JP4006274B2 - 記録方法、プログラム及び記録媒体、情報処理装置、情報記録装置、並びに情報記録システム - Google Patents

記録方法、プログラム及び記録媒体、情報処理装置、情報記録装置、並びに情報記録システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録方法、プログラム及び記録媒体、情報処理装置、情報記録装置、並びに情報記録システムに係り、更に詳しくは、情報記録媒体に情報を記録する記録方法、情報記録システムで用いられるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体、情報記録装置を介して情報記録媒体にアクセス可能な情報処理装置、情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置、並びに情報処理装置と情報記録装置とを含む情報記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略述する)は、その機能が向上するに伴い、音楽や映像といったAV(Audio−Visual)情報を取り扱うことが可能となってきた。これらAV情報の情報量は非常に大きいために、情報記録媒体としてCD−RW(CD−rewritable)やDVD+RW(DVD+rewritable)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置としての光ディスク装置がパソコンの周辺機器の一つとして普及するようになった。
【0003】
CD−RWやDVD+RWなどの書き換え可能な光ディスクでは、情報の記録及び再生時に、スパイラル状又は同心円状の記録領域に対してランダムにアクセスできることが必要である。そこで、CD−RWではデータの記録を行う前に、ユーザデータが記録されるデータ領域の全面あるいは指定領域に予めダミーデータを記録する初期化処理、いわゆるフォーマットが行われる。また、DVD+RWではデータ領域の初期化処理を行わなくてもデータの記録は可能であるが、データが何も記録されていない未記録部分がデータ領域内に存在していると、DVD−ROMドライブ装置などで記録データを再生することができない。すなわち、DVD−ROMとの互換性が失われてしまう。そこで、DVD−ROMとの互換性を保つ必要がある場合には、DVD+RWにおいても、予めデータ領域の全面あるいは指定領域にダミーデータを記録するフォーマットが必要となる。
【0004】
しかしながら、光ディスクの記憶容量はフレキシブルディスクなどに比べて非常に大きいために、フォーマットが完了するまでに多大の時間を必要とする。すなわち、ユーザは光ディスクを入手しても、すぐには情報の記録を行うことができないという不都合があった。
【0005】
このような不都合を改善するために、例えば特開平11−134799号公報では、未フォーマットの光ディスクであっても直ちに記録及び再生が可能な情報記録再生装置が開示されている。この情報記録再生装置では、上位装置からフォーマット要求があると、リードイン領域に所定の情報を記録した後、上位装置に記録及び再生の許可を通知するとともに、フォーマットを開始し、フォーマット中に上位装置から記録又は再生要求があると、フォーマットを中断して記録又は再生を優先的に行ない、記録及び再生が終了するとフォーマットを再開する。
【0006】
このように、上位装置からの記録及び再生要求がない時間を利用してフォーマットを行う方式は、バックグランドフォーマット方式と呼ばれる。この方式は、DVD+RWや、マウントレニア(Mount Rainier)仕様に対応したCD−RW及びDVD+RWなどで採用されている。
【0007】
また、バックグランドフォーマット方式では、フォーマット中であっても、光ディスクを光ディスク装置から排出することが可能である。この場合には、フォーマットが未完了であるため、排出された光ディスクをDVD−ROMドライブ装置などで再生することができるように、排出前にいわゆる一時的なリードアウト(Temporary Lead Out、以下「TLO」という)が所定の位置に記録されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、DVD+RWドライブ装置では、TLOが記録されているDVD+RWに対してユーザデータの書き込み要求があると、指定された領域にユーザデータを記録するが、このとき、TLOと記録開始アドレスとの間に未記録領域が存在する場合には、ユーザデータを記録した後、上述したバックグランドフォーマット方式でのフォーマット(以下、「バックグランドフォーマット」ともいう)が自動的に再開される。
【0009】
最近、パソコンの小型軽量化が飛躍的に進み、容易に持ち運び可能な、いわゆるノート型パソコン及びそれよりもさらに小型のサブノート型パソコンなど(以下、「ノート型パソコン」と総称する)が市販されるようになった。ノート型パソコンはその使用場所が限定されないことが特徴の一つであり、そのために駆動電源としてAC電源だけではなくバッテリにも対応できるようになっている。そこで、光ディスク装置を内蔵しているノート型パソコンでは、ノート型パソコンがバッテリ駆動のときは、光ディスク装置もバッテリで駆動されることとなる。この場合に、例えば上述したバックグランドフォーマットが自動的に再開されると、フォーマットの途中で電源供給が遮断されたり、ユーザの予想以上にバッテリが消費され、ユーザが予定していた処理ができなくなるという不都合があった。また、最悪の場合には、ファイル情報が正しく記録されずに、ファイルの再生や追記ができなくなるという不都合があった。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができる記録方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、情報記録システムで用いられ、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができるプログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
【0012】
また、本発明の第3の目的は、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができる情報処理装置及び情報記録装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の第4の目的は、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができる情報記録システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の観点からすると、情報記録媒体に情報を記録する記録方法であって、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録が開始された場合に、駆動電源の種類に関する情報を取得する第1工程と;前記駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する第2工程と;を含む記録方法である。
【0015】
これによれば、情報記録媒体へのダミーデータの記録が開始された場合に、駆動電源の種類に関する情報が取得される(第1工程)。そして、この駆動電源の種類に関する情報に基づいて、ダミーデータの記録の継続あるいは中断が決定される(第2工程)。通常、記録装置での記録処理は再生処理に比べて大きなパワーを必要とするため、光源への供給電力が増加する。また、ダミーデータの記録は、ユーザデータの記録に比べて一般的にデータ量が多いため、消費電力量が予想以上に大きくなる場合がある。そこで、駆動電源の種類に応じて、ダミーデータの記録を中断することにより、駆動電源の急激な消耗及び駆動電源の予期せぬ遮断を防止することができる。従って、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0023】
本発明は、第2の観点からすると、情報記録装置とともに情報記録システムを構成する情報処理装置で用いられるプログラムであって、情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、駆動電源の種類に関する情報を取得する手順と;前記駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の許可あるいは禁止を決定する手順と;前記決定の結果、ダミーデータの記録を許可した場合にのみ、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドを前記情報記録装置に発行する手順と;を前記情報処理装置に実行させるプログラムである。
【0024】
これによれば、情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、駆動電源の種類に関する情報が取得され、そして該駆動電源の種類に関する情報に基づいて、ダミーデータの記録の許可あるいは禁止が決定される。そして、決定の結果、ダミーデータの記録を許可した場合にのみ、情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドが情報記録装置に発行される。通常、情報記録装置での記録処理は再生処理に比べて大きなパワーを必要とする。また、ダミーデータの記録は、ユーザデータの記録に比べて一般的にデータ量が多いため、消費電力量が予想以上に大きくなる場合がある。そこで、駆動電源の種類に応じて、ダミーデータの記録を要求するコマンドの発行を禁止することにより、駆動電源の急激な消耗及び駆動電源の予期せぬ遮断を防止することができる。従って、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0030】
本発明は、第3の観点からすると、本発明のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0031】
これによれば、本発明のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0032】
本発明は、第4の観点からすると、情報記録装置を介して情報記録媒体にアクセス可能な情報処理装置であって、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録開始後に、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;前記電源情報取得手段で取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する決定手段と;を備える情報処理装置である。
【0033】
これによれば、情報記録媒体へのダミーデータの記録開始後に、電源情報取得手段により駆動電源の種類に関する情報が取得され、その駆動電源の種類に関する情報に基づいて、決定手段によりダミーデータの記録の継続あるいは中断が決定される。ダミーデータの記録は、ユーザデータの記録に比べて一般的にデータ量が多いため、消費電力量が予想以上に大きくなる場合がある。そこで、駆動電源の種類に応じて、ダミーデータの記録を中断することにより、駆動電源の急激な消耗及び駆動電源の予期せぬ遮断を防止することができる。従って、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0042】
本発明は、第5の観点からすると、情報記録装置を介して情報記録媒体にアクセス可能な情報処理装置であって、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;前記電源情報取得手段で取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の許可あるいは禁止を決定する決定手段と;前記決定の結果、ダミーデータの記録を許可した場合にのみ、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドを発行する発行手段と;を備える情報処理装置である。
【0043】
これによれば、情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、電源情報取得手段により駆動電源の種類に関する情報が取得される。そして、電源情報取得手段にて取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、決定手段によりダミーデータの記録の許可あるいは禁止が決定され、決定手段でダミーデータの記録を許可した場合にのみ、発行手段により情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドが発行される。ダミーデータの記録は、ユーザデータの記録に比べて一般的にデータ量が多いため、消費電力量が予想以上に大きくなる場合がある。そこで、駆動電源の種類に応じて、ユーザからダミーデータの記録要求が入力されても、ダミーデータの記録を要求するコマンドの発行を禁止することにより、結果的にダミーデータの記録が禁止され、駆動電源の急激な消耗及び駆動電源の予期せぬ遮断を防止することができる。従って、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0047】
本発明は、第6の観点からすると、情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録中に、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;前記電源情報取得手段にて取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する決定手段と;前記決定手段で、前記ダミーデータの記録の継続が決定された場合にのみ、前記ダミーデータの記録を行う記録制御手段と;を備える情報記録装置である。
【0048】
これによれば、情報記録媒体へのダミーデータの記録中に、電源情報取得手段により駆動電源の種類に関する情報が取得される。そして、電源情報取得手段にて取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、決定手段によりダミーデータの記録の継続あるいは中断が決定され、決定手段でダミーデータの記録の継続が決定された場合にのみ、記録制御手段によりダミーデータの記録が継続される。通常、記録処理は再生処理に比べて大きなパワーを必要とするため、光源への供給電力が増加する。また、ダミーデータの記録は、ユーザデータの記録に比べて一般的にデータ量が多いため、消費電力量が予想以上に大きくなる場合がある。そこで、駆動電源の種類に応じて、ダミーデータの記録を要求するコマンドの発行を禁止することにより、駆動電源の急激な消耗及び駆動電源の予期せぬ遮断を防止することができる。従って、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0064】
本発明は、第7の観点からすると、情報記録媒体に情報を記録する情報記録システムであって、本発明の情報処理装置と;前記情報処理装置からの指示に応じて前記情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置と;を備える情報記録システムである。
【0065】
これによれば、本発明の情報処理装置が用いられるために、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0066】
本発明は、第8の観点からすると、情報記録媒体に情報を記録する情報記録システムであって、本発明の情報記録装置と;前記情報記録装置を制御する情報処理装置と;を備える情報記録システムである。
【0067】
これによれば、本発明の情報記録装置が用いられるために、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0068】
【発明の実施の形態】
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
【0069】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報記録システムの概略構成を示すブロック図である。
【0070】
この図1に示される情報記録システム10は、情報記録装置としての光ディスク装置20と、該光ディスク装置20を制御する情報処理装置としてのホスト50とを含んで構成されている。
【0071】
前記光ディスク装置20は、情報記録媒体としての光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコントローラ33、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、ROM39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における接続線は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。なお、本第1の実施形態では、一例として、DVD+RWの規格に準拠した情報記録媒体が光ディスク15に用いられるものとする。また、光ディスク装置20の駆動電源は、ホスト50から供給されるものとする。すなわち、光ディスク装置20とホスト50とは同一の電源によって駆動している。
【0072】
前記光ピックアップ装置23は、光源としての半導体レーザ、該半導体レーザから出射される光束を光ディスク15の記録面に導くとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、前記受光位置に配置され戻り光束を受光する受光器、及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ及びシークモータ等)(いずれも図示省略)などを含んで構成されている。そして、受光器からは、その受光量に応じた信号が再生信号処理回路28に出力される。
【0073】
前記再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の出力信号に基づいてウォブル信号、RF信号及びサーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)を検出する。再生信号処理回路28では、ウォブル信号からADIP(Address In Pregroove)情報及び同期信号などを抽出する。ここで抽出されたADIP情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25に出力される。さらに、再生信号処理回路28は、RF信号に対して誤り訂正処理等を行なった後、バッファマネージャ37を介してバッファRAM34に格納する。また、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、再生信号処理回路28からサーボコントローラ33に出力される。
【0074】
前記サーボコントローラ33は、フォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ装置23のフォーカシングアクチュエータを制御する制御信号を生成し、トラックエラー信号に基づいて光ピックアップ装置23のトラッキングアクチュエータを制御する制御信号を生成する。各制御信号はサーボコントローラ33からモータドライバ27にそれぞれ出力される。
【0075】
前記バッファマネージャ37は、バッファRAM34へのデータの入出力を管理し、蓄積されたデータ量が所定の値になると、CPU40に通知する。
【0076】
前記モータドライバ27は、サーボコントローラ33からの制御信号に基づいて、光ピックアップ装置23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ27は、CPU40の指示に基づいて、光ディスク15の線速度が一定となるようにスピンドルモータ22を制御する。さらに、モータドライバ27は、CPU40の指示に基づいて、光ピックアップ装置23のシークモータを駆動し、光ピックアップ装置23のスレッジ方向(光ディスク15の半径方向)の位置を制御する。
【0077】
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファマネージャ37を介してバッファRAM34から取り出したデータに対してエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込みデータを作成するとともに、再生信号処理回路28からの同期信号に同期して、書き込みデータをレーザコントロール回路24に出力する。
【0078】
前記レーザコントロール回路24では、エンコーダ25からの書き込みデータ及びCPU40の指示に基づいて、光ピックアップ装置23の半導体レーザの出力を制御する。
【0079】
前記インターフェース38は、ホスト50との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)及びSCSI(Small Computer System Interface)等の標準インターフェースに準拠している。
【0080】
前記ROM39には、CPU40にて解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、光ディスク装置20の電源がオン状態になると、前記プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、前記CPU40はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM41に保存する。
【0081】
前記ホスト50は、主制御装置52、インターフェース54、ハードディスク(HDD)56、入力装置57及び表示装置58などを備えている。なお、ホスト50の駆動電源としては、AC電源及びバッテリ(いずれも不図示)の両方が使用可能であり、ユーザによっていずれかが選択される。
【0082】
前記主制御装置52は、マイクロコンピュータ、メインメモリ(いずれも不図示)などを含んで構成され、ホスト50の全体を制御する。
【0083】
前記インターフェース54は、光ディスク装置20との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェース54は光ディスク装置20のインターフェース38と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
【0084】
前記ハードディスク56には、主制御装置52のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述された後述する本発明に係るダミーデータの記録の継続あるいは中断(許可あるいは禁止)を決定するプログラム(以下、「第1の決定プログラム」という)などが格納されている。なお、ホスト50の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムは主制御装置52のメインメモリにロードされる。
【0085】
前記表示装置58は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示省略)を備え、主制御装置52からの各種情報を表示する。
【0086】
前記入力装置57は、例えばキーボード、マウス及びポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置52に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置58と入力装置57とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
【0087】
また、ホスト50はオペレーティングシステム(Operating System、以下「OS」という)を搭載している。そして、ホスト50を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。従って、ホスト50の駆動電源に関する情報(電源の種類、バッテリの残量など)もOSが一括管理している。
【0088】
DVD+RW規格に準拠している光ディスク15の記録領域は、一例として図2(A)に示されるように、内周側から外周側に向かって3つの領域(リードイン領域LIA、データ領域DZA、及びリードアウト領域LOA)に分けられる。ユーザデータはデータ領域DZA内に記録される。なお、実際の光ディスク15のトラックはスパイラル状であるが、図2(A)及び図2(B)では便宜上、トラックを直線状で示し、紙面左側を光ディスク15の内周側、紙面右側を光ディスク15の外周側としている。
【0089】
上述のようにして構成された情報記録システムにおいて、ホスト50は通信状態が待機モードの場合には、ほぼ一定周期でイベント状態を要求するコマンド(Get Event Status Notification Command、以下「イベント状態要求コマンド」ともいう)を光ディスク装置20に送信する。
【0090】
光ディスク装置20は、上記イベント状態要求コマンドを受信すると、図3に示されるように、イベント状態に対応するコードをメディアイベントディスクリプタのメディアイベントコード(Media Event Code)にセットして、ホスト50に送信する。イベントに変化がない場合には「0h」、メディアの排出要求があった場合には「1h」、新規にメディアがロードされた場合には「2h」、メディアが排出された場合には「3h」、メディアが交換された場合には「4h」、バックグランドフォーマットが完了した場合には「5h」、バックグランドフォーマットが自動的に再開された場合には「6h」、バックグランドフォーマットの中断が完了した場合には「7h」がメディアイベントコードにセットされる。なお、コード「7h」は従来未使用コードであったが、本発明では、バックグランドフォーマットの中断完了のイベント状態に対応するコードとして定義する。
【0091】
光ディスク15が光ディスク装置20の所定位置にロードされると、光ディスク装置20は、ロード情報として新しいメディアがロードされたこと示すコード「2h」をメディアイベントコードにセットしたメディアイベントディスクリプタをイベント状態要求コマンドに対する応答としてホスト50に送信する。
【0092】
《フォーマット要求が入力されたときのホスト50での処理》
ここで、ユーザが入力装置57を介して光ディスク15のフォーマット要求を入力したときのホスト50における処理動作について図4を用いて説明する。フォーマット要求が入力されると、主制御装置52のマイクロコンピュータのプログラムカウンタに図4のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、フォーマット要求が入力されたときの処理がスタートする。なお、図4のフローチャートは、主制御装置52のマイクロコンピュータによって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。また、光ディスク15はブランクディスクであるものとする。
【0093】
最初のステップ401では、OSに問い合わせて、ホスト50の駆動電源情報を取得する。そして、その駆動電源情報に基づいて駆動電源の種類を求める。
【0094】
次のステップ403では、駆動電源の種類がバッテリであるか否かを判断する。駆動電源の種類がバッテリであれば、ここでの判断は肯定されステップ405に移行する。
【0095】
このステップ405では、上記ステップ401で取得した駆動電源情報に基づいてバッテリの残量を求める。
【0096】
次のステップ407では、バッテリの残量が予め設定されている所定量(例えば30%)未満であるか否かを判断する。バッテリの残量が所定量未満であれば、ここでの判断は肯定されステップ409に移行する。すなわち、フォーマットの禁止が決定される。なお、上記所定量は、ユーザが任意に設定、変更可能である。
【0097】
このステップ409では、フォーマットの禁止を設定する。これにより、以降の光ディスク15に対するフォーマット要求は無効とされ、ユーザからフォーマット要求があっても光ディスク装置20にフォーマットを要求するコマンド(Format Unit Command、以下「フォーマット要求コマンド」ともいう)が送信されることはない。そして、フォーマット要求が入力されたときの処理を終了する。
【0098】
また、ステップ403において、駆動電源の種類がバッテリでなければ、ステップ403での判断は否定され、ステップ411に移行する。さらに、ステップ407において、バッテリの残量が所定量未満でなければ、ステップ407での判断は否定され、ステップ411に移行する。すなわち、フォーマットの許可が決定される。
【0099】
このステップ411では、フォーマット要求コマンドを光ディスク装置20に送信する。そして、フォーマット要求が入力されたときの処理を終了する。
【0100】
《フォーマット要求コマンドを受信したときの光ディスク装置20での処理》
ここで、光ディスク装置20が、ホスト50からフォーマット要求コマンドを受信したときの処理動作について図5を用いて説明する。光ディスク装置20がフォーマット要求コマンドを受信すると、CPU40のプログラムカウンタに図5のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、フォーマット要求コマンドを受信したときの処理がスタートする。なお、図5のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0101】
最初のステップ501では、排出要求の有無がセットされる排出要求フラグ、及び記録要求又は再生要求の有無がセットされる受信フラグに「0」をセットして初期化するとともに、リードイン領域LIAの一部領域に所定の情報を記録する。この領域には、フォーマット状態やデータの記録状態などがビットマップ形式で記述されているフォーマッティング・ディスク・コントロール・ブロック(Formatting Disc Control Block、以下「FDCB」という)が記録されている。
【0102】
次のステップ503では、記録及び再生要求が受け付け可能であることをホスト50に通知する。
【0103】
次のステップ505では、光ディスク15の排出要求があるか否かを判断する。ホスト50から排出要求のコマンドを受信すると、割り込み処理にて排出要求フラグに「1」がセットされるようになっている。ここで、排出要求フラグに「1」がセットされていなければ、ステップ505での判断は否定され、ステップ507に移行する。
【0104】
このステップ507では、フォーマットが完了しているか否かをチェックする。フォーマットが完了しているか否かは、データ領域DZA内における未記録領域の有無によって判断され、未記録領域が存在すれば、フォーマットは未完了であると判断される。ここでは、光ディスク15はブランクディスクであるため、ステップ507での判断は否定され、ステップ509に移行する。
【0105】
このステップ509では、ホスト50からの記録要求又は再生要求の有無を判断する。記録を要求するコマンド(Write Command、以下「記録要求コマンド」ともいう)又は再生を要求するコマンド(Read Command、以下「再生要求コマンド」ともいう)をホスト50から受信すると、割り込み処理にて受信フラグに「1」がセットされるようになっている。そこで、受信フラグに「1」がセットされていなければ、ステップ509での判断は否定され、ステップ511に移行する。
【0106】
このステップ511では、フォーマットを実施する。すなわち、データ領域DZA内の未記録部分に例えば16セクタ分のダミーデータを記録する。そして、ステップ505に戻る。
【0107】
以下、ステップ505、ステップ507及びステップ509のいずれかでの判断が肯定されるまで、ステップ505→507→509→511の処理、判断を繰り返す。これにより、フォーマットが進行する。
【0108】
一方、ステップ509において、受信フラグに「1」がセットされていれば、ステップ509での判断は肯定され、ステップ513に移行する。
【0109】
このステップ513では、受信フラグを「0」にリセットした後、フォーマットを中断する。
【0110】
次のステップ515では、受信したコマンドを解析し、ホスト50からのコマンドが記録要求コマンドであるか再生要求コマンドであるかを判断する。ここで、ホスト50からのコマンドが記録要求コマンドであれば、ステップ515での判断は肯定され、ステップ517に移行する。
【0111】
このステップ517では、ホスト50から受信したユーザデータをデータ領域DZA内の指定された領域に記録する。なお、光ディスク装置20における記録処理の詳細については後述する。ユーザデータの記録が終了すると、ステップ505に戻る。
【0112】
一方、ステップ515において、ホスト50からのコマンドが再生要求コマンドであれば、ステップ515での判断は否定され、ステップ519に移行する。
【0113】
このステップ519では、ホスト50から指定された領域に記録されているユーザデータを再生し、ホスト50に転送する。なお、光ディスク装置20における再生処理の詳細については後述する。ホスト50から指定されたユーザデータの再生が終了すると、ステップ505に戻る。
【0114】
なお、ステップ505において、排出要求フラグに「1」がセットされていれば、ステップ505での判断は肯定され、ステップ521に移行する。
【0115】
このステップ521では、排出要求フラグを「0」にリセットした後、フォーマットを中断する。そして、データ領域DZA内に記録されているダミーデータ及びユーザデータのうちで最外周にあるデータの最終アドレス(Last Written Address、以下「LWA」という)とデータ領域DZAの先頭アドレスとの間に未記録領域が存在する場合には、その未記録領域にダミーデータが記録される。また、リードイン領域LIA内のFDCBを更新するとともに、一例として図2(B)に示されるように、LWAに続けてTLOを記録する。これにより、DVD−ROMとの互換性を保つことが可能となる。
【0116】
次のステップ523では、不図示のディスク入排出系に光ディスク15の排出を指示する。そして、フォーマット要求コマンドを受信したときの処理を終了する。
【0117】
また、ステップ507において、フォーマットが完了していれば、ステップ507での判断は肯定され、リードイン領域LIA内のFDCBを更新した後、フォーマット要求コマンドを受信したときの処理を終了する。
【0118】
《光ディスク装置20における記録処理》
ここで、光ディスク装置20における記録処理について説明する。
【0119】
CPU40は、指定された記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、ホスト50から記録要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。また、CPU40は、ホスト50から受信したユーザデータをバッファマネージャ37を介してバッファRAM34に蓄積する。
【0120】
再生信号処理回路28は、光ディスク15の回転が所定の線速度に達すると、光ピックアップ装置23の受光器からの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号を検出し、サーボコントローラ33に出力する。サーボコントローラ33は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号に基づいて、モータドライバ27を介して光ピックアップ装置23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動し、フォーカスずれ及びトラックずれを補正する。また、再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の受光器からの出力信号に基づいてADIP情報を取得し、CPU40に通知する。
【0121】
CPU40は、ADIP情報に基づいて書き込み開始地点に光ピックアップ装置23が位置するように光ピックアップ装置23のシークモータを制御する信号をモータドライバ27に出力する。また、CPU40は、バッファマネージャ37からバッファRAM34に蓄積されたデータ量が所定の値を超えたとの通知を受け取ると、エンコーダ25に書き込みデータの作成を指示する。さらに、CPU40は、ADIP情報に基づいて光ピックアップ装置23の位置が書き込み開始地点であると判断すると、エンコーダ25に通知する。そして、エンコーダ25は、レーザコントロール回路24及び光ピックアップ装置23を介して、書き込みデータを光ディスク15に記録する。
【0122】
《光ディスク装置20における再生処理》
次に、光ディスク装置20における再生処理について説明する。
【0123】
CPU40は、再生速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、再生要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。再生信号処理回路28は、前記記録処理の場合と同様に、フォーカスずれ及びトラックずれを補正するとともに、ADIP情報をCPU40に通知する。
【0124】
CPU40は、ADIP情報に基づいて読み出し開始地点に光ピックアップ装置23が位置するように光ピックアップ装置23のシークモータを制御する信号をモータドライバ27に出力する。そして、CPU40は、ADIP情報に基づいて光ピックアップ装置23の位置が読み出し開始地点であると判断すると、再生信号処理回路28に通知する。
【0125】
そして、再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の受光器からの出力信号に基づいてRF信号を検出し、誤り訂正処理等を行った後、バッファRAM34に蓄積する。バッファマネージャ37は、バッファRAM34に蓄積された再生データがセクタデータとして揃ったときに、インターフェース38を介してホスト50に転送する。
【0126】
なお、再生信号処理回路28は、記録処理及び再生処理が終了するまで、上述した如く、光ピックアップ装置23の受光器からの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号を検出し、サーボコントローラ33及びモータドライバ27を介してフォーカスずれ及びトラックずれを随時補正する。
【0127】
《記録要求コマンドを受信したときの光ディスク装置20での処理》
続いて、前述したフォーマットの途中で排出された光ディスク15が、再度光ディスク装置20にロードされ、ホスト50から記録要求コマンドを受信したときの、光ディスク装置20における処理動作について図6を用いて説明する。フォーマット中でないときに、ホスト50から記録要求コマンドを受信すると、図6のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録要求コマンドを受信したときの処理がスタートする。なお、図6のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0128】
最初のステップ601では、記録要求コマンドからユーザデータの記録開始アドレスを抽出する。
【0129】
次のステップ603では、ホスト50からのユーザデータを前述の如くしてデータ領域DZA内の指定位置に記録する。ユーザデータの記録が完了すると、ステップ605に移行する。
【0130】
このステップ605では、光ディスク15のリードイン領域LIA内に記録されているFDCBを参照し、TLOの位置を検索する。
【0131】
次のステップ607では、フォーマットが必要であるか否かを判断する。ここでは、TLOが記録されている位置のアドレスとユーザデータの記録開始アドレスとを比較し、TLOとユーザデータとの間に未記録領域が存在する場合には、フォーマットが必要となる。ここで、フォーマットが必要であれば、ステップ607での判断は肯定され、ステップ609に移行する。
【0132】
このステップ609では、バックグランドフォーマットが自動的に再開される。ここでのバックグランドフォーマットの詳細については後述する。そして、バックグランドフォーマットが自動的に再開されたこと示すコード「6h」をメディアイベントコードにセットして、メディアイベントディスクリプタをイベント状態要求コマンドに対する応答としてホスト50に送信する。バックグランドフォーマットが終了すると、記録要求コマンドを受信したときの処理を終了する。
【0133】
一方、ステップ607において、フォーマットが不要であれば、ステップ607での判断は否定され、記録要求コマンドを受信したときの処理を終了する。この場合には、バックグランドフォーマットが自動的に再開されることはない。
【0134】
《メディアイベントコード「6h」を受信したときのホスト50での処理》
次に、イベント状態要求コマンドに対する応答としてバックグランドフォーマットが自動的に再開されたこと示すメディアイベントコード「6h」を受信したときのホスト50における処理動作について図7を用いて説明する。ホスト50がメディアイベントコード「6h」を受信すると、主制御装置52のマイクロコンピュータのプログラムカウンタに図7のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、メディアイベントコード「6h」を受信したときの処理がスタートする。なお、図7のフローチャートは、主制御装置52のマイクロコンピュータによって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0135】
最初のステップ701では、OSに問い合わせて、ホスト50の駆動電源情報を取得する。そして、この駆動電源情報に基づいて駆動電源の種類を求める。
【0136】
次のステップ703では、駆動電源の種類がバッテリであるか否かを判断する。駆動電源の種類がバッテリであれば、ここでの判断は肯定されステップ705に移行する。
【0137】
このステップ705では、上記ステップ701で取得した駆動電源情報に基づいてバッテリの残量を求める。
【0138】
次のステップ707では、バッテリの残量が予め設定されている所定量(例えば30%)未満であるか否かを判断する。バッテリの残量が所定量未満であれば、ここでの判断は肯定されステップ709に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの中断が決定される。なお、上記所定量は、ユーザが任意に設定、変更可能である。
【0139】
このステップ709では、フォーマットの中断を要求するコマンド(以下「フォーマット中断要求コマンド」ともいう)を送信する。ここでは、フォーマット中断要求コマンドとして、スタート・ストップ・ユニット・コマンド(Start Stop Unit Command)あるいはクローズ・セッション/トラック・コマンド(Close Session/Track Command)を用いるものとする。そして、スタート・ストップ・ユニット・コマンドのディスクリプタブロックにおけるバイト4のビット0(Startビット)及びビット1(LoEjビット)に0をセットするか、あるいはクローズ・セッション/トラック・コマンドのディスクリプタブロックにおけるバイト2のビット0(Trackビット)及びビット1(Sessionビット)に0をセットして、光ディスク装置20に送信する。フォーマット中断要求コマンドを発行すると、メディアイベントコード「6h」を受信したときの処理を終了する。なお、従来は、省力化のためにアクセス終了時にホストからスピンドルモータを強制的に停止させるときや、オーディオCDの場合に音楽再生を停止するときに、スタート・ストップ・ユニット・コマンドのディスクリプタブロックにおけるバイト4のビット0及びビット1に0をセットしていた。また、TLOを記録せずにバックグランドフォーマットを中断するときに、クローズ・セッション/トラック・コマンドのディスクリプタブロックにおけるバイト2のビット0及びビット1に0をセットしていた。
【0140】
また、ステップ703において、駆動電源の種類がバッテリでなければ、ステップ703での判断は否定され、メディアイベントコード「6h」を受信したときの処理を終了する。さらに、ステップ707において、バッテリの残量が所定量未満でなければ、ステップ707での判断は否定され、メディアイベントコード「6h」を受信したときの処理を終了する。すなわち、バックグランドフォーマットの継続が決定される。
【0141】
《バックグランドフォーマット中のホスト50での処理》
さらに、ホスト50の駆動電源の種類がバッテリであり、かつ上記メディアイベントコード「6h」を受信したときの処理において、バックグランドフォーマットの再開が許可された場合に、光ディスク装置20でバックグランドフォーマットが行われているときのホスト50における処理動作について図8を用いて説明する。光ディスク装置20でバックグランドフォーマットが開始されると、主制御装置52のマイクロコンピュータのプログラムカウンタに図8のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、バックグランドフォーマット中での処理がスタートする。なお、図8のフローチャートは、主制御装置52のマイクロコンピュータによって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0142】
先ず、ステップ801では、光ディスク15のフォーマット状態を知るために、ディスク情報を要求するコマンド(Read Disc Information Command、以下「ディスク情報要求コマンド」ともいう)を光ディスク装置20に送信する。光ディスク装置20は、ホスト50からディスク情報要求コマンドを受信すると、所定のディスク情報をディスク情報ブロック(Disc Information Block)にセットしてホスト50に応答する。
【0143】
次のステップ803では、光ディスク装置20からの応答を待ち、応答があるとステップ805に移行する。
【0144】
このステップ805では、受信したディスク情報ブロックからフォーマット情報(Background Format Status)を抽出する。
【0145】
次のステップ807では、フォーマット情報に基づいてフォーマット途中であるか否かを判断する。フォーマット途中であれば、ステップ807での判断は肯定されステップ809に移行する。
【0146】
このステップ809では、OSに問い合わせて、ホスト50の駆動電源情報を取得する。
【0147】
次のステップ813では、この駆動電源情報に基づいてバッテリの残量を求める。
【0148】
次のステップ815では、バッテリの残量が予め設定されている所定量(例えば30%)未満であるか否かを判断する。バッテリの残量が所定量未満であれば、ここでの判断は肯定されステップ817に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの中断が決定される。なお、上記所定量は、ユーザが任意に設定、変更可能である。
【0149】
このステップ817では、フォーマット中断要求コマンドを光ディスク装置20に送信する。ここでは、前述したように、スタート・ストップ・ユニット・コマンド(Start Stop Unit Command)のディスクリプタブロックにおけるバイト4のビット0(Startビット)及びビット1(LoEjビット)に0をセットするか、あるいはクローズ・セッション/トラック・コマンド(Close Session/Track Command)のディスクリプタブロックにおけるバイト2のビット0(Trackビット)及びビット1(Sessionビット)に0をセットして、光ディスク装置20に送信する。そして、バックグランドフォーマット中での処理を終了する。
【0150】
なお、ステップ807において、光ディスク15がフォーマット途中でなければ、ステップ807での判断は否定され、光ディスク装置20でバックグランドフォーマットが行われているときの処理を終了する。すなわち、バックグランドフォーマットの継続を決定する。
【0151】
また、ステップ815において、バッテリの残量が所定量未満でなければ、ステップ815での判断は否定され、ステップ801に戻る。
【0152】
《バックグランドフォーマット自動再開後の光ディスク装置20での処理》
ここで、光ディスク装置20でのバックグランドフォーマットの自動再開処理(図6のステップ609)について図9を用いて説明する。バックグランドフォーマットの自動再開要求に応じて、CPU40のプログラムカウンタに図9のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、バックグランドフォーマットの自動再開処理がスタートする。なお、図9のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0153】
最初のステップ651では、排出要求の有無がセットされる排出要求フラグ、記録要求又は再生要求の有無がセットされる受信フラグ、フォーマット中断要求の有無がセットされるフォーマット中断要求フラグ、及びフォーマット状態を示すフォーマットフラグなどの各種フラグに「0」をセットして初期化するとともに、リードイン領域LIA内に記録されているFDCBを参照し、TLOの位置を検索する。そして、TLOが記録されている位置のアドレスをフォーマットの開始アドレスとする。すなわち、TLOはダミーデータで上書きされることとなる。
【0154】
次のステップ653では、記録及び再生要求の受け付け可能であることをホスト50に通知する。
【0155】
次のステップ655では、フォーマット中断要求コマンドを受信したか否かをチェックする。なお、ホスト50からフォーマット中断要求コマンドを受信した場合には、割り込み処理にてフォーマット中断要求フラグに「1」がセットされるようになっている。ここで、フォーマット中断要求フラグに「1」がセットされていなければ、ステップ655での判断は否定され、ステップ657に移行する。
【0156】
次のステップ657では、排出要求フラグに基づいて、前述したステップ505と同様にして光ディスク15の排出要求があるか否かを判断する。ここで排出要求がなければ、ステップ657での判断は否定され、ステップ659に移行する。
【0157】
このステップ659では、前述したステップ507と同様にしてフォーマットが完了しているか否かをチェックする。ここでフォーマットが完了していなければ、ステップ659での判断は否定され、ステップ661に移行する。
【0158】
このステップ661では、受信フラグに基づいて、前述したステップ509と同様にしてホスト50からの記録要求又は再生要求の有無を判断する。ここで記録要求又は再生要求がなければ、ステップ661での判断は否定され、ステップ663に移行する。
【0159】
このステップ663では、フォーマットフラグにフォーマット中を意味する「1」をセットする。
【0160】
次のステップ665では、フォーマットを実施する。フォーマット中にホスト50からイベント状態要求コマンドを受信すると、フォーマットフラグを参照してイベントに変化がない(フォーマット中)ことを示すメディアイベントコード「0h」(図2を参照)をセットし、イベント状態要求コマンドに対する応答として、メディアイベントディスクリプタを割り込み処理にてホスト50に送信する。これにより、例えばホスト50は、フォーマット中断要求コマンドを送信した後であっても、バックグランドフォーマットの中断が完了していないことを認識することができる。そして、例えば16セクタ(1ECCブロック)分のダミーデータの記録が完了すると、ステップ655に戻る。
【0161】
以下、ステップ655、ステップ657、ステップ659及びステップ661のいずれかでの判断が肯定されるまで、ステップ655〜ステップ665の処理、判断を繰り返す。これにより、フォーマットが進行する。
【0162】
一方、ステップ661において、記録要求又は再生要求があれば、ステップ661での判断は肯定され、ステップ667に移行する。
【0163】
このステップ667では、フォーマットを中断する。
【0164】
次のステップ669では、受信したコマンドを解析し、ホスト50からの要求が記録要求であるか再生要求であるかを判断する。ここで、ホスト50からの要求が記録要求であれば、ステップ669での判断は肯定され、ステップ671に移行する。
【0165】
このステップ671では、受信したユーザデータをデータ領域内の指定された領域に前述の如くして記録し、ステップ655に戻る。
【0166】
一方、ステップ669において、ホスト50からの要求が再生要求であれば、ステップ669での判断は否定され、ステップ673に移行する。
【0167】
このステップ673では、指定された領域に記録されているユーザデータを前述の如くしてホスト50に転送し、ステップ655に戻る。
【0168】
なお、ステップ655において、フォーマット中断要求フラグに「1」がセットされていれば、ステップ655での判断は肯定され、フォーマット中断要求フラグを「0」にリセットした後、ステップ675に移行する。
【0169】
このステップ675では、フォーマットフラグにフォーマット中断完了を意味する「2」をセットする。ここで、ホスト50からイベント状態要求コマンドを受信すると、フォーマットフラグを参照してバックグランドフォーマットの中断が完了したことを示すコード「7h」(図2を参照)をメディアイベントコードにセットし、イベント状態要求コマンドに対する応答として、メディアイベントディスクリプタを割り込み処理にてホスト50に送信する。これにより、ホスト50はバックグランドフォーマットの中断が完了したことを認識することができる。
【0170】
また、ステップ657において、排出要求が有れば、ステップ657での判断は肯定され、ステップ677に移行する。
【0171】
このステップ677及び次のステップ679では、前述したステップ521及びステップ523と同じ処理が行われる。そして、バックグランドフォーマットの自動再開処理を終了する。
【0172】
また、ステップ659において、フォーマットが完了していれば、ステップ659での判断は肯定され、バックグランドフォーマットの自動再開処理を終了する。
【0173】
《フォーマット中断要求コマンド送信後のホスト50での処理》
次に、フォーマット中断要求コマンドを光ディスク装置20に送信した後のホスト50での処理動作について図10を用いて説明する。フォーマット中断要求コマンドを送信すると、主制御装置52のマイクロコンピュータのプログラムカウンタに図10のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、フォーマット中断要求コマンド送信後の処理がスタートする。なお、図10のフローチャートは、主制御装置52のマイクロコンピュータによって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0174】
最初のステップ901では、タイマカウンタtに0をセットし、初期化する。なお、タイマカウンタtは一定時間毎(例えば5m秒毎)に起動されるタイマ割り込み処理にてインクリメント(+1)されるようになっている。
【0175】
次のステップ903では、タイマカウンタtが所定の値以上であるか否か、すなわち所定の時間(例えば1〜2秒)が経過したか否かを判断する。ここで所定の時間が経過していれば、ステップ903での判断は肯定され、ステップ905に移行する。
【0176】
このステップ905では、イベント状態要求コマンド(Get Event Status Notification Command)を光ディスク装置20に送信する。
【0177】
次のステップ907では、光ディスク装置20からの応答を待ち、応答があるとステップ909に移行する。光ディスク装置20は、イベント状態要求コマンドを受信すると、図3に示されるように、イベント状態に対応するコードをメディアイベントコード(Media Event Code)にセットして、メディアイベントディスクリプタをホスト50に送信する。
【0178】
次のステップ909では、受信したメディアイベントディスクリプタからメディアイベントコードを抽出し、そのメディアイベントコードが「7h」であるか否か、すなわちバックグランドフォーマットの中断が完了したか否かを判断する。ここで、メディアイベントコードが「7h」でなければ、ステップ909での判断は否定され、ステップ901に戻る。一方、メディアイベントコードが「7h」であれば、ステップ909での判断は肯定され、フォーマット中断要求コマンド送信後の処理を終了する。
【0179】
以上の説明から明らかなように、本第1の実施形態に係る情報記録システムでは、主制御装置52のマイクロコンピュータ及び該マイクロコンピュータによって実行されるプログラムによって、情報処理装置の電源情報取得手段、決定手段、発行手段及び確認手段が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記第1の実施形態は一例に過ぎず、上記の主制御装置52のマイクロコンピュータによるプログラムに従う処理によって実現した各手段の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは各手段の全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
【0180】
また、本第1の実施形態に係る情報記録システムでは、CPU40及びCPU40によって実行されるプログラムによって、情報記録装置の中断手段及び通知手段が実現されている。なお、各手段の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは各手段の全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
【0181】
また、本第1の実施形態では、ハードディスク56にインストールされているプログラムのうち、図4、図7、図8及び図10のフローチャートで示される処理に対応するプログラムによって前記第1の決定プログラムが構成されている。
【0182】
そして、図4に示されるフォーマット要求が入力されたときのホスト50での処理では、ステップ401の処理によって本発明に係る記録方法の第1工程が実施され、ステップ403及び407の処理によって第2工程が実施されている。また、図7に示されるメディアイベントコード「6h」を受信したときのホスト50での処理では、ステップ701の処理によって第1工程が実施され、ステップ703及び707の処理によって第2工程が実施されている。さらに、図8に示されるバックグランドフォーマット中のホスト50での処理では、ステップ809の処理によって第1工程が実施され、ステップ815の処理によって第2工程が実施されている。
【0183】
以上説明したように、本第1の実施形態に係る情報記録システム及び記録方法によると、光ディスク15が光ディスク装置20にロードされると、ホスト50は、駆動電源がバッテリでありかつ残りのバッテリ量が所定量未満の場合に、フォーマットの禁止を設定し、ユーザからフォーマット要求が入力されても、フォーマット要求コマンドの発行を禁止している。すなわち、駆動電源がバッテリでありかつバッテリの残量が所定量未満の場合には、フォーマットが行われないため、バッテリの多大な消耗を防止することができる。従って、予期しない電源遮断を回避することができ、データの再生不良及び追記不可などを防止することが可能となる。すなわち、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0184】
また、光ディスク装置20でバックグランドフォーマットが自動的に再開されると、ホスト50は、駆動電源がバッテリでありかつバッテリの残量が所定量未満の場合には、バックグランドフォーマットの中断を決定し、フォーマット中断要求コマンドを送信している。すなわち、バックグランドフォーマットが自動的に再開されても、駆動電源がバッテリでありかつバッテリの残量が所定量未満の場合には、バックグランドフォーマットが中断されるため、バッテリの多大な消耗を防止することができる。
【0185】
さらに、駆動電源がバッテリであり、かつバックグランドフォーマット中には、ホスト50はバッテリの残量を定期的にチェックし、バッテリの残量が所定量未満の場合には、バックグランドフォーマットの中断を決定し、フォーマット中断要求コマンドを送信している。すなわち、バックグランドフォーマットが許可されても、バックグランドフォーマット中にバッテリの残量が所定量未満になると、バックグランドフォーマットは中断されるため、バッテリの多大な消耗を防止することができる。
【0186】
また、光ディスク装置20は、バックグランドフォーマットにおいてダミーデータの記録中に、フォーマット中断要求コマンドを受信しても、所定量(ここでは16セクタ分)のダミーデータが記録されるまではフォーマットを中断しないため、所定量のダミーデータの記録が確実に行われる。それにより、再生不良となるのを防止することができる。そして、所定量のダミーデータが記録された後、メディアイベントコード「7h」がセットされたメディアイベントディスクリプタを送信しているために、ホスト50はフォーマットの中断が完了したタイミングをほぼリアルタイムに把握することができ、例えばフォーマット中断後の処理にスムースに移行することが可能となる。
【0187】
なお、上記第1の実施形態では、ホスト50の駆動電源がバッテリであり、かつバッテリの残量が所定量未満のときに、フォーマットの禁止を決定する(図4参照)場合について説明したが、これに限らず、例えばバッテリの容量が小さい場合などでは、バッテリの残量に関係なく、ホスト50の駆動電源がバッテリであれば、直ちにフォーマットの禁止を決定しても良い。すなわち、図4におけるステップ405及び407での処理を省略することが可能である。
【0188】
また、上記第1の実施形態では、バックグランドフォーマットが自動的に再開された際に、ホスト50の駆動電源がバッテリであり、かつバッテリの残量が所定量未満のときに、バックグランドフォーマットの中断を決定する(図7参照)場合について説明したが、これに限らず、例えばバッテリの容量が小さい場合などでは、バッテリの残量に関係なく、ホスト50の駆動電源がバッテリであれば、直ちにバックグランドフォーマットの中断を決定しても良い。すなわち、図7におけるステップ705及び707での処理を省略することが可能である。
【0189】
さらに、上記第1の実施形態では、フォーマット中断要求コマンドとして、スタート・ストップ・ユニット・コマンド(Start Stop Unit Command)、あるいはクローズ・セッション/トラック・コマンド(Close Session/Track Command)を用いる場合について説明したが、本発明がこれらに限定されるものではない。また、フォーマット中断要求を指示するビット位置も上記第1の実施形態に限定されるものではない。
【0190】
また、上記第1の実施形態では、図10に示されるように、ホスト50は一定周期でイベント状態要求コマンドを光ディスク装置20に送信する場合について説明したが、これに限らず、例えばテスト・ユニット・レディ・コマンド(Test Unit Ready Command)を用いても良い。このテスト・ユニット・レディ・コマンドはポーリングコマンドであり、光ディスク装置20は、イベント状態が変化するとこのポーリングコマンドに応じてイベント状態をホスト50に通知する。
【0191】
さらに、上記第1の実施形態では、ホスト50は、自動的に再開されたバックグランドフォーマット中に、フォーマットの継続あるいは中断を決定する処理を行う場合について説明したが、これに限らず、例えばユーザからの要求に応じてホスト50が発行したフォーマット要求コマンドにより行われるフォーマット(バックグランドフォーマットも含む)中であっても、前述の如くしてフォーマットの継続あるいは中断を決定する処理を行っても良い。
【0192】
また、上記第1の実施形態では、光ディスク装置20は、バックグランドフォーマットの中断が完了すると、中断完了情報としてメディアイベントコード「7h」がセットされたメディアイベントディスクリプタを送信する場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0193】
なお、上記第1の実施形態では、第1の決定プログラムは、ハードディスク56に記録されているが、他の記録媒体(CD−ROM、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応するドライブ装置を付加し、各ドライブ装置から第1の決定プログラムをロードすることとなる。また、他の記録媒体からハードディスク56に転送しても良い。さらに、ネットワークを介してハードディスク56あるいはメインメモリに転送しても良い。要するに、第1の決定プログラムがマイクロコンピュータのメインメモリにロードされれば良い。
【0194】
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を図11及び図12に基づいて説明する。
【0195】
この第2の実施形態は、フォーマットの継続あるいは中断(許可あるいは禁止)を決定する処理を、前述した第1の実施形態と異なり、光ディスク装置で行う点に特徴を有する。すなわち、ハードディスク56及びROM39に格納されているプログラムの一部のみが異なり、情報記録システムにおけるその他の構成は、前述した第1の実施形態と同様である。従って、以下においては、第1の実施形態との相違点を中心に説明するとともに、前述した第1の実施形態と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を用い、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0196】
ROM39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された後述する本発明に係るダミーデータの記録の継続あるいは中断(許可あるいは禁止)を決定するプログラム(以下、「第2の決定プログラム」という)などが格納されている。なお、光ディスク装置20の電源がオン状態になると、前記プログラムは不図示のメインメモリにロードされる。
【0197】
《記録要求コマンドを受信したときの光ディスク装置20での処理》
フォーマットの途中で排出された光ディスク15が、再度光ディスク装置20にロードされ、ホスト50から記録要求コマンドを受信したときの、光ディスク装置20における処理動作について図11を用いて説明する。フォーマット中でないときに、ホスト50から記録要求コマンドを受信すると、図11のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録要求コマンドを受信したときの処理がスタートする。なお、図11のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。また、光ディスク15に関する前提条件は、前述した第1の実施形態と同様であるものとする。
【0198】
最初のステップ921〜ステップ925では、前記第1の実施形態におけるステップ601〜ステップ605と同じ処理を行う。
【0199】
次のステップ927では、前記第1の実施形態におけるステップ607と同様にしてフォーマットが必要であるか否かを判断する。ここで、フォーマットが必要であれば、ステップ927での判断は肯定され、ステップ929に移行する。
【0200】
このステップ929では、駆動電源情報を取得するために、駆動電源情報を要求するコマンド(以下「駆動電源情報要求コマンド」という)をホスト50に送信する。ホスト50は駆動電源情報要求コマンドを受信すると、OSから駆動電源情報を取得し、光ディスク装置20に応答する。
【0201】
次のステップ931では、ホスト50からの応答を待ち、応答があるとステップ933に移行する。
【0202】
このステップ933では、ホスト50からの駆動電源情報に基づいて駆動電源の種類を求める。
【0203】
次のステップ935では、駆動電源の種類がバッテリであるか否かを判断する。駆動電源の種類がバッテリであれば、ここでの判断は肯定されステップ937に移行する。
【0204】
このステップ937では、前記ホスト50からの駆動電源情報に基づいてバッテリの残量を求める。
【0205】
次のステップ939では、バッテリの残量が予め設定されている所定量(例えば30%)未満であるか否かを判断する。バッテリの残量が所定量未満でなければ、ここでの判断は否定されステップ941に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの自動再開は許可される。
【0206】
このステップ941では、バックグランドフォーマットが自動的に再開される。バックグランドフォーマットが終了すると、記録要求コマンドを受信したときの処理を終了する。
【0207】
一方、ステップ939において、バッテリの残量が所定量未満であれば、ステップ939での判断は肯定され、記録要求コマンドを受信したときの処理を終了する。すなわち、バックグランドフォーマットの自動再開は禁止される。
【0208】
また、ステップ935において、駆動電源の種類がバッテリでなければ、ステップ935での判断は否定されステップ941に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの自動再開は許可される。
【0209】
なお、ステップ927において、フォーマットが不要であれば、ステップ927での判断は否定され、記録要求コマンドを受信したときの処理を終了する。この場合には、バックグランドフォーマットが自動的に再開されることはない。
【0210】
《バックグランドフォーマット自動再開後の光ディスク装置20での処理》
次に、光ディスク装置20でのバックグランドフォーマットの自動再開処理(図11のステップ941)について図12を用いて説明する。バックグランドフォーマットの自動再開が許可されると、CPU40のプログラムカウンタに図12のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがセットされ、バックグランドフォーマットの自動再開処理がスタートする。なお、図12のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
【0211】
最初のステップ951及びステップ953では、前記第1の実施形態におけるステップ651及びステップ653と同じ処理を行う。
【0212】
次のステップ955では、バッテリの残量が予め設定されている所定量(例えば30%)未満であるか否かを判断する。バッテリの残量が所定量未満でなければ、ここでの判断は否定されステップ957に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの継続が決定される。なお、CPU40は、バックグランドフォーマット中に、例えばタイマ割り込みなどで定期的に駆動電源情報要求コマンドをホスト50に送信し、その応答として受信した駆動電源情報に基づいてバッテリの残量を求めている。
【0213】
このステップ957では、前記第1の実施形態におけるステップ657と同様にして排出要求の有無を判断する。ここで排出要求がなければ、ステップ957での判断は否定され、ステップ959に移行する。
【0214】
このステップ959〜ステップ973では、前記第1の実施形態におけるステップ659〜ステップ673と同じ処理を行う。
【0215】
一方、ステップ955において、バッテリの残量が所定量未満であれば、ステップ955での判断は肯定されステップ975に移行する。すなわち、バックグランドフォーマットの中断が決定される。
【0216】
このステップ975では、前記第1の実施形態におけるステップ675と同様に、フォーマットフラグにフォーマット中断完了を意味する「2」をセットし、バックグランドフォーマットを終了する。ここで、ホスト50からイベント状態要求コマンドを受信すると、フォーマットフラグを参照してバックグランドフォーマットの中断が完了したことを示すコード7h(図2を参照)をメディアイベントコードにセットし、イベント状態要求コマンドに対する応答として、メディアイベントディスクリプタを割り込み処理にてホスト50に送信する。これにより、ホスト50はバックグランドフォーマットの中断が完了したことを確認することができる。
【0217】
なお、ステップ957において、排出要求があれば、ステップ957での判断は肯定され、ステップ977に移行する。
【0218】
このステップ977及びステップ979では、前記第1の実施形態におけるステップ677及びステップ679と同じ処理を行う。そして、バックグランドフォーマットを終了する。
【0219】
以上の説明から明らかなように、本第2の実施形態に係る情報記録システムでは、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムによって、情報記録装置の電源情報取得手段、決定手段及び記録制御手段が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記第2の実施形態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラムに従う処理によって実現した各手段の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは各手段の全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
【0220】
また、ROM39に格納されているプログラムのうち、図11及び図12のフローチャートで示される処理に対応するプログラムによって前記第2の決定プログラムが構成されている。
【0221】
そして、図11に示される記録要求コマンドを受信したときの処理では、ステップ929の処理によって本発明に係る記録方法の第1工程が実施され、ステップ935及び939の処理によって第2工程が実施されている。また、図12に示されるバックグランドフォーマット自動再開後の処理では、ステップ955の処理によって第2工程が実施されている。なお、この場合には、不図示の割り込み処理によって第1工程が実施されている。
【0222】
以上説明したように、本第2の実施形態に係る情報記録システム及び記録方法によると、光ディスク装置20は、バックグランドフォーマットの自動再開要求に応じて、ホスト50から駆動電源情報を取得するとともに、その駆動電源情報に基づいて、ホスト50の駆動電源がバッテリであり、かつバッテリの残量が所定量未満の場合には、バックグランドフォーマットの自動再開の禁止を決定している。これにより、ホスト50及び光ディスク装置20がバッテリで駆動され、バッテリの残量が少ない場合には、バックグランドフォーマットの自動再開が禁止されるため、バッテリの多大な消耗を防止することができる。従って、予期しない電源遮断を回避することができ、データの再生不良及び追記不可を防止することが可能となる。すなわち、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することが可能となる。
【0223】
さらに、駆動電源がバッテリであり、かつバックグランドフォーマット中には、光ディスク装置20はバッテリの残量を定期的にチェックし、バッテリの残量が所定量未満の場合には、バックグランドフォーマットの中断を決定している。すなわち、バックグランドフォーマットが許可されても、バックグランドフォーマット中にバッテリの残量が所定量未満になると、バックグランドフォーマットが中断されるため、バッテリの多大な消耗を防止することができる。
【0224】
なお、上記第2の実施形態では、情報記録システムの駆動電源がバッテリであり、かつバッテリの残量が所定量未満のときに、バックグランドフォーマットの自動再開の禁止を決定する(図11参照)場合について説明したが、これに限らず、例えばバッテリの容量が小さい場合などでは、バッテリの残量に関係なく、駆動電源がバッテリであれば、直ちにバックグランドフォーマットの自動再開の禁止を決定しても良い。すなわち、図11におけるステップ937及び939での処理を省略することが可能である。
【0225】
さらに、上記第2の実施形態では、光ディスク装置20は、自動的に再開されたバックグランドフォーマット中に、バックグランドフォーマットの継続あるいは中断を決定する処理を行う場合について説明したが、これに限らず、例えばユーザからの要求に応じてホスト50が発行したフォーマット要求コマンドにより行われるフォーマット(バックグランドフォーマットも含む)中であっても、前述の如くしてフォーマットの継続あるいは中断を決定する処理を行っても良い。
【0226】
また、上記第2の実施形態では、第2の決定プログラムは、ROM39に記録されているが、他の記録媒体(CD−ROM、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応するドライブ装置を付加し、各ドライブ装置から第2の決定プログラムをインストールすることとなる。要するに、第2の決定プログラムがCPU40のメインメモリにロードされれば良い。
【0227】
なお、上記各実施形態では、駆動電源の種類及びバッテリ残量に基づいて、フォーマット(バックグランドフォーマットも含む)の継続あるいは中断(許可あるいは禁止)を決定する場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えばバッテリの種類、及びバッテリのメーカ名なども決定条件として用いても良い。バッテリの特性が異なる場合があるからである。
【0228】
さらに、上記各実施形態において、駆動電源がバッテリからAC電源に切り替えられた場合には、フォーマット中断要求コマンドは送信されない。
【0229】
なお、上記各実施形態では、バックグランドフォーマットに伴うダミーデータの記録が行われる場合について説明したが、これに限らず、ダミーデータの記録を伴う処理であれば、フォーマット以外の処理についても本発明を適用することが可能である。
【0230】
また、上記各実施形態では、光ディスク15がDVD+RWの場合について説明したが、これに限られるものではなく、ダミーデータの記録を伴う処理が行われる情報記録媒体であれば良い。なお、その場合には、使用される情報記録媒体に対応した光ディスク装置が用いられることとなる。
【0231】
さらに、上記各実施形態において、ホスト50と光ディスク装置20とは、同一の筐体内に配置されていても良いし、個別の筐体内に配置されても良い。
【0232】
なお、上記各実施形態では、情報記録装置として、ユーザデータの記録と再生とが可能な光ディスク装置が用いられる場合について説明したが、これに限らず、ユーザデータの記録のみを行なう光ディスク装置であっても良い。
【0233】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録方法によれば、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができるという効果がある。
【0234】
また、本発明に係るプログラム及び記録媒体によれば、情報記録システムで用いられ、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができるという効果がある。
【0235】
また、本発明に係る情報処理装置及び情報記録装置によれば、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができるという効果がある。
【0236】
また、本発明に係る情報記録システムによれば、駆動電源の消耗を抑制するとともに、駆動電源の有効利用を促進することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報記録システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、それぞれDVD+RWの記録領域の構成を説明するための図である。
【図3】メディアイベントコードを説明するための図である。
【図4】ブランクディスクが光ディスク装置にロードされたときに、フォーマットの許可あるいは禁止を決定するホストでの処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】光ディスク装置で行われるブランクディスクに対するバックグランドフォーマットを説明するためのフローチャートである。
【図6】途中でフォーマットが中断された光ディスクにユーザデータを記録するときに、光ディスク装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】バックグランドフォーマットが自動的に再開されたときに、バックグランドフォーマットの継続あるいは中断を決定するホストでの処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】バックグランドフォーマット中にバッテリの残量に基づいてバックグランドフォーマットの継続あるいは中断を決定するホストでの処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】自動的に再開されたバックグランドフォーマットを説明するためのフローチャートである。
【図10】フォーマット中断要求コマンドを送信した後のホストでの中断確認処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】バックグランドフォーマットの自動再開を許可あるいは禁止する決定を光ディスク装置で行う場合の光ディスク装置での処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】バックグランドフォーマット中にバッテリの残量に基づいてフォーマットを継続あるいは中断する決定を光ディスク装置で行う場合の光ディスク装置での処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…情報記録システム、15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク装置(情報記録装置)、39…ROM(記録媒体)、40…CPU(記録制御手段、電源情報取得手段、決定手段、中断手段、通知手段)、50…ホスト(情報処理装置)、52…主制御装置(電源情報取得手段、決定手段、発行手段、確認手段)、56…HDD(記録媒体)。

Claims (29)

  1. 情報記録媒体に情報を記録する記録方法であって、
    前記情報記録媒体へのダミーデータの記録が開始された場合に、駆動電源の種類に関する情報を取得する第1工程と;
    前記駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する第2工程と;を含む記録方法。
  2. 前記第2工程では、前記駆動電源の種類がバッテリの場合に、前記ダミーデータの記録の中断を決定することを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 前記ダミーデータの記録は、自動再開によるバックグランドフォーマット、ユーザの指示によるバックグランドフォーマット及びユーザの指示によるフォーマットのうちのいずれかに伴う処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録方法。
  4. 情報記録装置とともに情報記録システムを構成する情報処理装置で用いられるプログラムであって、
    情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、駆動電源の種類に関する情報を取得する手順と;
    前記駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の許可あるいは禁止を決定する手順と;
    前記決定の結果、ダミーデータの記録を許可した場合にのみ、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドを前記情報記録装置に発行する手順と;を前記情報処理装置に実行させるプログラム。
  5. 前記決定する手順では、前記駆動電源の種類がバッテリである場合に、前記情報処理装置に前記ダミーデータの記録の禁止を決定させることを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記ダミーデータの記録は、自動再開によるバックグランドフォーマット、ユーザの指示によるバックグランドフォーマット及びユーザの指示によるフォーマットのうちのいずれかに伴う処理であることを特徴とする請求項4又は5に記載のプログラム。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 情報記録装置を介して情報記録媒体にアクセス可能な情報処理装置であって、
    前記情報記録媒体へのダミーデータの記録開始後に、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;
    前記電源情報取得手段で取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する決定手段と;を備える情報処理装置。
  9. 前記決定手段は、前記駆動電源の種類がバッテリである場合に前記ダミーデータの記録の中断を決定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記決定手段でダミーデータの記録の中断が決定された場合に、ダミーデータの記録の中断を要求するコマンドを発行する発行手段を更に備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理装置。
  11. 前記発行手段は、前記ダミーデータの記録の中断を要求するコマンドとして、所定のビット位置にダミーデータの記録の中断要求情報がセットされたスタート・ストップ・ユニット・コマンドを発行することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記所定のビット位置は、ディスクリプタブロックのバイト4のビット0とビット1であり、前記中断要求情報として前記ビット位置にそれぞれ0がセットされていることを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記発行手段は、前記ダミーデータの記録の中断を要求するコマンドとして、所定のビット位置にダミーデータの記録の中断要求情報がセットされたクローズ・セッション/トラック・コマンドを発行することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  14. 前記所定のビット位置は、ディスクリプタブロックのバイト2のビット0とビット1であり、前記中断要求情報として前記ビット位置にそれぞれ0がセットされていることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記ダミーデータの記録の中断を要求するコマンドが発行された場合に、前記ダミーデータの記録が中断されたことを確認する確認手段を更に備えることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記確認手段は、定期的にゲット・イベント/ステイタス・ノティフィケーション・コマンドを発行することを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 情報記録装置を介して情報記録媒体にアクセス可能な情報処理装置であって、
    前記情報記録媒体へのダミーデータの記録要求に応じて、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;
    前記電源情報取得手段で取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の許可あるいは禁止を決定する決定手段と;
    前記決定の結果、ダミーデータの記録を許可した場合にのみ、前記情報記録媒体へのダミーデータの記録を要求するコマンドを発行する発行手段と;を備える情報処理装置。
  18. 前記決定手段は、前記駆動電源の種類がバッテリの場合に前記ダミーデータの記録の禁止を決定することを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 前記ダミーデータの記録を要求するコマンドは、フォーマット・ユニット・コマンドであることを特徴とする請求項17又は18に記載の情報処理装置。
  20. 前記ダミーデータの記録は、自動再開によるバックグランドフォーマット、ユーザの指示によるバックグランドフォーマット及びユーザの指示によるフォーマットのうちのいずれかに伴う処理であることを特徴とする請求項8〜19のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  21. 情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置であって、
    前記情報記録媒体へのダミーデータの記録中に、駆動電源の種類に関する情報を取得する電源情報取得手段と;
    前記電源情報取得手段にて取得された駆動電源の種類に関する情報に基づいて、前記ダミーデータの記録の継続あるいは中断を決定する決定手段と;
    前記決定手段で、前記ダミーデータの記録の継続が決定された場合にのみ、前記ダミーデータの記録を行う記録制御手段と;を備える情報記録装置。
  22. 前記決定手段は、前記駆動電源の種類がバッテリである場合に前記ダミーデータの記録の中断を決定することを特徴とする請求項21に記載の情報記録装置。
  23. 前記決定手段で前記ダミーデータの記録の中断が決定された場合に、前記ダミーデータの記録の中断処理を行う中断手段を更に備えることを特徴とする請求項21又は22に記載の情報記録装置。
  24. 前記中断手段でのダミーデータの記録の中断処理が完了すると、ダミーデータの記録の中断完了情報を外部装置に通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項23に記載の情報記録装置。
  25. 前記通知手段は、前記中断完了情報を示すコードをメディアイベントディスクリプタのメディアイベントコードにセットして通知することを特徴とする請求項24に記載の情報記録装置。
  26. 前記中断完了情報を示すコードは7hであることを特徴とする請求項25に記載の情報記録装置。
  27. 前記ダミーデータの記録は、自動再開によるバックグランドフォーマット、ユーザの指示によるバックグランドフォーマット及びユーザの指示によるフォーマットのうちのいずれかに伴う処理であることを特徴とする請求項21〜26のいずれか一項に記載の情報記録装置。
  28. 情報記録媒体に情報を記録する情報記録システムであって、
    請求項8〜20のいずれか一項に記載の情報処理装置と;
    前記情報処理装置からの指示に応じて前記情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置と;を備える情報記録システム。
  29. 情報記録媒体に情報を記録する情報記録システムであって、
    請求項21〜27のいずれか一項に記載の情報記録装置と;
    前記情報記録装置を制御する情報処理装置と;を備える情報記録システム。
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