JPH09110141A - 整列供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】対象物品を整列状態で次の工程に搬送する、回
転するターンテーブルを用いた整列供給装置において、
対象物品がターンテーブル上で団塊を形成して詰まるこ
とがある。 【解決手段】ターンテーブル（２）と、周壁（３）と、
対象物品（１）の供給手段（４）と、排出ガイド（１０
ａ），（１０ｂ）とからなる。ターンテーブル（２）の
中心部に回動軸（５）を設け、該回動軸（５）に先端部
に板バネ（７）を具備した整流ガイド（６）を取り付け
る。ターンテーブル（２）の上方で固定状態である支持
体（８）と整流ガイド（６）とをバネ（９）で連結す
る。バネの働きにより整流ガイドが適宜揺動し、対象物
品が密集して形成した団塊を崩す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は整列供給装置にかか
り、更に詳しくは医薬品容器（バイアル、アンプル）、
食品容器等における、主として円柱状の瓶製品を一列に
整列しながら次工程に搬送するためのターンテーブルを
用いた整列供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ターンテーブルを用いた整列供給
装置としては図４，図５に示すような、実公昭５７−３
２９８０号公報に記載の材料供給装置が知られている。
この材料供給装置は、固定状態の吊り腕（１０３）に回
動自在に回動軸（１３１）を取り付けこの回動軸（１３
１）に２本のアーム（１３２，１３３）の各一端を取り
付け、上アーム（１３２）は１方向のみ折り曲げ可能に
２分割し、２分割したアーム間をバネ（１３６）で連結
し、その自由端には回転自在のコロ（１３４）を設け、
下アーム（１３３）の自由端には板バネ（１３５）を設
け、コロ（１３４）はターンテーブル（１０１）と一体
で回転するカム板（１０２）と摺接せしめ板バネをター
ンテーブルの面上に位置させたことを特徴とするもので
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記材
料供給装置はバイヤル瓶等の対象物品（１００）の密集
状態とは関係なく常に板バネ（１３５）がカム板（１０
２）に摺接するコロ（１３４）の動きに従って強制的に
揺動するものであり、材料が密集したときでもガイド壁
（１１１）との間隔を狭くするように動くことがある。
また、構成部品が多く構造が複雑であり、各部材の位置
や設置角度等に微妙な調製を必要とするという問題点が
ある。

【０００４】本発明は上述の事情に鑑みなされたもので
あって、本発明の目的は比較的簡単な構造で密集状態の
対象物品をターンテーブル上に詰まらせることなく、順
次円滑に整列搬送することのできる整列供給装置を提供
するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の整列供給装置
は、適宜回転するターンテーブルと、該ターンテーブル
の外周部に設けた周壁と、該ターンテーブル上に対象物
品を供給する供給手段と、前記ターンテーブルの中心部
に回動自在に設けられた回動軸と、該回動軸に取り付け
られ周壁側に向けて延在しその自由端に板バネを具備し
た整流ガイドと、前記周壁側へ案内された前記対象物品
を整列せしめる排出ガイドと、整列した対象物品を所定
位置に搬送する搬送手段とを備え、供給される対象物品
を一列に整列させて次工程に搬送せしめる整列供給装置
において、前記ターンテーブルの上方に固定状態で支持
された支持体と前記整流ガイドとがバネで連結されてい
ることを特徴とするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の整列供給装置は、図１の
平面図に示すように、適宜に回転するターンテーブル
（２）と、このターンテーブル（２）の外周縁に設けら
れる周壁（３）と、該ターンテーブル（２）上に対象物
品（１）を供給する供給手段（４）と、前記ターンテー
ブル（２）の中心部に回動自在に設けられる回動軸
（５）と、該回動軸（５）に取り付けられその自由端に
板バネ（７）を具備する整流ガイド（６）と、前記ター
ンテーブル（２）の所定の外周部分に設けられる排出ガ
イド（１０ａ），（１０ｂ）と、前記ターンテーブル
（２）の上方で固定状態に設置された支持体（８）と前
記整流ガイド（６）とを連結するコイルバネ（９）とか
らなるものである。

【０００７】前記ターンテーブル（２）は適宜な駆動部
（図示せず）を有し、多数の対象物品（１）を載置して
矢印Ａ方向に回転する。ターンテーブル（２）の円周外
側には周壁（３）が配設されている。

【０００８】前記供給手段（４）は、ターンテーブル
（２）と同一の平面を形成する平盤を有し、該平盤上に
載置された多数の対象物品（１）を適宜方法（例えば人
手により）ターンテーブル方向に押し出し、対象物品を
ターンテーブル（２）上に供給するものである。

【０００９】図１に示すように、整流ガイド（６）は、
回動軸（５）に取り付けられ、該回動軸（５）はその回
動中心が前記ターンテーブル（２）の回転軸の中心と同
じ位置であり、外力により回動自在に動くものである。
また、整流ガイド（６）は、回動軸（５）の外周部分か
ら接線方向の外側に向かって延在し、その先端部には板
バネ（７）が前記ターンテーブル（２）の回転方向前方
に少し屈折した状態で具備されている。

【００１０】支持体（８）は、ターンテーブル（２）の
外側に固定され、その先端部分がターンテーブル（２）
の上方適宜位置に固定されている。支持体（８）の先端
付近と前記整流ガイド（６）とは、コイルバネ（９）で
連結されている。整流ガイド（６）は、外力がかからな
いときは支持体（８）の真下に位置するようコイルバネ
（９）で付勢されている。

【００１１】対象物品（１）を整列して排出する機構
は、排出ガイド（１０ａ），（１０ｂ）と、対象物品を
次工程に搬送するベルトコンベヤからなる搬送手段（１
１）とから構成されている。排出ガイドは、前記周壁
（３）と連設され直線状の板状部材からなる第１の排出
ガイド（１０ａ）と、ターンテーブル（２）の外周付近
に位置し前記第１の排出ガイド（１０ａ）と対をなす第
２の排出ガイド（１０ｂ）とからなる。該第２の排出ガ
イド（１０ｂ）は、排出ガイド内に送られる対象物品
（１）と再度ターンテーブル（２）上に載置されて移動
する対象物品とを分別するようにその先端部が楔形に形
成されている。

【００１２】次に上記実施例の整列供給装置の作用につ
いて説明する。まず、ターンテーブル（２）上に雑然と
載置せしめられる対象物品（１）は、ターンテーブル
（２）の回転と、先端部に板バネ（７）を具備した整流
ガイド（６）とにより周壁（３）側へ導かれ、次いで第
１の排出ガイド（１０ａ）に沿って直線状に整列し、排
出ガイド（１０ａ），（１０ｂ）内を一列に整列して移
動し、ターンテーブル（２）の外周縁を通過してベルト
コンベヤからなる搬送手段（１１）により所定速度で次
工程へと搬送される。

【００１３】対象物品（１）を整流ガイド（６）により
周壁（３）側へ案内するに際しては、ターンテーブル
（２）上に載置された対象物品（１）の数が少ないとき
には、図２に示す如く整流ガイド（６）は支持体（８）
の直下付近に位置し、板バネ（７）の先端部と周壁との
間隙が狭くなり、対象物品（１）は周壁（３）側へと導
かれることになる。一方、ターンテーブル（２）上に載
置される対象物品（１）の数が多いときにば、図３に示
す如く対象物品（１）同士で団塊を形成し整流ガイド
（６）をターンテーブル（２）の回転方向に押しやり、
また板バネ（７）も押されて湾曲し、板バネ（７）の先
端と周壁（３）との間隙が拡がり、対象物品（１）は例
えば二列の状態で板バネ（７）と周壁（３）との間を通
過することになる。

【００１４】ターンテーブル（２）上に載置される対象
物品（１）の数が更に多くなれば、対象物品（１）同士
で形成される団塊が一層大きくなり、整流ガイド（６）
を更に前方に押しやることになる。整流ガイド（６）と
支持体（８）との間隔が大きくなると、両者間に架設さ
れたコイルバネ（９）が長く伸びるため、元の形に戻ろ
うとする力が強くなり、整流ガイド（６）は支持体
（８）方向へと戻される。その際、団塊を形成する対象
物品（１）間の相互の位置関係が容易に崩れるため、対
象物品（１）は円滑に周壁（３）側に導かれて板バネ
（７）の外側を順次通過することになる。

【００１５】したがって、供給手段（４）から対象物品
（１）を供給してターンテーブル（２）上に搭載するに
際して、一時に過剰の個数を供給しても、対象物品
（１）が密集して形成された団塊が、バネの働きにより
適宜揺動する整流ガイド（６）の動きによって容易に崩
れるため、対象物品（１）が整流ガイド（６）付近で詰
まることがない。よって、対象物品（１）は順次スムー
ズに周壁（３）側に導かれ、周壁（３）に沿ってターン
テーブル（２）上を移動することになる。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明の装置によれ
ば、固定状態の支持体と整流ガイドとをバネにより連結
しているため、整流ガイドは対象物品が密集して形成さ
れる団塊状で押されて変位するが、その変位量が極めて
大きくなると、バネの反発弾性により整流ガイドが戻さ
れ、その際に対象物品間の相互の位置関係が容易に崩れ
ることになる。このため、団塊が解消されて各対象物品
（１）が順次スムーズに周壁（３）側に導かれ、各対象
物品（１）は整列状態で次工程に搬送される。

【００１７】従って、対象物品をターンテーブルに供給
載置するに際し、供給手段から一度に沢山の対象物品を
間歇的に供給することが可能となり、対象物品を人手に
より供給する場合に、極めて都合がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１の実施例における一使用状態を説明する要
部平面図である。

【図３】図１の実施例における他の使用状態を説明する
要部平面図である。

【図４】従来の整列供給装置の一例を示す平面図であ
る。

【図５】図４の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 対象物品 ２ ターンテーブル ３ 周壁 ４ 供給手段 ６ 整流ガイド ７ 板バネ ８ 支持体 ９ コイルバネ １００ 対象物品 １０１ ターンテーブル １０２ カム板 １０３ 吊り腕 １２１ 中心柱 １２３ ガイド板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜回転するターンテーブルと、該ター
   ンテーブルの外周部に設けた周壁と、該ターンテーブル
   上に対象物品を供給する供給手段と、前記ターンテーブ
   ルの中心部に回動自在に設けられた回動軸と、該回動軸
   に取り付けられ周壁側に向けて延在しその自由端に板バ
   ネを具備した整流ガイドと、前記周壁側へ案内された前
   記対象物品を整列せしめる排出ガイドと、整列した対象
   物品を所定位置に搬送する搬送手段とを備え、供給され
   る対象物品を一列に整列させて次工程に搬送せしめる整
   列供給装置において、前記ターンテーブルの上方に固定
   状態で支持された支持体と前記整流ガイドとがバネで連
   結されていることを特徴とする整列供給装置。