JPH0892075A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JPH0892075A
JPH0892075A JP25479494A JP25479494A JPH0892075A JP H0892075 A JPH0892075 A JP H0892075A JP 25479494 A JP25479494 A JP 25479494A JP 25479494 A JP25479494 A JP 25479494A JP H0892075 A JPH0892075 A JP H0892075A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、貼付剤において、粘着剤層がホッ
トメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成
されていることにより、弾力性があって人体皮膚の凹凸
面にも追従して密着し、しかも粘着性及び使用感が良好
である上、剥離時の苦痛が無く、又、温熱を与えたと
き、粘着剤層が発泡体で形成されているので、この発泡
体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い貼付剤を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明は、支持体に粘着剤層を設けた貼付剤
において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を
含有する粘着剤の発泡体で形成されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外皮に貼付されて患部
の治療や温熱効果を与える貼付剤に関するものであり、
特に、弾力性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密
着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時
の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡
体で形成されているので、熱伝導を制御して低温火傷が
生じ難い粘着剤層を備える貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の目的で人体に適用され
る貼付剤には粘着剤が用いられているが、この粘着剤を
大別すると、ゴム系粘着剤とアクリル系粘着剤に分類さ
れる。
【0003】又、この貼付剤を大別すると、発熱体を備
えるものと、発熱体を備えないものとに分類される。
【0004】この場合、発熱体としては、通気性フィル
ムで構成された開放部のないシート状袋体の内部に、発
熱体組成物、例えば鉄粉、活性炭及び塩類等からなる発
熱体組成物を封入してなるものが提案されている(特開
昭50−54188号公報、特開昭53−47154号
公報、特開昭53−60885号公報、特開昭54−1
55984号公報、特開昭55−14067号公報、特
開昭55−166147号公報、特開昭62−1030
14号公報、実公昭58−22733号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの粘着剤を用い
て形成した粘着剤層には弾力性がなく、外皮の凹凸面に
追従し難いので密着性に欠けるのであり、しかも使用に
際し、突っ張り感が生じる等、使用感が悪いのである。
【0006】又、発熱体を備える貼付剤の場合、この貼
付剤は外皮に直接当てて使用するものであり、使用者が
温度変化を敏感に感知しうると共に温度のバラツキがあ
って低温火傷が発生し易い。
【0007】ところで、上記の粘着剤のうち、ゴム系粘
着剤を用いた貼付剤には初期タックがあり、低温、常温
時の粘着性が非常にすぐれているが、粘着後における粘
着力の経時変化が発生するのであり、特に、上記発熱体
による高温時の粘着力の経時変化が大であるなどの課題
がある。
【0008】一方、アクリル系粘着剤を用いた貼付剤は
初期タックが乏しく、低温、常温時の粘着性に欠けるき
らいがある。
【0009】本発明は、上記技術的課題を解決するため
に完成されたものであって、この種、貼付剤において、
粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤
の発泡体で形成されていることにより、弾力性があって
人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性及
び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、又、温
熱を与えたとき、粘着剤層が発泡体で形成されているの
で、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生じ難い
貼付剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の貼付剤は、上記
目的を達成するために、支持体に粘着剤層を設けた貼付
剤において、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質
を含有する粘着剤の発泡体で形成されている、との技術
的手段を講じたものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる支持体としては、後述する粘着剤層を保持し
得るフィルム状ないしシート状のものであれば特に限定
されるものではないが、具体的には、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリア
ミド又はポリウレタン等の合成樹脂で形成された単層の
フィルム又はシート或いはこれらのフィルム又はシート
を2枚以上積層した積層体、多孔質体、発泡体、紙、布
及び不織布等が挙げられる。
【0012】又、本発明においては、粘着剤層がホット
メルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成さ
れている点、に最も大きな特徴を有する。
【0013】この粘着剤層の厚さとしては特に限定され
るものではないが、10〜3000μm、特に、50〜
2000μm、更に好ましくは80〜1000μmとす
るのが好ましく、粘着剤層の厚さが、10μm未満にな
ると所要の粘着力を得られない場合があり、一方、30
00μmを超えると使用感が悪くなるだけでなく、経済
性が悪くなるので好ましくない。
【0014】本発明においては、このように粘着剤層が
ホットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体を
用いることによって、上記目的を達成できる。
【0015】本発明において、ホットメルト型高分子物
質を含有する粘着剤としては、ホットメルト型高分子物
質を含有するものであれば良く、従って、他の成分、例
えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止剤、充填剤、粘
着調整剤、粘着改良剤、着色剤、消泡剤、増粘剤、改質
剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤又は脱臭剤等が
配合されていても良い意味である。
【0016】又、この粘着剤の発泡体とは、化学的発泡
或いは物理的発泡に拘わらず、又、独立気泡、連続気泡
又は独立気泡と連続気泡が混在したものなど、いずれの
ものでも良いが、外皮に適用されるものであるので、常
温で粘着性を有するものであることを要する。
【0017】ところで、化学的発泡とは、無機系発泡剤
又は有機系発泡剤或いはこれらの混合物を用い、その分
解反応の際に発生する窒素ガスや炭酸ガス等を利用する
ものであり、物理的発泡とは、例えば加熱加圧下で空
気、炭酸ガス又は窒素ガスを混入し、大気圧下で発泡さ
せるものである。
【0018】これらのうち、特に、特公昭60−335
0号公報、特開昭62ー87267号公報、特公昭63
ー17295号公報、特開平1ー59023号公報及び
特公平2ー48191号公報等の物理的発泡の方法が以
下に述べる理由より、望ましい。
【0019】即ち、これらの方法は、ホットメルト型高
分子物質に空気又は窒素ガス等の気体を比較的低圧下で
機械的に、加熱混入して均一に分散した後、大気圧で発
泡させるものであるから、発泡剤を用いるものに比較し
て圧力条件、加熱温度条件等の設定が容易であり、しか
も空気又は窒素ガス等の小さな気泡を含む比較的均質な
発泡体が再現性良く得られる。
【0020】又、ホットメルト型高分子物質の中に、空
気もしくは窒素ガス、炭酸ガス等を無数の独立気泡とし
て混入させたものであり、その結果、そのものは体積が
1倍を超え数倍に膨張された発泡体であるが、この発泡
体の特性としては、本来の粘着性を維持することは勿
論、気泡の混入によって原料の削減、多孔質面や粗大面
に対する接着性の向上及びシール性の向上等の利点があ
るが、特に、このような粘着剤の発泡体を用いると、弾
力性が著しく向上して人体皮膚の凹凸面にも追従して密
着し、しかも粘着性及び使用感が良好である上、剥離時
の苦痛が無く、又、温熱を与えたとき、粘着剤層が発泡
体であり、この発泡体が熱伝導を制御して低温火傷が生
じ難い等、貼付剤に適用することによって、極めて多く
の利点を発現するのである。
【0021】つまり、この粘着剤の発泡体は、粘着力が
大であり、貼付剤の粘着剤層として使用した場合には、
外皮との追従性が良好で、外皮との密着性が一層増大す
るのである。その結果、外皮の凹凸面に対しても弾力的
に順応して粘着するので、粘着強度の低下は生じ難いの
である。
【0022】又、ホットメルト型高分子物質の発泡倍率
を制御することによって、弾力性、凹凸面への追従性や
密着性、更に粘着性及び使用感、剥離時の苦痛、断熱性
や熱伝導性等を容易に制御できるのである。
【0023】本発明で用いられるホットメルト型高分子
物質としては、上記目的を達成できるものであれば特に
限定されるものではないが、具体的には、例えばA−B
−A型ブロック共重合体、飽和ポリエステル系高分子物
質、ポリアミド系高分子物質、アクリル系高分子物質、
ウレタン系高分子物質、ポリオレフィン系高分子物質又
はポリオレフィン系共重合体或いはこれらの変性体が挙
げられる。この変性体とは、ホットメルト型高分子物質
の成分の一部を他の成分に置き換えてホットメルト型高
分子物質の性質、例えばホットメルト型高分子物質の粘
着性の改善や安定性等を変えたものをいう。
【0024】上記A−B−A型ブロック共重合体におい
て、Aブロックはスチレン、メチルスチレン等のモノビ
ニル置換芳香族化合物Aで、非弾性重合体ブロックであ
り、Bブロックはブタジエン、イソプレン等の共役ジエ
ンの弾性重合体ブロックであり、具体的には、例えばス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等が挙げ
られるのであり、また、これらを混合して用いても良い
のである。
【0025】A−B−A型ブロック共重合体の市販品の
例としては、具体的にはカリフレックスTR−110
1、カリフレックスTR−1107、カリフレックスT
R−1111(シェル化学製)、或いはフィリップペトロ
リアム製のソルプレン418等が挙げられる。
【0026】本発明において、粘着剤がホットメルト型
高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤で形成されて
いるものが有益であり、この粘着剤は、上述の方法で発
泡される。
【0027】本発明において、ホットメルト型高分子物
質としては、上述のものが挙げられる。このホットメル
ト型高分子物質は、粘着剤中の主ポリマーであり、これ
を用いて形成した粘着剤の発泡体は、優れた保形性を有
し、しかも初期タックがあり、常温時や加温時の粘着性
が良好で、且つ粘着後における粘着力が安定しているの
である。
【0028】又、本発明において、脂環族系石油樹脂
は、粘着性賦与剤であり、ホットメルト型高分子物質と
の組合せにより、所要の粘着特性が得られる。
【0029】脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った
石油系樹脂であり、具体的には、例えばロジン、脱水系
ロジン、脱水素ロジンのグリセリンエステル類、ガムロ
ジンのグリセリンエステル類、水添ロジン、水添ロジン
のメチルエステル類、水添ロジンのグリセリンエステル
類、水添ロジンのペンタエリトリットロジン類、重合ロ
ジン、重合ロジンのグリセリンエステル類、クマロンイ
ンデン樹脂、水添石油樹脂、無水マレイン酸変性ロジ
ン、ロジン誘導体類又はC5系石油樹脂等が挙げられる
のであり、貼付剤に所要の粘着力を賦与するために、単
独或いは2種以上を組み合わせて適宜用いられる。
【0030】その具体的な市販品の例としては、例えば
アルコンP−85、アルコンP−100、アルコンP−
125(荒川化学製)等、クイントン(日本ゼオン製)、エ
スコレッツ3000(エクソン製)等が挙げられる。
【0031】又、本発明で用いられる軟化剤はホットメ
ルト型高分子物質を溶解ないし分散させて軟化させるも
のであり、ホットメルト型高分子物質と脂環族系石油樹
脂の組み合わせによって、適度の保形性や柔軟性更に粘
着力を発現させるのである。この軟化剤としては高級脂
肪酸、液化ゴム、鉱油等が挙げられる。
【0032】この軟化剤としては、例えばヤシ油、ヒマ
シ油、オリーブ油、ツバキ油、アーモンド油、パーシッ
ク油、ラッカセイ油、ゴマ油、大豆油、ミンク油、綿実
油、トウモロコシ油、サフラワー油、オレイン酸、流動
パラフィン等が挙げられる。
【0033】ところで、この粘着剤には、所望により、
他の成分、例えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止
剤、充填剤、粘着調整剤、粘着改良剤、着色剤、消泡
剤、増粘剤、改質剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭
剤又は脱臭剤等が適宜適量配合されても良いのである。
【0034】本発明においては、密着性、粘着性、使用
感及び皮膚からの剥離性等の観点から、粘着剤層がホッ
トメルト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹
脂5〜55重量部及び軟化剤5〜55重量部で形成され
たものを発泡させた発泡体、特に、粘着剤層がホットメ
ルト型高分子物質10〜30重量部、脂環族系石油樹脂
10〜50重量部及び軟化剤15〜45重量部で形成さ
れており、このものを発泡させた発泡体が、弾力性があ
って人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着
性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無く、
又、温熱を与えたとき、低温火傷が生じ難いので望まし
い。
【0035】又、本発明の貼付剤においては、上述の粘
着剤に更に吸水性ポリマーが配合されたものを発泡させ
た発泡体、つまり用いられる粘着剤層がホットメルト型
高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性ポリ
マーで形成されたものを発泡させた発泡体が、この吸水
性ポリマーによって、皮膚からの汗や分泌物等の体液
を、吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔に保つので衛生
面から望ましい。
【0036】この粘着剤は、上述の粘着剤に更に吸水性
ポリマーが配合されたものであり、従って、用いられる
ホットメルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化
剤は上述の場合と同様であるので、重複説明を避けるた
めに省略する。
【0037】この吸水性ポリマーとしては、自重の10
倍以上、特に50倍以上の水を吸収してゲル化するもの
であれば特に限定されるものではないが、特に、架橋結
合を導入して水に対する溶解性を制御した吸水性ポリマ
ーが望ましい。
【0038】具体的には、特公昭49−43395号公
報に開示されている澱粉−ポリアクリロニトリル共重合
体、特公昭51−39672号公報に開示されている架
橋ポリアルキレンオキシド、特公昭53−13495号
公報に開示されているビニルエステル−エチレン系不飽
和カルボン酸共重合体ケン化物、特公昭54−3071
0号公報に開示されている逆相懸濁重合法によって得ら
れる自己架橋ポリアクリル酸塩、特開昭54−2009
3号公報に開示されているポリビニルアルコール系重合
体と環状無水物との反応生成物、特開昭59−8430
5号公報に開示されているポリアクリル酸塩架橋物、ポ
リアクリル酸ソーダ、CMC、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ア
ラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、アルギン酸ソーダ、ペクチン、カルボキシビニ
ルポリマー、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド等から
選ばれた1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0039】この吸水性ポリマーの市販品の例として
は、例えば三洋化成社製のサンウェットIM−300、
サンウェットIM−300MPS、サンウェットIM−
1000又はサンウェットIM−1000MPS等の
他、製鉄化学社製のアクアキープ4Sやアクアキープ4
SH等が挙げられるのであり、又、住友化学社製のスミ
カゲルNP−1020、スミカゲルNP−1040、ス
ミカゲルSP−520及びスミカゲルN−1040等が
挙げられるのであり、更に、クラレ社製のKIゲル20
1−KやKIゲルー201K−F2等が挙げられるので
あり、又、荒川化学社製のアラソープ800やアラソー
プ800F等が挙げられるのであり、これらのうち、吸
水性が高く、しかも加温しても粘着剤層のダレがなく、
粘着剤層の保形性が良好である等の理由より、三洋化成
社製のサンウェットIM−300MPSやサンウェット
IM−1000MPS、住友化学社製のスミカゲルNP
−1020やスミカゲルNP−1040、クラレ社製の
KIゲル−201K−F2、荒川化学社製のアラソープ
800F等が特に好ましい。
【0040】本発明においては、密着性、粘着性、皮膚
からの汗や分泌物等の体液の吸収・吸着性、使用感及び
皮膚からの剥離性等の観点から、粘着剤層がホットメル
ト型高分子物質5〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜
55重量部、軟化剤5〜55重量部及び吸水性ポリマー
0.5〜10重量部で形成されたものを発泡させた発泡
体、特に、粘着剤層がホットメルト型高分子物質10〜
30重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化
剤15〜45重量部及び吸水性ポリマー1〜8重量部で
形成されており、このものを発泡させた発泡体が、弾力
性があって人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しか
も粘着性及び使用感が良好である上、剥離時の苦痛が無
く、加えて、吸水性ポリマーによって、皮膚からの汗や
分泌物等の体液を、吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔
に保つので衛生面から望ましい。
【0041】この場合、吸水性ポリマーが、粘着(剤)層
と親和性が悪く、均一に分散しない恐れが有るときに
は、界面活性剤で処理するのが望ましい。
【0042】本発明で用いられる界面活性剤としては吸
水性ポリマーを処理することによって当該吸水性ポリマ
ーが粘着剤の粘着層中に分散し易くなるものであれば特
に限定されるものではなく、具体的には、陰イオン界面
活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤又は
両性界面活性剤が挙げられる。
【0043】本発明で好適に用いられる界面活性剤とし
ては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、カプ
リル酸ナトリウム、アルキルナフタリンスルホン酸ナト
リウム、ラウリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウ
ム、或いは、リン酸エステル塩型の界面活性剤、高級ア
ルコールリン酸モノエステルジナトリウム塩、高級アル
コールリン酸ジエステルナトリウム塩等の界面活性剤、
オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、ラウリン酸、
パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸
やその金属塩、低重合度ポリカルボン酸の塩、例えば低
重合度ポリアクリル酸ソーダ、低重合度ポリアクリル酸
ブチル、低重合度ポリメタアクリル酸ソーダ、更に、ス
ルホン化ポリスチレン等の界面活性剤等が挙げられる。
【0044】又、この粘着剤には、所望により、他の成
分、例えば他の粘着剤、粘着賦与剤、老化防止剤、充填
剤、粘着調整剤、粘着改良剤、着色剤、消泡剤、増粘
剤、改質剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤又は脱
臭剤等が適宜適量配合されても良いのである。
【0045】本発明においては、粘着剤に経皮吸収性の
薬物を配合することにより、局所治療効果を向上させた
り、全身治療効果を向上させたり、温熱効果によって循
環が活発になった血液などに薬物を吸収させて一層効果
的に生体内の各部に薬物を循環させることができるの
で、各部位の投与効果を一層高める上ですこぶる好まし
い。
【0046】本発明で用いられる薬物としては、経皮吸
収性のものであれば特に限定されるものではないが、具
体的には、例えば皮膚刺激剤、鎮痛消炎剤、中枢神経作
用剤(睡眠鎮静剤、抗てんかん剤、精神神経用剤)、利
尿剤、血圧降下剤、冠血管拡張剤、鎮咳去痰剤、抗ヒス
タミン剤、不整脈用剤、強心剤、副腎皮質ホルモン剤、
局所麻酔剤等が挙げられる。これら薬効成分は、一種又
は必要に応じて二種以上配合されて用いられる。
【0047】この薬物の含有量としては薬効を期待でき
る範囲であれば特に限定されるものではないが、薬理効
果や経済性更に粘着力等の観点より、経皮吸収性の薬物
の含有量が粘着剤100重量部に対し0.01〜25重
量部、特に0.5〜15重量部の範囲で適宜決定され
る。
【0048】本発明においては、粘着剤が架橋されてい
るものが、以下に述べる理由より、至極有益である。
【0049】即ち、粘着剤が架橋されていると、熱安定
性が向上し、加温時のダレやべたつき更に糊残りが極め
て少なくなって使用感が良好になり、しかも加温時の粘
着力や保形性も良好になり、更に薬物の保持性が向上す
る。
【0050】この粘着剤の架橋方法としては特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えば紫外線や電子
線等の照射線を、得られた粘着剤の発泡体に直接照射し
たり、支持体又はライナーの上で直接、照射線架橋を行
ったり、あらかじめ別の装置で照射線架橋を行い、転移
により粘着剤の発泡体を支持体上に転着しても良いので
ある。
【0051】照射線架橋としては、例えば特公昭62−
39184号公報に準じて行うことができる。そして、
例えば、紫外線の場合、通常300〜680nmで5〜3
0分間照射、電子線の場合、通常1〜20Mradで、照
射時間0.01〜5秒である。勿論、粘着剤に種々の化
学的架橋剤を加え、化学的に架橋しても良いのである。
【0052】ところで、本発明においては、粘着剤を上
述の方法で架橋し、次いで、これを発泡させたものを支
持体又はライナーの上に形成しても良いのである。
【0053】本発明においては、粘着剤がホットメルト
型高分子物質とアクリル系粘着剤の混合物からなるもの
が、これらの混合比を変更することによって、種々の粘
着力や発泡状態の異なる粘着剤が得られるので望まし
い。
【0054】この場合、ホットメルト型高分子物質とア
クリル系粘着剤の混合比は、ホットメルト型高分子物質
70〜99重量%とアクリル系粘着剤1〜30重量%の
範囲から、貼付剤の用途や形態、つまり後述する発熱体
を具備するものか否か等によって、任意に決定される。
【0055】本発明において、上述の貼付剤には発熱体
を積層し、この発熱体で温熱効果を発現させるように構
成したものが有益である。
【0056】この発熱体としては外皮に適用されて温熱
効果を発現するものであれば特に限定されるものではな
いが、具体的には、例えば化学的な反応熱を利用するも
の、抵抗体に電力を供給して発生するジュール熱を利用
するもの、等が挙げられる。
【0057】発熱体において、化学的な反応熱を利用す
るものとしては空気の存在下で発熱する、いわゆる発熱
カイロ等が挙げられる。この発熱体組成物としては、例
えば特公昭60−12381号公報、特公昭61−81
16号公報及び特公昭63−24030号公報等、種々
のものが提案されているが、特に、その組成としては鉄
粉系、反応助剤、水及び保水剤から構成されるもので、
空気の存在下で発熱する物質が好ましい。具体的には還
元鉄粉、活性炭、保水剤、塩化ナトリウムや塩化カリウ
ム等の塩化物等の発熱体組成物を適宜配合したものであ
る。
【0058】この場合、発熱体の温度条件としては低温
火傷を発生しない範囲に制御することが重要であり、こ
の観点から、粘着剤層(発泡体)の表面温度が38〜43
℃に制御するのが好ましい。
【0059】ところで、遠赤外線効果を発現させるうえ
で、発熱体組成物中に遠赤外線照射用のセラミックスの
含有や、発熱体と粘着剤層(発泡体)の間に遠赤外線照射
用セラミックス層を設けてもよいのである。
【0060】このようにして得られた温熱型の貼付剤
は、冬期において、単に、人体に温熱を供給して快適に
過ごすことができるだけでなく、局所のこり、疼痛及び
冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこ
り、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、
捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果を充分に
期待できるのである。
【0061】本発明で用いられる発熱体としては特に限
定されるものではないが、特に、以下に述べる発熱体
が、低温火傷の発生がなく安全であり、又、優れた温熱
効果を比較的長時間にわたって提供できるうえ、使用中
に異臭がなく、しかも発熱体組成物の偏りがないので使
用感が優れる結果、至極有益である。
【0062】即ち、本発明で好適に用いられる発熱体と
しては、少なくとも片面通気性フィルムで構成された開
放部のない偏平状袋体の内部に、鉄粉40〜75重量
%、活性炭1〜10重量%、塩化ナトリウム等の塩化物
1〜10重量%、水10〜40重量%及び保水剤1〜4
0重量%からなる発熱体組成物を封入してなり、且つ上
記通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−8
0D法)で50〜800g/m2・24hrのものであ
る。
【0063】この場合において、発熱体からの温熱を一
層厳格に制御して、一層安全で、しかも一層優れた温熱
効果を確保するために、特に、通気性フィルムの透湿量
がASTM法(E−96−80D法)で50〜800g
/m2・24hrのものが望ましい。
【0064】このように、透湿度で通気性フィルムを管
理するのは、温度が安定するだけでなく、発熱時間もほ
ぼ一定化するからである。
【0065】即ち、このように、温度範囲を38〜43
℃という微妙な範囲に設定するには、発熱体組成物の組
成と、フィルムを通気度で管理するのではなく、透湿度
で管理する必要があり、しかも通気性フィルムの透湿度
をASTM法(E−96−80D法)で50〜800g/m
2・24hrとすることにより、空気(酸素)と発熱体組成
物との酸化反応による発熱と、水の蒸散等による放熱の
バランスによって温度が制御されるのである。
【0066】又、透湿度を上記範囲にコントロールする
ことにより、空気(酸素)と発熱体組成物との酸化反応に
よって酸素が消費され(減圧状態)、一方、発熱によって
蒸気圧が上昇するが、この両方の相殺によっても偏平状
袋体内は減圧状態になり(蒸気圧の上昇より空気中の酸
素の消費による体積の減少の方が大)、このため発熱体
組成物は偏平状袋体によって押圧されるので発熱体組成
物が固定され、偏りがなく、従って、温熱型の貼付剤の
形状が一定で、しかも貼付剤全面の温度が均一になるの
で、優れた温熱型の貼付剤が得られるのである。
【0067】事実、このように水蒸気透過性を制御した
通気性フィルムを用いると、使用中の温度変化が小さ
く、しかもロット間のバラツキが極めて小さく安定した
温度特性が再現性良く得られる。
【0068】本発明に用いられる偏平状袋体は片面が通
気性フィルムで構成された開放部のないものであって、
該通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−8
0D法)で50〜800g/m2・24hrの範囲のものであ
る。
【0069】又、上記偏平状袋体においてその他面は上
記の通気性フィルムと同様のものを用いて形成してもよ
く、或いは他のフィルムやシートを用いて形成してもよ
いのであり、通気性や透湿性の有無は問わない。
【0070】上記偏平状袋体を形成する高分子材料とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
天然ゴム、再生ゴム、合成ゴム等が挙げられる。
【0071】又、上記偏平状袋体は、目的に応じて2層
以上の樹脂層で形成されたものでもよいが、その素材の
選択に当たり、ヒートシール性があり、簡単に熱融着で
きるものを選ぶのが好ましい。この場合、2層以上の樹
脂層が熱融着できないときには、その間にホットメルト
系の接着フィルムを介在させてこれらの樹脂層を接合し
てもよいが、このように構成することにより、片面の通
気性フィルムの透湿性が失われないように注意すること
を要する。
【0072】ところで、上記偏平状袋体を補強するため
に織布もしくは不織布からなる通気性補強用フィルムを
用いるのが好ましいが、かかる通気性補強用フィルム
は、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、レー
ヨン、アセテート、アクリル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等の人工繊維、綿、麻、絹等の
天然繊維から選ばれる1種または2種以上の素材を用い
て形成される。
【0073】上記ASTM法(E−96−80D法)とは
以下に述べる方法である。即ち、カップ内径(直径)6.
18cm、高さ1.5cmの容器内に純水20mlを入れ、該
容器の上面を通気性フィルムで閉蓋してロウで固定し、
これを恒温(32.2℃)、恒湿(50%)の中に24時間
放置する。次いで、この容器内の水の減少量を測定し、
放出(蒸散)した水の量を[g/m2・24hr]に換算して表
示する。
【0074】通気性フィルムの透湿量が、50g/m2
24hr未満であると発熱量が少な過ぎて温湿布効果が乏
しくなるので好ましくなく、一方、800g/m2・24h
rを超えると温度が上昇して最高温度が50℃を超える
場合があり、このため、低温火傷の危険性があるのでこ
の場合も好ましくなく、従って、通気性フィルムの透湿
量が、好ましくは75〜700g/m2・24hr、特
に、100〜450g/m2・24hrの範囲のものが
最も望ましい。
【0075】又、本発明に用いられる発熱体組成物は、
空気の存在下で発熱反応を起こすものが用いられるが、
この発熱体組成物としては、例えば、鉄粉と、該鉄粉の
酸化反応を起こさせたり、pHの調整及び触媒作用を有
する活性炭、鉄粉表面の酸化皮膜を破壊し、鉄粉の酸化
反応を円滑に進行させるための塩化ナトリウム、更に
水、及び該水によるベトツキをなくするために用いられ
る保水剤からなる。
【0076】上記発熱体組成物はその成分比率が鉄40
〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化ナトリウム
等の塩化物1〜10重量%、水10〜40重量%、保水
剤1〜40重量%からなるものであり、この範囲以外で
は、低温やけどを生じることがなく安全で、しかも長時
間にわたって優れた温湿布効果を発現する貼付剤を得ら
れないのである。
【0077】この場合、上記発熱体組成物は上記偏平状
袋体に均一に封入されるが、その充填量は200〜50
00g/m2の範囲とするのが望ましく、その充填量が、
200g/m2未満であると発熱体組成物の充填量が少な
過ぎて所望の温度を長時間に亘って維持できず優れた温
熱効果が得られないのであり、一方、5000g/m2
超えると発熱体組成物の充填量が過剰になって袋詰めが
困難になったり、貼付剤が厚くなり過ぎて使用感や携帯
性が悪くなるうえ、不経済であるから好ましくない。
【0078】ところで、上記発熱体組成物中の各成分は
製法、用途によって種々のものがあるが、使捨てカイロ
に用いられるものであれば、種類、形状、純度を問わ
ず、使用が可能である。
【0079】又、上記保水剤としては、保水性が高く、
発熱体組成物においてそのベトツキを無くするものであ
れば特に限定されるものではないが、具体的には、例え
ばバーミキュライト、シリカ粉、木粉、吸水性ポリマー
のうち少なくとも一種が挙げられる。
【0080】次に、本発明の貼付剤の製造方法について
説明する。又、この粘着剤の発泡方法としては、ホット
メルト型高分子物質、脂環族系石油樹脂及び軟化剤など
を所定の割合で混合機に投入し、例えば窒素気流中で6
0〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物
とし、この液状混合物を化学的発泡或いは物理的発泡に
よって粘着剤の発泡体を得る。
【0081】この場合、独立気泡、連続気泡又は独立気
泡と連続気泡が混在したものなど、いずれのものでも良
いが、この発泡体は、外皮に適用されるものであるの
で、常温で粘着性を有するものであることを要する。
【0082】ところで、化学的発泡とは、粘着剤に無機
系発泡剤又は有機系発泡剤或いはこれらの混合物を混入
し、その分解反応の際に発生する窒素ガスや炭酸ガス等
を利用するものであり、物理的発泡とは、粘着剤である
液状混合物に、例えば加熱加圧下で空気、炭酸ガス又は
窒素ガスを混入し、次いで、大気圧下で発泡させるもの
である。
【0083】これらのうち、特に、以下に述べる物理的
発泡させたものが望ましい。即ち、まず、ホットメルト
型高分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤
及び充填剤等を所定の割合で混合機に投入し、窒素気流
中で60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状
混合物とする。
【0084】この場合、所望により、経皮吸収性の薬物
を所定の割合で配合しても良いのである。
【0085】次に、この液状混合物に、窒素ガス等の気
体を、例えば15〜200Kg/cm2、好ましくは2
0〜100Kg/cm2の加圧下で機械的に加熱混入し
て分散した後、スプレーガン(スプレーエアー圧0.5
〜10Kg/cm2、特に、1〜5Kg/cm2)で、支
持体或いはライナーの上に、吐出させ大気圧で発泡させ
て粘着剤の発泡体を得るのである。
【0086】又、ホットメルト型高分子物質、脂環族系
石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤及び充填剤、更に、所望
により、経皮吸収性の薬物等を所定の割合で混合機に投
入し、窒素気流中で60〜250℃の温度で充分に撹拌
して均一な液状混合物とし、この液状混合物と窒素ガス
等の気体をノズルの中で混合し、これを、ガンで支持体
或いはライナーの上に、吐出させ大気圧で発泡させて粘
着剤の発泡体を得るものである。
【0087】更に、上述の方法で液状混合物を、一旦剥
離処理の施された紙、フィルム等に展延し、その後、支
持体に圧着転写して貼付剤を製造しても良いのである。
【0088】このようにして得られた粘着剤の発泡体に
は窒素ガス等の気体からなる多数の気泡が混在し、その
結果、そのものは体積が1倍を超え数倍に膨張した発泡
体であるが、この発泡体の特性としては、本来の粘着性
を維持するものである。
【0089】又、本発明においては、ホットメルト型高
分子物質、脂環族系石油樹脂、軟化剤、粘着付与剤及び
充填剤等を所定の割合で混合機に投入し、窒素気流中で
60〜250℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合
物とし、この液状混合物を、上述の方法で、支持体或い
はライナーの上に、吐出、発泡させて粘着剤の発泡体を
得た後、この粘着剤の発泡体上に、例えば経皮吸収性の
薬物を溶解した溶液を含浸、乾燥させてもよいのであ
る。
【0090】この支持体としてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル等の合成樹脂製のフィルム又は
シート、紙、布、不織布等が挙げられる。又、ライナー
とは剥離処理をほどこした剥離紙、セロファン又はポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂
製のフィルム又はシート等が挙げられる。
【0091】又、本発明において、温熱型の貼付剤は、
上述の貼付剤に、発熱体を積層することによって得られ
るのである。
【0092】この発熱体としては、外皮に適用されて温
熱効果を発現するものであれば特に限定されるものでは
ないが、具体的には、例えば化学的な反応熱を利用する
もの、抵抗体に電力を供給して発生するジュール熱を利
用するもの、等が挙げられるが、特に、低温火傷の発生
がなく安全であり、又、優れた温熱効果を比較的長時間
にわたって提供できるうえ、使用中に異臭がなく、しか
も発熱体組成物の偏りがない等の理由より、少なくとも
片面通気性フィルムで構成された開放部のない偏平状袋
体の内部に、鉄粉40〜75重量%、活性炭1〜10重
量%、塩化ナトリウム等の塩化物1〜10重量%、水1
0〜40重量%及び保水剤1〜40重量%からなる発熱
体組成物を封入してなり、且つ上記通気性フィルムの透
湿量がASTM法(E−96−80D法)で50〜80
0g/m2・24hrのものが有益である。
【0093】このようにして得られた温熱型の貼付剤
は、冬期において、単に、人体に温熱を供給して寒さを
凌ぎ、快適に過ごすことができるだけでなく、局所のこ
り、疼痛及び冷え等を伴う症状、例えば肩こり、筋肉
痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷え、神経痛、リューマ
チ、打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療
効果を充分に期待できるのである。
【0094】ところで、このようにして得られた、貼付
剤における粘着剤の発泡体の露出面には剥離処理を施し
た剥離紙、セロファン又はポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のプラスチックフィルムを積層して被覆される。
【0095】この貼付剤は1個或いは2個以上の単位で
気密性の包装材に密封包装され、流通に供される。
【0096】
【作用】本発明は、貼付剤における粘着剤層がホットメ
ルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形成され
ている。
【0097】そして、この粘着剤の発泡体は、そのもの
は体積が1倍を超え数倍に膨張された発泡体であるが、
この発泡体の特性としては、本来の粘着性を維持するこ
とは勿論、気泡の混入によって原料の削減、凹凸面や粗
面に対する密着性が向上するのであるが、特に、このよ
うな粘着剤の発泡体を用いると、弾力性が著しく向上し
て人体皮膚の凹凸面にも追従して密着し、しかも粘着性
及び使用感が良好である上、粘着剤の発泡体で形成され
ているので、剥離時のクッション性によって体毛を引っ
張る等の物理的作用が緩和される結果、剥離時の苦痛が
無いか或いは極めて少ない作用を有するのである。
【0098】つまり、この粘着剤の発泡体は、粘着力が
大であり、貼付剤の粘着剤層として使用した場合には、
外皮との追従性が良好で、外皮との密着性が一層増大す
るのである。その結果、外皮の凹凸面に対しても弾力的
に順応して粘着するので、粘着強度の低下は生じ難いの
である。
【0099】本発明において、粘着剤の発泡体に経皮吸
収性の薬物を配合することにより、局所治療効果を向上
させたり、全身治療効果を向上させることができる作用
を有するのである。
【0100】本発明においては、貼付剤の片面に発熱体
が積層されていると、この発熱体により、冬期におい
て、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことがで
きるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症
状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の
冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使
用され、温熱による治療効果を充分に期待できる作用を
有するのである。
【0101】この場合、粘着剤層が粘着剤の発泡体で形
成されているので、上記作用に加えて、この発泡体が熱
伝導を制御して低温火傷が生じ難くなる作用を有するの
である。
【0102】この温熱型の貼付剤において、粘着剤の発
泡体に経皮吸収性の薬物が配合されていることにより、
温熱効果によって、循環が活発になった血液などに薬物
を吸収させて一層効果的に生体内の各部に薬物を循環さ
せることができるので、局所治療効果を一層向上させた
り、全身治療効果を一層向上させて、薬理効果を一層高
める作用を有するのである。
【0103】この場合、この温熱によって、皮膚からの
発汗等が活発になるが、粘着剤層に吸水性ポリマーが配
合されていることにより、この吸水性ポリマーによって
汗等の体液を円滑に吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔
に保つので、ムレや痒みがなく、しかも衛生的である作
用を有するのである。
【0104】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0105】実施例1 スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体33
重量部、水素添加石油樹脂28.5重量部、テルペン系
樹脂7.5重量部、パラフィン系オイル18.5重量
部、アロマ系オイル6.5重量部、酸化チタン3重量
部、亜鉛華2.5重量部及びトリスノニルフェニルーフ
ォスファイト0.5重量部からなる粘着剤を窒素気流中
で165℃の温度で充分に撹拌して均一な液状混合物と
した。
【0106】次に、この液状混合物に、窒素ガスを、例
えば71Kg/cm2の加圧下で機械的に加熱混入して
分散した後、スプレーガン(スプレーエアー圧 2Kg/
cm2の条件下)で、支持体(厚さ25μmのポリエチレ
ン製フィルムの片面にレーヨン繊維含有量60重量%で
且つ厚さ40μmのレーヨン・ポリエステル混合不織布
をラミネートしたもの)の不織布側に吐出させ大気圧で
発泡させて厚さ250μmの粘着剤層(粘着剤の発泡体)
を得た。発泡倍率は約2倍であった。
【0107】次いで、上記粘着剤層上に、塩酸リドカイ
ンゼリーを塗工して、塩酸リドカイン含有粘着層を形成
した。この場合、塩酸リドカイン含有粘着剤層全体中の
塩酸リドカイン含有量は1重量%になるように調整し
た。
【0108】かくして、本発明の貼付剤を得た。この貼
付剤の大きさは、縦9.5cm、横13.0cmとし
た。
【0109】実施例2 表フィルムである透湿性フィルムの製造 ポリエチレン製の透湿性基材フィルム(厚さ40μm)
の片面に、ポリエステル製多孔質補強用基材(厚さ60
μm)をラミネートしたものを用いた[透湿度がAST
M法(E−96−80D法)で750g/m2・24h
r]。
【0110】 裏フィルムの製造 厚さ25μmのポリエチレン製フィルムの片面にレーヨ
ン繊維含有量60重量%で且つ厚さ40μmのレーヨン
・ポリエステル混合不織布をラミネートしたものを用い
た。
【0111】上記の表フィルムと裏フィルムを重ね合わ
せるにあたり、裏フィルムにおけるポリエチレン製フィ
ルム側と、表フィルムにおける透湿性基材フィルムとが
接触するように積層し、つまり不織布が露出するように
積層し、その積層体の三周縁部をヒートシールして一方
端開放の偏平状袋体を形成し、この偏平状袋体の内部に
後述する空気の存在によって発熱する発熱体組成物を充
填し(1666.7g/m2)、この開放部をヒートシ
ールして発熱体構造物を得た。
【0112】発熱体組成物の成分 鉄粉60重量%、活性炭3重量%、塩化ナトリウム3重
量%、保水剤3重量%及び水31重量%の組成物
【0113】上記偏平状袋体における裏フィルムの露出
面側、つまりレーヨン・ポリエステル混合不織布側に実
施例1と同様にして厚さ250μmの粘着剤層(粘着剤
の発泡体)を得た。
【0114】次いで、上記粘着剤層上に、塩酸リドカイ
ンゼリーを塗工して、塩酸リドカイン含有粘着層を形成
した。この場合、塩酸リドカイン含有粘着剤層全体中の
塩酸リドカイン含有量は1重量%になるように調整し
た。
【0115】かくして、本発明の温熱型の貼付剤を得
た。この温熱型の貼付剤の大きさは、縦9.5cm、横
13.0cmとした。
【0116】比較例1 実施例1と同様の粘着剤を用い、公知の方法で、粘着剤
層を形成した以外は、実施例1と同様にして貼付剤を得
た。
【0117】即ち、この貼付剤における粘着剤層は全く
発泡させていないものを用い、又、粘着剤層の厚さを1
20μmとした。
【0118】比較例2 実施例2と同様の粘着剤を用い、公知の方法で、粘着剤
層を形成した以外は、実施例2と同様にして発熱型の貼
付剤を得た。
【0119】即ち、この発熱型の貼付剤における粘着剤
層は全く発泡させていないものを用い、又、粘着剤層の
厚さを120μmとした。
【0120】上記の実施例1・2及び比較例1・2の各
貼付剤を用い、下肢痛を訴えるパネラー(男性7人、女
性8人 年令55〜65才)に適用し、粘着性、使用
感、人体皮膚の凹凸面への追従性、下肢痛の自覚症状、
剥離時の苦痛及び低温火傷について試験を行った。
【0121】この場合、下肢痛の箇所に1枚貼着し、こ
れを毎日張り替えつつ1週間続けた。
【0122】その結果、粘着性は実施例及び比較例共に
良好であり、しかも実施例1・2のものは剥離の際の苦
痛を訴える人はいなかったが、比較例1・2のものは剥
離の際の苦痛を15名中12名が訴えた。
【0123】又、実施例1・2のものは粘着剤層に弾力
性があり、人体皮膚の凹凸面に対する追従性が良好で使
用感が良好であると主張したものが15名中13名いた
が、比較例1・2のものは全員が人体皮膚の凹凸面に対
する追従性が悪く使用感が悪いと主張した。
【0124】更に、薬理効果において、実施例1と比較
例1、実施例2と比較例2では差異が認められなかった
が、温熱型の貼着剤(実施例2及び比較例2)の方が顕
著な効果が認められた。
【0125】低温火傷において、実施例2では低温火傷
は全く認められなかったが、比較例2のものは15名中
9名の人に低温火傷が認められた。
【0126】ところで、実施例2及び比較例2を皮膚
(下肢)に貼着し、この皮膚(下肢)側に固定した5本の熱
電対を用いて当該皮膚(下肢)部の温度変化を理化工業株
式会社のSBR187−35CAにて記録したところ、
実施例2のものは40.5〜41.2℃の範囲であった
が、比較例2のものは41.8〜43.1℃の範囲であ
ることが認められた。
【0127】以上の実験から、本発明の温熱型の貼付剤
は、皮膚の最高温度が制御できるので、冬期において、
単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことができる
だけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症状、
例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の冷
え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使用
され、温熱による治療効果を充分に期待できるのであ
る。
【0128】
【発明の効果】本発明は、貼付剤における粘着剤層がホ
ットメルト型高分子物質を含有する粘着剤の発泡体で形
成されているのであるが、この発泡体の特性としては、
本来の粘着性を維持することは勿論、気泡の混入によっ
て、弾力性が著しく向上し、人体皮膚の凹凸面にも弾力
的に順応して追従して密着するのであり、しかも粘着性
及び使用感が良好である上、粘着剤の発泡体で形成され
ているので、剥離時のクッション性によって体毛を引っ
張る等の物理的作用が緩和される結果、剥離時の苦痛が
無いか或いは極めて少ないのであり、これらの結果、貼
付剤として至極有益である。
【0129】本発明において、粘着剤の発泡体に経皮吸
収性の薬物を配合することにより、局所治療効果を向上
させたり、全身治療効果を向上させることができる結
果、医薬品として至極有益である。
【0130】本発明においては、貼付剤の片面に発熱体
が積層されていると、この発熱体により、冬期におい
て、単に、人体に温熱を供給して快適に過ごすことがで
きるだけでなく、局所のこり、疼痛及び冷え等を伴う症
状、例えば肩こり、筋肉痛、筋肉のこり、腰痛、手足の
冷え、神経痛、リューマチ、打ち身、捻挫等の疾患に使
用されると、温熱による治療効果を発現するのである。
【0131】この場合、粘着剤層が粘着剤の発泡体で形
成されているので、上記作用に加えて、この発泡体が熱
伝導を制御して低温火傷が生じ難くなり、安全性が著し
く高いのである。
【0132】この温熱型の貼付剤において、粘着剤の発
泡体に経皮吸収性の薬物が配合されていることにより、
温熱効果によって、循環が活発になった血液などに薬物
を吸収させて一層効果的に生体内の各部に薬物を循環さ
せることができるので、局所治療効果を一層向上させた
り、全身治療効果を一層向上させて、薬理効果を一層高
める結果、医薬品として至極有益である。
【0133】この場合、この温熱によって、皮膚からの
発汗等が活発になるが、粘着剤層に吸水性ポリマーが配
合されていることにより、この吸水性ポリマーによって
汗等の体液を円滑に吸収、吸着し、常に外皮表面を清潔
に保つので、ムレや痒みがなく、しかも至極衛生的であ
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に粘着剤層を設けた貼付剤におい
    て、この粘着剤層がホットメルト型高分子物質を含有す
    る粘着剤の発泡体で形成されていることを特徴とする貼
    付剤。
  2. 【請求項2】 ホットメルト型高分子物質がA−B−A
    型ブロック共重合体、飽和ポリエステル系高分子物質、
    アクリル系高分子物質、ウレタン系高分子物質、ポリア
    ミド系高分子物質、ポリオレフィン系高分子物質又はポ
    リオレフィン系共重合体或いはこれらの変性体である請
    求項1に記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】 粘着剤がホットメルト型高分子物質、脂
    環族系石油樹脂及び軟化剤で形成されている請求項1又
    は2に記載の貼付剤。
  4. 【請求項4】 粘着剤層がホットメルト型高分子物質5
    〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部及び軟
    化剤5〜55重量部で形成されている請求項3に記載の
    貼付剤。
  5. 【請求項5】 粘着剤層がホットメルト型高分子物質、
    脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性ポリマーで形成さ
    れている請求項1又は2に記載の貼付剤。
  6. 【請求項6】 粘着剤層がホットメルト型高分子物質5
    〜40重量部、脂環族系石油樹脂5〜55重量部、軟化
    剤5〜55重量部及び吸水性ポリマー0.5〜10重量
    部で形成されている請求項5に記載の貼付剤。
  7. 【請求項7】 吸水性ポリマーが界面活性剤で処理され
    ている請求項5又は6に記載の貼付剤。
  8. 【請求項8】 粘着剤層に経皮吸収性の薬物が含有され
    ている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の貼付
    剤。
  9. 【請求項9】 経皮吸収性の薬物の含有量が粘着剤10
    0重量部に対し0.01〜25重量部である請求項8に
    記載の貼付剤。
  10. 【請求項10】 粘着剤が架橋されている請求項1ない
    し9のいずれか1項に記載の貼付剤。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の貼付剤には発熱体が積層されている貼付剤。
  12. 【請求項12】 発熱体が、少なくとも片面通気性フィ
    ルムで構成された開放部のない偏平状袋体の内部に、鉄
    粉40〜75重量%、活性炭1〜10重量%、塩化物1
    〜10重量%、水10〜40重量%及び保水剤1〜40
    重量%からなる発熱体組成物を封入してなり、且つ上記
    通気性フィルムの透湿量がASTM法(E−96−80
    D法)で50〜800g/m2・24hrのものである
    請求項11に記載の貼付剤。
  13. 【請求項13】 発熱体組成物の充填量が200〜50
    00g/m2である請求項12に記載の貼付剤。
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