JPH09118640A - シクロアルカノールの製造方法 - Google Patents

シクロアルカノールの製造方法

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JPH09118640A
JPH09118640A JP8218633A JP21863396A JPH09118640A JP H09118640 A JPH09118640 A JP H09118640A JP 8218633 A JP8218633 A JP 8218633A JP 21863396 A JP21863396 A JP 21863396A JP H09118640 A JPH09118640 A JP H09118640A
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zeolite
cycloalkanol
secondary particles
catalyst
particle diameter
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JP8218633A
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Naoko Fujita
直子 藤田
Takahiko Takewaki
隆彦 武脇
Toru Setoyama
亨 瀬戸山
Shinichiro Matsumoto
紳一郎 松本
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Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライト触媒の存在下にシクロアルケンを
水和して効率よくシクロアルカノールを製造する。 【解決手段】 ゼオライトとして二次粒子の粒径が均一
なものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシクロアルケンをゼ
オライト触媒の存在下に水和してシクロアルカノールを
製造する方法に関するものである。特に本発明はゼオラ
イト触媒として、二次粒子の粒径が均一なゼオライトを
用いるシクロアルケンの水和方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンの水和によるアルコールの製
造に用いる触媒としては、従来から鉱酸、強酸性陽イオ
ン交換樹脂、ゼオライト等の固体酸などが知られてい
る。例えば、シクロアルケンの水和によるシクロアルカ
ノールの製造に関しては、触媒としてゼオライトを用い
る方法が種々研究されている(特開昭58−19482
8、60−104028、特開平1−110639参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゼオラ
イト触媒は、製法の微妙な相異により触媒活性が変化す
るという問題がある。また、シクロアルケンの水和反応
系は油相と水相の2液相から成るが、ゼオライトによっ
ては水相に存在すべきゼオライト触媒が油相に混入した
り、水相からゼオライトを分離する際に通常の濾過方法
では分離が困難となるなどの問題も発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シクロア
ルケンの水和反応におけるゼオライト触媒の性能に及ぼ
す要因について検討した結果、ゼオライトの二次粒子の
粒径の均一性が触媒性能と関連しており、二次粒子の粒
径の変動係数が1.5以下のゼオライトを用いると、水
和反応が良好に進行し、効率よくシクロアルカノールを
製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
に、本発明はゼオライトを触媒とする公知のシクロアル
ケンの水和反応において、ゼオライトとして二次粒子の
粒径の変動係数が1.5以下のものを用いることを特徴
とするものである。本発明において二次粒子の粒径とは
等面積円径を意味し、ゼオライトを液状媒体、例えば水
やアセトンに懸濁させ、これを超音波処理して十分に分
散させたものを走査型電子顕微鏡により観察して得た画
像につき、各二次粒子毎にその面積を測定してその等面
積円径を算出する。測定は少くとも1000個の二次粒
子について行い、このようにして算出された等面積円径
からその平均値(数平均値)及び標準偏差を計算し変動
係数を算出する(変動係数は標準偏差を平均粒径で除し
た商として算出される)。電子顕微鏡の画像から個々の
二次粒子を単離してその等面積円径を算出するのは、コ
ンピュータを用いた画像処理システムを用いることによ
り容易に行うことができる。
【0006】本発明によれば、このようにして算出され
た二次粒子の粒径の変動係数が1.5以下のゼオライト
を触媒として用いる。変動係数が小さいほど二次粒子の
粒径が均一であることを意味する。そして一般に二次粒
子の粒径が均一であるほど優れた反応成績が得られる。
従って、変動係数が1.5以下、好ましくは1.0以
下、特に好ましくは0.5以下のものを触媒として用い
る。このような二次粒子の粒径が均一なゼオライトを用
いると、高い触媒活性が発揮されることに加えて、反応
帯域から抜出したスラリーからのゼオライトの分離も容
易となるという利点がある。
【0007】また、本発明者らの検討によれば、二次粒
子はその均一さだけではなく平均粒径(上述により算出
される数平均粒径)そのものも触媒性能に影響し、一般
に平均粒径が小さい方が良好な反応成績が得られるの
で、二次粒子の平均粒径は5μm以下、特に2μm以下
であることが好ましい。更に、二次粒子を形成する一次
粒子と触媒性能との関係については、特公平2−310
56(対応米国特許第4588846号明細書)にアル
ミニウムゼオライトについて一次粒子の粒径は0.5μ
m以下が好ましいことが知られている。本発明者らの検
討によっても、一次粒子の粒径は小さい方が好ましく、
0.5μm以下、特に0.1μm以下であることが好ま
しい。また、特開平1−180835号公報にも、有機
物の水和触媒用に合成したゼオライトの0.1μm以下
の一次粒子が凝集して2次粒子を形成することが示され
ているが、2次粒子の粒径の変動係数と反応成績の関係
については何ら示唆されていない。
【0008】二次粒子の粒径が均一であると何故触媒と
して優れた性能が発揮されるのかは明らかでない。しか
しながら、二次粒子の粒径は水熱合成によるゼオライト
の生成条件を反映しているので、二次粒子の粒径がゼオ
ライトの構造や酸点の分布などと相関を有していること
は十分に考えられる。従って、二次粒子の粒径が均一で
あるゼオライトは、反応原料であるシクロアルケンの吸
着及び生成物であるシクロアルカノールの脱着を含め、
シクロアルケンの水和反応に最適の状態にあるものと推
定される。
【0009】本発明では、ゼオライト触媒として上記し
た如き二次粒子の粒径が均一なものを用いる以外は、常
法に従ってシクロアルケンの水和反応を行うことができ
る。シクロアルケンとしてはシクロプロペン、シクロペ
ンテン、メチルシクロペンテン類、シクロヘキセン、メ
チルシクロヘキセン類、シクロオクテン、シクロドデセ
ンなどが用いられるが、5〜8員環のシクロアルケンを
用いるのが好ましい。特に好ましいのはシクロヘキセン
であり、これから得られるシクロヘキサノールは工業的
に大きな需要がある。
【0010】ゼオライトとしては、MFI,MEL,M
TW,MFS,MTT,MOR,ERI,FER,FA
U,BEA(これらはゼオライトを骨格構造により表示
したもので、IUPACの勧告に従う表示である)など
各種のタイプのものを用いることができる。なかでもM
FI又はMEL構造のものが好ましい。
【0011】これらのゼオライトは、いずれも公知の水
熱合成方法により製造することができる。即ち、シリカ
源、アルミニウム、ガリウム、硼素、鉄、チタン、クロ
ム、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、インジウム、バナ
ジウム、マンガンなどの珪素及び酸素以外のゼオライト
骨格を形成するヘテロ原子源、アルカリ金属及び/又は
アルカリ土類金属源、水及び所望により添加されるテン
プレートを混合して、水性混合物を調製する。水性混合
物のpHは通常9〜13程度に調整する。この水性混合
物をオートクレーブ中で90〜260℃、好ましくは1
00〜220℃に加熱して、水熱合成によりゼオライト
を生成させる。水熱合成は好ましくは攪拌下に行い、圧
力は自生圧またはそれ以上の加圧が用いられる。水熱合
成に要する時間は通常6時間以上、好ましくは20〜2
00時間である。
【0012】所定時間反応させたならば、放冷した後、
オートクレーブを開放し、生成したゼオライトを分離す
る。次いで、必要に応じて焼成してテンプレートを除去
した後、常法により所望のイオン型に転換する。通常は
プロトン型に転換するが、所望ならば他のイオン型、例
えばマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム等のア
ルカリ土類金属型、セリウム等の希土類金属型、鉄、コ
バルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、白金等の
第VIII族金属型、更にはチタン、ジルコニウム、ハフニ
ウム、クロム、モリブデン、タングステン、トリウム等
の金属型に転換してもよい。また、場合によっては、プ
ロトン型にした後、その一部をこれらの金属型に更に転
換するか、逆にこれらの金属型にした後、その一部を更
にプロトン型に転換してもよい。
【0013】ゼオライトの調製法について更に詳しく説
明すれば、シリカ源としては、通常はシリカゾル、シリ
カゲル、二酸化ケイ素、水ガラス等のシリケートなどが
用いられるが、珪素のハロゲン化物やアルコキシドなど
他の珪素化合物を用いることもできる。ゼオライト骨格
を形成する珪素及び酸素以外のヘテロ原子源としては、
一般的には硝酸塩、硫酸塩、塩化物などの無機酸塩や酢
酸塩などの有機酸塩が用いられるが、水酸化物、酸化
物、アルコキシドなども用いることができる。また、ヘ
テロ原子がアルミニウムである場合には、アルミン酸ソ
ーダもよく用いられる。
【0014】アルカリ金属及びアルカリ土類金属源とし
ては、水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩などが用いられ
る。テンプレートは目的とするゼオライトに応じて適宜
選択するが、本発明で触媒として用いるのに好適なMF
I型のゼオライトを合成する場合には、第4級アルキル
アンモニウム塩、モノアルキルアミン類、ジアルキルア
ミン類、トリアルキルアミン類、ジアミン類、アルコー
ルアミン類、アルコール類、エーテル類、アミド類、ア
ルキル尿素類、アルキルチオ尿素類、シアノアルカン類
など、テンプレートとして知られている種々の化合物を
用いることができる。これらのなかでも第4級アルキル
アンモニウム塩を用いるのが好ましい。
【0015】水熱合成に供する水性混合物の組成は、原
子比でシリカ源/ヘテロ原子源は通常5〜1000、好
ましくは10〜200であり、(アルカリ金属源+アル
カリ土類金属源)/シリカ源は通常0.001〜10、
好ましくは0.01〜5である。また、シリカ源に対す
る水の比率(g−モル/g−原子)は通常10〜10
0、好ましくは15〜80であり、シリカ源に対するテ
ンプレートの比率(g−モル/g−原子)は、通常0.
01〜20、好ましくは0.05〜5である。
【0016】水性混合物の組成と、これを水熱合成に供
して得られるゼオライトの二次粒子の均一性との相関は
必ずしも明確ではなく、目的とするゼオライトに応じて
予備実験により最適組成を選択する必要がある。しかし
一般的傾向として、シリカ源/ヘテロ原子源が30以上
の場合には、水/シリカ源が15以下になると、ゼオラ
イトの二次粒子の均一性が低下する傾向があるので避け
るのが好ましい。
【0017】水熱合成により生成するゼオライトの二次
粒子の均一性は、上述の水性混合物の組成以外に、水熱
合成の条件、すなわち昇温速度、水熱合成温度、攪拌状
態、さらには反応容器や攪拌機の形状などによっても左
右される。従って、予備実験により最適条件を見出す必
要がある。基本的には水熱合成の全過程を通じて、水性
混合物(ゲル)を均一な状態で、急激な変化を与えるこ
となくゼオライトに結晶化させることが重要であると考
えられる。例えば、昇温速度はあまり大きくないことが
望ましく、また、水熱合成温度も高低いずれにも片寄ら
ない中庸であるのが望ましい。攪拌はゲルが均一になる
ように行うが、その程度はゲルの状態により最適条件を
選択する。
【0018】水熱合成により生成したゼオライトは水洗
して共雑物を除き、前述の所望のイオン型へのイオン交
換を行う。若し水熱合成に際しテンプレートを用いた場
合には、空気流通下で焼成してテンプレートを消失させ
る。焼成温度はテンプレートが分解する温度以上であれ
ばよく、例えばテトラプロピルアンモニウム塩をテンプ
レートとして用いた場合には、400〜600℃で焼成
すればよい。
【0019】本発明によるシクロアルケンの水和反応
は、上記により得られた二次粒子の均一性のよいゼオラ
イトを用いる以外は常法により行なうことができる。反
応温度は通常50〜300℃、好ましくは80〜160
℃であり、圧力は水及びシクロアルケンが液相として存
在する圧力であればよい。また、反応系には窒素、水
素、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素等のガスや飽和脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、含酸素有機化合物、含
硫黄有機化合物、含ハロゲン有機化合物等を共存させて
もよい。反応様式は回分式または連続式のいずれでもよ
く、また反応器の形式も攪拌懸濁床式、固定床式、流動
床式など任意の形式のものを用いることができる。通常
は攪拌懸濁床を用いて連続的に反応を行うのが工業的に
は有利である。すなわちゼオライト触媒の攪拌懸濁床に
シクロアルケンと補給用の水を連続的に供給してシクロ
アルケンの水和反応を行わせる。攪拌懸濁床からは水
相、油相及びゼオライト触媒から成る混合相を連続的に
抜出して油水分離槽に導入し、静置して油相とゼオライ
ト触媒を含む水相とに成層分離させる。水相は攪拌懸濁
床に戻し、油相はシクロアルカノール及び未反応のシク
ロアルケンから成るので蒸留工程に送ってシクロアルカ
ノールを回収する。
【0020】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以下のゼオライトの合成例において、ゼ
オライトのタイプは粉末X線回折法により分析した。一
次粒子径は、倍率6×104 倍の走査型電子顕微鏡写真
の観察により求めた。
【0021】二次粒子の平均径及びその均一度は、日立
走査型電子顕微鏡S−4100を用い加速電圧20kV
で観察して得た画像を、市販のコンピュータ画像処理シ
ステム(MKSIPS1000、三菱化学株式会社製)
で処理して算出した。手法は、電子顕微鏡により得られ
た画像を光ディスクにおとしてディジタル化したのち画
像処理した。一視野が縦480画素×横512画素から
なり、一画素は8ビット、つまり28 =256階調から
成る。
【0022】ゼオライトの個々の二次粒子の単離は、二
値化により粒子を背景から抽出し、上記のシステムの自
動分離プログラムを用いて行なった。二値化は画像の濃
度ヒストグラムの双峰性に基づく二値化法により行な
い、粒子の単離は、先ず原図形のくぼみの深さ、隣接粒
子の大きさ、粒子間距離をパラメーターとして単離処理
を行なうか否かの判別を行ない、単離処理を行なうもの
は分離線を輪郭線のスプライン補間により求めた。ゼオ
ライトの組成(ガリウムゼオライトの場合はSiO2
Ga2 3 (モル比)、アルミニウムゼオライトの場合
はSiO2 /Al2 3 (モル比))は蛍光X線(XR
F)で分析した。
【0023】ゼオライトの調製 ゼオライト(1):硝酸ガリウム・8水塩4.0gを水
111gに溶解した溶液と、水酸化ナトリウム2.3g
及びテトラプロピルアンモニウムヒドロキサイドの2
2.5重量%溶液21.7gを水100gに溶解した溶
液とを混合した。攪拌しながら、これにシリカゾル(触
媒化成社製品、S−30H)60gを添加した。
【0024】得られた混合物をオートクレーブに入れ、
300rpmで攪拌しながら160℃で90時間水熱合
成した。冷却後、生成したゼオライトを濾取し、水洗し
たのち120℃で12時間乾燥した。これを560で6
時間空気中で焼成し、テンプレートを消失させた。次い
でこれにゼオライトの10重量倍の1規定硝酸アンモニ
ウム水溶液を加え、80℃で2時間攪拌下に保持したの
ち濾過し、更に新たな1規定硝酸アンモニウム水溶液を
前回と同量加え、80℃で2時間保持した。濾過・水洗
したのち乾燥し、更に空気中で540℃×1時間焼成し
てH型ガリウムゼオライトとした。このゼオライトはM
FI型であり、一次粒子径は殆んどが0.1μ以下、二
次粒子の平均粒径は0.35μm、変動係数は0.46
であった。また組成はSiO2 /Ga2 3 =60であ
った。
【0025】ゼオライト(2);硝酸ガリウム・8水塩
8.0gを水140gに溶解した溶液と、水酸化ナトリ
ウム3.7g及びテトラプロピルアンモニウムヒドロキ
サイドの22.5重量%溶液28.9gを水140gに
溶解した溶液とを混合した。攪拌しながら、これにシリ
カゾル(S−30H)78.4gを添加した。得られた
混合物をオートクレーブに入れ、300rpmで攪拌し
ながら160℃で62時間水熱合成した。以後はゼオラ
イト(1)の場合と同様に後処理してH型ガリウムゼオ
ライトとした。このゼオライトはMFI型であり、一次
粒子径は殆んどが0.1μm以下、二次粒子の平均粒径
は0.52μm、変動係数は0.43であった。組成は
SiO2 /Ga2 3 =40であった。
【0026】ゼオライト(3);硝酸ガリウム・8水塩
8.0gを水20gに溶解した溶液と、水酸化ナトリウ
ム4.5g及びテトラプロピルアンモニウムヒドロキサ
イドの22.5重量%溶液43.4gを水20gに溶解
した溶液とを混合した。攪拌しながら、これにシリカゾ
ル(S−30H)120gを添加した。得られた混合物
をオートクレーブに入れ、300rpmで攪拌しながら
160℃で40時間水熱合成を行なった。以後はゼオラ
イト(1)の場合と同様に後処理して、H型ガリウムゼ
オライトとした。このゼオライトはMFI型であり、一
次粒子径は殆んどが0.1μm以下、二次粒子の平均粒
径は0.99μm、変動係数は2.18であった。組成
はSiO2 /Ga2 3 =60であった。
【0027】ゼオライト(4);硝酸アルミニウム・9
水塩6gを水140gに溶解した溶液に、水酸化ナトリ
ウム3.72g及びテトラプロピルアンモニウムヒドロ
キサイドの22.5重量%溶液28.9gを水140に
溶解した溶液とを混合した。攪拌しながらこれにシリカ
ゾル(S−30H)78.4gを添加した。得られた混
合物をオートクレーブに入れ、300rpmで攪拌しな
がら170℃で40時間水熱合成を行なった。以後はゼ
オライト(1)の場合と同様に後処理して、H型アルミ
ニウムゼオライトとした。このゼオライトはMFI型で
あり、一次粒子径は殆んどが0.1μm以下、二次粒子
の平均粒径は0.43μm、変動係数は0.37であっ
た。組成はSiO2 /Al2 3 =50であった。
【0028】ゼオライト(5);特公平2−31056
号公報に記載された実施例1に対応する方法でゼオライ
トの合成を行った。即ち、水ガラス(3号)82.7g
を水100gに溶解した溶液と、硫酸アルミニウム・1
6水塩4.41g、塩化ナトリウム24.6g、硫酸
7.0g及びテトラプロピルアンモニウムブロマイド1
0.2gを水140gに溶解した溶液とを混合し、よく
攪拌した。これをオートクレーブに入れ、600rpm
で攪拌しながら120℃で72時間、引続いて160℃
で5時間水熱合成を行なった。以後はゼオライト(1)
の場合と同様に後処理して、H型アルミニウムゼオライ
トとした。このゼオライトはMFI型であり、一次粒子
径は殆んどが0.1μm以下、二次粒子の平均粒径は
0.36μm、変動係数は1.91であった。組成はS
iO2 /Al2 3 =57であった。
【0029】実施例1〜3及び比較例1〜2 内容積200mlの誘導攪拌式オートクレーブに、ゼオ
ライト触媒、シクロヘキセン15g及び水30gを仕込
み、120℃で30分間反応させた。冷却後、オートク
レーブを開放し、油相中のシクロヘキサノールをガスク
ロマトグラフィーにより測定した。結果を第1表に示
す。
【0030】比較例3 市販のH型ガリウムゼオライト(SiO2 /Ga2 3
=49、NEケムキャット社製)5gを用いて実施例1
と同様に反応を行った。このゼオライトはMFI型であ
り、一次粒子径は殆んどが0.1μm以下、二次粒子の
平均粒径は0.76μm、変動係数は1.55であっ
た。結果を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ゼオライト触媒とし
て、二次粒子の粒径が均一なものを用いることにより、
効率よくシクロアルカノールを製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 35/20 C07C 35/20 35/205 35/205 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 松本 紳一郎 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下にシクロアルケンを水和し
    てシクロアルカノールを製造するに際し、触媒として二
    次粒子の粒径の変動係数が1.5以下であるゼオライト
    を用いることを特徴とするシクロアルカノールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 二次粒子の平均粒径が5μm以下のゼオ
    ライトを用いることを特徴とする請求項1記載のシクロ
    アルカノールの製造方法。
  3. 【請求項3】 二次粒子を形成する一次粒子の大きさが
    0.1μm以下のゼオライトを用いることを特徴とする
    請求項1又は2記載のシクロアルカノールの製造方法。
  4. 【請求項4】 触媒として二次粒子の粒径の変動係数が
    1.0以下であるゼオライトを用いることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のシクロアルカノー
    ルの製造方法。
  5. 【請求項5】 シクロアルケンがシクロヘキセンである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    シクロアルカノールの製造方法。
JP8218633A 1995-08-24 1996-08-20 シクロアルカノールの製造方法 Withdrawn JPH09118640A (ja)

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