JPH089296Y2 - Ｐｃ鋼材定着用雌コーン - Google Patents
Ｐｃ鋼材定着用雌コーンInfo
- Publication number
- JPH089296Y2 JPH089296Y2 JP1988129611U JP12961188U JPH089296Y2 JP H089296 Y2 JPH089296 Y2 JP H089296Y2 JP 1988129611 U JP1988129611 U JP 1988129611U JP 12961188 U JP12961188 U JP 12961188U JP H089296 Y2 JPH089296 Y2 JP H089296Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- ring portion
- steel
- pocket former
- steel material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （考案が属する技術分野） 本考案はPC鋼材の端部をコンクリート部材に定着する
ための雌コーンに関するものである。
ための雌コーンに関するものである。
（考案の課題とその特徴点） ポストテンショニング方式でコンクリート部材にプレ
ストレスを導入する場合は、コンクリート部材の端部に
埋設した雌コーンに、緊張したPC鋼材の端部を楔で定着
させるが、この雌コーンには既に各種の提案がなされて
いる。
ストレスを導入する場合は、コンクリート部材の端部に
埋設した雌コーンに、緊張したPC鋼材の端部を楔で定着
させるが、この雌コーンには既に各種の提案がなされて
いる。
本考案は、従来例には期待できない後述のような幾多
の利点があるPC鋼材定着用雌コーンを提供することを目
的としているものであって、その構成上の特徴は、実用
新案登録請求の範囲に記載したとおりである。
の利点があるPC鋼材定着用雌コーンを提供することを目
的としているものであって、その構成上の特徴は、実用
新案登録請求の範囲に記載したとおりである。
（図面による実施例の説明） 本考案の一実施例を示す第１図，第２図において、雌
コーン１の躯体２は断面の輪郭が円形で、後方に向かっ
て２段に縮径されており、その中心部にはPC鋼材挿通孔
３が設けられ、このPC鋼材挿通孔３の前方部は円錐孔４
になっている。
コーン１の躯体２は断面の輪郭が円形で、後方に向かっ
て２段に縮径されており、その中心部にはPC鋼材挿通孔
３が設けられ、このPC鋼材挿通孔３の前方部は円錐孔４
になっている。
躯体２の外側には、前端近くに主支圧板５が、また、
その後方の径が変わる段部の所に副支圧板6,6′が、そ
れぞれ突設されている。
その後方の径が変わる段部の所に副支圧板6,6′が、そ
れぞれ突設されている。
躯体２の前端には雄ねじ７付きのリング部８が設けら
れ、雌コーン１をコンクリート部材の端部に埋設する際
にこのリング部８に後述のポケットフォーマーを取り付
けるようになっている。
れ、雌コーン１をコンクリート部材の端部に埋設する際
にこのリング部８に後述のポケットフォーマーを取り付
けるようになっている。
雄ねじ７は連続ねじと分割ねじ（切見ねじ）の何れで
もよいが、分割ねじにすると、小さい回転角度（３分割
の場合は60度）で後述のポケットフォーマーの着脱を行
うことができる。
もよいが、分割ねじにすると、小さい回転角度（３分割
の場合は60度）で後述のポケットフォーマーの着脱を行
うことができる。
９はリング部８の内側に設けた凹溝、10は主支圧板５
に設けた溝孔、11は躯体２の後端部の内側に設けた段部
である。
に設けた溝孔、11は躯体２の後端部の内側に設けた段部
である。
前述の雌コーン１をコンクリート部材の端部に埋設す
るときの状態を示す第３図において、12はポケットフォ
ーマー、13はねじ棒、14はナット、15は型枠、16はアン
ボンドPC鋼材、17はシース、18はエンドキヤップであ
り、雌コーン１のリング部８の雄ねじ７にはポケットフ
ォーマー12の先端部が螺合され、ポケットフォーマー12
の先端は主支圧板５に圧接され、段部10にはシース17の
先端が当接し、躯体２の後端部にはエンドキヤップ18の
前半部が嵌められている。
るときの状態を示す第３図において、12はポケットフォ
ーマー、13はねじ棒、14はナット、15は型枠、16はアン
ボンドPC鋼材、17はシース、18はエンドキヤップであ
り、雌コーン１のリング部８の雄ねじ７にはポケットフ
ォーマー12の先端部が螺合され、ポケットフォーマー12
の先端は主支圧板５に圧接され、段部10にはシース17の
先端が当接し、躯体２の後端部にはエンドキヤップ18の
前半部が嵌められている。
図示のように、ねじ棒13の先端を雌コーン１の凹溝９
に係合させ、（なお、ねじ棒13の先端に側方に突出して
係合子が設けられ、この係合子がリング部８の先端から
凹溝９に通じる溝を通って凹溝９に導かれ、凹溝９に沿
って動かされて、凹溝９に係合するようになっている）
ナット14で締め付けて、雌コーン１を型枠15に固定した
状態で、コンクリート部材のコンクリートを打設し、そ
の硬化後、型枠15を外してアンボンドPC鋼材16を緊張
し、雌コーン１の円錐孔４に楔を打ち込んでアンボンド
PC鋼材16を雌コーン１に定着させるのであるが、ポケッ
トフォーマー12はコンクリート打設時に躯体２の内部に
前方からコンクリートが入るのを防止し、かつ、アンボ
ンドPC鋼材16の緊張・定着時作業空間を形成するための
部材であり、また、エンドキヤップ18はコンクリート打
設時に躯体２の内部に後方からコンクリートが入るのを
防止するために取り付けられるものである。
に係合させ、（なお、ねじ棒13の先端に側方に突出して
係合子が設けられ、この係合子がリング部８の先端から
凹溝９に通じる溝を通って凹溝９に導かれ、凹溝９に沿
って動かされて、凹溝９に係合するようになっている）
ナット14で締め付けて、雌コーン１を型枠15に固定した
状態で、コンクリート部材のコンクリートを打設し、そ
の硬化後、型枠15を外してアンボンドPC鋼材16を緊張
し、雌コーン１の円錐孔４に楔を打ち込んでアンボンド
PC鋼材16を雌コーン１に定着させるのであるが、ポケッ
トフォーマー12はコンクリート打設時に躯体２の内部に
前方からコンクリートが入るのを防止し、かつ、アンボ
ンドPC鋼材16の緊張・定着時作業空間を形成するための
部材であり、また、エンドキヤップ18はコンクリート打
設時に躯体２の内部に後方からコンクリートが入るのを
防止するために取り付けられるものである。
（考案の効果） 本考案の雌コーンは、以上のようなものであって、主
支圧板の外に複数の副支圧板を備えているので、コンク
リート部材に伝達される力の分散性が良好で、低強度の
コンクリートの場合にも使用が可能であり、各支圧板の
受け持つ力が小さく、各支圧板を１個の場合より小さく
することができるのみならず、肉厚を薄くしたり、補強
リブを省略したりすることができるため、各支圧板の裏
側へのコンクリートの回り込みが良好で、施工性の向上
が期待でき、躯体の前端にポケットフォーマー取付け用
として雄ねじ付きのリング部を設けたので、ポケットフ
ォーマーを簡単に、しかも、安定した状態で取り付ける
ことができるのみならず、ポケットフォーマーの先端を
主支圧板に圧接させて螺合部にセメントミルクが確実に
入らないようにすることができるため、ポケットフォー
マーの取り外しが容易であり、リング部の内周面に固定
用のねじ棒の先端が係合する凹溝を形成したので、ポケ
ットフォーマー付きの躯体をねじ棒で所定位置に強固に
固定することができる、等の諸効果を奏する。
支圧板の外に複数の副支圧板を備えているので、コンク
リート部材に伝達される力の分散性が良好で、低強度の
コンクリートの場合にも使用が可能であり、各支圧板の
受け持つ力が小さく、各支圧板を１個の場合より小さく
することができるのみならず、肉厚を薄くしたり、補強
リブを省略したりすることができるため、各支圧板の裏
側へのコンクリートの回り込みが良好で、施工性の向上
が期待でき、躯体の前端にポケットフォーマー取付け用
として雄ねじ付きのリング部を設けたので、ポケットフ
ォーマーを簡単に、しかも、安定した状態で取り付ける
ことができるのみならず、ポケットフォーマーの先端を
主支圧板に圧接させて螺合部にセメントミルクが確実に
入らないようにすることができるため、ポケットフォー
マーの取り外しが容易であり、リング部の内周面に固定
用のねじ棒の先端が係合する凹溝を形成したので、ポケ
ットフォーマー付きの躯体をねじ棒で所定位置に強固に
固定することができる、等の諸効果を奏する。
第１図は本考案の一実施例の半断面図、第２図は同じく
正面図、第３図は同じく使用態様を示す断面図である。 1:雌コーン、2:躯体、3:PC鋼材挿通孔、4:円錐孔、5:主
支圧板、6,6′：副支圧板、7:雄ねじ、8:リング部、11:
段部、12:ポケットフォーマー、16:アンボンドPC鋼材、
17:シース、18:エンドキヤップ。
正面図、第３図は同じく使用態様を示す断面図である。 1:雌コーン、2:躯体、3:PC鋼材挿通孔、4:円錐孔、5:主
支圧板、6,6′：副支圧板、7:雄ねじ、8:リング部、11:
段部、12:ポケットフォーマー、16:アンボンドPC鋼材、
17:シース、18:エンドキヤップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 白石 環 千葉県千葉市新浜町１番地 川鉄鋼線工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−169560（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−38041（ＪＰ，Ａ) 特公 昭54−21660（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】中心部にPC鋼材挿通孔を有する円筒状の躯
体の外側に、躯体の長さ方向に適宜間隔で主支圧板と複
数の副支圧板を突設するとともに、躯体の前端にはポケ
ットフォーマー取付け用の雄ねじ付きのリング部を設
け、該リング部の内周面に躯体固定用のねじ棒の先端が
係合する凹溝を形成したことを特徴とするPC鋼材定着用
雌コーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988129611U JPH089296Y2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | Ｐｃ鋼材定着用雌コーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988129611U JPH089296Y2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | Ｐｃ鋼材定着用雌コーン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0251621U JPH0251621U (ja) | 1990-04-12 |
| JPH089296Y2 true JPH089296Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=31384048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988129611U Expired - Lifetime JPH089296Y2 (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | Ｐｃ鋼材定着用雌コーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH089296Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4675363B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2011-04-20 | 株式会社ジェーエスディー | アフターボンド工法に於けるｐｃ鋼棒定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 |
| JP4675364B2 (ja) * | 2007-10-18 | 2011-04-20 | 株式会社ジェーエスディー | アンボンド工法に於けるｐｃ鋼棒定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 |
| JP4675365B2 (ja) * | 2007-10-29 | 2011-04-20 | 株式会社ジェーエスディー | アンボンド工法に於けるｐｃ鋼より線の定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 |
| JP4675367B2 (ja) * | 2007-11-13 | 2011-04-20 | 株式会社ジェーエスディー | アンボンド工法に於ける複数のｐｃ鋼より線の定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 |
| JP4675369B2 (ja) * | 2007-11-22 | 2011-04-20 | 株式会社ジェーエスディー | アフターボンド工法での複数ｐｃ鋼より線の定着方法、及び使用する器具 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5421660A (en) * | 1977-07-20 | 1979-02-19 | Hitachi Ltd | Refrigerator |
| JPS6138041A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-24 | フレシネ アンテルナシヨナル（エステ−ウ−ペ−） | グリ−スをかぶつたプレストレス補強材用定着装置 |
| CH665444A5 (de) * | 1985-01-17 | 1988-05-13 | Losinger Ag | Zwischenankeranordnung zum vorspannen von bauteilen, die in mehreren bauetappen erstellt werden, und ein verfahren zum herstellen einer solchen zwischenankeranordnung. |
-
1988
- 1988-10-04 JP JP1988129611U patent/JPH089296Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0251621U (ja) | 1990-04-12 |
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