JPH0892239A - 5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法 - Google Patents
5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法Info
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- JPH0892239A JPH0892239A JP26112295A JP26112295A JPH0892239A JP H0892239 A JPH0892239 A JP H0892239A JP 26112295 A JP26112295 A JP 26112295A JP 26112295 A JP26112295 A JP 26112295A JP H0892239 A JPH0892239 A JP H0892239A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】5−ニトロ−2−アセチルチオフェンの製造の
ため中間体として有用な新規化合物である5−ニトロ−
2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを提供
する。 【解決手段】一般式(I)で表わされる5−ニトロ−2
−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン、および
一般式(II)で表わされる2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンをニトロ化することより成る、上
記5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチ
オフェンの製造方法。 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
ため中間体として有用な新規化合物である5−ニトロ−
2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを提供
する。 【解決手段】一般式(I)で表わされる5−ニトロ−2
−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン、および
一般式(II)で表わされる2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンをニトロ化することより成る、上
記5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチ
オフェンの製造方法。 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)
【0002】
【化4】
【0003】(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基
を示す。)で表わされる新規な5−ニトロ−2−(α−
アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法
に関する。5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)
エチルチオフェンは、これを加水分解すれば、医薬、農
薬、機能性高分子等を製造するための中間原料として有
用な化合物であることが知られている5−ニトロ−2−
アセチルチオフェンを容易に与える。
を示す。)で表わされる新規な5−ニトロ−2−(α−
アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法
に関する。5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)
エチルチオフェンは、これを加水分解すれば、医薬、農
薬、機能性高分子等を製造するための中間原料として有
用な化合物であることが知られている5−ニトロ−2−
アセチルチオフェンを容易に与える。
【0004】
【従来の技術】従来、5−ニトロ−2−アセチルチオフ
ェンの製造方法としては、次のような方法が知られてい
る。 (1) 2−アセチルチオフェンを直接ニトロ化し、4−ニ
トロ−2−アセチルチオフェンと5−ニトロ−2−アセ
チルチオフェンとの混合物(53:47)を得た後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにより両者を分離す
る(オーストラリアン ジャーナル オブ ケミストリ
ー(Australian Journal of Chemistry)第32巻第2
647〜2658頁(1979年))。
ェンの製造方法としては、次のような方法が知られてい
る。 (1) 2−アセチルチオフェンを直接ニトロ化し、4−ニ
トロ−2−アセチルチオフェンと5−ニトロ−2−アセ
チルチオフェンとの混合物(53:47)を得た後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにより両者を分離す
る(オーストラリアン ジャーナル オブ ケミストリ
ー(Australian Journal of Chemistry)第32巻第2
647〜2658頁(1979年))。
【0005】
【化5】
【0006】(2) 2−アセチルチオフェンをヒドロキシ
ルアミンによりオキシム化し、2−アセチルチオフェン
オキシムとし、これをニトロ化して、4−ニトロ−2−
アセチルチオフェンオキシムと5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンオキシムとの混合物を得、この混合物をア
ルコールから再結晶して、5−ニトロ−2−アセチルチ
オフェンオキシムを単離し、次いで、これを酸により加
水分解する(ソ連特許第405878号)。
ルアミンによりオキシム化し、2−アセチルチオフェン
オキシムとし、これをニトロ化して、4−ニトロ−2−
アセチルチオフェンオキシムと5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンオキシムとの混合物を得、この混合物をア
ルコールから再結晶して、5−ニトロ−2−アセチルチ
オフェンオキシムを単離し、次いで、これを酸により加
水分解する(ソ連特許第405878号)。
【0007】
【化6】
【0008】前述した5−ニトロ−2−アセチルチオフ
ェンの製造方法のうち、(1) の方法は、ニトロ化物の主
生成物が4−ニトロ−2−アセチルチオフェンであり、
目的物との分離が工業上極めて困難である。前記(2) の
方法は、この(1) の方法と比較すると、4−置換体の生
成量は若干減少するものの、目的とする4−置換体の収
率は、満足できるとはいい難い。
ェンの製造方法のうち、(1) の方法は、ニトロ化物の主
生成物が4−ニトロ−2−アセチルチオフェンであり、
目的物との分離が工業上極めて困難である。前記(2) の
方法は、この(1) の方法と比較すると、4−置換体の生
成量は若干減少するものの、目的とする4−置換体の収
率は、満足できるとはいい難い。
【0009】以上のように、2−アセチルチオフェン
は、電子吸引性であるアセチル基のために、チオフェン
環における5位の電子密度が低いので、ニトロ化のよう
な求電子置換反応に対して、4位置換体と5位置換体と
の混合物を与える。また、主生成物が4位置換体である
ので、目的とする5位置換体は、低収率で得ることがで
きるにすぎない。このように、5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンを工業的に有利に得る方法については、従
来、満足すべき方法が知られていない。
は、電子吸引性であるアセチル基のために、チオフェン
環における5位の電子密度が低いので、ニトロ化のよう
な求電子置換反応に対して、4位置換体と5位置換体と
の混合物を与える。また、主生成物が4位置換体である
ので、目的とする5位置換体は、低収率で得ることがで
きるにすぎない。このように、5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンを工業的に有利に得る方法については、従
来、満足すべき方法が知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、2−アセチルチオフェンのチオフェン環における5
位の電子密度を高める誘導体について鋭意研究した結
果、2−アセチルチオフェンオキシムをO−アルキル化
して得られる2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオ
フェンは、2−アセチルチオフェンと比べて、5位の電
子密度が高くなっており、ニトロ化のような求電子置換
反応に対して、高い選択率で5−置換化合物を与えるこ
とを見出した。
は、2−アセチルチオフェンのチオフェン環における5
位の電子密度を高める誘導体について鋭意研究した結
果、2−アセチルチオフェンオキシムをO−アルキル化
して得られる2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオ
フェンは、2−アセチルチオフェンと比べて、5位の電
子密度が高くなっており、ニトロ化のような求電子置換
反応に対して、高い選択率で5−置換化合物を与えるこ
とを見出した。
【0011】即ち、2−(α−アルコキシイミノ)エチ
ルチオフェンをニトロ化すれば、選択的に5−ニトロ−
2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを得る
ことができ、そこで、これを鉱酸で加水分解することに
よって、5−ニトロ−2−アセチルチオフェンを容易に
且つ高収率にて得ることができる。
ルチオフェンをニトロ化すれば、選択的に5−ニトロ−
2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを得る
ことができ、そこで、これを鉱酸で加水分解することに
よって、5−ニトロ−2−アセチルチオフェンを容易に
且つ高収率にて得ることができる。
【0012】従って、本発明は、従来の5−ニトロ−2
−アセチルチオフェンの製造における上述したような問
題を解決するためになされたものであって、5−ニトロ
−2−アセチルチオフェンの製造のため中間体として有
用な新規化合物である5−ニトロ−2−(α−アルコキ
シイミノ)エチルチオフェンとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
−アセチルチオフェンの製造における上述したような問
題を解決するためになされたものであって、5−ニトロ
−2−アセチルチオフェンの製造のため中間体として有
用な新規化合物である5−ニトロ−2−(α−アルコキ
シイミノ)エチルチオフェンとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
(I)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)で表わされる5−ニトロ−2−(α−アルコキ
シイミノ)エチルチオフェンが提供される。
示す。)で表わされる5−ニトロ−2−(α−アルコキ
シイミノ)エチルチオフェンが提供される。
【0016】更に、本発明によれば、一般式(II)
【0017】
【化8】
【0018】(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)で表わされる2−(α−アルコキシイミノ)エ
チルチオフェンをニトロ化することを特徴とする一般式
(I)
示す。)で表わされる2−(α−アルコキシイミノ)エ
チルチオフェンをニトロ化することを特徴とする一般式
(I)
【0019】
【化9】
【0020】(式中、Rは前記と同じ。)で表わされる
5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオ
フェンの製造方法が提供される。
5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオ
フェンの製造方法が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)で表わされる本
発明による新規な5−ニトロ−2−(α−アルコキシイ
ミノ)エチルチオフェンにおいて、Rは、炭素数1〜4
のアルキル基を示し、このアルキル基は直鎖状でも分岐
鎖状でもよい。従って、かかるアルキル基の具体例とし
て、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、t−ブチル基等を挙げることがで
きる。
発明による新規な5−ニトロ−2−(α−アルコキシイ
ミノ)エチルチオフェンにおいて、Rは、炭素数1〜4
のアルキル基を示し、このアルキル基は直鎖状でも分岐
鎖状でもよい。従って、かかるアルキル基の具体例とし
て、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、t−ブチル基等を挙げることがで
きる。
【0022】従って、本発明による5−ニトロ−2−
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンの具体例と
しては、例えば、5−ニトロ−2−(α−メトキシイミ
ノ)エチルチオフェン、5−ニトロ−2−(α−エトキ
シイミノ)エチルチオフェン、5−ニトロ−2−(α−
イソプロポキシイミノ)エチルチオフェン、5−ニトロ
−2−(α−n−ブトキシイミノ)エチルチオフェン、
5−ニトロ−2−(α−t−ブトキシイミノ)エチルチ
オフェン等を挙げることができる。
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンの具体例と
しては、例えば、5−ニトロ−2−(α−メトキシイミ
ノ)エチルチオフェン、5−ニトロ−2−(α−エトキ
シイミノ)エチルチオフェン、5−ニトロ−2−(α−
イソプロポキシイミノ)エチルチオフェン、5−ニトロ
−2−(α−n−ブトキシイミノ)エチルチオフェン、
5−ニトロ−2−(α−t−ブトキシイミノ)エチルチ
オフェン等を挙げることができる。
【0023】本発明によるこのような5−ニトロ−2−
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンは、2−
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンをニトロ化
剤にてチオフェン環をニトロ化することによって得るこ
とができる。上記ニトロ化剤としては、例えば、混酸や
硝酸アセチルが好適である。
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンは、2−
(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンをニトロ化
剤にてチオフェン環をニトロ化することによって得るこ
とができる。上記ニトロ化剤としては、例えば、混酸や
硝酸アセチルが好適である。
【0024】ニトロ化剤の使用量は、特に限定されるも
のではないが、通常、用いる2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンに対して、やや過剰の1〜3倍モ
ルの範囲であり、好ましくは、1.5〜2.5倍モルの範囲
である。ニトロ化剤の使用量が少なすぎるときは、目的
とするニトロ化物の収率が低く、反対に多すぎても、特
に有利な効果を得ることができない。
のではないが、通常、用いる2−(α−アルコキシイミ
ノ)エチルチオフェンに対して、やや過剰の1〜3倍モ
ルの範囲であり、好ましくは、1.5〜2.5倍モルの範囲
である。ニトロ化剤の使用量が少なすぎるときは、目的
とするニトロ化物の収率が低く、反対に多すぎても、特
に有利な効果を得ることができない。
【0025】上記ニトロ化反応の温度は、通常、約−1
0〜15℃の範囲であり、好ましくは、−5〜10℃の
範囲である。反応温度が15℃よりも高いときは、副反
応が起こりやすく、他方、反応温度が約−10℃よりも
低いときは、反応速度が実用上、遅すぎるからである。
0〜15℃の範囲であり、好ましくは、−5〜10℃の
範囲である。反応温度が15℃よりも高いときは、副反
応が起こりやすく、他方、反応温度が約−10℃よりも
低いときは、反応速度が実用上、遅すぎるからである。
【0026】以上のようにして得られる5−ニトロ−2
−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを酸加水
分解することによって、5−ニトロ−2−アセチルチオ
フェンを得ることができる。
−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンを酸加水
分解することによって、5−ニトロ−2−アセチルチオ
フェンを得ることができる。
【0027】この酸加水分解反応においては、酸として
は、通常、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸が好
ましく用いられるが、必要に応じて、p−トルエンスル
ホン酸等のような有機酸も用いることができる。かかる
酸は、通常、原料である5−ニトロ−2−(α−アルコ
キシイミノ)エチルチオフェンに対して、5〜50倍モ
ルの範囲で用いられるが、特に、原料に対して、10〜
30倍モルの範囲で用いることによって、比較的短時間
にて反応を完結させることができる。
は、通常、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸が好
ましく用いられるが、必要に応じて、p−トルエンスル
ホン酸等のような有機酸も用いることができる。かかる
酸は、通常、原料である5−ニトロ−2−(α−アルコ
キシイミノ)エチルチオフェンに対して、5〜50倍モ
ルの範囲で用いられるが、特に、原料に対して、10〜
30倍モルの範囲で用いることによって、比較的短時間
にて反応を完結させることができる。
【0028】このような酸加水分解の反応の温度は、通
常、約20〜80℃、好ましくは、40〜70℃の範囲
である。反応温度が余りに高いときは、副反応が起こ
り、他方、余りに低いときは、反応速度が遅く、いずれ
の場合も、目的とする生成物の収率が低下するからであ
る。
常、約20〜80℃、好ましくは、40〜70℃の範囲
である。反応温度が余りに高いときは、副反応が起こ
り、他方、余りに低いときは、反応速度が遅く、いずれ
の場合も、目的とする生成物の収率が低下するからであ
る。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0030】実施例1 還流冷却機、温度計及び攪拌機を備えた1L容量の四つ
口フラスコに無水酢酸200gと2−(αメトキシイミ
ノ)エチルチオフェン62g(0.40モル)を仕込み、
先に無水酢酸153.0g(1.50モル)と94%硝酸5
3.6g(0.8モル)とから調製しておいた硝酸アセチル
を5℃にて1.5時間で滴下し、その後4時間攪拌した。
反応終了後、得られた反応混合物を10℃まで冷却し、
これにメタノール及び水を加えて過剰の無水酢酸を分解
した後、クロロホルムにて抽出した。
口フラスコに無水酢酸200gと2−(αメトキシイミ
ノ)エチルチオフェン62g(0.40モル)を仕込み、
先に無水酢酸153.0g(1.50モル)と94%硝酸5
3.6g(0.8モル)とから調製しておいた硝酸アセチル
を5℃にて1.5時間で滴下し、その後4時間攪拌した。
反応終了後、得られた反応混合物を10℃まで冷却し、
これにメタノール及び水を加えて過剰の無水酢酸を分解
した後、クロロホルムにて抽出した。
【0031】この抽出液からクロロホルムを留去して、
粗5−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチルチオ
フェンと4−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチ
ルチオフェンの9:1の混合物を得た。これをエタノー
ルから再結晶して、淡黄色固体として、5−ニトロ−2
−(α−メトキシイミノ)エチルチオフェン60.0gを
得た。収率は、2−(α−メトキシイミノ)エチルチオ
フェンに対して75%であった。
粗5−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチルチオ
フェンと4−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチ
ルチオフェンの9:1の混合物を得た。これをエタノー
ルから再結晶して、淡黄色固体として、5−ニトロ−2
−(α−メトキシイミノ)エチルチオフェン60.0gを
得た。収率は、2−(α−メトキシイミノ)エチルチオ
フェンに対して75%であった。
【0032】融点 117〜118℃ 質量分析 分子量 200
【0033】次に、還流冷却機、温度計及び攪拌機を備
えた1L容量の四つ口フラスコに25%塩酸水溶液80
0g及び5−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチ
ルチオフェン60.0g(0.3モル)を仕込み、60℃に
て4時間攪拌した。反応終了後、得られた反応混合物を
室温まで冷却し、クロロホルムにて反応生成物を抽出し
た。
えた1L容量の四つ口フラスコに25%塩酸水溶液80
0g及び5−ニトロ−2−(α−メトキシイミノ)エチ
ルチオフェン60.0g(0.3モル)を仕込み、60℃に
て4時間攪拌した。反応終了後、得られた反応混合物を
室温まで冷却し、クロロホルムにて反応生成物を抽出し
た。
【0034】抽出液からクロロホルムを留去して、5−
ニトロ−2−アセチルチオフェン50.3g(0.294モ
ル)を得た。融点108〜109℃。収率は、5−ニト
ロ−2−(α−メトキシイミノ)エチルチオフェンに対
して98%であった。
ニトロ−2−アセチルチオフェン50.3g(0.294モ
ル)を得た。融点108〜109℃。収率は、5−ニト
ロ−2−(α−メトキシイミノ)エチルチオフェンに対
して98%であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、新規化合物である5−
ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェ
ンが提供される。この化合物は、医薬、農薬、機能性高
分子等の中間原料として有用な5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンの製造のための中間体として有用である。
本発明によれば、5−ニトロ−2−(α−アルコキシイ
ミノ)エチルチオフェンを加水分解することによって、
5−ニトロ−2−アセチルチオフェンを従来の方法に比
べて、容易に且つ高収率にて得ることができる。
ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェ
ンが提供される。この化合物は、医薬、農薬、機能性高
分子等の中間原料として有用な5−ニトロ−2−アセチ
ルチオフェンの製造のための中間体として有用である。
本発明によれば、5−ニトロ−2−(α−アルコキシイ
ミノ)エチルチオフェンを加水分解することによって、
5−ニトロ−2−アセチルチオフェンを従来の方法に比
べて、容易に且つ高収率にて得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 誠 兵庫県加古郡播磨町宮西346番地の1 住 友精化株式会社研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エ
チルチオフェン。 - 【請求項2】アルコキシ基がメトキシ基である請求項1
に記載の化合物。 - 【請求項3】一般式(II) 【化2】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表
わされる2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェ
ンをニトロ化することを特徴とする一般式(I) 【化3】 (式中、Rは前記と同じ。)で表わされる5−ニトロ−
2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェンの製造
方法。 - 【請求項4】2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオ
フェンを無水酢酸の存在下、硝酸にてニトロ化する請求
項3に記載の方法。 - 【請求項5】2−(α−メトキシイミノ)エチルチオフ
ェンをニトロ化する請求項3又は4に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26112295A JPH0892239A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26112295A JPH0892239A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62019271A Division JP2520246B2 (ja) | 1986-05-13 | 1987-01-28 | 5―(α―アルコキシイミノ)エチル―2―チオフェンスルホン酸及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892239A true JPH0892239A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17357411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26112295A Pending JPH0892239A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 5−ニトロ−2−(α−アルコキシイミノ)エチルチオフェン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892239A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53108937A (en) * | 1977-03-02 | 1978-09-22 | Ciba Geigy Ag | Oximether and oximester process for preparing same plant growth stimulating and protecting agent and method therefor |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26112295A patent/JPH0892239A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53108937A (en) * | 1977-03-02 | 1978-09-22 | Ciba Geigy Ag | Oximether and oximester process for preparing same plant growth stimulating and protecting agent and method therefor |
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