JPH0898839A - 内視鏡用医療用具 - Google Patents

内視鏡用医療用具

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JPH0898839A
JPH0898839A JP6235421A JP23542194A JPH0898839A JP H0898839 A JPH0898839 A JP H0898839A JP 6235421 A JP6235421 A JP 6235421A JP 23542194 A JP23542194 A JP 23542194A JP H0898839 A JPH0898839 A JP H0898839A
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diameter
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JP6235421A
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Yutaka Yanuma
豊 矢沼
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、2つの管状部材の径が著しく異なっ
ても曲がること無く、また固着剤の内部への染み出しを
防止し、さらに固着剤が確実に隙間に流れたかどうかの
確認ができる管状部材の接続構造を備えた内視鏡用医療
用具を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、管状部材5と管状部材6を連結した
部材を有した内視鏡用医療用具において、前記両管状部
材5,6の向き合う端部を重ね合わせ、さらに、この重
ね合わせた部分を含む外周に補助管8を被せ、その補助
管8の内側へ固着剤9を染み込ませて固定したものであ
る。よって、管状部材5,6の曲がりや固着剤9の内面
への染み出しの防止および接続が確実になされたかどう
かの確認が容易なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の使用下で体内
の治療を行う内視鏡用医療用具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の医療用具としては、実開平4−
126510号公報に示される内視鏡用処置具が知られ
ている。これは、シース部材と、この先端に設けられた
例えば生検鉗子の形状をなした処置部と、シース部材の
手元端側に設けられた操作部と、この操作部の動きを先
端側の処置部へ伝える操作ワイヤとからなり、その操作
ワイヤは、シース部材によって囲まれている。そして、
この内視鏡用処置具は、経内視鏡的、すなわち内視鏡の
チャンネルを通じて体内に誘導されて、体内の組織に各
種の処置を施すようになっている。また、シース部材
は、先端側の管状部材と手元側の管状部材とで構成され
ている。
【0003】上述のような処置具において、シース部材
を構成する管状部材と管状部材の連結手段は、図21で
示すように、管状部材aと管状部材bの端面同志を突き
当て、その突き合わせ端部の両外周面にわたり補助管c
を被せ、固着剤d、例えば半田付けやろう付けを行って
その管状部材a,bと補助管cの間に流し込むことによ
り行っている。そのとき固着剤dが管状部材a,bと補
助管cとの間に流れ込み、このとき、求める接続強度が
確保されているかどうかは、補助管cの両端から固着剤
dがしみ出していることを目視して確認することで判断
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような処置具に
おいて、シース部材を構成する管状部材と管状部材との
連結方式では、例えば図22で示すように、先端側の管
状部材aと後端側の管状部材bの径が著しく異なると、
径の細い方の管状部材bは補助管cとの隙間が大きくな
るため、図23で示すように、一直線にならず、曲がっ
て取り付いてしまうという欠点がある。また、このよう
に管状部材a,bが曲がると、その管状部材aと管状部
材bとの突当て部分に隙間eができ、そこから固着剤d
が管状部材a,bの内部にしみ出して、内部径を縮小
し、そこに挿通されるべき操作ワイヤなどの部材の作動
を妨げる虞がある。
【0005】また、図24で示すように、一方の管状部
材aに他方の管状部材bを嵌合して連結する構造も考え
られるが、このような連結構造の場合には、管状部材
a,bの重ね合わされた部分の隙間に固着剤dが流れた
かどうかの確認ができず、よって、求める接続強度が確
実に得られているかの保証ができない。
【0006】そこで、本発明は前記欠点を解決するため
になされたものであり、接続する2つの管状部材の径が
異なっても曲がること無く、また固着剤の内部への染み
出しを防止し、さらに固着剤が確実に隙間に流れたかど
うかの確認ができる管状部材の接続構造を備えた内視鏡
用医療用具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する手段および作用】本発明は、管状部材
と管状部材を連結した部材を有した内視鏡用医療用具に
おいて、前記両管状部材の向き合う端部を重ね合わせ、
さらに、この重ね合わせた部分を含む外周に補助管を被
せ、その補助管の内側へ固着剤を染み込ませて固定した
ものである。よって、管状部材の曲がりや固着剤の内面
への染み出しの防止および接続が確実になされたかどう
かの確認が容易なものとなる。
【0008】
【実施例】
<第1の実施例>図1から図14を参照して、本発明の
第1の実施例に係る内視鏡用処置具について説明する。
【0009】(構成)内視鏡用処置具1は、図1ないし
図3において全体的に示すように、内視鏡の挿通用チャ
ンネルに挿通できる挿入部本体2と、後述するような係
着手段によって保持される結紮具3の係脱を操作する操
作部4とを備える。挿入部本体2は、半透明の合成樹
脂、例えばフッ素樹脂製チューブからなる細長の外側管
状部材5と、前記外側管状部材5の内腔に進退自在に挿
入配置された内側管状部材6とを備えている。前記内側
管状部材6の内腔には、操作ワイヤ7が進退自在に挿通
され、この操作ワイヤ7は、前記操作部4によって進退
操作されるようになっている。
【0010】図1で示されるように、前記内側管状部材
6は、可撓性の密巻きコイルからなる先端シース6a
と、この先端シース6aの内径とほぼ同じ外径を有し、
硬さも先端シース6aより硬い可撓性の密巻きコイルか
らなる後端シース6bとを連結して構成されている。先
端シース6aと後端シース6bは、特許請求の範囲の記
載においての管状部材をそれぞれ意味する。先端シース
6aを構成するコイルの素材の断面は矩形状をなしてお
り、その隣接する平面的な側端部分を互いに密着接合さ
せている。後端シース6bを構成するコイルの素材の断
面は円形状をなしており、その隣接する円形の側端面部
分を線接触的に互いに密着接合させている。先端シース
6aの可撓性密巻きコイルの先端の端部6cは、そのコ
イルの先端を切り落とした端縁部をコートで固めること
なくエッジがないよう滑らかに加工して形成されてい
る。
【0011】前記内側管状部材6の先端シース6aと後
端シース6bとの連結は、次のようにして行われる。す
なわち、後端シース6bの先端部を、先端シース6aの
後端部内腔に差し込んで重ね合わせる。この重ね合わさ
れた部分周辺の外周には、先端シース6aの後端部外周
と後端シース6bの先端露出部とにわたって配置した比
較的薄い肉厚の接続用補助管8を密に被嵌する。この実
施例においての補助管8は、先端シース6aと後端シー
ス6bとの重合部分の領域とそれに続く後端シース6b
の先端露出部の領域とにわたって配置されている。した
がって、後端シース6bの先端露出部の外周面とこの部
分に被嵌する補助管8の内面との間には、その全周にわ
たってわずかな隙間が形成される。さらに、補助管8の
中間部分には、固着剤9を流し込むための孔等からなる
切欠き8aが設けられている。そして、この切欠き8a
を通じて補助管8の内腔側に、例えば半田やろう、また
は接着剤等の固着剤9を流し込む。固着剤9はその切欠
き8aから流し込まれた後、先端シース6aと後端シー
ス6bとの重合部分と、補助管8の内腔の全体に行き渡
ると、補助管8の両端から染み出す。この染出し部9
a,9bを確認することによって固着剤9を全体に行き
渡ったこととする。
【0012】図1で示すように、内側管状部材6の後端
シース6bの後端には、接続継手管10を介してガイド
パイプ11が取り付けられ、さらにガイドパイプ11の
後端には、操作部4の本体4aの先端部に着脱可能に接
続できる固定管12が取り付けられている。
【0013】操作ワイヤ7は、その先端に、前記結紮具
3を係止するフック13を有する。このフック13は、
その外径を、前述した内側管状部材6の先端コイル6a
の内径とほぼ同じかわずかに小さい径で形成してなるた
め、その先端コイル6aの内部を摺動自在である。ま
た、先端シース6aの内部に入り込んだとき、フック1
3のかぎ口が、その先端コイル6aの内壁面によって閉
塞されるようになる。
【0014】操作ワイヤ7の太さは、後端シース6bの
内径よりわずかに小さい径を有する。操作ワイヤ7の後
端には、前記ガイドパイプ11の内部を進退する操作ロ
ッド14が連結されている。操作ロッド14の後部は、
前記固定管12を突き抜けて後方へ突き出している。こ
の操作ロッド14の後端には、操作部4の本体4aに対
して前後に進退移動自在な4bを取外し可能に接続す
る、細径部16aを有した接続継手16が取り付けられ
ている。前記固定管12を突き抜けた操作ロッド14の
外周には、コイルばね17が被嵌して配置されており、
このばね17は、固定管12と接続継手16との間に介
在することにより、接続継手16を介して、固定管12
に対し後方へ押し付けることにより、操作ワイヤ7を牽
引し、自然長の状態で前記フック13が先端シース6a
の内腔内に引き込まれる状態になるように付勢してい
る。
【0015】一方、図1で示すように、前記外側管状部
材5の後端には、継手15を介して取手18が取り付け
られている。外側管状部材5の後端部は、継手15の外
周に被嵌して取付け固定され、取手18はその継手15
の後端部にねじ込んで固定されている。取手18の内部
において、継手15の後端部を嵌め込むねじ孔の奥部に
形成される段差孔部内には、Oリング19が配されてお
り、このOリング19は、その段差端面と継手15の後
端との間に配置されている。Oリング19の内腔面は、
ガイドパイプ11の外周に接触して押し当たり、ガイド
パイプ11と取手18の双方が不用意に動いてしまわな
いように付勢している。取手18と外側管状部材5との
接続部外周には、例えばシリコーン製の熱収縮チューブ
からなる折止め20が配されている。また、取手18の
後端内腔壁部には、ルアテーパー18aが形成されてい
る。このルアテーパー18aは、外側管状部材5から内
側管状部材6を抜いて、外側管状部材5の内部を洗浄液
で洗浄する際、図示しない洗浄液注入具を接続するため
のものである。
【0016】図2および図3で示すように、操作部4
は、操作部本体4aとスライダ4bからなり、スライダ
4bは、操作部本体4a上を前後の移動が可能なように
配されている。また、操作部本体4aの先端には、回転
可能な回転環21が設けられており、この後端部には、
止め具22が設けられている。この止め具22は、回転
環21の回転により、前記固定管12の後端部に形成し
たくびれ12aとの係合/解除を行う。スライダ4bは
接続継手16を受け入れる収納部23を有し、収納部2
3の側部には接続継手16を取り外し可能に固定する固
定手段が設置されている。この固定手段は、ねじ24の
ねじ込み先端部24aを接続継手16の細径部16aと
係合させるようになっている。
【0017】図4で示すように、結紮具3は、先端側に
位置する結紮用ループワイヤ25と、基端側に位置する
フック装着用ループ部26と、その間に配置されるスト
ッパ30とで構成されている。結紮用ループワイヤ25
とフック装着用ループ部26は1本の合成樹脂製の糸2
7で形成されている。合成樹脂製の糸27は、非通電性
でかつ弾性を有する例えばナイロンからなる。また、ナ
イロン糸は延伸をかけて成形されている。結紮用ループ
ワイヤ25の基端側の、その2つ折りにされた糸27
は、弾性体、例えばゴム、さらに詳しくはシリコーンゴ
ムからなるストッパ30の内腔に挿入され、所定の力以
上でのみ摺動可能なように圧入されている。また、図5
に示すように、フック装着用ループ部26は、前記2つ
折りにされた糸27の一方の端部27aを折り返してル
ープとし、この折り返された糸27の端部27aと他方
の端部27bとを重ね合わせ、その両端部の外側に接続
管28を被せ、固着剤29を流し込んで固定している。
接続管28は、その側面中途部に、固着剤29を流し込
むための切欠き28aを形成している。
【0018】このような結紮具3を組み立てる際には、
図6から図8に示されるような手順で行う。まず、図6
で示すように、ストッパ30は、糸27と組み合わされ
る前の部品状態において、糸27より細い径を持つ2つ
折りにされた圧入補助ワイヤ31を長軸に沿って配され
た状態でのインサート成形により形成される。そして、
図7で示すように、糸27を前記圧入補助ワイヤ31の
2つ折りにされた部分に引っ掛け、ついで、図8で示す
ように、ストッパ30の圧入補助ワイヤ31があること
によって形成されている内孔30aに引き込み、圧入状
態に組み立てられる。結紮用ループワイヤ25の基端外
周で、ストッパ30の直前の位置には、補助チューブ3
2、例えばフッ素樹脂からなるチューブを配置する。
【0019】(作用)まず、結紮部3のフック装着用ル
ープ部26を、挿入部本体2側における操作ワイヤ7の
フック13に掛ける。操作ワイヤ7を引いて、図9で示
すように、先端シース6aの先端がストッパ30の後端
に突き当たるまで、そのフック装着用ループワイヤ26
を先端シース6a内に引き込む。ついで、図10に示す
ように、外側管状部材5を前進させて結紮用ループワイ
ヤ25が外側管状部材5の内腔に入り込むようにする。
この状態で、挿入部本体2を図示しない内視鏡の処置用
チャンネルを通じて体腔内に導き入れ、その処置具1の
先端が内視鏡先端から突き出し、目的の部位、例えばポ
リープの近傍に誘導する。
【0020】次に、図11に示されるように、外側管状
部材5を後退させ、結紮具3のループワイヤ25を外側
管状部材5の先端から突き出すと、その結紮用ループワ
イヤ25は、自らの弾性力でループ状に開く。開いた結
紮用ループワイヤ25を、図12で示すように、目的部
位にかけた後、図13で示すように、操作部4のスライ
ダ4bを後退させることにより、フック13を後退させ
る。これにより、結紮具3のフック装着用ループ部26
も後退させられるが、ストッパ30の後端は、先端シー
ス6aの先端に突き当たっているため、ストッパ30は
後退せず、糸27のみ後退させられることになり、よっ
て、結紮用ループワイヤ25が緊縮される。緊縮した結
紮用ループワイヤ25は目的部位の組織を緊縛し、その
内部の血流を止める。ストッパ30と糸27は圧入状態
で嵌合しているため、ストッパ30と糸27の間には所
定の摩擦力が働いており、その力によりストッパ30
は、結紮用ループワイヤ25を緊縮状態、つまり組織を
緊縛した状態に維持する。この後、図14のように、ス
ライダ4bを前進させることにより、フック13が先端
シース6aの先端から外に突き出し、フック13の掛止
口が開放するので、フック13よりフック装着用ループ
部26を外すことができる。以上の操作で、結紮部3は
挿入部本体2より切り離され、組織を緊縛した状態で留
置される。緊縛された組織は血流が止まっているため、
いずれ壊死して緊縛部から自然に脱落する。このとき、
結紮部3も同時に脱落し、その後は脱落した組織および
結紮部3はともに自然排出される。また、組織の緊縛
後、処置具1を高周波スネアに入れ換えて、緊縛した組
織の頭部を高周波電流で切断し、切断した組織を回収
し、病理検査を行うことも可能である。
【0021】(効果)内視鏡用処置具1における内側管
状部材6の先端シース6aと後端シース6bの接続(連
結)は、先端シース6aの内腔に後端シース6bの先端
を挿入して重ね合わせているので、重合する周面同志が
比較的密着した状態となり、先端シース6aと後端シー
ス6bが曲がって取り付くことがない。また、シースと
シースとの重ね合わせのため、シース内腔への固着剤9
の染み出しがない。さらに、その外周には補助管8を被
せてその内側に固着剤9を流し込み、補助管8の両端へ
の固着剤9の染み出し、つまり、染出し部9a,9bを
確認したときには、補助管8と先端シース6aおよび後
端シース6bとの間に固着剤9が確実に流れているかが
わかり、その確認によって所望の接続強度が保証でき
る。
【0022】フック13の外径は、先端シース6a内径
とほぼ同じであるので、その掛け口が塞がれ、フック1
3に掛けられたフック装着用ループ部26が先端シース
6a内で外れてしまうことがない。
【0023】また、万一フック13が先端シース6a内
で変形し、その外径が大きくなっても、先端シース6a
は可撓性の密巻きコイルからなるため、コイルが素線間
で弾性変形するため、フック13が先端シース6a内で
引っ掛かり動かなくなることがない。
【0024】操作ワイヤ7の径が後端シース6bの内径
よりわずかに小さいだけであるので、操作ワイヤ7と後
端シース6b内腔との遊びが少なく、よって、操作部4
での操作ワイヤ7を進退させる力が無駄なく、操作ワイ
ヤ7の先端まで伝わり、円滑な作動が得られる。
【0025】また、接続継手16は、細径部16aを有
し、細径部16aが操作部4のスライダ4bの固定手段
のねじ24と係合するため、その接続継手16に大きな
力が加わっても抜けることがない。
【0026】操作ロッド14は、その外周にコイルばね
17を配し、操作ワイヤ7を後方へ付勢しているため、
自然状態において結紮部3のフック装着用ループ部26
をフック13に掛けた状態でフック装着用ループワイヤ
26が先端シース6a内に引き込まれ、また、その状態
を維持する。よって、操作中、不用意にフック13が先
端シース6aの先端から突き出て結紮部3が外れてしま
うことがない。
【0027】折止め20はシリコーン製の熱収縮チュー
ブであり、シリコーンチューブは柔軟性が高いため、取
手18から外側管状部材5にかけての急激な硬さの変化
を柔軟に吸収できるので、取手18と外側管状部材5の
接続部に大きな曲げの力が加わっても、外側管状部材5
が折れてしまうことがない。
【0028】結紮部3の糸27は延伸をかけて成形した
ナイロンであるため、引っ張りに対し大きな強度を有
し、また、伸びも少ないので切れることなく確実に組織
を緊縛できる。
【0029】糸27は非通電性であるため、高周波処置
具との併用が可能である。ストッパ30の部品は、圧入
補助ワイヤ31がインサート成形されているため、組立
時ストッパ30への糸27の圧入が容易に行える。
【0030】<第2の実施例>図15を参照して、本発
明の第2の実施例を説明する。この実施例は、前述した
第1の実施例における挿入部本体2の内側管状部材5の
変形例を示すものである。すなわち、後端シース6bの
外径は、先端シース6aの内径よりわずかに大きい径を
有する。そして、後端シース6bの重合用先端部の外周
を、先端シース6aの内径とほぼ同じかわずかに小さい
径に削り落として縮径部6dを形成し、この縮径部6d
を先端シース6aの後端部の内腔に差し込んで重ね合わ
せるようにしたものである。それ以外の構成は、第1の
実施例と同じである。
【0031】後端シース6bに縮径部6dを設けて先端
シース6aに重ね合わせているので、縮径した分、内側
管状部材5および挿入部本体2の外径を細くできる。ま
た、先端シース6aに後端シース6bを重ね合わせると
き、先端シース6aを、縮径部6dの後端段部の立上り
端面に突き当てまで差し込んで嵌合させればよく、その
際の位置決めが容易である。
【0032】<第3の実施例>図16を参照して、本発
明の第3の実施例を説明する。この実施例も、前述した
第1の実施例における挿入部本体2の内側管状部材5の
変形例を示すものである。すなわち、内側管状部材6の
連結部においての補助管8の内径は、先端シース6aの
外径より小さい。例えば補助管8の肉厚分、小さくして
いる。また、先端シース6aの後端部の外径は、その補
助管8の内径とほぼ同じか、わずかに小さい径に削り落
とされた縮径部6eとしてある。そして、この縮径部6
eを補助管8に嵌合させ、固着剤9を流し込む。それ以
外の構成は、第2の実施例と同じである。
【0033】これによれば、前述した第2の実施例の効
果に加えて、先端シース6aに縮径部6eを設けて補助
管8と重ね合わせているので、その縮径した分、内側管
状部材5および挿入部本体2の外径をさらに細くでき
る。補助管8の内径とほぼ同じ分の縮径であれば、挿入
部本体2の外周と補助管8の外周が面一になって段差が
生じない。また、先端シース6aと補助管8を重ね合わ
せているとき、補助管8を縮径部6eの段差端に突き当
たるまで差し込めばよく、その位置決めが容易である。
【0034】<第4の実施例>図17を参照して、本発
明の第4の実施例を説明する。この実施例も、前述した
第1の実施例における挿入部本体2の内側管状部材5の
変形例を示すものである。すなわち、挿入部本体2の内
側管状部材5において、先端シース6aの内径は、後端
シース6bの外径よりわずかに小さい径を有する。さら
に、先端シース6aの重ね合せるための後端部の内径
は、後端シース6bの外径とほぼ同じかわずかに大きい
径に削り落とされた拡径部6fを有し、この拡径部6f
の内周が後端シース6b先端の外周と重ね合わせられて
いる。それ以外の構成は、第1の実施例と同じである。
【0035】これによれば、前述した第2の実施例の効
果に加えて、先端シース6aに拡径部6fを設けて重ね
合わせているので、その拡径した分、外径を細くでき
る。また、先端シース6aに後端シース6bを重ね合わ
せるとき、後端シースを拡径部6fの段差端に突き当て
まで嵌合させればよく、位置決めが容易である。
【0036】<第5の実施例>図18を参照して、本発
明の第5の実施例を説明する。この実施例は、前述した
第1の実施例における結紮具3の変形例を示すものであ
る。この結紮具3の結紮用ループワイヤ25の先端ルー
プ部分25aを折り目なく成形した点が特徴である。そ
れ以外の構成は、第1の実施例と同じである。
【0037】これによれば、結紮用ループワイヤ25の
先端に折り目がないため、そのループを開こうとする力
が大きく、外側管状部材5から突き出した後でも、ルー
プの開き幅は十分に大きく、ポリープ等に掛け易い。
【0038】<第6の実施例>図19および図20を参
照して、第6の実施例を説明する。この実施例も、前述
した第5の実施例における結紮具3の変形例を示すもの
である。すなわち、この結紮具3は、先端側の結紮用ル
ープワイヤ25と、基端側のフック装着具33と、スト
ッパ30で構成される。フック装着具33は、フック用
の孔34と先端に向けてあけられた接続穴35を有して
いる。結紮用ループワイヤ25は、2つ折りにされた1
本の合成樹脂性の糸27から成り、その後端は、ストッ
パ30の内腔を通り、フック装着具33の接続穴35の
内腔に押し込まれ、固着剤にて固定されている。それ以
外の構成は、第5の実施例と同じである。
【0039】これによれば、前述した第5の実施例の効
果に加えて、糸27の端部をフック装着具33の接続穴
35に挿入し、固着剤を流し込むだけで固定できるの
で、それを作る作業が簡単である。
【0040】なお、前述した実施例では、結紮用処置具
の例について説明したが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、高周波処置具や生検処置具などの種々の用途
の医療用具にも適用されるものである。(付記)前述し
た説明によれば、以下のような事項が得られる。
【0041】(1)管状部材と管状部材を連結した部材を
有した医療用具において、前記両管状部材の向き合う端
部を重ね合わせ、さらに、この重ね合わせた部分を含む
外周に密着して補助管を被せ、その補助管の内側へ固着
剤を染み込ませて固定したことを特徴とする医療用具。 (2)前記両管状部材の重合せ部において、内側に位置す
る方の管状部材の接続端部外周を縮径し、この縮径した
部分の外周に外側に位置する方の管状部材の接続端部を
重ね合せたことを特徴とする第1項に記載の医療用具。 (3)前記両管状部材の重合せ部において、外側に位置す
る方の管状部材の接続端部の内径を拡径し、この拡径し
た内周に内側に位置する方の管状部材の接続端部を重ね
合せたことを特徴とする第1、2項に記載の医療用具。 (4)前記補助管が被さる部分の、管状部材の外径を、例
えばその補助管の肉厚分に相当する量で、縮径したこと
を特徴とする第1、2、3項に記載の医療用具。
【0042】(5)前記管状部材の少なくとも一方または
両方が、可撓性の例えば密巻きコイルからなることを特
徴とする第1、2、3、4項に記載の医療用具。 (6)前記補助管は、両管状部材の重ね合わせた部分を含
むとともに内側に位置する管状部材の、その重合部に隣
接して露出する部分の外周にわたり被嵌することを特徴
とする第1、2、3、4、5項に記載の医療用具。 (7)前記補助管は、その中途部に前記固着剤を染み込ま
せるための切欠き部を形成したことを特徴とする第1、
2、3、4、5、6項に記載の医療用具。 (8)前記管状部材の内部に作動する部材を有することを
特徴とする第1、2、3、4、5、6、7項に記載の医
療用具。 (9)内視鏡と組み合わせて使用されることを特徴とする
第1、2、3、4、5、6、7、8項に記載の医療用
具。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
続する2つの管状部材の径が異なっても曲がること無
く、また固着剤の内部への染み出しを防止し、さらに固
着剤が確実に隙間に流れたかどうかの確認が容易にでき
る管状部材の接続構造を備えた内視鏡用医療用具を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の
挿入部本体の断面図。
【図2】同じく、その内視鏡用処置具の操作部の平面
図。
【図3】同じく、その内視鏡用処置具の操作部の断面
図。
【図4】同じく、その内視鏡用処置具に用いる結紮具の
断面図。
【図5】同じく、その内視鏡用処置具に用いる結紮具の
装着用ループ部とストッパの部分の断面図。
【図6】前記結紮具を作るときの一例の一過程を示す説
明図。
【図7】同じく、前記結紮具を作るときの一例の一過程
を示す説明図。
【図8】同じく、前記結紮具を作るときの一例の一過程
を示す説明図。
【図9】前記内視鏡用処置具の使用状態の先端部付近の
断面図。
【図10】前記内視鏡用処置具の使用状態の説明図。
【図11】同じく、前記内視鏡用処置具の使用状態の説
明図。
【図12】同じく、前記内視鏡用処置具の使用状態の説
明図。
【図13】同じく、前記内視鏡用処置具の使用状態の説
明図。
【図14】同じく、前記内視鏡用処置具の使用状態の説
明図。
【図15】本発明の第2の実施例に係る内視鏡用処置具
の挿入部本体における内側管状部材の接続部の断面図。
【図16】本発明の第3の実施例に係る内視鏡用処置具
の挿入部本体における内側管状部材の接続部の断面図。
【図17】本発明の第4の実施例に係る内視鏡用処置具
の挿入部本体における内側管状部材の接続部の断面図。
【図18】本発明の第5の実施例に係る内視鏡用処置具
の結紮具の断面図。
【図19】本発明の第6の実施例に係る内視鏡用処置具
の結紮具の断面図。
【図20】本発明の第6の実施例に係る内視鏡用処置具
の結紮具におけるフック装着具の斜視図。
【図21】従来の内視鏡用処置具の挿入部本体の接続部
の断面図。
【図22】従来の内視鏡用処置具の挿入部本体の接続部
の断面図。
【図23】従来の内視鏡用処置具の挿入部本体の接続部
の問題点の説明図。
【図24】従来の内視鏡用処置具の挿入部本体の接続部
の問題点の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡用処置具、2…挿入部本体、3…結紮具、4
…操作部、5…外側管状部材、6…内側管状部材、6a
…先端シース、6b…後端シース、7…操作ワイヤ、8
…接続用補助管、9…固着剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状部材と管状部材を連結した部材を有し
    た内視鏡用医療用具において、前記両管状部材の向き合
    う端部を重ね合わせ、さらに、この重ね合わせた部分を
    含む外周に補助管を被せ、その補助管の内側へ固着剤を
    染み込ませて固定したことを特徴とする内視鏡用医療用
    具。
JP6235421A 1994-09-29 1994-09-29 内視鏡用医療用具 Withdrawn JPH0898839A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255162A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Olympus Corp 医療用縫合結紮装置
JP2013509254A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー ループ部材を用いて組織に加えた力を維持するための装置

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