JPH0888357A - 横型igbt - Google Patents

横型igbt

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JPH0888357A
JPH0888357A JP22143894A JP22143894A JPH0888357A JP H0888357 A JPH0888357 A JP H0888357A JP 22143894 A JP22143894 A JP 22143894A JP 22143894 A JP22143894 A JP 22143894A JP H0888357 A JPH0888357 A JP H0888357A
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conductive type
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JP22143894A
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Tomoko Sueshiro
知子 末代
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Toshiba Corp
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  • Thin Film Transistor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オン電圧の低い横型IGBTを提供すること。 【構成】シリコン酸化膜2上に形成されたn型シリコン
活性層3と、このn型シリコン活性層3の表面に選択的
に形成されたp型ベース層11と、このp型ベース層1
1の表面に選択的に形成されたn型ソース層10と、こ
のn型ソース層10とn型シリコン活性層3との間のp
型ベース層11上にゲート絶縁膜を介して配設されたゲ
ート電極8と、n型シリコン活性層3の表面に選択的に
形成されたp型ドレイン層5と、このp型ドレイン層5
とp型ベース層11との間のn型シリコン活性層3に形
成されたトレンチ溝7と、このトレンチ溝7下のn型シ
リコン活性3層に形成されたn型バイパス層12とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横型IGBTに関す
る。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲート型の高耐圧半導素子の一つと
して、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor
)がある。IGBTは、パワーMOSFETの高速ス
イッチング特性とバイポーラトランジスタの高出力特性
とを兼ね備えた新しい高耐圧半導体素子であり、近年、
インバータやスイッチング電源等のパワーエレクトロニ
クスの分野で多く利用されている。
【0003】図27は、従来の横型IGBTの素子構造
を示す断面図である。図中、71はシリコン基板を示し
ており、このシリコン基板71上には、シリコン酸化膜
72を介して、低濃度(高抵抗)のn型シリコン層(活
性層)73が設けられている。
【0004】このn型シリコン活性層73の表面には、
p型ベース層81が選択的に形成されており、このp型
ベース層81の表面にはn型ソース層80が選択的に形
成されている。
【0005】このn型ソース層80とn型シリコン活性
層73とで挟まれたp型ベース層81上には、ゲート絶
縁膜(不図示)を介して、ゲート電極78が配設されて
いる。また、ソース電極79はn型ソース層80および
p型ベース層81にコンタクトするように配設されてい
る。
【0006】p型ベース層81から所定距離離れたn型
シリコン活性層73の表面には、n型バッファ層74が
選択的に形成されており、このn型バッファ層74の表
面には、ドレイン電極76が設けられた高濃度(低抵
抗)のp型ドレイン層75が選択的に形成されている。
【0007】このように構成された横型IGBTの動作
は以下の通りである。すなわち、ターンオン時には、ソ
ース電極79に対して、正の電圧をゲート電極78に印
加する。
【0008】これにより、ゲート電極78の下部のp型
ベース層81表面のチャネル領域が導通状態となり、n
型ソース層80からn型シリコン活性層73に電子が注
入されるとともに、p型ドレイン層75から正孔がn型
シリコン活性層73に注入されるようになる。
【0009】この結果、n型シリコン活性層73は導電
変調を起こして低抵抗になり、ドレイン・ソース間に主
電流が流れるようになる。一方、ターンオフ時には、ソ
ース電極79に対して、負の電圧をゲート電極78に印
加する。
【0010】これにより、ゲート電極78の下部のp型
ベース層81の表面のチャネル領域が非導通状態とな
り、n型ソース層80からn型シリコン活性層73に電
子が注入されなくり、n型シリコン活性層73は導電変
調を起こさなくなり、やがてドレイン・ソース間に主電
流が流れなくなる。
【0011】しかしながら、この種の横型IGBTには
以下のような問題があった。すなわち、ターンオン時、
p型ベース層81表面のチャネル領域で生じる電圧降下
により、オン電圧が高くなるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の横
型IGBTでは、チャネル領域での電圧降下により、オ
ン電圧が高くなるという問題があった。本発明は、上記
事情を考慮してなされたもので、その目的とするところ
は、オン電圧の低い横型IGBTを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る横型IGBT(請求項1)は、絶縁
膜上に形成された低濃度の第1導電型活性層と、この第
1導電型活性層の表面に選択的に形成された第2導電型
ベース層と、この第2導電型ベース層の表面に選択的に
形成された第1導電型ソース層と、この第1導電型ソー
ス層と前記第1導電型活性層との間の前記第2導電型ベ
ース層上にゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極
と、前記第1導電型活性層の表面に選択的に形成された
第2導電型ドレイン層と、この第2導電型ドレイン層と
前記第2導電型ベース層との間の前記第1導電型活性層
に形成された溝と、この溝下の前記第1導電型活性層に
形成された高濃度の第1導電型バイパス層とを備えたこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に係る他の横型IGBT(請求項
2)は、絶縁膜上に形成された低濃度の第1導電型活性
層と、この第1導電型活性層の表面に選択的に形成され
た第2導電型ベース層と、この第2導電型ベース層の表
面に選択的に形成された第1導電型ソース層と、前記第
2導電型ベース層の領域に形成され、かつ前記第1導電
型ソース層に接するように櫛歯状のソース電極と、前記
第1導電型ソース層と前記第1導電型活性層との間の前
記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して設けら
れ、かつ前記櫛歯状のソース電極と噛み合うように櫛歯
状に形成されたゲート電極と、前記第1導電型活性層の
表面に選択的に形成された第2導電型ドレイン層とを備
えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明(請求項1)によれば、第1導電型活性
層に形成された溝により、ソース電極に流れ込む第2導
電型ドレイン層と同極性の第1種のキャリア電流を低減
できる。
【0016】一方、第2導電型ドレイン層と逆極性の第
2種のキャリア電流も、上記溝の影響を受けるが、第2
種のキャリア電流は、溝下の高濃度(低抵抗)の第1導
電型バイパス層を通って素子内を流れることができるの
で、上記溝による第2種のキャリア電流の減少は低く抑
えられる。
【0017】したがって、全電流に占める第2種のキャ
リア電流の割合が高くなり、ソース側の第2種のキャリ
ア電流の蓄積が増えるので、素子のオン電圧は低下す
る。また、本発明(請求項2)によれば、ゲート電極お
よびソース電極の形状が互いに噛み合うように櫛歯状に
形成されているので、ゲート電極およびソース電極をス
トライプ状に形成した場合に比べて、第2導電型ベース
層表面の単位面積当りのチャネル領域の面積が大きくな
るので、オン電圧が低くなる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図である。
【0019】図中、1はシリコン基板を示しており、こ
のシリコン基板1上には、SOI絶縁膜としてのシリコ
ン酸化膜2を介して、SOI半導体層としての低濃度
(高抵抗)のn型シリコン活性層3が設けられている。
すなわち、シリコン酸化膜2とn型シリコン活性層3と
により、SOI基板が形成されている。
【0020】ここで、シリコン酸化膜2の厚さは、1〜
5μm程度が好ましい。また、n型シリコン活性層3の
厚さは、20μm以下が好ましく、より好ましくは10
μm以下である。n型シリコン活性層3の不純物濃度
は、1.0×1010〜3.0×1012cm-2が好まし
く、より好ましくは0.5〜1.8×1012cm-2であ
る。
【0021】また、n型シリコン活性層3の表面にはp
型ベース層11が選択的に形成されており、このp型ベ
ース層11の表面にはn型ソース層10が選択的に形成
されている。
【0022】このn型ソース層10とn型シリコン活性
層3とで挟まれたp型ベース層11上には、厚さ60n
m程度のゲート絶縁膜(不図示)を介して、ゲート電極
8が配設されている。また、ソース電極9がn型ソース
層10およびp型ベース層11にコンタクトするように
配設されている。
【0023】p型ベース層11から所定距離離れたn型
シリコン活性層3の表面には、n型バッファ層4が選択
的に形成されており、このn型バッファ層4の表面に
は、ドレイン電極6が設けられた高濃度(低抵抗)のp
型ドレイン層5が選択的に形成されている。
【0024】また、n型バッファ層4とp型ベース層1
1との間のn型シリコン層には表面からトレンチ溝7が
形成されており、このトレンチ溝7の下のn型シリコン
活性層3には高濃度(低抵抗)のn型バイパス層12が
形成されている。このn型バイパス層12はシリコン酸
化膜2に接している。
【0025】本実施例によれば、n型シリコン活性層2
に形成されたトレンチ溝7により、ソース電極9に流れ
込む正孔電流を低減できる。一方、電子電流も、トレン
チ溝7の影響を受けるが、電子電流は、トレンチ溝7下
の低抵抗のn型バイパス層12を通って素子内を流れる
ことができるので、トレンチ溝7による電子電流の減少
は低く抑えられる。
【0026】したがって、全電流に占める電子電流の割
合が高くなり、ソース側の電子電流の蓄積が増えるの
で、素子のオン電圧は低下する。図2は、トレンチ溝7
のパターン(トレンチ溝パターン)を示す平面図で、短
冊状のトレンチ溝パターンが示されている。このような
トレンチ溝パターンを用いれば、逆バイアス印加時の空
乏層の広がりを妨げることがなくなるので、高耐圧の横
型IGBTを実現できるようになる。また、このような
トレンチ溝パターンを用いれば、トレンチ溝7がn型バ
イパス層12に達する場合でも、高耐圧の横型IGBT
の実現が可能となる。
【0027】図3は、他のトレンチ溝パターンを示す平
面図である。これは複数の四角形のトレンチ溝7を形成
し、かつトレンチ溝7の中にn型シリコン活性層3が残
るように形成している。このようなトレンチ溝パターン
を用いることにより、ソース電極9に流れるホール電流
をより効果的に減少でき、オン電圧をより低くできるよ
うになる。
【0028】図4は、さらに別のトレンチ溝パターンを
示す平面図である。これはn型シリコン活性層3の全面
に四角形のトレンチ溝7を形成した例である。このトレ
ンチ溝パターンはこれまでのトレンチ溝パターンの中で
最もホール電流を減少させる効果がある。ただし、この
場合、高耐圧を得るために、トレンチ溝7とn型バイパ
ス層12との間のn型シリコン活性層3を厚くする必要
がある。
【0029】図5は、本発明の第2の実施例に係る横型
IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の横
型IGBTが第1の実施例のそれと異なる点は、n型バ
イパス層12の大きさを小さくしたことにある。すなわ
ち、トレンチ溝7の下部の領域だけにn型バイパス層1
2を形成し、p型ベース層11の下部の領域までは延び
ていない。本実施例でも、必要な領域(トレンチ溝7の
下部)には、n型バイパス層12が形成されているの
で、先の実施例と同様な効果が得られる。
【0030】図6は、本発明の第3の実施例に係る横型
IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の横
型IGBTが第2の実施例のそれと異なる点は、トレン
チ溝7がn型バイパス層12に達していることにある。
本実施例でも、第2の実施例と同様な効果が得られる。
【0031】さらに、本実施例の場合、トレンチ溝7を
形成した後、n型不純物をイオン注入することにより、
n型バイパス層12を形成できるので、張り合わせ法で
SOI基板を形成する場合に、表面からのトレンチ溝7
の形成と裏面からのn型バイパス層12との位置合わせ
が不要になるので、プロセスの簡略化が図れるようにな
る。
【0032】図7は、本発明の第4の実施例に係る横型
IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の横
型IGBTが第3の実施例のそれと異なる点は、n型バ
イパス層12がシリコン酸化膜2から離れていることに
ある。本実施例でも、第3の実施例と同様な効果が得ら
れる。
【0033】図8は、本発明の第5の実施例に係る横型
IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の横
型IGBTが第4の実施例のそれと異なる点は、n型バ
イパス層12がトレンチ溝7の底部だけではなく、トレ
ンチ溝7の側部にも形成され、トレンチ溝7の回り全て
にn型バイパス層12が形成されていることにある。本
実施例によれば、電子がチャネル領域に達するまでの抵
抗をより効果的に減少させることが可能となる。
【0034】第2〜第5の実施例において、トレンチ溝
7のパターンとして、図2〜図4に示したトレンチ溝パ
ターンのどれを用いても良い。図9は、本発明の第6の
実施例に係る横型IGBTの素子構造を示す断面図であ
る。
【0035】本実施例の横型IGBTが第1の実施例の
それと異なる点は、トレンチゲートを用いたことにあ
る。すなわち、シリコン酸化膜2に達するトレンチ溝を
形成し、このトレンチ溝の側壁にゲート絶縁膜14を形
成した後、トレンチ溝の内部をゲート電極13で埋め込
む。
【0036】このとき、n型ソース層10よりもドレイ
ン側のp型ベース層11の表面に、高濃度のp型拡散層
15を形成する。これにより、ホール電流はn型ソース
層10の下を通らずに直接ソース電極9に流れ込むの
で、寄生サイリスタのラッチアップの発生を防止できる
ようになる。
【0037】図10〜図12は、本実施例の横型IGB
Tにおけるトレンチ溝パターンの具体的なパターンを示
す平面図である。図10〜図12は、それぞれ、図2〜
図4に対応したものであり、それぞれ、図2〜図4のト
レンチ溝パターンを用いた場合と同様な効果が得られ
る。
【0038】図13は、本発明の第7の実施例に係る横
型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の
横型IGBTが第6の実施例のそれと異なる点は、n型
バイパス層12の大きさを小さくしたことにある。すな
わち、トレンチ溝7の下部の領域だけにn型バイパス層
12を形成し、p型ベース層11の下部の領域までは延
びていない。本実施例でも、必要な領域(トレンチ溝7
の下部)には、n型バイパス層12が形成されているの
で、第6の実施例と同様な効果が得られる。
【0039】図14は、本発明の第8の実施例に係る横
型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の
横型IGBTが第7の実施例のそれと異なる点は、トレ
ンチ溝7がn型バイパス層12に達していることにあ
る。本実施例でも、第7の実施例と同様な効果が得られ
る。
【0040】さらに、本実施例の場合、第3の実施例の
横型IGBTの場合と同様に、トレンチ溝7とn型バイ
パス層12との位置合わせが不要になるので、プロセス
の簡略化が図れるようになる。
【0041】図15は、本発明の第9の実施例に係る横
型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例の
横型IGBTが第8の実施例のそれと異なる点は、n型
バイパス層12がシリコン酸化膜2から離れていること
にある。本実施例でも、第8の実施例と同様な効果が得
られる。
【0042】図16は、本発明の第10の実施例に係る
横型IGBTの平面図であり、図17は、図16の横型
IGBTのA−A´断面図である。図中、21はシリコ
ン基板を示しており、このシリコン基板21上には、S
OI絶縁膜としてのシリコン酸化膜22を介して、SO
I半導体層としての低濃度(高抵抗)のn型シリコン活
性層23が設けられている。
【0043】ここで、シリコン酸化膜2の厚さは、1〜
5μm程度が好ましい。また、n型シリコン活性層23
の厚さは、20μm以下が好ましく、より好ましくは1
0μm以下である。n型シリコン活性層23の不純物濃
度は、1.0×1010〜2.0×1012cm-2が好まし
く、より好ましくは0.5〜1.8×1012cm-2であ
る。
【0044】このn型シリコン活性層23の表面にはp
型ベース層30が選択的に形成されており、このp型ベ
ース層30の表面にはn型ソース層29が選択的に形成
されている。
【0045】ここで、p型ベース層30は、例えば、ボ
ロンのイオン注入により形成するが、拡散時間や、ドー
ズ量を調整することにより、横方向のボロンの拡散を抑
え、浅く形成する。また、n型ソース層29は、横方向
の拡散が起こり難い元素のイオン注入、例えば、砒素の
イオン注入により、形成する。
【0046】この結果、n型シリコン活性層23とn型
ソース層29との間のp型ベース層30の距離、つま
り、チャネル長が、通常の場合(3μm程度)よりも短
いチャネル領域が形成される。
【0047】上記チャネル領域のp型ベース層30上に
は、厚さ60nm程度のゲート絶縁膜(不図示)を介し
て、櫛歯状のゲート電極27が配設されている。また、
n型ソース層29の表面からp型ベース層30の途中ま
で達するようにソース電極28が埋込み形成され、かつ
このソース電極28は櫛歯状のゲート電極27と噛み合
うように配列形成されている。
【0048】p型ベース層30から所定距離離れたn型
シリコン活性層23の表面には、n型バッファ層24が
選択的に形成されており、このn型バッファ層24の表
面には、ドレイン電極26が設けられた高濃度(低抵
抗)のp型ドレイン層25が選択的に形成されている。
【0049】本実施例によれば、ゲート電極27および
ソース電極28の形状が互いに噛み合うように櫛歯状に
形成されているので、ゲート電極およびソース電極をス
トライプ状に形成した場合に比べて、p型ベース層の表
面の単位面積当りのチャネル領域の面積が大きくなるの
で、オン電圧を低くすることができるようになる。
【0050】また、本実施例によれば、チャネル長が短
いので、チャネル領域での電圧降下が小さくなり、IG
BTの電流密度が高くなる。一般に、チャネル長が短く
なれば、電圧降下は小さくなり、電流密度は高くなる
が、本発明者の研究によれば、横型IGBTの場合、そ
の電流密度の増加は通常予想される以上に大きいことが
分かった。
【0051】図18は、そことを表しているIGBTの
電流・電圧特性のチャネル長依存性を示す特性図であ
る。図中、aは従来の通常のチャネル長の場合のIGB
Tの電流・電圧特性を示しており、bは通常のチャネル
長よりも33%短いIGBTの電流・電圧特性を示して
おり、そして、cは通常のチャネル長よりも47%短い
IGBTの電流・電圧特性を示している。
【0052】この図18からチャネル長を短くすること
により、電流・電圧特性が大きく改善され、電流密度が
大幅に大きくなることが分かる。図19、図20は、ゲ
ート電極27、ソース電極28の他のパターンを示す平
面図である。
【0053】図19は、ゲート電極27の櫛歯状の部分
の形状が三角形、ソース電極28の櫛歯状の部分の形状
が台形の場合を示している。図20は、ゲート電極27
およびソース電極28の櫛歯状の部分の形状がともに三
角形の場合を示している。
【0054】図21は、本発明の第11の実施例に係る
横型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例
の横型IGBTが第10の実施例のそれと異なる点は、
n型シリコン活性層23が薄く、n型バッファ層24、
p型ベース層30がシリコン酸化膜22に達しているこ
とにある。本実施例でも第10の実施例と同様の効果が
得られる。また、ゲート電極27、ソース電極のパター
ンは、図16、図19、図20のどれでも良い。
【0055】図22は、本発明の第12の実施例に係る
横型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例
の横型IGBTが第10の実施例のそれと異なる点は、
ソース電極29が埋込み形成されていないことにある。
ただし、チャネル長は短く形成されているので、第10
の実施例と同様に電流密度は高いものとなる。
【0056】また、本実施例では、ゲート電極27を図
示しない絶縁膜を介してn型シリコン活性層23の領域
まで延ばしている。これにより、ゲート電極27にフィ
ールドプレートの機能を持たせることができ、耐圧を改
善できる。
【0057】図23は、本発明の第13の実施例に係る
横型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例
の横型IGBTが第12の実施例のそれと異なる点は、
ゲート電極27とソース電極28との距離を短くしたこ
とにある。これにより、n型ソース層29の横方向の長
さが短くなり、ラッチアップ電流を大きくできる。
【0058】図24は、本発明の第14の実施例に係る
横型IGBTの要部を示す平面図である。本実施例の横
型IGBTが第12の実施例のそれと異なる点は、n型
ソース層29の横方向の長さを非常に短くしたことにあ
る。この場合、n型ソース層29とソース電極28との
コンタクトが面積が小さくなり、コンタクト不良が起こ
る恐れがあるので、図24に示すように、ソース電極2
8とコンタクトを取るための横方向の長さが長い部分2
9を所定の間隔で設けている。
【0059】図25は、本発明の第15の実施例に係る
横型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例
の横型IGBTが第12の実施例のそれと異なる点は、
n型シリコン活性層23が薄く、n型バッファ層24、
p型ベース層30がシリコン酸化膜22に達しているこ
とにある。本実施例でも第12の実施例と同様の効果が
得られる。
【0060】図26は、本発明の第16の実施例に係る
横型IGBTの素子構造を示す断面図である。本実施例
の横型IGBTが第13の実施例のそれと異なる点は、
n型シリコン活性層23が薄く、n型バッファ層24、
p型ベース層30がシリコン酸化膜22に達しているこ
とにある。本実施例でも第13の実施例と同様の効果が
得られる。
【0061】なお、第10〜第16の実施例の横型IG
BTでは、櫛歯状のソース電極を埋込み形成したが、n
型ソース層、p型ベース層の表面上に形成しても同様な
効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
によれば、第1導電型活性層に形成された溝および溝下
の第1導電型バイパス層により、全電流に占める第2導
電型ドレイン層と逆極性の第2種のキャリア電流が高く
なり、ソース側の第2種のキャリア電流の蓄積が増える
ので、素子のオン電圧は低下する。
【0063】また、本発明(請求項1)によれば、ゲー
ト電極およびソース電極の形状が互いに噛み合うように
櫛歯状に形成されているので、ゲート電極の下部の第2
導電型ベース層の表面の単位面積当りのチャネル領域の
面積が大きくなるので、オン電圧が低くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図2】トレンチ溝パターンを示す平面図
【図3】他のトレンチ溝パターンを示す平面図
【図4】さらに別のトレンチ溝パターンを示す平面図
【図5】本発明の第2の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図6】本発明の第3の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図7】本発明の第4の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図8】本発明の第5の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図9】本発明の第6の実施例に係る横型IGBTの素
子構造を示す断面図
【図10】トレンチ溝パターンを示す平面図
【図11】他のトレンチ溝パターンを示す平面図
【図12】さらに別のトレンチ溝パターンを示す平面図
【図13】本発明の第7の実施例に係る横型IGBTの
素子構造を示す断面図
【図14】本発明の第8の実施例に係る横型IGBTの
素子構造を示す断面図
【図15】本発明の第9の実施例に係る横型IGBTの
素子構造を示す断面図
【図16】本発明の第10の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す平面図
【図17】図16の横型IGBTのA−A´断面図
【図18】IGBTの電流・電圧特性のチャネル長依存
性を示す特性図
【図19】ゲート電極、ソース電極のパターンを示す平
面図
【図20】ゲート電極、ソース電極の他のパターンを示
す平面図
【図21】本発明の第11の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図
【図22】本発明の第12の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図
【図23】本発明の第13の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図
【図24】本発明の第14の実施例に係る横型IGBT
の要部を示す平面図
【図25】本発明の第15の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図
【図26】本発明の第16の実施例に係る横型IGBT
の素子構造を示す断面図
【図27】従来の横型IGBTの素子構造を示す断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…シリコン酸化膜 3…n型シリコン活性層(第1導電型活性層) 4…n型バッファ層 5…p型ドレイン層(第2導電型ドレイン層) 6…ドレイン電極 7…トレンチ溝 8…ゲート電極 9…ソース電極 10…n型ソース層(第1導電型ソース層) 11…p型ベース層(第2導電型ベース層) 21…シリコン基板 22…シリコン酸化膜 23…n型シリコン活性層(第1導電型活性層) 24…n型バッファ層 25…p型ドレイン層(第2導電型ドレイン層) 26…ドレイン電極 27…ゲート電極 28…ソース電極 29…n型ソース層(第1導電型ソース層) 30…p型ベース層(第2導電型ベース層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜上に形成された低濃度の第1導電型
    活性層と、 この第1導電型活性層の表面に選択的に形成された第2
    導電型ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型ソース層と、 この第1導電型ソース層と前記第1導電型活性層との間
    の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して配
    設されたゲート電極と、 前記第1導電型活性層の表面に選択的に形成された第2
    導電型ドレイン層と、 この第2導電型ドレイン層と前記第2導電型ベース層と
    の間の前記第1導電型活性層に形成された溝と、 この溝下の前記第1導電型活性層に形成された高濃度の
    第1導電型バイパス層とを具備してなることを特徴とす
    る横型IGBT。
  2. 【請求項2】絶縁膜上に形成された低濃度の第1導電型
    活性層と、 この第1導電型活性層の表面に選択的に形成された第2
    導電型ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型ソース層と、 前記第2導電型ベース層の領域に形成され、かつ前記第
    1導電型ソース層に接するように櫛歯状のソース電極
    と、 前記第1導電型ソース層と前記第1導電型活性層との間
    の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して設
    けられ、かつ前記櫛歯状のソース電極と噛み合うように
    櫛歯状に形成されたゲート電極と、 前記第1導電型活性層の表面に選択的に形成された第2
    導電型ドレイン層とを具備してなることを特徴とする横
    型IGBT。
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EP95306441A EP0702411B1 (en) 1994-09-16 1995-09-14 High breakdown voltage semiconductor device with a buried MOS-gate structure
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