JPH09108976A - 工具マガジン - Google Patents

工具マガジン

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JPH09108976A
JPH09108976A JP29926395A JP29926395A JPH09108976A JP H09108976 A JPH09108976 A JP H09108976A JP 29926395 A JP29926395 A JP 29926395A JP 29926395 A JP29926395 A JP 29926395A JP H09108976 A JPH09108976 A JP H09108976A
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JP
Japan
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tool
pot
magazine
plane
tools
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Pending
Application number
JP29926395A
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English (en)
Inventor
Akira Takashima
明 高嶋
Taro Kawazoe
太郎 川添
Hiroyuki Shibai
宏之 柴井
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】工具マガジン内の工具又工具ポットと、工作機
械又は自動工具交換装置との干渉を防ぎ、工具貯蔵密度
を向上させる。 【構成】最も自動工具交換装置80に近い第2工具ポッ
ト取付板13bにも工具ポット2が配置されている。第
2工具ポット取付板13bの前端面は、他の工具ポット
2が配置されている第1平面とは平行でしかも異なった
平面である第2平面である。縦列の工具Tは、下段位置
の4本の工具Tを除いて上段位置の工具Tは前方位置に
距離l(エル)だけずらして配置されている。これによ
り自動工具交換装置80との干渉を防ぐ。 【効果】工具貯蔵密度を高くできると共に、工具マガジ
ンと工作機械の設置床面積を減少させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具マガジンに関
する。更に詳しくは、工具マガジン内の工具ポット群を
平行する少なくとも異なる2平面に配置して、自動工具
交換装置等との干渉を防ぐことができて、しかも工具貯
蔵密度を向上させうる工具マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械の工具マガジンは、複
数の工具を収納する装置である。マシニングセンタやタ
ーニングセンタ等の数値制御工作機械は、工具を自動で
交換する自動工具交換装置を備え、主軸と工具マガジン
との間で工具を交換する。複数の工具を貯蔵する工具マ
ガジンは、種々のタイプが知られている。この中でマト
リックス型の工具マガジンは、工具密度を高く取れるの
で省スペース化が図れることが知られている。
【0003】従来のマトリックス型の工具マガジンの工
具取付け面は、すなわち、工具ポットの前端面はほぼ同
一平面に配置されている。このため、工具ポット内の工
具を工具交換のために工具搬送装置等の工具取り出し装
置で把持するとき、平面内で位置制御、言い換えると2
軸線方向の位置を制御すれば所望の工具を把持できるの
で、工具の取り出しが比較的容易に出来る利点がある。
【0004】一方、例えば自動工具交換装置が工具マガ
ジンの端部位置に配置されている場合、その近傍の工具
ポット又は工具が干渉するのでその自動工具交換装置の
近傍には工具ポットを配置できない。また、自動工具交
換装置を工作機械に配置したとしても同様な問題を生じ
る。更に、工具マガジンと工作機械とは床面積等のスペ
ース効率を向上させるために、可能な限り両者を近づけ
て配置したほうが良いことは明らかである。
【0005】しかしながら、工具マガジンと工作機械と
を近づけて配置すると、工作機械の各部分と工具マガジ
ンのフレーム、工具ポット、工具等が干渉するので、両
者を所定以上近づけることは出来ない。結局、工具マガ
ジンの工具貯蔵密度を所定以上上げることは限界があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
技術的背景のもとになされたものであり、下記の目的を
達成する。
【0007】本発明の目的は、工具貯蔵密度を高く出来
る構造の工具マガジンを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、自動工具交換装置又
は工作機械と干渉しない構造の工具マガジンを提供する
ことにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、工場の床面積を
狭くできる構造の工具マガジンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次の手段を採る。
【0011】工具を収納する装置である工具マガジンで
あって、前記工具マガジン内の第1平面で、かつ前記工
具の軸線方向が平行になるように配置され、前記工具を
保持する第1工具ポット群と、前記工具マガジン内で前
記第1平面と異なる平面であって、前記第1平面と平行
な第2平面で、かつ前記工具の軸線が平行になるように
配置され、前記工具を保持する第2工具ポット群とから
なることを特徴とする工具マガジンである。
【0012】前記第1工具ポット群及び前記第2工具ポ
ット群の配置が縦横のマトリックス状であると良い。
【0013】又、前記工具マガジンの近傍に配置された
自動工具交換装置と干渉しない位置に前記第1工具ポッ
ト群又は第2工具ポット群を配置すると良い。
【0014】又、前記工具マガジンの近傍に配置された
工作機械と干渉しない位置に前記第1工具ポット群又は
第2工具ポット群を配置すると良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の形態の工具マガジンを示
す正面図、図2は図1の右側面図である。図3(a),
(b)は、図2のガイドレール部分の拡大図である。図
4は図2の平面図である。工具マガジン1は、垂直面上
の縦横に複数の工具ポット2を配置したマトリックス型
と呼ばれているものである。工具マガジン1の本体を構
成するマガジン本体3は、概略矩形の形をなしたフレー
ムである。
【0016】マガジン本体3の下面にはレベル調整ボル
ト4が設けられている。レベル調整ボルト4は、マガジ
ン本体3の高さを調節するとともに、調整された工具マ
ガジン1の据付け精度を維持するためのものである。マ
ガジン本体3の一端はマシニングセンタ5のベッド6に
一体に連結されている。マガジン本体3の上下には平行
にリニアガイドレール7,7が配置固定されている。
【0017】リニアガイドレール7,7は、工具マガジ
ン1から工具を取り出し、収納及び搬送する工具搬送装
置10を横方向(図1の左右方向)に移動させるための
案内レールである。マガジン本体3上には、縦方向(上
下方向)に複数の第1工具ポット取付板13aが並列し
て配置されている。各第1工具ポット取付板13aには
縦方向に複数の工具ポット2が等間隔位置に配置されて
いる。
【0018】各第1工具ポット取付板13aは、工具マ
ガジン1内でほぼ同一平面内に配置されている。複数の
第1工具ポット取付板13aの前装面の平面及びこれと
近傍で平行な平面を本例では第1平面という。又、本例
の工具ポット2の集合で使用する「群」とは1以上を含
む数学上の概念である。
【0019】また、第1工具ポット取付板13aのう
ち、自動工具交換装置80側の上段位置に配置された第
2工具取付板13bは、下段の第3工具ポット取付板1
3cより寸法l(エル)分だけマシニングセンタ5の主
軸81から離れる方向に設けられている(図2参照)。
第2工具ポット取付板13bの前表面は、前記第1平面
とは平行でしかも異なった平面であり、本例では第2平
面という。
【0020】下段の第3工具ポット取付板13cは、本
例では第1工具取付板13aと同一平面、すなわち第1
平面と同一平面に配置されているが、第2平面と同一平
面に配置されてもよく、更に前記第1平面、第2平面と
は異なり、これらと平行な第3の平面であっても良い。
なお、本発明でいう第2、3平面は、特定位置の平面で
はなく前記した第1平面と同一の概念をいう。
【0021】図5(a),(b),(c)は工具ポット
2を示し、図5(a)は正面図であり、図5(b)は図
5(a)のb−b線で切断した断面図、図5(c)は他
の部分の断面図である。マガジン本体3の前面に第1工
具ポット取付板13aがボルト14でマガジン本体3に
固定されている。第1工具ポット取付板13aには、工
具ポット2がボルト19で固定されている。工具ポット
2の前端面にはフランジ15が一体に形成されている。
【0022】フランジ15は、ボルト19で第1工具ポ
ット取付板13a、第2工具ポット取付板13bおよび
第3工具ポット取付板13cに固定されているので、結
局工具ポット2は第1工具ポット取付板13a等の前面
に固定されていることになる。フランジ15の裏面に
は、凸部15bが一体に形成されている。凸部15b
は、第1工具ポット取付板13a、第2工具ポット取付
板13b、第3工具ポット取付板13cに形成された孔
に挿入され、所定角度に位置決めされる。
【0023】工具ポット2のフランジ15には凸部15
aが形成されている。凸部15aは、工具Tに形成され
た溝であるキー部46(図8参照)に挿入されて工具T
を所定角度に位置決めし、工具Tのツールシャンク16
の回転角度方向である設定角度位置に維持する。したが
って、工具交換のための工具Tの受け渡し時に、工具把
持爪機構43の揺動爪45で工具Tを把持するときで
も、工具Tのツールシャンク47の回転方向位置決めが
維持される。
【0024】工具ポット2の内部にはツールシャンク1
6を挿入するためのテーパ孔(工具装着孔)17が形成
されている。テーパ孔17の入口18はツールシャンク
16に接しているがテーパ孔17の深い周面位置は接し
ないように逃がしてある。工具Tのプルスタッド21
は、マシニングセンタ等の工作機械の工具主軸に装着・
クランプされたときに軸線方向に引っ張られ主軸81に
クランプされるものである。
【0025】プルスタッド21は、工具ポット2の最深
部に形成された係合支持穴22に挿入されている。工具
ポット2及び工具Tの中心線Oは水平線と角度θを成し
ている。角度θは、本実施例では15度であるが10〜
60度位であればよい。工具ポット2は、水平から角度
θを成しているので工具Tのツールシャンク16を工具
ポット2に差し込むだけでテーパ孔17の入口18と係
合穴22とでツールシャンク16とプルスタッド21が
工具自体の自重により支持され、抜け出すことがない。
【0026】すなわち、自重により抜け出さないのでプ
ルスタッド21等を工具ポット2にクランプする必要は
ないという利点がある。また、ツールシャンク16に形
成されたキー部は工具ポット2に形成された凸部15a
と係合し、工具軸線の回り方向の位置決めがされてい
る。
【0027】工具搬送装置10 工具搬送装置10のフレーム25は、概略コ字状の形を
している。コ字状のフレーム25の端部の上下にはスラ
イドブロック26,26が配置されている。スライドブ
ロック26,26は、リニアガイドレール7,7上を移
動自在である。したがって、フレーム25は、上下がリ
ニアガイドレール7,7で案内され図1の図示上でいう
と左右に移動可能である。
【0028】フレーム25の下部位置には、サーボモー
タ等の駆動モータ29が配置されている。駆動モータ2
9の出力は減速歯車機構を介して、出力軸にはピニオン
28が固定されている。ピニオン28は、ラック27に
噛み合っている。ラック27は、マガジン本体3に固定
されている。駆動モータ29を起動すると、フレーム2
5はリニアガイドレール7,7上を左右(図1上で)に
移動することになる。
【0029】フレーム25の側面には、上下方向にボー
ルねじ30が配置されている。ボールねじ30の上下
は、フレーム25に固定された軸受を内蔵した軸受台3
1,31で回転自在に支持されている。ボールねじ30
の下端には歯付ベルト伝動機構を介して駆動モータ32
の出力軸に連結されている。フレーム25の側面上でボ
ールねじ30の両側には、平行にリニアガイドレール
8,8が配置されている。
【0030】リニアガイドレール8,8上にには、4個
のスライドブロック9(下移動端で一点鎖線で示したも
の)を介して昇降台34(図6参照)が上下方向に移動
自在に配置されている。昇降台34にはボールナット7
6が固定されており、このボールナット76にボールね
じ30がねじ込まれている。駆動モータ32を起動する
ことにより、ボールねじ30を回転駆動させて昇降台3
4をリニアガイドレール8,8上を上下動させる。
【0031】昇降台34には、スライドブロック73,
73が固定されている。スライドブロック73,73に
はリニアガイドレール74,74が移動自在に設けられ
ている。リニアガイドブロック74,74は、移動台7
5に固定されている。結局、水平線から角度θだけ傾い
た移動台75が昇降台34に移動可能に配置されている
(図7参照)。
【0032】そして、後述する第2シリンダ70の駆動
により、移動台75はリニアガイドレール74,74、
スライドブロック73,73に案内されて昇降台34上
を移動し、昇降台34に対して工具Tの軸線方向に駆動
される。移動台75上にはブッシュ35,35を介して
平行な2本のガイドロッド36,36が水平から角度θ
傾いた方向に移動自在に設けられている。
【0033】ガイドロッド36,36の後端は、連結部
材37の両端で連結されている。連結部材37の中央部
は、第1シリンダ38のピストンロッド39の先端に連
結されている。第1シリンダ38の本体は移動台75に
固定されているので、ガイドロッド36,36を移動台
75に対して前後に駆動する。ガイドロッド36,36
の先端には、工具把持ヘッド40の把持爪本体41がボ
ルト42で固定されている。
【0034】従って、この第1シリンダ38の駆動によ
り、第1工具ポット取付板13aに設けられた工具ポッ
ト2から工具Tを引き出し、挿入する。第1シリンダ3
8の駆動により、第1工具ポット取付板13aに設けら
れた工具ポット2から工具Tを引き出し、挿入する。
【0035】工具把持爪機構43 図7は工具搬送装置の側面図、図8(a),(b)は工
具把持爪機構43の詳細を示す図であり、図8(a)は
正面図であり、図8(b)は図8(a)の側面図であ
る。工具把持ヘッド40の先端には工具把持爪機構43
を備えている。工具把持爪機構43は、固定爪44とこ
れに対向して配置された揺動爪45とからなる。工具T
には2ヶ所にキー部(キー溝)46,46が形成されて
いる。キー部(キー溝)46は、工具Tを工具Tの軸線
の回り方向の所定角度位置に位置決めするための凹部で
ある。
【0036】揺動爪45は、工具Tのツールシャンク1
6を把持又は解放するときに揺動してツールシャンク1
6のフランジ部47を把持又は解放を行う。揺動爪45
は、第1の爪部材48、第2の爪部材49からなる。第
1の爪部材48及び第2の爪部材49は、支軸50を中
心に揺動する。第1の爪部材48は、固定爪44と一体
に作られた爪本体51,51の間に配置され揺動自在に
支持されている。
【0037】第1の爪部材48の他端側はばね部材55
が配置され、第1の爪部材48の一端部の頭部52がフ
ランジ部47のV字状の把持溝のTaの外周に接する方
向に押圧している。第1の爪部材48の中間凸部53
は、工具Tのツールシャンク16を把持しているとき
に、キー部46の溝に挿入されてキー部46の一方の角
と接している。
【0038】第2の爪部材49の他端には、ばね部材5
6が配置され、第2の爪部材49の頭部57がキー部4
6の溝に挿入されキー部46の他方の角と接している。
結局、第2の爪部材49の頭部57と第1の爪部材52
の中間凸部53で工具Tを角度位置決めする。第1の爪
部材48の他端近傍には、ストッパピン60一端が係合
可能なように設けられ、ストッパピン60は把持爪本体
41の案内穴41a内を相対移動可能に設けられてい
る。
【0039】ストッパピン60は、一方の側を移動台7
5の案内部75aの近傍に固定されている(図示せ
ず)。更に、ストッパピン60の他方の側は、把持爪本
体51に設けられたガイド部材60aに案内されてい
る。また、工具把持爪機構43が第1シリンダ38によ
ってピストンロッド39が伸長する方向である前進位置
(工具把持・把持解除位置)にあるときは、第1の爪部
材48とストッパピン60とは係合することなく、第1
の爪部材48は支軸50を中心に揺動自在である。
【0040】また、第1の爪部材48は、ばね部材55
によって常時把持方向に付勢さているが、工具Tのツー
ルシャンク16のフランジ部47に径方向から挿入され
ると、ばね部材55の付勢力に抗して揺動し、固定爪4
4等と共働してツールシャンク16の把持溝Taを把持
する。
【0041】そして、工具Tのツールシャンク16の把
持溝Taを把持した後、ピストンロッド39を縮小する
方向である後退位置に移動させて工具Tのツールシャン
ク16を工具ポット2からA方向(図7参照)に引き抜
くと、第1の爪部材48とストッパピン60とが係合
し、第1の爪部材48の揺動をストッパピン60が規制
する。すなわち、工具把持爪機構43の揺動爪43はア
ンクランプ方向[図8(a)の時計回り方向]への揺動
が規制され、工具搬送装置10が高速移動しても工具T
の把持状態は安定して維持され、工具把持爪機構43か
ら工具Tが飛び出すことはない。
【0042】図7に示す第2シリンダ70はシリンダ本
体部が移動台75に固定されピストンロッド71が昇降
台75に形成された連結部72に連結されている。工具
把持ヘッド40を作動させるとき、第1シリンダ38の
ストロークだけで足りない場合、すなわち第2工具取付
板13bの工具ポット2に保持されている工具Tの引き
出し、挿入を行うときに、第1シリンダ38とともに第
2シリンダ70を作動させて工具把持ヘッド40を駆動
するものである。図2に示すように、工具マガジン1内
の工具Tは、上段から下段に上下方向に整列して貯蔵さ
れている。
【0043】前述したように最も自動工具交換装置80
に近い第2工具ポット取付板13bには、工具ポット2
が配置されている。第2工具ポット取付板13bの前端
面は、前記第1平面とは平行でしかも異なった平面であ
り、本例では第2平面という。縦列の工具Tは、下段位
置の第3工具ポット取付板13cの4本の工具Tを除い
て上段位置の工具Tは前方位置(図2の左側)に距離l
(エル)だけずらして配置されている。これは、自動工
具交換装置80との干渉を防ぐためのものである。
【0044】自動工具交換装置80は、マシニングセン
タ5の工具主軸81と工具マガジン1との間で工具Tを
交換するためのものである。自動工具交換装置80の振
込ボディ86は、旋回中心軸線85を中心に角度θだけ
旋回可能である。振込ボディ86には、工具Tを把持し
て180度旋回させて工具Tを自動的に交換するツイン
アーム87が設けられている。
【0045】自動工具交換装置80 (実施の形態例1の動作)次に、前記実施の形態例1の
動作を説明する。まず、第1工具ポット取付板13aの
工具ポット2内の工具Tを選択して抜き出し、挿入する
動作を説明する。この場合、第2シリンダ70のピスト
ンロッドを縮小方向に駆動した状態(図7の実線の状
態)にして行う。工具マガジン1から工具Tの取り出し
指令が発せられると、工具搬送装置10はその工具Tが
収納されている位置に移動するように制御装置(図示せ
ず)から指令が発せられる。この指令により駆動モータ
29を駆動してその出力軸のピニオン28を回す。ピニ
オン28はラック27に噛み合っているので、工具搬送
装置10のフレーム25をリニアガイドレール7に沿っ
て左右に駆動する。
【0046】同時に、この指令により、駆動モータ32
が起動されボールねじ30を回して、昇降台34を上方
又は下方に駆動する。第1シリンダ38のピストンロッ
ド39を伸長方向に前進移動させる。駆動モータ32に
よる上下方向の駆動により、所定の工具Tが選択される
と次に駆動モータ29が駆動されて工具把持爪機構43
を工具Tのフランジ部47に挿入するのみで工具Tを保
持することができる。
【0047】すなわち、揺動爪45が支軸50を中心に
揺動し、第1の爪部材48、第2の爪部材49が揺動し
てフランジ部47を把持することになる。第1工具ポッ
ト取付板13aの工具ポット2内の工具Tを抜き出し、
挿入する動作は第2シリンダ70のピストンロッド71
を縮小方向に駆動した状態(図7の実線の状態)にして
行う。移動台75上の第1シリンダ38のピストンロッ
ド39を縮小方向に後退移動させて2本のガイドロッド
36,36をブッシュ35に案内させて駆動する。工具
把持爪機構43を設けた工具把持ヘッド40は、工具T
のツールシャンク16およびプルスタッド21を工具ポ
ット2から抜き出す。
【0048】工具把持爪機構43は、第1シリンダ38
の縮小方向への後退移動により工具を抜き出す方向に移
動すると、第1の爪部材48とストッパピン60とが係
合し、把持解除方向に第1の爪部材48が揺動するのを
防止する。この抜き出しが完了すると、一時保持ポット
82の位置までフレーム25を駆動する。前記工具Tの
抜き出し操作と逆の操作で工具Tを、自動工具交換装置
80に配置された一時保持工具ポット82に挿入する。
【0049】一時保持工具ポット82から工具Tを工具
ポット2に挿入するときは、前記とは逆の手順で工具搬
送装置10の作動を行う。なお、他の縦列の第1工具ポ
ット取付板13aの工具Tが選択されるときは、工具ポ
ット2が配置されていない位置である移動空間部13
c,13c…に昇降台34を移動させる。この移動空間
部13cの位置で工具Tと工具把持ヘッド40は干渉し
ない。
【0050】マシニングセンタ5側の上段の第2工具ポ
ット取付板13bの工具ポット2の工具Tが選択される
ときは、工具Tの把持位置が異なるので第2シリンダ7
0のピストンロッド71を伸長方向に駆動して移動台7
5、第1シリンダ38等の位置(図7の実線位置から二
点鎖線位置の状態になる)を変える。この変更した位置
で、第1シリンダ38を作動させることにより、第1工
具ポット取付板13aの工具Tの抜き出し、挿入と同様
の動作で第2工具ポット取付板13bの工具Tの抜き出
し、挿入を行う。
【0051】第2工具ポット取付板15bの工具ポット
2より抜き出した工具Tを一瞬保持ポット82に挿入す
る場合には、第2シリンダ70のピストンロッド71を
縮小方向に、第1シリンダ38のピストンロッド39を
伸長方向に移動させ、一時保持ポット82より抜き出し
た工具を第2工具ポット取付板15bの工具ポット2に
戻すには、第2シリンダ70を伸長方向に、第1シリン
ダ38を縮小方向に移動させて行う。
【0052】なお、自動工具交換装置80側の第2工具
ポット取付板13bがl(エル)寸法が突出している
が、この位置を工具搬送装置10は通過しないので、工
具搬送装置10を大型化させることなく自動工具交換装
置80と工具マガジン1との干渉を防止できる。
【0053】(その他の実施の形態)前記実施の形態の
自動工具交換装置80は、工具マガジン1のマガジン本
体3に設けられたものであったが、自動工具交換装置8
0をマシニングセンタ5に固定しても良い。更に、工具
マガジン1とマシニングセンタ5との間に独立したフレ
ームを配置し、このフレームに工具マガジン1を配置し
ても良い。
【0054】更に、前記実施の形態では、工具ポット2
は第1平面及び第2平面に配置されているが、第1平
面、第2平面とも異なりこれらと平行な第3平面に配置
しても良い。前記実施の形態では工具マガジン1は、工
具Tをマトリックス状に配置したものであった。しかし
ながら、この工具の配置は他の配置でも良い。前記実施
の形態ではプルスタッドの部分を係合支持しているが、
ツールシャンクだけで支持するものであっても良い。
【0055】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明は工具マガ
ジンに配置した工具ポットを平行する複数の平面に配置
したので工具貯蔵密度を高くできる。また、工具マガジ
ンと工作機械の設置床面積を減少させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の工具マガジンの実施の形態例
を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の右側面図である。
【図3】図3は、図2のガイドレール部分の拡大図であ
る。
【図4】図4は、図1の平面図である。
【図5】図5(a),(b),(c)は工具ポットを示
し、図5(a)は正面図であり、図5(b)は図5
(a)のb−b線で切断した断面図であり、図5(c)
は図5(a)のc−c線で切断した断面図である。
【図6】図6は、図2のVI−VI線で切断したときの工具
搬送装置の断面図である。
【図7】図7は、工具搬送装置の側面図である。
【図8】図8(a),(b)は工具把持爪機構の詳細を
示す図であり、図8(a)は正面図であり、図8(b)
は図8(a)の側面図である。
【符号の説明】
1…工具マガジン 2…工具ポット 3…マガジン本体 5…マシニングセンタ 10…工具搬送装置 13…工具ポット取付部材 25…フレーム 30…ボールねじ 34…昇降台 43…工具把持爪機構 45…揺動爪 48…第1の爪部材 49…第2の爪部材 51…把持爪本体 75…移動台 80…自動工具交換装置 86…振込ボディ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具を収納する装置である工具マガジンで
    あって、 前記工具マガジン内の第1平面で、かつ前記工具の軸線
    方向が平行になるように配置され、前記工具を保持する
    第1工具ポット群と、 前記工具マガジン内で前記第1平面と異なる平面であっ
    て、前記第1平面と平行な第2平面で、かつ前記工具の
    軸線が平行になるように配置され、前記工具を保持する
    第2工具ポット群とからなることを特徴とする工具マガ
    ジン。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された工具マガジンであっ
    て、 前記第1工具ポット群及び前記第2工具ポット群の配置
    が縦横のマトリックス状であることを特徴とする工具マ
    ガジン。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載された工具マガジン
    であって、 前記工具マガジンの近傍に配置された自動工具交換装置
    と干渉しない位置に前記第1工具ポット群又は第2工具
    ポット群を配置したことを特徴とする工具マガジン。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載された工具マガジン
    であって、 前記工具マガジンの近傍に配置された工作機械と干渉し
    ない位置に前記第1工具ポット群又は第2工具ポット群
    を配置したことを特徴とする工具マガジン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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