JPH0898838A - エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置 - Google Patents

エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置

Info

Publication number
JPH0898838A
JPH0898838A JP6238269A JP23826994A JPH0898838A JP H0898838 A JPH0898838 A JP H0898838A JP 6238269 A JP6238269 A JP 6238269A JP 23826994 A JP23826994 A JP 23826994A JP H0898838 A JPH0898838 A JP H0898838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflection
light
ultrasonic
tube
rotation information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6238269A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyomi Miyagawa
川 豊 美 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6238269A priority Critical patent/JPH0898838A/ja
Priority to DE69516476T priority patent/DE69516476T2/de
Priority to EP95115133A priority patent/EP0704680B1/en
Publication of JPH0898838A publication Critical patent/JPH0898838A/ja
Priority to US08/909,878 priority patent/US5759155A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 可撓性を有し被検出物内に挿入されるチューブ(22)
と、チューブの内部に配置されチューブの軸回りに超音
波を照射する超音波振動子(27)と、チューブの内部
に配置され超音波照射に係る回転情報を検出する回転情
報検出装置とを備える超音波プローブにおいて、回転情
報検出装置は、チューブの軸を中心として光の反射量の
異なる第1(32)および第2(33)の反射部が円周
方向に交互に形成された反射板31と、反射板に対向配
置され反射板に対して相対的に回転する光ファイバ(3
8)とを備え、第1の反射部(32)は所定の角度範囲
(B−B)にわたって他の角度範囲(C−C)とは光の
反射量が異なる状態に形成されていることを特徴とする
超音波プローブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンコーダ装置、エン
コーダ装置を有する超音波プローブ、およびこの超音波
プローブを有する超音波検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入して臓器内部の様子を観察
する超音波診断装置などに用いる機械走査式の超音波プ
ローブが知られている(例えば、実公昭62−7301
号公報)。
【0003】図6に従来の超音波プローブの断面図を示
す。可撓性を有する筒状ケーシング1の先端内部には超
音波走査部材2に装着された超音波振動子3が配設され
ている。超音波走査部材2は筒状ケーシング1の軸心に
ある回転軸4に装着されて回転軸4とともに筒状ケーシ
ング1内で回転する。また、回転軸4には、光の反射量
の異なる反射部が交互に繰り返して形成された信号発生
面5を有する円板6が固着されており、円板6は超音波
振動子3とともに回転する。
【0004】筒状ケーシング1の内側周辺近傍には、投
光用光ファイバ7と受光用光ファイバ8、9とが回転軸
4に沿って配設されている。投光用光ファイバ7により
光ビームが導かれ、投光用光ファイバ7の端部から円板
6の信号発生面5へ光ビームが照射されている。投入用
光ファイバ7により光ビームが導かれ、投光用光ファイ
バ7の端部から円板6の信号発生面5へ光ビームが照射
されている。円板6と受光用光ファイバ8、9によって
回転軸4の回転角度情報と基準位置情報が導かれる。こ
こで、基準位置情報とは信号発生面5上の回転運動の原
点位置の情報をいう。超音波振動子3を駆動する超音波
駆動信号および体腔内11によって反射された超音波受
信信号は、回転軸4内を通る信号ケーブル10によって
伝送される。超音波振動子3の回転は図示しないモータ
によって回転軸4を駆動して超音波走査部材2を介して
行われる。
【0005】円板6が回転すると信号発生面5で反射さ
れて受光用光ファイバ8、9の端部で受光される光信号
は時間的に強弱変化する。この光信号によって回転軸4
の回転角度と基準位置の回転情報が得られる。
【0006】受光用光ファイバ8、9の出力端子は回転
軸4を駆動するモータの制御部へ接続されている。円盤
6、投光用光ファイバ7および受光用光ファイバ8、9
と6、7、8、9と回転軸4を駆動するモータの制御部
とは閉ループを形成し、回転軸4の回転角度等が回転情
報に基づいて制御できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超音波プローブにおいては、基準位置情報と回転角度情
報を独立して出力するために、円板に基準位置情報用の
反射部と回転角度情報用の反射部とを形成し、これらに
よる情報を別々の光ファイバによって出力していた。す
なわち、円板部には回転角度情報である反射部と、回転
角度の基準となる基準位置情報用の反射部とが回転軸の
軸心を中心に軸心から半径方向へ離れた位置にそれぞれ
独立に形成されていた。このため、体腔内に挿入され細
径化が要求される超音波プローブには挿入部先端が大き
くなってしまうという問題点があった。
【0008】また、超音波プローブは、信号を伝送する
のに光ファイバを用いており、また超音波プローブは体
内へ挿入されるので光ファイバが曲げられることが多
く、光ファイバの信号伝送特性が変動しやすく、従って
信号強度が変動しやすかった。このため、信号の強度か
ら基準位置情報を得ていた従来にあっては、例えば2回
転目の30度の角度位置と3回転目の30度の角度位置
とを混同するというように、基準位置情報を誤計数する
危険があった。
【0009】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題点を解消し、挿入部の半径方向の大きさを大き
くすることなく基準位置情報を確実に検出することので
きる信頼性の高い超音波プローブおよび超音波検査装置
を提供し、また、この超音波プローブに使用可能なエン
コーダ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるエンコーダ装置は、光の反射量の異な
る第1および第2の反射部が円周方向に交互に形成され
た反射板と、前記反射板に対向配置され前記反射板に対
して相対的に回転する光照射・検出部とを備え、前記第
1の反射部は、所定の角度範囲にわたって他の角度範囲
とは光の反射量が異なる状態に形成されていることを特
徴とする。
【0011】また、本発明によるエンコーダ装置は、光
を反射する第1の反射部および光を透過または吸収する
第2の反射部が円周方向に交互に形成された反射板と、
前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
回転する光照射・検出部とを備え、前記第1の反射部
は、所定の角度範囲にわたって他の角度範囲とは光の反
射量が異なる状態に形成されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明による超音波プローブは、可
撓性を有し被検出物内に挿入されるチューブと、前記チ
ューブの内部に配置され前記チューブの軸回りに超音波
を照射する超音波振動子と、前記チューブの内部に配置
され超音波照射に係る回転情報を検出する回転情報検出
装置とを備える超音波プローブにおいて、前記回転情報
検出装置は、前記チューブの軸を中心として光の反射量
の異なる第1および第2の反射部が円周方向に交互に形
成された反射板と、前記反射板に対向配置され前記反射
板に対して相対的に回転する光ファイバとを備え、前記
第1の反射部は所定の角度範囲にわたって他の角度範囲
とは光の反射量が異なる状態に形成されていることを特
徴とする。
【0013】また、本発明による超音波プローブは、可
撓性を有し被検出物内に挿入されるチューブと、前記チ
ューブの内部に配置され前記チューブの軸回りに超音波
を照射する超音波振動子と、前記チューブの内部に配置
され超音波照射に係る回転情報を検出する回転情報検出
装置とを備える超音波プローブにおいて、前記回転情報
検出装置は、前記チューブの軸を中心として光を反射す
る第1の反射部および光を透過または吸収する第2の反
射部が円周方向に交互に形成された反射板と、前記反射
板に対向配置され前記反射板に対して相対的に回転する
光ファイバとを備え、前記第1の反射部は所定の角度範
囲にわたって他の角度範囲とは光の反射量が異なる状態
に形成されていることを特徴とする。
【0014】また、本発明による超音波プローブ検査装
置は、チューブの内部にこのチューブの軸回りに超音波
を照射する超音波振動子とこの超音波照射に係る回転情
報を検出する回転情報検出装置とを内蔵してなるプロー
ブと、前記超音波振動子から得られる信号と前記回転情
報検出装置から得られる回転情報を入力し画像処理を行
う信号処理部とを備えた超音波検出装置において、前記
回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心として光
の反射量の異なる第1および第2の反射部が円周方向に
交互に形成された反射板と、前記反射板に対向配置され
前記反射板に対して相対的に回転する光ファイバとを備
えるとともに、前記第1の反射部は所定の角度範囲にわ
たって他の角度範囲とは光の反射量が異なる状態に形成
されており、前記信号処理部は、前記光ファイバを介し
て得られた反射光に基づく検出信号を第1および第2の
周波数領域の信号に分離する手段と、分離された第1の
周波数領域の信号から前記超音波振動子の超音波照射に
係る回転角度信号を生成し、第2の周波数領域の信号か
ら前記超音波振動子の超音波照射に係る基準位置信号を
生成する手段とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明による超音波プローブ検査装
置は、チューブの内部にこのチューブの軸回りに超音波
を照射する超音波振動子とこの超音波照射に係る回転情
報を検出する回転情報検出装置とを内蔵してなるプロー
ブと、前記超音波振動子から得られる信号と前記回転情
報検出装置から得られる回転情報を入力し画像処理を行
う信号処理部とを備えた超音波検出装置において、前記
回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心として光
を反射する第1の反射部および光を透過または吸収する
第2の反射部が円周方向に交互に形成された反射板と、
前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
回転する光ファイバとを備えるとともに、前記第1の反
射部は所定の角度範囲にわたって他の角度範囲とは光の
反射量が異なる状態に形成されており、前記信号処理部
は、前記光ファイバを介して得られた反射光に基づく検
出信号を第1および第2の周波数領域の信号に分離する
手段と、分離された第1の周波数領域の信号から前記超
音波振動子の超音波照射に係る回転角度信号を生成し、
第2の周波数領域の信号から前記超音波振動子の超音波
照射に係る基準位置信号を生成する手段とを有すること
を特徴とする。
【0016】また、前記スケール部は等間隔に反射部と
非反射部が形成された領域の一部分に、他の部分と反射
率が異なる材料が一体的に形成されていることを特徴と
する。
【0017】また、前記スケール部は表面が段付状に形
成され、この面に等間隔に反射部と非反射部が交互に配
列されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】このように構成された本発明によれば、第1お
よび第2の反射部の繰り返し配列に起因する第1周波数
信号成分の他に、所定の角度範囲と他の角度範囲とで反
射量あるいは透過量を異なるように形成したことに起因
する第2周波数信号成分が生成される。
【0019】そして、信号処理手段により、第1周波数
信号成分から超音波照射に係る回転情報を生成し、第2
周波数信号成分から超音波振動子の回転回数を示す基準
位置信号を生成する。
【0020】このような構成では、得られた信号が信号
強度ではなく周波数で分離されるので、超音波プローブ
が体内等に挿入されて光ファイバが曲がったとしても、
光の強度の変動に対して影響されず、基準位置信号等を
確実に得ることができる。
【0021】また、回転角度信号と基準位置信号とを得
るために円板に基準位置情報用の反射部と回転角度情報
用の反射部とを別々に形成することなく、所定の角度範
囲に含まれる反射部の反射量あるいは透過量を他の角度
範囲に含まれるものと異なるように形成したため、回転
角度信号と基準位置信号とを得る上で共通の反射部を用
いることができる。このため、回転角度情報である第1
および第2の反射部と、回転角度の基準となる基準位置
情報とを、回転軸から半径方向に離れた位置にそれぞれ
独立に形成する必要がなくなり、超音波プローブの挿入
部先端を細径化することができる。
【0022】
【実施例】本発明による超音波プローブの一実施例を図
面を参照しながら以下に詳細に説明する。
【0023】図1は本発明に係る超音波プローブの挿入
部先端部分21を示した斜視図であり、図2はこの超音
波プローブを用いた超音波検査装置の概略構成を示す図
である。図2において、人体内部の体腔管内20に超音
波プローブが挿入されている。先端部分21を構成する
可撓性を有するチューブ22の先端にはキャップ23が
固着されている。キャップ23は超音波を透過する性質
を有する材料から形成されている。このキャップ23の
内部には超音波振動子27を収納する収納室21が配置
されている。収納室24には超音波の伝播媒体(例えば
ひまし油)が充填されている。また、収納室24には超
音波走査部材26が配設されている。
【0024】超音波走査部材26の側面には超音波振動
子27が固着されている。超音波振動子27は、数十M
Hzの高周波の超音波を発生可能な発振部と体腔内で反
射した反射波を受信可能な受信部とから構成されてい
る。超音波振動子27には電気ケーブル28が接続され
ており、電気ケーブル28によって超音波振動子27を
駆動する駆動信号と反射波による受信信号とが伝送され
るようになっている。チューブ22の内壁22aに装着
された筒状ライナ管25には軸受29が接続されてい
る。軸受29にはチューブ22の軸芯に位置する回転軸
30が回転自在に支持されている。回転軸30の一端は
超音波走査部材26に固着されている。回転軸30の他
端は光ファイバ走査部材36の一端に接続されている。
光ファイバ走査部材36の他端は可撓性を有する材料か
らなる可撓軸37の内側端部に装着されている。可撓軸
37の他端は超音波プローブの口元まで延設され、図示
しないモータ回転軸に接続されている。
【0025】光ファイバ走査部材36は円筒状でその側
面の一部に図示しない切り欠きが設けられ、この切り欠
きに収まる状態で光ファイバ38が固着されている。エ
ンコーダ装置を構成する円板31はチューブ22と同軸
となるように配置され、円板31は光ファイバ走査部材
36の端面に対向する軸受29の端部にソケット34に
挟まれた状態で固着されている。したがって円板31は
回転軸30には接続せず回転しない状態となっている。
【0026】図1および図3にで示すように円板31
は、第1の反射部32と第2の反射部33とが交互に繰
り返して形成される信号発生面35を有する。ここでは
第2の反射部33からの反射光量は他の反射部32から
の反射光量に比べて低くなるように、第2の反射部33
はガラスからなる円板31の材料特性をそのまま利用し
ている。
【0027】さらに、第1の反射部32は、それぞれ反
射率が異なる材料で形成された低反射量部32aと高反
射量部32bを有している。
【0028】円板31の第1の反射部32は、ガラス等
の板素材上に特定の材料を蒸着してなるものであり、低
反射量部32aがクロム等の材料を、高反射量部32b
は金あるいは銀等の低反射量部に使用した材料より高反
射率の材料を蒸着して構成される。
【0029】図3において、複数の低反射量部32aは
中心を通る破線の一方の側のB−Bの180度の角度範
囲で形成されており、複数の高反射量部32bはC−C
の180度の角度範囲で形成されている。
【0030】チューブ22の軸芯の近傍にはこの軸心に
沿って光ファイバ38が配設されている。光ファイバ3
8の一端は超音波プローブの口元で光結合器41に接続
されている。光ファイバ38は、可撓軸37および回転
軸30の内部を通り、さらに回転軸30の外周部の一部
に設けられた孔30aを通って光ファイバ走査部材36
の端部に至っている。すなわち光ファイバ38はチュー
ブ22の軸芯近傍を通り先端付近が半径方向へ導かれ、
端面が信号発生面35に対向するように間隙29をもっ
て配置されている。
【0031】光ファイバ38はここでは一本の光ファイ
バから構成されており、光ファイバ38は投光用光ファ
イバと受光用光ファイバとを兼用している。なお、投光
用と受光用として別々の光ファイバを用いてもよい。
【0032】光ファイバ42は光結合器41を介して発
光受光装置40に接続されている。この光結合器41は
回転支持されている光ファイバ38と固定支持されてい
る光ファイバ42とを光学的に結合するものである。
【0033】発光受光装置40は図示しないが光照射部
と光分離部、光受光部から構成されている。発光受光装
置40内の光受光部は増幅器43に接続されており、発
光受光装置40で検出された光信号は発光受光装置40
内の光受光部で光電気変換され、増幅器43で増幅され
る。
【0034】増幅された電気信号Poは図4に示すよう
な波形の信号となる。電気信号Poはフィルタ部44に
導かれ、周波数に応じた2つの電気信号SaとSbに分
離される。電気信号Saは比較部45で処理され、回転
角度情報を示すパルス信号Daが出力され、電気信号S
bは比較部46で処理され、基準位置情報を示すパルス
信号Dbが出力される。出力されたこれらの回転情報
と、電気ケーブル28によって伝送される超音波のエコ
ー信号とを用いることにより信号処理を行い、体腔管内
20の画像の作成が行われている。
【0035】超音波プローブの寸法は、チューブ22の
外径は2〜3mm、全長が約2mである。
【0036】次に本実施例の作用について説明する。
【0037】モータによって可撓軸37が回転駆動され
ると、光ファイバ走査部材36および回転軸30、超音
波走査部材26、超音波振動子27が回転する。円板3
1は軸受29に固着されているので、光ファイバ38の
端面から出射される光ビームはチューブ22の軸芯の回
りに回転しながら信号発生面35へ投光される。
【0038】信号発生面35には第1の反射部32a、
32bと第2の反射部33とが形成されているので、信
号発生面35で反射された光信号からは、円板31の回
転角度に応じて、低反射量部32aと第2の反射部33
とで増減する信号と高反射量部32bと第2の反射部3
3とで増減する信号とが合成された検出信号が得られ
る。
【0039】検出信号Poは、第1の反射部32と第2
の反射部33とが交互に配列されたことに起因する回転
角度検出信号Saと、第1の反射部32を反射率が異な
る材料で形成し角度範囲B−Bと角度範囲C−Cにおい
て反射率の分布が正弦的に変化するようにしたことに起
因する基準位置検出信号Sbとが重ね合わされて形成さ
れている。
【0040】このような信号が合成されてなる検出信号
Poは、フィルター部44によって回転角度検出信号S
aと基準位置検出信号Sbに分離され、比較部45、4
6で回転角度情報を示すパルス信号Daと基準位置情報
を示すパルス信号Dbを出力する。このような方法によ
って、円板31の回転角度と基準位置の回転情報が得ら
れ、超音波振動子27の回転状態を適確に把握すること
ができる。
【0041】本実施例の構成によれば、回転角度情報が
形成される領域と同一円周上に基準位置情報を形成する
ことができるので、信号発生面の径を大きくする必要が
なく、挿入部先端を細径化することができる。
【0042】また、エンコーダから得られた信号を周波
数で分離する方法を採用しているため、超音波プローブ
が体内等に挿入されて光ファイバが曲がったとしても、
光の強度の変動に対してほとんど影響を受けることがな
い。したがって信号強度により基準位置信号を得ていた
従来の方法に比べて確実な信号検出を実現することがで
きる。
【0043】なお、上述した信号発生面35を有する円
板31は図3に示す例に限定されるものではない。例え
ば、図3において、角度範囲B−Bで形成された複数の
低反射量部32aの間、および角度範囲C−Cで形成さ
れた複数の高反射量部32bの間に、反射率の分布を持
たせ、中心を通る破線に対向する位置にある低反射量部
32aaが最も低い反射率に形成され、低反射量部32
aaから両側へ離れるにつれ反射率が正弦的に高くなる
ようにし、同様に、軸中心を通る破線に対向する位置に
ある高反射量部32bbが最も高い反射率に形成され、
高反射量部32bbから両側へ離れるにつれ反射率が正
弦的に低くなるようにし、中心を通る破線を隣接して挟
む位置にある低反射量部32aと反射部32bとを、反
射率が概ね等しくなるようにしてもよい。この場合、図
4(c)に示す基準位置検出信号Sbの波形は、より矩
形波に近くなる。
【0044】また、図5に示す形状の円板61でも良
い。円板61は、第1の表面62aと第2の表面62b
が段差を有した状態に構成されており、これらの表面部
分に第1の反射部63aと第2の反射部63bが交互に
繰り返して形成され、信号発生面を構成する。円板61
を軸受29に固着させると、第1の表面62aは第2の
表面62bより光ファイバ38の端部に接近するように
構成されるので、信号発生面65からの反射光量は第1
の表面62aからの方が第2の表面62bからより大き
な値が得られる。よって、円板61を段付形状にし、そ
の表面に信号発生面を形成した場合でも、前述の実施例
と同様に反射光量を変化させることが可能である。
【0045】本実施例の円板61は、まず円板の信号発
生面側を段付形状に加工し、その後、第1の反射部をフ
ォトエッチング等で形成すれば良く、第1の反射部と第
2の反射部を一回の工程で形成できるので製作が容易で
ある。
【0046】なお、本発明を透過型のエンコーダ装置に
適用する場合には、円板を挟んで受光用光ファイバと投
光用光ファイバとを互いの端面が対向するように配置
し、ガラスなどの光透過性の円板からの光透過量の変化
を検出できるように構成すればよい。すなわち、上記第
2の反射部をその光の透過量が所定の角度範囲にわたっ
て他の角度範囲とは異なる状態に形成することにより達
成される。例えば第2の反射部に対応するガラス表面の
粗さを変化させたり、あるいは光透過性の材料を塗布、
蒸着することにより光の透過量を変化させることができ
る。
【0047】もちろん、光の透過量の代わりに光の吸収
量の変化を検出するように構成してもよい。
【0048】また、基準位置検出信号Sbは、信号発生
面65の1回転で1個の信号波形を生成する場合を示し
たが、基準位置検出信号Sbが回転角度検出信号Saか
ら異なる周波数として識別されさえすればよい。そのた
め、例えば信号発生面65の1回転で2個以上の信号波
形を生成するものであってもよく、この場合は周波数分
離して得られた基準位置検出信号Sbを信号処理した
後、所定個数のパルスを計数することによって基準位置
の情報が得られる。
【0049】また、上述した実施例においては、角度範
囲B−B、角度範囲C−Cを各々180度に設定した場
合を示したが、本発明はこれに限らない。信号発生面6
5の1回転で1個の基準位置検出信号Sbの信号波形を
生成する場合を例にとれば、角度範囲B−Bと角度範囲
C−Cの和が360度であればよく、例えば角度範囲B
−Bを240度、角度範囲C−Cを120度に設定して
もよく、あるいは角度範囲B−Bを359度、角度範囲
C−Cを5度に設定してもよい。
【0050】また、上述した実施例においては、光ファ
イバを回転駆動する構造となっているが、反射部が形成
された円板の方を回転駆動する構造であってもよい。光
ファイバと円板とが相対的に回転することにより同様の
動作が実現する。
【0051】また、上述した実施例においては、超音波
振動子を回転駆動する構造となっているが、例えば超音
波振動子からの超音波照射方向をプローブ軸方向に固定
し、この照射された超音波を45°の角度に設定された
反射ミラーにより体腔管内に照射してもよい。この場
合、反射ミラーを回転駆動する構造とすれば同様の動作
が実現する。
【0052】また、上述した実施例においては、第1の
反射部に対して光反射量の小さな第2の反射部を設けた
が、この第2の反射部は円板にスリット状の孔を形成す
ることにより代用することもできる。この場合、照射さ
れた光ビームは透過することになる。もちろん、第2の
反射部を光の吸収率の高い状態に形成または処理しても
よい。
【0053】また、上述した実施例においては体腔内に
挿入された超音波診断装置の例を挙げたが、配管内など
工業用に供される一般的な超音波検査装置として利用す
ることが可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、周波数によって検出信号を分離し、エンコーダ装
置の回転角度情報と基準位置信号とを独立に出力するの
で、挿入部の径を大きくすることなく正確な回転情報を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波プローブ先端部を構成を示
す斜視図。
【図2】本発明による超音波検査装置の概略構成を示す
図。
【図3】円板の概略構成を示す平面図。
【図4】本発明による動作を説明するための検出信号P
o(a)、回転角度検出信号Sa(b)、基準位置検出
信号Sb(c)、回転角度検出信号Saをパルス化した
信号Da(d)、および基準位置検出信号Sbを信号処
理して得られた基準位置信号Db(e)の出力波形図。
【図5】本発明の他の実施例における円板の概略構成示
す平面図(a)とA−Aから見た断面図(b)。
【図6】従来例の超音波プローブの先端部分を示す断面
図。
【符号の説明】
21 超音波プローブの先端部分 22 チューブ 26 超音波走査部材 27 超音波振動子 28 電気ケーブル 30 回転軸 31 円板 32a 低反射量部(第1の反射部) 32b 高反射量部(第1の反射部) 33 第2の非反射部 35 信号発生面 36 光ファイバ走査部材 38 光ファイバ 40 発光受光装置 41 光結合器 42 光ファイバ 43 増幅器 44 フィルタ部 45,46 比較部 61 円板 62a 第1の表面 62b 第2の表面 63a 第1の反射部 63b 第2の反射部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の反射量の異なる第1および第2の反射
    部が円周方向に交互に形成された反射板と、 前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
    回転する光照射・検出部とを備え、 前記第1の反射部は、所定の角度範囲にわたって他の角
    度範囲とは光の反射量が異なる状態に形成されているこ
    とを特徴とするエンコーダ装置。
  2. 【請求項2】光を反射する第1の反射部および光を透過
    または吸収する第2の反射部が円周方向に交互に形成さ
    れた反射板と、 前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
    回転する光照射・検出部とを備え、 前記第1の反射部は、所定の角度範囲にわたって他の角
    度範囲とは光の反射量が異なる状態に形成されているこ
    とを特徴とするエンコーダ装置。
  3. 【請求項3】可撓性を有し被検出物内に挿入されるチュ
    ーブと、前記チューブの内部に配置され前記チューブの
    軸回りに超音波を照射する超音波振動子と、前記チュー
    ブの内部に配置され超音波照射に係る回転情報を検出す
    る回転情報検出装置とを備える超音波プローブにおい
    て、 前記回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心とし
    て光の反射量の異なる第1および第2の反射部が円周方
    向に交互に形成された反射板と、 前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
    回転する光ファイバとを備え、前記第1の反射部は所定
    の角度範囲にわたって他の角度範囲とは光の反射量が異
    なる状態に形成されていることを特徴とする超音波プロ
    ーブ。
  4. 【請求項4】可撓性を有し被検出物内に挿入されるチュ
    ーブと、前記チューブの内部に配置され前記チューブの
    軸回りに超音波を照射する超音波振動子と、前記チュー
    ブの内部に配置され超音波照射に係る回転情報を検出す
    る回転情報検出装置とを備える超音波プローブにおい
    て、 前記回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心とし
    て光を反射する第1の反射部および光を透過または吸収
    する第2の反射部が円周方向に交互に形成された反射板
    と、 前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対的に
    回転する光ファイバとを備え、前記第1の反射部は所定
    の角度範囲にわたって他の角度範囲とは光の反射量が異
    なる状態に形成されていることを特徴とする超音波プロ
    ーブ。
  5. 【請求項5】チューブの内部にこのチューブの軸回りに
    超音波を照射する超音波振動子とこの超音波照射に係る
    回転情報を検出する回転情報検出装置とを内蔵してなる
    プローブと、前記超音波振動子から得られる信号と前記
    回転情報検出装置から得られる回転情報を入力し画像処
    理を行う信号処理部とを備えた超音波検出装置におい
    て、 前記回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心とし
    て光の反射量の異なる第1および第2の反射部が円周方
    向に交互に形成された反射板と、前記反射板に対向配置
    され前記反射板に対して相対的に回転する光ファイバと
    を備えるとともに、前記第1の反射部は所定の角度範囲
    にわたって他の角度範囲とは光の反射量が異なる状態に
    形成されており、 前記信号処理部は、前記光ファイバを介して得られた反
    射光に基づく検出信号を第1および第2の周波数領域の
    信号に分離する手段と、分離された第1の周波数領域の
    信号から前記超音波振動子の超音波照射に係る回転角度
    信号を生成し、第2の周波数領域の信号から前記超音波
    振動子の超音波照射に係る基準位置信号を生成する手段
    とを有することを特徴とする超音波検出装置。
  6. 【請求項6】チューブの内部にこのチューブの軸回りに
    超音波を照射する超音波振動子とこの超音波照射に係る
    回転情報を検出する回転情報検出装置とを内蔵してなる
    プローブと、前記超音波振動子から得られる信号と前記
    回転情報検出装置から得られる回転情報を入力し画像処
    理を行う信号処理部とを備えた超音波検出装置におい
    て、 前記回転情報検出装置は、前記チューブの軸を中心とし
    て光を反射する第1の反射部および光を透過または吸収
    する第2の反射部が円周方向に交互に形成された反射板
    と、前記反射板に対向配置され前記反射板に対して相対
    的に回転する光ファイバとを備えるとともに、前記第1
    の反射部は所定の角度範囲にわたって他の角度範囲とは
    光の反射量が異なる状態に形成されており、 前記信号処理部は、前記光ファイバを介して得られた反
    射光に基づく検出信号を第1および第2の周波数領域の
    信号に分離する手段と、分離された第1の周波数領域の
    信号から前記超音波振動子の超音波照射に係る回転角度
    信号を生成し、第2の周波数領域の信号から前記超音波
    振動子の超音波照射に係る基準位置信号を生成する手段
    とを有することを特徴とする超音波検出装置。
JP6238269A 1994-09-30 1994-09-30 エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置 Pending JPH0898838A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238269A JPH0898838A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置
DE69516476T DE69516476T2 (de) 1994-09-30 1995-09-26 Optische Drehkodiereinrichtung und ein damit versehenes Gerät
EP95115133A EP0704680B1 (en) 1994-09-30 1995-09-26 An optical rotary encoder device and an apparatus using same
US08/909,878 US5759155A (en) 1994-09-30 1997-08-12 Optical rotary encoder device and an apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238269A JPH0898838A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0898838A true JPH0898838A (ja) 1996-04-16

Family

ID=17027677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6238269A Pending JPH0898838A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0898838A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004034911A1 (ja) * 2002-10-18 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 超音波探触子
JP2008128871A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Canon Inc 変位検出装置
JP2011033464A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Olympus Corp 光学式変位検出装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004034911A1 (ja) * 2002-10-18 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 超音波探触子
EP1554981A1 (en) * 2002-10-18 2005-07-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ultrasonic probe
EP1554981A4 (en) * 2002-10-18 2006-04-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ULTRASONIC PROBE
US7431697B2 (en) 2002-10-18 2008-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ultrasonic probe
JP2008128871A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Canon Inc 変位検出装置
JP2011033464A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Olympus Corp 光学式変位検出装置
US8610050B2 (en) 2009-07-31 2013-12-17 Olympus Corporation Optical displacement detection apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100707237B1 (ko) 초음파 탐촉자
JP5769931B2 (ja) 不安定プラークを検出するための装置
CN106264604B (zh) 全扫描光声双模内窥镜探头
JPS6257342B2 (ja)
CN113080869B (zh) 超声成像探头
JPH06217978A (ja) 超音波プローブ
JPH0898838A (ja) エンコーダ装置、超音波プローブおよび超音波検査装置
CN1688255A (zh) 用于超声射束三维扫描的机构和***
US5759155A (en) Optical rotary encoder device and an apparatus using the same
JP3028967B2 (ja) プローブ
JPH07289550A (ja) 超音波診断装置
EP0485352B1 (en) Tube testing apparatus
JPS6282944A (ja) 超音波内視鏡の走査装置
JPS6137943B2 (ja)
JP2000018971A (ja) エンコーダ
JPH08101046A (ja) エンコーダ装置及びそれを用いた超音波プローブ
JP3807892B2 (ja) 魚釣用リール
WO1990013253A1 (en) An intra-arterial device
DE69807063D1 (de) Ultraschallmessgerät
SU1456548A1 (ru) Устройство дл измерени искривлени скважины
JPS5967942A (ja) 体腔内超音波走査装置
JPS58103442A (ja) 体腔内超音波診断装置
JPH06209940A (ja) 超音波探触子
JPS59177033A (ja) 機械走査式超音波断層装置
JPH0672784B2 (ja) 光反射式エンコーダー

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041008