JPH0891413A - 包装体及びその開封方法並びに容器の包装方法 - Google Patents

包装体及びその開封方法並びに容器の包装方法

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JPH0891413A
JPH0891413A JP6234627A JP23462794A JPH0891413A JP H0891413 A JPH0891413 A JP H0891413A JP 6234627 A JP6234627 A JP 6234627A JP 23462794 A JP23462794 A JP 23462794A JP H0891413 A JPH0891413 A JP H0891413A
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JP
Japan
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container
packaging film
cap
film
packaging
Prior art date
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JP6234627A
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Yoshihiro Abe
好宏 阿部
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Sunstar Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装フィルムの構成を複雑化したり、防塵性
が低下したりすることを防止し、且つ簡単な操作で開封
可能な包装体及びその開封方法並びに容器の包装方法を
提供する。 【構成】 チューブ本体2と、チューブ本体2の口部4
に固定されるキャップ本体5とキャップ本体5の外周縁
に弾性反動ヒンジ6を介して回動自在に取付けられたト
ップキャップ7とからなるキャップ3とを有する歯磨き
チューブ1と、歯磨きチューブ1に包装されたポリオレ
フィン系の樹脂材料を主成分としたシュリンクフィルム
からなる包装フィルム20であって、トップキャップ7
の開操作により引っ張られる包装フィルム20のテンシ
ョン作用部24に切込みからなる破断促進部25を形成
した包装フィルム20とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュリンクフィルムか
らなる包装フィルムで容器を包装した包装体及びその開
封方法並びに容器の包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、歯磨きペーストやシャンプーや
頭髪化粧料などを収容する容器として、容器本体と、容
器本体の口部に固定されるキャップ本体とキャップ本体
の外周縁に弾性反転ヒンジを介して回動自在に取付けら
れたトップキャップとからなるキャップとを有するもの
が広く採用されているが、これらの容器は、通常、透明
な塩化ビニル樹脂やポリオレフィン系樹脂などの樹脂材
料を主成分としたシュリンクフィルムからなる包装フィ
ルムで包装されている。
【0003】ところで、包装フィルムを塩化ビニル樹脂
材料で構成すると、比較的容易に開封することが可能で
はあるが、表面の光沢があまり良くなく、持った感じに
パサパサ感があり、しかもダイオキシン等の環境に対す
る問題も発生するので、最近では、表面の光沢性及び透
明性に優れ、持った感じにもシットリ感があり、環境に
対する悪影響も抑制出来るポリオレフィン系の樹脂材料
を主成分とした包装フィルムが広く採用されている。
【0004】ところが、ポリオレフィン系樹脂で構成し
た包装フィルムでは、素材に粘りがあるので、包装フィ
ルムの開封に比較的大きな力を要し、お年寄りや子供な
どが開封する場合には、カッター等を用いる必要があっ
た。一方、包装フィルムの開封装置として、図12に示
すように、容器100に包装された包装フィルム101
の一端部に開口部102を形成するとともに、この開口
部102の内側へ突出する把持部103を形成し、更に
包装フィルム101にミシン目104を入れて把持部1
03に連なる切取部105を形成し、把持部103を摘
んでミシン目104に沿って切取部105を切り離すこ
とで、包装フィルム101の開封を容易にしたものも知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記開
封装置では、包装フィルムの一端部に開口部を形成する
必要があり、その部分から包装フィルムと容器との間に
塵や埃が侵入するという問題がある。また、包装フィル
ムが容器に密着している場合には、切取部を切り離して
も包装フィルムを円滑に開封出来ないし、包装フィルム
に対して把持部、切取部、ミシン目などを設ける必要が
あるので、包装フィルムの構成が複雑になって製作コス
トが高くなるという問題もある。本発明の目的は、包装
フィルムの構成を複雑化したり、防塵性が低下したりす
ることを防止し、且つ簡単な操作で開封可能な包装体及
びその開封方法並びに容器の包装方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る包装体
は、容器本体と、容器本体の口部に固定されるキャップ
本体とキャップ本体の外周縁にヒンジを介して回動自在
に取付けられたトップキャップとからなるキャップとを
有する容器と、前記容器に包装されたポリオレフィン系
の樹脂材料を主成分としたシュリンクフィルムからなる
包装フィルムであって、トップキャップの開操作により
引っ張られる包装フィルムのテンション作用部に切込
み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数か
らなる破断促進部を形成した包装フィルムとを備えたも
のである。
【0007】ここで、請求項2のように、破断促進部を
トップキャップの開操作時における包装フィルムの引張
方向とは略直交する方向へ向けて形成してもよいし、請
求項3のように、テンション作用部のうちの容器との間
に隙間を有する部分に破断促進部を形成してもよいし、
請求項4のように、包装フィルムに加熱したカッターを
接触させるかもしくはレーザー光を照射することにより
テンション作用部に破断促進部を形成してもよい。
【0008】請求項5に係る包装体の開封方法は、請求
項1〜4のいずれかに記載の包装体のトップキャップの
開操作により、破断促進部の端部に応力を集中させ、そ
の部分から包装フィルムを開封するものである。
【0009】請求項6に係る容器の包装方法は、容器本
体と、容器本体の口部に固定されるキャップ本体とキャ
ップ本体の外周縁にヒンジを介して回動自在に取付けら
れたトップキャップとからなるキャップとを有する容器
に、ポリオレフィン系の樹脂材料を主成分としたシュリ
ンクフィルムを被せる被覆工程と、前記シュリンクフィ
ルムを加熱収縮させて容器に密着した包装フィルムに成
形する加熱工程と、前記トップキャップの開操作により
引っ張られる包装フィルムのテンション作用部で且つ容
器との間に隙間を有する部分に、カッターもしくは加熱
したカッターを接触させるか、又はレーザー光を照射す
ることにより、切込み、切欠き、ミシン目、切傷部のい
ずれかまたは複数からなる破断促進部を形成するフィル
ム加工工程とを備えたものである。
【0010】請求項7に係る包装体は、容器本体と、容
器本体の口部に回転可能に嵌合されるか或いは螺合され
たキャップを備えた容器と、前記容器に包装されたポリ
オレフィン系の樹脂材料を主成分としたシュリンクフィ
ルムからなる包装フィルムであって、容器本体とキャッ
プの境界部付近に切込み、切欠き、ミシン目、切傷部の
いずれかまたは複数からなる破断促進部を形成した包装
フィルムとを備えたものである。
【0011】ここで、請求項8のように、破断促進部を
容器本体とキャップとの境界線と略平行に形成してもよ
いし、請求項9のように、容器本体とキャップの境界部
付近の包装フィルムのうちの容器との間に隙間を有する
部分に破断促進部を形成してもよいし、請求項10のよ
うに、包装フィルムに加熱したカッターを接触させるか
もしくはレーザー光を照射することにより破断促進部を
形成してもよい。
【0012】請求項11に係る容器の包装方法は、容器
本体と、容器本体の口部に回転可能に嵌合されるか或い
は螺合されたキャップを備えた容器に、ポリオレフィン
系の樹脂材料を主成分としたシュリンクフィルムを被せ
る被覆工程と、前記シュリンクフィルムを加熱収縮させ
て容器に密着した包装フィルムに成形する加熱工程と、
前記包装フィルムのうちの容器本体とキャップの境界部
付近に、切込み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれか
または複数からなる破断促進部を形成するフィルム加工
工程とを備えたものである。
【0013】
【作用】請求項1〜請求項3に係る包装体においては、
包装フィルムがポリオレフィン系の樹脂材料を主成分と
したシュリンクフィルムから構成されているので、その
素材の特性から、光沢性及び透明性に優れ、持った感じ
にもシットリ感のある包装フィルムで容器が包装される
ことになる。また、包装フィルムを開封するときには、
容器本体に充填された内容物を取り出すときと同様に、
トップキャップを開操作することで開封される。つま
り、包装フィルムはその素材の粘性により破り難いもの
となるが、トップキャップを開操作すると、包装フィル
ムのテンション作用部に張力が作用して、切込み、切欠
き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数からなる破
断促進部に応力が集中し、破断促進部から切り裂かれて
開封されることになる。
【0014】更に、請求項2に係る包装体においては、
破断促進部がトップキャップの開操作時における包装フ
ィルムの引張方向とは略直交する方向へ向けて形成され
ているので、トップキャップの開操作時における力が、
一層効率的に破断促進部に集中することになる。
【0015】また、請求項3に係る包装体においては、
テンション作用部のうちの容器との間に隙間を有する部
分に破断促進部を形成してあるので、カッターやレーザ
ー光によるカッティング位置が多少変動しても、この変
動はテンション作用部と容器間の隙間で許容されること
になる。
【0016】更にまた、請求項4に係る包装体において
は、包装フィルムに加熱したカッターを接触させるかも
しくはレーザー光を照射することによりテンション作用
部に破断促進部を形成してあるので、破断促進部の縁部
にはカッターやレーザー光の熱により溶融して膨らんだ
部分がその略全周に亙って形成され、その膨らんだ部分
により破断促進部の強度が適度に高められる。
【0017】請求項5に係る包装体の開封方法において
は、トップキャップを開操作することで、包装フィルム
のテンション作用部に張力が作用して、切込み、切欠
き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数からなる破
断促進部に応力が集中し、破断促進部から包装フィルム
が切り裂かれて開封されることになる。
【0018】請求項6に係る容器の包装方法において
は、被覆工程と加熱工程とを経て、容器に対して包装フ
ィルムを密着状態に包装し、その後フィルム加工工程に
より包装フィルムに破断促進部を形成することになる。
【0019】請求項7〜請求項10に係る包装体におい
ては、包装フィルムがポリオレフィン系の樹脂材料を主
成分としたシュリンクフィルムから構成されているの
で、その素材の特性から、光沢性及び透明性に優れ、持
った感じにもシットリ感のある包装フィルムで容器が包
装されることになる。
【0020】また、包装フィルムを開封するときには、
キャップを容器本体に対して回転させることで開封され
る。つまり、包装フィルムはその素材の粘性により破り
難いものとなるが、キャップを容器本体に対して回転さ
せると、容器本体とキャップの境界部付近に形成され
た、切込み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれかまた
は複数からなる破断促進部に応力が集中し、破断促進部
から切り裂かれて開封されることになる。
【0021】更に、請求項8に係る包装体においては、
破断促進部が容器本体とキャップとの境界線と略平行に
形成されているので、キャップの回転操作時における力
が、一層効率的に破断促進部に集中することになる。
【0022】また、請求項9に係る包装体においては、
容器本体とキャップの境界部付近の包装フィルムのうち
の容器との間に隙間を有する部分に破断促進部を形成し
てあるので、カッターやレーザー光によるカッティング
位置が多少変動しても、この変動はテンション作用部と
容器間の隙間で許容されることになる。
【0023】更にまた、請求項10に係る包装体におい
ては、請求項4の作用と同様に破断促進部の縁部に溶融
して膨らんだ部分がその略全周に亙って形成され、その
膨らんだ部分により破断促進部の強度が適度に高められ
る。
【0024】請求項11に係る容器の包装方法において
は、被覆工程と加熱工程とを経て、容器に対して包装フ
ィルムを密着状態に包装し、その後フィルム加工工程に
より容器本体とキャップとの境界部付近において包装フ
ィルムに破断促進部を形成することになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1、図2に示すように、この包装体
Tは、歯磨きチューブ(これが容器に相当する)1と、
歯磨きチューブ1に包装されたシュリンクフィルムから
なる包装フィルム20とを備えている。
【0026】この歯磨きチューブ1は、図1、図2に示
すように、歯磨きペーストが収容されるチューブ本体
(これが容器本体に相当する)2と、チューブ本体2の
上端部に取付けられたキャップ3とから構成されてい
る。歯磨きチューブ1は、例えば、アルミ箔を複数層の
ポリエチレン系樹脂層でサンドした多層構造に構成さ
れ、チューブ本体2の上端部には口部4(図3参照)が
形成され、チューブ本体2の下端部は閉鎖されている。
【0027】キャップ3は、図1〜図4に示すように、
口部4に係合してチューブ本体2に固定されるキャップ
本体5と、キャップ本体5の外周縁に一体的に形成され
た弾性反転ヒンジ6と、弾性反転ヒンジ6を介してキャ
ップ本体5に回動自在に取付けられたトップキャップ7
とから構成され、キャップ3の前端部にはキャップ本体
5とトップキャップ7とに亙って指当て部8が凹設され
ている。トップキャップ7の上端前部には指当て部8に
対応させて操作部9が突出状に形成され、更に上端外周
部には外方へ張り出した鍔部7aが形成されている。ト
ップキャップ7は、図3に示す閉鎖位置と、図4に示す
開放位置とに亙って片手で操作し得るようにキャップ本
体5に取付けられている。
【0028】キャップ本体5について説明すると、図
3、図4に示すように、上壁部10から下方へ延びる内
筒11及び外筒12とが設けられ、キャップ本体5は内
筒11を口部4に嵌合させることで固定されている。外
筒12の下端部はチューブ本体2の肩部付近まで延設さ
れ、上壁部10の略中央部にはチューブ本体2の内部に
開口する注出筒13が突出状に形成されている。トップ
キャップ7の下面には閉鎖位置において注出筒13に外
嵌される筒状の栓部14が突出状に形成され、トップキ
ャップ7の上面には平坦な載置面15が形成されてい
る。歯磨きチューブ1はキャップ3側を下側にして載置
面15を介してテーブル上などに立てた状態に載置され
る。
【0029】歯磨きチューブ1に包装される包装フィル
ム20について説明すると、図1〜図5に示すように、
ポリプロピレン樹脂層21を表裏のポリエチレン樹脂層
22、23でサンドした3層構造のシュリンクフィルム
からなる包装フィルム20が歯磨きチューブ1に略密着
状にその全体を覆って設けられ、チューブ本体2の肩部
16の下端と鍔部7a間において包装フィルム20には
隙間17が形成されている。キャップ3の前半部で且つ
鍔部7aから肩部16の下端までの領域に対応させて包
装フィルム20にはトップキャップ7の開操作により引
っ張られるテンション作用部(図1、図2に2点鎖線で
図示の領域内の部分)24が形成され、このテンション
作用部24にはトップキャップ7の開操作時に作用する
張力と略直交する方向に向けて形成された切込みからな
る破断促進部25が形成されている。
【0030】破断促進部25の形成位置としては、テン
ション作用部24の範囲内であれば特に限定しないが、
カッターやレーザー光で破断促進部25を形成するとき
に歯磨きチューブ1が傷つかないようにするため、包装
フィルム20と歯磨きチューブ1間の隙間17が2mm
以上になる部分に対応させて形成することが好ましい。
また、破断促進部25の長さは、開封操作を容易にする
ため、10mm以上設けることが好ましい。
【0031】次に、包装体Tの作用、効果について説明
しつつ、その開封方法について説明する。歯磨きチュー
ブ1はその全体が包装フィルム20で包装されているの
で、歯磨きチューブ1に対する塵や埃の付着が確実に防
止され、包装フィルム20を開封して使用するときに
は、汚れや傷等のない綺麗な歯磨きチューブ1を使用す
ることが可能となる。また、包装フィルム20が開封さ
れていないことにより、歯磨きチューブ1がまだ未使用
であることを確認することが可能となる。
【0032】また、包装フィルム20をポリオレフィン
系の樹脂材料で構成してあるので、その素材の特性か
ら、光沢性に優れており、包装体Tの外観が良好であ
る。また、透明性に優れているので、歯磨きチューブ1
の外面に印刷した文字や記号なども包装フィルム20を
通して綺麗に見ることが可能となる。更に、持った感じ
にもシットリ感がありるので、触感性に優れている。し
かも、開封した包装フィルム20を廃棄しても、環境に
対する悪影響は殆どないものとなる。
【0033】包装フィルム20を開封するときには、歯
磨きペーストを取り出すときと同様に、歯磨きチューブ
1のトップキャップ7を開操作して開封することにな
る。つまり、トップキャップ7の開操作時には、テンシ
ョン作用部24に張力が作用し、この張力が破断促進部
25の端部に集中することで、包装フィルム20が破断
促進部25の端部から切り裂かれ、包装フィルム20を
容易に開封することが可能となるのである。
【0034】また、破断促進部25を隙間17に対応さ
せて設けてあるので、包装フィルム20をカットして破
断促進部25を形成するときに、歯磨きチューブ1まで
カットするという不具合を防止出来る。
【0035】次に、包装体Tの構成を部分的に変更した
変形例について説明する。 (1)図6、図7、図8に示すように、包装フィルム2
0のテンション作用部24に形成される破断促進部25
として、切欠き、ミシン目、切傷部からなる破断促進部
25A、25B、25Cを形成してもよい。また、破断
促進部25、25A、25B、25Cのうちの複数種類
を組み合わせた破断促進部を形成してもよい。 (2)テッション作用部24に加熱したカッターや針な
どを接触させたり、レーザー光を照射したりして破断促
進部25、25A、25Bを形成てもよい。この場合に
は、図9に示すように、加熱したカッターや針などの接
触により、包装フィルム20が熱溶融し、破断促進部2
5の縁部の略全周に膨出部26が形成されるので、包装
フィルム20が不用意に破れることが防止される。 (3)歯磨きチューブ1としては、図10に示すような
構成のものを用いてもよい。即ち、口部4の外周部に雄
螺子30を形成し、内筒11の内周部に雌螺子31を形
成し、雄螺子30に雌ネジ31を螺合させてチューブ本
体2にキャップ3を固定してもよい。
【0036】次に、歯磨きチューブ1の包装方法につい
て説明する。先ず、被覆工程において、ポリプロピレン
樹脂層21を表裏のポリエチレン樹脂層22、23でサ
ンドした3層構造のシュリンクフィルムを筒状にして、
筒状のシュリンクフィルムの内部に歯磨きチューブ1を
装填し、この筒状のシュリンクフィルムの上下両端部を
熱融着させて歯磨きチューブ1をシュリンクフィルムで
覆う。
【0037】次に、加熱工程において、歯磨きチューブ
1に被せられたシュリンクフィルムを加熱して熱収縮さ
せ、歯磨きチューブ1に密着した包装フィルム20に成
形する。次に、フィルム加工工程において、トップキャ
ップ7の開操作により引っ張られる包装フィルム20の
テンション作用部24に破断促進部25、25A、25
B、25Cのいずれかを形成し、包装フィルム20で歯
磨きチューブ1を包装する。
【0038】このようにして歯磨きチューブ1に包装フ
ィルム20を包装する場合には、既存の包装ラインの下
流端にフィルム加工工程を設けることで、包装フィルム
20に対して破断促進部25を形成することが可能とな
り、既存のライン構成を殆ど変更することなく歯磨きチ
ューブ1を包装することが可能となる。
【0039】尚、本実施例では、トップキャップ7の開
操作により包装フィルム20を開封するようにしたが、
キャップ3がチューブ本体2に嵌合或いは螺合により回
転可能に取付けられていることから、キャップ3をチュ
ーブ本体2に対して回転させて(捩じって)包装フィル
ム20を開封するようにしてもよい。但し、この場合に
は、図11に示すように、キャップ3と肩部16の境界
線を挟んで上下約10mmの形成可能範囲A内に破断促
進部25を形成することになり、より好ましくは、前記
実施例と同様に、包装フィルム20と歯磨きチューブ1
間の隙間17が2mm以上になる部分に対応させて形成
することになる。尚、破断促進部25に代えて、破断促
進部25A、25B、25Cを形成してもよい。
【0040】このように、キャップ3を捩じって包装フ
ィルム20を開封する場合には、破断促進部25を約5
mm程度形成するだけで十分な開封性が得られ、塵や埃
の侵入も一層効果的に防止される。また、包装方法とし
ては、前記包装体Tの場合の包装方法と同様に、被覆工
程、加熱工程、フィルム加工工程を経て歯磨きチューブ
1に包装フィルム20を包装することになるが、フィル
ム加工工程においては、テンション作用部24に代え
て、形成可能範囲Aに破断促進部25、25A、25
B、25Cのいずれか或いは複数を形成することにな
る。
【0041】尚、本実施例では、歯磨きチューブ1に対
して包装フィルム20を包装する場合について説明した
が、歯磨きチューブ1以外のシャンプーや化粧品のチュ
ーブやボトルなどを包装する場合にも本発明を同様に適
用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る包装体によれば、ポリオ
レフィン系の樹脂材料を主成分としたシュリンクフィル
ムからなる包装フィルムで容器を包装してあるので、包
装体の表面の光沢性及び透明性を良好にし、持った感じ
にもシットリ感があり、環境に対する悪影響も抑制され
る。しかも、包装フィルムのテンション作用部に切込
み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数か
らなる簡単な構成の破断促進部を形成することで、包装
フィルムの構造が複雑になったり、容器の外観を損ねた
りすることを防止しつつ、包装フィルムを容易に開封す
ることが出来る。
【0043】請求項2に係る包装体によれば、破断促進
部をトップキャップの開操作時における包装フィルムの
引張方向とは略直交する方向へ向けて形成するという簡
単な構成で、トップキャップの開操作時の力を破断促進
部に対して効率的に作用させて、包装フィルムを一層容
易に開封することが可能となる。
【0044】請求項3に係る包装体によれば、テンショ
ン作用部のうちの容器との間に隙間を有する部分に破断
促進部を形成してあるので、カッターやレーザー光によ
るカッティング位置が多少変動しても、この変動はテン
ション作用部と容器間の隙間で許容され、破断促進部を
形成するときに容器が傷付けられるという不具合を確実
に防止出来る。
【0045】請求項4に係る包装体によれば、包装フィ
ルムに加熱したカッターを接触させるかもしくはレーザ
ー光を照射することによりテンション作用部に破断促進
部を形成してあるので、破断促進部の縁部にはカッター
やレーザー光の熱により溶融して膨らんだ部分がその略
全周に亙って形成され、その膨らんだ部分により破断促
進部の強度が適度に高められるので、容器搬送時などに
おいて、包装フィルムが不用意に破れることを防止出来
る。
【0046】請求項5に係る包装体の開封方法によれ
ば、トップキャップを開操作するという簡単な操作で、
包装フィルムのテンション作用部に張力を作用させて、
破断促進部に応力を集中させ、破断促進部から包装フィ
ルムを切り裂くことで、包装フィルムを容易に開封する
ことが可能となる。
【0047】請求項6に係る容器の包装方法によれば、
被覆工程と加熱工程とを経て、容器に対して包装フィル
ムを密着状態に包装し、その後フィルム加工工程により
包装フィルムに破断促進部を形成するので、被覆工程と
加熱工程とからなる既存の包装ラインを殆ど変更するこ
となく、包装フィルムで容器を包装することが可能とな
る。
【0048】請求項7に係る包装体によれば、包装フィ
ルムの素材の特性から請求項1と同様の効果が得られ
る。しかも、容器本体とキャップの境界部付近において
包装フィルムに、切込み、切欠き、ミシン目、切傷部の
いずれかまたは複数からなる破断促進部を形成するとい
う簡単な構成で、包装フィルムの構成が複雑化したり包
装体の外観を損ねたりすることを防止しつつ、キャップ
を容器本体に対して回転させる(捩じる)という簡単な
操作で、破断促進部に応力を集中させて包装フィルムを
容易に開封出来る。
【0049】請求項8に係る包装体によれば、容器本体
とキャップとの境界線に対して略平行に破断促進部を形
成するという簡単な構成で、キャップの回転操作時にお
ける力を一層効率的に破断促進部に集中させることが可
能となり、包装フィルムを一層容易に開封することが可
能となる。
【0050】請求項9に係る包装体によれば、容器本体
とキャップの境界部付近の包装フィルムのうちの容器と
の間に隙間を有する部分に破断促進部を形成してあるの
で、カッターやレーザー光によるカッティング位置が多
少変動しても、この変動はテンション作用部と容器との
隙間で許容され、破断促進部を形成するときに容器が傷
付けられることを確実に防止出来る。
【0051】請求項10に係る包装体によれば、請求項
4の効果と同様に破断促進部の縁部に溶融して膨らんだ
部分がその略全周に亙って形成され、その膨らんだ部分
により破断促進部の強度が適度に高められるので、容器
搬送時などにおいて、包装フィルムが不用意に破断する
ことを防止出来る。
【0052】請求項11に係る容器の包装方法によれ
ば、被覆工程と加熱工程とを経て、容器に対して包装フ
ィルムを密着状態に包装し、その後フィルム加工工程に
より包装フィルムに破断促進部を形成するので、被覆工
程と加熱工程とからなる既存の包装ラインを殆ど変更す
ることなく、包装フィルムで容器を包装することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 包装体の正面図
【図2】 包装体の側面図
【図3】 トップキャップを閉じた状態での包装体の要
部縦断面図
【図4】 トップキャップを開いた状態での包装体の要
部縦断面図
【図5】 シュリンクフィルムの縦断面図
【図6】 第1変形例に係る破断促進部の説明図
【図7】 第2変形例に係る破断促進部の説明図
【図8】 第3変形例に係る破断促進部の説明図
【図9】 第4変形例に係る破断促進部の説明図
【図10】 別構成の包装体の要部縦断面図
【図11】 捩じって開封する場合における破断促進部
の形成可能範囲の説明図
【図12】 従来の技術に係る包装体の要部斜視図
【符号の説明】
T 包装体 1 歯磨きチュ
ーブ 2 チューブ本体 3 キャップ 4 口部 5 キャップ本
体 6 弾性反転ヒンジ 7 トップキャ
ップ 7a 鍔部 8 指当て部 9 操作部 10 上壁部 11 内筒 12 外筒 13 注出筒 14 栓部 15 載置面 16 肩部 17 隙間 20 包装フィル
ム 21 ポリプロピレン樹脂層 22 ポリエチレ
ン樹脂層 23 ポリエチレン樹脂層 24 テンション
作用部 25 破断促進部 25A 破断促進部 25B 破断促進部 25C 破断促進部 26 膨出部 30 雄螺子 31 雌螺子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、容器本体の口部に固定され
    るキャップ本体とキャップ本体の外周縁にヒンジを介し
    て回動自在に取付けられたトップキャップとからなるキ
    ャップとを有する容器と、 前記容器に包装されたポリオレフィン系の樹脂材料を主
    成分としたシュリンクフィルムからなる包装フィルムで
    あって、トップキャップの開操作により引っ張られる包
    装フィルムのテンション作用部に切込み、切欠き、ミシ
    ン目、切傷部のいずれかまたは複数からなる破断促進部
    を形成した包装フィルムと、 を備えた包装体。
  2. 【請求項2】 破断促進部をトップキャップの開操作時
    における包装フィルムの引張方向とは略直交する方向へ
    向けて形成した請求項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】 テンション作用部のうちの容器との間に
    隙間を有する部分に破断促進部を形成した請求項1又は
    2に記載の包装体。
  4. 【請求項4】 包装フィルムに加熱したカッターを接触
    させるかもしくはレーザー光を照射することによりテン
    ション作用部に破断促進部を形成した請求項1〜3のい
    ずれかに記載の包装体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の包装体
    のトップキャップの開操作により、破断促進部の端部に
    応力を集中させ、その部分から包装フィルムを開封する
    包装体の開封方法。
  6. 【請求項6】 容器本体と、容器本体の口部に固定され
    るキャップ本体とキャップ本体の外周縁にヒンジを介し
    て回動自在に取付けられたトップキャップとからなるキ
    ャップとを有する容器に、ポリオレフィン系の樹脂材料
    を主成分としたシュリンクフィルムを被せる被覆工程
    と、 前記シュリンクフィルムを加熱収縮させて容器に密着し
    た包装フィルムに成形する加熱工程と、 前記トップキャップの開操作により引っ張られる包装フ
    ィルムのテンション作用部で且つ容器との間に隙間を有
    する部分に、カッターもしくは加熱したカッターを接触
    させるか、又はレーザー光を照射することにより、切込
    み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数か
    らなる破断促進部を形成するフィルム加工工程と、 を備えた容器の包装方法。
  7. 【請求項7】 容器本体と、容器本体の口部に回転可能
    に嵌合されるか或いは螺合されたキャップを備えた容器
    と、 前記容器に包装されたポリオレフィン系の樹脂材料を主
    成分としたシュリンクフィルムからなる包装フィルムで
    あって、容器本体とキャップの境界部付近に切込み、切
    欠き、ミシン目、切傷部のいずれかまたは複数からなる
    破断促進部を形成した包装フィルムと、 を備えた包装体。
  8. 【請求項8】 破断促進部を容器本体とキャップとの境
    界線と略平行に形成した請求項7に記載の包装体。
  9. 【請求項9】 容器本体とキャップの境界部付近の包装
    フィルムのうちの容器との間に隙間を有する部分に破断
    促進部を形成した請求項7又は8に記載の包装体。
  10. 【請求項10】 包装フィルムに加熱したカッターを接
    触させるかもしくはレーザー光を照射することにより破
    断促進部を形成した請求項7〜9のいずれかに記載の包
    装体。
  11. 【請求項11】 容器本体と、容器本体の口部に回転可
    能に嵌合されるか或いは螺合されたキャップを備えた容
    器に、ポリオレフィン系の樹脂材料を主成分としたシュ
    リンクフィルムを被せる被覆工程と、 前記シュリンクフィルムを加熱収縮させて容器に密着し
    た包装フィルムに成形する加熱工程と、 前記包装フィルムのうちの容器本体とキャップの境界部
    付近に、切込み、切欠き、ミシン目、切傷部のいずれか
    または複数からなる破断促進部を形成するフィルム加工
    工程と、 を備えた容器の包装方法。
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