JPH0898497A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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Publication number
JPH0898497A
JPH0898497A JP22816594A JP22816594A JPH0898497A JP H0898497 A JPH0898497 A JP H0898497A JP 22816594 A JP22816594 A JP 22816594A JP 22816594 A JP22816594 A JP 22816594A JP H0898497 A JPH0898497 A JP H0898497A
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JP
Japan
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stator
stator yoke
pole teeth
stepping motor
yoke
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Application number
JP22816594A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Isogo
泰宣 五十子
Toshiaki Yamamoto
俊彰 山本
Kiyoshi Kono
清 河野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はそれぞれ極歯を備える一対のステー
タヨークを一体的に樹脂モールドすることでステータを
構成するステッピングモータに関し、樹脂モールドに伴
う極歯間隔の変化を抑制することを目的とする。 【構成】 複数の極歯を円筒状に備える第1のステータ
ヨーク16,22と、その極歯に対して所定間隔をあけ
て対向配設される複数の極歯を円筒状に備える第2のス
テータヨーク18,24とを一体的に樹脂モールドして
ステータ28を形成する。第2のステータヨーク24の
下部に、成形圧が極歯周辺に作用するのを防止する補強
板26を配設する。第1及び第2のステータヨーク1
6,18、22,24の内部に、極歯間隔の変化を規制
するリング部材19,25を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータに
係り、特にそれぞれ極歯を備える一対のステータヨーク
を一体的に樹脂モールドすることでステータを構成する
ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開昭60−1811
77号公報に開示される如く、それぞれ複数の極歯を備
える第1のステータヨーク及び第2のステータヨークを
対向配置し、それらを一体的に樹脂モールドしてステー
タを構成したステッピングモータが知られている。
【0003】ここで、上記公報記載のステッピングモー
タが備えるステータは、内周面に所定間隔を開けて対向
配設された複数の極歯を備え、かつ内部に電磁コイルを
収納したものとなる。従って、電磁コイルに適当な電流
を流通させ、ステータの中央に軸方向磁界を発生させる
と、第1のステータヨークが備える極歯と第2のステー
タヨークが備える極歯との間で磁束の授受が行われ、そ
れらの極歯のうち一方がN極に、他方がS極に励磁され
ることになる。
【0004】ところで、上述したステータが内蔵する電
磁コイルは、互いに独立した2相のコイルを備えてい
る。従って、それらに流通させる電流の向きを互いに逆
向きに設定すれば、何れのコイルに電流を流通させるか
によって電磁コイルの中央に発生する磁界の向きが反転
することになる。
【0005】そこで、電流を流通させるコイルを交互に
切り換えることとすれば、第1のステータヨークが備え
る極歯と、第2のステータヨークが備える極歯との励磁
状態を交互に入れ換えることができ、例えばかかるステ
ータを2つ組み合わせて用いる場合、ステータの内周面
に容易に回転磁界を発生させることができる。
【0006】また、上記公報記載のステッピングモータ
は、ステータの内周側に所定回転角毎に交互にN極とS
極とが現れる永久磁石を備えるロータを配設することと
している。この場合、ステータの内周面に回転磁界が発
生すれば、ロータは回転磁界の回転角分だけ回転するこ
ととなり、適切にステッピングモータとしての機能が実
現されることになる。
【0007】ところで、上記公報記載のステッピングモ
ータのステータは、上述の如く電磁コイル、第1及び第
2のステータヨーク等を一体的に樹脂モールドすること
で構成されており、第1及び第2のステータヨークの相
対位置関係の安定化、及び電磁コイルの保護等が適切に
実現されることになり、優れた生産性と高い信頼性が得
られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
テッピングモータのステータは、上述の如くステッピン
グモータの作動を行うために、第1及び第2のステータ
ヨークの極歯の間に適正な間隔が設けられていることか
ら、ステータの軸線方向の外力に対する剛性、特に第1
及び第2のステータヨークの極歯部分の剛性が低く、変
形し易くなっている。
【0009】この場合、樹脂モールド時に発生する成形
圧が直接第1及び第2のステータヨークに作用すれば、
成形圧により第1及び第2のステータヨークに、両者の
極歯間隔を狭める方向の変形が生ずることになる。そし
て、その変形の結果複数の極歯対について極歯間隔の不
均衡が生じ、また極歯同志が接触することとなれば、各
極歯の励磁強度にも不均衡が生ずることになり、ステッ
ピングモータとしての適切な機能を実現することが困難
となる。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ステータを構成すべく樹脂モールドを行う際
に、ステータヨークの極歯近傍への成形圧の作用を規制
することにより、又は樹脂モールドの際にステータヨー
クの極歯近傍の変位を規制して、上記の課題を解決する
ステッピングモータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、前記請求
項1に記載するように、複数の極歯を円筒状に備える第
1のステータヨークと、該第1のステータヨークが備え
る極歯に対して所定間隔をあけて対向配設される複数の
極歯を円筒状に備える第2のステータヨークとを一体的
に樹脂モールドしてなるステータを具備するステッピン
グモータにおいて、前記ステータは、前記第1のステー
タヨークの端部、及び前記第2のステータヨークの端部
の少なくとも一方に、前記第1のステータヨークの端部
又は前記第2のステータヨークの端部から所定間隔をあ
けて配設される成形圧規制部材を備えるステッピングモ
ータにより達成される。
【0012】また、上記の目的は、前記請求項2に記載
するように、複数の極歯を円筒状に備える第1のステー
タヨークと、該第1のステータヨークが備える極歯に対
して所定間隔をあけて対向配設される複数の極歯を円筒
状に備える第2のステータヨークとを一体的に樹脂モー
ルドしてなるステータを具備するステッピングモータに
おいて、前記ステータは、前記第1のステータヨークと
前記第2のステータヨークとに当接し、前記第1のステ
ータヨークが備える極歯と、前記第2のステータヨーク
が備える極歯との相対変位を規制する変位規制部材を備
えるステッピングモータによっても達成される。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、前記第1のステ
ータヨークと前記第2のステータヨークは、一体的に樹
脂モールドされることにより当該ステッピングモータの
ステータ内周面に、それぞれ異なる極性に励磁し得る極
歯を形成する。
【0014】また、前記成形圧規制部材は、前記第1の
ステータヨーク及び前記第2のステータヨークに、樹脂
モールドの成形圧が作用する際に、その成形圧が直接前
記第1のステータヨークの端部又は前記第2のステータ
ヨークの端部に作用するのを防止する。
【0015】この結果、本発明においては、前記第1の
ステータヨーク及び前記第2のステータヨークの少なく
とも一方には、所定間隔をあけて対向配設されている前
記極歯の間隔を狭める方向の成形圧が直接的には作用せ
ず、極歯間隔の変化が抑制されることになる。
【0016】また、請求項2記載の発明において、前記
第1のステータヨーク及び前記第2のステータヨーク
は、上記請求項1記載の発明と同様にステータの内周面
に、それぞれ異なる極性に励磁し得る極歯を形成する。
【0017】ところで、本発明においては、前記第1の
ステータヨーク及び前記第2のステータヨークに、両者
が備える極歯の相対変位を規制する変位規制部材が当接
している。この場合、極歯間隔が狭まる方向には高い剛
性が確保されることになり、樹脂モールドに際して、前
記第1のステータヨーク及び前記第2のステータヨーク
に極歯間隔を狭める方向に成形圧が作用しても、極歯間
隔の大幅な変位が防止されることになる。
【0018】
【実施例】図1は、請求項1及び2記載の発明の一実施
例であるステッピングモータ10の構成を表す正面断面
図を示す。尚、本実施例にかかるステッピングモータ1
0は、車両においてショックアブソーバの減衰力を切り
換えるべく設けられたものである。
【0019】同図においてハウジング12は、各種構成
部品を収納すると共に車体に対してボルト固定される部
材であり、その端部には、金属カラー12aを備えるボ
ルト穴12bが設けられている。
【0020】ハウジング12の内部には、電磁コイル1
4,20と、これら電磁コイル14の周囲を取り囲んで
対向配設される第1及び第2のステータヨーク16,1
8、22,24と、第1及び第2のステータヨーク1
6,18、22,24の軸方向の相対位置を規制するリ
ング部材19,25が収納されている。
【0021】また、第2のステータヨーク24の軸方向
端部とハウジング12との間には、補強板26が配設さ
れている。補強板26は、第2のステータヨーク24に
対してその外周端付近でのみ接触しており、その他の部
位では、補強板26と第2のステータヨーク24との間
に所定の間隔が設けられている。
【0022】ここで、本実施例においては、ハウジング
12を樹脂を射出成形することで設けることとしてお
り、その際に、上述した金属カラー12a、電磁コイル
14,20、第1のステータヨーク16,22、第2の
ステータヨーク18,24、及び補強板26を一体的に
樹脂モールドすることとしている。この場合、ハウジン
グ12と、その内部に一体的に樹脂モールドされた各部
材とでステッピングモータ10のステータ28が構成さ
れることになる。
【0023】ところで、図2は、第1及び第2のステー
タヨーク16,18と、その内部に収納される電磁コイ
ル14及びリング部材19との構成を表す斜視断面図を
示したものである。
【0024】図2に示す如く第1のステータヨーク1
6、及び第2のステータヨーク18は、それぞれ複数の
極歯16-i(16-1〜16-n)、18-i(18-1〜18
-n)を片持ち状態で備えている。すなわち、これらの極
歯16-i,18-iは、それぞれ第2のステータヨーク1
8又は第1のステータヨーク16に対向配設されてお
り、極歯16-i,18-i間には所定の間隔が設けられて
いる。
【0025】また、第1のステータヨーク16と第2の
ステータヨーク18との間に収納されるリング部材19
は、極歯16-i,18-i間に所定の間隔が確保されるよ
うに、第1のステータヨーク16と第2のステータヨー
ク18とに当接している。従って、上述の如き構成のス
テータ28において、電磁コイル14に電流が流通して
電磁コイル14の内周側に軸方向の磁束が発生すると、
極歯16-i,18-iを介して第1及び第2のステータヨ
ーク16,18間で磁束の授受が行われ、極歯16-i,
18-iの一方がN極に、また他方がS極にそれぞれ励磁
されることになる。
【0026】ここで、電磁コイル14は、同一の磁力を
発生し得るコイルを2相備えている。従って、それらの
コイルに対して逆向きの電流を流通させることとすれ
ば、何れのコイルに電流を流通させるかによって極歯1
6-i,18-iの極性を反転させることができる。
【0027】また、ハウジング12内に配設される第1
のステータヨーク22、第2のステータヨーク24、及
び電磁コイル20についても、ほぼ上述した第1のステ
ータヨーク16、第2のステータヨーク18、及び電磁
コイル14と同一構成に設けられている。
【0028】更に、第1及び第2のステータヨーク1
6、18と、第1及び第2のステータヨーク22、24
は、それらが備える極歯が互いに半歯づつ位相のづれた
位置となるように配設されている。このため、ステータ
28においては、電磁コイル14、20への通電状態を
適切に制御することで、その内周に回転磁界を発生させ
ることが可能となる。
【0029】ところで、ステータ28の内周側には、所
定のクリアランスを確保して、円筒状のロータ30が挿
入されている。ここで、ロータ30は、ハウジング12
の上部に嵌合されるキャップ32に配設された回転軸受
け34、及び上述した補強板26の内周に配設された回
転軸受け36にその両端が支持されており、ステータ2
8内を自在に回転することができる。
【0030】また、ロータ30の外周側には、所定角毎
にS極とN極が交互に着磁された永久磁石30aが組み
込まれている。従って、ステータ28の内周に回転磁界
が生ずると、その回転磁界の回転角分だけ、ロータ30
が回転することになる。
【0031】ところで、本実施例のステッピングモータ
10は、上述の如くショックアブソーバの減衰力の切り
換えに必要な回転トルクを発生すべく設けられたもので
ある。ここで、ショックアブソーバの減衰力の切り換え
は、ショックアブソーバに内蔵されるロータリバルブを
回転させることにより行われる。
【0032】この際、減衰力の切替えはロータリバルブ
に適当な回転角を付与することで実現でき、必ずしも3
60°の有効回転角は必要とされない。そこで、ステッ
ピングモータ10においては、ロータ30の上端近傍に
ストッパピン38を配設すると共に、キャップ32に、
所定範囲内でのみストッパピン38の変位を許容する弾
性部材40を配設して、ロータ30の回転角を適正範囲
内に規制することとしている。
【0033】この場合、例えばロータ30がステータ2
8の回転磁界から脱調したような場合においても、その
後ロータ28の回転角が限界角に規制されることにな
り、容易に適正な動作状態が復元されることになる。
【0034】ロータ30の内周側には、ロータ30の回
転をショックアブソーバに内蔵されるロータリバルブに
伝達すべく、アウトプットシャフト42が遊嵌されてい
る。ここで、アウトプットシャフト42は、車体への組
み付けの際にロータリバルブに連結されるコントロール
ロッド44と嵌合される部材であり、スプリングピン4
6によってロータ30との連結が図られている。
【0035】ここで、アウトプットシャフト42を、ス
プリングピン46によってロータ30に連結したのは、
アウトプットシャフト42に対してスプリングピン46
の軸方向の変位、及びスプリングピン46を中心軸とす
る回転方向の変位を許容して、アウトプットシャフト4
2とコントロールロッド46との組み付けを容易ならし
めるためである。
【0036】また、アウトプットシャフト46の外周に
はOリング48が配設されている。この結果、アウトプ
ットシャフト46には、常にその位置をロータ30中央
に矯正しようとする力が作用することになり、上記の如
き適当な変位が許容される一方で、何ら外力が作用しな
い場合におけるアウトプットシャフト42の位置の適正
化が図られることになる。
【0037】ところで、ステッピングモータ10におい
ては、上記の如くロータ30が回転軸受け34、36に
よって支持されている。この際、ロータ30の中心度を
得るためには、回転軸受け34,36のインナーレース
34a,36aとアウターレース34b,36bとの間
に予圧を付与し、両者間のガタを吸収することが有効で
ある。
【0038】ここで、回転軸受け36については、アウ
ターレース36bが補強板26に把持され、インナーレ
ース36bがロータ30に嵌合されている。一方、回転
軸受け34については、アウターレース34bがロータ
30に把持され、インナーレース34aがキャップ32
に嵌合されている。
【0039】従って、回転軸受け34のインナーレース
34aに図1中下向きの予圧を付与することで回転軸受
け34のガタを吸収すると共に、そのアウターレース3
4bを介してロータ30に図1中下向きの予圧を付与す
ることとすれば、回転軸受け36のガタをも吸収するこ
とができる。
【0040】そこで、本実施例においては、図3に拡大
図を示す如く、回転軸受け34のインナーレース34a
に当接するリング部50aと、弾性変形することにより
リング部50aに付勢力を付与するバネ部50bとから
なる予圧板50を回転軸受け34の上部に配設してい
る。
【0041】この結果、ステッピングモータ10におい
ては、大幅なコストアップや組み付け性の低下等を招く
ことなく、極めて簡易な構成で所望の予圧が確保されて
いる。
【0042】また、ステッピングモータ10内部への異
物の侵入等を防止するためには、ハウジング12に対し
てシール性を確保してキャップ32を嵌合する必要があ
る。これに対して、例えばOリング等のシール材を用い
ることとすれば、部品点数の増加等が生じ、コストアッ
プが伴うことになる。
【0043】そこで、本実施例においては、ハウジング
12に対してキャップ32を嵌挿し、次いでハウジング
12の外周を加熱下でかしめることで、両者の固定とシ
ール性の確保とを共に実現することとしている。この
際、そのシール性を確保するため、キャップ32がハウ
ジング12と当接する部分については、図4に拡大図を
示す如く、面取りを行うことなく鋭利な角を残してい
る。
【0044】この結果、ステッピングモータ10におい
ては、何ら特別なシール部材を用いることなく、キャッ
プ32とハウジング12とに間に優れたシール性が確保
されている。
【0045】ところで、ステッピングモータ10の円滑
な動作性を確保する上では、第1のステータヨーク1
6,22が備える極歯と、第2のステータヨーク18,
24が備える極歯との間隔を適正な距離に維持すること
が極めて重要である。
【0046】一方、第1及び第2のステータヨーク1
6,18,22,24が備える極歯は、上述の如く片持
ち状態であることから、ステータ28の軸方向の外力が
作用した場合には極歯周辺が変形し易く、この意味で極
歯間隔は変化し易い状況にあることになる。
【0047】これに対して、本実施例のステッピングモ
ータ10においては、上記の如く第2のステータヨーク
24の下部に補強板26が配設し、また第1のステータ
ヨーク16,22と第2のステータヨーク18,24と
の間にリング部材19,25を配設することで、極歯間
隔の変化を抑制している点に特徴を有している。
【0048】すなわち、図5は、樹脂モールドによりハ
ウジング12を成形するに先立って、射出成形の金型6
0に、電磁コイル14,20、第1及び第2のステータ
ヨーク16,18,22,24、リング部材19,2
5、及び補強板26をセットした状況を示している。
【0049】この場合、樹脂モールド時における成形圧
は、主に補強板26の下面、第1のステータヨーク16
の外周面、及び第2のステータヨーク24の外周面に作
用することになり、第1及び第2のステータヨーク1
6,18、22,24の極歯16-i,18-i、22-i,
24-i周辺には直接作用しない。
【0050】また、上述の如く補強板26は、第2のス
テータヨーク24の外周端付近(極歯が存在しない端部
側であり、極歯が存在する端部に比して比較的剛性が高
い箇所)においてのみ接触しており、その他の部分には
第2のステータヨーク24に対して適当な間隔が確保さ
れている。このため、成形圧の作用に起因して補強板2
6が変形しても、なお極歯16-i,18-i、22-i,2
4-i周辺には成形圧が作用しないことになる。
【0051】更に、第2のステータヨーク24の外周端
近傍に作用する成形圧の影響、及び第1のステータヨー
ク16及び第2のステータヨーク24の外周面に作用す
る成形圧の影響により、極歯16-i,18-i、22-i,
24-i間隔を狭める方向の外力が作用した場合には、リ
ング部材19,25によってその外力に伴う変位が適切
に抑制されることになる。
【0052】このように、本実施例のステッピングモー
タ10の構成によれば、樹脂モールド時に発生する成形
圧に対して適切に極歯16-i,18-i、22-i,24-i
周辺の変形を抑制することができ、ステータ30におい
て確実に適正な極歯間隔を確保することができる。
【0053】従って、ステッピングモータ10において
は、ステータ30の全周において均一な励磁強度が得ら
れることになり、円滑な回転動作が得られることにな
る。
【0054】ところで、上記実施例は、補強板26とリ
ング部材19,25とを併用した構成を例示したもので
あるが、これらは必ずしも併用する必要はなく、何れか
一方のみを採用することによっても優れた効果を享受す
ることが可能である。
【0055】また、上記実施例は、補強板26の一部を
第2のステータヨーク24に接触させているが、かかる
構成としたのは、補強板26と第2のステータヨーク2
4との間から樹脂が流れ込むのを防止するためであり、
かかる流れ込みの防止措置が講じられている場合には、
補強板26を完全に第2のステータヨーク24から離間
して配設してもよい。
【0056】尚、上記実施例においては、補強板26が
前記した成形圧規制部材に相当し、またリング部材1
9,25が前記した変位規制部材に相当している。
【0057】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、成形圧規制部材を設けることにより、樹脂モールド
の際に第1のステータヨークと第2のステータヨークと
に、両者の極歯間隔を狭めるべく作用する成形圧を抑制
することができる。このため、樹脂モールドに伴う第1
及び第2のステータヨークの極歯周辺における変形を適
切に抑制することができ、樹脂モールド後において所望
の極歯間隔を適切に確保することができる。
【0058】従って、本発明によれば、ステータの内周
全面において極歯間隔が均一であることから、全周に渡
って均一な回転トルクを発生するステッピングモータを
容易かつ確実に実現することができる。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、樹脂
モールド時において、第1のステータヨークと第2のス
テータヨークを極歯間隔を狭める方向に変位させる成形
圧に対して高い剛性を得ることができる。
【0060】このため、本発明によれば第1及び第2の
ステータヨークに樹脂モールドの成形圧が作用しても、
極歯間隔を適切に維持することができ、上記請求項1記
載の発明と同様に、全周に渡って均一な回転トルクを発
生するステッピングモータを容易かつ確実に実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の発明の一実施例であるス
テッピングモータの正面断面図である。
【図2】本実施例に係るステッピングモータのステータ
ヨーク周辺の斜視断面図である。
【図3】本実施例に係るステッピングモータの回転軸受
け周辺の分解拡大図である。
【図4】本実施例に係るステッピングモータのキャップ
とハウジングとのかしめ構造の拡大図である。
【図5】本実施例に係るステッピングモータのステータ
構成部品を樹脂モールド用の金型にセットした状態を表
す正面断面図である。
【符号の説明】
10 ステッピングモータ 12 ハウジング 14,20 電磁コイル 16,22 第1のステータヨーク 18,24 第2のステータヨーク 19,25 リング部材 26 補強板 28 ステータ 30 ロータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の極歯を円筒状に備える第1のステ
    ータヨークと、該第1のステータヨークが備える極歯に
    対して所定間隔をあけて対向配設される複数の極歯を円
    筒状に備える第2のステータヨークとを一体的に樹脂モ
    ールドしてなるステータを具備するステッピングモータ
    において、 前記ステータは、前記第1のステータヨークの端部、及
    び前記第2のステータヨークの端部の少なくとも一方
    に、前記第1のステータヨークの端部又は前記第2のス
    テータヨークの端部から所定間隔をあけて配設される成
    形圧規制部材を備えることを特徴とするステッピングモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 複数の極歯を円筒状に備える第1のステ
    ータヨークと、該第1のステータヨークが備える極歯に
    対して所定間隔をあけて対向配設される複数の極歯を円
    筒状に備える第2のステータヨークとを一体的に樹脂モ
    ールドしてなるステータを具備するステッピングモータ
    において、 前記ステータは、前記第1のステータヨークと前記第2
    のステータヨークとに当接し、前記第1のステータヨー
    クが備える極歯と、前記第2のステータヨークが備える
    極歯との相対変位を規制する変位規制部材を備えること
    を特徴とするステッピングモータ。
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