JPH0893897A - 自動変速機におけるシフトレバーのロック装置 - Google Patents

自動変速機におけるシフトレバーのロック装置

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JPH0893897A
JPH0893897A JP23551894A JP23551894A JPH0893897A JP H0893897 A JPH0893897 A JP H0893897A JP 23551894 A JP23551894 A JP 23551894A JP 23551894 A JP23551894 A JP 23551894A JP H0893897 A JPH0893897 A JP H0893897A
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JP
Japan
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shift lever
lock
solenoid
reverse
shift
Prior art date
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Application number
JP23551894A
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English (en)
Inventor
Yuji Inagaki
裕二 稲垣
Osamu Shoji
修 東海林
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】構成を簡単にしてソレノイドの負荷を低減し、
外力により強制的にソレノイドが動作することがなく、
更には、構成部材の作動音の発生を極力少なくすること
を目的とする。 【構成】ニュートラル位置Nとリバース位置Rとの間の
シフトレバー1の通路を先端部5aが開閉するように揺
動する第1のロックピース5を設けた。パーキング位置
Pとリバース位置Rとの間のシフトレバー1の通路を先
端部6aが開閉するように揺動する第2のロックピース
6を設けた。第1及び第2のロックピース5,6と対向
してその回動を不能にして、リバース位置Rへのシフト
レバー1の移動を規制するロック位置と、第1及び第2
のロックピース5,6と対向しない非ロック位置との間
を上下動するロックバー22を設けた。ロックバー22
を上下動させるソレノイド23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の自動変速機におけ
るシフトレバーのロック装置に係り、詳しくは、車両駐
車時に駐車用位置にあるシフトレバーの移動を規制する
シフトロック機構、及び走行中にシフトレバーの後進
(リバース)走行用位置への移動を規制するリバースイ
ンヒビット機構を有するシフトレバーのロック装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機(以下、A/Tとい
う)を搭載した自動車には、図6に示すように、ATの
変速位置を指定するためのシフトレバー1が運転席Uの
左前方に設けられている。
【0003】図7(a)に示すように、シフトレバー1
は、ハウジング2(図6に図示)に形成されたシフトパ
ターン孔3内に配置されている。シフトパターン孔3
は、その前後方向に複数の段差部が形成されており、シ
フトレバー1は、そのシフトパターン孔3の各段差部に
沿って、前後方向及び左右方向に移動可能に支持されて
いる。又、シフトレバー1は、移動の際にそのシフトパ
ターン孔3内に設定された7箇所のシフトポジションに
切換可能となっている。
【0004】そのシフトポジションは、シフトパターン
孔3の最前部から最後部に亘って、車両の駐車用(パー
キング)位置P、後進走行用(リバース)位置R、非駆
動(ニユートラル)位置N、前進自動走行用(ドライ
ブ)位置D、前進3段変速走行用位置P3 、前進2速走
行用位置P2 及び前進1速走行用位置P1 がある。
【0005】このように設けられたシフトレバー1にお
いては、車両走行中に例えばドライブ位置Dにあるシフ
トレバー1が誤操作によってリバース位置Rに移動した
場合、車両に対して甚大なショックを与えることにな
る。そこで、従来より、走行中に例えば、ドライブ位置
D等にあるシフトレバー1がリバース位置Rへ移動する
のを規制するための種々のリバースインヒビット機構が
提案されている。
【0006】又、車両駐車時においてパーキング位置P
にあるシフトレバー1が不要意に操作されて他の位置に
切換えられた場合、駆動輪のロックが解除されて、車両
が動いたりする虞がある。そこで、従来より、車両駐車
時にパーキング位置Pにあるシフトレバー1が他の位置
へ移動するのを規制するための種々のシフトロック機構
が提案されている。
【0007】図7(b)にリバースインヒビット機構及
びシフトロック機構を有するロック装置40を示す。こ
のロック装置40は、ハウジング2の内部に設けられて
おり、ソレノイド41のプランジャ41aの先端に中央
部が回動可能に支持され、かつ基端部が支軸42に回動
可能に軸着されて前後に揺動する第1のロックピース4
3を備えている。又、第1のロックピース43の先端部
にはリンク44の一端が回動可能に支持され、そのリン
ク44の他端は第2のロックピース45の基端部に回動
可能に連結されている。第2のロックピース45は、第
1のロックピース43と平行となるように、その先端部
が支軸46に回動可能に軸着されている。
【0008】そして、ソレノイド41がオフのときに
は、プランジャ41aが突出して、図7(a)に実線で
示すように、第1のロックピース43がシフトパターン
孔3内のパーキング位置Pとリバース位置Rとの間の通
路を閉鎖して、パーキング位置Pにあるシフトレバー1
の移動を規制する。ソレノイド41がオンになると、プ
ランジャ41aが没入して、二点鎖線で示すように、第
1のロックピース43はシフトパターン孔3内から外側
に移動し、シフトレバー1の通路を開放して、その移動
を許容する。このようにして、シフトロック機構が機能
する。
【0009】又、第2のロックピース45は第1のロッ
クピース43と同様に、ソレノイド41がオフのときに
は、シフトパターン孔3内のニユートラル位置Nとリバ
ース位置Rとの間の通路を閉鎖して、ニユートラル位置
N側からリバース位置Rへのシフトレバー1の移動を規
制する。ソレノイド41がオンになると、第2のロック
ピース45は第1のロックピース43及びリンク44を
介してシフトパターン孔3内から外側に移動し、シフト
レバー1の通路を開放して、その移動を許容する。この
ようにして、リバースインヒビット機構が機能する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したロ
ック装置40においては、第1及び第2のロックピース
43,45及びリンク44で構成されるリンク機構を備
えているため構成が複雑となる。このため、各部材の寸
法精度が低い、回動部分に塗布されるグリスの量が多
い、あるいは温度変化による各部材の変形(材質が合成
樹脂の場合)等の原因によって、各部材が動作しにくく
なることがある。この結果、第1及び第2のロックピー
ス43,45を移動させるときのソレノイド41の負荷
が増大するとともに、ソレノイド41の安定した動作を
得るとができないという問題点がある。
【0011】又、シフトレバー1をリバース位置Rから
ニユートラル位置Nあるいはパーキング位置Pに移動さ
せると、シフトレバー1はシフトパターン孔3内に位置
する第1及び第2のロックピース43,45のいずれか
を押し込みながら移動する。その結果、外力によりプラ
ンジャ41aが強制的に没入されて、ソレノイド41は
オン状態となる。このため、ソレノイド41には、強制
的に動作させられても耐えることができるような耐久性
が要求される。
【0012】更には、ソレノイド41をオン・オフする
ときに、それに連動する第1及び第2のロックピース4
3,45及びリンク44が相互に接触して作動音を発生
するという問題点がある。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、構成を簡単にしてソレ
ノイドの負荷を低減するとともに、外力により強制的に
ソレノイドが動作することがなく、更には、構成部材の
作動音の発生を極力少なくすることができる自動変速機
におけるシフトレバーのロック装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、駐車用位置、後進走行用
位置、非駆動位置、及び前進走行用位置の間で切替移動
されるシフトレバーと、前記シフトレバーと交差する方
向に回動可能に支持され、常には、前記非駆動位置と前
記後進走行用位置との間の前記シフトレバーの通路を先
端部が開閉するように揺動する第1の揺動体と、前記シ
フトレバーと交差する方向に回動可能に支持され、常に
は、前記駐車用位置と前記後進走行用位置との間の前記
シフトレバーの通路を先端部が開閉するように揺動する
第2の揺動体と、前記第1及び第2の揺動体の近傍に設
けられ、該第1及び第2の揺動体と対向して、前記シフ
トレバーの前記非駆動位置又は前記駐車用位置から前記
後進走行用位置への移動の際に、そのシフトレバーと当
接する前記第1及び第2の揺動体の回動を不能にするロ
ック位置と、前記第1及び第2の揺動体と対向しない非
ロック位置との間を移動する作動体と、前記作動体を前
記ロック位置と前記非ロック位置との間を移動させる移
動手段とを備えたことを要旨とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のロック装置が少なくとも前記シフトレバーの位置の検
出、車両の速度の検出、及び車両の制動手段の動作状態
に基づいて、前記移動手段を制御する制御手段を備えて
いることを要旨とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のロック装置において、前記第1及び第2の揺動
体は、その基端部に一端が遊挿され、他端に摺接子が固
定された支持柱と、その支持柱に遊嵌され、前記第1及
び第2の揺動体の基端部の近傍に設けられた湾曲壁面の
底部に前記摺接子の先端を摺接させるべく、前記摺接子
を付勢する付勢手段とを備えていることを要旨とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、移動手段によ
ってロック位置に作動体が移動されると、その作動体は
第1及び第2の揺動体と対向する。この状態では、例え
ば、シフトレバーが非駆動位置又は駐車用位置から後進
走行用位置へ移動する際、そのシフトレバーと当接した
第1及び第2の揺動体のいずれかは、作動体に当接して
その回動が不能となる。従って、シフトレバーの後進走
行用位置への移動が規制される。反対に、シフトレバー
が後進走行用位置から非駆動位置又は駐車用位置へ移動
する際、そのシフトレバーと当接した第1及び第2の揺
動体のいずれかは、作動体と当接しないので、その回動
が許容される。
【0018】移動手段によって非ロック位置に作動体が
移動されると、その作動体は第1及び第2の揺動体と対
向しなくなり、シフトレバーの位置に関係なく、その移
動の際に、その第1及び第2の揺動体の回動が許容され
る。従って、移動手段の負荷が低減されるとともに、外
力により強制的に移動手段が動作することがなく、更に
は、作動体は移動するときに第1及び第2の揺動体と接
触しないので、構成部材の作動音の発生が極力少なくな
る。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、制御手段
は、少なくともシフトレバーの位置の検出、車両の速度
の検出、及び車両の制動手段の動作状態に基づいて、移
動手段を制御して作動体をロック位置と非ロック位置と
の間を移動させる。従って、車両の状態に応じて確実に
シフトレバーをロックすることができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、常には、
摺接子の先端が湾曲壁面の底部に摺接した状態にあり、
第1及び第2の揺動体が回動すると、摺接子の先端が壁
面を摺動する。このとき、摺接子の先端が壁面の底部か
ら離れるに従って付勢手段による摺動子の付勢力が増
し、第1及び第2の揺動体の回動が停止した時点で、そ
の付勢力によって、摺動子は壁面の底部に戻り、第1及
び第2の揺動体が基の位置に復帰する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に従って説明する。なお、従来技術と同一の構成に
ついては同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。また、シフトレバー1のシフトポジションについて
も従来と同様であるので、その説明を省略する。
【0022】図1に示すように、ロック装置4は、ハウ
ジング2内に設けられており、第1及び第2の揺動体と
しての第1及び第2のロックピース5,6を備えてい
る。第1及び第2のロックピース5,6は、それぞれ合
成樹脂製で棒状に形成され、その各先端部5a,6aが
三角形状に形成されている。
【0023】第1のロックピース5は、その先端部5a
がリバース位置Rとニュートラル位置Nとの間のシフト
レバー1の通路を閉鎖し、かつ左斜め前方を向くように
して配置されている。又、第1のロックピース5は、そ
のほぼ中心部がシフトパターン孔3の近傍に垂直方向に
設けられた支軸7aに回動可能に支持されている。
【0024】第2のロックピース6は、その先端部6a
がパーキング位置Pとリバース位置Rとの間のシフトレ
バー1の通路を閉鎖し、かつ左斜め後方を向くようにし
て配置されている。又、第2のロックピース6は、その
ほぼ中心部がシフトパターン孔3の近傍に垂直方向に設
けられた支軸7bに回動可能に支持されている。
【0025】第1及び第2のロックピース5,6は、シ
フトレバー1がロックされていないときには、シフトレ
バー1の移動時に合わせて回動する。そして、第1及び
第2のロックピース5,6の基端部には、各ピース5,
6を回動位置から中立位置に復帰させるための手段が設
けられている。
【0026】すなわち、第1及び第2のロックピース
5,6の基端部には、開口8a,8bを有する収容凹部
9a,9bがそれぞれ形成されており、その開口8a,
8bの直径は、収容凹部9a,9bの内径よりも小さく
なっている。収容凹部9a,9bの底面中央部には、ガ
イド穴10a,10bがそれぞれ形成されており、その
ガイド穴10a,10bに支持柱11a,11bの基端
部が、開口8a,8b及び収容凹部9a,9bを挿通し
てそれぞれ遊挿されている。収容凹部9a,9b内の支
持柱11a,11bには、開口8a,8bよりも大径の
ストッパ12a,12bがそれぞれ一体に設けられてお
り、そのストッパ12a,12bと収容凹部9a,9b
の底面との間には、付勢手段としてのスプリングS1 ,
S2 がそれぞれ設けられている。
【0027】支持柱11a,11bの先端部には、摺動
子13a,13bがそれぞれ一体に形成され、その摺動
子13a,13bは先端が丸みをおびた山形形状に形成
されている。なお、支持柱11a,11b、ストッパ1
2a,12b及び摺動子13a,13bは金属製であ
る。摺動子13a,13bの先端は、常には、ハウジン
グ2の湾曲壁面(以下、単に壁面という)2aの底部の
中立位置T1 ,T2 に摺接しており、第1及び第2のロ
ックピース5,6の回動に応じて、その壁面2aをスプ
リングS1 ,S2 の付勢力に抗して摺動する。すなわ
ち、壁面2aの底部である中立位置T1 ,T2 から摺動
子13a,13bが遠ざかるに従って、第1及び第2の
ロックピース5,6の端面と壁面2aとの距離が短くな
り、スプリングS1 ,S2 は圧縮される。そして、第1
及び第2のロックピース5,6の回動が止まった時点
で、摺動子13a,13bは、スプリングS1 ,S2 の
圧縮による蓄勢力によって、中立位置T1 ,T2 にそれ
ぞれ自動的に復帰するようになっている。
【0028】ここでいう中立位置T1 とは、第1のロッ
クピース5の先端部5aがシフトレバー1の通路を閉鎖
し、かつストッパ12aが収容凹部9aの内頂面に当接
した状態にある位置のことをいう。
【0029】又、中立位置T2 とは、第2のロックピー
ス6の先端部6aがシフトレバー1の通路を閉鎖し、か
つストッパ12bが収容凹部9bの内頂面に当接した状
態にある位置のことをいう。そして、第1及び第2のロ
ックピース5,6は、中立位置T1 ,T2 を中心として
揺動するようになっている。
【0030】図1〜図3に示すように、第1及び第2の
ロックピース5,6の間には、作動体としての合成樹脂
製のロックバー22及びそのロックバー22を上下動さ
せるためのソレノイド23が設けられている。
【0031】ロックバー22は支持柱24を備えてお
り、その支持柱24は、ソレノイド23のプランジャ2
3aにストッパ25を介して連結されている。プランジ
ャ23aにはスプリングS3 がストッパ25と当接する
ようにして遊嵌されている。ソレノイド23には、支持
柱24を挿通し、かつプランジャ23a及びストッパ2
5を覆うカバー27が設けられている。
【0032】支持柱24の先端部には基板28の中央部
が一体に連結されている。その基板28は、一端が折り
曲げ形成されて第1のロックピース5側を向き、他端が
第2の第2のロックピース6側を向くように配置されて
いる。基板28の両端には、規制片29,30がそれぞ
れ基板28と直交する垂直方向に一体に形成されてい
る。規制片29には、中立位置T1 にある第1のロック
ピース5と対向して、その長手方向の側面とほぼ平行に
なる当接面29a(図1に図示)が形成されている。同
様に、規制片30には、中立位置T2 にある第2のロッ
クピース6と対向して、その長手方向の側面とほぼ平行
になる当接面30a(図1に図示)が形成されている。
【0033】そして、ソレノイド23がオフのときに
は、スプリングS3 の付勢力に抗してプランジャ23a
が突出し、ストッパ24がカバー27の内頂面に当接し
て、ロックバー22はロック位置へ上動する。この上動
により、規制片29の当接面29aと第1のロックピー
ス5の側面とが互いに対向して、その時計方向への回動
が規制され、例えば、ニュートラル位置Nにあるシフト
レバー1のリバース位置Rへの移動が規制される。すな
わち、第1のロックピース5,ロックバー22及びソレ
ノイド23によってリバースインヒビット機構が構成さ
れている。
【0034】又、規制片30の当接面30aと第2のロ
ックピース6の側面とが互いに対向して、その反時計方
向への回動が規制され、パーキング位置Nにあるシフト
レバー1のリバース位置Rへの移動が規制される。すな
わち、第2のロックピース6,ロックバー22及びソレ
ノイド23によってシフトロック機構が構成されてい
る。
【0035】ソレノイド23がオンのときには、プラン
ジャ23aがスプリングS3 の蓄勢力によって即座に没
入して、ロックバー22は非ロック位置へ下動する。こ
の下動により、規制片29,30は第1及び第2のロッ
クピース5,6よりも下方に位置して、第1のロックピ
ース5の時計方向への回動、及び第2のロックピース6
の反時計方向への回動が許容される。
【0036】ソレノイド23は、制御手段としての制御
回路31に接続されている。制御回路31は、シフトレ
バー1がパーキング位置Pにあるときにオンするパーキ
ングスイッチ32、及びシフトレバー1がニュートラル
位置Nにあるときにオンするニュートラルスイッチ33
の動作状態を入力してソレノイド23をオン・オフ制御
する。又、制御回路31は、車両の前進走行時の車速
(この場合、10km/h以上)を検出する車速センサ
34の検出信号、及び運転者が図示しない制動手段とし
てのブレーキを踏み込んでいるときにオンするブレーキ
スイッチ35の動作状態を入力してソレノイド23をオ
ン・オフ制御する。
【0037】次に、上記のように構成されたロック装置
4の作用について説明する。なお、最初にシフトレバー
1はドライブ位置Dにあり、車両が前進走行を開始した
ものとする。
【0038】制御回路31は、車速センサ34からの1
0km/hの車速検知信号の入力に基づいて、ソレノイ
ド23を制御してオフにする。すると、プランジャ23
aがスプリングS3 の付勢力に抗して突出し、ストッパ
24がカバー27の内頂面に当接して、ロックバー22
はロック位置へ上動する。このとき、規制片29の当接
面29aと第1のロックピース5の側面とが互いに対向
しており、第1のロックピース5の時計方向への回動が
規制される。従って、図1に示すように、ドライブ位置
Dにあるシフトレバー1をニュートラル位置Nを介して
リバース位置Rに移動させようとしても、レバー1は中
立位置T1 にある第1のロックピース5とによってその
移動が規制される。
【0039】次に、図示しないブレーキペダルが踏み込
まれて車両が停止した場合、制御回路31は、ブレーキ
スイッチ35のオン状態の入力に基づいて、ソレノイド
23を制御してオンにする。すると、プランジャ23a
がスプリングS3 の蓄勢力によって即座に没入して、ロ
ックバー22は非ロック位置へ下動する。このとき、規
制片29は第1のロックピース5よりも下方に位置し
て、第1のロックピース5の時計方向への回動が許容さ
れる。従って、図5に示すように、シフトレバー1をド
ライブ位置Dからリバース位置Rに向かって移動させる
と、レバー1は、中立位置T1 にある第1のロックピー
ス5を押し込みながらリバース位置Rに到達する。
【0040】このとき、第1のロックピース5はその先
端部5aがシフトレバー1と当接した状態で、支軸7a
を中心に時計方向へ回動する。この回動時において、摺
動子13aの先端は、中立位置T1 から壁面2aに沿っ
て摺動し、スプリングS1 が圧縮される。そして、シフ
トレバー1が先端部5aから離れて、第1のロックピー
ス5の回動が止まった時点で、その第1のロックピース
5及び摺動子13aは、スプリングS1 の蓄勢力によっ
て中立位置T1 に自動的に復帰する。
【0041】次に、車両が停車中のときにブレーキペダ
ルが踏み込まれておらず、シフトレバー1がパーキング
位置Pにある場合について説明する。制御回路31は、
ブレーキスイッチ35のオフ状態、及びパーキングスイ
ッチ32のオン状態の入力に基づいて、ソレノイド23
を制御してオフにする。すると、ロックバー22がロッ
ク位置へ上動して、規制片30によって第2のロックピ
ース6の反時計方向への回動が規制される。従って、図
1に示すように、パーキング位置Pにあるシフトレバー
1をリバース位置R側に移動させようとしても、レバー
1は、中立位置T1 にある第1のロックピース5と当接
したロック状態となり、その移動が規制される。
【0042】続いて、この状態でブレーキペダルが踏み
込まれた場合、制御回路31は、ブレーキスイッチ35
のオン状態の入力に基づいて、ソレノイド23を制御し
てオンにする。すると、ロックバー22が非ロック位置
へ下動して、規制片30による第2のロックピース6の
回動規制が解除される。従って、図4に示すように、シ
フトレバー1をパーキング位置Pからリバース位置Rに
向かって移動させると、レバー1は、中立位置T2 にあ
る第2のロックピース6を押し込みながらリバース位置
Rに到達する。そして、シフトレバー1が先端部6aか
ら離れて、第2のロックピース6の回動が止まった時点
で、その第2のロックピース6及び摺動子13bは、ス
プリングS2 の蓄勢力によって中立位置T2 に自動的に
復帰する。
【0043】又、ブレーキペダルが踏み込まれておら
ず、シフトレバー1がニュートラル位置Nにある場合、
制御回路31は、ブレーキスイッチ35のオフ状態、及
びニュートラルスイッチ33のオン状態の入力に基づい
て、ソレノイド23を制御してオフにする。従って、ニ
ュートラル位置Nにあるシフトレバー1は、リバース位
置R側へ移動することができなくなる。
【0044】上記したように本発明のロック装置4によ
れば、シフトレバー1の移動を規制する第1及び第2の
ロックピース5,6とロックバー22とを分離し、ソレ
ノイド23でロックバー22をロック位置と非ロック位
置との間を上下動させるようにした。従って、ソレノイ
ド23は、ロックバー22を上下動させるだけでよくな
り、ソレノイド23の負荷を低減することができるとと
もに、ソレノイド23の安定した動作を得ることができ
る。
【0045】又、ロック状態を解除してシフトレバー1
がドライブ位置Dやパーキング位置P等からリバース位
置Rに移動する際には、第1及び第2のロックピース
5,6のみがシフトレバー1に当接して回動する。従っ
て、外力によりプランジャ23aが強制的に没入され
て、ソレノイド23がオン状態となることがなく、ソレ
ノイド23には、強制動作の場合の耐久性を考慮する必
要がなくなる。
【0046】更には、摺動子13a,13b、スプリン
グS1 ,S2 等からなる簡単な構成で、シフトレバー1
がリバース位置Rに移動した後、第1及び第2のロック
ピース5,6を、自動的に中立位置T1 ,T2 に復帰さ
せることができる。又、摺動子13a,13bを先端が
丸みをおびた金属製としたことにより、壁面2aを摺動
する際の摺動抵抗が減って、第1及び第2のロックピー
ス5,6の回動を円滑に行うことができる。
【0047】又、ロックバー22の上下動の際に、その
ロックバー22と第1及び第2のロックピース5,6と
が互いに接触することがないので、ソレノイド23の作
動時における構成部材の作動音の発生を極力少なくする
ことができる。
【0048】本実施例は以下のように具体化してもよ
く、その場合にも上記実施例と同様の効果を得ることが
できる。 (1)上記実施例では、第1及び第2のロックピース
5,6を揺動させるのに摺動子13a,13b、スプリ
ングS1 ,S2 等を採用したが、代わりに、第1及び第
2のロックピース5,6の基端部の両側と、その両側に
対応して壁面2aの中立位置T1,T2 から所定距離だ
け離間した位置との間にそれぞれスプリング等の弾性部
材を設けてもよい。
【0049】(2)上記実施例では、基板28の両端に
規制片29,30を一体に形成したが、その基板28を
規制片29,30を含む形で一つの板状に形成してもよ
い。このようにすると、シフトレバー1の移動時に、第
1及び第2のロックピース5,6を介して基板28に加
わる外力に対する強度を十分に確保することができる。
【0050】(3)上記実施例では、段差を有するシフ
トパターン孔3に具体化したが、端に、段差のない直線
状のシフトパターン孔や、各シフトポジションが左右対
称となるようなミラー反転形状のシフトパターン孔等に
具体化してもよい。
【0051】(4)上記実施例では、ドライブ位置D、
前進3段変速走行用位置P3 、前進2速走行用位置P2
及び前進1速走行用位置P1 を設定したが、前進3段変
速走行用位置P3 を無くしてもよい。又、2段変速又は
4段変速以上の自動変速機に本発明を適用してもよい。
【0052】(5)上記実施例では、制御回路31は車
速センサ34が10km/h以上の車速を検出したとき
に、ソレノイド23を制御してオフするようにしたが、
その車速が10km/h以外の適宜の値の以上のときに
ソレノイド23を制御するようにしてもよい。
【0053】上記実施例から把握できる請求項以外の発
明について、以下にその効果とともに記載する。請求項
3に記載のロック装置において、前記摺動子は先端が丸
みをおびた金属製からなることを特徴とする。このよう
にすると、壁面に対する摺動抵抗を低減することができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、構
成を簡単にしてソレノイドの負荷を低減するとともに、
外力により強制的にソレノイドが動作することがなく、
更には、構成部材の作動音の発生を極力少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のロック装置を示す概略平面図。
【図2】ロックバーがロック位置にある状態を示す一部
概略側面図。
【図3】ロックバーが非ロック位置にある状態を示す一
部概略側面図。
【図4】シフトレバーのロックが解除された状態を示す
部分概略平面図。
【図5】シフトレバーのロックが解除された状態を示す
部分概略平面図。
【図6】車両の運転席を示す概略斜視図。
【図7】従来のロック装置を示し、(a)はその概略平
面図で、(b)は概略側面図である。
【符号の説明】
1…シフトレバー、2a…壁面、4…ロック装置、5…
第1の揺動体としての第1のロックピース、6…第2の
揺動体としての第2のロックピース、11a,11b…
支持柱、13a,13b…摺動子、22…作動体として
のロックバー、23…移動手段としてのソレノイド、3
1…制御手段としての制御回路、S1 …付勢手段として
のスプリング、S2 …付勢手段としてのスプリング、P
…駐車用位置、R…後進走行用位置、N…非駆動位置、
D…前進自動走行用位置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車用位置、後進走行用位置、非駆動位
    置、及び前進走行用位置の間で切替移動されるシフトレ
    バーと、 前記シフトレバーと交差する方向に回動可能に支持さ
    れ、常には、前記非駆動位置と前記後進走行用位置との
    間の前記シフトレバーの通路を先端部が開閉するように
    揺動する第1の揺動体と、 前記シフトレバーと交差する方向に回動可能に支持さ
    れ、常には、前記駐車用位置と前記後進走行用位置との
    間の前記シフトレバーの通路を先端部が開閉するように
    揺動する第2の揺動体と、 前記第1及び第2の揺動体の近傍に設けられ、該第1及
    び第2の揺動体と対向して、前記シフトレバーの前記非
    駆動位置又は前記駐車用位置から前記後進走行用位置へ
    の移動の際に、そのシフトレバーと当接する前記第1及
    び第2の揺動体の回動を不能にするロック位置と、前記
    第1及び第2の揺動体と対向しない非ロック位置との間
    を移動する作動体と、 前記作動体を前記ロック位置と前記非ロック位置との間
    を移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする自動
    変速機におけるシフトレバーのロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロック装置は、少なく
    とも前記シフトレバーの位置の検出、車両の速度の検
    出、及び車両の制動手段の動作状態に基づいて、前記移
    動手段を制御する制御手段を備えていることを特徴とす
    る自動変速機におけるシフトレバーのロック装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の揺動体は、その基端
    部に一端が遊挿され、他端に摺接子が固定された支持柱
    と、その支持柱に遊嵌され、前記第1及び第2の揺動体
    の基端部の近傍に設けられた湾曲壁面の底部に前記摺接
    子の先端を摺接させるべく、前記摺接子を付勢する付勢
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の自動変速機におけるシフトレバーのロック装置。
JP23551894A 1994-09-29 1994-09-29 自動変速機におけるシフトレバーのロック装置 Pending JPH0893897A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6854354B2 (en) * 2000-05-04 2005-02-15 ZF Lemförder Metallwaren AG Shifting device for an automobile gearbox
JP2019142455A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置

Cited By (3)

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CN110185784A (zh) * 2018-02-23 2019-08-30 株式会社东海理化电机制作所 换档装置

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