JPH09117625A - オイル回収装置 - Google Patents

オイル回収装置

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JPH09117625A
JPH09117625A JP27517895A JP27517895A JPH09117625A JP H09117625 A JPH09117625 A JP H09117625A JP 27517895 A JP27517895 A JP 27517895A JP 27517895 A JP27517895 A JP 27517895A JP H09117625 A JPH09117625 A JP H09117625A
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oil
mist
inlet pipe
recovery device
oil mist
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Chihi Go
馳飛 呉
Ichiro Igarashi
一郎 五十嵐
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造を有し、圧力損失や目詰ま
りがなく、しかも管壁に沿って流れる液膜を再飛散させ
ず捕集分離して、捕集効率を向上させたオイル回収装置
を提供する。 【解決手段】 ミスト含有気流と管壁に伝わる油膜を捕
集室1内に導き、気流中のミストを捕集板2に衝突させ
て捕集すると共に、捕集室1にミスト含有気流を導入す
る入口管3の捕集板2に対向した出口端3aに捕集板2
に向かって拡径するロート状部5を設け、油膜を再飛散
させずにオイルミストと共に分離回収するオイル回収装
置。入口管3に網を設置することにより、微小なオイル
ミストの捕集効率が更に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体中に浮遊する
微小な油滴であるオイルミストを分離除去するオイル回
収装置、特に自動車エンジンのブローバイガス還元シス
テム等に用いるのに好適なオイル回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種工業プロセスで発生する各種オイル
ミスト、内燃機関のブローバイガスや空気駆動装置の圧
縮空気中のオイルミスト等の気体中に浮遊するオイルミ
ストのうち、粒径が約20μm以上の粗大なものは、自
然沈降を利用して捕集する重力分離装置、又はオイルミ
ストの慣性力を利用して気体の流路に挿入した捕集板等
に衝突させて捕集する慣性分離装置(インパクター)に
よって、ほぼ完全に分離除去することが可能である。
【0003】粒径が10〜20μm以下の微細なオイル
ミストは上記の重力分離装置やインパクターによって分
離することが困難であるため、フィルターによって捕集
する濾過分離装置、又は気体とオイルミストの間に相対
的運動を起こさせて分離する装置、代表的には遠心力を
利用した分離装置(サイクロン)が使用されている。例
えば、自動車エンジンのブローバイガスに含まれるオイ
ルミストは粒径が数μm以下であるため、かかる微細な
オイルミストの分離除去には前記のフィルター又はサイ
クロンが一般に使用されている。
【0004】しかし、ブローバイガス還元システム(P
CV)に用いるオイル回収装置としては、フィルターは
捕集効率は高いものの、目詰まりを起こすため長期間に
わたって安定した捕集効率を維持できないという大きな
欠点があった。一方、サイクロンは、圧力損失は小さく
且つ目詰まりも起こり難いが、大きな遠心力若しくは十
分長い滞留時間を与えないと微細なオイルミストの分離
ができず、満足すべき捕集効率が得られていない。
【0005】そこで従来は、エンジンのヘッドカバー内
部にバッフルプレートや邪魔板を配置して空間を迷路状
に仕切ったオイル回収装置を設け、ここにブローバイガ
スを流してオイルミストを捕集すると共に、大量のオイ
ルが流れて行かないようにしている。そして、回収した
オイルはオイルパンへ供給し、オイルミストを回収した
ブローバイガスは吸気系に還元されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オイル回収装置は、微小なオイルミストの除去が十分で
はなく、また管壁を伝わって流れる油膜の除去も不十分
であった。特に、自動車エンジンのPCVにおいては、
ブローバイガスと共に管壁を伝わって流れる油膜はオイ
ルミストに比べて多量であるため、一部を回収できても
一部は邪魔板の壁面を伝わって流れて行き、完全に回収
することは不可能であった。
【0007】また、従来のオイル回収装置は、ブローバ
イガスの流速を落とすために膨張室を設けるなど、内容
積も大きなものになっている上、この内容積の大きなオ
イル回収装置を設けるためヘッドカバーが2層構造とな
り、エンジン高さが高くなるという問題があった。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑み、複雑な構造
や大きな容積を必要とせず、エンジン外部への取付が可
能なコンパクトな構造を有し、圧力損失や目詰まりがな
く、しかもオイルミストと共に、管壁に沿って流れる油
膜を効率良く捕集分離することのできるオイル回収装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提案するオイル回収装置は、オイルミスト
含有気流を管壁を伝わる油膜と共に捕集室内に導き、該
気流中のオイルミストを捕集板に衝突させて捕集し、油
膜と共に回収するオイル回収装置であって、捕集室にオ
イルミスト含有気流を導入する入口管の捕集板に対向し
た出口端に、捕集板に向かって拡径するロート状部を設
けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のオイル回収装置は、図1
及び図2に示すように、捕集室1に捕集板2を配置し、
オイルミスト含有気流を管壁を伝わる油膜と共に入口管
3から捕集室1内に導き、気流中のオイルミストを慣性
力を利用して捕集板2に衝突させることにより捕集し、
気流は出口管4から排気するものであるが、特に、入口
管3の捕集板2に対向した出口端3aに、捕集板2に向
かってロート状に拡径したロート状部5を形成してあ
る。
【0011】好ましくは捕集室1は円筒状であり、図2
に示すように、その捕集室1内に配置される捕集板2は
円板状であって、捕集板2はその周囲から突出した複数
の突出片2aにより捕集室1の周壁1aに隙間を残して
固定してある。従って、気流は捕集板2の外周と捕集室
1の周壁1aとの間を通過して流れ、出口管4を通って
捕集室1から流出する。
【0012】かかる構造を有する本発明のオイル回収装
置においては、ブローバイガス還元システムの管壁に形
成された油膜が、管壁に沿って流れながらブローバイガ
スと共にオイル回収装置の入口管3を通って捕集室1内
に入るが、従来のように入口管3の出口端3aが同一径
のまま途切れず、捕集板2に向かって拡径したロート状
部5となっているため、油膜はこのロート状部5の内周
面に沿って流れ、気流中への再飛散を大幅に減らすこと
ができると共に、ロート状部5の先端縁が捕集板2と離
間しているため油膜が出口管4へ流出することがない。
【0013】本発明装置におけるロート状部5の形状
は、図1に示すように捕集板2に向かって拡径した形状
であれば特に制限はないが、拡径が大き過ぎても小さ過
ぎても上記の油膜の再飛散防止の効果がなくなるので、
ロート状部5の内周面が入口管の中心線に対して10°
〜60°、好ましくは25°〜35°の角度をなして傾
斜していることが好ましい。また、入口管3の出口端3
aとロート状部5の接続部に、適宜アールを付けて滑ら
かに変化させても良い。
【0014】出口管3からロート状部5の内周面上に移
動した油膜は、ロート状部5の内周面に沿って放射状に
広げられたことによって流速が低下するため、図2に矢
印で示すように、ロート状内周面に沿い次第に下端部に
流れ、ロート状部5の下端部に設けた油膜ガイド6aを
伝わって落下する。ロート状部5の油膜ガイド6aを図
1に示すように捕集室1の底に設けた排液口7に挿入す
ることによって、油膜を捕集室1内に落下させずに、直
接排液口7に排出することができる。
【0015】従って、油膜はほぼ完全に分離捕集され、
再飛散して一部が捕集されずに排出されることがなくな
る。しかも、油膜は管壁を流れる間に微小なオイルミス
トを吸着して捕集するので、この油膜を上記のごとく再
飛散させずに分離捕集することにより、更に捕集効率の
向上が得られる。
【0016】更に、本発明のオイル回収装置において、
その入口管の出口端より上流側に網を設置することによ
り、オイルミストの捕集効率を向上させることができ、
特に微小オイルミストの捕集を促進する。これは、管壁
に沿って流れる油膜の一部が網で大きな油滴(数100
μm程度)に変わり、気流中を流れる間に微小なオイル
ミストがこれに衝突することにより捕集するためと考え
られる。この大きな油滴は、自重により殆どが出口端に
達する前に沈降して油膜となり、仮に出口端から放出さ
れても粒径が大きいため必ず捕集板に衝突して捕集され
る。
【0017】使用する網の網目が小さいとオイルミスト
の捕集率は良くなるが、圧力損失が大きくなり、逆に網
目が大きいと圧力損失は小さいが、油膜から発生する大
きな油滴が大きくなり過ぎ且つ発生量も少なくなり、微
小なオイルミストの捕集率が低下するので、網のオープ
ニングは0.2〜2mmの範囲が好ましい。尚、オープ
ニングとは、網目の空間の大きさを示す数値である。ま
た、網の設置箇所は、入口管の内径や気流の流速にもよ
るが、飛散した大きな油滴が出口端に至る前に油膜に沈
降するように、出口端から十分な距離を取る必要があ
る。
【0018】このように、本発明のオイル回収装置で
は、多量の油膜をほぼ完全に分離回収すると共に、油膜
が存在することによって、気流中の微小なオイルミスト
が油膜自体に又は網で油膜から変えられた大きな油滴に
捕集されるので、この油膜や油滴の再飛散を防止して最
終的に油膜の状態で確実に分離捕集すれば、全体のオイ
ルミスト捕集効率を向上させ得ることが判った。従っ
て、従来から油膜の形成を抑えることが必要とされて来
たが、本発明の装置では逆に油膜の存在が有利に作用す
る。
【0019】一方、ブローバイガス等のオイルミスト含
有気流は図1に示すように捕集板2に向かって流れ、そ
の中のオイルミストは捕集板2に衝突して捕集される。
捕集されたオイルミストは、捕集板2上で互いに合体し
て粗粒から次第に油滴となり、自重で捕集板2から流下
する。従って、捕集板2の下端部にも油膜ガイド6bを
設け、これを排液口7に挿入しておくことにより、捕集
板2から流下する油滴も再飛散させず完全に分離回収さ
れる。
【0020】尚、捕集板2の入口管3と対向した表面
に、多孔質材料層を設けることによって、通常の捕集板
では捕集が困難であった微小なオイルミスト、例えば粒
径2μm以下のオイルミストの捕集効率を改善すること
ができる。即ち、本来なら捕集板に衝突しない微小なオ
イルミストが多孔質材料層内に入り込むことにより多孔
質材料に付着し、次第に凝集して大きな油滴に成長し、
多孔質材料から再飛散して最終的には捕集板に衝突して
捕集される。
【0021】捕集板に固着させた多孔質材料層が上記の
作用を果すためには、その圧力損失が低いことが必要で
ある。特に、多孔質材料層を構成する多孔質材料とし
て、多孔質材料層を捕集室の断面全体に配置したとき
(捕集板なし)の圧力損失が、捕集板を配置したとき
(多孔質材料層なし)の圧力損失と等しいか又はそれ以
下であることが好ましい。多孔質材料層の圧力損失が捕
集板のみの場合の1.5倍以下になると捕集効率の向上
が認められ、特に捕集板のみの場合と等しいか又はそれ
以下の場合には捕集効率の向上が極めて顕著である。
【0022】多孔質材料層を構成する低圧力損失の多孔
質材料としては、天然繊維や合成繊維等からなる繊維
塊、不織布、編組物のような繊維集合体;金属又はセラ
ミックスからなる網状構造体;若しくはラバーフォーム
やプラスチックフォーム等のプラスチック又はゴムから
なるフォーム体等を用いることができる。また、多孔質
材料層は、その周囲をフランジや鍔状の枠部材で押えた
り、接着剤を用いることによって、捕集板に固定するこ
とができる。
【0023】この多孔質材料層へのオイルミストの侵入
及び衝突を促すため、入口管の出口端にオイルミスト含
有気流を加速するためのノズルを設けることができる。
ノズルの形状は円筒状であっても矩形状であっても良
い。また、ノズルの口径や設置数は特に制限されず、気
流中の微小なオイルミストが捕集板に多孔質材料層に侵
入し得るような適当な流速となるように適宜設定する。
【0024】
【実施例】本発明のオイル回収装置の一具体例として、
図3に示す装置を準備した。この装置にいて、捕集室1
は内径54mmで軸方向長さ38mmの円筒状であり、
その軸方向片側の側壁の中心にオイルミスト含有気流の
入口管3、及び反対側の側壁の中心に出口管4を備えて
いる。この入口管3の出口端3aには、入口管3の中心
線に対して30°の角度をなすように出口管4側に向か
って拡径したロート状部5が形成してある。
【0025】捕集室1内の入口管3と出口管4の間に
は、直径48mmの円板状の捕集板2が捕集室1と中心
線を一致させて配置してあり、その周囲から突出した複
数の突出片(図示せず)により捕集室1の周壁に隙間を
残して固定してある。この捕集板2の入口管3に対向し
た表面には、芳香族ポリアミド繊維の不織布(日本バイ
リーン(株)製、AE−100)からなる厚さ10mm
の多孔質材料層8が固定してある。
【0026】上記入口管3の出口端3aと捕集板2上の
多孔質材料層8との距離は22mmであり、その出口端
3aに設けたロート状部5の端部縁と多孔質材料層8の
間隔は上端部側8mm及び下端部側で2mmとなるよう
に、ロート状部5の先端縁を斜めに形成した。また、ロ
ート状部5の下端部には油膜ガイド6aが、及び捕集板
2の下端部にも油膜ガイド6bが設けてあり、これら細
い棒状の油膜ガイド6a、6bは共にその下端側が捕集
室1の排液口7内に挿入されている。排液口7はタンク
10に接続され、タンク10に溜まった液はパイプによ
り外部に排出されるようになっている。
【0027】また、本発明のオイル回収装置の他の具体
例として、前記と同じ装置であって、更に図3に示すよ
うに入口管3の出口端3aから上流側50mmの位置
に、入口管3の断面全体にわたって網9を設置した装置
も準備した。使用した網は、48メッシュでオープニン
グが357μmの網Aと、14メッシュでオープニング
が1404μmの網Bの2種類とした。
【0028】上記各オイル回収装置の捕集効率を評価す
るため、その入口管3を図3に示すようにオイルミスト
発生装置11とオイルタンク12に接続して、それぞれ
実験装置を構成した。オイルミスト発生装置11はTA
CO(株)製のオイルミスト発生装置ミクロンルブCP
S潤滑ユニットMC5を用いた。また、オイルタンク1
2は油膜を供給するために使用し、オイルタンク12の
弁13の直下に不織布14を配置してオイルを油膜に変
え、管壁を伝えて入口管3に供給するようにした。
【0029】この実験装置を用いて、オイルミストを含
む気流と管壁を伝わる油膜を捕集室1内に導き、オイル
ミストの捕集効率及び圧力損失を調べた。使用したオイ
ルミストの中位径は1.5μm、オイルミストの流量は
2435.4mg/時間とし、油膜の流量は700g/
時間とした。また、オイルミストのみを供給する場合に
は、オイルタンク12の弁13を閉じ、上記の中位径の
オイルミストを上記と同じ流量で供給した。
【0030】得られた結果を、各オイル回収装置毎に、
オイルミストの分離限界粒径と共に下記表1に示した。
尚、捕集効率と分離限界粒径はアンダーセンエアサンプ
ラーにより測定し、圧力損失は精密差圧計を用いて測定
した。また、各装置について、オイルミストのみ又はオ
イルミストと油膜の両方を供給した場合の、オイルミス
トの粒径毎の捕集効率を図4に示した。
【0031】
【表1】 オイル回収装置の網の有無 網無し 網無し 網 A 網 B 供給物 ミスト ミスト+油膜 ミスト+油膜 ミスト+油膜 供給ミスト量 2435.4 2435.4 2435.4 2435.4 通過ミスト量 1104.2 981.9 658.1 821.0 捕集効率(%) 54.7 59.7 73.0 66.3 分離限界粒径(μm) 1.9 1.7 1.2 1.4 圧力損失(mmH2O) 45 45 85 57 (注)フィルターの圧力損失は初期値である。
【0032】上記表1の結果から判るように、入口管に
網を設置していない装置において、オイルミストのみの
場合よりもオイルミストと油膜が存在する場合の方がオ
イルミストの捕集捕集が良いが、これは油膜にオイルミ
ストが捕集されるためと考えられる。また、同じ装置の
入口管に網を設置することによって、捕集効率が更に向
上することが判る。ただし、網目が密な網Aの方が、油
膜から作られた油滴が細かいため捕集効果の向上も顕著
であるが、網目が密な分だけ圧力損失が大きくなる。
【0033】更に、図4の結果から、オイルミストと共
に油膜が存在した方が、また網が無い場合よりも網を設
置した方が、各粒径毎の捕集効率が向上する上、より微
小な粒径のオイルミストまで効率良く捕集できることが
判る。このことは、表1に示す分離限界粒径が網を配置
した装置において特に小さくなっている点からも理解で
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、慣性衝突を利用してオ
イルミストを捕集する捕集板と共に、ロート状部と油膜
ガイドを設けた比較的簡単な構造のオイル回収装置によ
り、圧力損失や目詰まりが殆どなく、管壁を伝わる油膜
の再飛散を防いで油膜のまま分離捕集できるので、油膜
の再飛散による捕集効率の低下がなく、オイルミストと
油膜を合わせた全体的なオイルの回収を効率良く行うこ
とができる。
【0035】しかも、捕集室への入口管に網を配置する
ことによって、油膜を大きな油滴に変え、これに微小な
オイルミストを捕集して再び油膜に戻すことができるた
め、オイルミストの捕集効率ひいてはオイルの回収率を
一層向上させることができると同時に、従来よりも更に
微小なオイルミストを効率良く捕集することが可能とな
る。
【0036】更に、本発明のオイル回収装置は上記のご
とく構造が簡単で且つ高効率であるため小型化できる。
従って、エンジンのブローバイガス還元システムの一部
としてエンジン外部に設置することが可能であり、ヘッ
ドカバー内部の邪魔板やバッフルプレートを廃止してヘ
ッドカバーの内容積を小さくし、エンジン高さを低くし
て車両外観デザインの自由度を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイル回収装置の一具体例を示す概略
の断面図である。
【図2】図1のオイル回収装置のA−Aに沿った概略の
正面図である。
【図3】実施例で使用した本発明のオイル回収装置の実
験装置を説明するための概略の断面図である。
【図4】実施例における各オイル回収装置について、オ
イルミスト粒径毎に捕集効率を示したグラフである。
【符号の説明】
1 捕集室 1a 周壁 2 捕集板 3 入口管 3a 出口端 4 出口管 5 ロート状部 6a、6b 油膜ガイド 7 排液口 8 多孔質材料層 9 網 10 タンク 11 オイルミスト発生装置 12 オイルタンク 13 弁 14 不織布

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルミスト含有気流を管壁を伝わる油
    膜と共に捕集室内に導き、該気流中のオイルミストを捕
    集板に衝突させて捕集して、油膜と共に回収するオイル
    回収装置において、捕集室にオイルミスト含有気流を導
    入する入口管の捕集板に対向した出口端に、捕集板に向
    かって拡径するロート状部を設けたことを特徴とするオ
    イル回収装置。
  2. 【請求項2】 前記入口管の出口端におけるロート状部
    の内周面が、入口管の中心線に対して10°〜60°の
    角度をなすことを特徴とする、請求項1に記載のオイル
    回収装置。
  3. 【請求項3】 前記ロート状部の下端部と前記捕集板の
    下端部に、油膜を捕集室外に導く油膜ガイドがそれぞれ
    設けてあることを特徴とする、請求項1又は2に記載の
    オイル回収装置。
  4. 【請求項4】 前記入口管の出口端より上流側に網を配
    置したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記
    載のオイル回収装置。
  5. 【請求項5】 前記網のオープニングが0.2〜2mm
    であることを特徴とする、請求項4に記載のオイル回収
    装置。
  6. 【請求項6】 前記捕集板の入口管に対向する表面に、
    低圧力損失の多孔質材料層が設けてあることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれかに記載のオイル回収装置。
JP27517895A 1995-10-24 1995-10-24 オイル回収装置 Pending JPH09117625A (ja)

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