPH043900Y2 - - Google Patents

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JPH043900Y2
JPH043900Y2 JP1985185650U JP18565085U JPH043900Y2 JP H043900 Y2 JPH043900 Y2 JP H043900Y2 JP 1985185650 U JP1985185650 U JP 1985185650U JP 18565085 U JP18565085 U JP 18565085U JP H043900 Y2 JPH043900 Y2 JP H043900Y2
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piston
valve
boss
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front surface
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は負圧式倍力装置用ピストン、特にピス
トンダイヤフラムに重合される円板部と、この円
板部の中心部を貫通するボス部とに分割され、そ
のボス部に一体に形成されて円板部の一側面に当
接する連結フランジを連結部材を介して円板部に
連結してなるものの改良に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかるブースタピストンにおいて、連結
部材は鋼板から成形される(例えば特開昭60−
67248号公報参照)。
(3) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、鋼板製の連結部材は比較的剛性
が高いため、前後の大なる気圧差により円板部が
撓んだとき、円板部の連結部材との当接部に集中
応力が発生し、円板部の耐久性を損なう惧れがあ
る。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもの
で、気圧差により円板部が撓んでも円板部に集中
応力が発生せず、その耐久性が高い前記ブースタ
ピストンを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、ピストン
ダイヤフラムを背面に重合される円板部と、この
円板部の中心部を貫通するボス部とに分割され、
このボス部に一体に形成されて円板部の前面に当
接する連結フランジを連結部材を介して円板部に
連結してなる、負圧式倍力装置用ブースタピスト
ンであつて、前記ボス部の軸線を挟んでその前面
を横切る一対の押え棒と、この両押え棒の各一端
を屈曲してなる一対のヒンジピンと、前記両押え
棒の他端相互を連結する連結棒とからなる連結部
材を弾性を有する一本の鋼線により形成し、前記
両ヒンジピンを前記円板部前面に切起した一対の
ピンボスに挿入する一方、前記連結棒を固着部材
により前記円板部に固着して、前記押え棒を撓ま
せつゝ前記ボス部前面に圧着させたことを特徴と
する。
(2) 作用 ブースタピストンの円板部が、その前後の気圧
差を受けて撓むと、鋼線からなる連結部材も円板
部と共に撓むことができ、したがつて円板部の連
結部材との当接部に集中応力が発生するを回避す
ることができる。しかも連結部材の押え棒がその
撓み弾性によりボス部前面に圧着しているから、
円板部の変形時でも、ボス部と押え棒との間に隙
間ができることはなく、したがつて円板部の変形
復元時でも打音を生じない。
円板部のヒンジボスに連結部材のヒンジピンを
挿入して円板部及び連結部材の小組立体を予め構
成しておくことができる。したがつてブースタピ
ストンの組立時には、円板部にボス部を嵌入後、
ヒンジピンを軸として連結部材をボス部側へ回動
して連結棒を固着部材により円板部に固着するだ
けで、ボス部を円板部に連結することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、第1図において、負圧式倍力装置Sの
ブースタシエル1は、前後一対の鋼板製の椀状体
1A,1Bを突合わせて構成され、その内部は、
それに前後往復動自在に収容したブースタピスト
ン2と、その後面に添わせたピストンダイヤフラ
ム3とにより、前部の第1作動室Aと後部の第2
作動室Bとに区画される。第1作動室Aは、負圧
導入管4を介して負圧源、例えば内燃機関の吸気
マニホールド(図示せず)内に常時連通し、第2
作動室Bは制御弁5を介して第1作動室A、また
は後述する大気導入口6に交互に連通切換制御さ
れる。
ブースタピストン2は第1作動室Aに縮設され
た戻しばね7により常時後退方向、即ち第2作動
室B側に弾発され、その後退限は、ピストンダイ
ヤフラム3の背面に***形成された複数の凸部3
aがブースタシエル1の後壁に当接することによ
り規制される。
ブースタピストン2には、そのボス部2bの後
面から軸方向に突出する弁筒8が設けられ、この
弁筒8内の後部に弁体保持筒9が嵌合され、その
後端が大気導入口6として開放され、そこに導入
空気を濾過する柔軟性の良好なフイルタ10が装
着される。
前記弁筒8は、ブースタシエル1の後壁から後
方へ延長する延長筒1aに平軸受11及びシール
部材12を介して摺動自在に支承される。この弁
筒8内において、制御弁5が次のように構成され
る。
即ち、弁筒8の前部内壁にはシリンダ孔15
と、その後方開口部を囲繞する環状の第1弁座1
1とが形成され、シリンダ孔15に、ブレーキ
ペダルPに操作される入力杆17の前端部を構成
する弁ピストン18が摺合される。そして、この
弁ピストン18の後端には第1弁座161に囲繞
される第2弁座162が形成される。
また弁筒8の内壁には、両端を開放した筒状弁
体19の基端部19aが前記弁体保持筒9を介し
て挟止される。この弁体19はゴム等の弾性材か
ら成形されたもので、その基端部19aから薄肉
の中間部19bが半径方向内方へ延出し、その中
間部19bの内周端に厚肉の弁部19cが連設さ
れており、その弁部19cは第1及び第2弁座1
1,162に対向して配置される。而して、弁部
19cは中間部19bの変形により前後に移動が
可能である。
弁部19cには環状の補強板20が埋設され、
これに弁部19cを両弁座161,162に向つて
付勢すべく弁ばね21が圧接される。
第1弁座161の外側部はブースタピストン2
の通孔22を介して第1作動室Aに、また第1及
び第2弁座の中間部は別の通孔23を介して第2
作動室Bに、さらに第2弁座162の内側部は弁
体19の中間部を介して大気導入口6にそれぞれ
常時連通する。
弁体保持筒9と、入力杆17に固定されたばね
座体24との間には、入力杆17を後退方向に弾
発する戻しばね25が縮設される。
また、ブースタピストン2には、ブースタシエ
ル1の前壁を貫通する出力杆27が反動機構26
を介して連結される。反動機構26は公知のもの
で、出力杆17の作動反力を弁ピストン18した
がつて入力杆17へ伝達し、操縦者に感知させる
ものである。
前記出力杆27は、ブースタシエル1の前面に
取付けられるブレーキマスタシリンダMを作動す
べく、そのピストン28の後端に連接される。
前記ブースタピストン2は、円板部2aと、こ
の円板部2aの中心部を貫通するボス部2bとに
分割さており、円板部2aは鋼板により成形さ
れ、ボス部2bおよびその後面より突出する弁筒
8は合成樹脂により一体成形される。
ボス部2bには円板部2aの前面に当接する連
結フランジ29が一体に形成され、この連結フラ
ンジ29は連結部材30により円板部2aに連結
される。
連結部材30は、第2図に示すように、弾性を
有する鋼線を屈曲してなるもので、間隔を存して
対向する一対の押え棒31,31と、これら押え
棒31,31の一端を互いに内側に屈曲した一対
のヒンジピン32,32と、押え棒31,31の
他端相互を連結する連結棒33とを有し、押え棒
31,31の各中央には、ブースタピストン2と
同心の弧状の案内部31a,31aが形成され、
また連結棒33の中央には、外法に彎曲した半円
部33aが形成される。
而して、ヒンジピン32,32を、円板部2a
の前面部に切起こした一対のヒンジボス34,3
4に外側から挿入して、各先端部34a,34a
を抜止めのために屈曲し、次いで押え棒31,3
1を連結フランジ29に当接させるように回動
し、円板部2aの前面に立設されたボルト35を
連結棒33の半円部33a内に挿入し、このボル
ト35に貫通されて連結棒33に重合される押え
板36と、ボルト35に螺合されるナツト37に
より連結棒33を円板部2aに固着する。かくし
て、連結部材30は、押え棒31,31の撓み弾
性により連結フランジを円板部2aに押えつけ、
両者2a,2aを一体的に連結する。
連結フランジ29は、その前面は前記戻しばね
7の後端を支承する。その際、戻しばね7の後端
は、その妄動を防止すべく前記押え棒31,31
の案内部31a,31a内側に係合される。
一方、円板部2aの内周縁には、断面鉤形の環
状係止部38が形成され、この係止部38に前記
ピストンダイヤフラム3の内周ビード3bが係止
され、しかもこの内周ビード3bは、係止部38
からの離脱を阻止すべくボス部2bに密着され
る。
尚、第1図中、40は後方延長筒1aと弁体保
持筒9との間に張設された防塵ブーツ、41はブ
ースタシエル1を支持する自動車車体のダツシユ
ボードである。
次にこの実施例の作用を説明すると、第1図は
倍力装置Sの非作動状態を示すもので、入力杆1
7およびブースタピストン2はそれぞれ戻しばね
25,7の弾発力により所定の後退位置に保持さ
れ、また弁ピストン18は戻しばね25の弾発力
を以て第2弁座162を弁部19cの前面に着座
させる共に、それを第1弁座161から離間させ
てそれらの間に間隙gを形成している。したがつ
て、常時負圧を蓄えている第1作動室Aは通孔2
2、間隙gおよび通孔23を介して第2作動室B
と連通し、また弁部19cの前面開口部は第2弁
座162により閉鎖されるので、第2作動室Bに
は第1作動室Aの負圧が伝達して両作動室A,B
の気圧が平衡し、ブースタピストン2は戻しばね
7の制御下におかれている。
いま、車両を制動すべくブレーキペダルPを踏
込み、入力杆17および弁ピストン18を前進さ
せれば、弁ばね21により前方へ付勢される弁部
19cは弁ピストン18に追従して前進して直ち
に第1弁座161に着座し、両作動室A,B間の
連通を遮断し、同時に第2弁座162は弁部19
cから離れて第2作動室Bを通孔23および弁体
19内部を介して大気導入口6に連通させる。し
たがつて第2作動室部Bには大気が素早く導入さ
れ、該室Bが第1作動室Aよりも高圧となり、両
室A,B間に生じる気圧差によりブースタピスト
ン2が戻しばね7に抗して前進作動して反動機構
26を介して出力杆27を前進させるので、ブレ
ーキマスタシリンダMが作動され、車両に制動が
かけられる。
このように両作動室A,B間の気圧差によりブ
ースタピストン2が作動したとき、円板部2aが
上記気圧差により撓みを生じても、それと共に鋼
線からなる連結部材30も撓むので、円板部2a
の連結部材30との当接部に集中応力が発生する
こともない。しかも連結部材30の押え棒31,
31がその撓み弾性によりボス部2b前面に圧着
しているから、円板部2aの変形時でも、ボス部
2bと押え棒31,31との間に隙間ができるこ
とはなく、したがつて円板部2aの変形復元時で
もボス部2b及び押え棒31,31間で打音を生
じることはない。
次に、ブレーキペダルPの踏込み力を解放する
と、先ず弁ピストン18にかかる戻しばね25の
弾発力により入力杆17が後退し、これにより第
2弁座162を弁部19cに着座させると共に、
その弁部19cを第1弁座161から引き離し、
それらの間に再び間隙gを形成するので、その間
隙gを通して両作動室A,Bの気圧が相互に素早
く均衡し、それらの気圧差がなくなれば、ブース
タピストン2は、戻しばね7の弾発力で後退す
る。
ところで、ブースタピストン2においては、円
板部2aのヒンジボス34,34に連結部材30
のヒンジピン32,32を挿入することにより、
円板部2a及び連結部材30の小組立体を予め構
成することができる。したがつてブースタピスト
ン2の組立時には、円板部2aにボス部2bを嵌
入後、ヒンジピン32,32を軸として連結部材
30をボス部2b側へ回動し、固着部材により、
即ちボルト35、押え板36及びナツト37によ
り連結棒33を円板部2aに固着するという極め
て簡単な作業により、ボス部2bを円板部2aに
固着することができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、ボス部の軸線を
挟んでその前面を横切る一対の押え棒と、この両
押え棒の各一端を屈曲してなる一対のヒンジピン
と、両押え棒の他端相互を連結する連結棒とから
なる連結部材を弾性を有する一本の鋼線により形
成し、両ヒンジピンを円板部前面に切起した一対
のピンボスに挿入する一方、連結棒を固着部材に
より円板部に固着して、押え棒を撓ませつゝボス
部前面に圧着させたので、ブースタピストンに気
圧差が作用したとき、円板部と共に連結部材を撓
ませて、円板部の連結部材との当接部に集中応力
が発生することを回避することができ、円板部の
耐久性が向上する。しかも、連結部材の押え棒が
その撓み弾性によりボス部前面に圧着しているか
ら、円板部の変形時でもその圧着状態を保ち得
て、打音の原因となる隙間の発生を防止すること
ができる。その上、連結部材は一本の鋼線を屈曲
して構成されるので、極めて安価に得られる。ま
た、円板部のヒンジボスに連結部材のヒンジピン
を挿入して円板部及び連結部材の小組立体を予め
構成しておくことができるから、ブースタピスト
ンの組立を簡単に行うことができ、のみならず分
解時には連結部材の紛失を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は本考案のブースタピストンを備えた負圧式倍力
装置の縦断側面図、第2図は第1図の−線断
面図である。 S……負圧式倍力装置、2……ブースタピスト
ン、2a……円板部、2b……ボス部、3……ピ
ストンダイヤフラム、29……連結フランジ、3
0……連結部材、31……押え棒、32……ヒン
ジピン、34……ヒンジボス、35,36,37
……固着部材としてのボルト、押え板及びナツ
ト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ピストンダイヤフラム3を背面に重合される円
    板部2aと、この円板部2aの中心部を貫通する
    ボス部2bとに分割され、このボス部2bに一体
    に形成されて円板部2aの前面に当接する連結フ
    ランジ29を連結部材30を介して円板部2aに
    連結してなる、負圧式倍力装置用ブースタピスト
    ンであつて、 前記ボス部2bの軸線を挟んでその前面を横切
    る一対の押え棒31と、この両押え棒31の各一
    端を屈曲してなる一対のヒンジピン32と、前記
    両押え棒31の他端相互を連結する連結棒33と
    からなる連結部材30を弾性を有する一本の鋼線
    により形成し、前記両ヒンジピン32を前記円板
    部2a前面に切起した一対のピンボス24に挿入
    する一方、前記連結棒33を固着部材35〜37
    により前記円板部2aに固着して、前記押え棒3
    1を撓ませつゝ前記ボス部2b前面に圧着させた
    ことを特徴とする、負圧式倍力装置用ブースタピ
    ストン。
JP1985185650U 1985-12-02 1985-12-02 Expired JPH043900Y2 (ja)

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JPS6292965U JPS6292965U (ja) 1987-06-13
JPH043900Y2 true JPH043900Y2 (ja) 1992-02-05

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JP1985185650U Expired JPH043900Y2 (ja) 1985-12-02 1985-12-02

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56120442A (en) * 1980-02-27 1981-09-21 Aisin Seiki Co Ltd Brake booster for automobile
JPS5718554A (en) * 1980-05-22 1982-01-30 Teves Gmbh Alfred Brake power booster mechanically controlled

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56120442A (en) * 1980-02-27 1981-09-21 Aisin Seiki Co Ltd Brake booster for automobile
JPS5718554A (en) * 1980-05-22 1982-01-30 Teves Gmbh Alfred Brake power booster mechanically controlled

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JPS6292965U (ja) 1987-06-13

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