JPH0895711A - Cd−romディスク再生装置 - Google Patents

Cd−romディスク再生装置

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JPH0895711A
JPH0895711A JP22818094A JP22818094A JPH0895711A JP H0895711 A JPH0895711 A JP H0895711A JP 22818094 A JP22818094 A JP 22818094A JP 22818094 A JP22818094 A JP 22818094A JP H0895711 A JPH0895711 A JP H0895711A
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JP
Japan
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data
sector
linear velocity
buffer memory
rom
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JP22818094A
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Inventor
Akira Kobayashi
明 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録時線速より高速で回転制御されているCD
−ROMディスクの回転制御モードを切り替えること無
くそのまま高速にアクセスできる装置を得る。 【構成】k倍線速時のCD−ROMセクタ周期に等しい
周期のクロックを生成するセクタクロック発生回路10
0を設ける。さらにセクタクロック発生回路100から
のクロック発生毎にシステムコントロール部51にその
タイミングを告知でき、またセクタクロック発生回路1
00はシステムコントロール部51によりクロック発生
の開始ならびに停止、ならびに生成周波数設定の制御が
できるように構成されている。これにより、バッファメ
モリ49に高速で書き込まれたデータがバッファメモリ
50、ホストインターフェイスコントローラ55を介し
てホストコンピュータへ所定レートで転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルデータを記録
したCD−ROMディスク再生装置に係り、特にn(n
>1)倍線速一定もしくは角速度一定読み出し機能を有
し、ホストコンピュータからのk倍線速モード読み出し
要求に対して、アクセス時間を犠牲にすることなくk
(k<n)倍線速の読み出しを実行するCD−ROMデ
ィスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音楽用のコンパクトディスク(以下CD
と称す)をコンピュータ等のデータメモリとともに使用
するCD−ROMは、近年急速に普及してきた。このデ
ィスクを再生するCD−ROMディスク再生装置は、外
部デバイスとしてのコンピュータのデータ処理能力の向
上と共に、高速アクセスならびに高速データ転送レート
が要求されてきている。CDは、記録密度を高めるため
線速一定(以下CLVと記す)で記録されており、内周
と外周とではディスク回転が約2.5倍異なっている。
このため、ディスク外周側に記録されているデータを読
み出す際には、ディスクの回転を安定化させる回転待ち
時間が必要となり、この時間がアクセス時間を大きくし
ている。このため、CD−ROMディスク再生装置で
は、デフォルトのディスク再生線速を記録線速のn倍
(n≧2)に設定する、あるいはディスク回転を角速度
一定(以下CAVと記す)で制御をすることにより、回
転待ち時間の短縮化や、光ピックアップ移動時の線速度
一定化のためのスピンドルモータ制御時間を排除するこ
とにより、高速アクセス化ならびに高速データ転送レー
ト化を図っている。
【0003】図24は、最高線速が4倍線速モードであ
るCD−ROMディスク再生装置の構成図である。
【0004】同図において、1はCD−ROMディス
ク、2はCD−ROMディスク1を4倍線速で回転させ
るスピンドルモータ、3はCD−ROMディスク1から
記録信号を読み出すための光ピックアップ、4は光ピッ
クアップ3をCD−ROMディスク1の半径方向に移動
させるためのピックアップ送りモータ、5は光ピックア
ップ3による検出信号を増幅ならびに波形等価を行う高
周波増幅器である。
【0005】6は、高周波増幅器5の特性切り換え回路
であり、アナログスイッチ、固定抵抗器、固定容量コン
デンサを含む。15は高周波増幅器5から出力されたア
ナログデータ信号SRFA を矩形波状のEFM(Eigh
t to FourteenModulation)信
号SEFM に変換する波形整形回路、16はセルフクロッ
キング可能なEFM信号SEFM からデータビットをスト
ローブするためのビットクロック信号を生成するための
ビット同期クロック生成PLL回路である。17は、ア
ナログスイッチ、固定抵抗器、固定容量コンデンサを含
みPLL回路の周波数応答特性切り換え回路である。2
4は入力されるEFM信号SEFM に対して所定の処理を
行いCDオーディオもしくはCD−ROMフォーマット
のデータ信号の復調とエラー訂正および線速制御信号S
CLV の生成をおこなうデジタル信号処理回路、25は光
ピックアップ3の検出信号SRFからトラッキング制御信
号STEを生成するトラッキング誤差増幅器、26は同じ
くSRFからフォーカス制御信号SFEを生成するフォーカ
ス誤差増幅器、27はフォーカス誤差信号SFE、トラッ
キング誤差信号STE、線速制御信号SCLV をそれぞれ処
理するデジタルサーボプロセッサ、30はフィードサー
ボ増幅器28からの出力信号を処理しピックアップ送り
モータ駆動に必要な信号を生成するフィードモータ駆動
増幅器、31は光ピックアップ3に内蔵されているフォ
ーカスアクチェータを駆動するためのフォーカスコイル
駆動増幅器、32はトラッキングアクチェータを駆動す
るトラッキングコイル駆動増幅器、33はスピンドルモ
ータ駆動増幅器である。
【0006】35は第1のマスタクロック生成のための
水晶振動子を用いた発振回路、36は第2のマスタクロ
ック生成のための水晶振動子を用いた発振回路、39は
第1のマスタクロックと第2のマスタクロックのいずれ
かを選択してデジタル信号処理回路24に供給するため
のクロック選択回路である。
【0007】47はディスク排出指示のためのイジェク
ト(EJECT)スイッチ、48はディスクからデータ
を読み取り所定の処理中であることを指示するビジー
(BUSY)インジケータである。
【0008】さらに49はバッファメモリ、50はエラ
ー訂正の終了したCD−ROMセクタデータのバッファ
メモリ49への書き込みを含むデータフローの管理を行
うバッファメモリコントローラ、51はシステムコント
ローラ、52はCPU、53はCPU50のプログラム
を格納したROM、54はCPU50の一時記憶用のR
AM、55はバッファメモリ49に格納されたCD−R
OMデータをホストコンピュータに転送する際にシステ
ムコントローラ51により制御されホストコンピュータ
とCD−ROMデータプロセッサとの間の仲介を行うホ
ストインターフェイスコントローラである。ホストイン
ターフェイスコントローラ55はホストコンピュータが
直接アドレスシングによりアクセス可能なデータレジス
タ、コントロールレジスタ、ステータスレジスタを含ん
でいる。
【0009】図25は、高周波増幅器5ならびにビット
同期クロック生成PLL回路16の詳細を示した図であ
る。
【0010】高周波増幅器5において、60は光ピック
アップ3から出力される微小振幅のアナログデータ信号
を増幅するピックアップ前置増幅器、61は高周波増幅
素子、62〜64は固定抵抗器、65は固定容量コンデ
ンサ、66〜69はスイッチ用のトランジスタ、70〜
73は固定のベース抵抗器である。
【0011】ビット同期クロック生成PLL回路16に
おいて、74は位相比較器、75は1/2分周器、76
は1/4分周器、77はクロック切り替え回路、78は
電圧制御発信器(以下VCOと記す)、79は演算増幅
器、80〜82は固定抵抗器、83はTmax 検出回路、
84〜87はスイッチトランジスタ、88〜91はベー
ス抵抗としての固定抵抗器である。
【0012】高周波増幅器5は、高域周波数特性補償機
能を有している。またTmax 検出回路83はEFM信号
の最大反転間隔Tmax をVCO出力クロックSVCO を使
用して検出する回路であり、電源投入時やディスクサー
チ時などビット同期クロック生成PLL回路16が不安
定で同期信号が正常に検出できない場合に動作してミス
ロック防止ならびに迅速な同期引き込みを行うための信
号生成する。
【0013】図26は、ホストインターフェイスコント
ローラ55内に設けられたレジスタのうち、ホストコン
ピュータがアクセス可能なレジスタ構成を示している。
【0014】ライトレジスタは“Command”レジ
スタ、“Data”レジスタ、“Byte Count
(H/L)”レジスタ、“Drive Contro
l”レジスタ、“Drive Select”レジスタ
から構成され、リードレジスタは“Error Sta
tus”レジスタ、“Data”レジスタ、“Byte
Count(H/L)”レジスタ、“Drive St
atus”レジスタ、“Bus Phase”レジスタ
から構成されている。
【0015】図27(A)は、上記したライトレジスタ
の詳細を示し、図27(B)は、上記リードレジスタの
詳細である。
【0016】まず、ライトレジスタグループから説明す
る。ホストコンピュータからのドライブに対する各種コ
マンドは“Command”レジスタにオペレーション
コードとそれに付随するパラメータとして書き込まれ
る。
【0017】“Data”レジスタにはコマンドに付随
するデータあるいはバッファメモリをテストするデータ
が書き込まれる。“Byte Count(H/L)”
レジスタにはホストコンピュータが要求する転送バイト
数を設定し、“DriveControl”レジスタに
より転送方式の指定、割り込み指示ならびにソフトウェ
アリセットを指示する。また、“Drive Sele
ct”レジスタによりコマンド発行するを対象となるド
ライブユニットを指定する。このCD−ROMディスク
読み出し装置の1系統のインターフェイスポートで最大
2ユニットまで接続可能である。また、図27(A)に
は、各レジスタにおけるビット役割についても示してい
る。
【0018】図27(B)のリードレジスタは、システ
ムコントローラ51もしくはシステムコントローラ51
の制御下にあるバッファメモリコントローラが書き込み
を行うレジスタグループである。
【0019】“Error Status”レジスタ
は、コマンドの実行に伴ってドライブ内で発生したエラ
ーの詳細をホストコンピュータに報告するレジスタであ
る。“Data”レジスタにはホストコンピュータに転
送すべきバッファメモリ内のCD−ROMデータあるい
はシステムコントローラが生成したデータをロードす
る。“Byte Count(H/L)”レジスタに
は、一回の処理でホストコンピュータに転送するバイト
数をシステムコントローラ51が設定しホストコンピュ
ータに報告するために使用される。“Drive St
atus”レジスタにはドライブの状態(ビジー、デー
タ転送要求、エラー発生、シーク完了、エラー訂正実
行、コマンド応答可能)がロードされる。
【0020】“Bus Phase”レジスタは、IO
ビットとC/Dビットならびに“Drive Stat
us”レジスタのDRDYビットの組み合わせによりイ
ンターフェイスバスの転送フェーズを指示するために使
用される。
【0021】ここで各レジスタの各ビットの機能(役
割)について説明する。
【0022】“Error Status”レジスタ Bit7:MCR(Mdedia Change Re
quesuted) このビットがセットされた場合、ディスクが変更された
ことを指示する。
【0023】Bit6:ABRT(Aborted C
ommand) このビットがセットされた場合、CD−ROMディスク
再生装置はコマンドの実行を中断したことを指示する。
【0024】Bit5:EOM(End of Med
ia Detected) このビットがセットされた場合、データの読み出し中に
リードアウトエリアに達したことを指示する。
【0025】Bit4:ILI(Illegal Le
ngth Indication) このビットがセットされた場合、コマンドの中の“Tr
ansfer Le−ngth”または、“Alloc
ation Length”が不正であることを指示す
る。
【0026】Bit3〜0:Sense Key エラー原因を示す所定“Sense Key”コードが
セットされる。
【0027】“Drive Status”レジスタ Bit7:BUSY CD−ROMディスク再生装置がコマンドを実行してい
る(ビジーである)ことを指示する。
【0028】Bit6:DRDY(Draive Re
ady) システムコントローラ51は、ホストコンピュータから
のコマンドに応答可能であれば、このビットをセットす
る。
【0029】Bit4:DSC(Drive Seek
Completed) 指定ブロックアドレスのセクタが配置されたデータトラ
ックにシークが完了したならばこのビットがセットされ
る。
【0030】Bit3:DRQ(Data Reque
st) システムコントローラ51は、ホストコンピュータとの
間でデータ転送が可能となった場合このビットがセット
される。
【0031】Bit2:CORR(Corrected
Data) 直前に転送したCD−ROMデータに対し訂正をした場
合、このビットがセットされる。
【0032】Bit0:ERR(Error) システムコントローラ51は、最後のコマンドの実行あ
るいは故障診断の結果、エラーを検出したならば、この
ビットをセットする。
【0033】Bit5及び1:未使用 “Bus Phase”レジスタ ホストコンピュータに対してIOびっと、C/Dビット
及びDRQビットの組み合わせによりインターフェイス
バスフェイズを指示する。
【0034】DRQ IO C/Dが“101”のとき
コマンドフェーズであり、コマンドの受付け可能であ
る。DRQ IO C/Dが“111”のときメッセー
ジフェーズであり、ホストにメッセージデータ転送可
能。DRQ IO C/Dが“110”のときデータイ
ンフェーズであり、CD−ROMディスク再生装置から
ホストコンピュータへコマンドパラメータを転送。DR
Q IO C/Dが“100”のときデータアウトフェ
ーズであり、ホストコンピュータからCD−ROMディ
スク再生装置へコマンドパラメータを転送。DRQ I
O C/Dが“011”のときステイタスフェーズであ
り、ステータスレジスタは有効なステータスデータを保
持。
【0035】図24に戻って説明する。
【0036】図24に示す4倍線速CD−ROMディス
ク再生装置では4種類の再生線速度モードを備えてお
り、電源投入後の初期状態は、4倍線速モードに設定さ
れ、ディスクがスピンドルモータ2に装着されている場
合、光ピックアップ3が最内周に位置しているならば約
2000rpmで回転を続け、ホストコンピュータから
のコマンド待ちになる。また、各線速モードにおいて、
所定の読み取りエラーレートの確保、最適なサーボ系周
波数応答特性設定、デジタル信号処理回路24のマスタ
クロック周波数設定ならびにビット同期クロック生成P
LL回路16による所定周波数クロック生成のために回
路定数あるいはクロック分周数の切り替えを行ってい
る。これらの切り替えは、システムコントローラ51に
より制御されるI/O(Input/Output)ポ
ートを介して実行される。サーボ系周波数応答特性は、
デジタルサーボプロセッサ27に内蔵されるフォーカス
サーボプロセッサ、トラッキングサーボプロセッサ、C
LVサーボプロセッサにによりデジタル的に設定され
る。
【0037】各線速モードにおける切り替え部の設定を
第2表に示す。
【0038】図28は、図25に示した各回路の特性を
切り換えためのスイッチの状態と、出力クロック、及び
倍速との関連を示している。
【0039】ところで、CD−ROMアプリケーション
ソフトウェアによってはCD−ROMディスクの再生線
速をデフォルトの4倍線速より遅い線速、すなわち記録
時と同一線速の1倍線速、2倍線速あるいは3倍線速の
いずれかで再生されることを前提に制作されているもの
が存在する。
【0040】ここで、1倍線速でサステインド(Sus
tained)モード読み出しが必要な、図29(A)
に示すデータ構造のCD−ROMディスクを、図29
(B)に示す構成のホストコンピュータ200により再
生する場合を説明する。
【0041】CD−ROM XA方式のADPCMオー
ディオには、図30に示すコーディングモードが規定さ
れており、記録線速度と再生線速度は同一であることを
前提にデータ圧縮ならびに記録が行われている。
【0042】図29(B)において、CD−ROMディ
スク再生装置201はインターフェイスバス202によ
りホストコンピュータ200の記憶装置インターフェイ
ス203に接続されている。記憶装置インターフェイス
203にはCD−ROM XA ADPCMオーディオ
復調回路204が接続されており、復調されたオーディ
オ信号はオーディオ増幅器205により増幅され、スピ
ーカ206から再生音として出力される。ビデオデータ
は、コンピュータ部207により処理されディスプレイ
208に表示される。ユーザーの要求は、キーボード2
09からコンピュータ部207に伝達される。
【0043】インターフェイスバス202の各部を説明
する。DD7−DD0は8ビットデータバス、DMAR
EQはDMAリクエスト信号、DMACK*はDMAア
クノリッジ信号、CS1FX*は、CD−ROMディス
ク再生装置レジスタ選択信号、DIOR*はCD−RO
Mディスク再生装置レジスタ読み出し信号、DIOW*
はCD−ROMディスクレジスタ書き込み信号、DIA
2−DA0はレジスタアドレス信号。IORDYはウエ
イト要求信号、HRESET*はホストコンピュータか
らのリセット信号、HINTホストコンピュータへの割
り込み信号である。
【0044】図29(B)に示すデータ構造のCD−R
OMディスクは、トラック01にはCD−ROMモード
1フォーマットのセクタが、トラック02にはCD−R
OMモード2フォーム1ならびにフォーム2のセクタが
記録されている。トラック02にはビデオデータセクタ
の間にCD−ROM XA方式ADPCMオーディオセ
クタが周期的にインターリーブされ配置されている。
【0045】図31は、CD−ROMモード2フォーム
2のセクタフォーマットならびにこのフォーマットに従
ってデータを格納したビデオセクタとオーディオセクタ
の構造を示している。
【0046】トラック01のデータは、当該CD−RO
Mディスクに関するボリュームディスクリプタ、ディレ
クトリ、パステーブル等が記録されており、これらのデ
ータは再生線速に依存しないデータであるため4倍線速
読み出可能である。トラック02にはADPCMオーデ
ィオセクタが存在し、ビデオ/テキストデータとADP
CMオーディオデータとはセクタインターリーブ比3:
1で配置されている。通常ホストコンピュータ200側
のADPCMオーディオ復調回路204は1倍線速再生
により1/75sec 周期でセクタデータが転送されるこ
とを前提としているので、CD−ROMディスク再生装
置201を1倍線速再生モードに設定する必要がある。
CD−ROMディスク再生装置201を制御するホスト
コンピュータ200は、CD−ROMディスクを再生す
るアプリケーションプログラムが指定する線速モードに
設定するために、CD−ROMディスク再生装置201
に対して、図32に示すフォーマットの“Set CD
−ROM Speed”コマンドを発行する。
【0047】図32に示すコマンドにおいて、線速度
は、図33に示すごとくデータ転送レートをKB/se
cを単位として2バイトのバイナリ形式で指定する。
“SetCD−ROM Speed”コマンドを受け付
けたCD−ROMディスク再生装置201のシステムコ
ントローラ51は、パラメータの第2および第3バイト
に格納されているコードを解析し、ホストコンピュータ
200が指定した線速を判定する。指定線速が判定でき
たならば、I/Oポートを介して再生装置内の各部分を
図30に示す1倍速に対応した定数あるいはクロック周
波数への設定を実行する。設定が終了し、次のコマンド
の受付が可能となったならば、ステータスレジスタを介
してホストコンピュータ200に実行ステータスを返送
する。CD−ROMディスク再生装置201側のコマン
ド実行完了を確認したホストコンピュータ200は、引
き続いて図34に示す“Test Unit Read
y”コマンドを発行し、線速が1倍線速に収束しデータ
読み出しならびにデータ転送レディか否かをテストす
る。“Test Unit Ready”コマンドを受
け付けたシステムコントローラ51はCD−ROMディ
スクのTOC(Table of Contents)
領域のサブコードデータの読み出しを実行し、4倍速モ
ードで読み出したデータと比較する。両データが一致し
たならばレディ状態にあるとし、ホストコンピュータ2
00に対して“Ready”ステータスを、それ以外の
場合は“Not Ready”ステータスをそれぞれセ
ンスキー(Sense Key)として報告する。
【0048】ホストコンピュータ200は、CD−RO
Mディスク再生装置201からレディステータスが報告
されるまで“Test Unit Ready”コマン
ドを周期的に発行する。CD−ROMディスク再生装置
201からレディステータスが報告されたならば、図3
5に示す“Read XA”コマンドを発行し目的の
“Logical Block Address”から
“Transfer Length”で指示した必要な
サイズの画像データ、サウンドデータあるいはテキスト
データ読み出しを実行する。
【0049】図36は“Set CD−ROM Spe
ed”コマンドの実行によりスピンドルモータの回転数
が4倍線速時の2000rpmから減速して目的の50
0rpmに収束し、データが正しく読み出し可能となる
迄の変化を示している。同図において、B点からC点迄
の減速時間は約1.2秒以上必要である。
【0050】CD−ROMディスク再生装置201は、
“Read XA”コマンドによりモード2フォーム2
のCD−ROMセクタをバッファから1セクタずつホス
トコンピュータ200に対して転送を行う。この際、1
セクタ=2340バイトの転送前に、転送データレディ
の指示とホストコンピュータ200側の再生タイミング
基準の供給を目的として割り込み信号SHINTを生成す
る。このSHINT信号はデータ転送中は周期的に生成さ
れ、その平均周期は1倍速再生時のCD−ROMセクタ
周期に等しい1/75秒である。ホストコンピュータ2
00は割り込みを受け付ける毎にCD−ROMディスク
再生装置201に指示したDMAもしくはプログラム転
送(以下PIO転送という)のいずれかの方法により
“Data”レジスタから1セクタ分のデータを読み出
す。
【0051】上述のように、1倍線速に収束するまでホ
ストコンピュータ200は、目的データを読み出すこと
ができないため、結果的にアクセス速度が非常に遅いC
D−ROMディスク読み出し装置となってしまう欠点を
有している。また、1倍線速専用CD−ROMディスク
から再生線速に依存しないCD−ROMディスクに交換
して4倍線速にてアクセスする場合も、“Set CD
−ROM Speed”コマンドスピードによる4倍線
速への線速度変更に伴う加速も上記減速の場合と同様
に、長い収束時間を必要とするので、最初のアクセス時
間が大きくなる欠点を有している。このような欠点は4
倍線速モードと他の線速モード(2倍線速もしくは3倍
線速)との間の遷移でも同様に存在する。さらに、複数
の線速モードを有することにより、各線速でのデータ読
み取り性能維持のため各種の定数を切り替える必要があ
り部品点数が増加しコストアップする欠点も有してい
る。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の解
決すべき課題は、上記従来技術のもつ問題を解決し、記
録時線速より高速で回転制御されているCD−ROMデ
ィスクの回転制御モードを切り替えること無しに、記録
時の線速度と同一の線速度で再生すべきCD−ROMデ
ィスクを高速にアクセスできる安価なCD−ROMディ
スク再生装置を提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明によるCD−RO
Mディスク再生装置は、上記目的を達成するために、k
倍線速時のCD−ROMセクタ周期に等しい周期のクロ
ックを生成するセクタクロック発生手段を設ける。ま
た、前記セクタクロック発生手段からのクロック発生毎
にシステムコントロール手段に告知できるようにすると
ともに、前記セクタクロック発生手段は、システムコン
トロール手段によりクロック発生の開始ならびに停止、
および生成周波数設定の制御ができるように構成されて
いる。
【0054】
【作用】すなわち、本発明にかかるCD−ROMディス
ク再生装置は、ホストコンピュータから指示されたk線
速度に対応するセクタ同期信号周波数のk倍の周波数を
有するセクタクロックをセクタクロック生成手段により
生成し、記録線速より早い線速で駆動されるCD−RO
Mディスクから読み出されバッファメモリに一時記憶さ
れたCD−ROMデータを、セクタクロックを基準にバ
ッファメモリからの1セクタデータの読み出し、ならび
にホストコンピュータへのデータ転送を制御するととも
に、バッファメモリ内の転送待ちセクタ数を監視しデー
タのオーバーフローあるいはデータゼロとならないよう
に、CD−ROMディスクから読み出したCD−ROM
データのバッファメモリへの書き込みを制御するように
している。
【0055】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0056】図1は、この発明の一実施例によるCD−
ROMディスク再生装置の構成図である。従来の実施例
と重複する部分は、同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分について説明する。この装置は、高周波増幅器
5において特性切り換え回路が省略されている。またビ
ット同期クロック生成PLL回路16においても特性切
り換え回路が省略されている。さらに、水晶振動子を用
いた発振回路36のみとなり、従来の装置にさらに設け
られていた発振回路35、さらにはマスタクロックの選
択回路39が省略されている。
【0057】同図において100が新たに設けられ、こ
れは、指定された線速度におけるセクタ周期に等しい繰
り返し周期のパルス信号を生成するセクタクロック生成
回路である。
【0058】図2にセクタクロック生成回路100の回
路構成の詳細を示す。
【0059】このクロック生成回路100は、デジタル
信号処理回路24から供給される周波数176.4kH
zのSLRCXをマスタークロックとし、プリカウンタ10
1で1/392し、450Hzの周波数のクロック信号
ENを生成し、SEN信号を3ビットプログラマブル分周
器101のクロックイネーブル信号としている。3ビッ
トプログラマブル分周器102のマスタクロックは、プ
リカウンタ101と同様にSLRCX信号であり、SEN信号
が“H”となる毎にSLRCK信号の立ち上がりで内容をイ
ンクリメントする。
【0060】内容が111bに達しSEN信号が“H”と
なることにより、I/Oポート信号SPA,SPBおよびS
PCにより設定された3ビットのプリセット値を再ロード
し、SEN信号が“H”となる毎にインクリメントする。
3ビットプログラマブル分周器102のキャリー出力S
COは、2入力アンドケート104の一方の入力信号とな
る。2入力アンドケート104の他方の入力は、SEN
号となり、ナンド演算出力は3ビットプログラマブル分
周器102のロード端子に供給される。通常、SCL信号
は“L”レベルにあり、この信号によりプリカウンタ1
01の内容はオールゼロ、また3ビットプログラムカウ
ンタ102の内容は111bが保持された状態にある。
3ビットプログラマブル分周器102のプリロード端子
A,B,Cには、SPA,SPB,SPCにより設定された初
期値010bが与えられる。
【0061】105はDフリップ・フロップであり、Q
端子出力信号SINT とSCO信号とが2入力オア回路10
6によりオア演算され、その結果がD端子入力となると
ともにSINT 信号線は、CPU52に接続される。Dフ
リップ・フロップ105のCL端子には、2入力アンド
ゲート107の出力が接続され、2入力アンドゲート1
07の入力信号となるI/Oポート信号SCLR あるいは
INTAK 信号のいずれかによってその内容がクリアされ
る。
【0062】図3は、図1、図2に示すセクタクロック
発生回路100の動作タイミングを示す図であり、この
図においては3ビットプログラマブル分周器102は6
分周するように設定され、1倍線速モードの周波数75
Hzのセクタクロックが得られるようになっている。
【0063】セクタクロック発生回路100のマスター
クロックSLRCLは、発振回路36かられのシステムクロ
ック33.4MHzを、デジタル信号処理回路24内で
192分周して得た周波数176.4kHzの信号であ
る。
【0064】図4は、2倍線速に、図5は、3倍線速に
対応したセクタクロック生成の動作タイミングをそれぞ
れ示す。
【0065】図6にはSPA,SPB,SPCによるプログラ
マブル分周器102に対する設定値と分周数とセクタク
ロック周波数の関係を示している。
【0066】図1に示した実施例による4倍線速CD−
ROMディスク再生装置で、図29(A)のデータ構造
のCD−ROMディスクを再生し、図29(B)に示す
構成のコンピュータシステムにてアクセスする場合の動
作を説明する。
【0067】CD−ROMディスクがCD−ROMディ
スク再生装置に装着された直後は、所定の初期処理を終
了した後、光ピックアップ3は、最内周に位置し、ホス
トコンピュータからのコマンド待ちとなる。この時点
で、4倍線速一定に回転制御されたスピンドルモータの
回転数は、約2000rpmである。ホストコンピュー
タは、CD−ROMディスク再生装置がコマンド受付可
能であることをホストインターフェイスコントローラ5
5内の“Status”レジスタにより判定し、トラッ
ク01のデータを“Read”コマンドにより読み取
る。
【0068】次にディスク回転を指定の1倍線速度に設
定すべく図32示した“Set CD−ROM Spe
ed”コマンドを発行する。
【0069】システムコントローラ51は、このコマン
ドを受け付けたならば、転送レートパラメータ“Dri
ve Speed”から対応すべき線速度を判定しセク
タクロック発生回路100のセクタ周期を設定する命令
に変換する。“DriveSpeed”パラメータとデ
ータ転送レートならびに線速度との関係は図33に示し
ている。
【0070】この命令により3ビットプログラマブル分
周器102のプリセット値(SPA,SPB,SPC)が設定
される。その後、エラー無しでコマンドを正常終了した
ことを“Drive Status”レジスタおよび
“Error Status”レジスタを介してホスト
コンピュータに通知する。この内容は、システムコント
ローラ51によりDrive Status=40h、
Error Status=00h(エラーなし)と設
定される。
【0071】次に、ホストコンピュータ200は、CD
−ROMディスク再生装置のレディ状態を確認するため
に図34に示した“Test Unit Ready”
コマンドを発行する。このコマンドを受け付けたシステ
ムコントローラ51は直ちに“Drive Statu
s”レジスタおよび“Error Status”レジ
スタを介してホストコンピュータにコマンドの実行結果
を通知する。
【0072】レディ状態であれば“Drive Sta
tus=40h、Error Status=00hが
報告される。
【0073】更にホストコンピュータ200は、転送す
べきCD−ROM XAセクタのファイル番号ならびに
チャンネル番号をオーディオセクタとビデオセクタそれ
ぞれについて指示するために“Mode Selec
t”コマンド(図7に示す)を発行する。コマンドに続
くXAページデータは、図8のフォーマットに従って転
送される。このXAページデータにより、ファイル番号
ならびにチャンネル番号を指示する。
【0074】オーディオデータに関しては、0〜15チ
ャンネル、ビデオデータに関しては0〜31チャンネル
を指定可能であり、図8の“Channel Sele
ction Mask”フィールドの対応するビット番
号をセットすることによりオーディオデータあるいはビ
デオデータのチャンネル番号を指定することができる。
最後にホストコンピュータ200は、図9に示す“Re
ad XA”コマンドを発行してCD−ROMディスク
再生装置に対してトラック番号=02に格納されている
CD−ROM XAセクタの所定セクタ長(Trans
fer Length≧2)の読み出しを指示する。
【0075】このコマンドを受け付けたCD−ROMデ
ィスク再生装置内のシステムコントローラ51は、CD
−ROMディスク上の指定セクタからのデータ読み出
し、読み出しデータのデジタル処理、処理データのバッ
ファメモリ49によるバッファリングならびにバッファ
メモリ49からのホストコンピュータ200に対するデ
ータ転送の制御を開始する。
【0076】デジタル処理されたセクタデータは、同期
パターンデータを除く2340バイトを1ブロックとし
て、下位アドレスから順次一時記憶される。バッファメ
モリ49は、このメモリブロックを単位として管理され
る。バッファメモリ49に対するデジタル処理後のデー
タ書き込み、ならびにホストコンピュータ200に転送
するためのデータ読み出しは、システムコントローラ5
1により操作されるバッファメモリコントローラ50を
介して制御される。
【0077】図10は、システムコントローラ51がバ
ッファメモリ49の管理のために使用するレジスタを示
している。
【0078】TRCOUNTレジスタは、未転送セクタ
数を保持するレジスタであり、“Read XA”コマ
ンド受付時にコマンドの“Transfer Leng
th”フィールドのデータを格納し、ホストコンピュー
タ200に対するセクタデータの転送が終了する毎に内
容が−1ずつデクリメントする。
【0079】TRPENDレジスタは、バッファメモリ
49内の転送待ちセクタ数を保持するレジスタであり、
デジタル信号処理回路24で処理された2340バイト
のセクタデータをバッファメモリ49に書き込む毎に+
1ずつインクリメントされ、ホストコンピュータ200
への転送が終了する毎に内容が−1ずつデクリメントさ
れる。
【0080】WSTADRレジスタは、デジタル信号処
理の終了したセクタデータのバッファリングのために書
き込みを開始するバッファメモリ49のアドレスを格納
するレジスタである。“Read XA”コマンド実行
に先行して000000hに初期化され、1セクタのデ
ータを書き込む毎に2340を加算した次の書き込み開
始アドレスが設定される。
【0081】RDSTADRレジスタは、ホストコンピ
ュータ200へのセクタデータ転送を終了する毎に更新
され、次の転送のために読み出しを開始するアドレスが
設定される。WSTADRレジスタ同様“Read X
A”コマンド実行に先行し、000000hに初期化さ
れ、その内容は2340単位でインクリメントする。
【0082】図11は、WSTADRレジスタならびに
RSTADRレジスタとバッファメモリ49のセクタデ
ータ格納領域との関係を示す図である。必ずWSTAD
Rレジスタで指定されるアドレスがRSTADRレジス
タで示されるアドレスより先行する。これらのレジスタ
は、システムコントローラ51が書き込みならびに読み
出しすることが可能であり、本実施例ではバッファメモ
リコントローラ50内に設けられている。システムコン
トローラ51は、これらのレジスタ内の情報をもとにバ
ッファメモリ49内で転送待ちとなっているデータ量を
監視し、データがオーバーフローしたりゼロになること
がないよう制御する。
【0083】図12は、SRAM54中に作成されるタ
グ領域のデータ構造とフォーマットを示す。タグ領域は
4バイト単位のフィールドで細分化されフィールドはバ
ッファメモリ49内のデータブロックと対応している。
システムコントローラ51はデジタル信号処理回路24
で処理されたセクタデータがバッファメモリに書き込ま
れる毎に各セクタのヘッダならびにサブヘッダをチェッ
クする。ホストコンピュータ200が要求したファイル
番号とチャンネル番号の両方に一致するセクタか否かを
判定し、タグ領域のフィールドのバイト0に属性情報
を、バイト1〜3にそのセクタのCD−ROMヘッダア
ドレスを格納する。バイト0の属性情報REQは、ホス
トコンピュータ200が転送要求したデータであればR
EQ=1であり、そうでなければREQ=0である。
【0084】TAGPNTRは、SRAM54中の固定
アドレスに置かれ、ホストコンピュータ200に転送す
べきセクタデータに関する情報が格納されたタグ領域内
の該当するタグフィールドの先頭アドレスを指示する。
【0085】図13は、CD−ROMディスクから読み
取りデジタル信号処理回路24で処理したデータの一連
の処理動作ならびにディスクアクセスモードを説明する
図である。
【0086】ホストコンピュータ200がバッファメモ
リ49の記憶容量を越えるセクタ数のCD−ROM X
Aデータの読み出しを“Read XA”コマンドのT
ransfer Length”フィールドにより指示
した場合の動作である。以下にシステムコントローラ5
1の処理シーケンスを説明する。
【0087】(1)デジタル信号処理回路24で処理さ
れたセクタデータはホストコンピュータ200が指定し
た先頭セクタから順次バッファメモリ49に書き込まれ
る。セクタデータが書き込まれる毎にTRPENDレジ
スタを+1ずつインクリメントする。NUM WSEC
Tレジスタの内容は−1ずつデクリメントする。また、
当該セクタのヘッダならびにサブヘッダを参照し、タグ
フィールドに所定の情報を書き込んでゆく。
【0088】(2)先頭セクタの書き込みが終了した時
点からホストコンピュータ200に対するデータ転送を
開始する。ホスト転送の終了毎にTRPENDレジスタ
ならびにTRCONTレジスタの内容を−1ずつデクリ
メントする。これ以後、ホストコンピュータ200に対
するデータ転送は、概略1/75秒の周期で繰り返され
る。
【0089】(3)バッファメモリ49内の転送待ちセ
クタ数を指示するTRPENDレジスタ内容がバッファ
リング可能最大セクタ数(Smax )に達し、かつさらに
“Transfer Length”で指定されたセク
タデータ数のセクタデータのバッファリングが未終了で
あるならば、次セクタアドレス以降のデータ読み出し、
デジタルデータ処理ならびにバッファリングを一時停止
する。
【0090】(4)1トラックキックによる次のリード
目的アドレスのセクタのシークを継続する。この間、W
STADRレジスタにはバッファリング再開時に書き込
みを開始するバッファメモリアドレスが保持されてい
る。この期間にはヘッダアドレスを基に光ピックアップ
3の位置を計算し、回転待ち時間Tw を算出する。
【0091】(5)最小転送待ちセクタ数に達したこと
を検出する。バッファメモリ49のフル状態で中断した
バッファリングを再開するためのディスクアクセス開始
迄に、バッファメモリ49の保持する最小転送待ちセク
タ数を計算しておく。これは、リトライ回数(N)と、
光ピックアップ3の1トラックキック時間tと、光ピッ
クアップ3の1トラックキック終了からリード開始セク
タより前に配置されているセクタへのヘッダアドレスが
読み出し可能となる迄の最大時間τと、読み出し再開の
光ピックアップ位置における最大回転待ち時間Tw と、
k倍線速時のセクタ周期Tk とからあらかじめ計算して
おく。最小転送待ちセクタ数を Smin =[Nx(t+τ+Tw )/Tk ]+1 としている。通常N=5、t=2msec、τ=7ms
ecに設定される。Twは光ピックアップ位置3の関数
であり、Smin もまたは光ピックアップ3の位置の関数
となる。Smin は内周では小さく、外周側に移動するに
従って大きな値となる。
【0092】(6)次にバッファメモリに書き込みを行
うべきセクタを検索するために、1トラックキック、回
転待ち、あるいは目的アドレスの検索ができない場合に
はリトライを実行する。図14、図15はリトライを含
めたバッファリング開始時のフローを示している。
【0093】(7)目的セクタが検出されるとリード動
作を再開する。
【0094】(8)バッファメモリ49に新たなセクタ
データを順次書き込んでゆく。
【0095】(9)バッファメモリ49内の転送待ちセ
クタ数がSmax に達したことを検出しデータ書き込みを
中断する。
【0096】(10)1トラックキックによる次のリー
ド目的アドレスのセクタのシークを継続する。(4)と
同一の動作を行う。
【0097】(11)最小転送待ちセクタ数Smin に達
したことを検出する。
【0098】(12)1トラックキックによる次のリー
ド目的アドレスのセクタの検索をおこなう。
【0099】(13)リード目的アドレスのセクタ検索
の結果、リトライが増加すれば、それにともないリード
再開までに時間を要し転送待ちセクタ数が減少する。
【0100】(14)バッファメモリ49に新たなセク
タデータを順次書き込んでゆく。
【0101】(15)〜(20)は以前と同様の処理を
繰り返す。
【0102】(21)NUM WSECTレジスタの内
容がゼロとなったことを検出したならば書き込みを停止
する。
【0103】(22)1トラックキックにより最終セク
タのシークを続けアイドリング状態にはいる。
【0104】(23)ホストデータ転送は継続し、TR
COUNTレジスタの内容がゼロとなったことを検出し
たならば“Read XA”コマンドの実行を終了し、
ホストコンピュータ200に対して実行ステータスを報
告する。
【0105】図16は、図14、図15における(1)
〜(3)の動作タイミングの詳細を説明する図である。
トラック02中のCD−ROM XA ADPCMレベ
ルBステレオの圧縮されたオーディオデータが格納され
たオーディオセクタは、3:1のインターリーブ比にて
配置されており、CD−ROMディスクから読み出した
セクタには便宜的にセクタ番号を0、1、2、…、i−
1、i、i+1、…としている。ここでセクタ0、4、
8、12、…、4*(s−1)、…がADPCMオーデ
ィオセクタ、セクタ7、10がテキストデータセクタ、
他はビデオデータセクタである。ホストコンピュータは
テキストデータセクタのみ、転送すべきデータとして指
示していない。バッファメモリ49には図17に示すご
とく書き込まれる。同図にはバッファメモリ49に書き
込まれているセクタデータに関する情報を保持している
タグ領域のデータも併せて示されている( )内は図1
6におけるセクタ番号に対応している。
【0106】図18は、ホストコンピュータ200に対
するデータ転送処理のフローを説明する図である。
【0107】以下、図14、図15、図16、図17な
らびに図18を参照しながらホストコンピュータ200
に対するデータ転送時のシステムコントローラ51の転
送処理を順次説明する。
【0108】(1)ホスト転送のためにバッファメモリ
コントローラ50ならびにホストインターフェイスコン
トローラ55の初期設定を行う。
【0109】(2)最初のセクタデータがバッファメモ
リ49に書き込まれたならば、セクタクロック発生回路
100によるセクタクロックの生成を起動するためにS
CLRを“L”から“H”に変化させる。これにより最初
のSINT 信号が約1/450秒後に生成される。
【0110】(3)SINT 信号=“H”による割り込み
を検出したならば直ちにSINT 信号をSINTAK 信号によ
りクリアする。
【0111】(4)TAGPNTRレジスタを参照して
タグフィールドのアドレスを得る。
【0112】(5)タグフィールドを参照してバッファ
メモリ49内のセクタデータに関する情報を取得する。
【0113】(6)属性フィールドのREQビットの値
に従って以下のようにByte Count(H/L)
レジスタに転送長をセットする。
【0114】REQ=1ならばByte Count
(H/L)=2340 REQ=0ならばByte Count(H/L)=1
2 セクタ番号6、10に対応するセクタデータに対しては
バッファ書き込み処理ルーチンが“Header”と
“Subheader”の合計12バイトを転送するよ
うにREQ=0を指定している。
【0115】(7)RSTADRレジスタの内容を参照
し、バッファメモリコントローラ50にバッファメモリ
読み出し開始アドレスならびに読み出し停止アドレスを
設定するとともに、読み出し許可状態とする。
【0116】REQ=0ならばバッファメモリ49に対
して転送開始アドレスならびに転送停止アドレス=転送
開始アドレス+11を設定する。また、テキストデータ
セクタ以外のセクタに対しては2340バイトの転送を
実行するために転送開始アドレスならびに転送停止アド
レス=転送開始アドレス+2339を設定することにな
る。
【0117】(8)ホストコンピュータ200に対して
データ転送を許可するために“Drive Statu
s”レジスタならびに“Bus Phase”レジスタ
に所定の値をセットする。
【0118】(9)ホスト割り込み信号SHINTを“H”
にアサートする。
【0119】:ホストコンピュータ200は“Stat
us”レジスタならびに“Bus Phase”レジス
タを参照し割り込み要因を判定する。“Status”
レジスタの読み出しによりSHINTはネゲートされる。
【0120】:ホストコンピュータ200は“Dat
a”レジスタを介してバッファメモリ49内のセクタデ
ータをByte(Count(H/L)レジスタの内容
に従って指定されたバイト数分PIO(プログラマブル
IO転送)により読み出す。
【0121】:指定バイト数分の読み出しが終了したな
ら読み出しアクセスを一時停止し次の転送割り込み処理
のセットアップをする。
【0122】: (10)はホストコンピュータ200がデータ読み出し
を実行する間は、バッファメモリコントローラ50が読
み出し終了アドレスの検出を報告するまでは、バッファ
メモリ49へのセクタデータ書き込み等の他の処理を実
行する。
【0123】(11)1セクタ分のデータもしくはヘッ
ダ/サブヘッダ12バイトの転送終了を検知したならば
TRCOUNTレジスタを−1デクリメントする。
【0124】(12)次のホスト転送のためにデータ読
み出しを開始するバッファメモリアドレスをRSTAD
Rレジスタに書き込む。
【0125】(13)次のホスト転送の際に参照するタ
グフィールドのアドレスを保持するTAGPNTRレジ
スタの内容を更新する。
【0126】(14)セクタクロック発生回路100か
ら割り込みが生成される毎に(3)〜(13)の処理を
繰り返しTRCOUNT=0となり最終セクタのホスト
コンピュータ200への転送処理が終了したならば、S
CLR を“L”としてセクタクロック生成回路100によ
るセクタクロック生成を停止させる。
【0127】(15)ホストコンピュータ200に対し
てコマンド実行スタースを報告する。
【0128】上記のように、スピンドルモータ2の回転
制御モードを4倍線速に固定したままで1倍線速再生前
提としたCD−ROM XA ADPCMオーディオセ
クタがインターリーブ記録されたディスクデータ読み取
り、1倍線速再生時と等価なデータレートによりホスト
コンピュータに転送することができる。
【0129】また、リトライ回数と光ピックアップ3の
位置に応じてバッファメモリ49内の最小転送待ちセク
タ数を管理することにより、CD−ROMディスクのデ
ィフェクトによるアプリケーションプログラムの異常終
了の確率を著しく小さくするとともに、バッファメモリ
データバスの有効利用をはかることができる。すなわ
ち、ホストコンピュータ200へのデータ転送のために
バッファメモリ49のデータバスアクセス権をできる限
り長い時間ホストデータ転送のためのデータ読み出しに
割り当てることにより、データ転送時にホストインター
フェイスコントローラ55がホストコンピュータ200
に対してIORDY信号によるウエイトリクエストを発
行する頻度が減少し、全体としてホストコンピュータ2
00はCD−ROMデータ転送に費やすCPUタイムを
短縮することができる。
【0130】上記の実施例では、スピンドルモータ2が
4倍線速でCLV制御されるCD−ROMディスク再生
装置を説明したが、スピンドルモータ2の回転がCAV
制御され、ADPCMオーディオデータ復調手段を内蔵
しているCD−ROMディスク再生装置にも有効に適用
できる。
【0131】図19は、ADPCMオーディオデータ復
調手段を内蔵しているCD−ROMディスク再生装置の
実施例を示している。本実施例のCAV制御方式CD−
ROMディスク再生装置では、デジタル信号処理回路2
4がCD−ROM XA方式のADPCMオーディオ復
調回路を含むように構成されている。同図においてスピ
ンドルモータ2は回転センサとして回転軸に周波数発電
機108が装備されており、CAVサーボプロセッサ2
8によりCAV制御がなされている。本実施例における
角速度は4倍線速モードにおける最内周回転数2000
rpmと等しくなるように制御されている。
【0132】109は読み取りEFMデータ信号のデー
タレートを検出するデータレート検出回路であり、この
検出回路109の出力によりビット同期クロック生成P
LL16内のVCO78の中心発信周波数をデータレー
トに追従させるように制御している。110はADPC
Mオーディオ復調回路、130はD/Aコンバータ、1
31はローパスフィルタ、132はオーディオ増幅器、
133L、133Rはオーディオ信号出力端子である。
【0133】図20は、ADPCMオーディオ復調回路
110の構成を説明する図である。111はメモリアド
レス発生回路、112はメモリ制御信号発生回路、11
3は3ステートアドレス出力バッファ、114は3ステ
ートメモリ制御信号出力バッファ、115はオーディオ
データプロセッサ、116はD/Aコンバータインター
フェイス、117はシーケンサ/システムタイミング発
生回路、118はシステムコントローラインターフェイ
ス、119はコントロール/ステータスレジスタであ
る。バッファメモリ49のデータバスはオーディオデー
タプロセッサ115に接続されている。ADPCMオー
ディオ復調回路110の動作はシステムコントローラバ
スを介しシステムコントローラ51が、コントロール/
ステータスレジスタをアクセスすることにより制御され
る。
【0134】バッファメモリ49は、ADPCMオーデ
ィオ復調器110とバッファメモリコントローラ50と
により共用され、3ステート出力バッファ113と11
4から出力されるバッファアドレス線ならびにメモリ制
御線SOE/SCEはバッファメモリ49のアドレス端子な
らびに制御信号端子に接続されている。
【0135】バッファメモリコントローラ50がADP
CMオーディオ復調回路110に対してバッファメモリ
49内のADPCMオーディオデータ格納領域アクセス
を許可した場合、ADPCMオーディオ復調回路110
が生成するアドレス信号ならびにメモリ読み出し制御信
号がバッファメモリ49に出力され、それ以外の場合は
ハイインピーダンス状態となり、バッファメモリ49か
ら分離さる。
【0136】ADPCMオーディオ復調回路110から
のADPCMオーディオデータ要求は、バッファメモリ
コントローラ50が、他のデータアクセスチャンネルか
らのバッファメモリアクセス要求とともにアクセス調停
を行うが、両者の間のハンドシェイクはADPCMオー
ディオ復調回路110が出力するSREQ 信号とバッファ
メモリコントローラ50がSREQ 信号に対する応答とし
てバッファメモリアクセスを許可する指示信号SACK
で行う。
【0137】ADPCMオーディオ復調回路110にア
クセス権が与えられると、バッファメモリコントローラ
50からバッファメモリ49に対するメモリバスは3ス
テート状態になり、オーディオデータプロセッサ115
は、図21に斜線で示すバッファメモリ49中のADP
CMセクタデータ格納領域からまずサブヘッダ中のコー
ディング情報バイトを読み取り復調モードを判定する。
次に、オフセットアドレス12〜2315に記憶されて
いる2304バイトの圧縮データを順次読み込みながら
復調し、所定のサンプルレートのデジタルオーディオデ
ータをDAコンバータインターフェイス116を介して
D/Aコンバータ130に出力するようにしている。A
DPCMデータ読み出し開始アドレスならびにオーディ
オセクタのインターリーブ比に対応したアドレスオフセ
ットは、システムコントローラ51によりコントロール
/ステータスレジスタ119を介してメモリアドレス発
生回路111に設定される。アドレスカウンタ111の
内容は、1回のハンドシェイクが終了する毎に+1ずつ
増加し、2304バイト目のデータ読み込みが終了する
と読み出し開始アドレスとオフセットデータとにより、
オーディオデータが格納されている次領域の先頭アドレ
スが計算され、アドレスカウンタ111にロードされ
る。
【0138】図22には、データ処理時の動作タイミン
グ図を示す。
【0139】同図はADPCMレベルBステレオの圧縮
されたオーディオデータが格納されたオーディオでセク
タが3:1のインターリーブ比にてトラック上に配置さ
れている場合の処理動作を示している。CD−ROMデ
ィスクから読み出した目的セクタには便宜的にセクタ番
号を0、1、2、…、i−1、i、i+1、…と割り当
てている。ここでセクタ0、4、8、…、4(s−
1)、…がADPCMオーディオセクタ、セクタ7がテ
キストデータセクタ、他はビデオデータセクタである。
ホストコンピュータはテキストデータセクタのみ、転送
すべきデータとして指示していない。
【0140】この実施例では、タグフィールドを図23
に示す拡張を行なっている。
【0141】同図においてAUDビット(ビット6)が
拡張ビットであり、当該セクタデータがADPCMオー
ディオ復調回路110にて復調すべきデータか否かを指
示する。すなわち、ディスクからの読み取りセクタデー
タをバッファメモリ49にバッファリングするごとにホ
ストコンピュータから転送されているXAページデータ
を参照し、ADPCMオーディオ復調回路110により
復調するデータであればAUD=1とし、それ以外のデ
ータはAUD=0とする。AUD=1としたセクタデー
タはREQ=0でありヘッダならびにサブヘッダの合計
12バイトのみをホストコンピュータに転送する。バッ
ファリング、ホスト転送のためのバッファメモリ49か
らの読み出し、ならびにホスト転送処理は第1の実施例
と同様に実行される。スピンドルモータ2がCAV制御
であるので、回転待ち時間Tw は光ピックアップ3の位
置によらず一定となる。また、1トラックキック終了か
らリード開始セクタより前に配置されているセクタのヘ
ッダアドレスが読み出し可能となる迄の最大時間τは、
光ピックアップ3の位置が外周に移動するに従って線速
度が増加するので、外周ほど短い時間となる。スピンド
ルモータ2を角速度一定制御した場合にも最小転送待ち
セクタ数も光ピックアップ3の位置の関数として扱うこ
とができる。
【0142】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この他にその主旨を逸脱しない範囲で種
々に変形して実施する事ができる。
【0143】
【発明の効果】以上のように本発明のCD−ROMディ
スク再生装置によれば、ディスク回転制御モードを固定
したままで記録時線速と同一の線速にて読み取ったと等
価なデータ転送レートにてホストコンピュータに対する
データ転送を実行できるので、ディスク回転制御モード
を切り替えることが不要となり、ホストコンピュータ
が、1倍線速再生指示のために一連のコマンドを発行し
てから目的とする最初のCD−ROMデータを得られる
迄の時間を著しく短縮できる。さらに、それぞれの再生
線速に対応した定数切り替えが不要となり安価なCD−
ROMディスク再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図。
【図2】図1のセクタクロック生成回路を示す図。
【図3】図1の装置の動作例を示すタイミング図。
【図4】図1の装置の他の動作例を示すタイミング図。
【図5】図1の装置のさらに他の動作例を示すタイミン
グ図。
【図6】図2の回路に対する設定データとクロック周波
数の説明図。
【図7】転送すべきCD−ROM XAセクタのファイ
ル番号ならびにチャンネル番号をオーディオセクタとビ
デオセクタそれぞれについて指示するために“Mode
Select”コマンドを示す図。
【図8】XAページデータのフォーマットを示す図。
【図9】Read XAコマンドを示す図。
【図10】システムコントローラがバッファメモリ49
の管理のために使用するレジスタ例を示す図。
【図11】WSTADRレジスタならびにRSTADR
レジスタとバッファメモリのセクタデータ格納領域との
関係を示す図。
【図12】SRAM中のタグ領域のデータ構造とフォー
マットを示す図。
【図13】デジタル信号処理回路でのデータの一連の処
理動作ならびにディスクアクセスモードを説明する図。
【図14】バッファリング開始時のフロー図。
【図15】図14のフローの続きを示す図。
【図16】この発明の装置の動作のタイミングを示す
図。
【図17】バッファメモリへのデータ格納例とタグ領域
との関係を示す図。
【図18】ホストコンピュータへのデータ転送処理のフ
ローを示す図。
【図19】この発明の他の実施例を示す図。
【図20】図19のオーディオ復調回路を示す図。
【図21】バッファメモリ中のADPCMセクタデータ
格納領域の例を示す図。
【図22】図19の装置のデータ処理時の動作タイミン
グ図。
【図23】タグフィールドフォーマットの他の例を示す
図。
【図24】従来のCD−ROMディスク再生装置の構成
を示す図。
【図25】図1の装置の一部を詳しく示す図。
【図26】ホストインターフェイスレジスタの構成を示
す図。
【図27】ホストインターフェイスレジスタのライトレ
ジスタ及びライトレジスタの詳細を示す図。
【図28】図25に示した各回路の特性を切り換えため
のスイッチの状態と、出力クロック、及び線速モードと
の関連を示す図。
【図29】CD−ROMディスクの構造例及びのホスト
コンピュータの構成例を示す図。
【図30】CD−ROM XA方式のADPCMオーデ
ィオのコーディングモードを示す説明図。
【図31】CD−ROMモード2フォーム2のセクタフ
ォーマットならびにこのフォーマットに従ってデータを
格納したビデオセクタとオーディオセクタの構造を示す
図。
【図32】“Set CD−ROM Speedコマン
ドを示す図。
【図33】データ転送レートの指定例を示す図。
【図34】Test Unit Readyコマンドを
示す図。
【図35】Read XAコマンドを示す図。
【図36】スピンドルモータの回転数が変化する時間を
示す図。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…光ピック
アップ、4…ピックアップ送りモータ、5…高周波増幅
器、6…特性切り換え回路、15…波形整形回路、16
…ビット同期クロック生成PLL回路、24…デジタル
信号処理回路、25…トラッキング誤差増幅器、26…
フォーカス誤差増幅器、27…デジタルサーボプロセッ
サ、28…CAVサーボプロセッサ、29…フィードサ
ーボ増幅器、30…フィードサーボ増幅器、31…フォ
ーカスコイル駆動増幅器、32…トラッキングコイル駆
動増幅器、33…スピンドルモータ駆動増幅器、36…
発振回路、49…バッファメモリ、50…バッファメモ
リコントローラ、52…CPU、53…ROM、54…
RAM、55…ホストインターフェイスコントローラ、
100…セクタクロック生成回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録時線速度より高速でCD−ROMディ
    スクを回転駆動するスピンドルモータ回転制御手段と、 前記CD−ROMディスクからデジタルデータを読み出
    すためのピックアップ手段と、 前記ピックアップ手段により読み出したデータに対して
    所定の信号処理を施すデジタル信号処理手段と、 前記デジタル信号処理手段により処理されたデジタルデ
    ータを一時記憶するバッファメモリ手段と、 前記バッファメモリ手段に対するデータフローを制御す
    るバッファメモリ管理手段と、 ホストコンピュータとの間のデータあるいはコマンド転
    送を仲介するホストインターフェイス手段と、 ホストコンピュータからのデータ読み出し要求を解読し
    たのち前記ピックアップ手段と前記デジタル信号処理手
    段とを制御して読み出しデータを前記バッファメモリ手
    段に格納するとともに、指定されているセクタから順に
    前記ホストコンピュータへ転送するよう前記バッファメ
    モリ管理手段ならびに前記ホストインターフェイス手段
    を制御するシステムコントロール手段と、 前記システムコントロール手段によりプログラム設定さ
    れ、記録線速におけるセクタ同期周波数のk倍の周波数
    を有するクロックを生成するセクタクロック信号生成手
    段とを具備し、 前記セクタクロック信号生成手段がクロック生成ごとに
    タイミング情報として前記システムコントロール手段に
    告知する手段を有したことを特徴とするCD−ROMデ
    ィスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記システムコントロール手段は、 現在の線速度nより小さいk倍線速読み出しコマンド実
    行時、現在の線速度でCD−ROMディスクを回転駆動
    してデータを読み出すとともに前記セクタクロック信号
    生成手段が生成するクロック信号に同期して前記バッフ
    ァメモリ手段に一時記憶されたデータの際、前記ホスト
    コンピュータへの転送を制御するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のCD−ROMディスク再生装
    置。
  3. 【請求項3】前記スピンドルモータ回転制御手段は、 少なくても記録線速のm倍(m>1)の線速度一定制御
    手段もしくはCD−ROMディスクの最内周記録時の角
    速度より大なる角速度による角速度一定制御手段のいず
    れかの手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のC
    D−ROMディスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記システムコントロール手段は、 前記バッファメモリ手段に一時記憶され転送待ちセクタ
    数を監視し、前記バッファメモリ手段に記憶されたデー
    タがオーバーフローあるいはゼロとならないようにバッ
    ファリングを制御する手段を具備し、バッファフルで一
    時停止したバッファリングを再開すべくディスクアクセ
    スを開始する迄に前記バッファメモリ手段に一時記憶す
    る最小転送待ちセクタ数を、前記アクセス時に複数回の
    リトライならびに回転待ちを許容するセクタ数に設定す
    ることを特徴とする請求項1に記載のCD−ROMディ
    スク再生装置。
  5. 【請求項5】前記システムコントロール手段は、 前記ホストコンピュータからのk倍線速設定命令を前記
    セクタクロック信号生成手段によるk倍線速時のセクタ
    周期と同一周期を有するクロック生成命令に変換する手
    段を含み、前記k倍線速設定命令を正常終了するように
    したことを特徴とする請求項1記載のCD−ROMディ
    スク再生装置。
  6. 【請求項6】前記スピンドルモータ回転制御手段は、 記録線速のm倍(m>1)の線速度一定制御手段と、前
    記ピックアップ手段の位置における回転待ち時間を算出
    する手段を具備し、前記手段により算出した回転待ち時
    間を前記最小転送待ちセクタ数設定に使用することを特
    徴とする請求項1ならびに請求項4記載のCD−ROM
    ディスク再生装置。
  7. 【請求項7】前記デジタル信号処理手段は、オーディオ
    データ処理手段を含むことを特徴とする請求項1記載の
    CD−ROMディスク再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303202B1 (ko) * 1996-12-13 2001-11-22 구자홍 속도 가변형 광디스크 기록/재생 방법 및 장치
KR100480617B1 (ko) * 2002-09-07 2005-03-31 삼성전자주식회사 적응적으로 기록 속도를 제어할 수 있는 디스크 구동기 및기록 속도 제어 방법
US7406355B1 (en) 1999-01-21 2008-07-29 Sony Computer Entertainment Inc. Method for generating playback sound, electronic device, and entertainment system for generating playback sound

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