JPH09121902A - 製靴用スエード調底材、及びその製造方法 - Google Patents

製靴用スエード調底材、及びその製造方法

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JPH09121902A
JPH09121902A JP8094606A JP9460696A JPH09121902A JP H09121902 A JPH09121902 A JP H09121902A JP 8094606 A JP8094606 A JP 8094606A JP 9460696 A JP9460696 A JP 9460696A JP H09121902 A JPH09121902 A JP H09121902A
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JP
Japan
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short fibers
suede
fibrillated short
sole material
rubber
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Application number
JP8094606A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ideue
寛 井出上
Gakuo Date
岳夫 伊達
Shozaburo Dobashi
正三郎 土橋
Kyuichiro Uchida
久一郎 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOSUKO KK
Hiroshima Kasei Ltd
Tosco Corp Japan
Original Assignee
TOSUKO KK
Hiroshima Kasei Ltd
Tosco Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間の使用によってもりツチな風合が損な
われない製靴用底材の提供。 【構成】 製靴用底材に適したゴムマトリツクスコンパ
ウンド中にフイブリル化した短繊維を配合し、加硫後、
表面をバフィング処理して、表層のフイブリル化短繊維
を起毛させる。製靴用底材に適したゴムマトリツクスコ
ンパウンド中にフイブリル化した短繊維を配合し、加硫
後、表面をバフィング処理して、表層のフイブリル化短
繊維を起毛させた後、所定の柄をグラビヤ印刷し、さら
にトップコート層を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製靴用底材、及びその
製造方法に関する。より詳細に述べると、本発明は、ス
エード調風合いを有する製靴用底材、及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】スエードは、子ウシやヤギなどの皮をな
めし、その皮の裏側をサンドペーパ等で毛羽立てて、ビ
ロード状に柔らかく仕上げたものである。その長所は、
上品で、柔らかい風合いをもつことである。その長所を
生かして、衣料、製靴材料として使用されている。スエ
ード調合成皮革を製造する代表的な従来技術としては、
天然、或いは合成の各種繊維で製造された不織布、織
布、或いは編布からなる基布に、通常ポリウレタンエラ
ストマー、或いは天然ゴム、若しくは合成ゴムを主体と
する重合体を含浸させ、湿式凝固、或いは乾式凝固によ
り多孔質構造にし、この表面をサンドペーパ等でバフィ
ングしてスエード調にする方法がある。
【0003】また、別の従来技術は、合成繊維ウエブ層
と不織布シートを積層させた積層シートをニードルパン
チ加工し、ポリウレタンエラストマー、或いは天然ゴ
ム、若しくは合成ゴムを主体とする重合体を含浸させ、
湿式凝固、或いは乾式凝固により多孔質構造にし、この
表面をサンドペーパ等でバフィングしてスエード調にす
る方法等がある。
【0004】これらの従来技術で製造されたスエード調
合成皮革は、製靴用底材として使用するには、引裂き強
度、或いは引張り強度等が弱い、或いは層間剥離を起し
やすい、或いは繊維と基材ゴムとの密着性が弱いため、
使用経過中に繊維が脱離するという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る課題は、スエード調合成皮革を製造する従来技術で
は、引裂き強度、或いは引っ張り強度等物性を有し、層
間剥離を起さない靴用底材としての使用に耐えるスエー
ド調底材が製造出来なかったことである。発明が解決し
ようとする別の課題、及び利点は以下逐次明らかにされ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するための手段を策定するにあたり、底材とし
ての使用に耐えるためには、高い引裂き強度、柔軟性、
弾性等底材としての諸物性を操持すること。層間剥離
を起さないこと。均質で、リッチなスエード調を有す
ること等を主として検討した。検討を重ねた結果、を
解決するためには、マトリクッスを天然、或いは合成ゴ
ムとすること。を解決するためには、従来技術のよう
に、合成繊維ウエブ層と不織布シートを積層させた榛層
シートのような複層機造の基布を使用しないこと。を
解決するためには、表面をバフィングした場合、リッチ
に起毛するように、多量の短繊維を、マトリックス中に
配合すればよいこと、或いは短繊維が均一に露出してい
るゴムマトリックスの表層に所定の柄をグラビヤ印刷
し、所望によってトップコートを塗布すれば高級感が一
層向上されたスエード調にすることができることを発見
した。また、短繊維をゴムに配合することにより、加工
性が改善され、変形、収縮が小さく、硬さを増しの解
決にも資すること、及び発泡体に配合すると均一な気泡
が得られることを理解した。
【0007】従って、上記課題を解決するための手段で
ある本発明は、製靴用底材に適したゴムマトリツクス中
に配合されているフィブリル化短繊維が、ゴムマトリツ
クスの表層から均一に露出していて起毛状態にあること
を特徴とする製靴用スエード調底材である。
【0008】さらに、上記課題を解決するための手段で
ある本発明は、製靴用底材に適したゴムマトリツクス中
にフィブリル化短繊維が均一に配合されていて、その表
面に所定の柄のグラビヤ印刷、及びトップコート層が施
されていて、前記フィブリル化短繊維の一部が前記グラ
ビヤ印刷、及びトップコート層内に埋入されていて、一
部が前記トップコート層の表面から露出していることを
特徴とする製靴用スエード調底材である。
【0009】本発明のリッチで、且つ堅牢なスエード調
製靴用スエード調底材は、天然、或いは合成ゴム、若し
くはそれらを混合したゴムにゴム用各種添加剤、及びフ
イブリル化短繊維を配合し、常法により圧縮成形により
シート状に成形し、ついでシートの表面をバフィング処
理し、表層のフィブリル化短繊維を起毛させることによ
って製造される。
【0010】また、本発明のリッチで、且つ堅牢な製靴
用スエード調底材は、天然、或いは合成ゴム、若しくは
それらを混合したゴムにゴム用各種添加剤、及びフイブ
リル化短繊維を配合し、常法により圧縮成形によりシー
ト状に成形し、ついでシートの表面をバフィング処理
し、表層のフィブリル化短繊維を起毛させて、表層面に
露出させた後、前記表層面に少なくとも一層のプライマ
ーを塗布し、所定の柄をグラビヤ印刷し、次いで印刷面
に少なくとも一層のトップコート層を塗布し、前記フィ
ブリル化短繊維の一部を前記グラビヤ印刷、及びトップ
コート層内に埋入させ、一部を前記トップコート層の表
面から露出させることによって製造される。
【0011】本発明で使用される繊維としては、木綿、
麻、レーヨン、アセテート等の天然繊維、或いはナイロ
ン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリオレフ
イン等の合成繊維の短繊維が例示される。ただし、バフ
ィング加工の際、シートの表面温度が上昇するので、こ
の温度に耐える繊維を使用する必要があるが、この問題
は、バフィング技術の改善、たとえばバフィング速度の
適性な選定等によって解決される。また、木綿繊維の場
合は、いわゆるハリ、とコシに難点があるが、この問題
も木綿繊維の表面を改質することによって解決される。
コスト、及び効果等を勘案すると、本発明で使用される
最も好ましい繊維は、麻の短繊維であることが分かっ
た。然しながら、麻以外の天然繊維、或いは合成繊維も
適当な処理をして表面を改質することによって本発明で
使用される。
【0012】コスト、及び効果等を考えると、本発明で
使用される最も好ましい繊維は、麻の短繊維で、下記に
例示する値を有するものが好ましい; 繊維長さ 0.1〜5mm 繊維径 1〜10μ 結晶化度 20〜50% 繊維の含水率 7〜10%
【0013】本発明で使用する短繊維は、バフィング加
工した際、できるだけリッチに起毛させて、天然のスエ
ードに近い風合いを発現させるためにも、また短繊維同
士、或いはゴムマトリツクスへの絡み効果を良好にする
ためにも、繊維を構成するモノフィラメントを縦方向に
裂開させた、いわゆるフイブリル化した短繊維が好まし
い。従って、本発明で使用する最も好ましい繊維は、上
記の数値範囲を有するフィブリル化した麻の短繊維であ
る。然しながら、麻以外の天然繊維、或いは合成繊維も
適当な処理をして表面を改質することによって本発明で
使用される。従って、表面が改質された天然、或いは合
成繊維のフイブリル化短繊維も本発明で使用される。
【0014】本発明で使用される短繊維の配合量は、5
〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部で、5
重量部以下の場合、リッチな風合いのスエード調が得ら
れず、50重量部以上の場合、加工し難く、且つコスト
上の利点がない。
【0015】本発明で使用されるゴムは、天然、或いは
合成ゴムから底材として適した材料が適宜選択される。
底材のマトリックスとしてのゴムは、発泡させてもよ
く、発泡させた場合は、軽量化という本来の効果に加え
て、発泡部分、及びバフィング加工により起毛された短
繊維部分の屈折率の変化による光学的効果により、陰影
と深みのある良好な風合いのスエード調が得られる。
【0016】本発明の基本的な底材は、底材に適した天
然、或いは合成ゴムに、短繊維、及び充填剤、加工助
剤、加硫剤、加硫促進剤、滑剤、着色剤、発泡剤等を適
宜配合しプレス加工によって、厚さ3mmのシートに成
形した後、4〜5m/mmのバフィング速度で研磨して
表面の短繊維を起毛させることによって製造される。
【0017】さらに、本発明の製靴用底材は、上述した
方法によって製造された基本的な底材の表面にプライマ
ーとして一液架橋型ウレタン樹脂溶液を塗布し、さらに
希望によりに第2二プライマーとして二液架橋型ウレタ
ン樹脂溶液を塗布した後、一液架橋型ウレタン樹脂溶液
をベタとして少なくとも1回、好ましくは3回塗布し、
室温で10分間乾燥し、所定の柄を印刷した後、トップ
コートとして、例えば厚さ0.01〜0.03mmのポ
リウレタン溶液を、好ましくは2回塗布する。トップコ
ートを塗布したゴムシートを乾燥炉、例えば遠赤外炉で
乾燥した後、冷却することによって製造される。
【0018】本発明で製造される基本的な底材の表面に
グラビヤ印刷をし、さらにその表面にトップコート層を
施すことによって、基本的な底材のゴムマトリックスの
表層面から均一に露出していたフィブリル化短繊維の一
部がグラビヤ印刷、及びトップコート層内に埋入され、
一部がトップコート層の表面から露出される。従って、
底材のトップコート層の表面から露出しているフィブリ
ル化短繊維が、スエードに特有の風合い、及び感触を付
与し、一方グラビヤ印刷、及びトップコート層内に埋入
されているフィブリル化短繊維が、印刷の効果と相俟っ
て一層向上された光学的効果を発現し、グラビヤ印刷を
施さない底材に比べて高級感が一層向上し、底材として
の用途が拡大される。
【0019】以下、実施例、及び比較例によって本発明
を具体的に説明する。
【実施例1】実施例1は、ソリッドのスエード調底材を
製造する例である。 (1)使用した短繊維 繊維長 0.8mm 繊維径 約2〜7μ 結晶化度 約40% 含水率 約8%
【0020】 (2)配合表−1 成 分 配合量(重量部) SBR1502 75 二ポール2057SS(日本ゼオン製) 25 短繊維 20 亜鉛華 5 老化防止剤 1.5 ハードクレー 60 二プシールER−R(日本シリカ製) 45 カーボンブラック 30 プロセスオイル 10
【0021】(3)配合表−2成 分 配合量(重量部) 硫黄 2.7 促進剤 TT 0.3 促進剤 DM 1.5 促進剤 F 1.5 トリエタノールアミン 1 ステアリン酸 1
【0022】表−1の配合物を、約6分間、60℃で常
法によりバンバリーミキサーで混練りし、表−2の配合
物をオープンロールにて添加した。ついで、温度165
℃、圧力100Kg/cmで、圧縮成形により、10
00mm×1200mm×3mmのシートを製造した。
ついで、このシートをサンデイングベルトAA−80
(三共理化学(株)製)を使用して、5m/分のバフィ
ング速度でシートの表層をバフィングした。バフィング
の結果製造された表面は、きめ細かい、ビロード風のス
エード調であった。さらに、20倍の顕微鏡で表面を観
察した結果、1cm当たり、約500本の起毛された
短繊維が観察された。
【0023】
【実施例2】実施例2は、スポンジのスエード調底材を
製造する例である。 (1) 使用した短繊維 実施例1と同じ短繊維を使用した。 (2)配合表−3 成 分 配合量(重量部) RB820(日本合成ゴム製) 50 二ポール2057SS(日本ゼオン製) 30 天然ゴム 20 亜鉛華 5 二プシールVN 30 HAF カーボンブラック 10 ポリエチレングリコール 2 ハードクレー 10
【0024】(3)配合表−4成 分 配合量(重量部) 硫黄 2.5 促進剤 F 0.5 促進剤 DM 0.5 ビニホールAK#2 5 (発泡剤) ステアリン酸 1
【0024】表−3の配合物を、約5分間、60℃で常
法によりバンバリーミキサーで混練りし、表−4の配合
物をオープンロールにて添加した。ついで、温度160
℃、圧力100kg/cmで、圧縮成形により、10
00mm×1200mm×10mmのシートを製造し
た。製造されたシートの、発泡倍率は、1.3であっ
た。ついで、このシートをサンデイングベルトAA−8
0(三共理化学(株)製)を使用して、5m/分のバフ
ィング速度でシートの表層をバフィングした。バフィン
グの結果製造された表面は、きめ細かい、ビロード風の
スエード調であった。さらに、20倍の顕微鏡で表面を
観察した結果、1cm当たり、約500本の起毛され
た短繊維が観察された。さらに、表面が発泡しているの
で、表面の乱反射と、起毛された短繊維との間に微妙な
光学的効果が発現され、実施例1で製造した底材とは、
異なった風合いの底材が得られた。なお、実施例1、及
び2で製造された底材は、靴底としての使用に耐える諸
物性を有していた。
【0026】
【比較例】下記の特性を有するフイブリル化していない
麻の短繊維を使用した。 繊維長さ 0.8mm 繊維径 約50μm 結晶化度 約79% 繊維の含水率 約8% 上記の短繊維を使用した以外は、実施例1と同じ手順で
実験を行なった。比較例で製造された底材と実施例1で
製造された底材について、それぞれセロファンテープに
よる短繊維の剥離テストを行なった、その結果、実施例
1、即ちフイブリル化短繊維を使用した場合は、表面か
ら短繊維は殆ど剥離しなかったが、比較例、即ち、非フ
イブリル化短繊維を使用しない場合は、表面の糠繊維の
殆どが剥離され、またスエード状態も貧弱であった。こ
のことから、短繊維をフイブリル化することにより、短
繊維同士の絡み、及びゴムマトリツクスへの絡みが強固
になること、及びリッチな風合いのスエード調になるこ
とが確認された。
【0027】
【実施例3】実施例1で製造したソリッドの底材の表面
にグラビヤ印刷した。印刷工程で使用した各処理剤は下
記の通りである。 第1プライマー :一液架橋反応型ウレタン樹脂溶液 第2プライマー :二液架橋反応型ウレタン樹脂溶液 第1ベタ :一液架橋反応型ウレタン樹脂溶液 第1トップコート :二液架橋反応型ウレタン樹脂溶液 第1トップコート :二液架橋反応型ウレタン樹脂溶液
【0028】実施例1で製造した底材の表面に第1プラ
イマーを塗布氏、乾燥後第2プライマーを塗布した。プ
ライマー塗布後、第1ベタ、第2ベタ、及び第3ベタの
順で塗布した後、室温で10分間乾燥し、次いで所定の
柄を印刷した後、第1トップコート、及び第2トップコ
ートを塗布した後、130℃で5分間熱風炉を通過させ
た後、冷却した。
【0029】
【実施例4】実施例2で製造したスポンジの底材に実施
例3と同じ手順でグラビヤ印刷を施した。
【0030】印刷面の観察 実施例3、及び4で製造した底材の印刷表面を40倍の
顕微鏡で観察したところ、印刷する前は底材に表層面か
ら均一に露出していたフィブリル化短繊維の一部が、グ
ラビヤ印刷、及びトップコート層内に埋入されていて、
印刷の効果と相俟って一層向上された光学的効果を発現
していて、一方フィブリル化短繊維の一部がトップコー
ト層の表面から露出しているので、スエードに特有の風
合い、及び感触が維持されていた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による基本
的靴用底材は、ゴムマトリツクス中にフイブリル化した
短繊維を配合し、加硫後、表面をバフィング処理して起
毛させて製造しするので、風合いに優れた、リッチな
スエード調底材となる。短繊維がフィブリル化されて
いるので、ゴムマトリツクス内で短繊維同士が強固に絡
み合っているので、長期間の使用によっても、短繊維が
表面から剥離されず、スエード調の風合いが長く保持さ
れ、また繊維の先端表面が複雑に裂開しているので、微
妙で、深みのあるスエード調が得られる。製靴用底材
としての物性を向上させる。等の効果が得られる。ま
た、基本的靴用底材の表面にグラブヤ印刷して得られる
本発明の底材は、印刷する前は底材に表層面から均一に
露出していたろ、印刷する前は底材に表層面から均一に
露出していたフィブリル化短繊維の一部が、グラビヤ印
刷、及びトップコート層内に埋入されているので、印刷
の効果と相俟って一層向上された光学的効果を発現し、
一方フィブリル化短繊維の一部がトップコート層の表面
から露出しているので、スエードに特有の風合い、及び
感触が維持され、全体として堅牢度、及び高級感が向上
し、長期間の使用によってもリッチな風合いが損なわれ
ない製靴用底材としての用途が拡大される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/16 (72)発明者 土橋 正三郎 広島県三原市宮浦5丁目22−3 (72)発明者 内田 久一郎 広島県三原市城町573−7

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製靴用スエード調底材であって、製靴用
    底材に適したゴムマトリツクス中に配合されているフィ
    ブリル化短繊維が、ゴムマトリツクスの表層から均一に
    露出していて起毛状態にあることを特徴とする製靴用ス
    エード調底材。
  2. 【請求項2】 製靴用スエード調底材であって、製靴用
    底材に適したゴムマトリツクス中にフィブリル化短繊維
    が均一に配合されていて、その表面に所定の柄のグラビ
    ヤ印刷、及びトップコート層が施されていて、前記フィ
    ブリル化短繊維の一部が前記グラビヤ印刷、及びトップ
    コート層内に埋入されていて、一部が前記トップコート
    層の表面から露出していることを特徴とする製靴用スエ
    ード調底材。
  3. 【請求項3】 製靴用スエード調底材の製造方法であっ
    て、天然、或いは合成ゴム、若しくはそれらを混合した
    ゴムにゴム用各種添加剤、及びフイブリル化短繊維を配
    合し、常法により圧縮成形によりシート状に成形し、つ
    いでシートの表面をバフィング処理し、表層のフィブリ
    ル化短繊維を起毛させて、表層面に露出させることから
    成るリッチで、且つ堅牢なスエード調底材を製造する方
    法。
  4. 【請求項4】 製靴用スエード調底材の製造方法であっ
    て、天然、或いは合成ゴム、若しくはそれらを混合した
    ゴムにゴム用各種添加剤、及びフイブリル化短繊維を配
    合し、常法により圧縮成形によりシート状に成形し、つ
    いでシートの表面をバフィング処理し、表層のフィブリ
    ル化短繊維を起毛させて、表層面に露出させた後、前記
    表層面に少なくとも一層のプライマーを塗布し、所定の
    柄をグラビヤ印刷し、次いで印刷面に少なくとも一層の
    トップコート層を塗布し、前記フィブリル化短繊維の一
    部を前記グラビヤ印刷、及びトップコート層内に埋入さ
    せ、一部を前記トップコート層の表面から露出させるこ
    とから成るリッチで、且つ堅牢なスエード調底材を製造
    する方法。
  5. 【請求項5】 フイブリル化短繊維が、麻のフイブリル
    化短繊維である請求項1、或いは2に記載の製靴用スエ
    ード調底材。
  6. 【請求項6】 フイブリル化短繊維が、麻のフイブリル
    化短繊維である請求項3、或いは4に記載の製靴用スエ
    ード調底材を製造する方法。
  7. 【請求項7】 フイブリル化短繊維が、表面が改質され
    た天然、或いは合成繊維である請求項1、或いは2に記
    載の製靴用スエード調底材。
  8. 【請求項8】 フイブリル化短繊維が、表面が改質され
    た天然、或いは合成繊維である請求項3、或いは4に記
    載の製靴用スエード調底材を製造する方法。
JP8094606A 1995-08-29 1996-03-12 製靴用スエード調底材、及びその製造方法 Pending JPH09121902A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512066A (ja) * 1997-07-29 2001-08-21 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 微細構造化ポリマー基材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512066A (ja) * 1997-07-29 2001-08-21 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 微細構造化ポリマー基材

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