JPH09102133A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH09102133A
JPH09102133A JP2759896A JP2759896A JPH09102133A JP H09102133 A JPH09102133 A JP H09102133A JP 2759896 A JP2759896 A JP 2759896A JP 2759896 A JP2759896 A JP 2759896A JP H09102133 A JPH09102133 A JP H09102133A
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JP
Japan
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carriage
fixed
holding member
focus
objective lens
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JP2759896A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカスバネの保持部材をキャリッジに固
定する固定部の剛性を上げて、固定部が変形する共振周
波数を高くし、良好なサーボ特性を得る光ピックアップ
を提供すること。 【解決手段】 キャリッジ(21)に固定させる保持部
材(19)の固定部近傍、さらにここから離れたホルダ
ー(15)近傍といった複数箇所での連結による剛性を
向上させ、保持部材(19)とキャリッジ(21)との
固定部が変形する共振周波数を高くし、可動部(7)の
移動の際にキャリッジ(21)から対物レンズ(6)へ
駆動力が適正に伝達され、良好なサーボ特性が得られる
ようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROM、光
磁気ディスク、相変化ディスク等を情報記録及び/又は
再生媒体とする光情報記録及び/又は再生装置(以下、
光記録再生装置と略称)における光ピックアップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光記録再生装置における光ピックアップ
は、光ディスク上の光スポットを光ディスクの半径方向
(トラッキング方向)で全トラックに移動させるアクセ
ス用の支持駆動機構、光スポットを光ディスクの半径方
向で微細に移動させるトラッキング用の支持駆動機構、
光スポットを光ディスクの記録面に垂直なフォーカス方
向に移動させるフォーカシング用の支持駆動機構の3種
の支持駆動機構を有する。
【0003】この場合、光ピックアップの小型化、低コ
スト化を図るために、アクセス用の支持駆動機構とトラ
ッキング用の支持駆動機構を兼用した構成が提案されて
いる。図11及び図12に図示された光ピックアップ
(従来例1)は、特開昭63−224037号公報で提
案されているものであるが、これは光ディスク上に光ス
ポットを結ばせる対物レンズ50を有する可動部51が
ベースに固定された2本のガイドレール52によってx
方向(トラッキング方向)に摺動可能に支持されるよう
になっている。
【0004】そして、アクセスとトラッキング動作兼用
のコイル53と磁気回路54を設けることによって、x
方向に駆動させアクセス駆動と、トラッキング駆動を行
わせるようにしている。また、キャリッジ55に、フォ
ーカスバネ56の一端が固定されている固定部材57が
設けられており、フォーカスバネ56の他端側には対物
レンズ50、フォーカスコイル58が取り付けられたホ
ルダー59が配設されている。
【0005】また、平行なフォーカスバネ56により対
物レンズ50はz方向(フォーカス方向)に移動可能に
支持され、フォーカスコイル58と磁気回路54により
z方向に駆動するようになっている。次に、図13及び
図14に図示された光ピックアップについて説明する。
この光ピックアップ(従来例2)は特開平4−2430
21号公報に開示されたものであって、上述した光ピッ
クアップと同様に光ディスクの記録トラックに直交する
方向(x方向)に移動する可動部である。
【0006】光ピックアップ60は、キャリッジ64に
取り付けてあるローラ65をガイドレール(図示せず)
に案内されて、リニアアクチュエータ67により駆動さ
れる。光ピックアップ60は、は対物レンズ組立体68
をキャリッジ64にねじ止めしてなる構成である。
【0007】対物レンズ組立体68は、筐体69内に、
対物レンズ70及び立上げミラー71が組込まれたユニ
ット構成である。対物レンズ組立体68は底板72の底
面73の周囲部分に載置部74a〜7adを有する。キ
ャリッジ64は、中央に対物レンズ組立体68を収納す
る上方を開口とされた収納部75を有する。収納部75
の底板76の上面の四隅近傍には、平坦な取付台部77
a〜77dが形成してある。
【0008】対物レンズ組立体68は、収納部75内に
収まって、載置部78a〜78dを取付台部74a〜7
4d上に当接して載置された状態で、キャリッジ64の
底板側より4本のねじ78a〜78dによりねじ止めさ
れて固定してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来例1
では、可動部51をx方向に駆動した場合、コイル53
からキャリッジ55、固定部材57、フォーカスバネ5
6、対物レンズ50へと力が伝達され対物レンズ50が
x方向に駆動される。この場合、フォーカスバネ56の
先端に対物レンズ50等の質量がかかり、キャリッジ5
5上の固定部材57には図12における矢印のような撓
み変形をする共振が発生する。この共振が生じると、コ
イル53から対物レンズ50への伝達特性が悪化して、
トラッキング又はアクセスのサーボ特性が劣化してしま
う。
【0010】この共振による影響は、アクセスとトラッ
キングの支持駆動機構が別個に設けられている場合でも
生じるが、前記従来例1の場合は一層大きい。図15に
示したデータは、キャリッジ55に対してフォーカスバ
ネ56の一端を固定した保持部材を1箇所のみ(バネの
固定部近傍のみ)で固定されている場合の撓み共振につ
いてのデータを示したものである。図示のごとく、丸印
箇所で共振周波数の周波数を示しているが、その周波数
は低い(周波数6.6kHz )。
【0011】また、従来例2の場合も同様に、光ピック
アップの剛性を高め、共振周波数を高くする必要がある
が、キャリッジ64には対物レンズ組立体68を収納す
る上方が開口とされた収納部75があり、この収納部7
5のためにキャリッジ64の剛性は低下してしまう。ま
た、従来例2の光ピックアップも図13に示すように、
光ピックアップ60をy軸回りにねじるような変形、あ
るいは、図14に示すキャリッジ64の側壁81,82
が矢印C,Dのように変形するような共振モードを有す
る共振周波数が著しく低下する。このような周波数の低
い共振モードがあるとトラッキングサーボ、又はフォー
カシングサーボが不安定になり良好なサーボ特性が得ら
れない。
【0012】本発明は、前記問題点を解決すべく提案さ
れるもので、バネの保持部材をキャリッジに固定する固
定部の周辺またはキャリッジの剛性を上げて、光ピック
アップが変形する共振周波数を高くし、良好なサーボ特
性を得る光ピックアップを提供することを目的としたも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、 1.対物レンズと、この対物レンズを保持するホルダー
と、前記ホルダーにその一端が固定された弾性支持部材
と、前記弾性支持部材の他端が固定された保持部材とを
有し、前記保持部材の第1の部分をキャリッジに対して
固着し、加えて前記第1の部分から離間した第2の部分
を前記キャリッジに固着した光ピックアップとした。
【0014】2.対物レンズと、この対物レンズを保持
するホルダーと、前記ホルダーにその一端が固定された
弾性支持部材と、前記弾性支持部材の他端が固定された
保持部材と、前記対物レンズに至る光束の光路のための
凹部または開口部が形成されたキャリッジとを有し、前
記キャリッジの凹部または開口部を連結部材によって連
結した光ピックアップとした。
【0015】3.前記第1項の光ピックアップにおい
て、前記保持部材の第1の部分と前記キャリッジとの固
着箇所は第1の部分をキャリッジに対して傾き調整可能
に当接面が形成され、前記第2の部分と前記キャリッジ
との固着箇所はわずかな間隙を形成し、この間隙に接着
剤を注入した光ピックアップとした。前記第1項によ
り、キャリッジに固定させるフォーカスバネ保持部材の
固定部近傍の剛性を向上させたので、前記固定部が変形
する共振周波数が上がり、可動部の移動の際キャリッジ
から対物レンズへ駆動力が適正に伝達される。
【0016】前記第2項により、キャリッジに形成され
ていた凹部又は開口部によって剛性が低かったキャリッ
ジに対し、その凹部又は開口部の縁を連結部材で連結し
たので、キャリッジの剛性が向上し、共振周波数が上が
り良好なサーボ特性が得られる。前記第3項により、保
持部材のキャリッジに対する傾き調整を行う場合、傾き
調整に従動可能に構成された箇所を介して傾き調整を円
滑に行える。さらに接着剤を介して保持部材とキャリッ
ジとを連結する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明していく。図1〜図7は、本発明の
第1実施の形態を示したもので、このうち図1は光記録
再生装置の斜視図であり、図2は同可動部近傍の縦断面
図、図3は同他の方向かち見た縦断面図、図4は同可動
部の分解斜視図、図5は同カバーを取り外した状態の可
動部の斜視図、図6は同可動部とヨークの関係を示す分
解斜視図、図7はトラッキング方向の周波数応答を示す
図である。
【0018】図示のように、デッキベース1上に光ディ
スク2を回転させるスピンドルモータ3が固定されてい
る(図1)。なお、光ディスク2はカートリッジ4の中
に保持されている(図2)。また、光ディスク2の情報
記録面2aに光スポット5を結ばせる対物レンズ6を有
する可動部7が、デッキベース1に対してx方向(トラ
ッキング方向)に駆動可能に配設されている(図2)。
【0019】また、図1に示すように、デッキベース1
のx(−)側に固定光学系8が設けられている。この固
定光学系8は、レーザ光源9、ビームスプリッタ10、
コリメートレンズ11、エラー検出用ホログラム12、
フォトディテクタ13等を有する。そして、レーザ光源
9から出た光はビームスプリッタ10を透過した後、コ
リメートレンズ11で平行光にされ、可動部7に形成さ
れた開口を通った後、ミラー14で反射され対物レンズ
6で集光されて光ディスク2の情報記録面2aに光スポ
ット5を結ぶ(図2)。
【0020】ここで反射された光は、前記ビームスプリ
ッタ10まで逆の経路をとる。ビームスプリッタ10で
反射された光は、エラー検出用ホログラム12で回折を
受けフォトディテクタ13へ入射する。そして、フォト
ディテクタ13からの出力信号により、再生信号、トラ
ッキングエラー信号、フォーカスエラー信号を得るよう
になっている(図1)。
【0021】次に、前記した可動部7について説明する
と、対物レンズ6は液晶ポリマー等のプラスチックで成
形されたホルダ15の中央部に固着されている。このホ
ルダ15のy方向両側面に、アルミ線又は銅クラッドア
ルミ線をロの字状に巻回したフォーカスコイル16が固
着されている(図2)。また、可動部7の他方向から見
た縦断面図である図3に示すように、ホルダ15のx
(−)方向側のz方向両側にはフォーカスバネ17,1
8の一端が固着され、他端は保持部材19の固定面19
a,19bに固着されている。
【0022】また、フォーカスバネ17,18は、駆動
部7の分解斜視図である図4に示すように、略長方形で
その両端にバネ定数調整用及びフォーカスバネ17,1
8の組み立て治具への位置決め用孔17a,17b,1
8a,18bが形成されている。そして、フォーカスバ
ネ17,18は互いに平行に位置しx方向に延在してい
る。なお、フォーカスバネ17,18は厚さtが20μ
m程度の薄い非磁性ステンレス板をエッチング加工して
形成する。
【0023】このように、フォーカス駆動部7aは対物
レンズ6、ホルダ15、フォーカスコイル16によりフ
ォーカス駆動するようになっている。また、図3に示す
ように、保持部材19の固定面19a,19bに連続し
てダンパー形成部19c、19dが、フォーカスバネ1
7,18との間に0.2〜1mm程度の隙間として形成
されている。そこで、ダンパー形成部19cに熱硬化性
で硬化前のシリコンゲル等のダンパー20を注入して表
面張力により保持させた後加熱して硬化させる。する
と、保持部材19に固定されるフォーカスバネ17はダ
ンピングをとられることになる。フォーカスバネ18に
ついても同様である。
【0024】また、保持部材19のx(−)側には、先
端が対物レンズ6のノーダルポイントに中心を有し球面
の一部である接触点19e,19f(19fは2点)が
形成されている。そして、これら接触点3点がキャリッ
ジ21に形成された円筒面の一部である取り付け面21
aに当接している。この取り付け面21aの中心は、対
物レンズ6のノーダルポイントと一致する。
【0025】また、非磁性ステンレスのバネ36を図3
に示すように駆動部7の略中央に配設し、バネ36の背
面のy方向両側36aをキャリッジ21の略中央に形成
された凸部21bのx(−)側面に、さらに先端部36
bを保持部材19の略中央からx(+)方向に突出して
いる凸部19gのy方向両側に形成された溝19hのx
(+)側の面に当接させる(図3、図4)。
【0026】そして、保持部材19、キャリッジ21を
押すようにすることにより、保持部材19の接触点19
e,19fの3点を取り付け面21aに押し当てる。そ
こで、キャリッジ21に対して保持部材19をx軸回り
に回転又はz方向に移動させることにより、キャリッジ
21に対する対物レンズ6のx軸回り又はy軸回りの傾
き調整を行うことができる。
【0027】このようにして傾き調整を行った後、取り
付け面21aと保持部材19のx(−)側の面の間に接
着剤を注入して硬化させる。さらに、キャリッジ21に
形成された凸部21cと保持部材19の凸部19gのy
方向両側との間の0.2mm程度の間隙にも接着剤を注
入して硬化させる。したがって、保持部材19はその後
方のx(−)側の面と先端部のx(+)側の2箇所の計
3箇所が、キャリッジ21に接着固定されることにな
る。
【0028】なお、キャリッジ21はプラスチックの一
体成形品であり、素材としては例えば球状シリカ入りの
エポキシ樹脂、カーボンファイバー30%入りの熱可塑
性ポリイミド樹脂を用いている。また、キャリッジ21
の略中央部で対物レンズ6のz(−)側に45°の傾斜
面21dが形成され、ここにミラー14が固着されてい
る。さらに、ミラー14の両側方でキャリッジ21のy
方向両側にはコイル取り付け部21eが形成され、ここ
に四角柱状に巻回したトラッキングコイル22の2辺が
接合固着されている。
【0029】また、キャリッジ21の中央部にはミラー
14、フォーカスバネ18、保持部材19及び固定光学
系8からミラー14に至る光束を位置させるために大き
な凹部21hが形成されている。また、後述するガイド
レール28が貫通する開口部21fも形成されている。
また、キャリッジ21のz(−)側面略中央に、y方向
に着磁されたマグネット23が固着されている(図2、
図4)。
【0030】また、キャリッジ21のz(−)側下面に
前記フォーカスコイル16、トラッキングコイル22に
給電するFPC24(フレキシブルプリント基板)の一
端24aが固着され、トラッキングコイル22のy
(+)側にはFPC24の補強板24bが固着されてい
る。この固着部から可動部7がx方向に移動する時に屈
曲変形する屈曲部24cがU字状に一方向に延出し、延
出部の先端はデッキベース1に立ち上げ形成された凸壁
1a面にガイドされるようになっている(図1、図
4)。
【0031】また、可動部7に固着された屈曲部24c
の固定端の中心点Pは、y方向から見て可動部7の重心
G及び可動部7の移動方向であるx方向に離間した後述
する基準側の軸受25,26の中心と一致するようにな
っている。したがって、屈曲部24cの曲げの反力及び
慣性力により可動部7が傾くことを防止される(図
2)。
【0032】図5に示すように、キャリッジ21及びト
ラッキングコイル22の上面(z(+)側の面)には、
SUS316、SUS310等の透磁率が1.1以下の
非磁性ステンレスの薄板をプレス加工したカバー27が
接着固定される。このカバー27の取り付け部27a
は、キャリッジ21の開口部21fを塞いでキャリッジ
21を補強する。また、取り付け部27aは、トラッキ
ングコイル22のz(+)側の面とキャリッジ21とを
連結するようにそれぞれに接着固定されているので、ト
ラッキングコイル22のz(+)側の面を補強する。
【0033】また、カバー27には、キャリッジ21の
開口部21hの上部をつなぐように連結部27bが形成
されているので、可動部7のy軸回りのねじれ剛性等を
向上させる。また、図2に示すようにキャリッジ21の
y(+)寄りにx方向の貫通孔が形成され、貫通孔のx
方向の離間した位置に基準側の2つの軸受25がキャリ
ッジ21と一体に設けられている。この軸受25は、貫
通孔に挿入されるガイドレール28の断面円形より0.
1〜0.4mm程度大きめの円筒の円周方向斜めの4箇
所を平面でカットした形状でこの斜面の4つの平面とガ
イドレール28とは5〜30μm程度のクリアランスを
形成している。
【0034】さらに、キャリッジ21のy(−)寄りに
もx方向の貫通孔が形成され、そのx方向中央に従動側
の軸受26がキャリッジ21と一体に設けられている。
この軸受26は、断面円形のz方向両側を平面でカット
してその平面とガイドレール29とは5〜30μm程度
のクリアランスを形成している(図2)。前記軸受2
5,26は、ガイドレール28,29と接する面の表面
粗さが6.3S以下の0.3〜3S程度に滑らかに形成
されている。
【0035】また、ガイドレール28,29は、その材
質がSUS304等の非磁性ステンレスの棒でその表面
にフッ素系のコーティングを施した後、さらに0.4S
程度に研磨しコーティング厚が5〜20μmとなるよう
にしてある。なお、ガイドレール28,29の長さ方向
両側は、デッキベース1の取り付けコーナー1bにバネ
30を介して固定されている。
【0036】このように構成されることにより、ガイド
レール28は軸受25に、ガイドレール29は軸受26
に挿入当接され、x方向に摺動することによって可動部
7が移動することになる。図1、図2、図6に示すよう
に、ガイドレール28,29に併設されるようにy方向
両側にセンターヨーク31がトラッキングコイル22に
挿通配設され、センターヨーク31の中央にはショート
リング32が固定されている。
【0037】また、センターヨーク31の長さ方向両側
は、デッキベース1の取り付け部1cにビスで固定され
ている。センターヨーク31のz(+)側上方でかつカ
ートリッジ4の開口部4aに位置するように、略コの字
状のサイドヨーク33が配設され、そのz(−)側にz
方向に着磁されているマグネット34a,34bが固着
されている。
【0038】サイドヨーク33の両側はセンターヨーク
31に当接し、このセンターヨーク31、サイドヨーク
33、マグネット34a,34bによって磁気回路を形
成している。また、前記マグネット23はそのy方向の
磁極が、マグネット34a,34bと同極となるように
着磁されているので、マグネット34aのN極とマグネ
ット23のN極、マグネット34bのS極とマグネット
23のS極が反発し、可動部7をz(−)方向に押す。
したがって、軸受25のz(+)側の2面がガイドレー
ル28の面28aに、さらに軸受26のz(+)側の1
面26aがガイドレール29に押し当てられガタを防止
される。
【0039】そして、マグネット34a,34bからの
有効磁束は、トラッキングコイル22のz(+)側の面
とy方向でキャリッジ21側の面に向かい、センターヨ
ーク31に至る。すると、トラッキングコイル22に
は、主に前記2面にトラッキング方向(x方向)の力が
発生する。したがって、トラッキング方向に発生する合
力はトラッキングコイル22のz(+)側の面よりやや
z(−)側に下がった点Fとなる。
【0040】この点Fは、x方向から見て可動部7の重
心Gと一致させている。また、F,Gのz方向高さはガ
イドレール28,29の上端、つまり予圧を受けた軸受
25,26がガイドレール28,29と接する点に略一
致している。したがって、駆動中心F、重心G、軸受と
ガイドレールとの間に発生する摩擦力の中心点とが略一
致し、可動部7をx方向に駆動した時のy軸回りの回転
が抑止される。
【0041】また、フォーカスコイル16は、そのz
(−)側の辺がマグネット27の磁極面と、さらに、z
(+)側の辺がサイドヨーク33と、それぞれz方向の
高さが略同じで近接するように配設されている。そし
て、マグネット27の磁極面からサイドヨーク33に向
かう磁束は図2に示す矢印のようになるので、フォーカ
スコイル16のz方向の2辺に作用する磁束は、y方向
において逆向きとなりこの2辺にはz方向において同じ
方向の力が発生する(図2)。
【0042】以上のごとく構成されているので、2個の
フォーカスコイル16にフォーカスエラー信号に応じた
電流を流すと、z方向の2辺にz方向の力が発生し対物
レンズ6をz方向に駆動する(図2、図3)。2枚のフ
ォーカスバネ17,18がz方向にたわむことにより対
物レンズ6をz方向に移動可能に支持していることは前
記の通りである。
【0043】この時、2枚のフォーカスバネ17,18
はダンパー20によってダンピングされる。このダンパ
ー20は、フォーカスバネ17,18と保持部材19と
の間に形成されるダンパー形成部19cに注入されるこ
とによって形成されるので、フォーカスバネ17,18
を囲むような注入部が不要となり、保持部材19の小型
化を図れるとともに、保持部材19へのフォーカスバネ
17,18の組み付けも容易にできる。なお、ダンパー
20はフォーカスバネ17,18に形成された位置決め
用孔17a,17b,18a,18b(図4)から注入
できるので、容易に行える。
【0044】また、固定光学系8からの光束は、キャリ
ッジ21に形成された孔21g、保持部材19の孔19
i、2枚のフォーカスバネ17,18の間、ホルダー1
5の孔9aを通ってミラー14に至る(図3)。このよ
うに、光束を2枚のフォーカスバネ17,18の間を通
すためにフォーカスバネ17,18の間隔を大にしてい
るので、フォーカス可動部7aがy軸回りやx軸回りに
回転することによるピッチング、ローリング共振の共振
周波数を高めることができる。ここで、キャリッジ21
に開口部21hを形成し、ここにフォーカスバネ18を
位置させたことにより、フォーカスバネ17,18の間
隔を大にしても可動部7のz方向の寸法を大きくするこ
とがない。また、保持部材19はフォーカスバネ17,
18の保持部材側固定面19a,19bに近くかつ傾き
調整用の当接部であるx(−)側の接触点19e,19
f近傍をキャリッジ21の取り付け面である円筒面21
aに接着固定されている(図3)。
【0045】さらに、上記当接部に対してx(+)側の
ホルダー15側、つまりフォーカスバネ17,18の延
在方向に突出した凸部19gのy方向両側と凸部21c
との間も接着固定されている(図5)。また、可動部7
をトラッキングコイル22によりx方向に駆動させた
時、取り付け面21aである保持部材19の固定部近
傍、つまりフォーカスバネ17,18の固定面19a,
19bは、ここから離れた位置に配設されているフォー
カス可動部7aが付加質量となる。そのため、キャリッ
ジ21の取り付け面21aと前記固定面19a,19b
の近傍は、図3に示す矢印Aのように変形しやすい。
【0046】しかし、この部分から離れた位置にある凸
部19gがキャリッジ21に固定されているため、前記
変形しやすい部分の補強が図られることになる。したが
って円筒面21aと保持部材19の固定箇所、保持部材
固定面19a,19b近傍の変形する箇所の剛性が上が
り共振周波数を向上させることができる(図3)。ま
た、前記したように保持部材19の凸部19gのy方向
両側面とキャリッジ21の凸部21cとが接着固定され
ている。つまり、略箱形に中央部が凹部形成され開口部
21hが形成されたキャリッジ21の中央部が連結部材
である保持部材19によって、連結補強されるようにな
っているので、キャリッジ21の剛性が飛躍的に向上
し、キャリッジ21がx軸回り及びy軸回りにねじれる
変形、z方向に反る変形、及びy方向両側の側壁が撓む
変形等のキャリッジ21が変形する共振周波数を向上さ
せることができる。
【0047】なお、この開口部21hはカバー27によ
っても連結補強されるため、キャリッジ21の剛性はさ
らに向上する。また、キャリッジ21の補強が保持部材
19及びカバー27にて行われ、特別な補強部材が不要
なので、部品点数が増加することなく製品のコストアッ
プに影響を与えない。次に、トラッキングコイル22に
トラッキングエラー信号等を流すと、マグネット27
a,27bに発生する磁束と協動しx方向の力を発生さ
せ、可動部7つまり対物レンズ6からの光スポット5を
x方向に移動させる。この場合、可動部7は2本の平行
なガイドレール28,29と軸受25,26とが摺動す
ることによってx方向にガイドされる。
【0048】なお、本実施の形態では対物レンズ6から
の光スポット5をx方向に移動させる手段は一つである
ので、トラッキングコイル22には記録トラックのx方
向の微細な偏心、振れ信号に対応したトラッキング信号
に加え、光ディスク2の全記録トラック範囲にわたって
キャリッジ21を移動させるアクセス信号に応じた電流
を流すようにしてある。したがって、トラッキング機構
が単一であるので、装置構成の簡素化、小型化を実現で
きる。
【0049】トラッキング機構を単一化するには、トラ
ッキング動作の駆動感度を向上させて共振周波数を高く
し、移動をスムーズに行わせる必要がある。そこで、本
実施の形態ではトラッキング動作の駆動感度を向上させ
るために、重い磁気回路を可動部7ではなくデッキベー
ス1上に配設している(図1)。また、図5に示すキャ
リッジ21、保持部材19、ホルダー15をプラスチッ
ク成型品として軽量化を図り、さらにトラッキングコイ
ル22、フォーカスコイル16は、銅に比較して軽いア
ルミ線や銅クラッドアルミ線としている。
【0050】こうして、可動部7の軽量化を図った結
果、約1.8g程度とすることができた。また、トラッ
キング動作の駆動感度を向上させるため、マグネット3
4a,34bにNd−Fe−Bの〔BH〕max=33
〜45MGOe程度のグレードのものを用い、マグネッ
ト34a,34bとセンターヨーク31とで直接磁気ギ
ャップを形成するようにしたため、トラッキングコイル
22に作用する磁束密度を高めることができた。
【0051】こうして、トラッキング方向の感度を18
0m/s2 /Aと通常のトラッキングアクチュエータ並
に向上させることができた。このようにして、可動部7
をトラッキング方向に駆動した時のキャリッジ21の変
形による共振、フォーカスバネ17,18の変形による
共振の影響を高くしサーボ特性を向上させることができ
た。その結果、従来は図15に示される共振特性であっ
たものが、本実施の形態では図7に示されるように、ト
ラッキング方向の共振周波数を12kHZ と通常のトラ
ッキングアクチュエータ並に向上させることができた。
この共振の影響をさらに下げたい場合には、共振周波数
にノッチフィルタを入れて、共振ピークのゲインを下げ
ることによりカットオフ周波数を1kHZ 〜4kHZ
設定することができるので、より良好なサーボ特性を得
ることができる。
【0052】以上のごとく、本実施の形態ではキャリッ
ジ21をカバー27と保持部材19により補強し、フォ
ーカスバネ17,18の固定部付近の剛性を向上させ、
2枚のフォーカスバネ17,18の間を光束を通すよう
に広げ、トラッキングコイル22、フォーカスコイル1
6をアルミ線等で軽量にしたので、共振周波数を向上さ
せることができる。
【0053】また、可動部7の移動をスムーズに行わせ
るために、図2に示すように軸受25を4面で構成し、
ガイドレール28と線接触するようにしてガイドレール
28との接触面積を最小としたので、軸受25とガイド
レール28との摩擦力を小さくすることができる。ま
た、軸受25とガイドレール28に埃等が付着しても、
軸受25とガイドレール28とで形成されている隙間に
逃げるため摩擦力が増大することを避けられる。この点
は軸受26とガイドレール29についても同様である。
【0054】また、キャリッジ21の材質を曲げ弾性が
高く摺動特性のよい球状のシリカ入りのエポキシ樹脂や
カーボンファイバ30%入りの熱可塑性ポリイミド樹脂
等とし、軸受25,26の表面粗さを6.3S以下の
0.3〜3S程度になるように金型を加工し、キャリッ
ジ21を成型した。一方、ガイドレール28,29は、
ステンレス製の丸棒の表面にフッ素系のコーティングを
し、その表面を研磨し、コーティング厚が5〜20μ
m、表面粗さが3.2S以下の0.4S程度になるよう
に加工した。
【0055】このように軸受25,26とガイドレール
28,29を構成したので、可動部7の静止摩擦係数は
0.25以下の0.2程度にすることができ、動摩擦係
数は0.09程度にすることができた。このため、可動
部7をトラッキング方向にスムーズに駆動させることが
でき、トラッキング又はアクセスのサーボ残差の少ない
良好なサーボ特性を得ることができた。
【0056】また、センターヨーク31にショートリン
グ32を付設したため、トラッキングコイル22のイン
ダクタンスは100μH以下の50μH程度(f=1k
Z)が得られ、トラッキングコイル22に流す電流の
応答を早くすることができた。ところで第1実施の形態
は以上の構成に限定されるものではなく、以下のような
構成としてもよい。例えば、トラッキングとアクセス用
の支持駆動機構を単一としているがこれを2つとし、固
定光学系にガルバノミラーを設けたり又はキャリッジに
対して対物レンズをフォーカス、トラッキングの2方向
に移動可能にしてもよい。また、対物レンズ6の支持方
式はバネ支持方式だけではなく、いわゆる軸摺動方式
等、他の支持方式でも良い。
【0057】次に本発明の第2実施の形態について説明
する。図8(分離斜視図)、図9(平面図)は本発明の
第2実施の形態を示したもので、第1実施の形態と対応
する箇所には同一符号を付した(以下の実施の形態につ
いても同様)。保持部材(連結部材)41はy方向両方
向に突出形成され、この突出形成された部分41aのx
(+)側に対物レンズ6のノーダルポイントを中心に有
する凹面(第1連結部)41bが形成されている。一
方、平面視コの字状のキャリッジ40の先端x(−)側
には同じく対物レンズ6のノーダルポイントを中心に有
する凸面40aが形成されている。
【0058】そこで、治具により前記凹面41bと凸面
40aとを当接させ、両面を摺動させることにより、キ
ャリッジ40に対する対物レンズ6の傾きを調整するこ
とができる。こうして、傾き調整した後、前記凹面41
bと凸面40aとの間に接着剤を注入して固定する。
【0059】一方、保持部材41にはその中央部からx
(+)方向、つまりフォーカスバネ17,18の延在方
向でかつこのフォーカスバネ17,18の間に突出部4
1cが形成されている。そして、この突出部41c先端
のy方向両側の突起部(第2連結部)41dとキャリッ
ジ40内側の壁面40bとは、わずかな間隙を保持して
配設されるようになっているので、ここに接着剤42を
注入して固定する。したがって、保持部材41をキャリ
ッジ40に対して傾き調整する場合、突起部41dと壁
面40bとの箇所が調整の妨げとなることがない。他の
構成については第1実施の形態と同様である。
【0060】このように、第2実施の形態においてもフ
ォーカスバネ17,18の一端を固定する保持部材(連
結部材)41を、フォーカスバネ17,18の固定部4
1e近傍の2箇所の凹面(第1連結部)41bを介して
キャリッジ40に接着固定し、さらに保持部材41のフ
ォーカスバネ17,18の固定部41eからフォーカス
バネ17,18の他端近傍の2箇所を突起部(第2連結
部)41dを介してキャリッジ40に接着固定したた
め、保持部材41はy軸回りねじり方向の剛性が飛躍的
に向上した。
【0061】また、キャリッジ40のフォーカスバネ1
7,18が配設される開口部は、保持部材41の突起部
(第2連結部)41dとキャリッジ40内側の壁面40
bとを接着固定したため、キャリッジ40のz方向の撓
みやy軸回りのねじり剛性が向上した。また、キャリッ
ジ40先端の凸面40aは、保持部材41と接着固定さ
れることにより連結されるようになるので、この箇所の
キャリッジ40の剛性も向上する。このようにして、可
動部をトラッキング方向に駆動した時のキャリッジ40
の変形による共振、フォーカスバネ17,18の変形に
よる共振の周波数を高くしサーボ特性を向上させること
ができた。
【0062】なお、前記突出部41cは、保持部材41
と一体に形成しても、別部品として構成したものを固定
してもよい。また、突出部41cをキャリッジ40と一
体形成し、保持部材41のx(−)側中央箇所に突出部
41c先端を接着固定してもよい。また、保持部材41
とキャリッジ40とを、両者の接合箇所全てが連結され
た一体成形としてもよい。この場合、対物レンズ6の傾
き調整については、ホルダーに対して対物レンズ6を傾
き調整して固定する。
【0063】尚、本実施の形態では、凹面(第1連結
部)41bと突起部(第2連結部)41dとが一体に形
成された保持部材41で連結部材を構成している(凹面
41bが凸面40aに、突起部41dが壁面40bにそ
れぞれ接着固定されている)が、連結部材は以下の通り
構成してもよい。例えば、突起部41dが形成されてい
ない、単に凹面41bがキャリッジ40に接着固定され
る保持部材41だけで連結部材を構成しても良い。ま
た、凹面41bを有する保持部材41を第1連結部材と
し、この保持部材41とは別体で突起部41dを有する
第2連結部材との2つの連結部材であっても良い。
【0064】また、フォーカスバネ17,18の一方の
端部が固定されている保持部材41を連結部材として構
成しないで、保持部材41を他の部材(例えばアクチュ
エータベース等)に固定し、該他の部材を連結部材とし
て、キャリッジ40の凸面40aあるいは壁面40bに
接着固定し、キャリッジ40の凹部を連結しても良い。
【0065】図10は、本発明の第3実施の形態を示し
たものである。キャリッジ43と保持部材44が一体に
形成されており、フォーカスバネ18はフォーカスバネ
17に比較してy方向幅が1/2であるとともに、フォ
ーカスバネ17のy方向両側に配設されている(図面で
は片側のフォーカスバネ18が隠れている)。したがっ
て、キャリッジ43と保持部材44が一体に形成されて
いても、フォーカスバネ17、フォーカスバネ18を容
易に組み付けることができる。
【0066】また、保持部材44に対するフォーカスバ
ネ17の固定部44a箇所からx(+)方向に突出した
部分44c、さらにフォーカスバネ18の固定部44b
もキャリッジ43に一体形成されている。このように、
保持部材44はフォーカスバネ17,18の固定部のみ
でなく、x方向(フォーカスバネの延在方向)に伸出さ
せた形状とした。さらに、キャリッジ43と保持部材4
4が一体に形成しているので、キャリッジ43と保持部
材44との接合箇所の剛性を向上させることができる。
したがって、可動部をトラッキング方向に駆動した時の
キャリッジ43の変形による共振、フォーカスバネ1
7,18の変形による共振の周波数を高くしサーボ特性
を向上させることができた。
【0067】他の構成については第1実施の形態と同様
である。 [付記] 1.対物レンズと、この対物レンズを保持するホルダー
と、前記ホルダーにその一端が固定された弾性支持部材
と、前記弾性支持部材の他端が固定された保持部材とを
有し、前記保持部材の第1の部分をキャリッジに対して
固着し、加えて前記第1の部分から離間した第2の部分
を前記キャリッジに固着したことを特徴とする光ピック
アップ。
【0068】2.対物レンズと、この対物レンズを保持
するホルダーと、前記ホルダーにその一端か固定された
弾性支持部材と、前記弾性支持部材の他端が固定された
保持部材と、前記対物レンズに至る光束の光路のための
凹部または開口部が形成されたキャリッジとを有し、前
記キャリッジの凹部または開口部を連結部材によって連
結したことを特徴とする光ピックアップ。
【0069】3.付記項1記載の光ピックアップにおい
て、前記保持部材の第1の部分と前記キャリッジとの固
着箇所は、前記第1の部分を前記キャリッジに対して傾
き調整可能に当接面が形成され、前記第2の部分と前記
キャリッジとの固着箇所はわずかな間隙を形成し、この
間隙に接着剤を注入したことを特徴とする光ピックアッ
プ。
【0070】4.付記項1記載の光ピックアップにおい
て、前記保持部材の第1の部分は前記弾性支持部材の一
端側に形成し、前記第2の部分は前記弾性支持部材の他
端側である前記ホルダー側に形成したことを特徴とする
光ピックアップ。付記項4によれば、保持部材の固定部
が変形するときに変形が大となる箇所に第2の部分を設
け、保持部材の固定部の剛性を向上させることができ
る。
【0071】5.付記項2記載の光ピックアップにおい
て、前記連結部材は、前記保持部材で構成されることを
特徴とする光ピックアップ。付記項2によれば、保持部
材を連結部材としたので、部品点数を増加させずにキャ
リッジの剛性を高めることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。請求項1によれば、キャリッジに固
定させる保持部材の固定部近傍、さらにここから離れた
ホルダー近傍といった複数箇所での連結による剛性向上
が図られ、保持部材とキャリッジとの固定部が変形する
共振周波数が上がり、可動部の移動の際にキャリッジか
ら対物レンズへ駆動力が適正に伝達され、良好なサーボ
特性が得られる。
【0073】請求項2によれば、キャリッジに形成され
た剛性の低い凹部または開口部を補強するように、その
縁に保持部材を固着し連結したのでキャリッジの剛性が
向上し、共振周波数が上がり、可動部の移動の際に良好
なサーボ特性が得られる。請求項3によれば、保持部材
のキャリッジに対する傾き調整用の当接箇所とは別に、
傾き調整の際に従動可能に構成された箇所をキャリッジ
と保持部材との固定箇所としたので、傾き調整を円滑に
行えるとともに保持部材とキャリッジとの複数箇所での
連結により剛性が向上し、可動部移動の際の良好なサー
ボ特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る光記録再生装置
の斜視図である。
【図2】同可動部近傍の縦断面図である。
【図3】同他の方向から見た縦断面図である。
【図4】同可動部の分解斜視図である。
【図5】同カバーを取り外した状態の可動部の斜視図で
ある。
【図6】同可動部とヨークの関係を示す分解斜視図であ
る。
【図7】同撓み剛性が向上した状態を示すデータであ
る。
【図8】本発明の第2実施の形態に係る可動部の斜視図
である。
【図9】同平面図である。
【図10】本発明の第3実施の形態に係る可動部の斜視
図である。
【図11】従来例1を示す斜視図である。
【図12】同側面図である。
【図13】従来例2を示す斜視図
【図14】同側面図である。
【図15】同バネの固定図近傍のみを固定した場合のデ
ータである。
【符号の説明】
6 対物レンズ 7 可動部 7a フォーカス可動部 9a 孔 14 ミラー 15 ホルダー 17 フォーカスバネ 18 フォーカスバネ 19 保持部材 19a 固定面 19b 固定面 19c ダンパー形成部 19e 接触点 19f 接触点 19g 凸部 19i 孔 20 ダンパー 21 キャリッジ 21a 取り付け面 21g 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、この対物レンズを保持す
    るホルダーと、前記ホルダーにその一端が固定された弾
    性支持部材と、前記弾性支持部材の他端が固定された保
    持部材とを有し、前記保持部材の第1の部分をキャリッ
    ジに対して固着し、加えて前記第1の部分から離間した
    第2の部分を前記キャリッジに固着したことを特徴とす
    る光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 対物レンズと、この対物レンズを保持す
    るホルダーと、前記ホルダーにその一端が固定された弾
    性支持部材と、前記弾性支持部材の他端が固定された保
    持部材と、前記対物レンズに至る光束の光路のための凹
    部または開口部が形成されたキャリッジとを有し、 前記キャリッジの凹部または開口部を連結部材によって
    連結したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記保持部材の第1の部分と前記キャリ
    ッジとの固着箇所は前記第1の部分を前記キャリッジに
    対して傾き調整可能に当接面が形成され、前記第2の部
    分と前記キャリッジとの固着箇所はわずかな間隙を形成
    し、この間隙に接着剤を注入したことを特徴とする請求
    項1記載の光ピックアップ。
JP2759896A 1995-08-02 1996-02-15 光ピックアップ Pending JPH09102133A (ja)

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JP2759896A JPH09102133A (ja) 1995-08-02 1996-02-15 光ピックアップ

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JP19731795 1995-08-02
JP7-197317 1995-08-02
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6603727B1 (en) 1999-03-30 2003-08-05 Fujitsu Limited Optical system driving device having improved vibrational characteristics and optical recording apparatus incorporating the same
US7095574B2 (en) 2004-03-11 2006-08-22 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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