JPH0886937A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JPH0886937A
JPH0886937A JP22149794A JP22149794A JPH0886937A JP H0886937 A JPH0886937 A JP H0886937A JP 22149794 A JP22149794 A JP 22149794A JP 22149794 A JP22149794 A JP 22149794A JP H0886937 A JPH0886937 A JP H0886937A
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ferrule
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tip
optical connector
receiver
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Ichiro Matsuura
一郎 松浦
Toru Yamanishi
徹 山西
Shinji Nagasawa
真二 長沢
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光コネクタの着脱操作に伴って位置決めピン
やこれと対応する位置決め穴の欠損や異常摩耗、並びに
フェルールやプラグの先端部の欠損や異常摩耗等を抑制
し得る光コネクタを提供する。 【構成】 光ファイバ58が一体的に連結されたフェル
ール57と、このフェルール57の先端部が突出し得る
ように当該フェルール57を摺動自在に保持するハウジ
ング60と、このハウジング60の先端からフェルール
57が抜け外れるのを防止するフェルール抜け止め手段
と、ハウジング60の基端側へのフェルール57の移動
に伴って、その途中からフェルール57を押し戻す反力
を発生する反力発生手段67とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の光ファイバを相
互に接続するための光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】主として単心線用のFC形コネクタやS
C形コネクタ、あるいは主として多心線用のMF形コネ
クタ等は、一対の光ファイバあるいは光ファイバ群を相
互に接続する光コネクタとして、例えば特公平4−49
606号公報や特開平4−347806号公報等で周知
の通りであり、これらは着脱が頻繁に行われることを前
提として、何れもアダプタを介してハウジングを相互に
連結する構造となっている。
【0003】このような従来のMF形コネクタの外観の
分解状態を表す図10に示すように、図示しないアダプ
タに対して着脱自在に装着されるハウジング101に
は、受け枠102の先端部が一体的に連結されている。
そして、この受け枠102と当該受け枠102に重ね合
わされる押さえ枠103とは、溝形断面をなす一対の挟
み金104とゴムブーツ105とによって一体化されて
いる。光ケーブル106の先端部は、これら受け枠10
2と押さえ枠103とで把持された状態となっており、
この光ケーブル106の先端から露出状態となって延び
る光ファイバ107は、フェルール108に連結され、
その接続端面がフェルール108の先端面に臨んだ状態
となっている。ハウジング101と受け枠102との間
に摺動自在に嵌合されるフェルール108には、当該フ
ェルール108の先端面から先端部が突出する一対の位
置決めピン109が摺動自在に貫通し、これら位置決め
ピン109の基端部は、ハウジング101および受け枠
102に対して摺動自在に保持されたピンホルダ110
に対して一体的に嵌着されている。ピンホルダ110お
よびフェルール108は、ハウジング101と受け枠1
02との間に収納された圧縮ばね111のばね力によ
り、ハウジング101の前方側に突出するように付勢さ
れ、フェルール108の先端面から突出するこれら位置
決めピン109の先端部は、上述した図示しないアダプ
タに対して着脱自在に装着される図示しない他方の光コ
ネクタのフェルールの先端面に開口する一対の位置決め
穴に緊密に嵌合するようになっている。
【0004】つまり、アダプタに保持された他方の光コ
ネクタのフェルールの先端面に開口する一対の位置決め
穴に対し、一方の光コネクタのフェルール108の先端
面から突出する一対の位置決めピン109が嵌合し、圧
縮ばね111のばね力によってこれら一対の光コネクタ
のフェルール108の先端面が相互に押し当たることに
より、光ファイバ107の接続端面が正確に対向した状
態となるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した従来の
光コネクタにおいては、ハウジング101に対してフェ
ルール108が常に圧縮ばね111によって付勢されて
いるため、光コネクタを接続する際にハウジング101
に対するフェルール108の摺動方向に対して垂直方向
の分力がフェルール108に作用すると、位置決めピン
109の先端部や、この位置決めピン109が差し込ま
れる他方の光コネクタのフェルールに形成された位置決
め穴の開口端部が欠損したり、あるいは繰り返しの使用
に伴って局部的な摩耗がこれらの部分に発生するという
問題があった。
【0006】同様な不具合は、上述したMF形コネクタ
に限らず、位置決めピンやこれと対応する位置決め穴を
使用しないSC形コネクタにおいても、同様に発生す
る。つまり、このSC形コネクタにおいても、ハウジン
グに対してフェルールが常に圧縮ばねによって付勢され
ているため、一方の光コネクタのフェルールと他方の光
コネクタのプラグとを嵌合させる際に、ハウジングに対
するフェルールの摺動方向に対して垂直方向の分力がフ
ェルールやプラグに作用すると、これらフェルールおよ
びプラグの先端部が欠損したり、あるいは繰り返しの使
用に伴って局部的な摩耗がこれらの部分に発生するので
ある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、光コネクタの着脱操作
に伴って位置決めピンやこれと対応する位置決め穴の欠
損や異常摩耗、並びにフェルールやプラグの先端部の欠
損や異常摩耗等を抑制し得る光コネクタを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による光コネクタ
の第一の形態は、光ファイバが一体的に連結されたフェ
ルールと、このフェルールの先端部が突出し得るように
当該フェルールを摺動自在に保持するハウジングと、こ
のハウジングの先端から前記フェルールが抜け外れるの
を防止するフェルール抜け止め手段と、前記ハウジング
の基端側への前記フェルールの移動に伴って、その途中
から前記フェルールを押し戻す反力を発生する反力発生
手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0009】ここで、前記フェルール抜け止め手段が、
前記フェルールに形成されたフランジ部と、このハウジ
ングに形成されて当該フェルールのフランジ部が係止す
る係止部とを具え、前記フェルールをこの係止部と前記
反力発生手段との間に遊嵌させた状態とすることができ
る。
【0010】また、前記反力発生手段が、前記フェルー
ルの摺動方向と平行な方向に前記ハウジングに対して摺
動自在に保持され、かつ前記フェルールが当接し得るフ
ェルール受けと、このフェルール受けを前記ハウジング
の先端側に付勢する付勢手段と、この付勢手段による前
記ハウジングの先端側への前記フェルール受けの突出位
置を規制するフェルール受け規制手段とを具えるように
しても良い。
【0011】一方、本発明による光コネクタの第二の形
態は、位置決め穴が形成された光コネクタに対して前記
位置決め穴に嵌合する位置決めピンを介して接続される
光コネクタであって、光ファイバが一体的に連結された
フェルールと、このフェルールの先端部が突出し得るよ
うに当該フェルールを摺動自在に保持するハウジング
と、このハウジングの先端から前記フェルールが抜け外
れるのを防止するフェルール抜け止め手段と、前記フェ
ルールの摺動方向と平行な方向に前記ハウジングに対し
て摺動自在に保持され、かつ前記フェルールが当接し得
るフェルール受けと、このフェルール受けを前記ハウジ
ングの先端側に付勢する付勢手段と、この付勢手段によ
る前記ハウジングの先端側への前記フェルール受けの突
出位置を規制するフェルール受け規制手段と、前記フェ
ルール受けの先端部に一体的に突設され、かつ前記フェ
ルールを摺動自在に貫通して先端部が前記フェルールの
先端面から突出する位置決めピンとを具えたことを特徴
とするものである。
【0012】ここで、前記フェルール抜け止め手段が、
前記フェルールに形成されたフランジ部と、前記ハウジ
ングに形成されてこのフェルールのフランジ部が係止す
る係止部とを具え、前記フェルールをこの係止部とフェ
ルール受けとの間に遊嵌させた状態とすることができ
る。
【0013】また、前記フェルール受けの基端に先細り
となった円錐台状の係止部を形成し、前記ハウジングに
前記フェルール受けを摺動自在に保持すると共に前記係
止部の圧入後にこの係止部が係止する係止孔を形成する
ことも有効であり、ピン把持手段を介して前記フェルー
ル受けの先端部に前記位置決めピンを一体的に突設する
ようにしても良い。
【0014】本発明において、一対の光コネクタがアダ
プタを介して接続され、前記ハウジングがこのアダプタ
に対して着脱自在に装着される形式のものを採用するよ
うにしても良い。
【0015】
【作用】本発明によると、一対の光コネクタを接続しな
い状態ではフェルールがハウジングに対して遊嵌状態と
なっており、この状態から一対の光コネクタを接続する
際に相互に位置ずれがある場合、フェルールは何ら抵抗
なくハウジングの内側に逃げ込み、フェルールやプラグ
あるいは位置決めピンや位置決め穴等の摩耗や欠損が抑
制される。
【0016】さらに、この状態から一対の光コネクタの
接続作業を続けると、ハウジングとフェルールとの間の
遊びによって光コネクタの位置ずれが無理なく修正さ
れ、その移動の途中から反力発生手段によってフェルー
ルを押し戻す反力が発生し、一対の光コネクタのフェル
ールが当接状態となって接続される。
【0017】
【実施例】本発明による光コネクタを、アダプタを使用
するMF形コネクタに応用した一実施例について図1〜
図4を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本実施例の分解状態を表す図1およびその
破断構造を表す図2およびその III−III 矢視断面構
造, IV−IV矢視断面構造をそれぞれ表す図3, 図4に示
すように、アダプタ11に対して着脱自在に装着される
ハウジング12には、このハウジング12を囲む着脱操
作筒13が摺動自在に嵌合されている。また、ハウジン
グ12の上下(図4中、上下)には、着脱操作筒13の
内壁の上下にそれぞれ突設された係止部14に係止し得
る突起部15がそれぞれ形成され、ハウジング12に対
して着脱操作筒13がアダプタ11側に抜け外れないよ
うになっている。これらハウジング12と着脱操作筒1
3との間には、ハウジング12の突起部15に対して着
脱操作筒13の係止部14を付勢する左右(図2中、上
下)一対の圧縮コイルばね16が組み込まれている。
【0019】なお、本実施例ではこれら圧縮コイルばね
16を組み込んだ状態でハウジング12の前端部から着
脱操作筒13を圧入し、これらハウジング12および着
脱操作筒13の弾性変形を利用してハウジング12の突
起部15に対し着脱操作筒13の係止部14を乗り越え
させ、ハウジング12と着脱操作筒13とをユニット化
している。
【0020】前記ハウジング12の左右両側には、受け
枠17の先端部両側に突設した一対の係止部18にそれ
ぞれ係止し得る係止窓部19が形成されている。そし
て、ハウジング12の係止窓部19に受け枠17の係止
部18が係止することにより、ハウジング12と受け枠
17の先端部とが一体的に連結された状態となってい
る。受け枠17と当該受け枠17の後部に重ね合わされ
る押さえ枠20とは、溝形断面をなす一対の挟み金21
とこれらを囲むゴムブーツ22とによって一体化されて
いる。光ケーブル23の先端部は、これら受け枠17と
押さえ枠20とで把持された状態となっている。また、
この光ケーブル23の先端から引き出されたテンション
メンバ24は、受け枠17の後部に形成した溝状の把持
部25に導き出され、押さえ枠20に形成した把持突起
26によって受け枠17と押さえ枠20とで挟持され
る。
【0021】光ケーブル23の先端から露出状態となっ
て延びる多心の光ファイバ27は、ハウジング12と受
け枠17との間に摺動自在に嵌合されたフェルール28
に連結され、これらの接続端面がフェルール28の先端
面29に臨んだ状態となっている。本実施例におけるフ
ェルール28の先端面29は、この光コネクタの長手方
向と垂直な面、すなわち光ファイバ27の光軸と垂直な
面に対して所定角度θ、例えば8度程度傾斜しており、
これによって反射戻り光を低減している。
【0022】受け枠17の前部左右には、後端に円錐台
状の係止部30を形成した左右一対の棒状をなすフェル
ール受け31のばね受けフランジ32をそれぞれ摺動自
在に保持するフランジ案内穴33が形成されており、こ
れらフランジ案内穴33の後端には、フェルール受け3
1の係止部30が係止し得る小径の係止孔34が接続し
た状態となっている。この係止孔34とばね受けフラン
ジ32との間のフェルール受け31には、このフェルー
ル受け31をフェルール28側に付勢する圧縮コイルば
ね35が組み込まれ、この圧縮コイルばね35のばね力
によって、フェルール受け31の係止部30は、係止孔
34に当接状態となる。
【0023】なお、本実施例では、受け枠17の係止孔
34に対してフェルール受け31の係止部31を圧入
し、この係止孔34および係止部31の弾性変形によっ
て、係止孔34に係止部31を貫通させ、これによって
係止孔34からフェルール受け31が抜け外れないよう
にしている。
【0024】前記フェルール28の後端部には、ハウジ
ング12の内壁に形成した矩形の環状をなす係止部36
に係止し、これによってフェルール28がハウジング1
2の先端から抜け外れないようにする矩形のフランジ部
37が形成されており、この係止部36と前記フェルー
ル受け31の先端との間をフェルール28が光ファイバ
27の撓みを伴って遊嵌された状態となっている。つま
り、フェルール28のフランジ部37の厚み(図2中、
左右方向の長さ)よりも、このハウジング12の係止部
36と、係止孔34に係止部30が当接した状態におけ
るフェルール受け31の先端との間隔が所定長、例えば
5mm程度長く設定されている。また、このフェルール2
8には、当該フェルール28の先端面から先端部が突出
する一対の位置決めピン38が摺動自在に貫通し、これ
ら位置決めピン38の基端部は、受け枠17に対して摺
動自在に保持されたフェルール受け31の先端部に嵌着
され、一体的にかしめられて本発明のピン把持手段を構
成している。これら位置決めピン38の先端には、先細
りとなったテーパ部39が形成され、前記アダプタ11
に対して着脱自在に装着される図5に示す如き、他方の
光コネクタの位置決め穴40に対する位置ずれが発生し
た場合でも、容易にこの位置ずれを矯正できるようにな
っている。
【0025】このように、本実施例ではフェルール受け
31の先端部に位置決めピン38の基端部を嵌着してこ
れらを一体的にかしめているため、ピン把持手段として
特別な部品を用意する必要がない。また、フェルール2
8の先端面から突出するこれら位置決めピン38の先端
部は、他方の光コネクタのフェルール28の先端面29
に開口する一対の位置決め穴40に緊密に嵌合するよう
になっている。この他方の光コネクタは、フェルール受
け31に位置決めピンを設けておらず、これ以外は図1
〜図4に示した光コネクタと全く同じ構造となっている
ので、同一機能の部材にはこれと同一の符号を記すに止
め、その説明を省略するものとする。
【0026】なお、フェルール28の先端面29に臨む
光ファイバ27の接続端面は、位置決めピン38の配列
方向、すなわち図2中、上下方向に所定間隔で並んだ状
態となっている。
【0027】従って、アダプタ11に対して一対の光コ
ネクタのハウジング12の先端部をそれぞれ差し込む
と、一方の光コネクタのフェルール28の先端面29か
ら突出する一対の位置決めピン38の先端部が他方の光
コネクタのフェルール28の先端面29に開口する一対
の位置決め穴40に嵌合するが、これらの位置が微妙に
ずれていると、ハウジング12に対するフェルール28
の遊び分だけ、フェルール28が光ファイバ27の撓み
変形を伴ってそれぞれフェルール受け31側へ退避し、
テーパ部39によって位置決めピン38が位置決め穴4
0に誘導される結果、これらの位置が正確に合致する。
このため、位置決めピン38の先端部や位置決め穴40
の先端部が欠損したり、異常摩耗したりする等の事故を
未然に防止することができる。さらに、アダプタ11に
対してハウジング12を正規の位置まで差し込むと、フ
ェルール28がその移動の途中でフェルール受け31の
先端に押し当たり、これ以降は圧縮コイルばね35のば
ね力に抗してフェルール28が受け枠17側へ押し込ま
れ、一対の光コネクタのフェルール28の先端面が相互
に押し当たり、光ファイバ27の接続端面が正確に対向
した状態となる。
【0028】なお、上述した実施例ではアダプタ11を
使用して一対の光コネクタを接続する構造のMF形コネ
クタについて説明したが、板金製のクリップを使用して
一対の光コネクタを接続する構造のものにも本発明を応
用することができる。
【0029】次に、本発明による光コネクタをSC形コ
ネクタに応用した一実施例について、その破断構造を表
す図6を参照しながら詳細に説明する。
【0030】すなわち、中央部にフランジ部41が形成
されたフェルール42には、光ケーブル43中の光ファ
イバ44が連結され、その接続端面がフェルール42の
先端面45に臨んだ状態となっている。先端部が図示し
ない他方の光コネクタのプラグに緊密に嵌合されるフェ
ルール42は、着脱操作筒46で囲まれたハウジング4
7に対して摺動自在に嵌合され、このハウジング47の
内周には、フランジ部41に当接して当該ハウジング4
7の先端からフェルール42が抜け外れるのを防止する
係止部48が突設されている。フェルール42の後端部
を摺動自在に保持し、かつゴムブーツ49に当接する環
状のばね受け50には、係合突起51が形成され、この
係合突起51が係止してばね受け50を保持するための
係合窓部52がハウジング47の後端部に形成されてい
る。これら係合窓部52と前記係止部48との間のハウ
ジング47の内周には、段部53が形成され、この段部
53とばね受け50との間を摺動し得る環状のフェルー
ル受け54がハウジング47の内周に嵌合されている。
このフェルール受け54とばね受け50との間には、当
該フェルール受け54を段部53に付勢するための圧縮
コイルばね55が組み込まれている。
【0031】前記フェルール42のフランジ部41の厚
さ(図中、左右方向の幅寸法)は、図中、左右方向に沿
った係止部48と段部53との間隔よりも薄く設定され
ており、これによってフェルール42は、そのフランジ
部41がフェルール受け54に当接するまで、光ファイ
バ44の撓みを伴ってハウジング47内を自由に摺動す
ることができる。つまり、フェルール42はハウジング
47に対して所定量だけ遊嵌された状態となっている。
また、フェルール42の先端には、先細りとなったテー
パ部56が形成され、図示しない他方の光コネクタのプ
ラグに対する位置ずれが発生した場合でも、容易にこの
位置ずれを矯正できるようになっている。
【0032】従って、一方の光コネクタのフェルール4
2と図示しない他方の光コネクタのプラグとを相互に嵌
合させようとした場合、これらの位置が微妙にずれてい
ると、ハウジング47に対するフェルール42の遊び分
だけ、フェルール42が光ファイバ44の撓み変形を伴
ってそれぞれフェルール受け54側へ退避し、テーパ部
56によってフェルール42が他方の光コネクタのプラ
グ内に誘導される結果、これらの位置が正確に合致す
る。このため、フェルール42の先端部やプラグの先端
部が欠損したり、異常摩耗したりする等の事故を未然に
防止することができる。さらに、これら一対の光コネク
タを相互に正規の位置まで突き合わせると、フェルール
42がその移動の途中でフェルール受け54の先端面に
押し当たり、これ以降は圧縮コイルばね55のばね力に
抗してフェルール42がゴムブーツ49側へ押し込ま
れ、一対の光コネクタのフェルール42の先端面が相互
に押し当たり、光ファイバ44の接続端面が正確に対向
した状態となる。
【0033】上述した二つの実施例では、それぞれフェ
ルール受け31, 54をハウジング12, 47内に摺動
可能に組み込んだが、このようなフェルール受け31,
54をまったく設けることなく、上述した実施例と同様
な効果を得ることも可能である。
【0034】このような本発明による光コネクタの別な
実施例の概略断面構造を表す図7およびその左側面形状
を破断して表す図8および図7中のIX−IX矢視断面構造
を表す図9に示すように、前後両端部が円柱状をなすフ
ェルール57の後端には、光ファイバ58が連結され、
その接続端面がフェルール57の先端面59に臨んだ状
態となっている。このフェルール57を摺動自在に保持
するハウジング60の後部には、フェルール57の後部
が位置する円形のばね収納部61が形成されており、フ
ェルール57の後端から引き出された光ファイバ58
は、ハウジング60の後端に形成したファイバ貫通孔6
2からハウジング60外に導き出されている。また、こ
のハウジング60の前部には、フェルール57の前部を
囲むフェルール導通孔63が形成され、フェルール57
の前端部はハウジング60の前端から突出し得るように
なっている。
【0035】前記フェルール57の中央部には、円弧状
をなす一対のフランジ部64が180度隔てて一体的に
突設されており、このフランジ部64と対応した形状の
フランジ保持部65がハウジング60のばね収納部61
とフェルール導通孔63との間に形成されている。この
フランジ保持部65の長さ(図7中、左右方向の長さ)
は、フェルール57のフランジ部64の厚みより長く設
定されており、フェルール57は、そのフランジ部64
の一対の平面部66によって、フランジ保持部65に対
して摺動自在に保持された状態となる。このフランジ保
持部65の前端には、フェルール57のフランジ部64
が係止し得るようになっているため、ハウジング60の
前端からフェルール57が抜け外れるようなことはな
い。ばね収納部61には、圧縮コイルばね67が収納さ
れ、フェルール57のフランジ部64の後端がばね収納
部61内に押された時点で、この圧縮コイルばね67の
ばね力がフェルール57に反力として作用するようにな
っている。
【0036】従って、一方の光コネクタのフェルール5
7と図示しない他方の光コネクタのプラグとを相互に嵌
合させる場合、これらの位置が微妙にずれていると、先
の実施例と同様に、ハウジング60に対するフェルール
57の遊び分だけ、フェルール57が光ファイバ58の
撓み変形を伴ってそれぞればね収納部61側へ退避し、
フェルール57の先端に形成されたテーパ部68によっ
て、このフェルール57が他方の光コネクタのプラグ内
に誘導される結果、これらの位置が正確に合致する。こ
のため、フェルール57の先端部やプラグの先端部が欠
損したり、異常摩耗したりする等の事故を未然に防止す
ることができる。さらに、これら一対の光コネクタを相
互に正規の位置まで突き合わせると、フェルール57が
その移動の途中で圧縮コイルばね67の先端に押し当た
り、これ以降は圧縮コイルばね67のばね力に抗してフ
ェルール57がばね収納部61側へ押し込まれ、一対の
光コネクタのフェルール57の先端面59が相互に押し
当たり、光ファイバ58の接続端面が正確に対向した状
態となる。
【0037】
【発明の効果】本発明の光コネクタによると、ハウジン
グの先端からフェルールが抜け外れるのを防止するフェ
ルール抜け止め手段と、ハウジングの基端側へのフェル
ールの移動に伴って、その途中からフェルールを押し戻
す反力を発生する反力発生手段とを設け、光コネクタを
結合していない状態では、フェルールをハウジングに対
して遊嵌状態とすることにより、フェルールに無理な力
が付加した場合でもフェルールをほとんど抵抗なく退避
させることが可能となり、光コネクタの着脱操作の際の
嵌合部分の異常摩耗や欠損等の事故を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光コネクタをMF形コネクタに応
用した一実施例を分解状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の主要部分を破断した断面
図である。
【図3】図2中の III−III 矢視断面図である。
【図4】図2中のIV−IV矢視断面図である。
【図5】図1〜図4の光コネクタに対応する他方の光コ
ネクタの主要部分の概略構造を破断状態で表す断面図で
ある。
【図6】本発明による光コネクタをSC形コネクタに応
用した一実施例の主要部分を表す断面図である。
【図7】本発明による光コネクタの別な実施例の概略構
造を表す断面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】図7中のIX−IX矢視断面図である。
【図10】従来のMF形コネクタの概略構造を分解状態
で表す斜視図である。
【符号の説明】
11 アダプタ 12 ハウジング 13 着脱操作筒 14 係止部 15 突起部 16 圧縮コイルばね 17 受け枠 18 係止部 19 係止窓部 20 押さえ枠 21 挟み金 22 ゴムブーツ 23 光ケーブル 24 テンションメンバ 25 把持部 26 把持突起 27 光ファイバ 28 フェルール 29 先端面 30 係止部 31 フェルール受け 32 ばね受けフランジ 33 フランジ案内穴 34 係止孔 35 圧縮コイルばね 36 係止部 37 フランジ部 38 位置決めピン 39 テーパ部 40 位置決め穴 41 フランジ部 42 フェルール 43 光ケーブル 44 光ファイバ 45 先端面 46 着脱操作筒 47 ハウジング 48 係止部 49 ゴムブーツ 50 ばね受け 51 係合突起 52 係合窓部 53 段部 54 フェルール受け 55 圧縮コイルばね 56 テーパ部 57 フェルール 58 光ファイバ 59 先端面 60 ハウジング 61 ばね収納部 62 ファイバ貫通孔 63 フェルール導通孔 64 フランジ部 65 フランジ保持部 66 平面部 67 圧縮コイルばね 68 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバが一体的に連結されたフェル
    ールと、 このフェルールの先端部が突出し得るように当該フェル
    ールを摺動自在に保持するハウジングと、 このハウジングの先端から前記フェルールが抜け外れる
    のを防止するフェルール抜け止め手段と、 前記ハウジングの基端側への前記フェルールの移動に伴
    って、その途中から前記フェルールを押し戻す反力を発
    生する反力発生手段とを具えたことを特徴とする光コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 フェルール抜け止め手段は、フェルール
    に形成されたフランジ部と、ハウジングに形成されてこ
    のフェルールのフランジ部が係止する係止部とを具え、
    前記フェルールはこの係止部と反力発生手段との間に遊
    嵌された状態となっていることを特徴とする請求項1に
    記載した光コネクタ。
  3. 【請求項3】 反力発生手段が、フェルールの摺動方向
    と平行な方向にハウジングに対して摺動自在に保持さ
    れ、かつ前記フェルールが当接し得るフェルール受け
    と、このフェルール受けを前記ハウジングの先端側に付
    勢する付勢手段と、この付勢手段による前記ハウジング
    の先端側への前記フェルール受けの突出位置を規制する
    フェルール受け規制手段とを具えたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載した光コネクタ。
  4. 【請求項4】 位置決め穴が形成された光コネクタに対
    して前記位置決め穴に嵌合する位置決めピンを介して接
    続される光コネクタであって、 光ファイバが一体的に連結されたフェルールと、 このフェルールの先端部が突出し得るように当該フェル
    ールを摺動自在に保持するハウジングと、 このハウジングの先端から前記フェルールが抜け外れる
    のを防止するフェルール抜け止め手段と、 前記フェルールの摺動方向と平行な方向に前記ハウジン
    グに対して摺動自在に保持され、かつ前記フェルールが
    当接し得るフェルール受けと、 このフェルール受けを前記ハウジングの先端側に付勢す
    る付勢手段と、 この付勢手段による前記ハウジングの先端側への前記フ
    ェルール受けの突出位置を規制するフェルール受け規制
    手段と、 前記フェルール受けの先端部に一体的に突設され、かつ
    前記フェルールを摺動自在に貫通して先端部が前記フェ
    ルールの先端面から突出する位置決めピンとを具えたこ
    とを特徴とする光コネクタ。
  5. 【請求項5】 フェルール抜け止め手段は、フェルール
    に形成されたフランジ部と、ハウジングに形成されてこ
    のフェルールのフランジ部が係止する係止部とを具え、
    前記フェルールはこの係止部とフェルール受けとの間に
    遊嵌された状態となっていることを特徴とする請求項4
    に記載した光コネクタ。
  6. 【請求項6】 フェルール受けの基端には先細りとなっ
    た円錐台状の係止部が形成され、ハウジングには前記フ
    ェルール受けを摺動自在に保持すると共に前記係止部の
    圧入後にこの係止部が係止する係止孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載した光
    コネクタ。
  7. 【請求項7】 位置決めピンは、把持手段を介してフェ
    ルール受けの先端部に一体的に突設されるものであるこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5または請求項6
    に記載した光コネクタ。
  8. 【請求項8】 一対の光コネクタがアダプタを介して接
    続され、ハウジングはアダプタに対して着脱自在に装着
    されるものであることを特徴とする請求項1または請求
    項2または請求項3または請求項4または請求項5また
    は請求項6または請求項7に記載した光コネクタ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11218644A (ja) * 1997-11-13 1999-08-10 Whitaker Corp:The 光ファイバ装置及び光ファイバ副組立体
JP2004004728A (ja) * 2002-04-08 2004-01-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ
JP2009115946A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 光コネクタ
CN113597161A (zh) * 2021-07-23 2021-11-02 衡东光通讯技术(深圳)有限公司 壳体、回路器及回路连接组件
WO2024077696A1 (zh) * 2022-10-12 2024-04-18 宁波莱塔思光学科技有限公司 预松弛式mpo光纤连接器

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