JPH09112940A - ロールスクリーン型暖房装置 - Google Patents

ロールスクリーン型暖房装置

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JPH09112940A
JPH09112940A JP26744795A JP26744795A JPH09112940A JP H09112940 A JPH09112940 A JP H09112940A JP 26744795 A JP26744795 A JP 26744795A JP 26744795 A JP26744795 A JP 26744795A JP H09112940 A JPH09112940 A JP H09112940A
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JP
Japan
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screen
film
circuit
heat
heating
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JP26744795A
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English (en)
Inventor
Tetsuaki Itou
銕亮 伊藤
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JIOSU SYST KK
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JIOSU SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房時には窓に掛けて使用し、不用時には窓
上に巻き取って収納することのできるスクリーン状低温
輻射暖房装置を提供すること。 【解決手段】 透光性、電気絶縁性、可撓性のフィルム
4bに発熱回路7を印刷し、印刷面に透光性、電気絶縁
性、可撓性膜体4aを貼り合わせたスクリーン4の一端
を、装置本体2に軸支した巻取り軸3に固定し、発熱回
路7は、金属粉を可撓性樹脂バインダーに混入した樹脂
組成物によって形成し、発熱回路7とスイッチ回路22と
の間を、電極面にブラシが摺動自在に接する摺動型接点
13によって接続し、スクリーン4を吊り下げ状に保持し
て発熱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ロールスクリーン
型暖房装置に関し、更に詳細には、窓に掛けて使用でき
るようにした透光性の低温輻射型暖房具であり、巻き上
げて収納するようにしたロールスクリーン型暖房装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅は、住環境の向上、暖房に消
費するエネルギー節約などのため、断熱性、気密性が高
められるに従い広い面積を低い温度で温める低温輻射暖
房への関心が高まり、電気床暖房が注目されるに至って
いる。周知のように、電気床暖房は、電気発熱体を敷設
し、その上にフローリングやカーペットなどの床仕上げ
材を敷設するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで電気床暖房工
事は、周知のように、電気工事の外に各種の専門職種が
係わり合う工事であり、そのうちの電気工事は有資格者
が行うことが法律上義務付けられている。したがって、
電気床暖房工事は、単に据え付け工事のみで取り付けが
できる暖房手段と異なり、各種専門職種の、いわゆる出
会い丁場であり、手待ち・手戻りといった時間的ロスが
大きく、工事期間を必要以上に長くし、周囲の状況によ
っては工事費用が上昇するという問題がある。
【0004】また床暖房は、耐荷重性、快適性、安全性
を得るため、発熱体の表面を断熱性の高い、カーペット
やフローリングで覆う必要があり、伝熱効率、熱輻射効
率が低下するという問題がある。その他の低温輻射暖房
装置の敷設場所として、壁面を利用することが考えられ
るが、壁面は、家具、什器類を配置する場所であり、安
定して必要面積を確保しにくいという問題がある。
【0005】本発明は、以上の問題に着目してなされた
ものであり、採光上、比較的広い面積が確保されている
窓に取り付け可能な低温輻射暖房装置を提供するため、
可及的に透光性を確保し、ロールスクリーン状にして取
り付け・取り外しを簡単にしたロールスクリーン型暖房
装置を提供することを発明の解決課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決する手
段である本発明のロールスクリーン型暖房装置は、透光
性且つ電気絶縁性を有する可撓性フィルムに発熱用導体
からなる発熱回路を印刷した低温輻射型発熱フィルムを
形成し、この発熱フィルムの印刷面に、透光性且つ電気
絶縁性を有する可撓性膜体を貼り合わせてスクリーンを
形成し、その一端を巻取り軸に固定し、前記発熱用導体
は、金属粉を可撓性樹脂バインダーに混入した樹脂組成
物によって形成し、前記発熱回路とスイッチ回路との間
を、電極面を接触片摺動する摺動型接点によって接続
し、前記スクリーンを吊り下げ状に保持して発熱させる
ようにしたものである。
【0007】前記金属粉は特に限定しないが、例えば
銀、銅、アルミニウムなどであり、これらを単独又は混
合して使用することができる。カーボンは抵抗が高く各
単体で使用すると透光部分が減少するので好ましくない
が、前記金属粉に混入して使用することができる。前記
可撓性樹脂バインダーも特に限定しないが、例えばポリ
エステル系、ポリ塩化ビニール(PVC)系などの合成
樹脂を単一又は混合して使用することができる。
【0008】前記発熱用導体を印刷する可撓性フィルム
は、長期間にわたり可撓性、絶縁性、機械的強度、透光
性、耐侯性などの特性を安定して保持することができる
ものであれば特に限定しない。例えば、ポリエチレンテ
レフタレート(以下PET)、ポリアミドなどを使用す
ることができる。また、前記発熱回路を形成する印刷手
段には特に限定はないが、例えば前記樹脂組成物溶液を
スクリーン印刷などによって形成することができる。
【0009】本発明において前記透光性とは、カーテン
などと同様に、スクリーンを通して光が洩れる状態をい
い、透明なものから、明るい外光の下で室内が薄暗くな
る程度に光を通さないものまでを意味し、無色以外に着
色されたものも含まれる。前記可撓性膜体は、長期間に
わたり可撓性、絶縁性、透光性、耐侯性などを安定して
保持することができるものであれば特に限定しない。但
し、フィルム状のみとすると反射光が目障りとなるの
で、更に不織布又は布を貼り合わせ、反射光を散乱させ
ることにより、昼間、窓に掛けた場合には、落ち着いた
室内雰囲気を演出することができ、夜間は室内を明るく
する作用がある。
【0010】前記不織布又は布に使用する繊維には特に
限定はないが、例えば、PET、レーヨン、ビニロン、
ポリプロピレンなどの単体又は混合したものを使用する
ことができる。また、不織布又は布に可撓性フィルムを
貼り合わせた複合フィルムのフィルム面に発熱回路を印
刷し、同様の複合フィルムのフィルム面を印刷面に貼り
合わせてスクリーンを形成することができる。
【0011】前記貼り合わせ手段は、例えばホットメル
トタイプのフィルムによる熱融着、その他接着など、従
来から使用される各種貼り合わせ手段を適宜使用するこ
とができる。前記発熱体の通電用スイッチには特に限定
はなく、リレー、サイリスタ(SCR,トライアックな
ど)などを適宜使用することができる。サイリスタを使
用し、点弧角を変化させて発熱量を調節すると、100
V商用電源を使用しても、変圧器なしに50V以下に電
圧を降下させることができ、安全基準を容易に満たすこ
とが可能になると共に、コスト的にも有利である。ま
た、前記スイッチをリモートコントローラにより制御す
ることもできる。
【0012】前記巻取り軸には特に限定はなく、金属、
合成樹脂など適宜の材料を使用することができる。前記
スクリーンの巻き取り・引き出し手段は特に限定はな
く、手動、電動いずれでもよいが、市販のロールスクリ
ーンのように、巻戻しスプリングとストッパーとを組み
合わせ、前記巻戻しスプリングに抗してフィルムを手で
引き出し、ストッパーによって自動ロックし、一旦引出
し方向にフィルムを引いたあと開放して自動巻き戻しさ
せるように形成することができる。
【0013】前記スクリーンは、巻取り軸から全部引き
出さないで通電すると、巻取り軸に巻き付けられた部分
の放熱が阻害され、過熱するおそれがある。そこで、巻
き取り状態を検出するセンサを取り付け引出しが完了し
ないと発熱回路が通電されないようにすることができ
る。前記センサには特に限定はなく、例えばリミットス
イッチ、光センサ、磁気センサなどを使用することがで
きる。リミットスイッチとして例えばマイクロスイッチ
を使用し、プローブ先端を巻き取られたスクリーン面に
接触させ、安全が確保さんれる位置までスクリーンが引
き出されると、前記発熱回路と通電用スイッチとが導通
するように形成することができる。
【0014】前記各フィルムは、難燃性材料を使用する
ことが好ましいが、発熱回路の通電用スイッチとしてサ
イリスタを使用することにより、印加電圧を低減させる
ことにより、防炎処理をする程度でも十分安全性を保つ
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照し、一実施
の態様に基づき本発明を説明する。図1〜11に示す本実
施の態様によるロールスクリーン型暖房装置1は、装置
本体2に軸支された円筒からなる巻取り軸3にスクリー
ン4の上端を固定し、下端に棒状のウエイトバー5を取
り付けた外観をしている。なお、図に示す符号6は、先
端につまみ6aを取り付けた引き紐である。
【0016】本実施の形態のスクリーン4は、図2に示
すように、例えばPET繊維を使用した不織布又は布4
aにPETフィルム4bを貼り合わせて防炎加工を施し
た複合フィルム4cを使用し、前記PETフィルム4b
上に発熱回路7を印刷し、その印刷面に、別の複合フィ
ルム4cのPETフィルム4b面を貼り合わせ(厚み約
0.25mm)て形成したものであり、可撓性フィルム8を前
記PETフィルム4bによって、可撓性膜体9を前記複
合フィルム4cによって形成した。
【0017】また巻取り軸3は、図3に示すとおり、装
置本体2(図1)のフレーム(図示せず)に取り付けた
固定軸2a、2bを軸に回転自在に取り付け、筒内にコ
イルスプリングからなる巻戻しスプリング11、ストッパ
ー12及び摺動型接点13を取り付けた。巻戻しスプリング
11は、市販のロールスクリーンに取り付けるものと同様
の構造のものを使用し、一方の端部を巻取り軸3に固定
した軸受3aに固定して取り付け、他端を固定軸2aに
固定した歯車ボックス2cに取り付けられており、スク
リーン4が引き出されると、巻戻しスプリング11を巻き
込み、復元力を蓄積させるように形成した。
【0018】ストッパー12も、一般に市販されているロ
ールスクリーンと同様の構造のもの、即ち、ストッパー
12は、スクリーン4の巻き上げ方向にケーシング12bが
回転すると、回転止め用ボール(図示せず)が固定軸2
bとケーシング12bとの間に噛み込まれ、巻取り軸3が
回転不能となる構造のものである。ストッパー12を巻取
り軸3に固定する手段は、巻取り軸3の内周面に突設し
たフィン3c及びスクリーン固定部3dに係合するフィ
ン12aによってケーシング12bが巻取り軸3に係合し、
固定軸2bの周りを回転するように形成した。
【0019】前記スクリーン固定部3dは、巻取り軸3
の軸方向に開けたスリット状開口3e部分を覆うよう
に、スクリーン固定部3dと一体的に取り付けた細長い
袋状部分である。このスクリーン固定部3dにスクリー
ン4を取り付けるには、スクリーン固定部3dに弾性変
形させて嵌入可能なプラスチック板3fにスクリーン4
を接着その他の手段により固定し、取り付けるようにし
た。但し以上説明の固定手段は、本発明を限定するもの
ではなく、他の手段によってもスクリーン4を巻取り軸
3に取り付けることができる。
【0020】前記摺動型接点13のケーシング13aは、図
4のAに示すように、ストッパー12のケーシング12b
(図3)に開けた窓12cに、前記ケーシング13aから伸
び出させた爪13bを弾性係合させることによってケーシ
ング12bに固定し、巻取り軸3と共廻りするようにし
た。また固定軸2bは円筒状をなし、内部に発熱回路7
に通電する2芯電気コード14を挿通し、2本の電線の先
端は、それぞれ固定軸2bの周面に取り付けたリング電
極15に接続した。
【0021】そして、リング電極15上を摺動するブラシ
部材16の保持部16aは、ケーシング13aに開けた開口部
13cに取り付け、ブラシ部材16が巻取り軸3と共廻りす
るように形成した。図4のBにおいて、ブラシ部材16の
押圧バネ16cは、止めネジ16dにリード線16eを取り付
け、リング電極15及び接触片16fを通じて発熱回路(図
5に図示せず)と電気コード14とが接続されるようにし
た。
【0022】次に図5によって発熱回路7を説明する。
発熱用導体は、例えばポリエステル系などの樹脂バイン
ダーに単体又は複数種類の金属粉を分散させた銀ペース
トをスクリーン印刷によって、50mm間隔で、幅20mmの電
極ラインと幅10mmの発熱ラインとを形成し、横方向ライ
ンで結ぶことにより回路C1〜C6の単位回路を形成し、回
路C1,C2,C3,C4 及びC5,C6 をそれぞれ並列に接続したグ
ループに分け、各グループを直列に接続して電源回路に
接続した。
【0023】以上のようなパターンとした理由は、発熱
回路の各部分の発熱量及び目で見た場合のパランス性な
どを考慮して定めたものであり、このパターンに限定さ
れず、各種のパターンによる発熱回路を設計することが
できる。前記発熱体は、100V、50又は60サイク
ルの商用電源を半波整流した電圧によって最高40℃程
度の温度となるように調整した。なお、本発明は図5に
示した回路パターンに限定されず、任意のパターンとす
ることができる。
【0024】図5に示す白抜き矢印は、巻取り軸3がス
クリーン4を巻き取る際の回転方向を示し、細線矢印は
摺動型接点13が巻取り軸3と共廻りすることを示し、引
き紐6のつまみ6aの下側に示したU状矢印は、スクリ
ーン4を巻き取る際に、一端引いてから開放することを
示している。なお符号3bは回転軸心である。以上のよ
うに形成したスクリーン4は、太陽光を間接照明的に室
内に取り込むことができ、障子、摩りガラス、型板ガラ
スなどと同様の採光手段として用いることができる。ま
た、室内証明による反射光は、不織布又は布によって散
乱するので、目に煩わしさを与えるおそれがない。
【0025】次に前記発熱回路7の制御回路17を、図6
〜11によって説明する。図6に示す制御回路17は装置本
体2内に収納されており、リモートコントローラ18によ
って遠隔制御するようにした。リモートコントローラ18
は、赤外線リモートコントロール送信用CMOS LSIを使用
し、発熱回路7の発熱量を3段階(低、中、高)に制御
するプッシュボタンからなる低温キーP1、中温キーP2、
高温キーP3を取り付け、それぞれに対応するコードのパ
ルス信号を周波数38KHzの搬送波に乗せて送信する
ようにした。
【0026】制御回路17は、赤外線受光ユニット(GP1U7
81Q)19、信号識別回路(TC9149P)20、低温用フリップフ
ロップ回路FF-1、中温用フリップフロップ回路FF-2、高
温用フリップフロップ回路FF-3、フォトカプラー(TLP52
5G-4) 21及びスイッチ回路22によって構成した。即ち、
受信された赤外線信号は赤外線受光ユニット19によって
検波し、前記パルス信号に対応する信号を出力する。
【0027】検波された前記パルス信号が信号識別回路
20に入力されると、前記コードによって前記3段階のい
ずれの信号であるかを識別し、低温キーP1が押されると
Lラインから立ち上がり信号が出力され、中温キーP2が
押されるとMラインから立ち上がり信号が出力され、高
温キーP3が押されるとHラインから立ち上がり信号が出
力されるように構成した。
【0028】L,M又はHラインから立ち上がり信号が
出力されると、対応するフリップフロップ回路FF-1(2
又は3)が作動し、対応する発光ダイオードLED1(2又
は3)及びフォトカプラー21の発光ダイオードD1( 2又
は3)がオンする。いま、いずれか同じキーP1(2又は
3)を複数回押すと対応する発光ダイオードLED1(2又
は3)と発光ダイオードD1(D2又はD3)とがオン・オフ
を繰り返し、対応する色の発光ダイオードLEDi(i=1
〜3)が点灯・消灯を繰り返す。
【0029】また、例えば最初に低温キーP1を押したあ
と、中温キーP2を押すと、最初フリップフロップ回路FF
-1からオン信号が出力され、次いでフリップフロップ回
路FF-1がオフ信号に変わると共に、フリップフロップ回
路FF-2がオン信号を出力する。したがって最初緑色発光
ダイオードLED1が点灯すると共に発光ダイオードD1がオ
ンする。次いで、緑色発光ダイオードLED1が消灯し、黄
色発光ダイオードLED2が点灯すると共に発光ダイオード
D2が作動する。
【0030】フォトカプラー21は、トライアック出力型
であって、1次側の発光ダイオードD1(D2又はD3) に電
流が流れると、対応する2次側のトライアックT1(T2又
はT3)が交流的にオンし、それぞれの回路に挿入された
抵抗R1,2,R(=0)に応じた電流が点弧回路23に流れ
(図11参照)、前記回路抵抗に応じた点弧角でサイリス
タ26を点弧する。なお、図6の符号24はダイアックであ
り、25は100V商用電源用コンセントに差し込まれるAC
プラグである。
【0031】スイッチ回路22のリミットスイッチ27は、
マイクロスイッチからなり、図6に示すとおりサイリス
タ26に直列に接続されている。そして、図7のAに示す
ように、一部でもスクリーン4が巻き取られた状態にあ
るとオフし、発熱回路7の通電が停止され、図7のBに
示すようにスクリーン4全体が引き出されるとオンし、
発熱回路7に通電可能な状態となるように、予めプロー
ブ27aの配置位置を調整して取り付けている。
【0032】また、スイッチ回路22のサーマルプロテク
タ28は、バイメタルからなり、制御回路17の温度が設定
温度以上に上昇するとオフし、過熱による事故を防止す
ることができる。次に、図6に示したブロック回路の実
際の回路の1例を示し説明する。前記リモートコントロ
ーラ18の回路は、図8に示すとおり市販のIC(TC9148
P)を使用し、7〜9ピンは使用しないのでアースし誤作
動を防止した。図8に示す回路は、キーP1〜P3を押さな
い間は電流が流れず電池の消耗を可及的に低減させるこ
とができる。
【0033】図9に示す信号識別回路20のトランジスタ
Q4は、赤外線受光ユニット19から出力された信号の増幅
と共に、立ち下がりコード信号を立ち上がりコード信号
に変換して出力する。前記フリップフロップ回路、例え
ばFF-1は、いずれも同様に構成された回路であって、図
10に示す回路構成をしており、集積回路IC1 のSP1 端子
から出力されるパルス信号がCK端子に与えられ、Q端
子からハイ信号が出力される。次いで、再度CK端子に
パルス信号が与えられると、Q端子の出力はリセットさ
れる。フリップフロップ回路FF-2、フリップフロップ回
路FF-3も回路構成は図10と同様のものを使用したので説
明を省略する。
【0034】前記集積回路IC1 から信号が出力される端
子が他の端子、例えばSP2 又はSP3に切り替わると、ダ
イオードD1又はD2を通じてR端子に信号が与えられ、フ
リップフロップIC2-A のQ端子の出力がリセットされ
る。サイリスタ26の点弧角は、図11に示す点弧回路23の
コンデンサ29(0.1 μF)と、図6に示すトライアック
T1,T2又はT3に直列に接続した抵抗R1(56kΩ),R
2(24kΩ)又はトライアックT3に挿入する抵抗(本実
施の態様では0Ω)及び抵抗R21(抵抗値:2.2 KΩ)
とによって定まる時定数に応じた点弧角が得られる。な
お、図6,11に示す符号30はコネクターである。なお、
以上の時定数を固定抵抗によって設定したが、前記抵抗
1,R2 又はRに可変抵抗器を使用し、スクリーン4の
温度を連続的に変えるようにしてもよい。
【0035】以上のように制御スイッチにサイリスタ26
を使用してAC100V電源をDC50Vに低減し、ト
ライアックT1,T2又はT3に応じて、発熱回路7に印加す
る電圧をそれぞれ約30V,約36.5V,約43Vと
し、スクリーン4の温度を、それぞれ約30℃、約35
℃、約40℃に制御した。以上のようにサイリスタ26を
スイッチ素子として使用することにより、変圧器を使用
することなく、発熱回路7に印加される電圧を低減し、
要求される耐圧特性を緩和し、安全性、経済性を確保す
ることができた。
【0036】なお、以上説明した回路は、いずれも例示
のためであり、本発明はこれらの回路に限定されること
はなく、作動特性、制御形態を種々変更して実施するこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロールス
クリーン型暖房装置は、透光性、可撓性且つ電気絶縁性
のフィルム上に金属粉を混入した可撓性樹脂組成物によ
って発熱回路を印刷し、不用のときは巻き上げて収納可
能にしたため、次の効果を得ることができる。
【0038】発熱回路を印刷したスクリーンは、少なく
とも障子、摩りガラス、型板ガラスなどと同様に、昼間
は窓から軟らかい採光を確保し、夜間は室内を明るくし
ながら、十分広い輻射暖房面積を確保する窓掛け低温輻
射暖房装置を提供することができる。しかも、従来の床
暖房装置と対比して、工事費及び維持費共に遙かに低廉
なものとし、且つ簡便且つ安全な暖房装置を提供するこ
とができる。
【0039】また発熱回路の通電用スイッチにサイリス
タを使用した場合には、100V商用電源を使用し、且
つ変圧器を使用することなく発熱回路の印加電圧を50
V以下に低減することができるので、特に安全装置を設
けないでも過熱防止効果が得られ、安全性を著しく向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の左側の図は、本発明の一実施の形態によ
るロールスクリーン型暖房装置の正面図であり、右側の
図はその側面図である。
【図2】図1のII−II線断面分解図である。
【図3】Aは図1に示す巻取り軸の部分縦断面図であ
り、Bは図3のAのB−B線矢視拡大断面図である。
【図4】Aは図3のAに示す摺動型接点の縦断面図であ
り、BはAのB−B線断面図である。
【図5】図1に示す発熱回路のパターン図である。
【図6】図1に示す制御回路のブロック図である。
【図7】図6に示すリミットスイッチ27の取り付け状態
を示すものであり、Aはスクリーンが巻き込まれ、スイ
ッチがオフされた状態であり、Bはスクリーンが完全に
引き出され、スイッチがオンされた状態である。
【図8】図6に示すリモートコントローラの回路図であ
る。
【図9】図6に示す赤外線受光ユニット及び信号識別回
路である。
【図10】図6に示すフリップフロップ回路図である。
【図11】図6に示すスイッチ回路図である。
【符号の説明】
1 ロールスクリーン型暖房装置 2 装置本体 3 巻取り軸 4 スクリー
ン 4a 不織布又は布(可撓性膜体) 4b PETフ
ィルム 4c 複合フィルム 7 発熱回路 8 可撓性フィルム 9 可撓性膜
体 11 巻巻戻しスプリング 12 ストッパ
ー 13 摺動型接点 15a リング電
極 15b リング電極 16 ブラシ部
材 17 制御回路 18 リモート
コントローラ 19 赤外線受光ユニット 20 信号識別
回路 21 フォトカプラー 22 スイッチ
回路 23 点弧回路 24 ダイアッ
ク 25 コンセント 26 サイリス
タ 27 リミットスイッチ 27a プローブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性且つ電気絶縁性を有する可撓性フ
    ィルムに発熱用導体からなる発熱回路を印刷した低温輻
    射型発熱フィルムを形成し、この発熱フィルムの印刷面
    に、透光性且つ電気絶縁性を有する可撓性膜体を貼り合
    わせてスクリーンをけ形成し、その一端を巻取り軸に固
    定し、前記発熱用導体は、金属粉を可撓性樹脂バインダ
    ーに混入した樹脂組成物によって形成し、前記発熱回路
    とスイッチ回路との間を、電極面を接触片が摺動する摺
    動型接点によって接続し、前記スクリーンを吊り下げ状
    に保持して発熱させるようにしたロールスクリーン型暖
    房装置。
  2. 【請求項2】 発熱体印刷面を覆う前記可撓性膜体が、
    貼り合わせ面に透光性且つ電気絶縁性を有する可撓性フ
    ィルムを貼り合わせた透光性不織布又は布である請求項
    1記載のロールスクリーン型暖房装置。
  3. 【請求項3】 不織布又は布の一方の面に可撓性フィル
    ムを貼り合わせた複合フィルムの前記可撓性フィルム面
    に発熱回路を印刷し、前記と同様の複合フィルムの可撓
    性フィルム面を印刷面に貼り合わせてスクリーンを形成
    した請求項1又は2記載のロールスクリーン型暖房装
    置。
JP26744795A 1995-10-16 1995-10-16 ロールスクリーン型暖房装置 Pending JPH09112940A (ja)

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JP26744795A JPH09112940A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 ロールスクリーン型暖房装置

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JP26744795A JPH09112940A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 ロールスクリーン型暖房装置

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