JPH089403A - カラー画像表示装置 - Google Patents

カラー画像表示装置

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Publication number
JPH089403A
JPH089403A JP6137305A JP13730594A JPH089403A JP H089403 A JPH089403 A JP H089403A JP 6137305 A JP6137305 A JP 6137305A JP 13730594 A JP13730594 A JP 13730594A JP H089403 A JPH089403 A JP H089403A
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JP
Japan
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signal
color
image display
display device
color image
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Pending
Application number
JP6137305A
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English (en)
Inventor
Akira Kanai
章 金井
Akifumi Kodama
昌文 児玉
Masaki Yamakawa
正樹 山川
Junya Takahashi
純也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像度が低下することなく、記憶装置の記憶
容量を減らした安価なカラー画像表示装置を得る。 【構成】 複合映像信号を面順次信号発生器により面順
次RGB信号に変換する。面順次RGB信号は、単色の
画像表示装置に送られ白黒表示される。この表示を着色
装置により表示された信号に同期して着色する。この着
色された表示画像が、人間の目の中であたかも同時に表
示されたように合成されることでカラー画像を得ること
ができる。この面順次信号発生器は、複合映像信号変換
器を記憶しもとの3倍の速度の複合映像信号に変換する
記憶装置、3倍の複合映像信号を輝度信号(Y)と搬送
色信号(C)に分離するY/C分離器、輝度信号と搬送
色信号を変換し、赤、緑、青の3色の色信号を出力する
色復調器、3色の色信号を順次切り換えることで、面順
次RGB信号を出力する切換装置より構成される。記憶
装置は、A/D変換器、メモリ、D/A変換器から構成
されるが複合映像信号のみを記憶するので従来は3組必
要であったものが、各1組有ればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単色の画像表示装置
と着色装置で面順次信号を用いてカラー画像を表示する
カラー画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1 図69は、従来例1の赤(R)、緑(G)、青(B)の
原色信号を入力するカラー画像表示装置の概略的な構成
図である。図において、67は面順次信号発生器、24
は面順次信号発生器を制御する制御回路5の基準クロッ
クを発生する基準クロック発生回路、4は面順次信号発
生器67の出力を表示する単色の画像表示装置、5は単
色の画像表示装置4を着色する着色装置である。図70
は、従来例1の面順次信号発生器67の構成図である。
図において、6は入力されたR、G、Bのそれぞれの信
号をディジタルデータに変換するA/D変換器、7はA
/D変換器6のデータを記憶するメモリ、8はメモリ7
の読み出したデータをアナログ信号に変換するD/A変
換器、9は複数のA/D変換器6とメモリ7とD/A変
換器8で構成された記憶装置10の複数の出力を切り換
える切換装置である。このメモリ7には、書き込みと読
み出しが同時に行なうことのできるデュアルポートメモ
リが使用されている。
【0003】図71は、従来例1の面順次信号発生器6
7の制御信号のタイミングについての説明図である。図
において、(1)は垂直同期期間に関係する信号のタイ
ミングであり、垂直同期信号VDに対しての複数の書き
込み制御信号W、読み出し制御信号R、RGB選択信号
Sのタイミングを示す。(2)は水平同期期間に関係す
る信号のタイミングであり、水平同期信号HDと基準ク
ロックCKのタイミングを示す。水平同期信号の期間に
基準クロックが909クロック入力される。(3)は基
準クロックに関係する信号を示し、基準クロックCKに
対するA/DクロックADC、D/AクロックDACの
タイミングを示す。基準クロックCKとDACKは、同
じ周波数のクロックであり、ADCKは、DACKの1
/3の周波数であることがわかる。図72は、従来例1
の記憶装置10内の各データについての説明図である。
図において、(1)はA/D変換器6の出力データを、
(2)はメモリ7の出力データを、(3)はRGB選択
信号Sによって切り換えられた切換器9の出力データ
を、(4)書き込みアドレスと読み出しアドレスを表わ
したものである。この図に示すように書き込みを読み出
しが追い越す、画像の追い越し現象が発生することがわ
かる。
【0004】図73は、従来例1の追い越し現象が発生
した時に画面にどのように表示されるかについての説明
図である。図において、(1)テレビ映像を表示した画
面例、(2)は従来例1での面順次RGB信号を表示し
た画面例を表わす。図より、通常のテレビ映像が1フィ
ールドめを表示する間にR、G、Bの1フィールド分の
画面を順次表示することがわかる。この時、Gの画面で
は0フィールドと1フィールドの映像が画面の中央で切
り換えられたように表示される(以下この現象を追い越
しとする)。これが追い越しの発生した画面である。
【0005】図74は、従来例1の基準クロック発生回
路24の構成図である。図において、70は位相比較器
68の位相比較出力電圧PCより電圧に応じて発振する
電圧制御発振器(以下VCO)、69の基準クロックC
Kを909分周し出力する周波数変換回路である。この
とき68はこの周波数変換回路の出力PLLHと水平同
期信号HDとの位相を比較しその位相差を電圧に変換し
て出力する。基準クロック発生回路24は、電圧制御発
振器69と周波数変換回路70と位相比較器68によっ
て構成され、PLL動作を行ない、水平同期信号HDに
同期した基準クロックCKを発生する。図75は、従来
例1のメモリ7の映像の書き込み、読み出しについての
説明図である。図において、水平、垂直同期期間の映像
信号の書き込まれる前アナログ信号と読み出された後、
D/A変換した後のアナログ信号波形を表わす。ここで
はRだけを例としてあげる。R、G、Bともに同じ動作
となる。図76は、従来例1のメモリ容量についての説
明図である。図において、水平方向の書き込み画素(ド
ット)を303とするときの1画面を記憶するのに必要
なメモリ容量を計算によって説明する。図76より明ら
かなように、1,908,900ビットのメモリ容量が
必要となる。
【0006】図77は、従来例1のメモリ7の書込方式
を図で表わしたものである。図において、メモリは垂直
同期信号VDに同期した制御信号で書き込みをリセット
する。水平同期信号には関係なく入力されたクロック数
で書き込み、読み出しを行なう。図78は、従来例1の
白黒陰極線管(以下CRT)による単色の画像表示装置
4の構成図である。図において、面順次RGB信号Mを
表示する単色の画像表示装置は、偏向制御回路72とC
RT71から構成される。制御回路からの水平制御信号
HS、垂直制御信号VSより、偏向制御回路は、水平偏
向パルスHP、垂直偏向パルスVPによってCRTの偏
向を行なう。図79は、従来例1の色フィルタによる着
色装置5の構成図である。図において、49は着色制御
信号CSよりモータを制御するモータ制御信号MSを出
力するモータ制御回路、48はモータ制御信号MSによ
って複数の原色信号に対応するフィルタで構成された色
フィルタ47を単色の画像表示装置の表示面の前面で、
面順次RGB信号に同期して同色のフィルタを同期して
回転させるモータである。
【0007】次に、上記構成の従来例1の動作を説明す
る。各R、G、Bの信号は、面順次信号発生器に入力さ
れ、制御回路より送られる制御信号より記憶装置に記憶
される。記憶装置の内部では、それぞれの信号が異なっ
たA/D変換器でA/DクロックADCに同期してディ
ジタルデータに変換される。変換されたディジタルデー
タをメモリにADCで書き込み記憶する。記憶したデー
タを、書き込み時の3倍の速度のD/AクロックDAC
で読み出す。D/A変換器は各メモリ出力のディジタル
データをDACでアナログ信号に変換する。図72のよ
うにA/D変換器、メモリの出力データは、各フィール
ドを記憶する。このときメモリ7Gでは、書き込みと読
み出しを同時に行なうので、書き込みと読み出しのアド
レスの間に追い越しが生じる。3倍の速度で読み出すと
き、メモリGではちょうど真ん中のあたりで追い越しが
おこることになる。図72に示すように、1フィールド
(1/60秒)ごとに高速で移動するような画像で追い
越しがおこる。
【0008】このように追い越しがおこると、画像が正
しく表示されない状態になる。実際には、緑の信号のみ
でおこり、視感上は画面の真ん中に線が入ったように見
えてしまう問題がある。各制御信号を出力する制御回路
は、基準クロック発生回路の出力する基準クロックCK
によりつくられる。図73のように基準クロック発生回
路は、水平同期信号HDに同期したクロックを出力す
る。このクロックは、水平同期期間に一定数のクロック
が出力されるように制御されるので、水平同期信号が乱
れるビデオの再生信号などジッタを含んだ画像でも変化
がない。映像信号中の垂直同期信号、水平同期信号は、
図74に示すように、同時にメモリに書き込まれ読み出
される。この記憶装置の構成ではA/D変換器、メモ
リ、D/A変換器が各3組が必要となる。特に、A/D
変換器とメモリは高価であるので、このカラー画像表示
装置の中での記憶装置が、コストにしめる割合は大き
い。図75のように従来例1のメモリ容量は、約1.9
Mビット必要となる。このときメモリには、図76のよ
うに連続で書き込まれ、読み出される。基準クロック
が、前記のとおり水平同期期間のクロック数が一定値に
なるように制御されているので、連続でメモリに書き込
み、連続で読み出しても同期がずれることなく読み出す
ことができる。記憶装置10の各出力は、入力時の各
R、G、Bの信号が3倍の速度となって出力される。
【0009】この信号を切換装置でもとのR、G、Bの
信号の垂直同期信号の1/3の期間毎に順番に切り換
る。この動作は、制御回路からの複数の制御信号Sによ
って制御されている。切換器の出力は面順次RGB信号
Mとなって単色の画像表示装置に送られる。図77のよ
うに単色の画像表示装置は、CRTと偏向制御回路によ
って構成され、垂直および水平の偏向は、通常のTVの
3倍の速度で偏向パルスに対応できるものを使用する。
CRTでは、通常の表示速度の3倍の速度で表示するよ
うに偏向制御回路72で制御される。図78のように、
CRTの表示面の前面に対向するように色フィルタを回
転させる。色フィルタは、面順次RGB信号の原色信号
に合せて同色のフィルタが前面にくるようにモータ制御
回路によってモータの回転が制御される。表示面で白黒
に光った映像が色フィルタで着色され通常の3倍の速度
で表示される。各赤、緑、青の信号の1フィールド分
が、1フィールドの間に表示される。この色フィルタを
通した画面を人間が見ると目の中で3色が合成され、カ
ラー映像となる。このように従来例1は構成されている
ので追い越しが発生する問題と、高価な記憶装置が大量
に必要となるので高価になる問題がある。
【0010】従来例2 以下、各図において従来例1の各図で説明したものと同
一の機能または同一の部分には同一の符号を付して、そ
の詳しい説明を省略する。図80は、従来例2の赤
(R)、緑(G)、青(B)の原色信号を入力し追い越
しの発生しないよう構成したカラー画像表示装置の概略
的な構成図である。図において、73は追い越しの発生
しない面順次信号発生器、24は面順次信号発生器を制
御する制御回路3の基準クロックを発生する基準クロッ
ク発生回路、4は面順次信号発生器73の出力を表示す
る単色の画像表示装置、5は単色の画像表示装置4を着
色する着色装置である。
【0011】図81は、従来例2の面順次信号発生器7
3の構成図1である。図において、6は入力されたR、
G、Bのそれぞれの信号をディジタルデータに変換する
A/D変換器、7はA/D変換器6のデータを記憶する
メモリ、8はメモリ7の読み出したデータをアナログ信
号に変換するD/A変換器、9は複数のA/D変換器6
とメモリ7とD/A変換器8で構成された記憶装置74
の複数の出力を切り換える切換装置である。27は、メ
モリ7Gと7G’のディジタル出力をW’により切換え
る切換装置である。図の中で,で示された部分は、追い
越しを発生させない為に従来例1よりあらたに追加され
た部分を示す。図82は、従来例2の面順次信号発生器
73の構成図1における制御信号のタイミングについて
の説明図である。図において、(1)は垂直同期期間の
書き込み及び読み出しの制御信号のタイミングを、
(2)は水平同期期間の書き込み及び読み出しの制御信
号のタイミングを、(3)は基準クロックおよびA/
D,D/Aのクロックのタイミングを示す。(1)のと
き複数の書き込み制御信号WよりWE及びWE’を、複
数の読み出し制御信号よりREとRE’とRE’’を、
複数のRGB選択信号よりSRとSGとSBなど制御信
号の一部のタイミングを示す。
【0012】図83は、従来例2の記憶装置74内の各
データについての説明図である。図において、(1)は
A/D変換器6の出力データを、(2)はメモリ7およ
び追い越し用メモリ7’の出力データを、(3)は複数
の書き込み制御信号Wの1つの信号であるWEを、
(4)はRGB選択信号Sによって切り換えられた切換
器9の出力データを示す。これにより出力データに追い
越しが発生しないことがわかる。図84は、従来例2の
画面についての説明図である。図において、(1)テレ
ビ映像の表示例、(2)は従来例2での面順次RGB信
号の表示例を表わす。この時、Gの画面では0フィール
ド時の画像が表示される。従来例1の画面例と比較して
追い越しが発生していないことがわかる。
【0013】図85は、従来例2の面順次信号発生器7
3の構成図2である。図において、6は入力されたR、
G、Bのそれぞれの信号をディジタルデータに変換する
A/D変換器、7はA/D変換器6のデータを記憶する
メモリ、8はメモリ7の読み出したデータをアナログ信
号に変換するD/A変換器、9は複数のA/D変換器6
とメモリ7とD/A変換器8で構成された記憶装置75
の複数の出力を切り換える切換装置である。構成図1と
異なり切換装置9によりD/A変換器8Gと8G’の出
力をRGB選択信号S’により切換える。
【0014】図86は、従来例2の面順次信号発生器7
3の構成図2における制御信号のタイミングについての
説明図である。図において、(1)は垂直同期期間に関
係する信号のタイミングであり、垂直同期信号VDに対
しての複数の書き込み制御信号W、読み出し制御信号
R、追い越し用RGB選択信号S’、追い越し用書き込
み制御信号W’、追い越し用読み出し制御信号R’のタ
イミングを示す。図87は、従来例2のメモリ容量につ
いての説明図である。図において、水平方向の書き込み
画素(ドット)を303とするときの1画面を記憶する
のに必要なメモリ容量を計算によって説明する。追い越
し用のメモリが増えた分、全体の容量が増えている。図
87から明らかなように、追い越しを考えると、 636,300ビット×(3色+1フィールド)=2,
545,200ビット のメモリ容量が必要である。
【0015】次に、上記構成の従来例2の動作について
説明する。従来例2は、従来例1で発生する追い越しに
対応したもので従来例2では追い越しは、発生しない。
図80のように従来例2は、従来例1と同様の構成で、
面順次信号発生器と制御回路からの出力が異なる。図8
1の面順次信号発生器の構成図1ように追い越しの発生
するG信号の記憶用にメモリ7Gにメモリ7G’を追加
し、7Gと7G’で交互に書き込みと読み出しを行な
う。この制御は、複数の書き込み制御信号Wおよび
W’、複数の読み出し信号RおよびR’で制御される。
メモリ7Gと7G’は切換装置27GでD/A変換器8
Gの入力の信号を切り換える。これにより書き込みと読
み出しの速度の割合が3倍であるときG信号の追い越し
は発生しない。追い越しのないGの信号を垂直同期信号
VDから2番目に切換装置9で切り換えることで、追い
越しのない面順次RGB信号を得ることが出来る。基準
クロック発生回路2、単色の画像表示装置4、着色装置
5は従来例1と同様に動作する。これにより追い越しの
無いカラー画像を得ることが出来る、カラー画像表示装
置を構成できる。
【0016】面順次信号発生器のメモリはG信号のみに
メモリを新しく追加したが、他のメモリにも追加するこ
とで、書き込みと読み出しの割合が変わっても対応でき
る。しかし3倍の速度で行なう時は、1つの信号に対策
すればよく効率的であるのでよく利用されている。また
この従来例ではGのみで追い越しに対応しているがRま
たはBの信号でも同様に可能である。3倍以外の速度の
時でも、RおよびBにメモリを追加することで追い越し
を防ぐことができる。図82は、従来例2の面順次信号
発生器の構成例1の制御信号を説明したものである
(1)は垂直同期信号の期間に変化する信号を表わす。
複数の書き込み制御信号のひとつであるWEとWE’
は、垂直同期信号に同期して交互に書き込みをメモリに
行なわせる信号である。複数の読み出し信号であるRE
はR、Bの信号を常時読み出す制御信号であり、RE’
とRE’’は垂直同期信号に同期してG信号用は交互に
読み出す制御信号である。複数のRGB選択信号Sは従
来例1と同様に垂直同期信号に同期してR、G、Bの信
号を切り換えるように動作する。(2)および(3)
は、従来例1と同様に動作する。
【0017】図83は、従来例2の面順次信号発生器内
でのデータの変化を表わしたもので、(1)はA/D変
換器より出力されるデータで、たとえばR信号なら、R
0、R1、R2…と1フィールド毎にデータが変化す
る。(2)はこの時のメモリの出力を表わしており書き
込まれた0、1、2のフィールドを読み出している。
R、Bは従来例1と同様である。G信号は、書き込みを
1フィールド毎に行なっていないので、追い越しの発生
しないフィールドがある。図に示すように1フィールド
めを書き込んでいる時は、R、G、Bの順番で読み出せ
ばよく、2フィールドめを書き込んでいる時はR、
G’、Bを読み出すようにすればよい。(3)の書き込
み信号制御信号WEで0フィールドは、G用のメモリに
書き込み、1フィールドはG’用のメモリに書き込まれ
る。このあと交互に書き込み読み出す。(4)の切換装
置の出力に示すようにR0、G0、B1、R1、G1、
B2…と元の1フィールドの1/3の期間で切り換る。
このデータが示すように従来例2では、追い越しが発生
しない。
【0018】実際には、図84に示すようになる。
(1)は動きの早いテレビ映像を表示したもので人間が
左側より右側に移動している姿を示す。従来例2のカラ
ー画像表示装置で(1)の3フィールドで左側から右側
へ移動する映像を従来例1と同様に(2)に示す。従来
例1と異なり同一フィールドが3回、追い越し無しに連
続して表示される事がわかる。図85は従来例2の面順
次信号発生器の構成を図81の構成図1の他の構成で表
わした構成例2である。構成例2は、構成例1ではD/
A変換器の前GおよびG’のディジタル信号を切り換え
たが、切り換えずにD/A変換器をもう1つ設け、アナ
ログ信号を切換装置によって切り換える構成となってい
る。図86は構成例2の制御信号を示したもので構成例
1とはRGB選択信号に切換装置を切り換える出力があ
る(SG、SG’)。
【0019】図87より従来例2メモリの容量は次のよ
うになる。水平は303ドット、垂直は262.5ライ
ンで従来例1と1画面分のメモリ容量は同じである。従
来例2は追い越し分も含めると4画面分(R、G、B、
G’)必要であるので従来例1と較べると、1画面分メ
モリを多く必要とする。このように従来例2は、従来例
1の問題点である追い越しを解決したカラー画像表示装
置を構成できる。しかし、メモリの総容量が増えるので
コストが上昇する問題が残る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー画像表示
装置は、以上のように構成されているので、赤、緑、青
の3色の原色信号を記憶しなければならず、記憶装置に
高価なA/D変換器やメモリを多く必要とするため、高
価なシステムとなる問題点があった。また、着色装置が
CRTと色フィルタで構成されているので、明るさが足
りなかったり、システム全体での体積が大きくなる問題
点があった。
【0021】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、記憶装置に直接に原色信号を
記憶せず、記憶する方法や信号の形式を変えることで、
解像度を低下させないでA/D変換器やメモリ容量を減
らすことができるので、安価なシステムを得ることがで
き、また光伝導型ライトバルブやカラー液晶シャッター
を使用することで、明るい画像と小型化を可能としたカ
ラー画像表示装置を得る事を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるカラー
画像表示装置においては、1つのカラー映像信号からな
る原色以外の複数の映像信号を入力する入力手段と、入
力された複数の映像信号を記憶しn倍の速度で読み出す
記憶手段と、記憶手段から読み出された出力より複数の
単色の原色信号に変換する変換手段と、複数の単色の原
色信号を面順次で切り換える切換手段と、記憶手段と変
換手段と切換手段とからなる面順次信号発生手段と、垂
直走査および水平走査を通常の速度のn倍で行なう単色
の画像表示手段と、単色の画像表示手段の表示面に対向
するように配置された着色手段と、面順次信号発生手段
と単色の画像表示手段と着色手段と制御する制御手段
と、制御手段の基準クロックを発生する基準クロック発
生手段とを備え、制御手段は、単色の画像表示手段の表
示に合わせて着色手段が同期して同色に着色するように
動作するように構成したものである。
【0023】また、入力手段には輝度信号と搬送色信号
が入力され、記憶手段は輝度信号と搬送色信号を記憶し
n倍の速度読み出し、変換手段は色復調器で構成された
ものである。
【0024】また、入力手段には輝度信号と複数の色差
信号が入力され、記憶手段は輝度信号と複数の色差信号
を記憶しn倍の速度読み出し、変換手段はマトリックス
回路で構成されたものである。
【0025】また、入力手段には複合映像信号が入力さ
れ、記憶手段は複合映像信号を記憶しn倍の速度読み出
し、変換手段は読み出された記憶手段の出力を輝度信号
と搬送色信号に分離するY/C分離回路とこのY/C分
離回路の出力信号が入力される色復調回路とで構成され
たものである。
【0026】また、記憶手段は、入力手段に入力された
同一のカラー映像からなる複数の映像信号を所定の割合
で記憶しn倍の速度で読み出すように構成したものであ
る。さらにまた、入力手段には赤(R)、緑(G)、青
(B)の3原色が入力され、記憶手段は赤(R):緑
(G):青(B)の割合を1:2:1の割合で記憶する
よう構成したものである。
【0027】また、記憶手段は、入力手段に入力された
同一のカラー映像からなる複数の映像信号を記憶する際
に、垂直同期信号および水平同期信号のいずれか一方あ
るいはいずれをも記憶しないように構成したものであ
る。また、記憶手段によって書き込みと読み出しを同時
に行なうことにより発生する画像の追い越し現象を発生
させないように、記憶手段に記憶される各信号に対して
追い越し用メモリを設けたものである。
【0028】また、記憶手段は、記憶される輝度信号に
対して書き込みと読み出しを同時に行なうことにより発
生する画像の追い越し現象を発生させないように追い越
し用メモリを設けたものである。また、面順次信号発生
手段の出力信号は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3
原色信号となるように構成したものである。
【0029】また、n倍の速度を3倍としたものであ
る。また、面順次信号発生手段は、所定の期間に集中し
て出力するように構成したものである。また、基準クロ
ック発生手段は、色副搬送波周波数の逓倍のクロック信
号を発生するように構成したものである。さらにまた、
基準クロック発生手段は、色副搬送波周波数の逓倍の4
または8または12逓倍のクロック信号を発生するよう
に構成したものである。さらにまた、変換手段における
信号処理は、デジタル信号で処理されるように構成した
ものである。
【0030】また、記憶手段は、記憶する信号の間のク
ロック数が一定数でなくとも水平同期信号より一定数の
アドレスごとにメモリに記憶させるように構成したもの
である。また、記憶手段は、記憶する信号を水平同期信
号より一定の位相でサンプリングしてメモリに記憶させ
るように構成したものである。また、入力手段に入力さ
れる輝度信号と複数の色差信号において、複数の色差信
号はR−Y信号とB−Y信号の2つの信号であるように
構成したものである。さらにまた、記憶手段は、入力さ
れた輝度信号と2つの色差信号R−Y信号とB−Y信号
に対して、輝度信号:R−Y信号:B−Y信号を4:
1:1の割合でメモリに記憶させるように構成したもの
である。
【0031】また、着色手段は、カラー液晶シャッター
を用いて構成したものである。また、着色手段前面に電
磁波除去用フィルタを設けたものである。また、切換手
段において、面順次信号に水平同期信号および垂直同期
信号を付加するように構成したものである。さらにま
た、切換手段において、水平同期信号および垂直同期信
号の幅をもとの同期信号の1/nよりも大きく付加する
ように構成したものである。
【0032】また、単色の画像表示手段が垂直走査およ
び水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏向パル
スを制御手段内部で発生させるように構成したものであ
る。さらにまた、単色の画像表示手段が垂直走査および
水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏向パルス
を制御手段内部に設けた読み出し専用メモリより出力さ
せるように構成したものである。
【0033】また、単色の画像表示手段を有しn倍の速
度で走査するカラー画像表示装置において、単色の画像
表示手段と、単色の画像表示手段と対向するように前面
に設けられた第1の着色手段と、第1の着色手段からの
光を受ける光伝導型液晶ライトバルブを用いた空間光増
幅手段と、光源と、この光源と対向するように前面に設
けられた第2の着色手段と、偏光ビームスプリッタとを
備え、偏光ビームスプリッタを第1の着色手段と第2の
着色手段との間に配置し、光源からの光を略90度の角
度で反射し光伝導型ライトバルブの読み出し面に投写さ
せ、光伝導型液晶ライトバルブの読み出し面からの反射
光をそのまま通過するように構成したものである。
【0034】また、記憶手段は、入力される複数の映像
信号を切り換え処理することにより1つのA/D変換器
を共用して用いる構成としたものである。さらにまた、
単色の画像表示手段は、光源とn倍の速度で表示できる
白黒液晶パネルとで構成したものである。
【0035】
【作用】上記のように構成されたカラー画像表示装置に
おいては、信号の形式にこだわらない複数の映像信号が
入力される面順次信号発生手段を用いたカラー画像表示
装置の実現を可能とする。また、入力手段には輝度信号
と搬送色信号が入力され、記憶手段は輝度信号と搬送色
信号を記憶しn倍の速度読み出し、変換手段は色復調器
で構成したので、記憶手段は輝度信号と搬送色信号を記
憶すればよく、記憶手段が必要とするメモリ容量を少な
くする。また、入力手段には輝度信号と複数の色差信号
が入力され、記憶手段は輝度信号と複数の色差信号を記
憶しn倍の速度読み出し、変換手段はマトリックス回路
で構成したので、記憶手段が必要とするメモリ容量を少
なくする。
【0036】また、入力手段には複合映像信号が入力さ
れ、記憶手段は複合映像信号を記憶しn倍の速度読み出
し、変換手段は読み出された記憶手段の出力を輝度信号
と搬送色信号に分離するY/C分離回路とこのY/C分
離回路の出力信号が入力される色復調回路とで構成した
ので、記憶手段が必要とするメモリ容量を少なくする。
また、記憶手段は、入力手段に入力された同一のカラー
映像からなる複数の映像信号を所定の割合で記憶しn倍
の速度で読み出すように構成したので、画像に影響の少
ない映像信号のメモリ量を減らすことを可能とし、解像
度をあまり劣化させることなく記憶手段が必要とするメ
モリ容量を少なくする。
【0037】さらにまた、入力されるR、G、Bの3原
色の割合を1:2:1で記憶するよう構成したので、解
像度をあまり劣化させることなく記憶手段が必要とする
メモリ容量を少なくする。また、記憶手段は、同期信号
をメモリに記憶しないので、解像度を劣化させることな
く記憶手段が必要とするメモリ容量を少なくする。ま
た、記憶手段によって書き込みと読み出しと同時に行な
うことにより発生する画像の追い越し現象を発生させな
いように、記憶手段に記憶される各信号に対して追い越
し用メモリを設けたので、追い越しによる画像の劣化を
防止する。
【0038】また、輝度信号に対してのみ追い越し用メ
モリを設け、輝度信号による追い越しをなくしたので、
追い越しによる画像の劣化を軽減し、かつ記憶手段のメ
モリ容量をさほど増加させない。また、面順次信号発生
手段の出力信号をR、G、Bの3原色信号に限定したの
で、汎用的な投写型ビデオプロジェクタへの適用を容易
にする。また、書き込みと読み出しの速度の割合を3倍
としたので、メモリ読み出し速度が実用上の限界内で、
かつ、フリッカの発生しない実用的に装置を実現する。
【0039】また、面順次信号発生手段は水平および垂
直の所定の期間に集中して出力するように構成したの
で、ビデオの再生画像のような非標準信号が入力されて
も、画像が乱れない。また、基準クロック発生手段は色
副搬送波に同期した色副搬送波周波数の逓倍のクロック
信号を発生するように構成したので、搬送色信号を正確
に復調する。さらにまた、基準クロック発生手段は色副
搬送波周波数の逓倍の4または8または12逓倍のクロ
ック信号を発生するように構成したので、搬送色信号を
正確に復調でき、かつ、実用的なクロック信号を有した
装置を実現する。
【0040】さらにまた、原色信号に変換する変換手段
の信号処理をデジタル信号で処理されるように構成した
ので、変換手段は安価な構成で実現でき、かつ、性能を
劣化させない。また、記憶手段は記憶する信号の間のク
ロック数が一定数でなくとも水平同期信号より一定数の
アドレスごとにメモリに記憶させるように構成したの
で、水平同期期間のクロック数が変化しても、画像の乱
れを発生させない。また、記憶手段は記憶する信号を水
平同期信号より一定の位相でサンプリングしてメモリに
記憶させるように構成したので、各原色信号の位相ずれ
や、直線が歪んで表示されない。
【0041】また、入力手段に入力される輝度信号と複
数の色差信号において、複数の色差信号はR−Y信号と
B−Y信号の2つの信号であるように構成したので、少
ない信号から3原色信号を正確、かつ、容易に生成でき
る。さらにまた、記憶手段、入力された輝度信号と2つ
の色差信号R−Y信号とB−Y信号に対して、輝度信
号:R−Y信号:B−Y信号を4:1:1の割合でメモ
リに記憶させるように構成したので、記憶手段が必要と
するメモリ容量を少なくする。また、着色手段はカラー
液晶シャッターを用いて構成したので、モータや大きな
色フィルタを用いることなく、小型化され、かつ安価な
装置を実現する。
【0042】また、着色手段前面に電磁波除去用フィル
タを設けたので、CRTからの電磁波を軽減する。ま
た、切換手段において、面順次信号に水平同期信号およ
び垂直同期信号を付加するように構成したので、偏向用
の制御信号を送る必要がない。さらにまた、切換手段に
おいて、水平同期信号および垂直同期信号の幅をもとの
同期信号の1/nよりも大きく付加するように構成した
ので、同期分離能力が向上する。また、単色の画像表示
手段が垂直走査および水平走査を通常のn倍で行なうた
めに必要な偏向パルスを制御手段内部で発生させるよう
に構成したので、特殊な偏向にも対応可能となる。
【0043】さらにまた、単色の画像表示手段が垂直走
査および水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏
向パルスを制御手段内部に設けた読み出し専用メモリよ
り出力させるように構成したので、CRTが特殊な偏向
であっても対応可能となる。また、単色の画像表示手段
を有しn倍の速度で走査するカラー画像表示装置におい
て、偏光ビームスプリッタを単色の画像表示手段の前面
に設けられた第1の着色手段と光源の前面に設けられた
第2の着色手段との間に配置し、光源からの光を略90
度の角度で反射し光伝導型ライトバルブの読み出し面に
投写させ、光伝導型液晶ライトバルブの読み出し面から
の反射光をそのまま通過するように構成したので、書き
込み光より投写光を明るくし、明るい画像を有した装置
の実現を可能とする。
【0044】また、記憶手段は入力される複数の映像信
号を切り換え処理することにより1つのA/D変換器を
共用して用いる構成としたので、安価な構成の装置を実
現する。さらにまた、単色の画像表示手段は、光源とn
倍の速度で表示できる白黒液晶パネルとで構成したの
で、装置の小型化を図り、かつ、光源の明るさを上げる
ことにより投写型のカラー画像表示装置にも適用可能と
する。
【0045】
【実施例】以下に説明する各実施例の各図において、従
来例と同一の機能を有する部分または同一の部分には同
一の符号を付し、また、補助符号についても従来例と同
一の補助符号を使用し、その詳細な説明を省略する。
【0046】実施例1.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図1は、この発明の実施例1に
よる原色信号以外の映像信号を記憶する面順次信号を用
いたカラー画像表示装置の概略的な構成図である。図に
おいて複数の映像信号AlからAmは、1つのカラー映
像信号からなる原色信号以外のm個の映像信号である。
図1より、実施例1のカラー画像表示装置は、面順次信
号発生器1、基準クロック発生回路2、制御回路3、単
色の画像表示装置4、着色装置5で構成されている。図
2は、実施例1の面順次信号発生器1の構成図である。
A1からAmの映像信号を記憶装置10で記憶し、n倍
の速度で出力される。このm個の出力信号は、色変換器
11より複数の原色信号に変換される。この原色信号を
切換装置9で切り換えて出力する。この切り換えらえた
信号が、面順次信号Mとなって出力される。面順次信号
発生器1は、複数の映像信号を入力し面順次信号Mを出
力する。面順次信号発生器1は、記憶装置10、色変換
器11、切換器9で構成されている。
【0047】図1より、1つのカラー映像信号からなる
原色信号以外の複数の映像信号A1からAmは、面順次
信号発生器1の内部で、前記映像信号のA1からAmを
複数の原色信号からなる面順次信号Mに変換される。こ
の面順次信号は従来例と同様に入力時の数倍の速度で出
力される。そして、単色の画像表示装置に入力され着色
装置で着色することで従来例と同様にカラー画像を得る
ことが出来る。制御回路3は従来例と同様に基準クロッ
クCKと水平同期信号HD、垂直同期信号VDを基準に
面順次信号発生器1と単色の画像表示装置4と着色装置
5を制御する。単色の画像表示装置4は従来例と同様に
CRTなどで構成されている。着色装置5は、従来例と
同様に例えば赤、緑、青の3色の色フィルタとモーター
で構成されている。基準クロック発生回路2は映像信号
Aに合せて変るが、ここでは実施例2以降の発明で使用
される基準クロック発生回路である、バースト信号によ
る基準クロック発生回路を例としてあげる。記憶する信
号によっては、水平同期信号に同期した従来例の基準ク
ロック発生回路でもかまわない。
【0048】次に図2により、面順次信号発生器1の内
部動作を説明する。複数の映像信号A1からAmは、対
応したm個のA/D変換器6とメモリ7とD/A変換器
8で構成された記憶装置10で従来例と同様に数倍の速
度に変換され出力される。数倍の速度で変換された各映
像信号Aは、色変換器11によって複数の原色信号が出
力される。複数の原色信号は、例えば3原色信号であ
る、赤、緑、青のような信号であり、切換装置9で読み
出し信号の1フィールドごと、面順次で切り換える。こ
うして面順次RGB信号Mを出力する。このように構成
されているので、入力を3原色信号にこだわらない、面
順次信号を用いたカラー画像表示装置の構成が可能であ
る。また実施例1は、以後の各実施例の概念例となる。
従って、具体的なメモリ容量や映像信号の形式等は記載
しない。
【0049】実施例2.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図3は、この発明の実施例2に
よる輝度信号と搬送色信号を記憶する面順次信号を用い
たカラー画像表示装置の概略的な構成図である。図にお
いて輝度信号と搬送色信号は1つの映像信号からなる映
像信号である。図3より、実施例2のカラー画像表示装
置は、面順次信号発生器12、基準クロック発生回路
2、制御回路3、単色の画像表示装置4、着色装置5で
構成されている。図4は、実施例2の面順次信号発生器
12の構成図である。輝度信号と搬送色信号の映像信号
を記憶装置10で記憶し、n倍の速度で出力される。こ
の出力信号は、色復調器13より複数の原色信号に変換
される。この原色信号を切換装置9で切り換えて出力す
る。この切り換えられた信号が、面順次信号Mとなって
出力される。このように面順次信号発生器12は、輝度
信号Yと搬送色信号Cを入力し、面順次信号Mを出力す
る。このように面順次信号発生器12は、記憶装置1
0、色復調器13、切換装置9で構成されている。
【0050】記憶装置10は、図4よりA/D変換器
6、メモリ7、D/A変換器8で構成されている。色復
調器13は、記憶装置10の出力であるn倍の速度の輝
度信号Yと搬送色信号Cを、例えば赤3R、緑3G、青
3B、などの信号に変換して出力する。色復調器13の
出力はシアン、マゼンダ、イエロー等の出力でも可能で
ある。切換装置9は、色復調器13で出力された信号を
切換える切換装置である。実施例2では、記憶装置10
は記憶時のn倍の速度で映像信号を出力しているので色
復調器13の出力もn倍となる。切換装置は垂直同期信
号のI/Nの期間で原色信号を切り換え、3倍の面順次
信号Mとなり出力される。単色の画像表示装置4は従来
例と同様にCRTなどで構成されている。着色装置5
は、従来例と同様に例えば赤、緑、青の3色の色フィル
タとモーターで構成されている。これは色復調器13で
出力された原色信号と同じ色フィルタである必要があ
る。制御回路3は、従来例と同様にゲートアレイやスタ
ンダードセルと言われるもので構成されており、面順次
信号発生器12と単色の画像表示装置4及び着色装置5
の制御を行なう。基準クロック発生回路2は、制御回路
3の制御信号の基準クロックを発生する回路である。
【0051】図5は、面順次信号発生器内の制御信号を
表わしたもので、従来例とほぼ同じである。(2)の基
準クロックは、バースト信号を基準にした色副搬送波周
波数の4倍を例にして表わしている。水平同期期間に9
10のクロックが入力される。図6は、メモリの書き込
み、読み出しのデータを表わしたものである。(1)は
A/D変換器の出力であり、輝度信号Yと搬送色信号C
がディジタルデータに変換されメモリに入力される。
(2)は、この信号を従来例と同様に3倍の速度で読み
出したものである。このとき、輝度信号Y、搬送色信号
Cの両方に追い越しが発生する。このあと、D/A変換
器され、復調されたアナログ信号は、切換装置できりか
えられる。(3)はこの切換装置の出力であり、例とし
てR、G、Bが順番に出力される。この時、Gに追い越
しが発生する。
【0052】図7は、基準クロック発生回路の構成図で
ある。基準クロック発生回路2は、位相比較器14、電
圧制御発振器15、周波数変換回路16で構成される。
この回路は、従来例と異なり、搬送色信号に含まれるバ
ースト信号より、色副搬送周波数の逓倍のクロックを出
力する。色副搬送波周波数は、約3.58MHzであ
る。搬送色信号は、周波数は色副搬送波周波数と同じで
あり、バースト信号を基準に位相のずれによって色を表
わし、振幅によって色の濃さを表わす信号である。入力
されたバースト信号CBは、基準クロック発生回路2の
内部で周波数をバースト信号と同じ周波数にしたクロッ
クCLKと位相比較器14で比較される。位相比較器1
4は、バースト信号CBとクロックCLKの位相差を電
圧に変換して電圧制御発振器15に位相差電圧PCを出
力する。電圧制御発振器15は、PCに応じて、バース
ト信号の周波数のn倍の周波数のクロックNCLKを出
力する。
【0053】このクロックは、基準クロックCKとして
制御回路3に出力される。基準クロックCKは、周波数
変換回路16で1/Nの周波数に変換され、比較用クロ
ックCLKを位相比較器に出力する。基準クロック発生
回路は、バースト信号によるPLL回路が構成されてい
る。今回の発明の実施例2では、搬送色信号の復調をn
倍の速度で行なう必要がある。このために搬送色信号に
同期した、n倍以上のクロックが必要になりこの基準ク
ロック発生回路の構成となった。図8は、この発明の実
施例2の輝度信号Yと搬送色信号Cがどの様に書き込ま
れているかを説明した図である。この説明は、書き込み
と読み出しとの割合が3のときを例に表わしている(N
=3)。書き込みと読み出しは、従来例と同じであるこ
とがわかる。図9は、この発明の実施例2のメモリ容量
を従来例1と同様な方法で計算したものである。図のよ
うに、輝度信号Yと搬送色信号Cを記憶すればよいの
で、従来例1の2/3のメモリ容量ですむことがわか
る。すなわち、従来例では1,908,900ビット必
要であったのが、図9から明らかなように、1,27
2,600ビットですむことになる。
【0054】このように実施例2では、輝度信号と搬送
色信号を入力することによりカラー画像を得る、カラー
画像表示装置を構成することができる。そのうえ、メモ
リ容量が従来例1の2/3ですむ効果がある。実施例2
の構成では、色復調器および切換装置などが増えるが、
メモリ1フィールド分のコストより十分に安く構成でき
る。従って、実施例2では従来例1より安価にシステム
を構成することが可能である。また、AVシステムなど
では、S端子(YとCが1組になった入力または出力端
子)が、現在は主流になりつつあり、R、G、Bの入力
より、信号が得やすい利点もある。
【0055】実施例3.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図10は、この発明の実施例3
による輝度信号と複数の色差信号を記憶する面順次信号
を用いたカラー画像表示装置の概略的な構成図である。
図において輝度信号と複数の色差信号は1つのカラー映
像からなる映像信号である。図11より、実施例3のカ
ラー画像表示装置は、面順次信号発生器17、基準クロ
ック発生回路2、制御回路3、単色の画像表示装置4、
着色装置5で構成されている。このような構成の実施例
3は、輝度信号と複数の色差信号を面順次信号に変換し
従来例と同様に着色することでカラー映像を表示するこ
とができる。複数の色差信号には、通常R−Y、G−
Y、B−Yの3原色信号と輝度信号の差分の出力が用い
られる。しかし、ここでは輝度信号との差分によって求
められる信号をすべて色差信号とし、特に信号を限定し
ない。
【0056】図11は、実施例3の面順次信号発生器1
7の構成図である。輝度信号と複数の色差信号を記憶装
置10で記憶し、n倍の速度で出力される。この出力信
号は、マトリックス回路19により複数の原色信号に変
換される。この原色信号を切換装置9で切り換えて出力
する。この切り換えられた信号が、面順次信号Mとなっ
て出力される。このように面順次信号発生器17は、輝
度信号Yと色差信号Xを入力し、面順次信号Mを出力す
る。面順次信号発生器17は、記憶装置20、マトリッ
クス回路19、切換装置9で構成されている。
【0057】記憶装置20は、図11よりA/D変換器
6、メモリ7、D/A変換器8、分周器18、切換装置
9で構成されている。面順次信号に必要な、複数の原色
信号を取り出すためには、輝度信号と最低2つの色差信
号とが必要である。また色差信号は、通常のテレビ映像
では、搬送波色信号に較べて周波数が低く水平解像度は
あまり高くない。したがって2つの色差信号を、水平方
向に1/2ずつ時分割して、1フィールド分のメモリに
記憶しても解像度に影響しない。今回の発明である実施
例2では、色差信号を1/2にして記憶するため、分周
器18X1でADCKを1/2にし、2つの色差信号を
切換装置で切り換える。この2つの色差信号を切り換え
た出力を、A/D変換器に入力し、A/D変換器の出力
をメモリに記憶する。このメモリの出力を2つのD/A
変換器に入力する。この各D/A変換器では位相の異な
ったDACKの1/2のクロックを入力し、2つを別々
に出力する。このクロックは、分周器18X2からDA
CKを分周して出力される。このあとマトリクッス回路
19は、記憶装置20の出力であるn倍の速度の輝度信
号Yと複数の色差信号Xを例えば赤3R、緑3G、青3
B、などの信号に復調して出力するものである。マトリ
ックス回路19の出力はシアン、マゼンダ、イエロー等
の出力でもかまわない。
【0058】切換装置9は、マトリックス回路19で出
力された信号を切換える切換装置である。実施例2で
は、記憶装置10は記憶時のn倍の速度で映像信号を出
力しているのでマトリックス回路19の出力もn倍とな
る。切換装置は垂直同期信号の1/Nの期間で原色信号
を切換える事で3倍の面順次信号Mを出力する。単色の
画像表示装置4は従来例と同様にCRTなどで構成され
ている。着色装置5は、従来例と同様に例えば赤、緑、
青の3色の色フィルタとモーターで構成されている。こ
れはマトリックス回路19で出力された原色信号と同じ
色フィルタである必要がある。制御回路3は、従来例と
同様にゲートアレイやスタンダードセルと言われるもの
で構成されており、面順次信号発生器12と単色の画像
表示装置4及び着色装置5の制御を行なう。基準クロッ
ク発生回路2は、制御回路3の制御信号の基準クロック
を発生する回路である。基準クロック発生回路は、実施
例2と同様のバースト信号によるPLL回路で構成され
ている。今回の発明の実施例3では、複数の色差信号の
マトリックスをn倍の速度で行なう必要がある。このた
めに搬送色信号に同期した、n倍以上のクロックが必要
になりこの基準クロック発生回路の構成となった。
【0059】図12は、メモリの書き込み、読み出しの
データを表わしたものである。(1)はA/D変換器の
出力であり、輝度信号Yと複数の色差信号Xがディジタ
ルデータに変換されメモリに入力される。(2)は、こ
の信号を従来例と同様に3倍の速度で読み出したもので
ある。このとき、輝度信号Y、色差信号Xの両方に追い
越しが発生する。このあと、D/A変換器され、マトリ
ックス回路で変換されたアナログ信号は、切換装置でき
りかえられる。(3)はこの切換装置の出力であり、例
としてR、G、Bが順番に出力される。この時も追い越
しが発生する。図13は、この発明の実施例2と同様に
この輝度信号Yと複数の色差信号Xがどの様に書き込ま
れているかを説明した図である。この説明は、書き込み
と読み出しとの割合が3のときの例に表わしている(N
=3)。書き込みと読み出しは、従来例と同じであるこ
とがわかる。図14は、この発明の実施例3のメモリ容
量を従来例1と同様な方法で計算したものである。図の
ように、輝度信号Yと2つ色差信号Xを水平方向に1/
2ずつ記憶したときを例にあげて説明する。この図によ
ると、輝度信号Yと2つの色差信号Xで2フィールド分
のメモリ容量で可能である。そして、実施例2の場合と
同様に従来例1の2/3の1,272,600ビットの
メモリ容量ですむことがわかる。
【0060】このように実施例3では、輝度信号と複数
の色差信号を入力することにより、カラー画像を表示す
る、カラー画像表示装置を構成することができる。その
うえ、メモリ容量が従来例1に比べての2/3ですむ利
点がある。また実施例3の構成では、分周器、切換装
置、マトリックス回路などが増えるが、メモリ1フィー
ルド分のコストより安く構成することができる。したが
って実施例3では、従来例1より安価にシステムを構成
することが可能である。
【0061】実施例4.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図15は、この発明の実施例4
による複合映像信号を記憶する面順次信号を用いたカラ
ー画像表示装置の概略的な構成図である。図において複
合映像信号は、輝度信号Yと搬送色信号Cを合成した信
号である。図11より、実施例4のカラー画像表示装置
は、面順次信号発生器21、基準クロック発生回路2、
制御回路3、単色の画像表示装置4、着色装置5で構成
されている。このような構成の実施例4は、複合映像信
号を面順次信号に変換し、従来例1と同様に表示し着色
することで、カラー画像を得る。図16は、実施例4の
面順次信号発生器21の構成図である。複合映像信号を
記憶装置10記憶し、n倍の速度で出力される。この出
力信号は、Y/C分離器22により、輝度信号Yと搬送
色信号Cの2つの信号に分離される。この2つの信号
は、色復調器13で複数の原色信号に復調される。この
原色信号を切換装置9で切り換えて出力する。この切り
換えられた信号が、面順次信号Mとなって出力される。
このように面順次信号発生器21は、複合映像信号Vを
入力し、面順次信号Mを出力する。面順次信号発生器2
1は、記憶装置10、Y/C分離器22、色復調回路1
3、切換装置9で構成されている。
【0062】記憶装置10は、図16よりA/D変換器
6、メモリ7、D/A変換器8、切換装置9で構成され
ている。複合映像信号Vは、記憶装置10で記憶され
る。このあとY/C分離器22は、記憶装置10の出力
であるn倍の速度の複合映像信号を輝度信号と搬送色信
号に分離する。この分離されたn倍の速度の輝度信号Y
と搬送色信号Cを、復調器で例えば赤3R、緑3G、青
3B、などの信号に復調して出力する。色復調器13の
出力はシアン、マゼンダ、イエロー等の出力でもかまわ
ない。切換装置9は、色復調器13で出力された信号を
切換える切換装置である。実施例4では、記憶装置10
は記憶時のn倍の速度で複合映像信号を出力しているの
で、Y/C分離器、色復調器の出力もn倍となる。切換
装置は垂直同期信号の1/Nの期間で原色信号を切換え
る事で3倍の面順次信号Mを出力する。単色の画像表示
装置4は従来例と同様にCRTなどで構成されている。
着色装置5は、従来例と同様に例えば赤、緑、青の3色
の色フィルタとモーターで構成されている。これは色復
調器13で出力された原色信号と同じ色フィルタである
必要がある。制御回路3は、従来例と同様にゲートアレ
イやスタンダードセルと言われるもので構成されてお
り、面順次信号発生器21と単色の画像表示装置4及び
着色装置5の制御を行なう。
【0063】基準クロック発生回路2は、制御回路3の
制御信号の基準クロックを発生する回路である。基準ク
ロック発生回路は、実施例2と同様に、バースト信号に
よるPLL回路で構成されている。今回の発明の実施例
4では、複合映像信号のY/C分離と搬送色信号の復調
をn倍の速度で行なう必要がある。このために搬送色信
号に同期した、n倍以上のクロックが必要になりこの基
準クロック発生回路の構成となった。図17は、メモリ
の書き込み、読み出しのデータを表わしたものである。
(1)はA/D変換器の出力であり、複合映像信号Vが
ディジタルデータに変換されメモリに入力される。
(2)は、この信号を従来例と同様に例として3倍の速
度で読み出したものである。このとき、複合色信号に追
い越しが発生する。このあと、D/A変換器され、Y/
C分離器、色復調器で復調されたアナログ信号は、切換
装置で切り換えられる。(3)はこの切換装置の出力で
あり、例としてR、G、Bが順番に出力される。この時
も追い越しが発生する。
【0064】図18は、この発明の実施例2と同様に複
合映像信号Vがどの様に書き込まれているかを説明した
概念図である。この説明は、書き込みと読み出しとの割
合が3のときの例に表わしている(N=3)。書き込み
と読み出しは、従来例と同じである。メモリは、複合映
像信号Vの1つだけでよいのがわかる。図19は、この
発明の実施例3のメモリ容量を従来例1と同様な方法で
計算したものである。図のように、複合映像信号を記憶
したときの例にあげて説明する。この図によると、複合
映像信号Vは1フィールド分のメモリ容量で可能であ
る。そして、従来例1の1/3の636,300ビット
のメモリ容量ですむことがわかる。
【0065】このように実施例3では、複合映像信号を
入力することでカラー画像を表示できるカラー画像表示
装置を構成できる。そのうえ、メモリ容量が従来例1に
比べて1/3ですむ利点がある。また実施例4の構成で
は、Y/C分離器、色復調器などが増えるが、メモリ1
フィールド分のコストより安く構成することができる。
したがって実施例4では、従来例1、実施例2、実施例
3より安価にシステムを構成することが可能である。
【0066】実施例5.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図20は、この発明の実施例5
による映像信号を任意の割合で記憶する面順次信号を用
いたカラー画像表示装置の概略的な構成図である。図2
0より、実施例5のカラー画像表示装置は、面順次信号
発生器23、基準クロック発生回路24、制御回路3、
単色の画像表示装置4、着色装置5で構成されている。
この図では、従来の3原色信号による構成図を例とした
が、実施例1から4までの映像信号を記憶する場合で
も、同様に可能である。このような構成の実施例5で
は、例えばRGBの3原色信号を任意の割合で記憶し、
面順次信号に変換し、従来例と同様に表示し着色するこ
とで、カラー画像を表示することができる。
【0067】図21は、実施例5の面順次信号発生器2
3の構成図である。3原色信号を記憶装置10で記憶
し、n倍の速度で出力する。この出力信号は、各色信号
ごとの分周器18により、A/D変換器の書き込みクロ
ックを変えて、メモリに記憶する割合を変える。読み出
しでは、書き込み時と同じ割合で分周器よりそのn倍の
信号を出力しD/A変換する。このD/A変換器の出力
を切換装置9で切り換えて出力する。この切り換えられ
た信号が、面順次RGB信号Mとなって出力される。こ
のように面順次信号発生器23は、原色信号R、G、B
を入力し、面順次RGB信号Mを出力する。面順次信号
発生器23は、記憶装置10、分周器18、切換装置9
で構成されている。このように実施例5では、映像信号
を任意の割合で記憶しカラー画像表示をすることができ
る。任意の割合で記憶すれば、画像に影響の少ない信号
の記憶量を減らしてメモリを減らすことが可能となる。
例えば、RGBの3原色信号では、Bの信号の記憶量を
減らすことで解像度をあまり低下させずにメモリの削減
ができるしたがって実施例5では、従来例よりもメモリ
容量を少なく記憶することで、安価なカラー画像表示装
置を構成することができる効果がある。
【0068】実施例6.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図22は、この発明の実施例6
による3原色信号R:G:Bを1:2:1で記憶する、
面順次信号を用いたカラー画像表示装置の面順次信号発
生器の構成図である。この発明の実施例6は実施例5の
具体的な応用を示したものである。実施例6のカラー画
像表示装置は、実施例5と同じであり、図20に示すよ
うに面順次信号発生器23、基準クロック発生回路2
4、制御回路3、単色の画像表示装置4、着色装置5で
構成されている。図22より面順次信号発生器は、記憶
装置10、切換装置9、分周器18で構成されている。
また記憶装置10は、A/D変換器6、メモリ7、D/
A変換器8で構成されている。分周器18は、RとBの
信号を記憶する割合をGの信号に較べて1/2になるよ
うに書き込みクロックADCKを分周して記憶する。読
み出しも、分周器18によって読み出しクロックを分周
して読み出す。これによりR:G:Bの信号の割合は
1:2:1となる。
【0069】このようにGだけを多く記憶するのは、輝
度信号に含まれる各R、G、Bの割合を考慮しながら画
像の劣化を防ぎながらメモリを削減させる為である。映
像信号の水平解像度は、輝度信号の水平解像度によって
決まる。つまり輝度信号が解像度があれば色の信号によ
らず解像度のある映像として表示される。R、G、B信
号と輝度信号Yとの関係をNTSC画像信号を例に示
す。 Y=0.3R+0.59G+0.11B となる。このようにRとBの信号に較べ、Gの信号は割
合が輝度信号に締める割合が高いことがわかる。このと
きGの水平サンプリング数を減らすと解像度のないカラ
ー画像となってしまう。水平解像度の劣化を少なくしメ
モリ容量を減らすためには、RとBの信号を減らせば良
いことがわかる。実施例6は、このような考えからR信
号がG信号の約1/2の割合であるのでR、BをGの1
/2で記憶する。図23は、実施例6のメモリ容量を説
明した説明図である。この図より、実施例6は、G信号
に1フィールド分、RとB信号で1フィールド分の合計
2フィールド分のメモリで実現できる。従来例1の2/
3のメモリ容量で可能である。
【0070】このように実施例6は、R、G、Bの3原
色信号をR:G:Bを1:2:1の割合で記憶し、カラ
ー画像を得ることができる、カラー画像表示装置が構成
できる。そのうえ、RとBのメモリを少なくでき、全体
のメモリの容量を抑えることが出来る。また、メモリ容
量を抑えても解像度が大きく劣化せず、かつ安価にカラ
ー画像表示装置を構成することが可能である。R:G:
Bを1:2:1の割合で記憶することは実用的な値であ
り今後、R、G、Bを用いた面順次方式のカラー画像表
示装置では、この値が使用されると考えられる。
【0071】実施例7.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図24は、この発明の実施例7
による同期信号をメモリに記憶せずに映像信号のみを記
憶する、面順次信号を用いたカラー画像表示装置のメモ
リの映像の書き込み、読み出しを説明した説明図であ
る。この図では、従来の3原色信号による構成図を例と
したが、実施例1から6までの映像信号を記憶する場合
でも、同様に可能である。実施例7のカラー画像表示装
置の構成は、従来例1と同じである。またこの実施例7
は、図のように各メモリには水平同期信号および垂直同
期信号を記憶しない例を示している。この例では、同期
信号を記憶しない水平では47ドット、垂直では18ラ
インを記憶しないですむ。この水平同期信号および垂直
同期信号では、映像信号に依存せず一定である。また面
順次信号を用いたカラー画像表示装置では、メモリに記
憶された同期信号は使用してない。図25では、実施例
7のメモリ容量を説明する。従来例と異なり水平は25
6ドット、垂直は244.5ラインを記憶する。分解能
は8bitで同じである。このとき従来例1では、約
1.9Mbitのメモリが必要であるのに、実施例7で
は、約1.5Mbitでよく約0.4Mbitメモリを
削減できる。
【0072】このように実施例7では、同期信号を記憶
装置内のメモリに記憶しないので、メモリ容量が削減で
きる。また、画像データはそのままなので、解像度等の
画像の劣化はおこさない。したがって今回の発明の実施
例7では、解像度の劣化なしに、安価にカラー画像表示
装置を構成することができる。
【0073】実施例8.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図26は、この発明の実施例8
による追い越しに対応した輝度信号と搬送色信号を記憶
する面順次信号を用いたカラー画像表示装置の概念的な
構成図である。図27および28は、この発明の実施例
8の追い越しに対応した輝度信号と搬送色信号を記憶す
る面順次信号発生器の構成例である。図29はこの発明
の実施例8の追い越しに対応した輝度信号と搬送色信号
を記憶するカラー画像表示装置のメモリの書き込みと読
み出しのデータを示した説明図である。図30は実施例
8の追い越し対応時の輝度信号と搬送色信号を記憶する
カラー画像表示装置のメモリ容量の計算を表わした説明
図である。図31は、この発明の実施例8による追い越
しに対応した複合映像信号を記憶する面順次信号を用い
たカラー画像表示装置の概念的な構成図である。図32
および33は、この発明の実施例8の追い越しに対応し
た複合映像信号を記憶する面順次信号発生器の構成例で
ある。図34はこの発明の実施例8の追い越しに対応し
た複合映像信号を記憶するカラー画像表示装置のメモリ
の書き込みと読み出しのデータを示した説明図である。
図35は実施例8の追い越し対応時の複合映像信号を記
憶するカラー画像表示装置のメモリ容量の計算を表わし
た説明図である。
【0074】実施例1から4の構成では、メモリの書き
込みを読み出しが追い越す、追い越し現象がおこる。追
い越しは、書き込みと読み出しの割合が3倍であるとき
はちょうど画面の真ん中に発生する。このような追い越
しに対応するように構成したのが実施例8である。図2
6から30では、実施例2の輝度信号と搬送色信号を記
憶するカラー画像表示装置の追い越しの対応例を示す。
図31から35では、複合映像信号を記憶するカラー画
像表示装置の追い越しの対応例を示す。図26のカラー
画像表示装置は、面順次信号発生器25、基準クロック
2、制御回路3、単色の画像表示装置4、着色装置5で
構成されている。図27の面順次信号発生器は輝度信号
および搬送色信号にメモリを追加している、図27の面
順次信号発生器は、A/D変換器、メモリ、D/A変換
器、切換装置27によって構成された記憶装置26と色
復調器13と切換装置9によって構成されている。
【0075】図28の面順次信号は図27と同様に輝度
信号と搬送色信号にメモリを追加している。図28は、
図27とは切換装置27の構成位置が異なっているが動
作は同様に行なわれる。図29はこのときのメモリの書
き込みおよび読み出しのデータの変化を示した説明図
で、輝度信号と搬送色信号の両方のデータが追い越し用
のメモリによって補間されているのがわかる。このよう
に輝度信号と搬送色信号に追い越し用メモリを新たに設
け、追い越しが発生しないように構成することで、追い
越しによる画像の劣化が防げる。しかし、図30に示す
ようにメモリ容量は、輝度信号と搬送色信号にメモリを
新たに設けるので、従来例と同じメモリ容量になる。こ
のことにより必ずしも今回発明の実施例8は、メモリ容
量が少なくなるわけではない。
【0076】図31のカラー画像表示装置は、面順次信
号発生器30、基準クロック2、制御回路3、単色の画
像表示装置4、着色装置5で構成されている。図32の
面順次信号発生器は複合映像信号用にメモリを追加して
いる。図32の面順次信号発生器は、A/D変換器、メ
モリ、D/A変換器、切換装置27によって構成された
記憶装置28とY/C分離器22と色復調器13と切換
装置9によって構成されている。図33の面順次信号は
図32と同様に複合映像信号用にメモリを追加してい
る。図33は、図32とは切換装置29の構成位置が異
なっているが動作は同様に行なわれる。図34はこのと
きのメモリの書き込みおよび読み出しのデータの変化を
示した説明図で、複合映像信号のデータが追い越し用の
メモリによって補間されているのがわかる。このように
複合映像信号に追い越し用メモリを新たに設け、追い越
しが発生しないように構成することで、追い越しによる
画像の劣化が防げる。しかし、図35に示すようにメモ
リ容量は、複合映像信号用にメモリを新たに設けるだけ
でよいので、従来例よりかなり少ないメモリ容量にな
る。このことより実施例8を実施例4に応用した場合、
追い越しに対応しても、メモリ容量が少なく、安価なカ
ラー画像表示装置が構成できる利点がある。また、実施
例8の追い越しの対応は、ここでは実施例2と4につい
て述べたが、実施例1から4までの実施例で可能であ
る。
【0077】このように今回発明の実施例8では、実施
例1から4に追い越しのおこらないカラー映像を表示す
るカラー画像表示装置を構成できる。実施例8は、メモ
リを追加し追い越しをおこさないように構成すること
で、追い越しによる画像の劣化のないカラー画像表示装
置を構成できる効果がある。
【0078】実施例9.以下、この発明の実施例を図面
にしたがって説明する。図36は、この発明の実施例9
による輝度信号のみ追い越しに対応した輝度信号と搬送
色信号を記憶する面順次信号を用いたカラー画像表示装
置の面順次信号発生器の構成図である。図37は実施例
8の輝度信号のみ追い越し対応した時の輝度信号と搬送
色信号によるカラー画像表示装置のメモリ容量について
示した説明図である。図36の面順次信号発生器は、A
/D変換器、メモリ、D/A変換器、切換装置によって
構成される記憶装置31と色復調器13と切換装置とで
構成されている。実施例2の輝度信号のみに追い越し用
のメモリを設けることで追い越しによる画面の劣化を軽
減させる。輝度信号と搬送色信号によって原色信号が生
成されるが、追い越しによる画像の劣化は、早い速度の
輝度成分による画像の変化によるものが多い。このこと
から完全ではないが、輝度信号に追い越し用のメモリを
設け、輝度信号による追い越しをなくすことで、表示画
像の追い越しを軽減することができる。図37に示すよ
うに輝度信号のみにメモリを設けるので、実施例8のよ
うにメモリの増加が無い。したがってメモリは、実施例
2の1.5倍、実施例8の3/4ですむことになる。ま
た、実施例7のように垂直同期信号等をメモリに書き込
まないことによりさらにメモリを削減することが可能で
ある。この実施例では、実施例2のカラー画像表示装置
について例を示したが同じ様に輝度信号と複数の色差信
号を記憶する実施例3のようなカラー画像表示装置でも
可能である。
【0079】このように今回発明の実施例9は、輝度信
号を記憶する実施例2ないし実施例3のようなカラー画
像表示装置において、輝度信号のみに追い越し用メモリ
を設けることで、追い越しによる画像の劣化を軽減する
と共に、メモリの容量を抑え安価にカラー画像表示装置
を構成できる効果がある。
【0080】実施例10.以下、この発明を図面にした
がって説明する。図38は、この発明の実施例10によ
る面順次信号出力をRGBの3原色信号に限定した実施
例1から4の面順次信号を用いたカラー画像表示装置の
概略的な構成図である。図38は実施例4を例にしてい
るが、実施例1から3も同様とする。図において複合映
像信号は、輝度信号Yと搬送色信号Cを合成した信号で
ある。図38(1)より、実施例10のカラー画像表示
装置は、面順次信号発生器21、基準クロック発生回路
2、制御回路3、単色の画像表示装置4、着色装置5で
構成されている。図38(2)は、実施例10の面順次
信号発生器21の構成図である。複合映像信号を記憶装
置10で記憶し、n倍の速度で出力される。この出力信
号は、Y/C分離器22により、輝度信号Yと搬送色信
号Cの2つの信号に分離される。この2つの信号は、色
復調器13でR、G、Bの3原色信号に復調される。こ
の3原色信号を切換装置9で切り換えて出力する。この
切り換えられた信号が、面順次RGB信号Mとなって出
力される。面順次信号発生器21は、複合映像信号Vを
入力し、面順次RGB信号Mを出力する。面順次信号発
生器21は、記憶装置10、Y/C分離器22、色復調
回路13、切換装置9で構成されている。
【0081】このように今回の発明の実施例10は、実
施例1から4の面順次信号Mを3原色信号よりなる面順
次RGB信号Mに限定するものである。面順次信号に
は、シアン、マゼンダ、イエローなどを使用することは
可能であるが、投写型ビデオプロジェクターなどでは
R、G、Bの3原色信号が一般的に用いられている。今
回、原色信号をR、G、Bに限定したのは、面順次信号
を用いたカラー画像表示装置が投写型に応用されるとす
るとR、G、B信号を使用する方法が、光学的なレンズ
の特性なども考慮する必要が無いなどの利点がある。
【0082】実施例11.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図39は、この発明の実施例
11による面順次信号出力を書き込みと読み出しの速度
の割合を3倍に限定した実施例1から4の面順次信号を
用いたカラー画像表示装置のメモリの書き込みと読み出
しを説明した説明図である。図39は実施例4を例にし
ているが、実施例1から3も同様とする。図において複
合映像信号は、輝度信号Yと搬送色信号Cを合成した信
号である。図39は、実施例11のメモリは、複合映像
信号を書き込み、3倍の速度で出力する。垂直は、R、
G、Bと1フィールドずつ読み出す。3倍の速度で行な
うので、書き込みの信号の1フィールド期間に、R、
G、Bの3信号の読み出すことが出来る。3倍以下の速
度では、各色信号が目の中でうまく合成されずフリッカ
(ちらつき)が発生する。3倍以上の速度では見え方は
同じで、フリッカの無いカラー画像となる。また書き込
みと読み出しが3の倍数の速度で行なわれると、書き込
みの1フィールドの期間に1フィールド分のR、G、B
の信号を出力できる利点がある。3倍以上の速度では、
読み出しの速度が高速になり、メモリの読み出し速度の
限界となり実用的な数値でない。また、追い越しがGだ
けですむ利点がある。このように今回の発明の実施例1
1は、実施例1から4の面順次信号Mを書き込まれた信
号の3倍の速度で読み出すことで実用的なカラー画像表
示装置が構成できる。
【0083】実施例12.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図40は、この発明の実施例
12による面順次信号出力を水平および垂直方向の任意
の位置によせて出力する面順次信号を用いたカラー画像
表示装置のメモリの書き込みと読み出しを説明した説明
図である。図40は実施例7を例にしているが、実施例
1から7についても同様である。この図では、R信号の
説明のみを行なっているが、G、Bの信号についても同
様である。図では例として、読み出しは、書き込みの3
倍の速度で行なうが、n倍の速度でも同じである。実施
例7のように同期信号を書き込まない方式であると書き
込まない期間のメモリをすべて省くことが出来る。また
メモリを省くことはできないが、同期信号がメモリに書
き込まれていても、読み出し側で同期部分を読み飛ばせ
ば、同じようにする事が出来る。図によるとR信号をメ
モリに書き込む。読み出しは、書き込まれた信号の水平
同期信号、垂直同期信号に同期して任意の位置に読み出
しを集中して行なう。この図では各同期信号の中央に読
み出しを集中している。まず水平では、3ラインを水平
同期信号の変化点から離れた、真ん中によせて表示す
る。垂直では、3倍速の信号をR、G、B、の順番で垂
直同期信号の変化点から時間の間隔を空けて、真ん中で
読み出す。この真ん中によせた信号を表示する単色の画
像表示装置の偏向も同様に行なう。
【0084】このように、同期信号の中央で表示するの
は、水平同期信号、垂直同期信号の乱れのある、ビデオ
の再生画像などを表示するためである。このような画像
では、垂直同期信号が乱れることにより、水平同期信号
までもが乱れてしまう。メモリの書き込み読み出しは、
水平、垂直同期信号に同期して行なわれているので、同
期信号の乱れは画像の乱れとなってしまう。今回発明の
実施例11では、垂直方向には垂直同期信号が変化して
から、十分な間隔を空けて読み出しを行なうようにした
ので、ビデオの再生画像でも乱れの少ないカラー画像を
表示できる。また基準クロック発生回路からの基準クロ
ックも水平同期信号またはバースト信号を基準にしてる
ので乱れる。バースト信号は、水平同期信号を基準に搬
送色信号から取り出されるためである。このように基準
クロックが乱れるとメモリからの読み出しが不安定にな
る。例えば、縦1ドットの直線が表示されている場合、
クロックが乱れるとR、G、Bの表示位置が同じ位置で
なくなり、歪んだ線や2重や3重の線が表示されてしま
う。このように実施例12では、メモリの読み出しを任
意の位置によせて行なうカラー画像表示装置を得ること
ができる。実施例12は、ビデオの再生画像のような、
非標準信号が入力されても画像が乱れないカラー画像表
示装置を構成できる効果がある。
【0085】実施例13.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図41は、この発明の実施例
13による色副搬送波に同期したn倍のクロックを基準
とした面順次信号を用いたカラー画像表示装置の基準ク
ロックの説明図である。図41は実施例2および4につ
いての具体例である。バースト信号は、色副搬送波周波
数と同じ周波数である。バースト信号は、正常な信号の
場合、水平同期信号からほぼ決まった位置にあるので、
搬送色信号から水平同期信号を基準にして取り出され
る。図41(2)に示すような基準クロック発生回路
は、このバースト信号によって基準クロックを発生す
る。実施例2および4では、搬送色信号または搬送色信
号と輝度信号を合成した複合映像信号を記憶する。この
搬送色信号は、色副搬送波3.58MHzと同じ周波数
で、振幅によって色の濃さをバースト信号からの位相差
によって色を表わす。
【0086】搬送色信号は、図41(2)のように色差
信号R−YとB−Yを色副搬送波により平行復調したも
のである。したがって色復調器では、逆の処理とマトリ
ックス処理が行なわれる。このとき色副搬送波がないと
正確に復調できないので、色副搬送波が必要となる。し
かし、面順次信号を用いたカラー画像表示装置の場合、
書き込みの数倍の速度で読み出されるので、搬送色信号
も数倍の速度で読み出される。従って、色副搬送波も数
倍のものが必要となる。このように実施例13は、色副
搬送波の逓倍のクロックを基準クロックとするカラー画
像表示装置を構成することができる。実施例13は、搬
送色信号を記憶する実施例2および実施例4のようなカ
ラー画像表示装置において、色副搬送波に同期した倍以
上のクロックを使用することで、搬送色信号を正確に復
調できる効果がある。
【0087】実施例14.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図42は、この発明の実施例
14による色副搬送波周波数の4倍または8倍または1
2倍のクロックを基準と限定した面順次信号を用いたカ
ラー画像表示装置の基準クロックの説明図である。図4
2では、実施例2および実施例4を具体例とする。図4
2(2)は、4倍のクロックを発信する基準クロック発
生回路の構成図を示す。実施例13のように搬送色信号
および複合映像信号を記憶するカラー画像表示装置で
は、色副搬送波に同期した倍以上のクロックが必要であ
る。この倍以上のクロックは通常は何倍でもよい。搬送
色信号を正しく復調するためには、色副搬送波の2倍以
上クロックでサンプルする必要がある。
【0088】しかし、速度があまりにも早くなりすぎた
り、メモリを使用しすぎる問題がある。そこで、色副搬
送波の4倍のクロックでサンプリングし、そのデータを
まびいて記憶することにより搬送色信号を読み出した後
で、正常に復調する方式がとられる。この方式を使用す
るには、必ず色副搬送波に同期した4倍のクロックでか
つあまり高速でないクロックが必要となる。色副搬送波
の4または8または12倍のクロックでは、十分に対応
が可能であるので、この倍数に限定する。4または8ま
たは12のクロックは図42(1)に示すような周波数
になる。これ以上の高速のクロックでは、現在の半導体
のレベルでは、高価になり実用的ではない。このよう
に、今回発明の実施例14では、基準クロックを色副搬
送波周波数の4または8または12に限定することによ
り正確に搬送色信号を復調できかつ実用的なクロックの
カラー画像表示装置を構成できる効果がある。
【0089】実施例15.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図43から50は、この発明
の実施例15による原色信号に変換する部分をディジタ
ル化した面順次信号を用いたカラー画像表示装置の面順
次信号発生器の構成図である。図43は実施例15の記
憶装置32に復調器を内蔵した面順次信号発生器の構成
図である。実施例2では、記憶装置の外部に色復調器が
ありアナログ信号にD/A変換してから原色信号に変換
していた。輝度信号Yと搬送色信号Cは3倍の速度のア
ナログ信号であり、アナログ信号のまま原色信号に変換
するには、速度の面で困難であった。速度を下げると解
像度がおちるので速度は下げれない。また一般的な色復
調器の回路やICを使用する事が速度の違いから出来な
いので、新たにICを作らねばならず高価になる問題が
あった。色復調を3倍の速度で行なうためには、実施例
15のようにディジタル信号である輝度信号と搬送色信
号をディジタル方式で変換することで解決した。ディジ
タル信号では、3倍の速度でも十分に対応が可能であ
り、かつ簡単な論理回路で構成できるのでゲートアレイ
などのASICで作ることが出来るので安価に作成でき
る。
【0090】しかし、上記の例では、D/A変換器が1
つ増えるので、図44に示すように切換装置9Dを色復
調器13Dのすぐ後で切り換えD/A変換器を1つにし
た例も考えられる。これによりD/A変換器を1つにす
ることもできる。図45から46までは、実施例15の
発明を実施例3で応用したカラー画像表示装置の面順次
信号発生器の構成例である。図45は、マトリックス回
路をディジタル化した面順次信号発生器の構成例であ
る。図46は、マトリックス回路および切り換え装置を
ディジタル化した面順次信号発生器の構成例である。図
47から50までは、実施例15の発明を実施例3で応
用したカラー画像表示装置の面順次信号発生器の構成例
である。図47は、Y/C分離器、色復調器をディジタ
ル化した面順次信号発生器の構成例である。図48は、
Y/C分離器、色復調器および切り換え装置をディジタ
ル化した面順次信号発生器の構成例である。図49は、
Y/C分離器、色復調器をディジタル化し追い越しに対
応した面順次信号発生器の構成例である。図50は、Y
/C分離器、色復調器および切り換え装置をディジタル
化し追い越しに対応した面順次信号発生器の構成例であ
る。
【0091】上記のように実施例15はY/C分離器、
マトリックス回路、色復調器をディジタル化することで
安価に構成できる。実施例15は、実施例2から4の面
順次信号発生器内部の原色信号に変換する部分をディジ
タル化することで性能を落とさずに安価なカラー画像表
示装置を得ることが可能である。また、追い越しに対応
した面順次信号発生器でも同様に構成できる。
【0092】実施例16.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図51は、この発明の実施例
16によるメモリに決まったアドレス値で書き込み、読
み出しを行なう面順次信号を用いたカラー画像表示装置
のメモリへの書き込み、読み出しの説明図である。今回
の実施例で使用しているメモリは、先入れ先出し式(F
IFO)メモリであり、書き込み時に入力されたクロッ
クと読み出し時に入力されたクロックが同じ数でないと
同様に読み出すことができない。例えば書き込み時に何
らかの原因でクロックが余分に入力されると読み出し時
にその分を読み出さないと、その分だけずれて読み出し
てしまう。そのため、ビデオの再生画像のような、非標
準の信号では、水平同期信号が乱れるため、従来例の水
平同期信号でPLL動作を行なう基準クロック発生回路
を有する画像表示装置では、映像が乱れることがあっ
た。
【0093】また、実施例1から4の画像表示装置で
は、バースト信号に同期した基準クロックを使用してい
る。例えば色副搬送波周波数の4倍のクロックでは、水
平同期信号期間に含まれるクロック数は910となる。
この時、読み出しが書き込みの3倍の割合だとすると、
クロックは910数は1/3となる。これでは割り切れ
ないので、303と304のクロック数に変化が生じ
る。このように、書き込み時と読み出し時のクロック数
が一定値でないことがありメモリの書き込み読み出しが
正常に行なえない問題があった。今回の発明では、この
ような水平同期信号期間にクロック数が一定でなくても
メモリが正常に動作するように制御する。
【0094】図51(1)は実施例16のメモリの水平
方向のアドレス値をリセットする方式の説明図である。
この図では、水平方向のアドレスが512あり垂直は特
に規定しないメモリを使用する。水平同期信号の変化に
より水平アドレス値が0になり垂直アドレスの値に1を
加える。映像信号は必ず垂直同期信号により垂直アドレ
スが0から始まるように制御される。このように制御す
ると水平同期信号の期間に含まれるクロックが変化して
も書き込みおよび読み出しに影響されない。また、別の
方法として入力クロックを止めても同様の効果がある。
この例の場合、水平同期期間に通常303ドットが30
4になるときが生じても増えた1ドット分は読み出しに
は影響しない。これは実施例1〜4のような、バースト
信号に同期した信号の場合は必ず同じになるわけではな
い。
【0095】図51(2)は実施例16のメモリのアド
レス値を一定値でする方式の説明図である。この図で
は、(1)と同様のメモリを使用し、水平アドレスが一
定値にセットされる。水平同期信号毎に水平アドレスが
書き込みを始めたアドレスから必ず310アドレス加
え、さらに垂直アドレスには1を加えた位置から書き込
む。これにより(1)と同様に水平同期信号の期間にク
ロック数が変化しても、影響されない。これは(1)よ
りメモリを無駄にする量が少ない利点がある。ただし
(1)よりメモリの制御が複雑になる。このように実施
例16は、メモリの制御方法を変えることにより、水平
同期期間のクロック数が変化しても画像の乱れの無いカ
ラー画像表示装置を構成できる効果がある。
【0096】実施例17.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図52は、この発明の実施例
17による水平同期信号を基準に位相を選択する面順次
信号を用いたカラー画像表示装置の基準クロック発生回
路の構成図である。図53は、この発明の実施例17に
よる基準クロック発生回路の位相選択回路の(1)は内
部構成図、(2)は動作説明図である。図52より40
は、位相比較器14と電圧制御発振器15と周波数変換
回路16と位相選択回路41より構成される基準クロッ
ク発生回路である。位相比較器は、バースト信号と周波
数変換回路よりの出力fscとの位相差を比較し電圧P
Cに変えて出力する。電圧制御発振器15は、位相差電
圧PCより電圧に相応した周波数のクロック4FSCを
出力する。周波数変換回路16は、クロックを分周し位
相比較器に送る。位相選択回路41は、クロックより複
数の位相をもったクロックを生成し、その中から、水平
同期信号からある一定の位相をもったクロックを選択し
出力する。図53(1)は、位相選択回路の構成図であ
る。位相選択回路は、例えば複数の遅延素子と遅延素子
の出力を水平同期信号より一定の位相のクロックを選択
する切換装置から構成されている。
【0097】このように、今回の発明の実施例17の基
準クロック発生回路は構成されているので図53(2)
に示すように水平同期信号が変動しても常に一定の位相
のクロックによってサンプリングされるので、書き込み
時と読み出し時の水平同期信号とクロックとの位相が代
っても、同じ位置に表示される。今回の基準クロック発
生回路では、水平同期信号に対し同一位相のクロックが
出力される。従来例では、水平同期信号に同期したクロ
ックを基準としており、水平同期信号から同一の位置で
映像信号のサンプルは行なわれていた。しかし、実施例
1から4のようなバースト信号に同期したクロックでの
サンプルは、ビデオの再生画像のような画像では、水平
同期信号のゆれなどから同一の位置でのサンプルが難し
くなった。このとき画像は、書き込みと読み出しの位置
が合わないので、RGBの色がずれたり直線が歪んだり
する問題が発生する。このような問題を解決するため、
今回の発明の実施例17には、水平同期信号から任意の
位相を選択できる回路を基準クロック発生回路に設けた
カラー画像表示装置を構成した。このことにより、バー
スト信号によって基準クロック発生させても、各原色信
号の位相ずれや、直線が歪んで表示されない効果があ
る。
【0098】実施例18.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図54は、この発明の実施例
18による複数の色差信号をR−Y信号とB−Y信号に
限定した実施例3の面順次信号を用いたカラー画像表示
装置の概略的な構成図である。図54は、輝度信号Yと
色差信号R−YとB−Yを入力しカラー画像を得ること
ができる。構成は実施例3と同じである。Y、R−Y、
B−Yの3信号より、テレビ受像機などでも使用されて
いるように、R、G、Bの3原色信号を簡単に生成でき
る。まずR−Y、B−Y信号よりG−Y信号はベクトル
合成することができる。そして、R−Y、B−Y、G−
Y信号は輝度信号を加算することで、RGBの原色信号
を得ることが可能である。テレビ信号では、人間の目で
最も細かい(周波数の高い信号)ところまで見ることが
できる色は、オレンジあるいは肌色であるため、この信
号の周波数帯域は、1.5MHzまで、またこの信号か
ら90°位相のずれた軸の信号帯域は、0.5MHzま
でに制限している。前者をI信号、後者をQ信号と言
い、この信号のI、Q軸は、R−Y、B−Y軸から33
°位相をシフトした軸である。このことにより、あまり
I、Q軸からずれていないのでR−Y、B−Y軸を基準
にすることにより同様な効果がある。R−Yの帯域を十
分にとればよいことになる。このように今回の発明の実
施例18では複数の色差信号のうちからR−Y、B−Y
信号を用いることに限定することにより、少ない信号か
ら正しく3原色信号に復調できるカラー画像表示装置を
構成できる効果がある。
【0099】実施例19.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図55は、この発明の実施例
19による輝度信号:R−Y:B−Yを4:1:1で記
憶する面順次信号を用いたカラー画像表示装置の面順次
信号発生回路の構成図である。図56は実施例19のメ
モリ容量を説明した説明図である。図55のように実施
例19の面順次信号発生器43は、A/D変換器6、メ
モリ7、D/A変換器8、切換装置9、分周器18、マ
トリックス回路19で構成されている。2つの分周器1
8により、書き込みが輝度信号:R−Y:B−Yは4:
1:1となるように制御される。R−Y、B−Y信号
は、1.5MHz以下の帯域しかないので、輝度信号の
1/4のサンプル数でもほぼサンプリングは可能であ
る。図56では、このときのメモリ容量例を計算したの
で説明する。この図より輝度信号は水平方向に303ド
ット記憶する。同期信号等の部分を実施例7のように記
憶しないと約6MHzでサンプルしたことになる。した
がってR−Y、B−Yの色差信号は、水平方向に各76
ドット記憶することで、約1.5MHzでサンプルした
ことになり、十分に帯域である。このときのメモリ容量
は、955、500ビットとなり、少ないメモリでカラ
ー画像表示装置が可能となる。。このように今回の発明
のカラー画像表示装置は、輝度信号とR−Y信号とB−
Y信号を4:1:1の割合で記憶するように構成されて
いるので、メモリ容量が少なくてすむので、安価に構成
できる効果がある。
【0100】実施例20.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図57は実施例20によるカ
ラー画像表示装置の着色装置をカラー液晶シャッターに
よって構成した構成図、図58はカラー液晶シャッター
の構成図を示す。図57において、44は液晶シャッタ
ー制御回路46、カラー液晶シャッター45によって構
成される着色装置である。図58において、45は決ま
った向きの光しか通過させないを偏光板P1、P2、P
3、と制御する信号によって入ってくる光の位相を90
°回転させるπセルC1、C2によって構成されるカラ
ー液晶シャッターである。まず図58においてカラー液
晶シャッターの動作を説明する。CRTからの白色
(赤、緑、青の光を含む)の拡散光が偏光板P1を通過
するとき、縦波の青と緑、横波の赤の光だけを通過させ
る特長を持つ。この光がP1を通過し、さらにπセルC
1を通過する時、πセルの制御信号がONならば90°
位相が回転する。光は、C1がONのとき90°回転
し、偏光板P2には、縦波の赤、横波の青と緑の光が入
力される。偏光板P2は、縦波の赤と緑、横波の青の光
だけを通過させる特長を持つので、次のπセルC2には
縦波の赤と横波の青の光が入力される。
【0101】このとき緑の光は阻止され、通過しなくな
る。πセルC2はC1と同じ特長を持ち、C2がONの
とき、C2を通過する光は縦波の青と横波の赤となる。
そして、偏光板P3では横波の赤、緑、青の光しか通過
させない特長を持つので、P3を通過する光は横波の赤
の光となる。緑と青の光についてもπセルの制御により
同様に光を選択できる。このように、カラー液晶シャッ
ターは、白色光より赤、緑、青、の3原色を選択して出
力することができる特長がある。この性質を利用し、面
順次信号の色に同期して選択するように液晶シャッター
制御回路がカラー液晶シャッター内のπセルを制御す
る。ただしπセルの応答時間が長いため、視野角がとれ
ないので、通常は数枚を縦に組み合わせて使用する。図
57では2組のカラー液晶シャッターを上下に組み合わ
せている。カラー液晶シャッターは、フィルタを回転さ
せたりすることがなく、板状の部材なので小型に着色装
置を構成することが出来る。このように今回の発明の実
施例20では、カラー液晶シャッターを着色装置に用い
たカラー画像表示装置を構成することが可能である。ま
た、今回の実施例1ないし4に応用することでモータや
大きな色フィルタを用いることが無いので、小型でかつ
安価なカラー画像表示装置を構成することができる。
【0102】実施例21.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図59は実施例21による、
面順次信号を使用したカラー画像表示装置の(1)は電
磁波除去フィルタを色フィルタとともに構成した着色装
置例、(2)は電磁波除去フィルタをカラー液晶シャッ
ターとともに構成した着色装置例を示す。図の(1)に
おいて、50はモータ制御回路49、モータ48、色フ
ィルタ51によって構成された着色装置である。図の
(2)において、52は液晶シャッター制御回路47、
カラー液晶シャッター45、電磁波除去フィルタ51に
よって構成された着色装置である。電磁波除去フィルタ
は、CRTなどの画像表示装置からでる人体に有害な電
磁波などを軽減または取り除くフィルタであり、一般的
にコンピュータの画面を長時間見る仕事などでは、CR
Tのまえに装着し使用されている。面順次信号を使用し
たカラー画像表示装置では、CRTの偏向が3倍以上の
高速で行なわれるので、通常のままでは同じ明るさがと
れないので、ビームの電圧を通常のCRTの数倍にして
走査を行なっていた。したがって、同じ明るさの画面で
は、家庭用TVのCRTの数倍もの電磁波を出してしま
うという問題があった。このような問題を、今回の発明
の実施例21では、あらかじめ着色装置にCRTの電磁
波出力にみあった電磁波除去用のフィルタを取り付ける
ことで解決した。したがって、電磁波の少ないカラー画
像表示装置が可能である。また、これによりCRTの電
磁波を軽減させるだけでなく、着色装置と同一に構成す
るので小型ですっきりとしたカラー画像表示装置を構成
することも可能である。
【0103】実施例22.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図60は、実施例22による
水平および垂直同期信号を付け替えるカラー画像表示装
置の(1)は実施例22をもとにした構成図、(2)は
実施例22の面順次信号発生器を例に示した構成図であ
る。図61は実施例22による同期信号の付替方式を説
明した説明図である。図60(1)において面順次信号
MHは同期信号を含んだ面順次信号であり単色の画像表
示装置4Hは同期分離回路を内蔵した画像表示装置であ
る。図61において52は同期信号発生器であり水平お
よび垂直同期信号に同期して3倍の同期信号を切換装置
に出力する。他の回路は実施例2の面順次信号発生器と
同様に動作する。ただし実施例7のように同期信号はメ
モリに記憶しない。また同期付替回路は、簡単な論理回
路で構成できる。
【0104】このように構成することで少しのコストの
増加で、単色の画像表示装置には面順次信号のみを送る
だけでよくなる利点がある。このように映像信号のみを
単色の画像表示装置に送信することは、ビデオ一体型V
TRなどの白黒ビューファインダーと同じ構成にするこ
とができる。これにより実施例22のカラー画像表示装
置をビューファインダーに使用することが容易になる。
図61に水平および垂直の同期信号を付け替えたものを
示す。この付け替えられた同期信号が、単色の画像表示
装置で分離されることで水平および垂直の制御信号(H
S、VS)となる。またこの時付け替えられる同期信号
は、書き込みと読み出しの割合に合せて出力するので、
書き込みの3倍の速度で読み出しが行なわれる場合は単
純に1/3の大きさの同期信号となる。このように実施
例22では、同期信号を面順次信号に付加することで、
偏向用制御信号を送る必要の無いカラー画像表示装置を
構成することが可能である。偏向用の制御信号を送らな
いですむのでCRTに送信する信号が面順次信号だけで
すむ利点がある。したがって、ビデオカメラのような製
品では、ビューファインダーとの間の信号線を少なくす
ることができる利点がある。ただし、CRT側に同期信
号を分離する同期分離回路が必要となる。
【0105】実施例23.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図62は実施例23による同
期信号の付替方式を説明した説明図である。図において
実施例23は実施例22で行なった同期信号の付替をさ
らに改良したものである。図61のように同期信号を単
純に書き込みと読み出しの割合に合せて出力するのでは
なく、できるだけ大きくした同期信号を出力するように
した。図では実施例22では1/3になっていた付替同
期信号をより大きな2/3として付け替える。実施例2
2では、面順次信号に付け替えられた同期信号は、CR
T内の同期分離回路で同期信号だけが分離され偏向用の
制御信号となる。このとき同期分離回路では、同期信号
を分離するが、通常の信号の3倍の速度で読み出された
信号の同期信号は、1/3の大きさしかないので分離し
難くなる。このため、実施例23では、同期分離の能力
を上げるため、同期信号を大きくして面順次信号に付加
する。このように実施例23では、同期信号を大きくし
て面順次信号に付加することで偏向用の制御線の必要の
ないカラー画像表示装置の構成が可能である。また、付
加する同期信号を大きくすることで、CRT内の同期分
離がしやすくなる利点がある。
【0106】実施例24.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図63は、実施例24による
制御回路より水平偏向パルスおよび垂直偏向パルスを出
力するカラー画像表示装置の(1)は概略的な構成図、
(2)および(3)は偏向パルス例である。図63の
(1)は実施例4の複合映像信号を記憶するカラー画像
表示装置を例にしたものである。図において53は、単
色の画像表示装置に直接に偏向パルスを出力する制御回
路であり、4はCRTを使用した単色の画像表示装置で
ある。制御回路は実施例4でも示したようにゲートアレ
イなどの論理回路で構成できるので単色の画像表示装置
で制御信号から抵抗やコンデンサで生成するよりも自由
に偏向パルスの形を制御できる。また抵抗やコンデンサ
などで構成されたものと違い温度に関係なく動作する利
点がある。面順次信号を使用したカラー画像表示装置
は、面順次信号がもとの信号の数倍の速度になることが
多く、通常のCRTより負荷が大きくなり、偏向が特殊
になる場合が多い。
【0107】単純なのこぎり波では、正常に偏向が行な
えない場合もある。従って、今回の発明による実施例2
4は、偏向パルスを制御回路内で発生するように構成し
たので、特殊な偏向に対応できる利点がある。図63
(2)において、垂直偏向パルスを例に動作を示す。細
線に示す従来の垂直パルスVPは、通常単色の画像表示
装置内の偏向制御回路によって出力される。この時、従
来の偏向パルスは垂直制御信号でVSで生成されるの
で、太線に示すような理想の偏向パルスには、なり難
い。したがって画面上に円を表示すると画面例で示すよ
うにRGBの色信号が同一の位置に表示されない、かた
よった映像が表示される場合がある。また、図63
(3)に示すように実施例12のような垂直同期信号の
期間が同一でない場合、従来例と同じ様な偏向制御回路
で生成すると実際の偏向パルスVPは細線のように同一
でないパルスになる。この時は、画面例が示すようにず
れた偏向を行なってしまう。理想の偏向パルスとして
は、垂直制御信号に同期して一定の期間の同一なのこぎ
り波が出るのが望ましい。以上の(2)、(3)のよう
に、今回の発明では太線で示す理想の偏向パルスを安定
して出力できる。水平パルスも同様に出力できる。この
ように実施例24では、制御回路より偏向パルスを出力
することにより特殊な偏向を行なわなければならないC
RTにも対応できる、面順次信号を用いたカラー画像表
示装置を構成できる。
【0108】実施例25.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図64は、この発明の実施例
24による制御回路の構成図である。図64は、実施例
24の制御回路53の内部構成を具体化したもので、水
平、垂直の制御信号を基準に読み出し専用メモリ(RO
M)から偏向パルスデータを読み出すことで偏向パルス
を出力する。図64において53は、ROM55、D/
A変換器8、制御部とで構成される制御回路である。こ
のように実施例25では、ROMより偏向パルスを出力
するので、CRTが特殊な偏向であっても対応できる。
また、ROM内のデータを変更するだけで論理回路を作
成しなくてもすぐに実現できる。したがって、制御回路
を設計した後でもROMの内容を変更するだけでCRT
に対応できる効果がある。
【0109】実施例26.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図65は、この発明の実施例
26による光伝導型ライトバルブを用いたカラー画像表
示装置の構成図である。図65は、前記光伝導型ライト
バルブの動作についての説明図である。図65におい
て、56は、面順次信号を用いた従来例および今回の発
明の実施例のカラー画像表示装置である。57は、カラ
ー画像表示装置56の画像を光伝導型ライトバルブ58
の書き込み面に照射する書き込みレンズである。59
は、図65に示すように、ハロゲンランプなどの光源6
1からの光を約90°の角度に反射させ光伝導型ライト
バルブ58の読み出し面に投写し、光伝導型ライトバル
ブ58の読み出し面からの反射光をそのまま通過させる
偏向ビームスプリッタである。61は、偏向ビームスプ
リッタ59を通過した光を拡大するレンズである。Aま
たはBには、着色装置を配置する。
【0110】図66において一般的な光伝導型ライトバ
ルブの断面図を用いて説明する。光伝導型ライトバルブ
は、書き込み光が書き込み面に照射されるとその光の明
るさに比例し、液晶にかかる電圧が変化するので、読み
出し面から照射される投写光の反射量が変化する。書き
込み光より投写光を明るくすることで、書き込み光と同
じ映像をより明るく表示することができる。これによ
り、面順次信号方式のカラー画像表示装置の問題点であ
る画面の暗さを解決することができる。また、光伝導型
ライトバルブを使用した画像表示装置では、3本の投写
型CRTを用いたビデオプロジェクターが実現されてい
るが、CRTおよび光伝導型ライトバルブ等の各装置が
3組ずつ必要となるので高価でありかつ大きくなる問題
があった。このように実施例26では、光伝導型ライト
バルブと光源とCRTで構成した単色の画像表示装置を
用い、従来例より明るいカラー画像表示装置を構成でき
る。今回の発明の実施例26では、面順次信号を用いた
カラー画像表示装置で行なうので、1組のカラー画像表
示装置と光伝導型ライトバルブ等の各装置だけでよいの
で安価でかつ小型のビデオプロジェクターを構成するこ
とができる効果がある。
【0111】実施例27.以下、この発明の発明例を図
面にしたがって説明する。図67は、この発明の実施例
27による複数の入力でA/D変換器を共用する面順次
信号発生器の(1)は実施例2の輝度信号と搬送色信号
を用いたカラー画像表示装置を例にした構成図、(2)
は切換動作の説明図である。図において記憶装置62
は、切換装置9N、分周器18N、A/D変換器6、メ
モリ7D/A変換器8から構成されている。前記切換装
置9Nは、入力の輝度信号Yと搬送色信号Cを切換信号
Nで交互に切り換える。切り換えられたYとCの信号
は、1つのA/D変換器6によって実施例2のADCの
2倍のクロックADCNでディジタル信号に変換され
る。ディジタル信号は、メモリ7Y,メモリ7Cの両方
に入力され位相の異なったADCNの1/2のクロック
ADCY、ADCCによって記憶される。これによりメ
モリ内部にはYとCが別々に記憶される。このあとは、
実施例2と同様に面順次信号に変換される。
【0112】この発明では、図67のようにA/D変換
器を共用することでA/D変換器の数を減らすことがで
きる。映像信号用のA/D変換器は、メモリと同様に高
価であるので数を減らすことで安価にカラー画像表示装
置を構成することができる。また、図67では実施例2
についての例をあげて説明したが、同様に今回の発明の
各実施例の入力信号でも可能である。このとき切換装置
は、入力信号の数だけ増え、A/D変換器のクロックの
周波数は高くなる。このように実施例27では、A/D
変換器を複数の入力信号で共用することで、安価なカラ
ー画像表示装置が可能である。
【0113】実施例28.以下、この発明の実施例を図
面にしたがって説明する。図68は、この発明の実施例
28による液晶パネルを用いた単色の画像表示装置の構
成図である。図において液晶による画像表示装置63
は、光源64、液晶パネル65、液晶制御回路66で構
成されている。液晶パネルには、白黒表示でき高速で表
示できるTN型液晶表示素子などで構成されたものを用
いる。通常のNTSCの映像信号の3倍の表示をCRT
を用いた画面表示装置と同様に行なう。この発明を前記
実施例に用いることでCRTと較べ奥行がない、小型な
カラー画像表示装置を構成することができる。また光源
の明るさを上げることで、CRTより明るく構成できる
ので投写型のカラー画像表示装置に応用することも可能
である。このように実施例28では、液晶パネルにより
単色の画像表示装置を構成することで、小型で明るい面
順次信号を用いたカラー画像表示装置を構成することが
可能である。
【0114】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。信号の
形式にこだわらない原色信号以外の複数の映像信号が入
力される面順次信号発生手段を用いたカラー画像表示装
置の実現を可能とする。また、入力手段には輝度信号と
搬送色信号が入力され、記憶手段は輝度信号と搬送色信
号を記憶しn倍の速度読み出し、変換手段は色復調器で
構成したので、記憶手段は輝度信号と搬送色信号を記憶
すればよく、記憶手段が必要とするメモリ容量が少なく
てすみ、安価な装置を得る。また、入力手段には輝度信
号と複数の色差信号が入力され、記憶手段は輝度信号と
複数の色差信号を記憶しn倍の速度読み出し、変換手段
はマトリックス回路で構成したので、記憶手段が必要と
するメモリ容量が少なくすみ、安価な装置を得る。
【0115】また、入力手段には複合映像信号が入力さ
れ、記憶手段は複合映像信号を記憶しn倍の速度読み出
し、変換手段は読み出された記憶手段の出力を輝度信号
と搬送色信号に分離するY/C分離回路とこのY/C分
離回路の出力信号が入力される色復調回路とで構成した
ので、記憶手段が必要とするメモリ容量が少なくてす
み、安価な装置を得る。また、記憶手段は入力手段に入
力された同一のカラー映像からなる複数の映像信号を所
定の割合で記憶しn倍の速度で読み出すように構成した
ので、画像に影響の少ない映像信号のメモリ量を減らす
ことを可能とし、解像度をあまり劣化させることなく記
憶手段が必要とするメモリ容量を少なくすることがで
き、安価でかつ画像品質の劣化しない装置を得る。
【0116】さらにまた、入力されるR、G、Bの3原
色の割合を1:2:1で記憶するよう構成したので、解
像度をあまり劣化させることなく記憶手段が必要とする
メモリ容量を少なくする。また、記憶手段は、同期信号
をメモリに記憶しないので、解像度を劣化させることな
く記憶手段が必要とするメモリ容量を少なくすることが
でき、安価でかつ画像品質の劣化しない装置を得る。ま
た、記憶手段によって書き込みと読み出しを同時に行な
うことにより発生する画像の追い越し現象を発生させな
いように、記憶手段に記憶される各信号に対して追い越
し用メモリを設けたので、追い越しによる画像の劣化が
発生しない高品質な画像を有した装置を得る。
【0117】また、輝度信号に対してのみ追い越し用メ
モリを設け、輝度信号による追い越しをなくしたので、
追い越しによる画像の劣化を軽減し、かつ記憶手段のメ
モリ容量をさほど増加させない装置を得る。また、面順
次信号発生手段の出力信号をR、G、Bの3原色信号に
限定したので、汎用的な投写型ビデオプロジェクターへ
の適用を容易にする装置を得る。また、書き込みと読み
出しの速度の割合を3倍としたので、メモリ読み出し速
度が実用上の限界内で、かつ、フリッカの発生しない実
用的な装置を得る。
【0118】また、面順次信号発生手段は水平および垂
直の所定の期間に集中して出力するように構成したの
で、ビデオの再生画像のような非標準信号が入力されて
も、画像が乱れない装置を得る。また、基準クロック発
生手段は色副搬送波に同期した色副搬送波周波数の逓倍
のクロック信号を発生するように構成したので、搬送色
信号を正確に復調する高品質な装置を得る。さらにま
た、基準クロック発生手段は色副搬送波周波数の逓倍の
4または8または12逓倍のクロック信号を発生するよ
うに構成したので、搬送色信号を正確に復調でき、か
つ、実用的なクロック信号を有した装置を実現できる。
【0119】さらに、また、原色信号に変換する変換手
段の信号処理をディジタル信号で処理されるように構成
したので、変換手段は安価な構成で実現でき、かつ、性
能を劣化させず、安価な装置を得る。また、記憶手段は
記憶する信号の間のクロック数が一定数でなくとも水平
同期信号より一定数のアドレスごとにメモリに記憶させ
るように構成したので、水平同期期間のクロック数が変
化しても、画像の乱れを発生させない高品質な装置を得
る。また、記憶手段は記憶する信号を水平同期信号より
一定の位相でサンプリングしてメモリに記憶させるよう
に構成したので、各原色信号の位相ずれや、直線が歪ん
で表示されない高品質な装置を得る。
【0120】また、入力手段に入力される輝度信号と複
数の色差信号において、複数の色差信号はR−Y信号と
B−Y信号の2つの信号であるように構成したので、少
ない信号から3原色信号を正確、かつ、容易に生成でき
る。さらにまた、記憶手段、入力された輝度信号と2つ
の色差信号R−Y信号とB−Y信号に対して、輝度信
号:R−Y信号:B−Y信号を4:1:1の割合でメモ
リに記憶させるように構成したので、記憶手段が必要と
するメモリ容量は少なくてすみ、安価な装置を得る。ま
た、着色手段はカラー液晶シャッターを用いて構成した
ので、モータや大きな色フィルタを用いることなく、小
型化され、かつ安価な装置を実現する。
【0121】また、着色手段前面に電磁波除去用フィル
タを設けたので、CRTからの電磁波を軽減した安全性
の高い装置を得る。また、切換手段において面順次信号
に水平同期信号および垂直同期信号を付加するように構
成したので、偏向用の制御信号を送る必要がなく、信号
線を少なくした装置を得る。さらにまた、切換手段にお
いて水平同期信号および垂直同期信号の幅をもとの同期
信号の1/nよりも大きく付加するように構成したの
で、同期分離能力が向上し信頼性の高い装置を得る。ま
た、単色の画像表示手段が垂直走査および水平走査を通
常のn倍で行なうために必要な偏向パルスを制御手段内
部で発生させるように構成したので、特殊な偏向にも対
応可能な装置を得る。
【0122】さらにまた、単色の画像表示手段が垂直走
査および水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏
向パルスを制御手段内部に設けた読み出し専用メモリよ
り出力させるように構成したので、CRTが特殊な偏向
であっても対応可能な装置を得る。また、単色の画像表
示手段を有しn倍の速度で走査するカラー画像表示装置
において、偏向ビームスプリッタを単色の画像表示手段
の前面に設けられた第1の着色手段と光源の前面に設け
られた第2の着色手段との間に配置し、光源からの光を
約90°の角度で反射し光伝導型ライトバルブの読み出
し面に投写させ、光伝導型液晶ライトバルブの読み出し
面からの反射光をそのまま通過するように構成したの
で、書き込み光より投写光を明るくし、明るい画像を有
した装置の実現を可能とする。さらに、この発明をビデ
オプロジェクター等に適用すれば、従来のビデオプロジ
ェクターが3管のCRTで構成されていたのに対して、
1管で構成できるので、3管の表示位置を合わせる調整
を必要としない生産性のよい、かつ、安価なビデオプロ
ジェクターを実現できる。
【0123】また、記憶手段は入力される複数の映像信
号を切り換え処理することにより1つのA/D変換器を
共用して用いる構成としたので、安価な構成の装置を実
現する。さらにまた、単色の画像表示手段は光源とn倍
の速度で表示できる白黒液晶パネルとで構成したので、
装置の小型化を図り、かつ、光源の明るさを上げること
により投写型のカラー画像表示装置にも適用可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による原色信号以外の映
像信号を記憶するカラー画像表示装置の概略的な構成図
である。
【図2】 実施例1による面順次信号発生器の構成図で
ある。
【図3】 この発明の実施例2による輝度信号と搬送色
信号を記憶するカラー画像表示装置の概略的な構成図で
ある。
【図4】 実施例2による面順次信号発生器の構成図で
ある。
【図5】 実施例2による面順次信号発生器のタイミン
グについての説明図である。
【図6】 実施例2によるメモリの書き込み、読み出し
データについての説明図である。
【図7】 実施例2による基準クロック発生回路の構成
図である。
【図8】 実施例2によるメモリの映像の書き込み、読
み出しについての説明図である。
【図9】 実施例2によるカラー画像表示装置のメモリ
容量の計算についての説明図である。
【図10】 この発明の実施例3による輝度信号と色差
信号を記憶するカラー画像表示装置の概略的な構成図で
ある。
【図11】 実施例3による面順次信号発生器の構成図
である。
【図12】 実施例3によるメモリの書き込み、読み出
しデータについての説明図である。
【図13】 実施例3によるメモリの映像の書き込み、
読み出しについての説明図である。
【図14】 実施例3によるカラー画像表示装置のメモ
リ容量の計算についての説明図である。
【図15】 この発明の実施例4による複合映像信号を
記憶するカラー画像表示装置の概略的な構成図である。
【図16】 実施例4による面順次信号発生器の構成図
である。
【図17】 実施例4によるメモリの書き込み、読み出
しデータについての説明図である。
【図18】 実施例4によるメモリの映像の書き込み、
読み出しについての説明図である。
【図19】 実施例4によるカラー画像表示装置メモリ
容量の計算についての説明図である。
【図20】 この発明の実施例5による各信号の割合を
任意に変えて記憶するカラー画像表示装置の概略的な構
成図である。
【図21】 実施例5による面順次信号発生器の構成図
である。
【図22】 この発明の実施例6によるR:G:Bを
1:2:1で記憶する面順次信号発生器の構成図であ
る。
【図23】 実施例6によるカラー画像表示装置のメモ
リ容量の計算についての説明図である。
【図24】 この発明の実施例7によるメモリの映像の
書き込み、読み出しについての説明図である。
【図25】 実施例7によるカラー画像表示装置のメモ
リの容量の計算についての説明図である。
【図26】 この発明の実施例8による輝度信号と搬送
色信号を記憶し追い越しに対応したカラー画像表示装置
の概略的な構成図である。
【図27】 実施例8による追い越しに対応した実施例
2の面順次信号発生器の構成図1である。
【図28】 実施例8による追い越しに対応した実施例
2の面順次信号発生器の構成図2である。
【図29】 実施例8による追い越しに対応した実施例
2のメモリの書き込み、読み出しデータについての説明
図である。
【図30】 実施例8による追い越しに対応した実施例
2のカラー画像表示装置においてのメモリ容量の計算に
ついての説明図である。
【図31】 実施例8による追い越しに対応した実施例
4の輝度信号と搬送色信号を記憶するカラー画像表示装
置の概略的な構成図である。
【図32】 実施例8による追い越しに対応した実施例
4の面順次信号発生器の構成図1である。
【図33】 実施例8による追い越しに対応した実施例
4の面順次信号発生器の構成図2である。
【図34】 実施例8による追い越しに対応した実施例
4のメモリの書き込み、読み出しデータについての説明
図である。
【図35】 実施例8による追い越しに対応した実施例
4のカラー画像表示装置においてのメモリ容量の計算に
ついての説明図である。
【図36】 この発明の実施例9による輝度信号のみで
追い越しに対応した実施例4の面順次信号発生器の構成
図である。
【図37】 実施例9による輝度信号のみで追い越しに
対応した実施例4のカラー画像表示装置においてのメモ
リ容量の計算についての説明図である。
【図38】 この発明の実施例10による実施例4の面
順次信号を面順次RGB信号に限定したことを示す概略
的な構成図である。
【図39】 この発明の実施例11による実施例4のメ
モリからの読み出しを3倍に限定したことを示す説明図
である。
【図40】 この発明の実施例12によるメモリの映像
の書き込み読み出しを書き込まれる信号の垂直同期信号
の中央によせて行なうことを説明した説明図である。
【図41】 この発明の実施例13による色副搬送波の
逓倍のクロックを基準クロックとすることを説明する説
明図である。
【図42】 この発明の実施例14による実施例13に
おいて基準クロックを4または8または12逓倍に限定
することを示す説明図である。
【図43】 この発明の実施例15による色復調器をデ
ィジタル化した面順次信号発生器の構成図である。
【図44】 実施例15による色復調器と切換器をディ
ジタル化した面順次信号発生器の構成図である。
【図45】 実施例15によるマトリックス回路をディ
ジタル化した面順次信号発生器の構成図である。
【図46】 実施例15によるマトリックス回路と切換
器をディジタル化した面順次信号発生器の構成図であ
る。
【図47】 実施例15によるY/C分離器と色復調器
をディジタル化した面順次信号発生器の構成図である。
【図48】 実施例15によるY/C分離器と色復調器
と切換器をディジタル化した面順次信号発生器の構成図
である。
【図49】 実施例15によるY/C分離器と色復調器
をディジタル化し追い越しに対応した面順次信号発生器
の構成図である。
【図50】 実施例15によるY/C分離器と色復調器
と切換器をディジタル化し追い越しに対応した面順次信
号発生器の構成図である。
【図51】 この発明の実施例16による水平アドレス
を一定値または水平同期信号でリセットしメモリの書き
込み読み出し方法を示した説明図である。
【図52】 この発明の実施例17による基準クロック
発生回路の構成図である。
【図53】 実施例17による基準クロック発生回路の
概略的な構成図と動作を示した説明図である。
【図54】 この発明の実施例18による輝度信号とR
−Y信号とB−Y信号を記憶するカラー画像表示装置の
概略的な構成図である。
【図55】 この発明の実施例19による面順次信号発
生器の構成図である。
【図56】 実施例19によるカラー画像表示装置のメ
モリ容量の計算についての説明図である。
【図57】 この発明の実施例20によるカラー液晶シ
ャッターによって着色装置を構成した構成図である。
【図58】 実施例20によるカラー液晶シャッターの
内部の構成図である。
【図59】 この発明の実施例21による電磁波除去フ
ィルタを取り付けた着色装置の構成図である。
【図60】 この発明の実施例22による水平および垂
直同期信号を付け替えるカラー画像表示装置の面順次信
号発生器の構成例である。
【図61】 実施例22による水平および垂直同期信号
を付け替え方式を説明した説明図である。
【図62】 この発明の実施例23による水平および垂
直同期信号を大きくし付け替える方式を示した説明図で
ある。
【図63】 この発明の実施例24による制御回路より
水平および垂直偏向用パルスを出力するカラー画像表示
装置の概略的な構成図である。
【図64】 この発明の実施例25による実施例24の
制御回路において読み出し専用のメモリ(ROM)より
水平垂直の偏向用パルスを出力する制御回路の構成図で
ある。
【図65】 この発明の実施例26による光伝導型ライ
トバルブを用いた面順次信号によってカラー画像を得る
カラー画像表示装置の概略的な構成図である。
【図66】 実施例26による光伝導型液晶ライトバル
ブの動作についての説明図である。
【図67】 この発明の実施例27によるA/D変換器
を共用する面順次信号発生器の構成図である。
【図68】 この発明の実施例28による液晶パネルを
用いた単色の画像表示装置の構成図である。
【図69】 従来の原色信号を記憶するカラー画像表示
装置の概略的な構成図である。
【図70】 従来の面順次信号発生器の構成図である。
【図71】 従来の面順次信号発生器6のタイミングに
ついての説明図である。
【図72】 従来のメモリの書き込み、読み出しデータ
についての説明図である。
【図73】 従来の追い越しが発生した画面についての
説明図である。
【図74】 従来の基準クロック発生回路の構成図であ
る。
【図75】 従来のメモリの映像の書き込み、読み出し
について説明した説明図である。
【図76】 従来のカラー画像表示装置のメモリ容量の
計算についての説明図である。
【図77】 従来のメモリの書き込み方式についての説
明図である。
【図78】 従来の単色の画像表示装置の構成図であ
る。
【図79】 従来の着色装置の構成図である。
【図80】 従来の追い越しに対応した原色信号を記憶
するカラー画像表示装置の概略的な構成図である。
【図81】 従来の追い越しに対応した面順次信号発生
器1の構成図である。
【図82】 従来の追い越しに対応した面順次信号発生
器1のタイミングについての説明図である。
【図83】 従来の追い越しに対応したメモリの書き込
み、読み出しデータについての説明図である。
【図84】 従来の追い越しに対応した時の画面につい
ての説明図である。
【図85】 従来の追い越しに対応した面順次信号発生
器2の構成図である。
【図86】 従来の追い越しに対応した面順次信号発生
器2のタイミングについての説明図である。
【図87】 従来の追い越しに対応したカラー画像表示
装置のメモリ容量の計算についての説明図である。
【符号の説明】
1 面順次信号発生器 2 基準クロック発生回路(HDロック) 3 制御回路 4 単色の画像表示装置 5 着色装置 6 A/D変換器 7 メモリ 8 D/A変換器 9 切換器 10 記憶装置 11 色変換器 12 面順次信号発生器(Y、C) 13 色復調器 14 位相比較器 15 電圧制御発振器(VCO) 16 周波数変換回路(1/4) 17 面順次信号発生器(Y、色差) 18 分周器 19 マトリックス回路 20 記憶装置 21 面順次信号発生器(V) 22 Y/C分離器 23 面順次信号発生器 24 基準クロック発生回路(fscロック) 25 面順次信号発生器 26 記憶装置 27 切換器(ディジタル) 28 記憶装置 29 切換器 30 面順次信号発生器(V、追い越し) 31 記憶装置 32 記憶装置 33 記憶装置 34 記憶装置 35 記憶装置 36 記憶装置 37 記憶装置 38 記憶装置 39 記憶装置 40 基準クロック発生回路 41 位相選択回路 42 面順次信号発生器 43 記憶装置 44 着色装置 45 液晶シャッター 46 液晶シャッター制御回路 47 色フィルタ 48 モータ 49 モータ制御回路 50 着色装置 51 電磁波除去フィルタ 52 着色装置 53 制御回路 54 単色の画像表示装置 55 読み出し専用メモリ(ROM) 56 面順次信号を用いたカラー画像表示装置 57 レンズ 58 光伝導型ライトバルブ 59 偏向ビームスプリッタ 60 レンズ 61 光源 62 記憶装置 63 単色の画像表示装置(液晶) 64 光源 65 液晶パネル 66 液晶制御回路 67 面順次信号発生器 68 位相比較器 69 電圧制御発振器 70 周波数変換回路 71 陰極線管(CRT) 72 偏向制御回路 73 面順次信号発生器 74 記憶装置 75 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 純也 尼崎市猪名寺2丁目5番1号 三菱電機マ イコン機器ソフトウエア株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのカラー映像信号からなる原色以外
    の複数の映像信号を入力する入力手段と、 入力された前記複数の映像信号を記憶しn倍の速度で読
    み出す記憶手段と、 前記記憶手段から読み出された出力より複数の単色の原
    色信号に変換する変換手段と、 前記複数の単色の原色信号を面順次で切り換える切換手
    段と、 前記記憶手段と前記変換手段と前記切換手段とからなる
    面順次信号発生手段と、 垂直走査および水平走査を通常の速度のn倍で行なう単
    色の画像表示手段と、 前記単色の画像表示手段の表示面に対向するように配置
    された着色手段と、 前記面順次信号発生手段と前記単色の画像表示手段と前
    記着色手段と制御する制御手段と、 前記制御手段の基準クロックを発生する基準クロック発
    生手段とを備え、 前記制御手段は、前記単色の画像表示手段の表示に合わ
    せて前記着色手段が同期して同色に着色するように動作
    することを特徴とするカラー画像表示装置。
  2. 【請求項2】 入力手段には輝度信号と搬送色信号が入
    力され、記憶手段は前記輝度信号と前記搬送色信号を記
    憶しn倍の速度読み出し、変換手段は色復調器で構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のカラー画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 入力手段には輝度信号と複数の色差信号
    が入力され、記憶手段は前記輝度信号と前記複数の色差
    信号を記憶しn倍の速度読み出し、変換手段はマトリッ
    クス回路で構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    カラー画像表示装置。
  4. 【請求項4】 入力手段には複合映像信号が入力され、
    記憶手段は前記複合映像信号を記憶しn倍の速度読み出
    し、変換手段は読み出された前記記憶手段の出力を輝度
    信号と搬送色信号に分離するY/C分離回路とこのY/
    C分離回路の出力信号が入力される色復調回路とで構成
    されたことを特徴とする請求項1記載のカラー画像表示
    装置。
  5. 【請求項5】 記憶手段は、入力手段に入力された同一
    のカラー映像からなる複数の映像信号を所定の割合で記
    憶しn倍の速度で読み出すことを特徴とする請求項1記
    載のカラー画像表示装置。
  6. 【請求項6】 入力手段には赤(R)、緑(G)、青
    (B)の3原色が入力され、記憶手段は赤(R):緑
    (G):青(B)の割合を1:2:1の割合で記憶する
    ことを特徴とする請求項5記載のカラー画像表示装置。
  7. 【請求項7】 記憶手段は、入力手段に入力された同一
    のカラー映像からなる複数の映像信号を記憶する際に、
    垂直同期信号および水平同期信号のいずれか一方あるい
    はいずれをも記憶しないことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のカラー画像表示装置。
  8. 【請求項8】 記憶手段によって書き込みと読み出しを
    同時に行なうことにより発生する画像の追い越し現象を
    発生させないように、前記記憶手段に記憶される各信号
    に対して追い越し用メモリを設けたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像表示装置。
  9. 【請求項9】 記憶手段は、記憶される輝度信号に対し
    て書き込みと読み出しを同時に行なうことにより発生す
    る画像の追い越し現象を発生させないように追い越し用
    メモリを設けたことを特徴とする請求項2または3記載
    のカラー画像表示装置。
  10. 【請求項10】 面順次信号発生手段の出力信号は、赤
    (R)、緑(G)、青(B)の3原色信号であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像
    表示装置。
  11. 【請求項11】 n倍の速度を3倍としたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 面順次信号発生手段は、所定の期間に
    集中して出力することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載のカラー画像表示装置。
  13. 【請求項13】 基準クロック発生手段は、色副搬送波
    周波数の逓倍のクロック信号を発生することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像表示装
    置。
  14. 【請求項14】 基準クロック発生手段は、色副搬送波
    周波数の逓倍の4または8または12逓倍のクロック信
    号を発生することを特徴とする請求項13記載のカラー
    画像表示装置。
  15. 【請求項15】 変換手段における信号処理は、デジタ
    ル信号で処理されることを特徴とする請求項13記載の
    カラー画像表示装置。
  16. 【請求項16】 記憶手段は、記憶する信号の間のクロ
    ック数が一定数でなくとも水平同期信号より一定数のア
    ドレスごとにメモリに記憶させることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のカラー画像表示装置。
  17. 【請求項17】 記憶手段は、記憶する信号を水平同期
    信号より一定の位相でサンプリングしてメモリに記憶さ
    せることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    カラー画像表示装置。
  18. 【請求項18】 入力手段に入力される輝度信号と複数
    の色差信号において、複数の色差信号はR−Y信号とB
    −Y信号の2つの信号であることを特徴とする請求項3
    記載のカラー画像表示装置。
  19. 【請求項19】 記憶手段は、入力された輝度信号と2
    つの色差信号R−Y信号とB−Y信号に対して、輝度信
    号:R−Y信号:B−Y信号を4:1:1の割合でメモ
    リに記憶させることを特徴とする請求項18記載のカラ
    ー画像表示装置。
  20. 【請求項20】 着色手段は、カラー液晶シャッターを
    用いて構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のカラー画像表示装置。
  21. 【請求項21】 着色手段前面に電磁波除去用フィルタ
    を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のカラー画像表示装置。
  22. 【請求項22】 切換手段において、面順次信号に水平
    同期信号および垂直同期信号を付加することを特徴とす
    る請求項7記載のカラー画像表示装置。
  23. 【請求項23】 切換手段において、水平同期信号およ
    び垂直同期信号の幅を元の同期信号の1/nよりも大き
    く付加することを特徴とする請求項22記載のカラー画
    像表示装置。
  24. 【請求項24】 単色の画像表示手段が垂直走査および
    水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏向パルス
    を制御手段内部で発生させることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のカラー画像表示装置。
  25. 【請求項25】 単色の画像表示手段が垂直走査および
    水平走査を通常のn倍で行なうために必要な偏向パルス
    を制御手段内部に設けた読み出し専用メモリより出力さ
    せることを特徴とする請求項24記載のカラー画像表示
    装置。
  26. 【請求項26】 単色の画像表示手段を有しn倍の速度
    で走査するカラー画像表示装置において、 前記単色の画像表示手段と、 前記単色の画像表示手段と対向するように前面に設けら
    れた第1の着色手段と、 前記第1の着色手段からの光を受ける光伝導型液晶ライ
    トバルブを用いた空間光増幅手段と、 光源と前記光源と対向するように前面に設けられた第2
    の着色手段と、 偏光ビームスプリッタとを備え、 前記偏光ビームスプリッタを前記第1の着色手段と前記
    第2の着色手段との間に配置し、前記光源からの光を略
    90度の角度で反射し前記光伝導型ライトバルブの読み
    出し面に投写させ、前記光伝導型液晶ライトバルブの読
    み出し面からの反射光をそのまま通過するようにしたこ
    とを特徴とするカラー画像表示装置。
  27. 【請求項27】 記憶手段は、入力される複数の映像信
    号を切り換え処理することにより1つのA/D変換器を
    共用して用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のカラー画像表示装置。
  28. 【請求項28】 単色の画像表示手段は、光源とn倍の
    速度で表示できる白黒液晶パネルとで構成されたことを
    特徴とする請求項1〜4または26のいずれかに記載の
    カラー画像表示装置。
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