JPH09121506A - 扁平型振動モータ - Google Patents

扁平型振動モータ

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Publication number
JPH09121506A
JPH09121506A JP27731195A JP27731195A JPH09121506A JP H09121506 A JPH09121506 A JP H09121506A JP 27731195 A JP27731195 A JP 27731195A JP 27731195 A JP27731195 A JP 27731195A JP H09121506 A JPH09121506 A JP H09121506A
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JP
Japan
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resin
eccentric frame
flat
core coil
vibration motor
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Application number
JP27731195A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakashita
広志 坂下
Shinichi Wakabayashi
慎一 若林
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心フレームの組付コストを低減すると共
に、軸受部の充分な同軸度を得ることが可能な扁平型振
動モータを提供することを目的とする。 【解決手段】 扁平カップ状のケース16と、ケース1
6の開口部を覆う底板11とからなるケース16内に回
転自在に支承された空芯コイル3を保持する偏心フレー
ム1を備え、偏心フレーム1が回転することにより振動
を発生する扁平型振動モータ。偏心フレーム1は、第1
の樹脂Aと第2の樹脂Bとが二色成形されてなり、第1
の樹脂Aと第2の樹脂Bの何れか一方の表面に所定形状
の金属パターンが成膜されている。偏心フレーム1には
m相の空芯コイル3が保持されるとともに、金属パター
ン5からなり、しかも、m相の空芯コイル3の各電極と
接続されたm・n個のセグメントを有する平面整流子部
4を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の空芯コイル
をロータの片側に偏位して配置してなる扁平型振動モー
タに関するもので、例えば、ポケットベルやPHS(簡
易型携帯電話)等において個別呼び出し信号を受信した
ことを振動を発することで報知する、というような用途
に用いることができるものである。
【0002】
【従来の技術】ポケットベルやPHS等において、個別
呼び出し信号を受信したことを報知するための手段の一
つとして、回転により振動を発生させる扁平型振動モー
タが用いられることがある。モータの回転により振動を
発生させるためには、モータの出力軸に、重心が偏った
偏心板を設ければよいが、薄型化を図ると共に消費電流
を小さくするために、複数の駆動コイルをロータの片側
に偏位させて配置したものが提案されている。図7、図
8にこれを示す。
【0003】図7、図8において、扁平型振動モータ
は、カップ状のケース36と、このケース36の開放端
に被せられた端板31と、上記ケース36と端板31の
中心孔に圧入固定された含油軸受32、35と、この含
油軸受32、35によって回転自在に支持された回転軸
33と、含油軸受32、35間において回転軸33に一
体に設けられたボス34と、このボス34の外周側に樹
脂により一体成形されたロータホルダー21と、このロ
ータホルダー21に埋め込まれた3個の駆動コイル23
と、上記ロータホルダー21の内周側に固定され上記駆
動コイル23の電極と接続される平面整流子38と、端
板31上に配設されると共に先端部が平面整流子38と
摺接しているブラシ37と、上記端板31の内面側に上
記駆動コイル23に対向させて固定された扁平なリング
状のマグネット39とを有してなる。上記3個の駆動コ
イル23はロータホルダー21に回転軸33から偏って
配置され、ロータ30が回転駆動されると、その重量の
アンバランスにより振動が発生するようになっている。
ブラシ37と平面整流子部38を介して各駆動コイル2
3に通電し、また、ロータ30の回転位置に応じて各駆
動コイル23への通電を切り替えることによりロータ3
0を連続的に回転駆動することができる。ロータ30が
回転駆動されると、上記のように振動が発生する。
【0004】以上説明した従来の扁平型振動モータによ
れば、複数の駆動コイル23をロータホルダー21に偏
らせて配置することにより、重心を片方に移動させロー
タ自体をアンバランスにして振動を発生させるようにし
たため、ロータの重量配分をアンバランスにするための
部品を新たに付加する必要がなく、薄型で、消費電流の
少ない効率の高い扁平型振動モータを得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の扁平型振動モータでは、含油軸受32、35とロー
タ30が別部品からなるため、部品点数が増大し、組立
コストが高騰してしまう。また、含油軸受32、35に
対するロータ30の直角度が、ロータ30(ボス34)
の回転軸33への圧入精度に影響されるため、十分な同
軸度が得られず、ロータ30が回転する場合に含油軸受
32、35に対してロータ30は振れながら回転してし
まう。さらに、ロータ30は、ボス34と駆動コイル2
3を除けば樹脂製のロータホルダ21からなるため、比
重が小さく、このため、かなり高速に回転させないと振
動が発生しないといった問題点を有していた。
【0006】さらに、上記扁平型振動モータに用いられ
る駆動コイル23は、一方の面に絶縁層が形成された導
体箔を芯に所定回数巻き付けた後、適宜の厚さ寸法で切
断することによって得られる空芯コイルであり、内周側
と外周側に存在する巻始め部と巻終り部の絶縁層が剥離
されて電極が形成されている。このような駆動コイル2
3では、平面整流子38と結線する際、コイルの一部を
つぶして凹部を形成し、この凹部内に空芯コイルの内側
の電極と接続された導線を這わせて引き回していた。し
かし、駆動コイル23は導体箔からなるため、一部をつ
ぶして凹部を形成すると、導体箔が切れて、断線を引き
起こす心配があった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解消するためになされたもので、偏心フレームの組付
コストを低減すると共に、軸受部の充分な同軸度を得る
ことが可能な扁平型振動モータを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
扁平カップ状のケースとケースの開口部を覆う底板とか
らなるケース内に回転自在に支承された空芯コイルを保
持する偏心フレームを備え、該偏心フレームが回転する
ことにより振動を発生する扁平型振動モータであって、
偏心フレームは、第1の樹脂と第2の樹脂とが二色成形
されてなり、第1の樹脂と第2の樹脂の何れか一方の表
面に所定形状の金属パターンが成膜されていることを特
徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、偏心フレームには
m相の空芯コイルが保持されるとともに、金属パターン
からなり、しかも、m相の空芯コイルの各電極と接続さ
れたm・n(nは1以上の整数)個のセグメントを有す
る平面整流子部を備えていることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、各空芯コイルの一
方の電極が、平面整流子部のm・n個のセグメントにス
ルーホールを介して接続され、他方の電極が金属パター
ンにコモン接続されて、m相の空芯コイルがスター結線
されていることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、偏心フレームと固
定軸を内孔に挿通する軸受部が一体形成されていること
を特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、内孔の内周面に金
属パターンが成膜されていることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、偏心フレームの軸
受部が内周面に凹部を有し、この凹部が潤滑油の溜まり
部となっていることを特徴とする。
【0014】偏心フレームは、第1の樹脂と第2の樹脂
を二色成形した後、第1の樹脂と第2の樹脂の何れかに
金属パターンを成膜することにより偏心フレームが形成
される。偏心フレームを構成する各部分が一体に成形さ
れるため、軸受部の直角度も良好となり、振れることな
く回転駆動される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる扁平型振動
モータの実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図1ないし図3において、底板11の中央には孔1
1aが形成されており、この孔11aには固定軸13が
圧入または溶接、接着によって固定されている。また、
底板11には固定軸13よりも外周側の部分にリング状
の駆動用マグネット19が取り付けられている。
【0016】固定軸13の外周面には偏心フレーム1が
挿通されている。偏心フレーム1は樹脂からなり、しか
も、後述するように第1の樹脂と第2の樹脂とを2色成
形することによって成形されている。このような偏心フ
レーム1は、空芯コイル3を保持する保持部1bと、保
持部1b上の重心から外れた位置に形成された軸受部1
a、軸部1aの外周に形成された平面整流子部4等を有
している。軸受部1aは保持部1bと一体となった部材
であり、円筒状で底板11側に突出し、しかも、内周面
は固定軸13に対して相対回転自在に挿通されている。
【0017】また、保持部1b上には、軸受部1aを中
心とした同心円上の偏った位置に、それぞれ同じ大きさ
の孔1g、1g’、1g”が形成されている。保持部1
bの上面には、孔1gと孔1g’の間の部分にメッキ等
により膜状のコモン電極5aが、孔1g’と孔1g”の
間の部分にもメッキ等により膜状のコモン電極5a’が
形成されている。コモン電極5aは、孔1g、1g’内
の壁面に対して延出成形されている。また、コモン電極
5a’も、孔1g’、1g”内の壁面に対して延出形成
されていて、これらのコモン電極5a、5a’は図示し
ない導電パターンによって共に導通している。
【0018】保持部1bの外周側の一部には駆動用マグ
ネット19側に向かって軸方向に起立した鍔部1cが形
成されている。鍔部1cは孔1g内に及んでおり、この
鍔部1cの上面で孔1g、1g’、1g”に嵌め込まれ
る3相の空芯コイル3を保持する役割を果たしている。
さらに、軸受部1aの根本の部分には平面整流子部4が
一体成形されている。平面整流子部4は略円形状で、外
周側の庇状の部分が孔1gの内側に及んで、鍔部1cと
同様に孔1gに嵌め込まれる空芯コイル3を保持する役
割を果たしている。
【0019】さらに、平面整流子部4の、底板11側の
表面(図1において下面側)には金属パターン5が形成
されている。金属パターン5は、空芯コイル3の相数
(=3)の1以上の整数倍、図示の例では9個の扇状の
セグメントを有しており、各セグメントは軸受部1aを
中心として放射状に並べられている。各セグメントは、
右まわりにセグメントU1−セグメントV1−セグメン
トW1−セグメントU2−セグメントV2−セグメント
W2−セグメントU3−セグメントV3−セグメントW
3の順に並べられており、セグメントU1、U2、U3
がグループUを、セグメントV1、V2、V3がグルー
プVを、セグメントW1、W2、W3がグループWを構
成している。
【0020】上記9つのセグメントのうち、グループW
を構成する3つの電極W1、W2、W3は、平面整流子
部4の外縁部に形成されたパターン5gによって互いに
接続されている。また、グループVを構成する3つの電
極V1、V2、V3は、軸受部1aの外側(根本の部
分)に位置するパターン5hによって互いに接続されて
いる。上記各種セグメントのうち、セグメントV1、W
3は、図3に示すように、スルーホールV1a、W3a
によって裏面側に引き出され、図2において空芯コイル
3の内周側の電極と接続される端子5b、5cとなって
いる。さらに、セグメントU1、U2、U3も、スルー
ホールU1a、U2a、U3aによって裏面側に引き出
され、図2に示すように軸受部1aの中央孔1dより外
周側に形成されたパターン5eによって互いに接続され
ている。さらに、スルーホールU2aは、パターン5f
によって外側に引き出されている。このパターン5f
は、孔1g”の壁面を通り、しかも、保持部1bの孔1
g”内の壁面まで引き出され、空芯コイル3の電極と接
続される端子5dとなっている。
【0021】上記孔1g、1g’、1g”内には、空芯
コイル3がそれぞれ嵌め込まれている。空芯コイル3の
外周面あるいは内周面の特定箇所には、絶縁層を剥離す
ることによって電極が形成されている。空芯コイル3を
孔1g、1g’、1g”内に嵌め込むことにより、空芯
コイル3の外周面上の電極と、孔1g、1g’、1g”
内の壁面に延出形成されたコモン電極5a、5a’が、
また、空芯コイル3の内周面上に形成された電極と、金
属パターン5から延出形成された端子5b、5d、5c
とがそれぞれ接触し、又は、必要に応じて半田付される
ことにより電気的に接続される。さらに、3相の空芯コ
イル3は、孔1g、1g’、1g”に取り付けられるこ
とにより、金属パターン5及びコモン電極5a、5a’
によってスター結線されている。
【0022】平面整流子部4の下面に形成された各セグ
メント(U1〜W3)のうち、特定のセグメントに摺接
する図示しないブラシを介して空芯コイル3に通電する
と、駆動用マグネット19により空芯コイル3が付勢さ
れ、偏心フレーム1が回転駆動される。また、この偏心
フレーム1の回転駆動に伴い、図示しないブラシが摺接
するセグメントも順次切り換えられ、この結果、偏心フ
レーム1が連続回転駆動される。
【0023】一方、固定軸13の上端部には、扁平カッ
プ状のケース16が取り付けられている。ケース16の
周壁16aの下端部は、底板11の外周に対して取り付
けられているため、ケース16は、偏心フレーム1や、
底板11に対して取り付けられた駆動用マグネット19
等のステータ部材を上側から覆い、しかも駆動用マグネ
ット19等のステータ部材をケース16の内部に収納し
た形態となっている。
【0024】上記扁平型振動モータにおいて、前述のよ
うに各空芯コイル3への通電を切換制御することにより
偏心フレーム1を回転駆動すると、偏心フレーム1の重
量のアンバランスにより振動が発生するようになってい
る。従って、偏心フレーム1の回転位置に応じて各空芯
コイル3への通電を切り替えることにより偏心フレーム
1が連続的に回転駆動され、偏心フレーム1の重量のア
ンバランスによる振動が連続的に発生される。
【0025】次に、上記扁平型振動モータに使用される
偏心フレーム1について詳細に説明する。図4、図5に
おいて、偏心フレーム1は第1の樹脂Aと第2の樹脂B
とを用いて、二色成形することによって形成されてい
る。偏心フレーム1を形成する場合、まず、第一次成形
では、液晶ポリマー等の熱可塑性の樹脂等を用いて第1
の樹脂Aが形成される。第1の樹脂Aによって形成され
るのは、偏心フレーム1の保持部1b、平面整流子部4
等の各部分である。次に、第1の樹脂Aの表面を触媒処
理する。この触媒処理は、樹脂に対して金属メッキを施
し易くするためのものであり、例えば表面に銅を被着さ
せる方法が採られる。あるいはまた、予め第1の樹脂A
に銅粒子を含有させて成形すれば、触媒処理をしなくて
も、その表面に金属メッキを施すことができる。次に、
このような第1の樹脂Aに対して、第2の樹脂Bがモー
ルド成形される。第2の樹脂Bを成形することにより、
偏心フレーム1の鍔部1cや軸受部1aが形成されると
ともに、第2の樹脂Bの表面に第1の樹脂Aが所定のパ
ターンを描いて存在するようになる。なお、このモール
ド成形の際、後に第1の樹脂Aの表面に金属メッキでパ
ターンを形成する部分には、第2の樹脂Bが及ばないよ
うに成形される。こうして、第1の樹脂Aおよび第2の
樹脂Bを二色成形して形成された偏心フレームの表面
に、周知のメッキ工法で金属メッキ処理を施す。このと
き、予め触媒処理した第1の樹脂Aの表面にのみメッキ
が施されるので、そこに所定の金属パターン5が形成さ
れる。なお、「二色成形」とは、上記のように、一つの
部材を第1の樹脂と第2の樹脂とで成形することを意味
し、必ずしも外観上二色である必要はない。
【0026】以上のような構成の扁平型振動モータで
は、偏心フレーム1を、一次成形で保持部1b、孔1
g、平面整流子部4等を有する第1の樹脂Aを形成した
後に、第1の樹脂Aに対して第2の樹脂Bを成形して鍔
部1c、軸受部1a等を形成する、いわゆる二色成形に
よって形成し、この後、樹脂Aの表面、即ち、平面整流
子部4及び保持部1bの表面に金属パターン5を成膜し
た。このため、平面整流子部4と軸受部1a、保持部1
b等の一体化が可能となり、組立コストを低減させるこ
とができる。また、偏心フレーム1が、第1の樹脂Aと
第2の樹脂Bを二色成形することによって構成され、し
かも、固定軸13に挿通される軸受部1aと空芯コイル
3の保持部1bが一体成形されていることから、軸受部
1aに対する保持部1bの直角度を向上させることがで
き、十分な同軸度が得られ、回転の際、偏心フレーム1
が振れるのを解消することができる。
【0027】また、軸受部1aや鍔部1c等からなる第
2の樹脂Bは、メッキがのらない材質の樹脂から形成さ
れているため、樹脂Bを考慮することなく樹脂Aに対し
メッキによって金属パターン5を成膜できる。このた
め、パターン形成の自由度が高く様々な形状の金属パタ
ーン5が形成可能である。例えば、金属パターン5を外
周側に引き回して外周側の比重を増やし、アンバランス
量を増大させて、回転時の振動を大きくすることもでき
る。さらに、金属パターン5の一部を軸受部1aを半径
方向に貫通させて第1の樹脂A側の中央孔1d内に延出
して成膜すれば、金属パターン5と固定軸13を電気的
にショートさせることができ、図示しないブラシと平面
整流子部4のセグメントが導通した際のスパークを解消
して、安定した電流を得ることもできる。さらに、金属
パターン5は、パターン形成の自由度が高いことから、
空芯コイル3の電極に近い箇所に接続用のコモン端子5
a、5a’、端子5b、5c、5dを配置することも容
易である。各端子をこのような位置に配置することによ
り、空芯コイルを孔1g、1g’、1g”に嵌め込むだ
けで電極と各端子を接続することができるため、組費を
低減することができると共に、空芯コイル3に凹部など
を形成して変形させることもないため、断線の心配もな
い。さらに、金属パターン5は、第1の樹脂Aの一部で
ある保持部1b、平面整流子部4に形成されたスルーホ
ール(V1a、W3a、U1a、U2a、U3a)によ
って、第1の樹脂Aの両面に成膜することができるた
め、第1の樹脂A上のスペースを有効利用することがで
きる共に、金属パターン5のパターン形成の自由度をス
ルーホール(V1a、W3a、U1a、U2a、U3
a)によってなお一層向上させることができる。
【0028】さらに、金属パターン5の一部であるセグ
メント(U1〜W3)も他のパターンと同様にメッキに
よって形成されているため、極めて薄く、高速回転する
ブラシが当接してもばたつくことがない。従って、導通
が安定し電気ノイズ及び機械ノイズを低減させることが
できる。
【0029】なお、第1の樹脂A、第2の樹脂Bは、熱
可塑性の樹脂であればその選択は任意であり、例えば、
ポリカーボネイト(PC)やポリフェニレンサルファイ
ド(PPS)を採用することができる。さらに、第1の
樹脂A、第2の樹脂Bで、材質を異ならせなくてもよ
く、2つの樹脂A、Bを同一材質の樹脂から形成してよ
い。また、上記実施の形態では、平面整流子部4を含む
金属パターン5が形成される樹脂を「第1の樹脂」とし
たが、「第1の樹脂」および「第2の樹脂」の呼称対称
は相対的であり、金属パターン5を形成する方を「第2
の樹脂」としてもよい。
【0030】さらに、図6に示すように、軸受部1aの
中央孔1dの内周面に溝状の油溜まり部1fを形成し、
この油溜まり部1fに対してグリスや潤滑油等を封入し
ておくように構成してもよい。偏心フレーム1は樹脂製
ではあるが、油溜まり部1fに封入されたグリスや潤滑
油などによってさらに摺動を向上させることができる。
【0031】さらに、第1の樹脂A、あるいは、第2の
樹脂Bのうちのいずれかの樹脂の外周側の部分に金属片
をインサートモールドしてもよい。こうすれば、アンバ
ランス量が増大し、偏心フレーム1が回転する際の振動
を大きくすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、偏心フレームが、第1
の樹脂と第2の樹脂とを用いて二色成形されてなり、し
かも、第1の樹脂と第2の樹脂の何れか一方の表面には
所定形状の金属パターンが成膜されているため、偏心フ
レームを構成する各部品を一体成形することができ、組
立コストを低減させることが可能となる。また、偏心フ
レーム1を、第1の樹脂と第2の樹脂とを用いて二色成
形することによって一体成形したことから、軸受部と保
持部の直角度を確保して同軸度を向上させることができ
るため、振れのない偏心フレームの回転をが得られる。
さらに、偏心フレーム上への金属パターンの成膜の自由
度が向上するため、空芯コイル等の各種部品の組付位置
に金属パターンを配置することができ、空芯コイルなど
各種部品の組付を容易にすることが可能となる。さら
に、金属パターンの成膜にスルーホールを組み合わせる
ことにより、裏面側にも金属パターンを成膜することが
できるため、なお一層、金属パターン成膜の自由度を向
上させることが可能となる。
【0033】さらに、平面整流子部に成膜される金属パ
ターンの一部が、m相の空芯コイルの各電極と接続され
たm・n個のセグメントとなっているため、セグメント
と当接するブラシが高速回転してもばたつきがなく、機
械ノイズを低減することが可能となる。
【0034】さらに、軸受部の内孔の内周面に金属パタ
ーンが成膜されているため、金属パターンと固定軸をシ
ョートさせることができ、ブラシと平面整流子部のセグ
メントが導通した際のスパークを解消し、安定した電流
を得ることが可能となる。
【0035】さらに、偏心フレームの軸受部の内周面に
凹部を有し、この凹部が潤滑油の溜まり部となっている
ため、軸受部の内周面に潤滑油を供給することができ、
偏心フレームの摺動力を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる扁平型振動モータの実施の形態
を示す断面図。
【図2】同上扁平型振動モータに適用される偏心フレー
ムの実施の形態を示す平面図。
【図3】同上偏心フレームの実施の形態を示す底面図。
【図4】図2、図3に示す偏心フレームの線T−O−
T’に沿う断面図。
【図5】図2、図3に示す偏心フレームの線F−Oに沿
う断面図。
【図6】本発明にかかる扁平型振動モータに適用される
偏心フレームの別の実施の形態を示す段面図。
【図7】従来の扁平型振動モータの例を示す断面図。
【図8】同上扁平型振動モータに適用されるロータの例
を示す平面図。
【符号の説明】
1 偏心フレーム 3 空芯コイル 16 ケース 11 底板 A 第1の樹脂 B 第2の樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扁平カップ状のケースと該ケースの開口
    部を覆う底板とからなるケース内に回転自在に支承され
    た空芯コイルを保持する偏心フレームを備え、該偏心フ
    レームが回転することにより振動を発生する扁平型振動
    モータであって、 上記偏心フレームは、第1の樹脂と第2の樹脂とが二色
    成形されてなり、第1の樹脂と第2の樹脂の何れか一方
    の表面に所定形状の金属パターンが成膜されていること
    を特徴とする扁平型振動モータ。
  2. 【請求項2】 上記偏心フレームにはm相の空芯コイル
    が保持されるとともに、 金属パターンからなり、しかも、上記m相の空芯コイル
    の各電極と接続されたm・n(nは1以上の整数)個の
    セグメントを有する平面整流子部を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の扁平型振動モータ。
  3. 【請求項3】 上記各空芯コイルの一方の電極は、上記
    平面整流子部のm・n個のセグメントにスルーホールを
    介して接続され、他方の電極は金属パターンにコモン接
    続されて、上記m相の空芯コイルがスター結線されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の扁平型振動モータ。
  4. 【請求項4】 上記偏心フレームは固定軸を内孔に挿通
    する軸受部が一体形成されていることを特徴とする請求
    項1又は2又は3記載の扁平型振動モータ。
  5. 【請求項5】 上記内孔の内周面に金属パターンが成膜
    されていることを特徴とする請求項4記載の扁平型振動
    モータ。
  6. 【請求項6】 上記偏心フレームの軸受部は内周面に凹
    部を有し、該凹部が潤滑油の溜まり部となっていること
    を特徴とする請求項4又は5記載の扁平型振動モータ。
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