JPH09117131A - 直流−直流変換装置 - Google Patents

直流−直流変換装置

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JPH09117131A
JPH09117131A JP20979296A JP20979296A JPH09117131A JP H09117131 A JPH09117131 A JP H09117131A JP 20979296 A JP20979296 A JP 20979296A JP 20979296 A JP20979296 A JP 20979296A JP H09117131 A JPH09117131 A JP H09117131A
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秀俊 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、同期整流方式の降圧型直流−直流変
換装置において、過電圧による発煙及び発火を防止する
とともに、装置の小型化と変換効率の向上とを図ること
を課題とする。 【解決手段】同期整流方式の降圧型直流−直流変換装置
において、入力電圧の過電圧状態を検出する過電圧検出
手段と、入力電圧の過電圧状態が検出されたときに第1
のスイッチ素子と第2のスイッチ素子を短絡させる短絡
手段と、短絡によって発生する大電流によって入力経路
を遮断する遮断手段とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧及び出力
電圧の過電圧を防止する降圧型直流−直流変換装置(DC
-DC CONVERTER)に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型パーソナルコンピュータ等の携
帯型電子機器は、装置用の電源として電池を搭載してい
る。携帯型電子機器に搭載される電池は、装置の動作を
安定させるために、一定の電圧を供給することができる
ものが望ましい。
【0003】これに対し、一般の電池は、放電が進むに
つれて電圧が低下していく特性を有している。このた
め、携帯型電子機器は、電池の出力電圧を一定化する直
流−直流変換装置を備えている。
【0004】また、携帯型電子機器の性能のひとつとし
て、電池によって有効に動作する時間(有効稼働時間)
が重要である。この有効稼働時間を長く保つためには、
携帯型電子機器の消費電力を減少させることは勿論のこ
と、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効
率を向上させることが必要になる。なぜならば、直流−
直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が、電池
の電力消費率に直接反映するからである。
【0005】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の変換効率を向上させる方法として、同期整流方式の直
流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)を利用する方法
が一般的である。この同期整流方式の直流−直流変換装
置(DC-DC CONVERTER)によれば、従来型の直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)に比べて、変換効率を約
10パーセント向上させることができる。
【0006】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の変換効率は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVE
RTER)のコンデンサの性能にも影響される。例えば、最
近の直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)は、変換
効率の向上と装置の小型化とを図るために、高い周波数
を発信するようになっている。このような直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)は、位相誤差を少なくする
ために、出力部に平滑用のコンデンサを必要とする。
【0007】平滑用のコンデンサは、等価直列抵抗(E
SR)を備えており、この等価直列抵抗(ESR)の抵
抗値が大きいと直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の変換効率が悪化する。
【0008】そこで、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の変換効率を向上させるために、等価直列抵抗
(ESR)の抵抗値が小さいコンデンサが必要になる。
等価直列抵抗(ESR)の抵抗値が小さいコンデンサと
しては、有機コンデンサがある。
【0009】平滑用のコンデンサとして有機コンデンサ
を用いた場合は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の変換効率が向上するため、大電流を流しても発熱
が少なくなる。このため、有機コンデンサを用いた直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)は、3アンペア〜
5アンペア程度の大電流対応の装置に用いられるように
なっている。
【0010】平滑用のコンデンサとして有機コンデンサ
を用いた直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)を大
電流対応の装置に用いた場合、直流−直流変換装置(DC
-DC CONVERTER)には大電流が入力されることになり、
直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の入力部に使
用されるコンデンサも、許容リプルが大きい有機コンデ
ンサを使用することが好ましい。
【0011】ところで、有機コンデンサは、前述したよ
うに高周波特性と温度特性とに優れるという利点を有し
ているが、過電圧によって破壊されやすく、発煙発火の
原因になるという欠点を有している。
【0012】このため、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に有機コンデンサを用いる場合は、過電圧か
ら有機コンデンサを保護する機構が必要になる。直流−
直流変換装置(DC-DC CONVERTER)に過電圧が発生する
要因は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)内の
回路故障等によって出力部に過電圧が発生する場合と、
電池や充電器の故障、もしくは、不適当な電池や充電器
の使用等によって直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)に過電圧が入力される場合とが考えられる。
【0013】まず、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力部に過電圧が発生した場合は、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力部に設けられた平
滑用のコンデンサを保護する必要がある。
【0014】平滑用のコンデンサを保護する方法とし
て、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力部
にZENERダイオードを設ける方法がある。この方法
において、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)か
ら出力される電圧がZENERダイオードの規格電圧を
超えると、ZENERダイオードが焼損し、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)と負荷との間が短絡され
る。
【0015】この場合、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)と負荷との間が短絡されることにより電流の
流れが停止するので、有機コンデンサに過電圧が印加さ
れるのを防止することができる。
【0016】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が過電圧を入力した場合は、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の入力部に設けられたコンデンサ
を保護する必要がある。
【0017】しかし、従来では、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の入力部に設けられたコンデンサ
の保護は重要視されていない。なぜならば、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)は、入力した電圧の経路
を切断する機構を有しているため、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の出力部に設けられた回路に直接
の影響を及ぼさないためである。
【0018】ここで、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の具体例について図12に基づいて説明する。
図12には示していないが、直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)は、電池と負荷との間に設けられてい
る。この直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)は、
メインスイッチングトランジスタTr1、同期整流用ト
ランジスタTr2、ダイオードD1、抵抗R1、コンデ
ンサC1、チョークコイルL1,及び制御回路CTLを
備えている。さらに、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力部分には、ZENERダイオードD2が
設けられている。
【0019】メインスイッチングトランジスタTr1
は、電界効果トランジスタ(FET)であり、制御回路
CTLからの信号DHによってオンとオフとが切り換え
られる。
【0020】チョークコイルL1は、電圧変換用のコイ
ルである。ダイオードD1は、メインスイッチングトラ
ンジスタTr1がオフ状態の間にチョークコイルL1に
蓄積されたエネルギーを出力側へ放出させるためのフリ
ーホイールダイオードである。
【0021】同期整流用トランジスタTr2は、ダイオ
ードD1と同様に、メインスイッチングトランジスタT
r1がオフ状態の間にチョークコイルL1に蓄積された
エネルギーを出力側へ放出させるフリーホイール用のス
イッチ回路である。この同期制御用トランジスタTr2
は、制御回路CTLからの信号DLによってオンとオフ
とが切り替えれる電界効果トランジスタ(FET)であ
る。
【0022】例えば、同期整流用トランジスタTr2
は、ダイオードD1に引加される電圧が順方向のときに
オン状態となり、逆方向のときにはオフ状態になる。抵
抗R1は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)か
ら負荷へ流れる電流値を測定するためのセンス抵抗R1
である。
【0023】コンデンサC1は、センス抵抗R1から出
力される信号の交流成分を取り除く平滑用のコンデンサ
である。ZENERダイオードD2は、コンデンサC1
によって交流成分を取り除かれた電圧が規格電圧以下で
あるか否か、すなわち、コンデンサC1によって交流成
分を取り除かれた電圧が過電圧であるか否かを監視する
保護回路である。
【0024】このZENERダイオードD2は、コンデ
ンサC1によって交流成分を除去された電圧が規格電圧
を超えると、オン状態になり直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)からの出力電圧を規格電圧にクランプす
る。さらに、過電圧が大きくなると、ZENERダイオ
ードD2は、焼損して、直流−直流変換装置(DC-DCCON
VERTER)と負荷との間を短絡させる。
【0025】制御回路CTLには、電池からの電圧、セ
ンス抵抗R1に入力される電圧CS、及び、センス抵抗
R1から出力される電圧FBが入力される。さらに、制
御回路CTLには、外部からのオン指令値もしくはオフ
指令値と、目標電圧Vrefとが入力される。
【0026】この制御回路CTLは、センス抵抗R1に
入力される電圧CSとセンス抵抗R1から出力される電
圧FBとの電位差を求め、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)から出力される電流値を測定する。
【0027】また、制御回路CTLは、抵抗R1からの
出力電圧FBと外部からの目標電圧Vrefとを比較し
て、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電
圧値が所定の電圧値となるように、メインスイッチング
トランジスタTr1及び同期整流用トランジスタTr2
のオンとオフとを切り換える。
【0028】上記の直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が正常に動作している場合は、直流−直流変換装
置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧は、ZENERダイ
オードD2の規格電圧より十分低いため、ZENERダ
イオードD2はオフ状態になる。この場合、コンデンサ
C1によって交流成分を除去された電圧がそのまま負荷
に入力される。
【0029】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧が過電圧になった場合、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧値は、ZENE
RダイオードD2の規格電圧値より高くなる。出力電圧
が規格電圧より大きくなると、ZENERダイオードD
2がオン状態になる。この場合、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の出力電圧は、ZENERダイオ
ードD2の規格電圧にクランプされる。これにより、過
電圧が負荷に印加されることを防止することができる。
【0030】さらに、上記の直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)は、ZENERダイオードD2に流れる
電流を制限する機構を持たないので、過電圧が続くとZ
ENERダイオードD2が焼損する。この場合、直流−
直流変換装置(DC-DC CONVERTER)と負荷との間は短絡
状態になる。これにより、平滑用コンデンサC1には電
流が流れなくなり、平滑用コンデンサC1の焼損を防止
することができる。
【0031】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)に過電圧状態が発生した場合に負荷短絡を発生さ
せる方法として、サイリスター(SCR)を利用する方
法もあるが、装置の部品点数が増加して回路の大型化を
招くと共に、生産コストの上昇を招くという問題があっ
た。
【0032】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)に過電圧を入力した場合は、制御回路CTLは、
メインスイッチングトランジスタをオフ状態にする。こ
の場合、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)内に
は、電流が流れなくなるため、直流−直流変換装置(DC
-DC CONVERTER)の出力部の回路に影響を及ぼさないこ
とになる。このため、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)は、入力側の過電圧に対する保護機構を備えて
いない。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンデンサ
を保護するためにZENERダイオードを使用する場
合、ZENERダイオードがショートモードで故障すれ
ば保護回路としての機能を果たすが、オープンモードで
故障すると保護回路としての機能を果たさない。ZEN
ERダイオードがオープンモードで故障した場合には、
直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力部に設
けられた有機コンデンサが焼損して発煙もしくは発火の
原因になるという問題がある。
【0034】さらに、ZENERダイオードがオープン
モードで故障するか、もしくは、ショートモードで故障
するかを特定することは不可能であるため、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)の保護回路としてZEN
ERダイオードを利用することは不適切である。
【0035】一方、過電圧による有機コンデンサの焼損
を防止するために、高耐圧の有機コンデンサを使用する
方法も考えられるが、高耐圧の有機コンデンサは容量が
小さくなるため、所望の容量を得るためには複数の有機
コンデンサが必要になる。このため、回路が大型化して
しまうという問題がある。さらに、高耐圧の有機コンデ
ンサは等価直列抵抗(ESR)の抵抗値が大きいため、
直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率を
悪化させるという問題もある。
【0036】これに対し、過電圧による有機コンデンサ
の焼損を防止するために、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)に使用される有機コンデンサのそれぞれに
焼損防止用のフューズを設ける方法がある。しかし、こ
の方法では、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の構成部品数が増加すると同時に、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の生産コストが増加するという問
題がある。さらに、有機コンデンサ毎にフューズを設け
た場合、フューズの抵抗によって直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の変換効率が低下するという問題
がある。
【0037】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力部には、有機コンデンサが使用されるよう
になってきているため、これらの有機コンデンサを保護
する必要もある。
【0038】そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてな
されたものであり、同期整流方式の降圧型直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)において、回路構成を複雑
にすることなく、入出力電圧の過電圧から直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)を保護する技術を提供する
ことにより、過電圧による発煙及び発火を防止するとと
もに、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の小型
化と変換効率の向上とを図ることを課題とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下のような手段を採用した。本発明にか
かる第1の直流−直流変換装置は、電源からの電力を蓄
積する蓄積手段と、前記電源と蓄積手段とを接続する第
1の経路上に設けられて、前記第1の経路の接続と切断
を切り換える第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッ
チ素子と前記蓄積手段とを接続する第2の経路上に設け
られて、前記第2の経路をグランドと接続もしくは切断
する第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子及
び第2のスイッチ素子の接続と切断とを制御して、前記
蓄積手段からの出力電圧が一定値を保つようにする制御
手段とを備えた同期整流方式の直流−直流変換装置であ
り、前記電源からの電圧を監視して、前記電源からの電
圧が所定の電圧値を超えるとアラーム信号を出力する過
電圧検出手段と、前記過電圧検出手段からのアラーム信
号を入力したときに、前記第1のスイッチ素子及び第2
のスイッチ素子を接続状態にして、前記電源からの電圧
を短絡させる短絡手段と、前記短絡手段によって短絡さ
れた電力によって前記電源からの電力を遮断する遮断手
段と、を備えた直流−直流変換装置である(請求項1に
対応)。
【0040】この場合、過電圧検出手段は、基準電圧を
発生する電源と、前記電源の基準電圧と前記電源からの
電圧とを比較して、前記電源からの電圧が前記基準電圧
より大きければアラーム信号を出力する電圧比較部とを
備えるようにしてもよい(請求項2に対応)。
【0041】さらに、前記遮断手段は、前記短絡手段に
よって短絡された電力によって溶断されるフューズとし
てもよい(請求項3に対応)。本発明にかかる第2の直
流−直流変換装置は、電源からの電力を蓄積する蓄積手
段と、前記電源と蓄積手段とを接続する第1の経路上に
設けられて、前記第1の経路の接続と切断を切り換える
第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子と前記
蓄積手段とを接続する第2の経路上に設けられて、前記
第2の経路とグランドとを接続もしくは切断する第2の
スイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子及び第2のス
イッチ素子の接続と切断とを制御して、前記蓄積手段か
らの出力電圧が一定値を保つようにする制御手段とを備
えた同期整流方式の直流−直流変換装置であり、前記蓄
積手段からの出力電圧を監視して、前記出力電圧が所定
の電圧値を超えるとアラーム信号を出力する過電圧検出
手段と、前記過電圧検出手段からのアラーム信号を入力
したときに、前記第1のスイッチ素子を切断状態にする
と同時に前記第2のスイッチ素子を接続状態にして、前
記蓄積手段からの出力電圧をグランドレベルにクランプ
するクランプ手段と、を備える直流−直流変換装置であ
る(請求項4に対応)。
【0042】この場合、過電圧検出手段は、基準電圧を
発生する電源と、前記電源から発生する基準電圧と、前
記蓄積手段からの出力電圧とを比較して、前記出力電圧
が前記基準電圧より大きくなるとアラーム信号を出力す
る電圧比較器とを備えるようにしてもよい(請求項5に
対応)。
【0043】また、本発明の第3の直流−直流変換装置
は、電源からの電力を蓄積する蓄積手段と、前記電源と
蓄積手段とを接続する第1の経路上に設けられて、前記
第1の経路の接続と切断を切り換える第1のスイッチ素
子と、前記第1のスイッチ素子と前記蓄積手段とを接続
する第2の経路上に設けられて、前記第2の経路をグラ
ンドと接続もしくは切断する第2のスイッチ素子と、前
記第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子の接続と
切断とを制御して、前記蓄積手段からの出力電圧が一定
値を保つようにする制御手段とを備えた同期整流方式の
直流−直流変換装置であり、前記第1のスイッチ素子が
短絡状態で故障したときに、前記第2のスイッチ素子を
接続状態にして、前記電源からの電圧を短絡させる短絡
手段と、前記短絡手段によって短絡された電力によって
前記電源からの電力を遮断する遮断手段とを備えた直流
−直流変換装置である(請求項6に対応)。
【0044】この場合、遮断手段は、前記短絡手段によ
って短絡された電力によって溶断するフューズとしても
よい(請求項7に対応)。以下、本発明の作用について
述べる。
【0045】本発明にかかる第1の直流−直流変換装置
は、過電圧検出手段によって電源からの電圧を監視す
る。そして、電源からの電圧が所定の電圧値を超える
と、過電圧検出手段は、アラーム信号を出力する。この
アラーム信号は、短絡手段に入力される。
【0046】アラーム信号を入力した短絡手段は、第1
のスイッチ素子と第2のスイッチ素子とを接続状態にす
る。このとき、電源からの電圧は、第1の経路、第1の
スイッチ素子、第2の経路、及び、第2のスイッチ素子
によってグランドと短絡される。この結果、遮断手段
は、短絡によって発生する過大な電力を入力することに
なり、電源からの電力を遮断する。
【0047】次に、本発明にかかる第2の直流−直流変
換装置は、過電圧検出手段によって、蓄積手段から出力
される電圧を監視する。そして、蓄積手段から出力され
る電圧が所定の電圧値を超えると、過電圧検出手段は、
アラーム信号を出力する。このアラーム信号は、クラン
プ手段に入力される。
【0048】アラーム信号を入力したクランプ手段は、
第1のスイッチ素子を切断状態にすると同時に第2のス
イッチ素子を接続状態にする。このとき、蓄積手段は、
第2の経路及び第2のスイッチ素子を介してグランドに
接続することになるので、グランドレベルの電圧が蓄積
手段に入力されることになる。この結果、蓄積手段から
出力される電圧は、グランドレベルの電圧になる。
【0049】本発明にかかる第3の直流−直流変換装置
の短絡手段は、第1のスイッチ素子が短絡状態で故障し
たときに、前記第2のスイッチ素子を接続状態にする。
このとき、電源からの電力は、第1の経路、第1のスイ
ッチ素子、第2の経路、及び、第2のスイッチ素子を介
してグランドと短絡される。
【0050】この結果、遮断手段は、短絡によって発生
する過大な電力によって、第1の経路を遮断する。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。 〈実施の形態1〉図1は、本発明の直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の第1の実施の形態を示す図であ
る。尚、同図において、従来と同一の構成要素について
は同一の名称及び符号を付加している。
【0052】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
は、図示していない電源としての電池と負荷との間に設
けられ、電池からの電圧を定電圧化して負荷へ供給する
装置である。
【0053】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の構成)本実施の形態1にかかる直流−直流変換装
置(DC-DC CONVERTER)は、フューズF1、制御回路C
TL、メインスイッチングトランジスタTr1、同期整
流用トランジスタTr2、ダイオードD1、チョークコ
イルL1、コンデンサC1、電圧比較器IC1、基準電
圧e1を発生する電源e1、コンデンサC2、及び、コ
ンデンサC3を備えている。
【0054】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の接続形態)ここで、上記の構成要
素の接続形態について述べる。フューズF1は、電池と
メインスイッチングトランジスタTr1とを接続する信
号線14の途中に設けられる。
【0055】信号線14を介して電池と接続されたメイ
ンスイッチングトランジスタTr1は、信号線1を介し
てチョークコイルL1と接続されるとともに、信号線2
4を介して制御回路CTLと接続される。
【0056】上記のメインスイッチングトランジスタT
r1は、例えば、ソース端子、ドレイン端子、及び、ゲ
ート端子の3つの端子を有するMOS−FET(Metal
Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であ
る。この場合、上記の信号線14は、メインスイッチン
グトランジスタTr1のドレイン端子に接続される。ま
た、上記の信号線1は、メインスイッチングトランジス
タTr1のソース端子に接続される。さらに、上記の信
号線24は、メインスイッチングトランジスタTr1の
ゲート端子に接続される。
【0057】メインスイッチングトランジスタTr1と
信号線1を介して接続されたチョークコイルL1は、さ
らに信号線15を介して図示しない負荷と接続される。
上記のフューズF1とメインスイッチングトランジスタ
Tr1とを接続する信号線14の途中には、4本の信号
線31、17、18、19が接続される。
【0058】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちのフューズF1寄りの信号線31は、コンデン
サC3を介してグランドに接続される。上記の4本の信
号線31、17、18、19のうちの信号線17は、電
圧比較器IC1に接続される。この電圧比較器IC1
は、例えば、非反転入力端子、反転入力端子、及び、出
力端子を有する。この場合、上記の信号線17は、電圧
比較器IC1の非反転入力端子に接続される。また、電
圧比較器IC1の反転入力端子は、信号線22を介して
電源e1と接続される。さらに、電圧比較器IC1の出
力端子は、信号線23を介して制御回路CTLに接続さ
れる。
【0059】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちの信号線18は、制御回路CTLに接続され
る。この信号線18の途中には、信号線18aが接続さ
れている。この信号線18aは、コンデンサC2を介し
てグランドに接続される。
【0060】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちのメインスイッチングトランジスタTr1寄り
の信号線19は、制御回路CTLに接続される。また、
メインスイッチングトランジスタTr1とチョークコイ
ルL1とを接続する信号線1の途中には、2本の信号線
2、3が接続される。
【0061】上記の2本の信号線2、3のうちメインス
イッチングトランジスタTr1寄りの信号線2は、同期
整流用トランジスタTr2に接続される。この同期整流
用トランジスタTr2は、信号線25を介して制御回路
CTLと接続されるとともに、信号線26を介してグラ
ンドに接続される。
【0062】上記の同期整流用トランジスタTr2は、
例えば、ドレイン端子、ソース端子、ゲート端子の3つ
の端子を有するMOS−FET(Metal Oxide Semicond
uctor FET)である。この場合、上記の信号線2は、同
期整流用トランジスタTr2のドレイン端子に接続され
る。また、上記の信号線25は、同期整流用トランジス
タTr2のゲート端子に接続される。さらに、上記の信
号線26は、同期整流用トランジスタTr2のソース端
子に接続される。
【0063】また、上記の2本の信号線2、3のうちチ
ョークコイルL1寄りの信号線3は、ダイオードD1の
カソード端子に接続される。このダイオードD1のアノ
ード端子は、信号線27を介してグランドに接続され
る。
【0064】さらに、チョークコイルL1と負荷とを接
続する信号線15の途中には、2本の信号線4、5が接
続される。上記の2本の信号線4、5のうち、チョーク
コイルL1寄りの信号線4は、制御回路CTLに接続さ
れる。この信号線4は、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の出力電圧FBを制御回路CTLにフィード
バックするための信号線である。
【0065】上記の2本の信号線4、5のうち、負荷寄
りの信号線5は、コンデンサC1を介してグランドに接
続される。 (直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)を構成する
回路の機能)次に、上記の各構成要素の機能について述
べる。
【0066】(コンデンサC3)コンデンサC3は、有
機コンデンサであり、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)に入力される電圧に含まれる脈動成分を除去す
る平滑用のコンデンサである。
【0067】(電源e1)電源e1は、直流−直流変換
装置(DC-DC CONVERTER)が入力すべき電圧の基準電圧
e1を発生する。
【0068】(電圧比較器IC1)電圧比較器IC1
は、電池からの電圧Viと電源e1からの基準電圧e1
とを比較し、比較した結果を示す信号OVを出力する。
電圧比較器IC1から出力された信号OVは、信号線2
3を介して制御回路CTLに入力される。
【0069】例えば、電圧比較器IC1は、上記の電圧
Viから基準電圧e1を減算し、その減算結果が「0」
以下ならばLowレベルの信号を出力し、減算結果が正
の値ならばHighレベルの信号を出力する。
【0070】(コンデンサC2)コンデンサC2は、メ
インスイッチングトランジスタTr1及び同期整流用ト
ランジスタTr2を非常時に駆動するための電力を蓄積
するものである。
【0071】(メインスイッチングトランジスタTr
1)メインスイッチングトランジスタTr1は、制御回
路CTLからの制御信号DHを入力し、入力した信号D
Hに従って信号線14と信号線1との間を接続または切
断する。
【0072】例えば、メインスイッチングトランジスタ
Tr1は、ゲート端子に制御回路CTLからの電圧が印
加されるとオン状態になり、ドレイン端子とソース端子
との間を接続して、信号線14と信号線1との間を接続
する。
【0073】また、メインスイッチングトランジスタT
r1は、ゲート端子に制御回路CTLからの電圧が印加
されていなければオフ状態になり、ドレイン端子とソー
ス端子との間を切断して、信号線14と信号線1との間
を切断する。
【0074】(チョークコイルL1)チョークコイルL
1は、電圧変換用のコイルである。 (ダイオードD1)ダイオードD1は、メインスイッチ
ングトランジスタTr1がオフ状態のときに、チョーク
コイルL1に蓄積されたエネルギーを出力側へ放出させ
るフリーホイールダイオードである。
【0075】(同期整流用トランジスタTr2)同期整
流用トランジスタTr2は、制御回路CTLからの信号
DLを入力し、入力した信号DLに従って信号線2と信
号線26との間を接続あるいは切断するスイッチ回路で
ある。
【0076】例えば、同期整流用トランジスタTr2
は、ゲート端子に制御回路CTLからの電圧が印加され
るとオン状態になり、ドレイン端子とソース端子との間
を接続して、信号線2と信号線26との間を接続する。
【0077】また、同期整流用トランジスタTr2は、
ゲート端子に制御回路CTLからの電圧が印可されてい
なければオフ状態になり、ドレイン端子とソース端子と
の間を切断して、信号線2と信号線26との間を切断す
る。
【0078】本例において、同期整流用トランジスタT
r2は、メインスイッチングトランジスタTr1がオフ
状態のときにチョークコイルL1に蓄積されたエネルギ
ーを出力させるフリーホイール用のスイッチ回路であ
る。
【0079】例えば、同期整流用トランジスタTr2
は、ダイオードD1に印加される電圧が順方向のときに
オン状態(信号線2と信号線26との間を接続した状
態)になり、ダイオードD1に印加される電圧が逆方向
のときにオフ状態(信号線2と信号線26との間を切断
した状態)になる。このとき、ダイオードD1の電圧降
下は、低減されることになる。
【0080】(コンデンサC1)コンデンサC1は、チ
ョークコイルL1から出力された電圧に含まれる脈動成
分を除去する平滑用のコンデンサである。
【0081】(制御回路CTL)制御回路CTLには、
前述した信号線4、19、23、18、24、25の他
に、外部からのオン指令値あるいはオフ指令値と、外部
からの目標電圧Vrefとが入力される。外部からの目
標電圧Vrefは、直流−直流変換装置(DC-DCCONVERT
ER)が出力すべき電圧の基準電圧である。
【0082】そして、制御回路CTLは、電圧比較器I
C1からの信号OVと、信号線4を介して入力する出力
電圧FBと、外部からの目標電圧Vrefとに従って、
メインスイッチングトランジスタTr1及び同期整流用
トランジスタTr2のオン状態とオフ状態とを切り換え
る。
【0083】ここで、制御回路CTLの内部構成につい
て図2に基づいて説明する。 (制御回路CTLの構成)制御回路CTLは、図2に示
すように、パルス幅変調方式(PWM方式)を採用する
回路であり、電源7、三角波発振器8、PWM比較器
9、チャージポンプ回路12、同期整流制御回路13、
フリップフロップFF、ドライブ−1(10)、及び、
ドライブ−2(11)を備えている。さらに、制御回路
CTLは、分割抵抗R2/R3、エラーアンプERA
1、論理和回路OR1、論理和回路OR2を備えてい
る。
【0084】(電源7)電源7は、外部からのオン指令
値を入力したときに、制御回路CTLを構成する回路へ
動作電力を供給する。また、電源7は、外部からのオフ
指令値を入力したときに、制御回路CTLを構成する回
路に対する動作電力の供給を停止する。
【0085】(三角波発振器8)三角波発振器8は、電
圧をパルス幅に変換するための変換用三角波を、一定の
周波数で発振する。この三角波発振器8から発振された
三角波は、PWM比較器9に入力される。
【0086】(分割抵抗R2/R3)分割抵抗R2/R
3は、信号線4と接続されており、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FBを入力するように
なっている。この分割抵抗R2/R3は、出力電圧FB
の電圧値をセンスするセンス抵抗である。
【0087】分割抵抗R2/R3によってセンスされた
電圧値は、エラーアンプERA1に入力される。 (エラーアンプERA1)エラーアンプERA1は、分
割抵抗R2/R3によってセンスされた電圧値FBと、
外部からの目標電圧Vrefとを入力し、これら電圧値
FBと目標電圧Vrefとの誤差を増幅する誤差増幅回
路である。このエラーアンプERA1によって増幅され
た誤差は、PWM比較器9の非反転入力端子に入力され
る。
【0088】(PWM比較器9)PWM比較器9は、反
転入力端子と非反転入力端子とを有する電圧比較器であ
る。PWM比較器9の反転入力端子は、三角波発振器8
から出力された変換用三角波を入力する。また、PWM
比較器9の非反転入力端子は、エラーアンプERAから
出力される信号を入力する。
【0089】そして、PWM比較器9は、非反転入力端
子に入力された信号と反転入力端子に入力された信号と
を比較する。例えば、PWM比較器9は、非反転入力端
子に入力された信号から反転入力端子に入力された信号
を減算する。そして、PWM比較器9は、減算して得ら
れた値が負の値を示す間(三角波発振器8から出力され
た信号がエラーアンプERA1から出力された信号より
も大きい間)は、Highレベルの信号を出力する。
【0090】また、PWM比較器9は、減算して得られ
た値が正の値を示す間(三角波発振器8から出力された
信号がエラーアンプERA1から出力された信号よりも
小さい間)は、Lowレベルの信号を出力する。
【0091】PWM比較器9から出力された信号(Hi
ghレベルの信号、もしくは、Lowレベルの信号)
は、論理和回路OR2と同期整流制御回路13とに入力
される。
【0092】(チャージポンプ回路12)チャージポン
プ回路12は、メインスイッチングトランジスタTr1
を駆動する電圧をドライブ−1(10)に供給し、同期
整流用トランジスタTr2を駆動する電圧をドライブ−
2(11)に供給する。
【0093】(同期整流制御回路13)同期整流制御回
路13は、PWM比較器9から出力される信号を入力す
る。そして、同期整流制御回路13は、PWM比較器9
からの信号に従って、同期整流用トランジスタTr2の
オン状態とオフ状態とを切り換えて同期整流を行う。
【0094】例えば、同期整流制御回路13は、PWM
比較器8からのLowレベルの信号を入力したとき、H
ighレベルの信号を出力する。また、同期整流制御回
路13は、PWM比較器8からのHighレベルの信号
を入力したとき、Lowレベルの信号を出力する。
【0095】同期整流用制御回路13から出力された信
号は、論理和回路OR1に入力される。 (フリップフロップFF)フリップフロップFFは、セ
ット端子Sとリセット端子Rとの2つの入力端子、及
び、出力端子Qを有している。フリップフロップFFの
セット端子Sは、電圧比較器IC1から出力された信号
OVを入力する。このとき、フリップフロップFFは、
セット端子Sに入力した信号を記憶する。
【0096】また、フリップフロップFFのリセット端
子Rは、外部からのオン指令値もしくはオフ指令値を入
力する。リセット端子Rにオン指令値あるいはオフ指令
値が入力されると、フリップフロップFFに記憶されて
いる信号は、Lowレベルの信号にリセットされる。
【0097】さらに、フリップフロップFFの出力端子
Qは、論理和回路OR1、及び、論理和回路OR2に接
続される。この出力端子Qは、フリップフロップFFが
記憶している信号を出力する。
【0098】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧Viが基準電圧e1以下である場合
は、フリップフロップFFのセット端子Sは、電圧比較
器IC1からの信号OVとしてLowレベルの信号を入
力する。この場合、フリップフロップFFがセット端子
Sに入力されたLowレベルの信号を記憶することにな
り、出力端子Qは、フリップフロップFFが記憶してい
るLowレベルの信号を出力することになる。
【0099】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧Viが基準電圧e1を超えた場合(入
力電圧Viが過電圧になった場合)は、フリップフロッ
プFFのセット端子Sは、電圧比較器IC1からの信号
OVとしてHighレベルの信号を入力する。この場
合、フリップフロップFFがセット端子Sに入力された
Highレベルの信号を記憶することになり、出力端子
Qは、フリップフロップFFが記憶しているHighレ
ベルの信号を出力することになる。
【0100】(論理和回路OR2)論理和回路OR2
は、PWM比較器9からの信号とフリップフロップFF
からの信号との論理和演算を行い、その演算結果を示す
信号をドライブ−1(10)に入力する。
【0101】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧Viが基準電圧e1以下である場合
は、論理和回路OR2は、フリップフロップFFの出力
端子QからのLowレベルの信号を入力することにな
る。この場合、論理和回路OR2は、PWM比較器9か
らの信号をそのまま出力することになる。この結果、直
流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の入力電圧が基
準電圧e1以下の場合は、ドライブ−1(10)は、P
WM比較器9からの信号に従って動作することになる。
【0102】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が基準電圧e1より大きくなった場合
(入力電圧が過電圧状態になった場合)は、論理和回路
OR2は、フリップフロップFFの出力端子QからのH
ighレベルの信号を入力することになる。この場合、
論理和回路OR2は、PWM比較器9からの信号に関係
なく、Highレベルの信号を出力することになる。こ
の結果、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の入
力電圧が過電圧状態になった場合は、ドライブ−1(1
0)は、PWM比較器9からの信号に関わらず、フリッ
プフロップFFからの信号に従って動作することにな
る。
【0103】(論理和回路OR1)論理和回路OR1
は、同期整流制御回路13から出力される信号と、フリ
ップフロップFFから出力される信号との論理和演算を
行い、その演算結果を示す信号を出力する。この論理和
回路OR1から出力された信号は、ドライブ−2(1
1)に入力される。
【0104】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧Viが基準電圧e1以下の場合は、
論理和回路OR1は、フリップフロップFFからのLo
wレベルの信号を入力することになる。この場合、論理
和回路OR1は、同期整流制御回路13からの信号をそ
のまま出力することになる。この結果、入力電圧Viが
基準電圧e1以下の場合は、ドライブ−1(10)は、
同期整流制御回路13からの信号に従って動作すること
になる。
【0105】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧Viが基準電圧e1より大きくなった
場合(入力電圧Viが過電圧になった場合)は、論理和
回路OR1は、フリップフロップFFからのHighレ
ベルの信号を入力することになる。この場合、論理和回
路OR1は、同期整流制御回路13からの信号に関わら
ず、Highレベルの信号を出力することになる。この
結果、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の入力
電圧が過電圧になった場合は、ドライブ−2(11)
は、同期整流制御回路13からの信号に関わらず、フリ
ップフロップFFからのHighレベルの信号に従って
動作することになる。
【0106】(ドライブ−1(10))ドライブ−1
(10)は、論理和回路OR2からの信号に応じて、メ
インスイッチングトランジスタTr1のオン状態とオフ
状態とを切り換える。
【0107】例えば、ドライブ−1(10)は、論理和
回路OR2からのHighレベルの信号を入力したとき
に、チャージポンプ回路12から供給された電力をメイ
ンスイッチングトランジスタTr1に供給して、メイン
スイッチングトランジスタTr1をオン状態にする。
【0108】また、ドライブ−1(10)は、論理和回
路OR2からのLowレベルの信号を入力したときに、
メインスイッチングトランジスタTr1に対する電力供
給を停止して、メインスイッチングトランジスタTr1
をオフ状態にする。
【0109】(ドライブ−2(11))ドライブ−2
(11)は、論理和回路OR1からの信号に応じて、同
期整流用トランジスタTr2のオン状態とオフ状態とを
切り換える。
【0110】例えば、ドライブ−2(11)は、論理和
回路OR1からのHighレベルの信号を入力したとき
に、チャージポンプ回路12から供給された電力を同期
整流用トランジスタTr2に供給して、同期整流用トラ
ンジスタTr2をオン状態にする。
【0111】また、ドライブ−2(11)は、論理和回
路OR1からのLowレベルの信号を入力したときに、
同期整流用トランジスタTr2に対する電力供給を停止
して、同期整流用トランジスタTr2をオフ状態にす
る。
【0112】(実施の形態1の作用・効果)以下、本実
施の形態にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の作用・効果について述べる。
【0113】(1)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が正常に動作している場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)が正常に動作
している場合、すなわち、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の入力電圧Viが正常な電圧値を示してい
る場合は、入力電圧Viが基準電圧e1よりも十分小さ
くなるので、電圧比較器IC1からの信号OVは、Lo
wレベルを示す信号になる。
【0114】この場合、電圧比較器IC1から出力され
たLowレベルの信号は、制御回路CTLのフリップフ
ロップFFのセット端子Sに入力される。そして、フリ
ップフロップFFは、入力したLowレベルの信号を記
憶する。
【0115】フリップフロップFFがLowレベルの信
号を記憶すると、フリップフロップFFの出力端子Q
は、Lowレベルの信号を出力することになる。フリッ
プフロップFFの出力端子Qから出力されたLowレベ
ルの信号は、制御回路CTLの論理和回路OR2と論理
和回路OR1とに入力される。
【0116】また、制御回路CTLの分割抵抗R2/R
3は、信号線4を介して、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の出力電圧FBを入力する。そして、分割
抵抗R2/R3は、入力した出力電圧FBをセンスし、
センスした電圧値をエラーアンプERA1に入力する。
【0117】分割抵抗R2/R3からの電圧値を入力し
たエラーアンプERA1は、分割抵抗R2/R3からの
電圧値と外部からの目標電圧Vrefとの誤差を増幅し
て出力する。エラーアンプERA1から出力された誤差
は、PWM比較器9に入力される。
【0118】PWM比較器9は、エラーアンプERA1
からの誤差を入力する一方で、三角波発振器8からの変
換用三角波を入力する。そして、PWM比較器9は、エ
ラーアンプERA1からの誤差が三角波発振器8からの
変換用三角波よりも小さいと、Highレベルの信号を
出力する。
【0119】また、PWM比較器9は、エラーアンプE
RA1からの誤差が三角波発振器8からの変換用三角波
よりも大きいと、Lowレベルの信号を出力する。PW
M比較器9から出力された信号は、論理和回路OR2と
同期整流制御回路13とに入力される。
【0120】PWM比較器9からの信号を入力した同期
整流制御回路13は、PWM比較器9からの信号がHi
ghレベルの信号であるときLowレベルの信号を出力
する。一方、同期整流制御回路13は、PWM比較器9
からの信号がLowレベルの信号であるときHighレ
ベルの信号を出力する。この同期整流制御回路13から
出力された信号は、論理和回路OR1に入力される。
【0121】このようにして、論理和回路OR2は、フ
リップフロップFFからのLowレベルの信号と、PW
M比較器9からの信号(Highレベルの信号、もしく
は、Lowレベルの信号)とを入力することになり、論
理和回路OR1は、フリップフロップFFからのLow
レベルの信号と、同期整流制御回路13からの信号(H
ighレベルの信号、もしくは、Lowレベルの信号)
とを入力することになる。
【0122】論理和回路OR2は、フリップフロップF
FからのLowレベルの信号を入力しているので、PW
M比較器9からの信号をそのまま出力することになる。
例えば、論理和回路OR2は、PWM比較器9からのH
ighレベルの信号を入力すると、Highレベルの信
号を出力する。また、論理和回路OR2は、PWM比較
器9からのLowレベルの信号を入力すると、Lowレ
ベルの信号を出力する。
【0123】論理和回路OR2から出力された信号は、
ドライブ−1(10)に入力される。論理和回路OR2
からの信号を入力したドライブ−1(10)は、論理和
回路OR2からの信号がLowレベルの信号であれば、
メインスイッチングトランジスタTr1に対する電力供
給を停止する。このとき、メインスイッチングトランジ
スタTr1はオフ状態になり、信号線14と信号線1と
の間を切断する。
【0124】また、ドライブ−1(10)は、論理和回
路OR2からの信号がHighレベルの信号であれば、
チャージポンプ回路12からの電力をメインスイッチン
グトランジスタTr1に供給する。このとき、メインス
イッチングトランジスタTr1はオン状態になり、信号
線14と信号線1との間を接続する。
【0125】フリップフロップFFからのLowレベル
の信号と同期整流制御回路13からの信号とを入力した
論理和回路OR1は、同期整流制御回路13からの信号
(Highレベルの信号、もしくは、Lowレベルの信
号)をそのまま出力することになる。
【0126】論理和回路OR1から出力された信号は、
ドライブ−2(11)に入力される。論理和回路OR1
からの信号を入力したドライブ−2(11)は、論理和
回路OR1からの信号がLowレベルの信号であれば、
同期整流用トランジスタTr2に対する電力供給を停止
する。このとき、同期整流用トランジスタTr2はオフ
状態になり、信号線2と信号線26との間を切断する。
【0127】また、ドライブ−2(11)は、論理和回
路OR1からの信号がHighレベルの信号であれば、
チャージポンプ回路12からの電力を同期整流用トラン
ジスタTr2に供給する。このとき、同期整流用トラン
ジスタTr2はオン状態になり、信号線2と信号線26
との間を接続する。
【0128】(2)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が過電圧状態になった場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)に入力される
電圧が過電圧になった場合、入力電圧Viが基準電圧e
1よりも大きくなるので、電圧比較器IC1からの信号
OVは、Highレベルを示す信号になる。
【0129】電圧比較器IC1から出力されたHigh
レベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップF
Fのセット端子Sに入力される。このとき、フリップフ
ロップFFは、セット端子Sに入力されたHighレベ
ルの信号を記憶する。そして、フリップフロップFF
は、記憶したHighレベルの信号を出力端子Qから出
力する。
【0130】フリップフロップFFから出力されたHi
ghレベルの信号は、制御回路CTLの論理和回路OR
2と論理和回路OR1とに入力される。また、制御回路
CTLの分割抵抗R2/R3は、信号線4を介して、直
流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FB
を入力する。そして、分割抵抗R2/R3は、入力した
出力電圧FBをセンスし、センスした電圧値をエラーア
ンプERA1に入力する。
【0131】分割抵抗R2/R3からの電圧値を入力し
たエラーアンプERA1は、分割抵抗R2/R3からの
電圧値と外部からの目標電圧Vrefとの誤差を増幅し
て出力する。エラーアンプERA1から出力された誤差
は、PWM比較器9に入力される。
【0132】PWM比較器9は、エラーアンプERA1
からの誤差を入力する一方で、三角波発振器8からの変
換用三角波を入力する。そして、PWM比較器9は、エ
ラーアンプERA1からの誤差が三角波発振器8からの
変換用三角波よりも小さいと、Highレベルの信号を
出力する。
【0133】また、PWM比較器9は、エラーアンプE
RA1からの誤差が三角波発振器8からの変換用三角波
よりも大きいと、Lowレベルの信号を出力する。PW
M比較器9から出力された信号は、論理和回路OR2と
同期整流制御回路13とに入力される。
【0134】PWM比較器9からの信号を入力した同期
整流制御回路13は、PWM比較器9からの信号がHi
ghレベルの信号であるときLowレベルの信号を出力
する。一方、PWM比較器9からの信号がLowレベル
の信号であるとき、同期整流制御回路13は、High
レベルの信号を出力する。この同期整流制御回路13か
ら出力された信号は、論理和回路OR1に入力される。
【0135】このようにして、論理和回路OR2は、フ
リップフロップFFからのHighレベルの信号とPW
M比較器9からの信号(Highレベルの信号、もしく
は、Lowレベルの信号)とを入力することになる。ま
た、論理和回路OR1は、フリップフロップFFからの
Highレベルの信号と、同期整流制御回路13からの
信号(Highレベルの信号、もしくは、Lowレベル
の信号)とを入力することになる。
【0136】この場合、論理和回路OR2は、フリップ
フロップFFからのHighレベルの信号を入力してい
るので、PWM比較器9からの信号に関係なくHigh
レベルの信号を出力する。
【0137】論理和回路OR2から出力されたHigh
レベルの信号は、ドライブ−1(10)に入力される。
論理和回路OR2からのHighレベルの信号を入力し
たドライブ−1(10)は、チャージポンプ回路12か
らの電力をメインスイッチングトランジスタTr1に供
給する。このとき、メインスイッチングトランジスタT
r1はオン状態になり、信号線14と信号線1との間を
接続する。
【0138】また、論理和回路OR1は、フリップフロ
ップFFからのHighレベルの信号を入力しているの
で、同期整流制御回路13からの信号(Highレベル
の信号、もしくは、Lowレベルの信号)に関係なくH
ighレベルの信号を出力することになる。
【0139】論理和回路OR1から出力されたHigh
レベルの信号は、ドライブ−2(11)に入力される。
論理和回路OR1からのHighレベルの信号を入力し
たドライブ−2(11)は、チャージポンプ回路12か
らの電力を同期整流用トランジスタTr2に供給する。
このとき、同期整流用トランジスタTr2はオン状態に
なり、信号線2と信号線26との間を接続する。
【0140】メインスイッチングトランジスタTr1と
同期整流用トランジスタTr2とがオン状態になると、
電池からの電流は、フューズF1、信号線14、メイン
スイッチングトランジスタTr1、信号線1、信号線
2、同期整流用トランジスタTr2、及び、信号線26
を通ってグランドに流れる。このとき、過大な電流がフ
ューズF1を流れることになり、フューズF1が溶断さ
れる。
【0141】従って、フューズF1が溶断されることに
より、直流−直流変換装置(DC-DCCONVERTER)の構成要
素、特に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
入力部に設けられたコンデンサC3に過大な電圧が印加
されることを防止することができ、コンデンサC3の焼
損を防止することができる。
【0142】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)は、制御回路CTLの電源
がメインスイッチングトランジスタTr1及び同期整流
用トランジスタTr2の駆動電力を発生できなくなった
場合に、コンデンサC2に蓄積された電力によってメイ
ンスイッチングトランジスタTr1と同期整流用トラン
ジスタTr2とを駆動する。これにより、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)は、フューズF1が溶断す
るまでの間、メインスイッチングトランジスタTr1及
び同期整流用トランジスタTr2の動作を保証すること
ができる。
【0143】尚、メインスイッチングトランジスタTr
1及び同期整流用トランジスタTr2の駆動電源は、コ
ンデンサC2に限定されないことは勿論である。また、
本実施の形態にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)によれば、コンデンサC3として高耐圧の有機
コンデンサを使用する必要がない上、焼損防止用のフュ
ーズが不要になり、構成部品数が削減される。
【0144】さらに、コンデンサC3の焼損防止用のフ
ューズが不要になったことにより、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上する。
【0145】〈直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の他の実施の形態〉実施の形態1にかかる直流−直
流変換装置(DC-DC CONVERTER)は、電圧比較器IC1
及び電源e1を制御回路CTLとは別に設けているが、
図3、4に示すように、制御回路CTL内に電圧比較器
IC1及び電源e1を設けるようにしてもよい。
【0146】この場合、信号線17は、制御回路CTL
と直接接続されることになる。そして、制御回路CTL
において、信号線17を介して入力した電圧Viは、分
割抵抗R4/R5に入力される。
【0147】分割抵抗R4/R5は、信号線17を介し
て入力した電圧Viをセンスする抵抗である。この分割
抵抗R4/R5によってセンスされた電圧Viは、電圧
比較器IC1の非反転入力端子に入力される。
【0148】また、電圧比較器IC1の反転入力端子
は、信号線22を介して電源e1と接続される。さら
に、電圧比較器IC1の出力端子は、信号線23を介し
てフリップフロップFFのセット端子Sに接続される。
【0149】このように制御回路CTLを構成した場
合、電池からの電圧Viが過電圧状態になると、この過
電圧状態の電圧Viが制御回路CTLの分割抵抗R4/
R5に入力される。
【0150】分割抵抗R4/R5は、過電圧状態の電圧
Viの電圧値をセンスする。この分割抵抗R4/R5に
よってセンスされた電圧値は、電圧比較器IC1の非反
転入力端子に入力される。
【0151】電圧比較器IC1は、分割抵抗R4/R5
からの電圧値から電源e1からの基準電圧を減算する。
このとき、分割抵抗R4/R5からの電圧値が基準電圧
より大きくなるので、電圧比較器IC1は、Highレ
ベルの信号を出力する。
【0152】この結果、電圧比較器IC1から出力され
たHighレベルの信号は、フリップフロップFFのセ
ット端子Sに入力される。このように、電圧比較器IC
1と電源e1とを制御回路CTLに内蔵しても、前述の
実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0153】また、図3、4の例では、制御回路CTL
は、目標電圧Vrefを発生する電源e2を内蔵してい
る。このように、図3、4に示すような構成を採用すれ
ば、前述の実施の形態1と同様の効果が得られるととも
に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の回路構
成を簡略化することができる。 〈実施の形態2〉図5は、本発明の直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の第2の実施の形態を示す図であ
る。尚、同図において、前述の実施の形態1と同一の構
成要素については同一の名称及び符号を付加している。
【0154】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
は、電源としての電池と負荷との間に設けられる。 (直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の構成)本
実施の形態1にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)は、制御回路CTL、メインスイッチングトラ
ンジスタTr1、同期整流用トランジスタTr2、ダイ
オードD1、チョークコイルL1、コンデンサC1、電
圧比較器IC2、及び、基準電圧e3を発生する電源e
3を備えている。
【0155】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の接続形態)先ず、上記の構成要素
の接続形態について述べる。メインスイッチングトラン
ジスタTr1は信号線14を介して電池と接続される。
このメインスイッチングトランジスタTr1は、信号線
1を介してチョークコイルL1と接続されるとともに、
信号線24を介して制御回路CTLと接続される。
【0156】メインスイッチングトランジスタTr1と
信号線1を介して接続されたチョークコイルL1は、さ
らに信号線15を介して抵抗R1と接続される。抵抗R
1は、信号線16を介して負荷と接続される。
【0157】また、上記の信号線14の途中には、信号
線19が接続される。この信号線19は、制御回路CT
Lに接続される。また、メインスイッチングトランジス
タTr1とチョークコイルL1とを接続する信号線1の
途中には、2本の信号線2、3が接続される。
【0158】上記の2本の信号線2、3のうちメインス
イッチングトランジスタTr1寄りの信号線2は、同期
整流用トランジスタTr2に接続される。この同期整流
用トランジスタTr2は、信号線25を介して制御回路
CTLと接続されるとともに、信号線26を介してグラ
ンドに接続される。
【0159】上記の2本の信号線2、3のうちチョーク
コイルL1寄りの信号線3は、ダイオードD1のカソー
ド端子に接続される。このダイオードD1のアノード端
子は、信号線27を介してグランドに接続される。
【0160】さらに、チョークコイルL1と抵抗R1と
を接続する信号線15の途中には、1本の信号線20が
接続される。上記の信号線20は、制御回路CTLと接
続されており、抵抗R1に入力される電圧値CSを制御
回路CTLに入力するための信号線である。
【0161】また、抵抗R1と負荷とを接続する信号線
16の途中には、3本の信号線4、5、21が接続され
る。上記3本の信号線4、5、21のうち、抵抗R1寄
りの信号線4は、制御回路CTLと接続される。この信
号線4は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)か
ら出力される電圧値FBを制御回路CTLにフィードバ
ックするための信号線である。
【0162】上記3本の信号線4、5、21のうち、真
ん中の信号線5は、平滑用のコンデンサC1を介してグ
ランドに接続される。上記3本の信号線4、5、21の
うち、負荷寄りの信号線21は、電圧比較器IC2に接
続される。この電圧比較器IC2は、例えば、非反転入
力端子と反転入力端子と出力端子とを有する電圧比較器
である。この場合、上記の信号線21は、電圧比較器I
C2の非反転入力端子に接続される。また、上記の電圧
比較器IC2の反転入力端子は、信号線28を介して電
源e3に接続される。さらに、上記の電圧比較器IC2
の出力端子は、信号線29を介して制御回路CTLに接
続される。
【0163】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の機能)次に、上記の各構成要素の
機能について述べる。尚、前述の実施の形態1と同一の
構成要素については説明を省略する。
【0164】(抵抗R1)抵抗R1は、直流−直流変換
装置(DC-DC CONVERTER)の出力電流値をセンスするセ
ンス抵抗である。
【0165】(電源e3)電源e3は、直流−直流変換
装置(DC-DC CONVERTER)から出力される電圧の基準電
圧e3を発生する。
【0166】(電圧比較器IC2)電圧比較器IC2
は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電
圧を信号線21を介して入力すると同時に、電源e3か
らの基準電圧e3を入力する。そして、電圧比較器IC
2は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力
電圧と電源e3からの基準電圧e3とを比較し、比較し
た結果を示す信号OVを出力する。
【0167】例えば、電圧比較器IC2は、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧から基準電圧
e3を減算し、その減算結果が「0」以下ならばLow
レベルの信号を出力し、減算結果が正の値ならばHig
hレベルの信号を出力する。
【0168】(制御回路CTL)制御回路CTLには、
前述した信号線19、24、25、4、20、29の他
に、外部からのオン指令値あるいはオフ指令値と、外部
からの目標電圧Vrefとが入力される。外部からの目
標電圧Vrefは、直流−直流変換装置(DC-DCCONVERT
ER)が出力すべき電圧の基準電圧である。
【0169】そして、制御回路CTLは、電圧比較器I
C2からの信号OVと、信号線4を介して入力する電圧
値FBと、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)か
ら出力すべき電圧の目標電圧Vrefとに従って、メイ
ンスイッチングトランジスタTr1及び同期整流用トラ
ンジスタTr2のオン状態とオフ状態とを切り換える。
【0170】ここで、制御回路CTLの内部構成につい
て述べる。 (制御回路CTLの構成)制御回路CTLは、図6に示
すように、パルス幅変調方式(PWM方式)を採用する
回路であり、電源7、三角波発振器8、PWM比較器
9、チャージポンプ回路12、同期整流制御回路13、
フリップフロップFF、ドライブ−1(10)、及び、
ドライブ−2(11)を備えている。さらに、制御回路
CTLは、分割抵抗R2/R3、エラーアンプERA
1、ERA2、論理積回路AND1、及び、論理和回路
OR1を備えている。
【0171】(PWM比較器9)PWM比較器9は、反
転入力端子と非反転入力端子とを有する電圧比較器であ
る。PWM比較器9の反転入力端子は、三角波発振器8
から出力された変換用三角波を入力する。また、PWM
比較器9の非反転入力端子は、エラーアンプERA1か
ら出力される信号を入力する。
【0172】そして、PWM比較器9は、非反転入力端
子に入力された信号と反転入力端子に入力された信号と
を比較する。例えば、PWM比較器9は、非反転入力端
子に入力された信号から反転入力端子に入力された信号
を減算する。そして、PWM比較器9は、減算して得ら
れた値が負の値を示す間(三角波発振器8から出力され
た信号がエラーアンプERA1から出力された信号より
も大きい間)は、Highレベルの信号を出力する。
【0173】また、PWM比較器9は、減算して得られ
た値が正の値を示す間(三角波発振器8から出力された
信号がエラーアンプERA1から出力された信号よりも
小さい間)は、Lowレベルの信号を出力する。
【0174】このPWM比較器9から出力された信号
は、論理積回路AND1と同期整流制御回路13とに入
力される。 (エラーアンプERA2)エラーアンプERA2は、直
流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FB
を信号線4を介して入力すると同時に、抵抗R1に入力
される電圧値CSを信号線20を介して入力する。
【0175】このエラーアンプERA2は、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FBと電圧値
CSとの電位差を求め、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)から出力される電流値を測定する誤差増幅回
路である。
【0176】エラーアンプERA2から出力された電圧
値は、同期整流制御回路13に入力される。 (同期整流制御回路13)同期整流制御回路13は、P
WM比較器9から出力された信号とエラーアンプERA
2から出力された信号とを入力する。そして、同期整流
制御回路13は、PWM比較器9からの信号とエラーア
ンプERA2からの信号とに従って同期整流用トランジ
スタTr2のオン状態とオフ状態とを切り換えることに
よって、同期整流を行う回路である。
【0177】例えば、同期整流制御回路13は、PWM
比較器8からのLowレベルの信号を入力し、且つ、エ
ラーアンプERA2からの信号が一定値以下であるとき
に限り、Highレベルの信号を出力する。
【0178】この同期整流用制御回路13から出力され
た信号は、論理和回路OR1に入力される。 (フリップフロップFF)フリップフロップFFは、セ
ット端子とリセット端子との2つの入力端子、及び、非
反転出力端子Qと反転出力端子*Qとの2つの出力端子
を有している。
【0179】フリップフロップFFのセット端子Sは、
電圧比較器IC2からの信号OVを入力する。このと
き、フリップフロップFFは、セット端子に入力した信
号を記憶する。
【0180】フリップフロップFFのリセット端子R
は、外部からのオン指令値もしくはオフ指令値を入力す
る。リセット端子にオン指令値あるいはオフ指令値が入
力されると、フリップフロップFFに記憶されている信
号は、Lowレベルの信号にリセットされる。
【0181】フリップフロップFFの非反転出力端子Q
は、論理和回路OR1に接続される。この出力端子Q
は、フリップフロップFFが記憶している信号をそのま
ま出力する。
【0182】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力電圧FBが基準電圧e3以下である場合
は、フリップフロップFFのセット端子Sは、電圧比較
器IC2からの信号OVとしてLowレベルの信号を入
力する。この場合、フリップフロップFFがセット端子
Sに入力されたLowレベルの信号を記憶することにな
り、非反転出力端子Qは、フリップフロップFFが記憶
しているLowレベルの信号を出力することになる。
【0183】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧FBが基準電圧e3を超えた場合(出
力電圧FBが過電圧になった場合)は、フリップフロッ
プFFのセット端子Sは、電圧比較器IC2からの信号
OVとしてHighレベルの信号を入力する。この場
合、フリップフロップFFがセット端子Sに入力された
Highレベルの信号を記憶することになり、非反転出
力端子Qは、フリップフロップFFが記憶しているHi
ghレベルの信号を出力することになる。
【0184】フリップフロップFFの反転出力端子*Q
は、論理積回路AND1に接続される。この反転出力端
子*Qは、フリップフロップFFが記憶している信号値
を反転した値、つまりLowレベルとHighレベルと
を反転した信号を出力する。
【0185】例えば、反転出力端子*Qは、フリップフ
ロップFFが記憶している信号OVがLowレベルの信
号ならば(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
出力電圧FBが基準電圧e3以下ならば)、Highレ
ベルの信号を出力することになる。また、反転出力端子
*Qは、フリップフロップFFが記憶している信号OV
がHighレベルの信号ならば(直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FBが基準電圧e3を
超えているならば)、Lowレベルの信号を出力するこ
とになる。
【0186】(論理積回路AND1)論理積回路AND
1は、PWM比較器9から出力される信号とフリップフ
ロップFFの反転出力端子*Qから出力される信号とを
入力する。この論理積回路AND1は、PWM比較器9
からの信号とフリップフロップFFからの信号との論理
積を演算し、その演算結果を示す信号を出力する。論理
積回路AND1から出力された信号は、ドライブ−1
(10)に入力される。
【0187】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力電圧FBが基準電圧e3以下の場合は、
論理積回路AND1は、フリップフロップFFの反転出
力端子*QからのHighレベルの信号を入力すること
になる。この場合、論理積回路AND1は、PWM比較
器9からの信号をそのまま出力することになる。この結
果、出力電圧FBが基準電圧e3以下の場合は、ドライ
ブ−1(10)は、PWM比較器9からの信号に従って
動作することになる。
【0188】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧FBが基準電圧e3より大きくなった
場合(出力電圧FBが過電圧になった場合)は、論理積
回路AND1は、フリップフロップFFの反転出力端子
*QからのLowレベルの信号を入力することになる。
この場合、論理積回路AND1は、PWM比較器9から
の信号に関わらず、Lowレベルの信号を出力すること
になる。この結果、出力電圧FBが過電圧になった場合
は、ドライブ−1(10)は、PWM比較器9からの信
号に関わらず、フリップフロップFFからのLowレベ
ルの信号に従って動作することになる。
【0189】(論理和回路OR1)論理和回路OR1
は、同期整流制御回路13から出力される信号と、フリ
ップフロップFFの非反転出力端子Qから出力される信
号とを入力する。この論理和回路OR1は、同期整流制
御回路13からの信号とフリップフロップFFからの信
号との論理和を演算し、その演算結果を示す信号を出力
する。論理和回路OR1から出力された信号は、ドライ
ブ−2(11)に入力される。
【0190】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力電圧FBが基準電圧e3以下の場合は、
論理和回路OR1は、フリップフロップFFの非反転出
力端子QからのLowレベルの信号を入力することにな
る。この場合、論理和回路OR1は、同期整流制御回路
13からの信号をそのまま出力することになる。この結
果、出力電圧FBが基準電圧e3以下の場合は、ドライ
ブ−2(11)は、同期整流制御回路13からの信号に
従って動作することになる。
【0191】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧FBが基準電圧e3より大きくなった
場合(出力電圧FBが過電圧になった場合)は、論理和
回路OR1は、フリップフロップFFの非反転出力端子
QからのHighレベルの信号を入力することになる。
この場合、論理和回路OR1は、同期整流制御回路13
からの信号に関わらず、Highレベルの信号を出力す
ることになる。この結果、出力電圧FBが過電圧になっ
た場合は、ドライブ−2(11)は、同期整流制御回路
13からの信号に関わらず、フリップフロップFFから
のHighレベルの信号に従って動作することになる。
【0192】(ドライブ−1(10))ドライブ−1
(10)は、論理積回路AND1からの信号に応じて、
メインスイッチングトランジスタTr1のオン状態とオ
フ状態とを切り換える。
【0193】例えば、ドライブ−1(10)は、論理積
回路AND1からのHighレベルの信号を入力したと
きに、チャージポンプ回路12から供給された電力をメ
インスイッチングトランジスタTr1に供給して、メイ
ンスイッチングトランジスタTr1をオン状態にする。
【0194】また、ドライブ−1(10)は、論理積回
路AND1からのLowレベルの信号を入力したとき
に、メインスイッチングトランジスタTr1に対する電
力供給を停止して、メインスイッチングトランジスタT
r1をオフ状態にする。
【0195】(実施の形態2の作用・効果)以下、本実
施の形態にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の作用・効果について述べる。
【0196】(1)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が正常に動作している場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)が正常に動作
している場合、すなわち、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の出力電圧FBが正常な電圧値を示してい
る場合は、出力電圧FBが基準電圧e3よりも十分小さ
くなるので、電圧比較器IC2は、Lowレベルの信号
を出力することになる。
【0197】電圧比較器IC2から出力されたLowレ
ベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップFF
のセット端子Sに入力される。そして、フリップフロッ
プFFは、入力したLowレベルの信号を記憶する。こ
のとき、フリップフロップFFの非反転出力端子Qは、
フリップフロップFFに記憶されているLowレベルの
信号を出力する。また、フリップフロップFFの反転出
力端子*Qは、Highレベルの信号を出力する。
【0198】フリップフロップFFの非反転出力端子Q
から出力されたLowレベルの信号は、論理和回路OR
1に入力される。この場合、論理和回路OR1は、同期
整流制御回路13からの信号(Lowレベルの信号、も
しくは、Highレベルの信号)をそのまま出力する。
論理和回路OR1から出力された信号は、ドライブ−2
(11)に入力される。
【0199】ドライブ−2(11)は、論理和回路OR
1からの信号、すなわち、同期整流制御回路13からの
信号に従って同期整流用トランジスタTr2のオン状態
とオフ状態とを切り換える。この結果、ドライブ−2
(11)は、メインスイッチングトランジスタTr1が
オフ状態にあり、且つ、ダイオードD1がチョークコイ
ルL1に蓄積されたエネルギーを出力側へ放出している
期間、同期整流用トランジスタTr2をオン状態にする
ことができる。
【0200】また、フリップフロップFFの反転出力端
子*Qから出力されたHighレベルの信号は、論理積
回路AND1に入力される。この場合、論理積回路AN
D1は、PWM比較器9からの信号(Lowレベルの信
号、もしくは、Highレベルの信号)をそのまま出力
する。この論理積回路AND1から出力された信号は、
ドライブ−1(10)に入力される。
【0201】ドライブ−1(10)は、論理積回路AN
D1からの信号、すなわち、PWM比較器9からの信号
に従ってメインスイッチングトランジスタTr1のオン
状態とオフ状態とを切り換える。この結果、ドライブ−
1(10)は、三角波発振器8からの三角波がエラーア
ンプERA1からの電圧値よりも高いときにはメインス
イッチングトランジスタTr1をオン状態にし、三角波
発振器8からの三角波がエラーアンプERA1からの電
圧値よりも低いときにはメインスイッチングトランジス
タTr1をオフ状態にすることができる。
【0202】(2)信号線4が断線状態になった場合 信号線4が断線状態になると、制御回路CTLは、直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧FBを
入力することができなくなる。このとき、制御回路CT
Lの分割抵抗R2/R3には、電圧が印加されなくな
る。この結果、分割抵抗R2/R3から出力される信号
の値は目標電圧Vrefよりも小さくなる。
【0203】分割抵抗R2/R3から出力される信号値
が目標電圧Vrefよりも小さくなると、エラーアンプ
ERA1は、負の値を示す信号値を出力する。このと
き、エラーアンプERA1から出力される値は、三角波
発振器8から発振された三角波よりも小さくなる。
【0204】エラーアンプERA1からの信号値が三角
波発振器8からの三角波よりも小さくなると、PWM比
較器9は、Highレベルの信号を出力する。PWM比
較器9から出力されたHighレベルの信号は、論理積
回路AND1に入力される。一方、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の出力電圧は、電源e3の基準電
圧e3よりも十分小さいので、電圧比較器IC2は、L
owレベルの信号を出力する。
【0205】電圧比較器IC2から出力されたLowレ
ベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップFF
のセット端子Sに入力される。このとき、電圧比較器I
C2の反転出力端子*Qは、Highレベルの信号を出
力する。フリップフロップFFの反転出力端子*Qから
出力されたHighレベルの信号は、論理積回路AND
1に入力される。
【0206】このようにして、論理積回路AND1は、
PWM比較器9からのHighレベルの信号とフリップ
フロップFFからのHighレベルの信号とを入力する
ことになる。このとき、論理積回路AND1は、Hig
hレベルの信号を出力する。論理積回路AND1から出
力されたHighレベルの信号は、ドライブ−1(1
0)に入力される。
【0207】Highレベルの信号を入力したドライブ
−1(10)は、チャージポンプ回路12からの駆動電
力をメインスイッチングトランジスタTr1に供給し
て、メインスイッチングトランジスタTr1をオン状態
にする。
【0208】ところで、信号線4が断線状態になってい
るため、制御回路CTLは、直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)の出力電圧FBを認識することができな
いまま、上記したような出力電圧FBを増加させる制御
を続けることになる。この結果、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)の実際の出力電圧が大きくなって
いき、過電圧状態が発生する虞がある。
【0209】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の出力電圧が過電圧状態に陥ると、出力電圧が基準電圧
e3よりも大きくなるため、電圧比較器IC2は、Hi
ghレベルの信号を出力することになる。電圧比較器I
C2から出力されたHighレベルの信号は、制御回路
CTLのフリップフロップFFのセット端子Sに入力さ
れる。
【0210】フリップフロップFFは、セット端子Sに
入力されたHighレベルの信号を記憶する。このと
き、フリップフロップFFの非反転出力端子Qは、Hi
ghレベルの信号を出力し、反転出力端子*Qは、Lo
wレベルの信号を出力する。
【0211】フリップフロップFFの非反転出力端子Q
から出力されたHighレベルの信号は、論理和回路O
R1に入力される。このとき、論理和回路OR1は、同
期生流制御回路13からの信号にかかわらずHighレ
ベルの信号を出力することになる。論理和回路OR1か
ら出力されたHighレベルの信号は、ドライブ−2
(11)に入力される。
【0212】Highレベルの信号を入力したドライブ
−2(11)は、チャージポンプ回路13からの駆動電
力を同期整流用トランジスタTr2に供給して、同期整
流用トランジスタTr2をオン状態にする。
【0213】また、フリップフロップFFの反転出力端
子*Qから出力されたLowレベルの信号は、論理積回
路AND1に入力される。このとき、論理積回路AND
1は、PWM比較器9からの信号にかかわらずLowレ
ベルの信号を出力することになる。この論理積回路AN
D1から出力されたLowレベルの信号は、ドライブ−
1(10)に入力される。
【0214】Lowレベルの信号を入力したドライブ−
1(10)は、メインスイッチングトランジスタTr1
に対する電力供給を停止して、メインスイッチングトラ
ンジスタTr1をオフ状態にする。
【0215】このように、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の出力電圧が過電圧状態になると、メイン
スイッチングトランジスタTr1が強制的にオフ状態に
なると同時に、同期整流用トランジスタTr2が強制的
にオン状態になる。
【0216】この結果、信号線26、同期整流用トラン
ジスタTr2、信号線2、信号線1、チョークコイルL
1、信号線15、抵抗R1、及び、信号線16が接続さ
れることになり、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧は、信号線26に接続されたグランドの
電圧(0V)にクランプされる。
【0217】従って、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の負荷に過電圧が印加されることを防止するこ
とができる。また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、平滑用のコンデ
ンサC1として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要
がない上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部
品数が削減される。
【0218】さらに、コンデンサC1の焼損防止用のフ
ューズが不要になったことにより、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上する。
【0219】(3)メインスイッチングトランジスタT
r1が短絡故障を発生した場合 メインスイッチングトランジスタTr1が短絡故障を起
こした場合、信号線14と信号線1とが接続した状態に
なるため、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
出力電圧が過電圧状態に陥る虞がある。
【0220】メインスイッチングトランジスタTr1の
短絡故障によって出力電圧が過電圧状態に陥ると、出力
電圧が基準電圧e3より大きくなるため、電圧比較器I
C2がHighレベルの信号を出力することになる。
【0221】このとき、制御回路CTLは、前述の
(2)で説明したように、同期整流用トランジスタTr
2を強制的にオン状態にし、直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)の出力電圧をグランドレベルにクランプ
する。これにより、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の負荷に過電圧が印加されることを防止すること
ができる。
【0222】さらに、前述の実施の形態1に示しよう
に、信号線14の途中にフューズを設けておけば、直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)に印加された電圧
は、フューズ、信号線14、メインスイッチングトラン
ジスタTr1、信号線1、信号線2、及び、同期整流用
トランジスタTr2を介して短絡される。このとき、フ
ューズは、短絡電流によって溶断される。
【0223】この結果、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に印加される電圧が極短時間のうちに遮断さ
れることになり、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の負荷に過電圧が印加されることを早期に防止する
ことができる。
【0224】従って、本実施の形態にかかる直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、過電圧状態が
発生したときに、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の回路、及び、負荷を確実に保護することができ
る。
【0225】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、平滑用のコンデ
ンサC1として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要
がない上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部
品数が削減される。
【0226】さらに、平滑用のコンデンサC1の焼損防
止用のフューズが不要になったことにより、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上
する。
【0227】〈直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の他の実施の形態〉本実施の形態にかかる直流−直
流変換装置(DC-DC CONVERTER)は、制御回路CTLと
は別に電圧比較器IC2及び電源e3を備えているが、
これら電圧比較器IC2及び電源e3を図7、8に示す
ように制御回路CTL内に内蔵するようにしてもよい。
【0228】この場合、信号線21は、図7に示すよう
に、制御回路CTLと直接接続される。さらに、制御回
路CTLは、図8に示すように、信号線21に接続され
る分割抵抗R6/R7と、この分割抵抗R6/R7と接
続される電圧比較器IC2と、この電圧比較器IC2に
接続される電源e3とを備える。
【0229】分割抵抗R6/R7は、信号線21を介し
て入力した電圧をセンスする抵抗である。この分割抵抗
R6/R7によってセンスされた電圧は、電圧比較器I
C2の非反転入力端子に入力される。
【0230】また、電圧比較器IC2の反転入力端子
は、信号線28を介して電源e3と接続される。さら
に、電圧比較器IC2の出力端子は、信号線29を介し
てフリップフロップFFのセット端子Sに接続される。
【0231】このように制御回路CTLを構成した場
合、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電
圧が過電圧状態になると、過電圧状態の出力電圧が制御
回路CTLの分割抵抗R6/R7に入力される。
【0232】分割抵抗R6/R7は、過電圧状態の出力
電圧値をセンスする。この分割抵抗R6/R7によって
センスされた電圧値は、電圧比較器IC2の非反転入力
端子に入力される。
【0233】電圧比較器IC2は、分割抵抗R6/R7
からの電圧値から電源e3からの基準電圧e3を減算す
る。このとき、分割抵抗R6/R7からの電圧値が基準
電圧e3より大きくなるので、電圧比較器IC2は、H
ighレベルの信号を出力する。
【0234】電圧比較器IC2から出力されたHigh
レベルの信号は、フリップフロップFFのセット端子S
に入力される。この結果、制御回路CTLは、前述の実
施の形態と同様の制御を行うことができる。
【0235】従って、電圧比較器IC2と電源e3とを
制御回路CTLに内蔵しても、前述の実施の形態2と同
様の効果を得ることができる。 〈実施の形態3〉図9は、本発明にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の第3の実施の形態を示す
図である。尚、同図において、前述の実施の形態1及び
実施の形態2と同一の構成要素には同一の名称及び符号
を付している。
【0236】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の構成)直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
は、フューズF1、電圧比較器IC1、電源e1、コン
デンサC3、コンデンサC2、論理和回路OR3、制御
回路CTL、メインスイッチングトランジスタTr1、
同期整流用トランジスタTr2、ダイオードD1、チョ
ークコイルL1、抵抗R1、コンデンサC1、電圧比較
器IC2、及び、電源e3を備えている。
【0237】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の接続形態)ここで、上記の構成要
素の接続形態について述べる。フューズF1は、電池と
メインスイッチングトランジスタTr1とを接続する信
号線14の途中に設けられる。
【0238】信号線14を介して電池と接続されたメイ
ンスイッチングトランジスタTr1は、信号線1を介し
てチョークコイルL1と接続されると同時に、信号線2
4を介して制御回路CTLと接続される。
【0239】メインスイッチングトランジスタTr1と
信号線1を介して接続されたチョークコイルL1は、さ
らに信号線15を介して抵抗R1と接続される。チョー
クコイルL1と信号線15を介して接続された抵抗R1
は、信号線16を介して負荷と接続される。
【0240】また、上記のフューズF1とメインスイッ
チングトランジスタTr1とを接続する信号線14の途
中には、4本の信号線31、17、18、19が接続さ
れる。
【0241】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちのフューズF1寄りの信号線31は、コンデン
サC3を介してグランドに接続される。上記の4本の信
号線31、17、18、19のうちの信号線17は、電
圧比較器IC1に接続される。この電圧比較器IC1
は、例えば、非反転入力端子、反転入力端子、及び、出
力端子を有する。この場合、上記の信号線17は、電圧
比較器IC1の非反転入力端子に接続される。また、電
圧比較器IC1の反転入力端子は、信号線22を介して
電源e1と接続される。さらに、電圧比較器IC1の出
力端子は、信号線23を介して論理和回路OR3と接続
される。
【0242】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちの信号線18は、制御回路CTLに接続され
る。この信号線18の途中には、信号線18aが接続さ
れている。この信号線18aは、コンデンサC2を介し
てグランドに接続される。
【0243】上記の4本の信号線31、17、18、1
9のうちのメインスイッチングトランジスタTr1寄り
の信号線19は、制御回路CTLに接続される。また、
メインスイッチングトランジスタTr1とチョークコイ
ルL1とを接続する信号線1の途中には、2本の信号線
2、3が接続される。
【0244】上記の2本の信号線2、3のうちメインス
イッチングトランジスタTr1寄りの信号線2は、同期
整流用トランジスタTr2に接続される。この同期整流
用トランジスタTr2は、信号線25を介して制御回路
CTLと接続されると同時に、信号線26を介してグラ
ンドに接続される。
【0245】上記の2本の信号線2、3のうちチョーク
コイルL1寄りの信号線3は、ダイオードD1のカソー
ド端子に接続される。このダイオードD1のアノード端
子は、信号線27を介してグランドに接続される。
【0246】さらに、チョークコイルL1と抵抗R1と
を接続する信号線15の途中には、1本の信号線20が
接続される。上記の信号線20は、制御回路CTLと接
続されており、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)から出力される電圧値CSを制御回路CTLに入力
するための信号線である。
【0247】また、抵抗R1と負荷とを接続する信号線
16の途中には、3本の信号線4、5、21が接続され
る。上記3本の信号線4、5、21のうち、抵抗R1寄
りの信号線4は、制御回路CTLと接続される。この信
号線4は、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)か
ら出力される電圧値FBを制御回路CTLにフィードバ
ックするための信号線である。
【0248】上記3本の信号線4、5、21のうち、真
ん中の信号線5は、平滑用のコンデンサC1を介してグ
ランドに接続される。上記3本の信号線4、5、21の
うち、負荷寄りの信号線21は、電圧比較器IC2に接
続される。この電圧比較器IC2は、例えば、非反転入
力端子と反転入力端子と出力端子とを有する電圧比較器
である。この場合、上記の信号線21は、電圧比較器I
C2の非反転入力端子に接続される。また、上記の電圧
比較器IC2の反転入力端子は、信号線28を介して電
源e3に接続される。さらに、上記の電圧比較器IC2
の出力端子は、信号線29を介して論理和回路OR3と
接続される。
【0249】さらに、論理和回路OR3は、上記したよ
うに、電圧比較器IC1と信号線23を介して接続され
ると同時に、電圧比較器IC2と信号線29を介して接
続される。この論理和回路OR3は、2つの入力端子と
1つの出力端子とを有する回路である。この場合、上記
の2つの入力端子には、上記の信号線23と信号線29
とが接続される。また、論理和回路OR3の出力端子
は、信号線30を介して制御回路CTLと接続される。
【0250】また、制御回路CTLには、上記したよう
に、信号線30、18、19、24、25、20、4が
接続されていると同時に、外部からのオン指令値もしく
はオフ指令値と目標電圧Vrefとが入力されるように
なっている。
【0251】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の機能)次に、上記の各構成要素の
機能について述べる。尚、前述の実施の形態1及び実施
の形態2で説明した構成要素については説明を省略す
る。
【0252】(論理和回路OR3)論理和回路OR3
は、電圧比較器IC1から出力される信号と電圧比較器
IC2から出力される信号とを入力する。そして、論理
和回路OR3は、電圧比較器IC1と電圧比較器IC2
との少なくとも一方からのHighレベルの信号を入力
したとき、すなわち、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧が基準電圧e1より大きくなったと
き、もしくは、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧が基準電圧e3より大きくなったとき
に、過電圧状態が発生したことを示すHighレベルの
信号を出力する。
【0253】また、論理和回路OR3は、電圧比較器I
C1と電圧比較器IC2との双方の回路からLowレベ
ルの信号を入力したとき、すなわち、直流−直流変換装
置(DC-DC CONVERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下
であり、且つ、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧が基準電圧e3以下であるときは、Lo
wレベルの信号を出力する。
【0254】(実施の形態3の作用・効果)以下、本実
施の形態にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の作用・効果について述べる。
【0255】(1)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が正常に動作している場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)が正常に動作
している場合、すなわち、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且
つ、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電
圧が基準電圧e3以下である場合は、電圧比較器IC1
と電圧比較器IC2とはLowレベルの信号を出力する
ことになる。
【0256】電圧比較器IC1と電圧比較器ICとから
出力されたLowレベルの信号は、論理和回路OR3に
入力される。この場合、論理和回路OR3は、Lowレ
ベルの信号を出力する。
【0257】論理和回路OR3から出力されたLowレ
ベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップFF
のセット端子Sに入力される。そして、フリップフロッ
プFFは、入力したLowレベルの信号を記憶する。こ
のとき、フリップフロップFFの出力端子Qは、フリッ
プフロップFFに記憶されているLowレベルの信号を
出力する。
【0258】フリップフロップFFの出力端子Qから出
力されたLowレベルの信号は、論理和回路OR1と論
理和回路OR2とに入力される。フリップフロップFF
からのLowレベルの信号を入力した論理和回路OR1
は、同期整流制御回路13からの信号(Lowレベルの
信号、もしくは、Highレベルの信号)をそのまま出
力する。論理和回路OR1から出力された信号は、ドラ
イブ−2(11)に入力される。
【0259】ドライブ−2(11)は、論理和回路OR
1からの信号、すなわち、同期整流制御回路13からの
信号に従って同期整流用トランジスタTr2のオン状態
とオフ状態とを切り換える。この結果、ドライブ−2
(11)は、メインスイッチングトランジスタTr1が
オフ状態にあり、且つ、ダイオードD1がチョークコイ
ルL1に蓄積されたエネルギーを出力側へ放出している
期間、同期整流用トランジスタTr2をオン状態にする
ことができる。
【0260】また、フリップフロップFFからのLow
レベルの信号を入力した論理和回路OR2は、PWM比
較器9からの信号(Lowレベルの信号、もしくは、H
ighレベルの信号)をそのまま出力する。論理和回路
OR2から出力された信号は、ドライブ−1(10)に
入力される。
【0261】ドライブ−1(10)は、論理和回路OR
2からの信号、すなわわち、PWM比較器9からの信号
に従ってメインスイッチングトランジスタTr1のオン
状態とオフ状態とを切り換える。この結果、ドライブ−
1(10)は、三角波発振器8からの三角波がエラーア
ンプERA1からの電圧値よりも高いときに、メインス
イッチングトランジスタTr1をオン状態にし、三角波
発振器8からの三角波がエラーアンプERA1からの電
圧値よりも低いときにメインスイッチングトランジスタ
Tr1をオフ状態にすることができる。
【0262】(2)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が過電圧状態に成った場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)に入力される
電圧が過電圧になった場合、入力電圧が基準電圧e1よ
りも大きくなるので、電圧比較器IC1から出力される
信号は、Highレベルを示す信号になる。電圧比較器
IC1から出力されたHighレベルの信号は、論理和
回路OR3に入力される。
【0263】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧は、基準電圧e3よりも小さいので、
電圧比較器IC2から出力される信号は、Lowレベル
の信号になる。この電圧比較器IC2から出力されたL
owレベルの信号は、論理和回路OR3に入力される。
【0264】このように、論理和回路OR3は、電圧比
較器IC1からのHighレベルの信号と、電圧比較器
IC2からのLowレベルの信号とを入力することにな
る。このとき、論理和回路OR3から出力される信号O
Vは、Highレベルの信号になる。論理和回路OR3
から出力されたHighレベルの信号は、制御回路CT
LのフリップフロップFFに入力される。
【0265】論理和回路OR3からのHighレベルの
信号を入力したフリップフロップFFは、入力したHi
ghレベルの信号を記憶することになる。そして、フリ
ップフロップFFの出力端子Qは、フリップフロップF
Fに記憶されているHighレベルの信号を出力する。
【0266】フリップフロップFFの出力端子Qから出
力されたHighレベルの信号は、論理和回路OR1及
び論理和回路OR2に入力される。フリップフロップF
FからのHighレベルの信号を入力した論理和回路O
R1は、同期整流制御回路13からの信号にかかわら
ず、Highレベルの信号を出力する。論理和回路OR
1からのHighレベルの信号を入力したドライブ−2
(11)は、チャージポンプ回路12からの電力を同期
整流用トランジスタTr2に供給する。このとき、同期
整流用トランジスタTr2は、オン状態になり、信号線
2と信号線26との間を接続する。
【0267】また、フリップフロップFFからのHig
hレベルの信号を入力した論理和回路OR2は、PWM
比較器9からの信号に関係なくHighレベルの信号を
出力する。
【0268】論理和回路OR2から出力されたHigh
レベルの信号は、ドライブ−1(10)に入力される。
論理和回路OR2からのHighレベルの信号を入力し
たドライブ−1(10)は、チャージポンプ回路12か
らの電力をメインスイッチングトランジスタTr1に供
給する。このとき、メインスイッチングトランジスタT
r1はオン状態になり、信号線14と信号線1との間を
接続する。
【0269】この結果、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に入力される電圧は、フューズF1、信号線
14、メインスイッチングトランジスタTr1、信号線
1、信号線2、同期整流用トランジスタTr2、及び、
信号線26を通ってグランドに印加される。このとき、
過大な電流がフューズF1を流れることになり、フュー
ズF1が溶断される。
【0270】従って、フューズF1が溶断されることに
より、直流−直流変換装置(DC-DCCONVERTER)の構成要
素、特に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
入力部に設けられたコンデンサC3に過大な電圧が印加
されることを防止することができ、コンデンサC3の焼
損を防止することができる。
【0271】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、コンデンサC3
として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要がない
上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部品数が
削減される。
【0272】さらに、コンデンサC3の焼損防止用のフ
ューズが不要になったことにより、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上する。
【0273】(3)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧が過電圧状態になった場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧が
過電圧状態になった場合、出力電圧が基準電圧e3より
も大きくなるので、電圧比較器IC2は、Highレベ
ルの信号を出力することになる。電圧比較器IC2から
出力されたHighレベルの信号は、信号線29を介し
て論理和回路OR3に入力される。
【0274】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧は、基準電圧e1より小さいので、電
圧比較器IC1は、Lowレベルの信号を出力すること
になる。電圧比較器IC1から出力されたLowレベル
の信号は、信号線23を介して論理和回路OR3に入力
される。
【0275】電圧比較器IC1からのLowレベルの信
号と電圧比較器IC3からのHighレベルの信号とを
入力した論理和回路OR3は、Highレベルの信号を
出力する。この論理和回路OR3から出力されたHig
hレベルの信号は、制御回路CTLに入力される。
【0276】このとき、制御回路CTLは、前述の
(1)で説明したように、メインスイッチングトランジ
スタTr1と同期整流用トランジスタTr2とを強制的
にオン状態にし、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の入力電圧を、フューズF1、信号線14、メイン
スイッチングトランジスタTr1、信号線1、信号線
2、同期整流用トランジスタTr2、及び、信号線26
を介してグランドへ導通する。このとき、過大な電流が
フューズF1を流れることになり、フューズF1が溶断
される。
【0277】この結果、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に入力される電圧が遮断されることになり、
直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の負荷に過電
圧が印加されることを防止することができる。
【0278】従って、本実施の形態にかかる直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧が過電圧状態に
なった場合に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の回路、及び、負荷を確実に保護することができ
る。
【0279】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、平滑用のコンデ
ンサC1として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要
がない上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部
品数が削減される。
【0280】さらに、平滑用のコンデンサC1の焼損防
止用のフューズが不要になったことにより、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上
する。 〈実施の形態4〉図10は、本発明にかかる直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)の第4の実施の形態を示
す図である。尚、同図において、前述の実施の形態3と
同一の構成要素には同一の名称及び符号を付している。
【0281】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の構成)直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
は、フューズF1、電圧比較器IC1、電源e1、コン
デンサC3、コンデンサC2、制御回路CTL、メイン
スイッチングトランジスタTr1、同期整流用トランジ
スタTr2、ダイオードD1、チョークコイルL1、抵
抗R1、コンデンサC1、電圧比較器IC2、及び、電
源e3を備えている。
【0282】(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)を構成する回路の接続形態)ここで、上記の構成要
素の接続形態について述べる。尚、ここでは、前述の実
施の形態3と異なる接続形態についてのみ説明する。
【0283】電圧比較器IC1の出力端子は、信号線2
3を介して制御回路CTLと直接接続される。この場
合、電圧比較器IC1から出力される信号OV1は、信
号線23を介して制御回路CTLに入力される。
【0284】また、電圧比較器IC2の出力端子は、信
号線29を介して制御回路CTLと直接接続される。こ
の場合、電圧比較器IC2から出力される信号OV2
は、信号線29を介して制御回路CTLに入力される。
【0285】その他の接続形態は、前述の実施の形態3
と同一である。 (直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)を構成する
回路の機能)次に、上記の各構成要素の機能について述
べる。尚、前述の実施の形態3と同一の構成要素につい
ては説明を省略する。
【0286】(制御回路CTL)制御回路CTLは、電
圧比較器IC1の出力端子と信号線23を介して接続さ
れており、電圧比較器IC1から出力される信号OV1
を入力する。
【0287】また、制御回路CTLは、電圧比較器IC
2の出力端子と信号線29を介して接続されており、電
圧比較器IC2から出力される信号OV2を入力する。
この場合、制御回路CTLは、電圧比較器IC1からの
信号OV1として、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が過電圧状態にあることを示す信号
(Highレベルの信号)を入力すると、メインスイッ
チングトランジスタTr1及び同期整流用トランジスタ
Tr2を強制的にオン状態にして、フューズF1が溶断
されるようにする。
【0288】また、制御回路CTLは、電圧比較器IC
2からの信号OV2として、直流−直流変換装置(DC-D
C CONVERTER)の出力電圧が過電圧状態にあることを示
す信号(Highレベルの信号)を入力すると、メイン
スイッチングトランジスタTr1を強制的にオフ状態に
すると同時に、同期整流用トランジスタTr2を強制的
にオン状態にして、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧がグランドレベルにクランプされるよ
うにする。
【0289】ここで、上記の機能を実現する制御回路C
TLの内部構成について述べる。 (制御回路CTLの構成)制御回路CTLは、図11に
示すように、電源7、三角波発振器8、PWM比較器
9、チャージポンプ回路12、同期整流制御回路13、
フリップフロップFF1、フリップフロップFF2、ド
ライブ−1(10)、ドライブ−2(11)、分割抵抗
R2/R3、エラーアンプERA1、ERA2、論理積
回路AND1、論理和回路OR1、論理和回路OR4、
及び、論理和回路OR5を備えている (フリップフロップFF1)フリップフロップFF1
は、セット端子Sとリセット端子Rとの2つの入力端
子、及び、出力端子Qを有している。
【0290】フリップフロップFF1のセット端子S
は、電圧比較器IC1からの信号OV1を入力する。こ
のセット端子Sに信号OV1が入力されると、フリップ
フロップFF1は、入力された信号OV1を記憶する。
【0291】また、フリップフロップFF1のリセット
端子Rは、外部からのオン指令値もしくはオフ指令値を
入力する。このリセット端子Rにオン指令値あるいはオ
フ指令値が入力されると、フリップフロップFF1は、
記憶内容をリセットして、Lowレベルの信号を記憶す
る。
【0292】さらに、フリップフロップFF1の出力端
子Qは、論理和回路OR1、及び、論理和回路OR4と
接続される。この出力端子Qは、フリップフロップFF
1が記憶している信号を出力する。
【0293】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下である場合は、
フリップフロップFF1のセット端子Sは、電圧比較器
IC1からの信号OV1としてLowレベルの信号を入
力する。この場合、フリップフロップFF1は、セット
端子Sに入力されたLowレベルの信号を記憶すること
になる。そして、フリップフロップFF1の出力端子Q
は、フリップフロップFF1に記憶されたLowレベル
の信号を出力することになる。
【0294】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が基準電圧e1を超えた場合(入力電
圧が過電圧になった場合)は、フリップフロップFF1
のセット端子Sは、電圧比較器IC1からの信号OV1
としてHighレベルの信号を入力する。この場合、フ
リップフロップFF1は、セット端子Sに入力されたH
ighレベルの信号を記憶することになる。そして、フ
リップフロップFF1の出力端子Qは、フリップフロッ
プFF1に記憶されたHighレベルの信号を出力する
ことになる。
【0295】(フリップフロップFF2)フリップフロ
ップFF2は、セット端子とリセット端子との2つの入
力端子、及び、非反転出力端子Qと反転出力端子*Qと
の2つの出力端子を有している。
【0296】フリップフロップFF2のセット端子S
は、電圧比較器IC2からの信号OV2を入力する。フ
リップフロップFF2のリセット端子Rは、外部からの
オン指令値もしくはオフ指令値を入力する。リセット端
子にオン指令値あるいはオフ指令値が入力されると、フ
リップフロップFF2に記憶されている信号は、Low
レベルの信号にリセットされる。
【0297】フリップフロップFF2の非反転出力端子
Qは、論理和回路OR5に接続される。この出力端子Q
は、フリップフロップFF2が記憶している信号をその
まま出力する。
【0298】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力電圧が基準電圧e3以下である場合は、
フリップフロップFF2のセット端子Sは、電圧比較器
IC2からの信号OV2としてLowレベルの信号を入
力する。この場合、フリップフロップFF2がセット端
子Sに入力されたLowレベルの信号を記憶することに
なり、非反転出力端子Qは、フリップフロップFF2が
記憶しているLowレベルの信号を出力することにな
る。
【0299】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧が基準電圧e3を超えた場合(出力電
圧が過電圧になった場合)は、フリップフロップFF2
のセット端子Sは、電圧比較器IC2からの信号OV2
としてHighレベルの信号を入力する。この場合、フ
リップフロップFF2がセット端子Sに入力されたHi
ghレベルの信号を記憶することになり、非反転出力端
子Qは、フリップフロップFF2が記憶しているHig
hレベルの信号を出力することになる。
【0300】フリップフロップFF2の反転出力端子*
Qは、論理積回路AND1に接続される。この反転出力
端子*Qは、フリップフロップFF2が記憶している信
号値を反転した値、つまりLowレベルとHighレベ
ルとを反転した信号を出力する。
【0301】例えば、反転出力端子*Qは、フリップフ
ロップFF2が記憶している信号OV2がLowレベル
の信号ならば(直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧が基準電圧e3以下ならば)、High
レベルの信号を出力することになる。また、反転出力端
子*Qは、フリップフロップFF2が記憶している信号
OV2がHighレベルの信号ならば(直流−直流変換
装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧が基準電圧e3を
超えているならば)、Lowレベルの信号を出力するこ
とになる。
【0302】(論理積回路AND1)論理積回路AND
1は、PWM比較器9から出力される信号とフリップフ
ロップFF2の反転出力端子*Qから出力される信号と
を入力する。この論理積回路AND1は、PWM比較器
9からの信号とフリップフロップFF2からの信号との
論理積を演算し、その演算結果を示す信号を出力する。
論理積回路AND1から出力された信号は、論理和回路
OR4に入力される。
【0303】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の出力電圧が基準電圧e3以下の場合は、論理
積回路AND1は、PWM比較器9からの信号と、フリ
ップフロップFF2の反転出力端子*QからのHigh
レベルの信号とを入力する。この場合、論理積回路AN
D1は、PWM比較器9からの信号をそのまま出力する
ことになる。
【0304】また、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の出力電圧が基準電圧e3より大きくなった場合
(出力電圧が過電圧になった場合)は、論理積回路AN
D1は、PWM比較器9からの信号と、フリップフロッ
プFF2の反転出力端子*QからのLowレベルの信号
とを入力することになる。この場合、論理積回路AND
1は、PWM比較器9からの信号に関係なく、Lowレ
ベルの信号を出力する。
【0305】(論理和回路OR4)論理和回路OR4
は、論理積回路AND1から出力される信号と、フリッ
プフロップFF1の出力端子Qから出力される信号とを
入力する。この論理和回路OR4は、論理積回路AND
1からの信号とフリップフロップFF1の出力端子Qか
らの信号との論理和を演算し、その演算結果を示す信号
を出力する。論理和回路OR4から出力された信号は、
ドライブ−1(10)に入力される。
【0306】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且つ、
出力電圧が基準電圧e3以下である場合は、論理和回路
OR4は、論理積回路AND1からの信号(PWM比較
器9から出力された信号と同一の信号)と、フリップフ
ロップFF1の出力端子QからのLowレベルの信号と
を入力することになる。この場合、論理和回路OR4
は、論理積回路AND1からの信号、すなわち、PWM
比較器9からの信号をそのまま出力する。
【0307】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の入力電圧が基準電圧e1より大きくなり、且つ、出力
電圧が基準電圧e3以下である場合は、論理和回路OR
4は、論理積回路AND1からの信号(PWM比較器9
から出力された信号と同一の信号)と、フリップフロッ
プFF1の出力端子QからのHighレベルの信号とを
入力することになる。この場合、論理和回路OR4は、
論理積回路AND1からの信号に関係なく、Highレ
ベルの信号を出力する。
【0308】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且つ、出力電圧
が基準電圧e3より大きくなった場合は、論理和回路O
R4は、論理積回路AND1からのLow信号と、フリ
ップフロップFF1からのLowレベルの信号とを入力
することになる。この場合、論理和回路OR4は、Lo
wレベルの信号を出力する。
【0309】(論理和回路OR1)論理和回路OR1
は、同期整流制御回路13から出力される信号と、フリ
ップフロップFF1の出力端子Qから出力される信号と
を入力する。そして、論理和回路OR1は、同期整流制
御回路13からの信号とフリップフロップFF1からの
信号との論理和を演算し、その演算結果を示す信号を出
力する。論理和回路OR1から出力された信号は、論理
和回路OR5に入力される。
【0310】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下である場合は、
論理和回路OR1は、同期整流制御回路13からの信号
と、フリップフロップFF1からのLowレベルの信号
とを入力することになる。この場合、論理和回路OR1
は、同期整流制御回路13からの信号をそのまま出力す
る。
【0311】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の入力電圧が基準電圧e1よりも大きくなった場合は、
論理和回路OR1は、同期整流制御回路13からの信号
と、フリップフロップFF1からのHighレベルの信
号とを入力することになる。この場合、論理和回路OR
1は、同期整流制御回路13からの信号に関係なく、H
ighレベルの信号を出力する。
【0312】(論理和回路OR5)論理和回路OR5
は、論理和回路OR1から出力された信号と、フリップ
フロップFF2の出力端子Qから出力された信号とを入
力する。そして、論理和回路OR5は、論理和回路OR
1からの信号と、フリップフロップFF2からの信号と
の論理和を演算し、その演算結果を出力する。この論理
和回路OR5から出力された信号は、ドライブ−2(1
1)に入力される。
【0313】例えば、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且つ、
出力電圧が基準電圧e3以下である場合は、論理和回路
OR5は、論理和回路OR1からのHighレベルの信
号と、フリップフロップFF2の出力端子QからのLo
wレベルの信号とを入力することになる。この場合、論
理和回路OR5は、Highレベルの信号を出力する。
【0314】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の入力電圧が基準電圧e1より大きく、且つ、出力電圧
が基準電圧e3以下である場合は、論理和回路OR5
は、論理和回路OR1からのHighレベルの信号と、
フリップフロップFF2の出力端子QからのLowレベ
ルの信号とを入力することになる。この場合、論理和回
路OR5は、Highレベルの信号を出力する。
【0315】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且つ、出力電圧
が基準電圧e3よりも大きくなった場合は、論理和回路
OR1からの信号(同期整流制御回路13から出力され
た信号と同一の信号)と、フリップフロップFF2から
のHighレベルの信号とを入力することになる。この
場合、論理和回路OR5は、論理和回路OR1からの信
号に関係なく、Highレベルの信号を出力する。
【0316】(ドライブ−1(10))ドライブ−1
(10)は、論理和回路OR4からの信号に応じて、メ
インスイッチングトランジスタTr1のオン状態とオフ
状態とを切り換える。
【0317】例えば、ドライブ−1(10)は、論理和
回路OR4からのHighレベルの信号を入力したとき
に、チャージポンプ回路12から供給された電力をメイ
ンスイッチングトランジスタTr1に供給して、メイン
スイッチングトランジスタTr1をオン状態にする。
【0318】また、ドライブ−1(10)は、論理積回
路AND1からのLowレベルの信号を入力したとき
に、メインスイッチングトランジスタTr1に対する電
力供給を停止して、メインスイッチングトランジスタT
r1をオフ状態にする。
【0319】(実施の形態4の作用・効果)以下、本実
施の形態にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の作用・効果について述べる。
【0320】(1)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)が正常に動作している場合 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)が正常に動作
している場合、すなわち、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の入力電圧が基準電圧e1以下であり、且
つ、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電
圧が基準電圧e3以下である場合は、電圧比較器IC1
と電圧比較器IC2とはLowレベルの信号を出力する
ことになる。
【0321】電圧比較器IC1から出力されたLowレ
ベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップFF
1のセット端子Sに入力される。また、電圧比較器IC
2から出力されたLowレベルの信号は、制御回路CT
LのフリップフロップFF2のセット端子Sに入力され
る。
【0322】電圧比較器IC1からのLowレベルの信
号を入力したフリップフロップFF1は、入力したLo
wレベルの信号を記憶する。そして、フリップフロップ
FF1の出力端子Qは、Lowレベルの信号を出力す
る。フリップフロップFF1の出力端子Qから出力され
たLowレベルの信号は、論理和回路OR4と論理和回
路OR1とに入力される。
【0323】また、電圧比較器IC2からのLowレベ
ルの信号を入力したフリップフロップFF2は、入力し
たLowレベルの信号を記憶する。そして、フリップフ
ロップFF2の出力端子Qは、Lowレベルの信号を出
力し、出力端子*Qは、Highレベルの信号を出力す
る。フリップフロップFF2の出力端子Qから出力され
たLowレベルの信号は、論理和回路OR5に入力さ
れ、出力端子*Qから出力されたHighレベルの信号
は、論理積回路AND1に入力される。
【0324】論理積回路AND1は、フリップフロップ
FF2の出力端子*QからのHighレベルの信号を入
力する一方で、PWM比較器9からの信号を入力する。
このとき、論理積回路AND1は、PWM比較器9から
の信号をそのまま出力することになる。論理積回路AN
D1から出力された信号は、論理和回路OR4に入力さ
れる。
【0325】論理和回路OR4は、上記したように、フ
リップフロップFF1の出力端子QからのLowレベル
の信号と、論理積回路AND1からの信号(PWM比較
器9からの信号と同一の信号)とを入力する。この場
合、論理和回路OR4は、論理積回路AND1からの信
号、すなわち、PWM比較器9からの信号をそのまま出
力することになる。
【0326】論理和回路OR4から出力された信号(P
WM比較器9から出力された信号と同一の信号)は、ド
ライブ−1(10)に入力される。この結果、ドライブ
−1(10)は、PWM比較器9からの信号に応じてメ
インスイッチングトランジスタTr1のオン状態とオフ
状態とを切り換えることができる。
【0327】また、フリップフロップFF1の出力端子
QからのLowレベルの信号を入力した論理和回路OR
1は、同期整流制御回路13からの信号も入力する。こ
の場合、論理和回路OR1は、同期整流制御回路13か
らの信号をそのまま出力する。論理和回路OR1から出
力された信号(同期整流制御回路13から出力された信
号と同一の信号)は、論理和回路OR5に入力される。
【0328】論理和回路OR5は、上記したように、論
理和回路OR1からの信号(同期整流制御回路13から
出力された信号と同一の信号)と、フリップフロップF
F2の出力端子QからのLowレベルの信号とを入力す
る。このとき、論理和回路OR5は、論理和回路OR1
からの信号、すなわち、同期整流制御回路13から出力
された信号と同一の信号を出力することになる。論理和
回路OR5から出力された信号(同期整流制御回路13
から出力された信号と同一の信号)は、ドライブ−2
(11)に入力される。この結果、ドライブ−2(1
1)は、同期整流制御回路13からの信号に従って、同
期整流用トランジスタTr2のオン状態とオフ状態とを
切り換えることができる。
【0329】(2)直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧が過電圧状態になった場合、 直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)に入力される
電圧が過電圧状態になった場合は、電圧比較器IC1
は、Highレベルの信号を出力する。また、直流−直
流変換装置(DC-DC CONVERTER)の出力電圧は基準電圧
e3以下であるから、電圧比較器IC2は、Lowレベ
ルの信号を出力する。
【0330】電圧比較器IC1から出力されたHigh
レベルの信号は、制御回路CTLのフリップフロップF
F1のセット端子Sに入力される。また、電圧比較器I
C2から出力されたLowレベルの信号は、制御回路C
TLのフリップフロップFF2のセット端子Sに入力さ
れる。
【0331】電圧比較器IC1からのHighレベルの
信号を入力したフリップフロップFF1は、入力したH
ighレベルの信号を記憶する。そして、フリップフロ
ップFF1の出力端子Qは、Highレベルの信号を出
力する。フリップフロップFF1の出力端子Qから出力
されたHighレベルの信号は、論理和回路OR4と論
理和回路OR1とに入力される。
【0332】また、電圧比較器IC2からのLowレベ
ルの信号を入力したフリップフロップFF2は、入力し
たLowレベルの信号を記憶する。そして、フリップフ
ロップFF2の出力端子QはLowレベルの信号を出力
し、出力端子*QはHighレベルの信号を出力する。
フリップフロップFF2の出力端子Qから出力されたL
owレベルの信号は論理和回路OR5に入力され、出力
端子*Qから出力されたHighレベルの信号は論理積
回路AND1に入力される。
【0333】論理積回路AND1は、フリップフロップ
FF2の出力端子*QからのHighレベルの信号を入
力する一方で、PWM比較器9からの信号を入力してい
る。この場合、論理積回路AND1は、PWM比較器9
からの信号をそのまま出力することになる。この論理積
回路AND1から出力された信号(PWM比較器9から
出力された信号と同一の信号)は、論理和回路OR4に
入力される。
【0334】論理和回路OR4は、上記したように、論
理積回路AND1からの信号(PWM比較器9から出力
された信号と同一の信号)と、フリップフロップFF1
の出力端子QからのHighレベルの信号とを入力す
る。この場合、論理和回路OR4は、論理積回路AND
1からの信号(PWM比較器9から出力された信号と同
一の信号)に関係なく、Highレベルの信号を出力す
ることになる。この結果、ドライブ−1(10)は、P
WM比較器9から出力される信号に関係なく、メインス
イッチングトランジスタTr1をオン状態にする。
【0335】また、論理和回路OR1は、フリップフロ
ップFF1の出力端子QからのHighレベルの信号を
入力する一方で、同期整流制御回路13からの信号を入
力する。この場合、論理和回路OR1は、同期整流制御
回路13からの信号に関係なく、Highレベルの信号
を出力する。この論理和回路OR1から出力されたHi
ghレベルの信号は、論理和回路OR5に入力される。
【0336】論理和回路OR5は、上記したように、フ
リップフロップFF2の出力端子QからのLowレベル
の信号と、論理和回路OR1からのHighレベルの信
号とを入力する。このとき、論理和回路OR5は、Hi
ghレベルの信号を出力する。この結果、ドライブ−2
(11)は、同期整流制御回路13からの信号に関係な
く、同期整流用トランジスタTr2をオン状態にする。
【0337】このように、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の入力電圧が過電圧状態になると、メイン
スイッチングトランジスタTr1及び同期整流用トラン
ジスタTr2は、強制的にオン状態になる。
【0338】この結果、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に入力される電圧は、フューズF1、信号線
14、メインスイッチングトランジスタTr1、信号線
1、信号線2、同期整流用トランジスタTr2、及び、
信号線26を通ってグランドに印加される。このとき、
過大な電流がフューズF1を流れることになり、フュー
ズF1が溶断される。
【0339】従って、フューズF1が溶断されることに
より、直流−直流変換装置(DC-DCCONVERTER)の構成要
素、特に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
入力部に設けられたコンデンサC3に過大な電圧が印加
されることを防止することができ、コンデンサC3の焼
損を防止することができる。
【0340】さらに、本実施の形態にかかる直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、コンデンサC
3の焼損防止用フューズが不要になり、構成部品数が削
減される。
【0341】また、コンデンサC3の焼損防止用のフュ
ーズが不要になったことにより、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上する。
【0342】(3)信号線4が断線状態になった場合 信号線4が断線状態になると、前述の実施の形態2で説
明したように、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧は、過電圧状態に陥る虞がある。
【0343】直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)
の出力電圧が過電圧状態に陥ると、出力電圧が基準電圧
e3よりも大きくなるため、電圧比較器IC2は、Hi
ghレベルの信号を出力することになる。
【0344】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧は基準電圧e1以下であるから、電圧
比較器IC1は、Lowレベルの信号を出力する。電圧
比較器IC1から出力されたLowレベルの信号は、制
御回路CTLのフリップフロップFF1のセット端子S
に入力される。また、電圧比較器IC2から出力された
Highレベルの信号は、制御回路CTLのフリップフ
ロップFF2のセット端子Sに入力される。
【0345】電圧比較器IC1からのLowレベルの信
号を入力したフリップフロップFF1は、入力したLo
wレベルの信号を記憶する。そして、フリップフロップ
FF1の出力端子Qは、Lowレベルの信号を出力す
る。フリップフロップFF1の出力端子Qから出力され
たLowレベルの信号は、論理和回路OR4と論理和回
路OR1とに入力される。
【0346】また、電圧比較器IC2からのHighレ
ベルの信号を入力したフリップフロップFF2は、入力
したHighレベルの信号を記憶する。そして、フリッ
プフロップFF2の出力端子QはHighレベルの信号
を出力し、出力端子*QはLowレベルの信号を出力す
る。フリップフロップFF2の出力端子Qから出力され
たHighレベルの信号は論理和回路OR5に入力さ
れ、出力端子*Qから出力されたLowレベルの信号は
論理積回路AND1に入力される。
【0347】論理積回路AND1は、フリップフロップ
FF2の出力端子*QからのLowレベルの信号を入力
する一方で、PWM比較器9からの信号を入力してい
る。この場合、論理積回路AND1は、PWM比較器9
からの信号に関係なく、Lowレベルの信号を出力する
ことになる。この論理積回路AND1から出力されたL
owレベルの信号は、論理和回路OR4に入力される。
【0348】論理和回路OR4は、上記したように、論
理積回路AND1からのLowレベルの信号と、フリッ
プフロップFF1の出力端子QからのLowレベルの信
号とを入力する。この場合、論理和回路OR4は、Lo
wレベルの信号を出力することになる。この結果、ドラ
イブ−1(10)は、PWM比較器9から出力される信
号に関係なく、メインスイッチングトランジスタTr1
をオフ状態にする。
【0349】また、論理和回路OR1は、フリップフロ
ップFF1の出力端子QからのLowレベルの信号を入
力する一方で、同期整流制御回路13からの信号を入力
する。この場合、論理和回路OR1は、同期整流制御回
路13からの信号をそのまま出力することになる。この
論理和回路OR1から出力された信号(同期整流制御回
路13から出力された信号と同一の信号)は、論理和回
路OR5に入力される。
【0350】論理和回路OR5は、上記したように、フ
リップフロップFF2の出力端子QからのHighレベ
ルの信号と、論理和回路OR1からの信号(同期整流制
御回路13から出力された信号と同一の信号)とを入力
する。このとき、論理和回路OR5は、論理和回路OR
1からの信号(同期整流制御回路13から出力された信
号と同一の信号)に関係なく、Highレベルの信号を
出力する。この結果、ドライブ−2(11)は、同期整
流制御回路13からの信号に関係なく、同期整流用トラ
ンジスタTr2をオン状態にする。
【0351】このように、直流−直流変換装置(DC-DC
CONVERTER)の出力電圧が過電圧状態になると、メイン
スイッチングトランジスタTr1が強制的にオフ状態に
なると同時に、同期整流用トランジスタTr2が強制的
にオン状態になる。
【0352】この結果、信号線26、同期整流用トラン
ジスタTr2、信号線2、信号線1、チョークコイルL
1、信号線15、抵抗R1、及び、信号線16が接続さ
れることになり、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の出力電圧は、信号線26に接続されたグランドの
電圧(0V)にクランプされる。
【0353】従って、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の負荷に過電圧が印加されることを防止するこ
とができると同時に、直流−直流変換装置(DC-DC CONV
ERTER)の構成要素、特に、平滑用のコンデンサC1に
過電圧が印加されることを防止することができる。
【0354】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、平滑用のコンデ
ンサC1として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要
がない上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部
品数が削減される。
【0355】また、コンデンサC1の焼損防止用のフュ
ーズが不要になったことにより、直流−直流変換装置
(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上する。
【0356】(4)メインスイッチングトランジスタT
r1が短絡故障を発生した場合 メインスイッチングトランジスタTr1が短絡故障を起
こした場合、信号線14と信号線1とが接続した状態に
なるため、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の
出力電圧が過電圧状態に陥る虞がある。
【0357】メインスイッチングトランジスタTr1の
短絡故障によって出力電圧が過電圧状態に陥ると、出力
電圧が基準電圧e3より大きくなるため、電圧比較器I
C2がHighレベルの信号を出力することになる。
【0358】一方、直流−直流変換装置(DC-DC CONVER
TER)の入力電圧は基準電圧e1以下であるから、電圧
比較器IC1から出力される信号OV1はLowレベル
の信号になる。
【0359】このとき、制御回路CTLは、前述の
(2)で説明したように、メインスイッチングトランジ
スタTr1を強制的にオフ状態にすると同時に同期整流
用トランジスタTr2を強制的にオン状態にする制御を
行う。但し、メインスイッチングトランジスタTr1が
短絡故障しているので、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に印加された電圧は、フューズF1、信号線
14、メインスイッチングトランジスタTr1、信号線
1、信号線2、及び、同期整流用トランジスタTr2を
介して短絡される。このとき、フューズF1は、短絡電
流によって溶断される。
【0360】この結果、直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)に印加される電圧が極短時間のうちに遮断さ
れることになり、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の負荷に過電圧が印加されることを防止することが
できると同時に、直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の構成要素に過電圧が印加されることを防止するこ
とができる。
【0361】また、本実施の形態にかかる直流−直流変
換装置(DC-DC CONVERTER)によれば、平滑用のコンデ
ンサC1として高耐圧の有機コンデンサを使用する必要
がない上、焼損防止用のフューズが不要になり、構成部
品数が削減される。
【0362】さらに、平滑用のコンデンサC1の焼損防
止用のフューズが不要になったことにより、直流−直流
変換装置(DC-DC CONVERTER)内の抵抗が減少し、直流
−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の変換効率が向上
する。
【0363】
【発明の効果】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC
-DC CONVERTER)によれば、直流−直流変換装置の入出
力電圧が過電圧状態になった場合は、第1のスイッチ素
子と第2のスイッチ素子とを過電圧保護回路として使用
することにより、回路構成を複雑にすることなく、直流
−直流変換装置の構成要素、及び、直流−直流変換装置
の負荷に過電圧が印加されることを防止することができ
る。
【0364】この結果、直流−直流変換装置に使用され
る有機コンデンサの発煙及び発火を防止するとともに、
直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTER)の小型化と変
換効率の向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の実施の形態1の構成を示す図
【図2】実施の形態1にかかる制御回路CTLの内部構
成を示す図
【図3】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の他の実施の形態の構成を示す図
【図4】図3の直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)に対応する制御回路CTLの内部構成を示す図
【図5】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の実施の形態2の構成を示す図
【図6】実施の形態2にかかる制御回路CTLの内部構
成を示す図
【図7】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の他の実施の形態の構成を示す図
【図8】図7の直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)に対応する制御回路CTLの内部構成を示す図
【図9】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の実施の形態3の構成を示す図
【図10】本発明にかかる直流−直流変換装置(DC-DC CO
NVERTER)の実施の形態4の構成を示す図
【図11】実施の形態4にかかる制御回路CTLの内部構
成を示す図
【図12】従来の直流−直流変換装置(DC-DC CONVERTE
R)の構成を示す図
【符号の説明】
1・・・・信号線 2・・・・信号線 14・・・信号線 FF・・・フリップフロップ Tr1・・メインスイッチングトランジスタ Tr2・・同期整流用トランジスタ IC1・・電圧比較器 IC2・・電圧比較器 CTL・・制御回路 L1・・・チョークコイル F1・・・フューズ e1・・・電源 e2・・・電源 C1・・・コンデンサ C2・・・コンデンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの電力を蓄積する蓄積手段と、 前記電源と蓄積手段とを接続する第1の経路上に設けら
    れて、前記第1の経路の接続と切断を切り換える第1の
    スイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子と前記蓄積手段とを接続する第
    2の経路上に設けられて、前記第2の経路をグランドと
    接続もしくは切断する第2のスイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子の接続
    と切断とを制御して、前記蓄積手段からの出力電圧が一
    定値を保つようにする制御手段とを備えた同期整流方式
    の直流−直流変換装置であり、 前記電源からの電圧を監視して、前記電源からの電圧が
    所定の電圧値を超えるとアラーム信号を出力する過電圧
    検出手段と、 前記過電圧検出手段からのアラーム信号を入力したとき
    に、前記第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子を
    接続状態にして、前記電源からの電圧を短絡させる短絡
    手段と、 前記短絡手段によって短絡された電力によって前記第1
    の経路を遮断する遮断手段と、 を備えた直流−直流変換装置。
  2. 【請求項2】 前記過電圧検出手段は、 基準電圧を発生する電源と、 前記電源の基準電圧と前記電源からの電圧とを比較し
    て、前記電源からの電圧が前記基準電圧より大きければ
    アラーム信号を出力する電圧比較部とを備える請求項1
    記載の直流−直流変換装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断手段は、前記短絡手段によって
    短絡された電力によって溶断されるフューズである請求
    項1記載の直流−直流変換装置。
  4. 【請求項4】 電源からの電力を蓄積する蓄積手段と、 前記電源と蓄積手段とを接続する第1の経路上に設けら
    れて、前記第1の経路の接続と切断を切り換える第1の
    スイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子と前記蓄積手段とを接続する第
    2の経路上に設けられて、前記第2の経路とグランドと
    を接続もしくは切断する第2のスイッチ素子と、 前記
    第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子の接続と切
    断とを制御して、前記蓄積手段からの出力電圧が一定値
    を保つようにする制御手段とを備えた同期整流方式の直
    流−直流変換装置であり、 前記蓄積手段からの出力電圧を監視して、前記出力電圧
    が所定の電圧値を超えるとアラーム信号を出力する過電
    圧検出手段と、 前記過電圧検出手段からのアラーム信号を入力したとき
    に、前記第1のスイッチ素子を切断状態にすると同時に
    前記第2のスイッチ素子を接続状態にして、前記蓄積手
    段からの出力電圧をグランドレベルにクランプするクラ
    ンプ手段と、 を備える直流−直流変換装置。
  5. 【請求項5】 前記過電圧検出手段は、 基準電圧を発生する電源と、 前記電源から発生する基準電圧と、前記蓄積手段からの
    出力電圧とを比較して、前記出力電圧が前記基準電圧よ
    り大きくなるとアラーム信号を出力する電圧比較器と、 を備える請求項4記載の直流−直流変換装置。
  6. 【請求項6】 電源からの電力を蓄積する蓄積手段と、 前記電源と蓄積手段とを接続する第1の経路上に設けら
    れて、前記第1の経路の接続と切断を切り換える第1の
    スイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子と前記蓄積手段とを接続する第
    2の経路上に設けられて、前記第2の経路をグランドと
    接続もしくは切断する第2のスイッチ素子と、 前記第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子の接続
    と切断とを制御して、前記蓄積手段からの出力電圧が一
    定値を保つようにする制御手段とを備えた同期整流方式
    の直流−直流変換装置であり、 前記第1のスイッチ素子が短絡状態で故障したときに、
    前記第2のスイッチ素子を接続状態にして、前記電源か
    らの電圧を短絡させる短絡手段と、 前記短絡手段によって短絡された電力によって前記第1
    の経路を遮断する遮断手段と、 を備えた直流−直流変換装置
  7. 【請求項7】 前記遮断手段は、前記短絡手段によって
    短絡された電力によって溶断するフューズである請求項
    6記載の直流−直流変換装置。
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