JPH0891239A - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワ−ステアリング装置の制御装置

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JPH0891239A
JPH0891239A JP25271094A JP25271094A JPH0891239A JP H0891239 A JPH0891239 A JP H0891239A JP 25271094 A JP25271094 A JP 25271094A JP 25271094 A JP25271094 A JP 25271094A JP H0891239 A JPH0891239 A JP H0891239A
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修司 遠藤
Hideaki Kawada
秀明 川田
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広之 狩野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モ−タ電流検出回路の故障を検出することが
できる電動パワ−ステアリング装置の制御装置を提供す
る。 【構成】 イグニツシヨンキ−のONにより所定時間T
だけモ−タに電圧が印加される。I.G.キ−ON検出
器31によりI.G.キ−のONが検出されると、バツ
テリ電圧検出器36で検出されたバツテリ電圧、PWM
信号のデユ−テイ比、及び予め設定された所定時間T0
(T0 <T)だけ経過した時点のモ−タ電流検出器42
により検出されたモ−タ電流値iがサンプル値として故
障検出器32に入力される。故障検出器32はバツテリ
電圧とPWM信号のデユ−テイ比、及びモ−タ端子間抵
抗Rからモ−タ電流の予測値is を演算し、サンプル値
のモ−タ電流値iと比較する。(is −i)の絶対値が
所定の許容値Δiよりも大きい場合、モ−タ電流検出器
42が故障であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動パワ−ステアリ
ング装置の制御装置に関し、特にそのモ−タ電流検出手
段の故障を検出できる電動パワ−ステアリング装置の制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワ−ステアリング装置
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基
づいてモ−タを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助す
るものである。このような電動式パワ−ステアリング装
置の制御は電子制御回路で実行されるが、その制御の概
要は、トルクセンサで検出された操舵トルクと車速セン
サで検出された車速に基づいてモ−タに供給する電流の
大きさを演算し、その演算結果に基づいてモ−タに供給
する電流を制御する。
【0003】即ち、電子制御回路は、操向ハンドルが操
作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された
車速が零あるいは低速の場合は大きな操舵補助力を供給
し、検出された車速が速い場合は小さな操舵補助力を供
給するように操向ハンドルの操舵力と車速に応じてモ−
タに供給する電流を制御することで、走行状態に応じた
最適の操舵補助力を与えることができるものである。
【0004】この種の装置では、実際にモ−タに流れる
電流が、操舵トルクや車速に基づいて演算されたモ−タ
電流の制御目標値に一致するようフイ−ドバツク制御を
行なつており、このためにモ−タに流れる電流を検出す
るモ−タ電流検出手段を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たモ−タ電流検出手段が故障した場合は正確なモ−タ電
流を測定することができず、この結果、必要以上の電流
がモ−タに流れて過大な操舵補助力を供給したり、或い
はモ−タに必要なだけの電流が流れず、十分な操舵補助
力を供給できないという不都合が発生することになる。
【0006】さらに、モ−タに電流を流してモ−タ電流
検出手段の動作を確認するときにモ−タが回転してしま
うと、モ−タ軸とステアリング機構が結合している状態
では操向ハンドルが回転してしまい、不測の事故が発生
するおそれがある。この発明は、上記課題を解決するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
補助力を与えるモ−タの出力を制御する制御手段を備え
た電動パワ−ステアリング装置の制御装置において、モ
−タ電流検出手段を備え、前記制御手段は、モ−タの電
気的時定数よりも十分に大きく、且つモ−タの機械的時
定数よりも十分に小さい時間だけ前記モ−タに電圧を印
加したとき予測される電流値と、モ−タ電流検出手段に
より検出されたモ−タ電流値に基づいてモ−タ電流検出
手段の故障を判定することを特徴とする。
【0008】そして、前記予測される電流値は、ステア
リング機構の静止摩擦トルクに対応する電流値以下にな
るようにするとよい。
【0009】
【作用】モ−タ端子電圧とモ−タの内部抵抗から求めた
モ−タ電流の予測値と、モ−タの機械的時定数Tm より
も十分に小さくモ−タの電気的時定数Te よりも十分に
大きい時間T(Te <<T<<Tm )だけモ−タに電圧
を印加してモ−タの角速度ωが零、即ち殆どモ−タが回
転しない状態におけるモ−タ電流の検出値とを比較し、
モ−タ電流の予測値と検出値との差が所定の許容範囲を
越えているとき、モ−タ電流検出手段の故障と判定す
る。このとき、予測される電流値をステアリング機構の
静止摩擦トルクに対応する電流値以下になるようにモ−
タ印加電圧を設定すれば、モ−タが回転しない条件を完
全に満たすことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明を実施するに適した電動パワ−ステア
リング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル
1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、
5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツ
ド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵
トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、ま
た、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギ
ア4を介して軸2に結合している。
【0011】パワ−ステアリング装置を制御する電子制
御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−1
1を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トル
クセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で
検出された車速に基づいて電流指令演算を行い、演算さ
れた電流指令値に基づいてモ−タ10に供給する電流i
を制御する。
【0012】クラツチ9は電子制御回路13により制御
される。クラツチ9は通常の動作状態では結合してお
り、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の
故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時
に切離される。
【0013】図2は、電子制御回路13のブロツク図で
ある。この実施例では電子制御回路13は主としてCP
Uから構成されるが、ここではそのCPU内部において
プログラムで実行される機能を示してある。例えば、位
相補償器21は独立したハ−ドウエアとしての位相補償
器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補
償機能を示す。なお、電子制御回路13をCPUで構成
せず、これらの機能要素をそれぞれ独立したハ−ドウエ
ア(電子回路)で構成できることは言うまでもない。
【0014】以下、電子制御回路13の機能と動作を説
明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号
は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相
補償され、電流指令演算器22に入力される。また、車
速センサ12で検出された車速も電流指令演算器22に
入力される。
【0015】電流指令演算器22は、入力されたトルク
信号と車速信号に基づいて所定の演算式によりモ−タ1
0に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iを決
定する。
【0016】比較器23、微分補償器24、比例演算器
25及び積分演算器26から構成される回路は、実際の
モ−タ電流値iが電流指令値Iに一致するようにフイ−
ドバツク制御を行う回路である。
【0017】比例演算器25では、電流指令値Iと実際
のモ−タ電流値iとの差に比例した比例値が出力され
る。さらに比例演算器25の出力信号はフイ−ドバツク
系の特性を改善するため積分演算器26において積分さ
れ、差の積分値の比例値が出力される。
【0018】微分補償器24では、電流指令演算器22
で演算された電流指令値Iに対する実際にモ−タに流れ
るモ−タ電流値iの応答速度を高めるため、電流指令値
Iの微分値が出力される。
【0019】微分補償器24から出力された電流指令値
Iの微分値、比例演算器25から出力された電流指令値
と実際のモ−タ電流値との差に比例した比例値、及び積
分演算器26から出力された積分値は、加算器27にお
いて加算演算され、演算結果である電流制御値がモ−タ
駆動信号としてモ−タ駆動回路41に出力される。
【0020】図3にモ−タ駆動回路41の構成の一例を
示す。モ−タ駆動回路41は加算器27から入力された
電流制御値をPWM信号と電流方向信号とに分離変換す
る変換部44、FET1 〜FET4 、及びそれ等のゲ−
トを開閉駆動するFETゲ−ト駆動回路45等からな
る。なお、昇圧電源46はFET1 、FET2 のハイサ
イド側を駆動する電源である。
【0021】PWM信号(パルス幅変調信号)は、Hブ
リツジ接続されたFET(電界効果トランジスタ)スイ
ツチング素子FET1 〜FET2 のゲ−トを駆動する信
号で、加算器27において演算された電流制御値の絶対
値によりPWM信号のデユ−テイ比(FETのゲ−トを
ON/OFFする時間比)が決定される。
【0022】電流方向信号は、モ−タに供給する電流の
方向を指示する信号で、加算器27において演算された
電流制御値の符号(正負)により決定される信号であ
る。
【0023】FET1 とFET2 は前記したPWM信号
のデユ−テイ比に基づいてゲ−トがON/OFFされる
スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の大きさを制
御するためのスイツチング素子である。また、FET3
とFET4 は前記した電流方向信号に基づいてゲ−トが
ON或いはOFFされる(一方がONの時、他方はOF
Fとなる)スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の
方向、即ちモ−タの回転方向を切り換えるスイツチング
素子である。
【0024】FET3 が導通状態にあるときは、電流は
FET1 、モ−タ10、FET3 、抵抗R1 を経て流
れ、モ−タ10に正方向の電流が流れる。また、FET
4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タ1
0、FET4 、抵抗R2 を経て流れ、モ−タ10に負方
向の電流が流れる。
【0025】モ−タ電流検出回路42は、抵抗R1 の両
端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検
出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づい
て負方向電流の大きさを検出する。検出された実際のモ
−タ電流値は比較器23にフイ−ドバツクして入力され
る(図2参照)。
【0026】以上説明した電子制御回路は、操向ハンド
ルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出
された操舵トルクが大きく、また検出された車速が零あ
るいは低速の場合は電流指令値Iを大きく設定し、検出
された操舵トルクが小さく、また検出された車速が速い
場合は電流指令値Iを小さく設定するから、走行状態に
応じた最適の操舵補助力を与えることができる。
【0027】次に、この発明によるモ−タ電流検出手段
の故障の判定、及び検出結果に基づくフエ−ルセ−フ処
理について説明する。
【0028】まず、その原理を説明する。イグニツシヨ
ンキ−11をONとし、モ−タに電圧Vを印加したと
き、モ−タ端子間電圧Vとモ−タに流れる電流iとの間
には、以下の式(1)の関係がある。
【0029】
【数1】 ここで、kT はモ−タの逆起電力定数、ωはモ−タの角
速度、Lはモ−タのインダクタンス、Rはモ−タの端子
間抵抗である。
【0030】モ−タの機械的時定数Tm はモ−タの慣性
モ−メントJをモ−タの粘性抵抗Bで割つた値で、Tm
=J/Bで表され、モ−タの電気的時定数Te はモ−タ
のインダクタンスLをモ−タの抵抗Rで割つた値で、T
e =L/Rで表される。
【0031】モ−タの機械的時定数Tm よりも十分に小
さく、モ−タの電気的時定数Te よりも十分に大きい時
間Tを設定し(Te <<T<<Tm )、初期状態から時
間Tだけモ−タに電圧Vを印加した場合の、モ−タ電流
iとモ−タの角速度ωの過渡特性、及びモ−タ電流をサ
ンプリングする時期を図4により説明する。
【0032】即ち、図4(a)はモ−タに印加される電
圧と時間の関係を示すもので、モ−タに電圧Vが所定の
時間Tだけ印加されることを示している。
【0033】また、図4(b)はモ−タ電流と時間の関
係を示すもので、モ−タに電圧Vが印加されるとモ−タ
電流は早い時期に立上がり(モ−タの電気的時定数Te
<<電圧Vの印加時間T)、定常電流iが流れることを
示している。なお、is は後述するモ−タ電流の予測値
を示している。
【0034】図4(c)はモ−タの角速度ωと時間の関
係を示すもので、モ−タに電圧Vが印加される時間Tの
範囲では、モ−タの機械的時定数Tm が大きく、モ−タ
の角速度ωは殆ど零であること、即ち回転しないことを
示している。更に、前記モ−タ電流の予測値is をステ
アリング機構の静止摩擦トルクに対応した値以下になる
ようにモ−タ印加電圧を設定すれば、モ−タが回転しな
い条件を完全に達成することができる。
【0035】また、図4(d)はモ−タ電流を検出する
サンプリング時期を示すもので、モ−タに電圧Vを印加
後、T0 時間後からサンプリングを開始することを示し
ている。
【0036】上記したモ−タ電流iとモ−タの角速度ω
の過渡特性によれば、モ−タに電圧Vを印加した後、時
間Tが経過するよりもやや早い時間T0 の経過後には、
モ−タ電流は立ち上がり、モ−タには定常電流iが流れ
ており、且つこの時点ではモ−タは殆ど回転していない
から、角速度ω及びモ−タ電流iの微分値は近似的に零
である。
【0037】従つて、前記式(1)は以下の式(2)で
表すことができる。
【0038】
【数2】 従つて、モ−タ電流の予測値is は、モ−タの端子間電
圧Vをモ−タの内部抵抗Rで割つた以下の式(3)で表
すことができる。
【0039】
【数3】 式(3)から明らかなとおり、モ−タ電流の予測値is
にはモ−タの逆起電力kT ωや、回生電圧Ldi/dt の項
を含まないから、モ−タの逆起電力や回生電圧影響を受
けることなくモ−タ電流の予測値is を推定することが
できる。
【0040】モ−タへ印加する電圧値はモ−タの端子間
電圧Vを直接検出してもよいが、また以下のような手段
で求めることもできる。
【0041】即ち、モ−タの端子間電圧Vは、モ−タに
供給される電流制御値(PWM信号のデユ−テイ比)と
以下の式(4)で示す関係がある。
【0042】
【数4】 ここで、VBAT はバツテリ電圧 DDTY はPWM信号のデユ−テイ比である。
【0043】したがつて、前記モ−タ電流の予測値is
を示す式(3)は、以下の式(5)で表すことができ
る。
【0044】
【数5】 以下、図2によつて、この発明によるモ−タ電流検出手
段の故障の判定、及び検出結果に基づくフエ−ルセ−フ
処理の構成と動作について説明する。
【0045】イグニツシヨンキ−11をONにすると、
図示しないタイマTMにより予め設定された所定時間T
だけモ−タに電圧が印加される。イグニツシヨンキ−1
1のONはI.G.キ−ON検出器31により検出さ
れ、検出信号は故障検出器32に入力される。また、バ
ツテリ電圧検出器36により検出されたバツテリ電圧V
BAT 、及びモ−タ駆動回路の入力信号である電流制御値
(PWM信号のデユ−テイ比DDTY )が故障検出器32
に入力される。さらに、図示しないタイマTMにより予
め設定された所定時間T0 (T0 <T)だけ経過した時
点において、モ−タ電流検出器42により検出されたモ
−タ電流値iがサンプル値として故障検出器32に入力
される。
【0046】故障検出器32は、検出され入力されたバ
ツテリ電圧値VBAT とPWM信号のデユ−テイ比
DTY 、並びにモ−タ端子間抵抗Rを前記式(5)に代
入してモ−タ電流の予測値is を演算し、前記モ−タ電
流検出器42によりサンプル値として検出されたモ−タ
電流値iと比較する。その結果、(is −i)の絶対値
が所定の許容値Δiよりも大きい場合、モ−タ電流検出
器42が故障であると判定する。
【0047】モ−タ電流検出器42が故障であると判定
されたときは、フエ−ルセ−フ処理器33を作動させ、
フエ−ルリレ−34をOFFとして接点34aを開き、
モ−タ10への給電を断ち、電動パワ−ステアリング装
置を不作動とする。
【0048】図5は故障検出器32の制御動作を説明す
るフロ−チヤ−トである。まず初期化を行い、タイマT
Mの計時を開始する(ステツプP1)。ついでバツテリ
電圧値VBAT を検出して読み込むと共に、PWM信号の
デユ−テイ比DDTY を読み込み、モ−タに電圧を印加す
る(ステツプP2、P3)。タイマTMによる所定時間
T0 の計時終了を待ち(ステツプP4)、モ−タ電流検
出器42からモ−タ電流のサンプル値iを読み込む(ス
テツプP5)。前記式(5)によりモ−タ電流の予測値
s を演算し(ステツプP6)、(is −i)の絶対値
が所定の許容値Δiよりも大きいか否かを判定する(ス
テツプP7)。(is −i)の絶対値が所定の許容値Δ
iよりも大きい場合はモ−タ電流検出器42が故障であ
ると判定し、フエ−ルセ−フ処理を実行して(ステツプ
P8)、処理を終了する。ステツプP7の判定で否定的
な場合は、故障なしと判定して通常の処理に移る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置は、イグニツシヨンキ
−をONにした直後にモ−タ電流検出手段の故障を調べ
るものであり、モ−タの機械的時定数Tm よりも十分に
小さく、モ−タの電気的時定数Te よりも十分に大きい
時間T(Te <<T<<Tm )だけモ−タに電圧Vを印
加し、モ−タ端子間電圧値Vとモ−タ端子間抵抗Rから
予測したモ−タ電流の予測値is と、モ−タの角速度ω
が殆ど零、即ちモ−タが殆ど回転しない状態におけるモ
−タ電流iとを比較してモ−タ電流検出手段が故障か否
かを判定するものであるから、特別な故障検出のための
構成部材を使用することなく故障の検出ができ、電動パ
ワ−ステアリング装置のモ−タ電流検出手段の故障によ
る操舵の支障を未然に防止することが可能となる。
【0050】そして、モ−タに電流を流してモ−タ電流
検出手段の故障を検出するが、イグニツシヨンキ−をO
Nにした直後、モ−タの角速度ωが殆ど零、即ちモ−タ
が殆ど回転しない状態で検出することができるから、操
向ハンドルが回転してしまう危険性もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワ−ステアリング装置の構成の概略を
説明する図。
【図2】この発明の実施例の電子制御回路のブロツク
図。
【図3】モ−タ駆動回路の構成の一例を示すブロツク
図。
【図4】モ−タ電流iとモ−タの角速度ωの過渡特性、
及びモ−タ電流iのサンプリング時期を説明する図。
【図5】電子制御回路における制御動作を説明するフロ
−チヤ−ト。
【符号の説明】
3 トルクセンサ 10 モ−タ 11 イグニツシヨンキ− 12 車速センサ 13 電子制御回路 21 位相補償器 22 電流指令演算器 23 比較器 24 微分補償器 25 比例演算器 26 積分演算器 27 加算器 31 I.G.キ−ON検出器 32 故障検出器 33 フエ−ルセ−フ処理器 34 フエ−ルリレ− 36 バツテリ電圧検出器 41 モ−タ駆動回路 42 モ−タ電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小岩井 久賀 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともステアリングシヤフトに発生
    する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
    補助力を与えるモ−タの出力を制御する制御手段を備え
    た電動パワ−ステアリング装置の制御装置において、 モ−タ電流検出手段を備え、 前記制御手段は、モ−タの電気的時定数よりも十分に大
    きく、且つモ−タの機械的時定数よりも十分に小さい時
    間だけ前記モ−タに電圧を印加したとき予測される電流
    値と、モ−タ電流検出手段により検出されたモ−タ電流
    値に基づいてモ−タ電流検出手段の故障を判定すること
    を特徴とする電動パワ−ステアリング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予測される電流値は、ステアリング
    機構の静止摩擦トルクに対応する電流値以下であること
    を特徴とする請求項1記載の電動パワ−ステアリング装
    置の制御装置。
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