JPH0886354A - 車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置 - Google Patents

車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置

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JPH0886354A
JPH0886354A JP7177353A JP17735395A JPH0886354A JP H0886354 A JPH0886354 A JP H0886354A JP 7177353 A JP7177353 A JP 7177353A JP 17735395 A JP17735395 A JP 17735395A JP H0886354 A JPH0886354 A JP H0886354A
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clutch
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目標スリップ回転速度が、同一走行状態にお
けるロックアップクラッチオフのときの流体式伝動装置
の回転速度差と同等となる状態でも、安定したスリップ
制御が行われる車両用ロックアップクラッチのスリップ
制御装置を提供する。 【構成】 スリップ制御手段196によるスリップ制御
中には、制御出力振動手段198により、スリップ制御
手段196からの制御出力DSLUが、ピストン30を
振動させない範囲でその差圧を振動させるように所定の
周期で振動させられる。このため、上記差圧の振動によ
ってピストン30が受ける推力が振動することから、差
圧が小さくなってもピストン30は制御出力DSLUに
応答して円滑に移動できるようになるので、目標スリッ
プ回転速度TNSLPが、同一走行状態におけるロック
アップクラッチ32のオフのときのトルクコンバータ1
2の回転速度差と同等となる状態でも、安定したスリッ
プ制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ロックアッ
プクラッチのスリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タやロックアップクラッチ付フルードカップリングなど
のようなロックアップクラッチ付流体式伝動装置を備え
た車両においては、ロックアップクラッチの回転損失を
一層少なくして車両の燃費を改善することを目的とし
て、ロックアップクラッチの解放領域と係合領域との間
にスリップ領域を設け、そのスリップ領域においてロッ
クアップクラッチを半係合状態とするように実際のスリ
ップ量すなわちポンプ翼車の回転速度とタービン翼車の
回転速度との差を、予め定められた目標スリップ回転速
度に追従するように制御することが提案されている。
【0003】一般に、上記のスリップ制御では、ロック
アップクラッチの完全係合を保証できる油圧系を利用し
て、そのロックアップクラッチの前後の油圧の圧力差を
制御することにより、その圧力差に基づく押圧力により
摩擦力を変化させてスリップ量が調節されることから、
僅かな圧力差の変化すなわち僅かな制御操作量によって
ロックアップクラッチのスリップ量が敏感に変化させら
れるので、比較的不安定なフィードバック制御系となっ
ている。このため、スリップ制御開始時の応答遅れによ
るエンジン回転速度の変動を防止するために、スリップ
制御の開始に先立って予め制御出力油圧を用意して応答
遅れを防止する技術が提案されている。たとえば、特開
平5−99331号公報に記載の装置がそれである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
リップ制御装置では、減速時或いは加速時のスリップ制
御中において、目標スリップ回転速度値が、同一走行状
態におけるロックアップクラッチオフのときの流体式伝
動装置の回転速度差(=スリップ回転速度)と同等とな
る状態では、ロックアップクラッチの係合力およびそれ
を押圧する差圧が小さくなるので、クラッチピストンの
摺動抵抗や油圧系の漏れなどに起因して、制御出力変化
に対してスリップ回転速度が反応しない不感帯が発生す
ることが避けられず、クラッチピストンの係合力変化の
応答遅れによりフィードバック制御のハンチングが発生
して制御が不安定となる場合があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、目標スリップ回
転速度が、同一走行状態におけるロックアップクラッチ
オフのときの流体式伝動装置の回転速度差と同等となる
状態でも、安定したスリップ制御が行われ得る車両用ロ
ックアップクラッチのスリップ制御装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、ポンプ翼車とタービ
ン翼車との間に、油圧の差圧に基づいてピストンにより
押圧されるロックアップクラッチを備えた流体伝動装置
を有する車両において、車両の走行状態が予め設定され
たスリップ制御領域内に入るとそのロックアップクラッ
チのスリップ回転速度が所定の目標スリップ回転速度と
一致するように制御するスリップ制御手段を備えた形式
の車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置であ
って、前記スリップ制御手段によるスリップ制御中にお
いて、そのスリップ制御手段からの制御出力を、前記ピ
ストンを振動させない範囲で前記差圧を振動させるよう
に所定の周期で振動させる制御出力振動手段を含むこと
にある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、スリップ制御手段に
よるスリップ制御中には、制御出力振動手段により、前
記スリップ制御手段からの制御出力が、前記ピストンを
振動させない範囲で前記差圧を振動させるように所定の
周期で振動させられる。
【0008】したがって、上記差圧の振動によってピス
トンが受ける推力が振動することから、差圧が小さくな
ってもピストンは制御出力に応答して円滑に移動できる
ようになるので、目標スリップ回転速度が、同一走行状
態におけるロックアップクラッチオフのときの流体式伝
動装置の回転速度差と同等となる状態でも、安定したス
リップ制御が行われ得るのである。
【0009】ここで、好適には、前記スリップ制御手段
によるスリップ制御中において、前記ロックアップクラ
ッチの伝達トルクが小さい状態を判定する伝達トルク判
定手段をさらに含み、前記制御出力振動手段は、その伝
達トルク判定手段によって前記ロックアップクラッチの
伝達トルクが小さい状態が判定された状態において前記
制御出力を所定の周期で振動させるものである。このよ
うにすれば、伝達トルク判定手段によりロックアップク
ラッチの伝達トルクが小さい状態が判定された状態、す
なわち目標スリップ回転速度が、同一走行状態における
ロックアップクラッチオフのときの流体式伝動装置の回
転速度差と同等となる状態において、スリップ制御手段
の制御出力が振動させられるので、スリップ制御の全期
間にわたって制御出力を振動をさせる必要がなく、スリ
ップ制御手段の制御出力に従って差圧を変動させるため
の制御弁の耐久性が高められる。
【0010】また、好適には、前記伝達トルク判定手段
は、車両のスロットル弁がアイドル位置にあることを検
出するアイドルスイッチであり、このアイドルスイッチ
によりスロットル弁がアイドル位置にあることが検出さ
れた場合には、予め設定された所定期間だけ前記制御出
力振動手段による制御出力の振動を許容する制御出力振
動期間制限手段が、さらに含まれる。このようにすれ
ば、スロットル弁がアイドル位置となっているというロ
ックアップクラッチの伝達トルクが小さい状態であって
も、そのスロットル弁がアイドル位置となってから所定
期間内に制御出力の振動期間が制限されるので、スリッ
プ制御手段の制御出力に従って差圧を変動させるための
制御弁の耐久性が一層高められる。また、スロットル弁
がアイドル位置となってからの所定期間は、スリップ制
御手段における制御式の学習が充分に行われるので、上
記所定期間が経過してもスリップ制御が安定的に継続さ
れる。
【0011】また、好適には、車両の減速度が予め設定
された値よりも大きい状態を判定する減速度判定手段が
さらに含まれ、前記制御出力振動手段は、その減速度判
定手段によって車両の減速度が大きい状態であると判定
された場合において前記制御出力を所定の周期で振動さ
せる。制動操作などによる車両の減速に関連してエンジ
ン回転速度が急速に低下する期間においてスリップ制御
領域に入ったときは、目標スリップ回転速度に実際のス
リップ回転速度を一致させようとしてピストンの差圧が
極めて小さくされるので、ピストンの不感帯による応答
遅れによってスリップ制御が不安定となっていたが、上
記のようにすれば、差圧の振動によってピストンが受け
る推力が振動することから、差圧が小さくなってもピス
トンは制御出力に応答して円滑に移動できるようになる
ので、安定したスリップ制御が行われ得る。
【0012】また、好適には、前記スリップ制御手段に
よるスリップ制御に先立って、前記ポンプ翼車とタービ
ン翼車との回転速度差を算出する回転速度差算出手段
と、前記スリップ制御手段によるスリップ制御に先立っ
て、そのスリップ制御における目標スリップ回転速度を
決定する目標スリップ回転速度決定手段と、その目標ス
リップ回転速度決定手段により決定された目標スリップ
回転速度と上記回転速度差算出手段により算出された回
転速度差とが略等しいか否かを判定する回転速度判定手
段とがさらに含まれ、前記制御出力振動手段は、その回
転速度判定手段により目標スリップ回転速度と回転速度
差とが略等しいと判定された場合において前記制御出力
を所定の周期で振動させる。スロットル弁開度が小さく
ない状態でも、スリップ制御開始時においてポンプ翼車
とタービン翼車との回転速度差が目標スリップ回転速度
と略等しいときには、ピストンの差圧が極めて小さくさ
れるので、ピストンの不感帯による応答遅れによってス
リップ制御が不安定となっていたが、上記のようにすれ
ば、差圧の振動によってピストンが受ける推力が振動す
ることから、差圧が小さくなってもピストンは制御出力
に応答して円滑に移動できるようになるので、安定した
スリップ制御が行われ得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例が適用された車
両用動力伝達装置の骨子図である。図において、エンジ
ン10の動力はロックアップクラッチ付トルクコンバー
タ12、3組の遊星歯車ユニットなどから構成された有
段式自動変速機14を経て、図示しない差動歯車装置お
よび駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0015】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結され、外周部において断面U
字状に曲成されるとともにエンジン10側へ向かう方向
成分を有する作動油の流れを発生させる羽根を有するポ
ンプ翼車18と、上記自動変速機14の入力軸20に固
定され、ポンプ翼車18の羽根に対向する羽根を有し、
そのポンプ翼車18の羽根からのオイルを受けて回転さ
せられるタービン翼車22と、一方向クラッチ24を介
して非回転部材であるハウジング26に固定されたステ
ータ翼車28と、軸方向に移動可能且つ軸まわりに相対
回転不能にタービン翼車22のハブ部に嵌合されたピス
トン30を介して上記入力軸20に連結されたロックア
ップクラッチ32とを備えている。
【0016】トルクコンバータ12内においては、ピス
トン30により分割された係合側油室35および解放側
油室33のうちの解放側油室33内の油圧が高められ、
且つ係合側油室35内の油圧が解放されると、ピストン
30が後退させられてロックアップクラッチ32が非係
合状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回
転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しか
し、係合側油室35内の油圧が高められ且つ解放側油室
33内の油圧が最低圧となると、上記ピストン30が前
進させられてロックアップクラッチ32がポンプ翼車1
8に押圧されて係合状態とされるので、トルクコンバー
タ12の入出力部材、すなわちクランク軸16および入
力軸20が直結状態とされる。
【0017】自動変速機14は、同軸上に配設された3
組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38
と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギヤ
とともに回転する出力歯車39と図示しない差動歯車装
置との間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40と
を備えている。それら遊星歯車装置34,36,38の
構成要素の一部は互いに一体的に連結されるだけでな
く、3つのクラッチC0,C1 ,C2 によって互いに選
択的に連結されている。また、上記遊星歯車装置34,
36,38の構成要素の一部は、4つのブレーキB0
1 ,B2 ,B3によってハウジング26に選択的に連
結されるとともに、さらに、構成要素の一部は3つの一
方向クラッチF0 ,F1 ,F2 によってその回転方向に
より相互に若しくはハウジング26と係合させられるよ
うになっている。
【0018】上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキ
0 ,B1 ,B2 ,B3 は、例えば多板式のクラッチや
1本または巻付け方向が反対の2本のバンドを備えたバ
ンドブレーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエ
ータによって作動させられるようになっており、後述の
変速用電子制御装置184によりそれ等の油圧アクチュ
エータの作動がそれぞれ制御されることにより、図2に
示されているように変速比I(=入力軸20の回転速度
/カウンタ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる前進4
段・後進1段の変速段が得られる。図2において、「1
st」,「2nd」,「3rd」,「O/D(オーバドライブ)」
は、それぞれ前進側の第1速ギヤ段,第2速ギヤ段,第
3速ギヤ段,第4速ギヤ段を表しており、上記変速比は
第1速ギヤ段から第4速ギヤ段に向かうに従って順次小
さくなる。なお、上記トルクコンバータ12および自動
変速機14は、軸線に対して対称的に構成されているた
め、図1においては入力軸20の回転軸線の下側および
カウンタ軸40の回転軸線の上側を省略して示してあ
る。
【0019】図3は、車両の制御装置の構成を説明する
図である。図において、油圧制御回路44には、上記自
動変速機14のギヤ段を制御するための変速制御用油圧
制御回路と、ロックアップクラッチ32の係合を制御す
るためのロックアップクラッチ制御用油圧制御回路とが
設けられている。変速制御用油圧制御回路は、よく知ら
れているようにソレノイドNo.1およびソレノイドNo.2に
よってそれぞれオンオフ駆動される第1電磁弁S1およ
び第2電磁弁S2を備えており、それら第1電磁弁S1
および第2電磁弁S2の作動の組み合わせによって図2
に示すようにクラッチおよびブレーキが選択的に作動さ
せられて前記第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段のうちのい
ずれかが成立させられるようになっている。
【0020】また、上記ロックアップクラッチ制御用油
圧制御回路は、たとえば図4に示すように、ソレノイド
48によりオンオフ作動させられて切換用信号圧Psw
発生する第3電磁弁S3と、その切換用信号圧Pswに従
ってロックアップクラッチ32を解放状態とする解放側
位置とロックアップクラッチ32を係合状態とする係合
側位置とに切り換えられるロックアップリレー弁52
と、変速用電子制御装置184から供給される駆動電流
SLU に対応したスリップ制御用信号圧PSLU を発生す
るリニアソレノイド弁SLUと、リニアソレノイド弁S
LUから出力されるスリップ制御用信号圧PSLU に従っ
て係合側油室35および解放側油室33の圧力差ΔPを
調節し、ロックアップクラッチ32のスリップ量を制御
するロックアップコントロール制御弁56とを備えてい
る。
【0021】上記図4において、図示しないタンクに還
流した作動油をストレーナ58を介して吸引して圧送す
るためのポンプ60はエンジン10によって回転駆動さ
れるようになっている。ポンプ60から圧送された作動
油圧は、オーバフロー形式の第1調圧弁62により第1
ライン圧Pl1に調圧されるようになっている。この第1
調圧弁62は、図示しないスロットル弁開度検知弁から
出力されたスロットル圧に対応して大きくなる第1ライ
ン圧Pl1を発生させ、第1ライン油路64を介して出力
する。第2調圧弁66は、オーバフロー形式の調圧弁で
あって、第1調圧弁62から流出させられた作動油を上
記スロットル圧に基づいて調圧することにより、エンジ
ン10の出力トルクに対応した第2ライン圧Pl2を発生
させる。第3調圧弁68は、上記第1ライン圧Pl1を元
圧とする減圧弁であって、一定の第3ライン圧Pl3を発
生させる。また、マニュアル弁70は、シフト操作レバ
ー174がRレンジであるときには、Rレンジ圧PR
発生する。そして、OR弁72は、第2速ギヤ段以上で
あるときに係合する前記ブレーキB2 を作動させる圧P
B2および上記Rレンジ圧PR のうちのいずれか高い側を
選択して出力する。
【0022】上記ロックアップリレー弁52は、解放側
油室33と連通する解放側ポート80、係合側油室35
と連通する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給
される入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解
放時に係合側油室35内の作動油が排出される第1排出
ポート86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放
側油室33内の作動油が排出される第2排出ポート8
8、第2調圧弁66から排出される作動油の一部がロッ
クアップクラッチ32の係合期間に冷却のために供給さ
れる供給ポート90と、それらのポートの接続状態を切
り換えるスプール弁子92と、そのスプール弁子92を
オフ側位置に向かって付勢するスプリング94と、スプ
ール弁子92のスプリング94側端部に当接可能に配置
されたプランジャ96と、それらスプール弁子92とプ
ランジャ96との端面にRレンジ圧PR を作用させるた
めにそれらの間に設けられた油室98と、プランジャ9
6の端面に作用させる第1ライン圧Pl1を受け入れる油
室100と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁S3
からの切換用信号圧Pswを作用させてオン側位置へ向か
う推力を発生させるためにその切換用信号圧Pswを受け
入れる油室102とを備えている。
【0023】第3電磁弁S3は、非励磁状態(オフ状
態)では油室102とOR弁72との連通をその球状弁
子が遮断し且つ油室102をドレン圧とするが、励磁状
態(オン状態)では油室102とOR弁72とを連通さ
せて切換用信号圧Pswを油室102に作用させる。この
ため、第3電磁弁S3がオフ状態であるときには、油室
102には第3電磁弁S3からの切換用信号圧Pswが作
用させられず、スプール弁子92はスプリング94の付
勢力と油室100に作用する第1ライン圧Pl1とにした
がってオフ側位置に位置させられることから、入力ポー
ト84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排
出ポート86がそれぞれ連通させられるので、解放側油
室33内の油圧Poff は係合側油室35内の油圧Pon
りも高められてロックアップクラッチ32が解放される
と同時に、係合側油室35内の作動油は上記第1排出ポ
ート86、オイルクーラ104、および逆止弁106を
介してドレンへ排出される。
【0024】反対に、第3電磁弁S3がオン状態である
ときには、第3電磁弁S3からの切換用信号圧Pswが油
室102に作用させられてスプール弁子92はスプリン
グ94の付勢力と油室100に作用する第1ライン圧P
l1とに抗してオン側位置に位置させられることから、入
力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート80と
第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出ポート
86がそれぞれ連通させられるので、係合側油室35内
の油圧Ponは解放側油室33内の油圧Poff よりも高め
られてロックアップクラッチ32が係合されると同時
に、解放側油室33内の作動油は上記第2排出ポート8
8およびロックアップコントロール弁56を介してドレ
ンへ排出される。
【0025】前記リニアソレノイド弁SLUは、第3調
圧弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元
圧とする減圧弁であって、図5に示すように変速用電子
制御装置184からの駆動電流ISLU (すなわち駆動デ
ューティ比DSLU)に伴って大きくなるスリップ制御
用信号圧PSLU を発生させ、このスリップ制御用信号圧
SLU をロックアップコントロール弁56へ作用させ
る。リニアソレノイド弁SLUは、第3ライン圧Pl3
供給される供給ポート110およびスリップ制御用信号
圧PSLU を出力する出力ポート112と、それらを開閉
するスプール弁子114と、そのスプール弁子114を
閉弁方向へ付勢するスプリング115と、スプール弁子
114をスプリング115よりも小さい推力で開弁方向
へ付勢するスプリング116と、駆動電流ISLU に従っ
てスプール弁子114を開弁方向へ付勢するスリップ制
御用電磁ソレノイド118と、スプール弁子114に閉
弁方向の推力を発生させるためのフィードバック圧(ス
リップ制御用信号圧PSLU )を受け入れる油室120と
を備えており、スプール弁子114は電磁ソレノイド1
18およびスプリング116による開弁方向の付勢力と
スプリング115およびフィードバック圧による閉弁方
向の付勢力とが平衡するように作動させられる。
【0026】ロックアップコントロール弁56は、前記
第2ライン圧Pl2が供給されるライン圧ポート130、
前記第2排出ポート88から排出される解放側油室33
内の作動油を受け入れる受入ポート132、その受入ポ
ート132に受け入れられた作動油を排出するためのド
レンポート134と、受入ポート132とドレンポート
134との間を連通させて解放側油室33内の作動油を
排出させることにより係合側油室35および解放側油室
33の圧力差ΔP(=Pon−Poff )を増加させる第1
位置(図4の左側位置)へ向かう方向と受入ポート13
2とライン圧ポート130との間を連通させて解放側油
室33内に第2ライン圧Pl2を供給することにより上記
ΔPを減少させる第2位置(図4の右側位置)へ向かう
方向に向かって移動可能に設けられたスプール弁子13
6と、そのスプール弁子136を第1位置に向かって付
勢するためにそのスプール弁子136に当接可能に配置
されたプランジャ138と、そのプランジャ138にス
リップ制御用信号圧PSLUを作用させて第1位置に向か
う推力を発生させるためにスリップ制御用信号圧P SLU
を受け入れる信号圧油室140と、プランジャ138に
解放側油室33内の油圧Poff を作用させてプランジャ
138にスプール弁子136をその第1位置へ向かう方
向の推力を発生させるためにその油圧Poff を受け入れ
る油室142と、スプール弁子136に係合側油室35
内の油圧Ponを作用させてスプール弁子136にその第
2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧Pon
を受け入れる油室144と、この油室144内に収容さ
れてスプール弁子136をその第2位置へ向かう方向へ
付勢するスプリング146とを、備えている。
【0027】ここで、上記プランジャ138には、油室
142側から順に大きくなる断面積A1 およびA2 を有
する第1ランド148および第2ランド150が形成さ
れており、また、スプール弁子136には、信号圧油室
140側から断面積A3 である第3ランド152、およ
び上記断面積A1 と同じ断面積である第4ランド154
が形成されている。したがって、プランジャ138はス
プール弁子136と当接して相互に一体的に作動し、ピ
ストン30の両側にスリップ制御用信号圧PSL U に対応
した大きさの圧力差ΔP(=Pon−Poff )が形成され
る。このとき、圧力差ΔPはスリップ制御用信号圧P
SLU に対して数式1により傾き〔(A2 −A1 )/A
1 〕に従って図6に示すように変化する。なお、数式1
において、F s はスプリング146の付勢力である。
【0028】
【数1】
【0029】図6は、上記のように構成されているロッ
クアップコントロール弁56の作動により得られる圧力
差ΔPのスリップ制御用信号圧PSLU に対する変化特性
を示している。したがって、ロックアップリレー弁52
がオン状態にあるときは、スリップ制御用信号圧PSLU
が大きくなるに伴って係合側油室35と解放側油室33
との圧力差△P(Pon−Poff )が大きくなるので、ロ
ックアップクラッチ32のスリップ回転速度NSLPが
減少させられるが、反対に、スリップ制御用信号圧P
SLU が低くなるとスリップ回転速度NSLPが増加され
る。
【0030】図3に戻って、車両には、エンジン10の
回転速度NE すなわちポンプ翼車18の回転速度NP
検出するエンジン回転速度センサ160、吸気配管を通
してエンジン10へ吸気される吸入空気量Qを検出する
吸入空気量センサ162、吸気配管を通してエンジン1
0へ吸気される吸入空気の温度TAIR を検出する吸入空
気温度センサ164、アクセルペダル165の操作によ
り開閉されるスロットル弁166の全閉状態および開度
TAPを検出するアイドルスイッチ付スロットルセンサ
167、自動変速機14の出力軸の回転速度すなわち車
速Vを検出する車速センサ168、エンジン10の冷却
水温TWAを検出する冷却水温センサ170、ブレーキペ
ダルが操作されたことを検出するブレーキセンサ17
2、シフト操作レバー174の操作位置Ps すなわち
L、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検出するた
めの操作位置センサ176、タービン翼車22の回転速
度NTすなわち自動変速機14の入力軸20の回転速度
を検出するタービン回転速度センサ178、油圧制御回
路44の作動油の温度TOIL を検出する油温センサ18
0が設けられている。そして、上記各センサから出力さ
れた信号は、エンジン用の電子制御装置182および変
速用の電子制御装置184にそれぞれ直接または間接的
に供給されるようになっている。エンジン用の電子制御
装置182と変速用の電子制御装置184とは通信イン
ターフェイスを介して相互連結されており、入力信号な
どが必要に応じて相互に供給されるようになっている。
【0031】変速用の電子制御装置184はCPU、R
OM、RAM、インターフェースなどから成る所謂マイ
クロコンピュータであって、そのCPUは、RAMの一
時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログ
ラムに従って入力信号を処理し、自動変速機14の変速
制御およびロックアップクラッチ32の係合制御を図示
しないメインルーチンに従って実行して、第1電磁弁S
1、第2電磁弁S2、第3電磁弁S3、およびリニアソ
レノイド弁SLUをそれぞれ制御する。
【0032】上記変速制御では、予めROMに記憶され
た複数種類の変速線図から実際の変速ギヤ段に対応した
変速線図が選択され、その変速線図から車両の走行状
態、たとえばスロットル弁開度TAPと車速Vとに基づ
いて変速ギヤ段が決定され、その変速ギヤ段が得られる
ように第1電磁弁S1、第2電磁弁S2が駆動されるこ
とにより、自動変速機14のクラッチC0 ,C1 ,C
2 、およびブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が制
御されて前進4段のうちのいずれかのギヤ段が成立させ
られる。
【0033】上記ロックアップクラッチ32の係合制御
は、たとえば第3速ギヤ段および第4速ギヤ段での走行
中に実行されるものであり、その係合制御においては、
予めROMに記憶された図7に示す関係から、車両の走
行状態たとえば出力軸回転速度(車速)Nout およびス
ロットル弁開度TAPに基づいてロックアップクラッチ
32の解放領域、スリップ制御領域、係合領域のいずれ
であるかが判断される。このスリップ制御領域は、運転
性を損なうことなく燃費を可及的によくすることを目的
としてエンジン10のトルク変動を吸収しつつ連結させ
るようにロックアップクラッチ32がスリップ状態に維
持される。図7は車両の加速走行中において用いられる
ものである。また、車両の減速惰行走行中でも、フュー
エルカット制御の制御域を拡大することを目的としてロ
ックアップクラッチ32のスリップ制御が実行される。
この場合には、スロットル弁開度TAPが零である惰行
走行状態であるので、専ら車速Vにより特定されるスリ
ップ領域が用いられる。
【0034】上記車両の走行状態が上記係合領域内にあ
ると判断されると、第3電磁弁S3が励磁されてロック
アップリレー弁52がオン状態とされると同時にリニア
ソレノイド弁SLUに対する駆動電流ISLU が最小駆動
電流(定格値)に設定されるので、ロックアップクラッ
チ32が係合させられる。また、車両の走行状態が上記
解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁S3が非
励磁とされてロックアップリレー弁52がオフ状態とさ
れるので、リニアソレノイド弁SLUに対する駆動電流
SLU に拘わらず、ロックアップクラッチ32が解放さ
れる。そして、車両の走行状態が上記スリップ制御領域
内にあると判断されると、第3電磁弁S3が励磁されて
ロックアップリレー弁52がオン状態とされると同時
に、リニアソレノイド弁SLUに対する駆動電流ISLU
がたとえば数式2に従って調節される。すなわち、たと
えば目標スリップ回転速度TNSLPと実際のスリップ
回転速度NSLP(=NE −NT )との偏差ΔE(=N
SLP−TNSLP)が解消されるように駆動電流I
SLU すなわち駆動デューティ比DSLUが算出されて出
力される。
【0035】
【数2】
【0036】上記数式2の右辺のDFWDは、たとえば
エンジン10の出力トルクの関数であるフィードフォワ
ード値であり、KGDは機械毎の特性などに対応して形
成される学習制御値であり、DFBはたとえば数式3に
示すように偏差ΔEの比例値、微分値、積分値を加えた
フィードバック制御値であり、tDITHは差圧が低い
ときにおけるロックアップクラッチ32の係合力の応答
遅れを解消するための振動値である。
【0037】
【数3】
【0038】また、エンジン用の電子制御装置182
も、変速用の電子制御装置184と同様のマイクロコン
ピュータであって、そのCPUは予めROMに記憶され
たプログラムに従って入力信号を処理することにより種
々のエンジン制御を実行する。たとえば、燃料噴射量制
御では燃焼状態を最適とするために燃料噴射弁186を
制御し、点火時期制御では、遅角量を適切とするために
イグナイタ188を制御し、トラクション制御では、車
両の駆動力を抑制するためにスロットルアクチュエータ
190により第2スロットル弁192を制御し、フュー
エルカット制御では、燃費を高めるために惰行走行にお
いてエンジン回転速度NE が予め設定されたフューエル
カット回転速度NCUT を上まわる期間だけ燃料噴射弁1
86を閉じる。
【0039】図8は、上記変速用電子制御装置184の
制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図
8において、車両の走行状態が予め設定されたスリップ
制御領域内に入ると、スリップ制御手段196が、数式
2にしたがってロックアップクラッチ32のスリップ回
転速度NSLP(=NE −NT )が所定の目標スリップ
回転速度TNSLPと一致するように制御する。制御出
力振動手段198は、スリップ制御手段196によるス
リップ制御中において、そのスリップ制御手段196か
らの制御出力を、前記ピストン30を振動させない範囲
でその差圧を振動させるように所定の周期で振動させ
る。伝達トルク判定手段200は、スリップ制御手段1
96によるスリップ制御中においてロックアップクラッ
チ32の伝達トルクが小さい状態、すなわち目標スリッ
プ回転速度TNSLPが、同一走行状態におけるロック
アップクラッチ32の解放状態のトルクコンバータ12
の回転速度差(=スリップ回転速度NSLP)と同等と
なってロックアップクラッチ32の係合力およびそれを
押圧する差圧が小さくなりピストン30の応答遅れが発
生する状態を判定する。このロックアップクラッチ32
の伝達トルクが小さい状態とは、スロットル弁166の
全閉を検出するスロットルセンサ167のアイドルスイ
ッチのオン状態、アイドルスイッチがオフ状態であって
もスロットル弁開度TAPが小さい状態、スロットル弁
開度TAPが小さくなくてもスリップ領域に入ったとき
のトルクコンバータ12の回転速度差(=スリップ回転
速度NSLP)が目標スリップ回転速度TNSLPと同
等である状態などが含まれる。
【0040】スロットルセンサ167のアイドルスイッ
チが上記伝達トルク判定手段200として機能する場合
には、制御出力振動期間制限手段202は、予め設定さ
れた所定期間だけ上記制御出力振動手段198による制
御出力の振動を許容する。また、減速度判定手段204
は、車両の減速度が予め設定された値よりも大きい状態
を判定する。そして、前記制御出力振動手段198は、
その減速度判定手段204によって車両の減速度が大き
い状態であると判定された場合においてもスリップ制御
手段196の制御出力を所定の周期で振動させる。
【0041】回転速度差算出手段206は、スリップ制
御手段196によるスリップ制御に先立って、ポンプ翼
車18とタービン翼車22との回転速度差NSLP(=
P−NT )を算出する。目標スリップ回転速度決定手
段208は、スリップ制御手段196によるスリップ制
御に先立って、そのスリップ制御における目標スリップ
回転速度TNSLPを決定する。回転速度判定手段21
0は、その目標スリップ回転速度決定手段208により
決定された目標スリップ回転速度TNSLPと回転速度
差算出手段206により算出された回転速度差NSLP
とが略等しいか否かを判定する。前記制御出力振動手段
198は、その回転速度判定手段210により上記目標
スリップ回転速度TNSLPと回転速度差NSLPとが
略等しいと判定された場合において、スリップ制御手段
196の制御出力を所定の周期で振動させる。
【0042】以下、変速用の電子制御装置184の制御
作動の要部を、図9のフローチャートを用いて説明す
る。この図9のフローチャートはロックアップクラッチ
32が解放されているときに実行されるものである。
【0043】図9のステップSE1(以下、ステップを
省略する)では、ロックアップクラッチ32のスリップ
制御の開始条件が成立したか否かが判断される。このS
E1の判断が否定された場合には、SE7においてスリ
ップ制御が中止されるが、肯定された場合には、前記伝
達トルク判定手段200に対応するSE2においてスロ
ットルセンサ167のアイドルスイッチがオン状態か否
か、すなわちスロットル弁166が全閉状態に戻されて
いるか否かが判断される。
【0044】上記SE2の判断が否定された場合には、
ロックアップクラッチ32の伝達トルクが小さい状態で
はないので、SE8においてタイマカウンタCLLON
Xの内容がクリアされた後、前記スリップ制御手段19
6に対応するSE6のスリップ制御が実行される。この
SE6のスリップ制御では、たとえば図10に示す関係
から目標スリップ回転速度TNSLPが決定され、その
目標スリップ回転速度TNSLPと実際のスリップ回転
速度NSLPとの差である制御偏差ΔE(=TNSLP
−NSLP)が逐次算出されるとともに、数式2からそ
の制御偏差ΔEを解消するための制御値である駆動電流
値ISLU すなわち駆動デューティ比DSLUが算出され
る。
【0045】しかし、上記SE2の判断が肯定された場
合は、減速走行時のスリップ制御が実行される。このと
きは、ロックアップクラッチ32の伝達トルクが小さい
状態であるためにロックアップクラッチ32の係合力お
よびそれを押圧する差圧が小さくなり、ピストン30の
摺動抵抗や油圧系の漏れなどに起因して制御出力DSL
Uの変化に対してスリップ回転速度NSLPが反応しな
い不感帯が発生するために、ピストン30の係合力変化
の応答遅れによりフィードバック制御のハンチングが発
生する状態である。このため、SE2の判断が肯定され
ると、前記制御出力振動期間制限手段202に対応する
SE3およびSE4が実行された後、前記制御出力振動
手段198に対応するSE5が実行される。
【0046】すなわち、SE3では、アイドルスイッチ
がオン状態とされてからの経過時間を計数するタイマカ
ウンタCLLONXの計数内容に「1」が加算され、S
E4では、そのタイマカウンタCLLONXの計数内容
が予め設定された判断基準値Tより小さいか否かが判断
される。この判断基準値Tは、数式2に示す制御式の学
習項の定数が決定されるに必要な時間、たとえば6秒程
度の値に設定されている。
【0047】当初は上記SE4の判断が肯定されるの
で、SE5において、図11に示すような約10Hzの
周波数でパルス状に振動する振動値tDITH(t)の
振幅値tDALTとしてたとえば0.3〜3%、好まし
くは0.5〜2%、更に好ましくは1%程度の値が設定
されるので、続くSE6では、前記数式2から算出され
る制御出力である駆動電流ISLU すなわち駆動デューテ
ィ比DSLUが5〜20Hz、好ましくは7〜15H
z、更に好ましくは約10Hzの周波数で振動させられ
る。そして、6秒程度の時間が経過すると、SE4の判
断が否定されるので、上記SE5が実行されないで前記
SE8およびSE6が実行されることにより、振幅値t
DALTが零の状態でスリップ制御が実行され、制御出
力値の振動が行われない。
【0048】上記振動値tDITH(t)の周期TDI
THは約100ms程度に設定されているので、上記の
ように制御出力である駆動デューティ比DSLUが10
Hz程度の周波数で振動させられるが、その制御出力の
振動周波数は、ピストン30自体が振動しない範囲で差
圧を振動させてピストン30が摺動抵抗などに拘わらず
円滑に作動するように予め実験的に設定されている。前
記リニヤソレノイド弁SLUのスプール弁子の動きを作
動油中の塵に拘わらず円滑とするために制御出力を振動
させる場合があるが、それは油圧PSLU を振動させない
範囲でスプール弁子に付与される推力が振動するように
設定されたものであって、たとえば300Hz程度の周
波数であり、上記振動値tDITH(t)の振動目的お
よび作用とは全く異なるものである。また、上記振動値
tDITH(t)の振幅値tDALTも、ピストン30
自体が振動しない範囲で差圧を振動させてピストン30
が摺動抵抗などに拘わらず円滑に作動するように予め実
験的に設定されている。
【0049】上述のように、本実施例によれば、スリッ
プ制御手段196によるスリップ制御中には、制御出力
振動手段198に対応するSE5により、スリップ制御
手段196からの制御出力DSLUが、ピストン30を
振動させない範囲でその差圧を振動させるように所定の
周期で振動させられる。このため、上記差圧の振動によ
ってピストン30が受ける推力が振動することから、差
圧が小さくなってもピストン30は制御出力DSLUに
応答して円滑に移動できるようになるので、目標スリッ
プ回転速度TNSLPが、同一走行状態におけるロック
アップクラッチ32のオフのときのトルクコンバータ1
2の回転速度差と同等となる状態でも、安定したスリッ
プ制御が行われ得るのである。
【0050】また、本実施例によれば、スリップ制御手
段196によるスリップ制御中において、伝達トルク判
定手段200に対応するSE2によりロックアップクラ
ッチ32の伝達トルクが小さい状態が判定された場合
に、制御出力振動手段198に対応するSE5によって
制御出力DSLUが所定の周期で振動させられるので、
スリップ制御の全期間にわたって制御出力DSLUを振
動をさせる必要がなく、スリップ制御手段196の制御
出力に従って差圧を変動させるためのリニヤソレノイド
弁SLUの耐久性が高められる。
【0051】また、本実施例では、スロットルセンサ1
67のアイドルスイッチがオン状態であるか否かを判定
するSE2が伝達トルク判定手段200として機能して
おり、スロットル弁166がアイドル位置にあることを
検出するアイドルスイッチがオン状態となった場合に
は、予め設定された所定期間Tだけ制御出力振動手段1
98による制御出力の振動を許容する制御出力振動期間
制限手段(SE3、SE4)202がさらに含まれるの
で、ロックアップクラッチ32の伝達トルクが小さい期
間のうちのアイドルスイッチがオン状態となってからの
所定期間T内だけ制御出力DSLUが振動させられるの
で、差圧を変動させるためのリニヤソレノイド弁SLU
の耐久性が高められる。また、スロットル弁166がア
イドル位置となってからの所定期間Tは、数式2の制御
式の学習すなわちその右辺の学習制御値の定数決定が充
分に行われるので、上記所定期間Tが経過してもスリッ
プ制御が安定的に継続される。
【0052】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】図12は、図9のフローチャートと並列的
に或いは単独で実行される変速用電子制御装置184の
制御作動の要部を説明するフローチャートである。この
フローチャートは、図9のSE2乃至SE4に替えてS
E8が設けられている点において相違するので、そのS
E8を中心に説明する。
【0054】前記減速度判定手段204に対応するSE
8では、車両の減速度が予め定められた値を超えたこと
が判定される。この減速度は、車両に備えられた図示し
ない加速度センサ、制動液圧センサ、またはブレーキペ
ダルストロークセンサにより検出された量が所定の判断
基準値を超えたか否かにより判断される。この判断基準
値は、車両減速走行時において車両状態が図7のスリッ
プ制御領域に入ったときにおけるエンジン回転速度NE
(=NT )の急速低下に起因してスリップ制御のハンチ
ングを発生させる減速状態か否かを判定できるように予
め定められた値に設定される。なお、簡便には、ブレー
キペダル操作を検知するブレーキスイッチの検知出力が
用いられ得る。
【0055】上記SE8の判断が否定された場合には、
SE6のスリップ制御が直接的に実行されるが、肯定さ
れた場合には、SE5において振動値tDITHが設定
されることにより制御出力DSLUが振動させられる。
この制御出力DSLUの振動は、予め設定された所定期
間或いはSE8の判断が否定される迄の期間に実行され
る。
【0056】本実施例によれば、減速度判定手段204
に対応するSE8において、車両の減速度が予め設定さ
れた値よりも大きい状態が判定されると、制御出力振動
手段198に対応するSE5によって制御出力DSLU
が所定の周期TDITHで振動させられることから、制
動操作などによる車両の減速に関連してエンジン回転速
度NE が急速に低下する期間においてスリップ制御領域
に入ったときに目標スリップ回転速度TNSLPに実際
のスリップ回転速度NSLPを一致させようとして差圧
が極めて小さくされることに起因してピストン30の不
感帯による応答遅れによってスリップ制御が不安定とな
ることが防止される。すなわち、差圧の振動によってピ
ストン30が受ける推力が振動することから、差圧が小
さくなってもピストン30は制御出力に応答して円滑に
移動できるようになるので、安定したスリップ制御が行
われ得る。
【0057】図13は、図9のフローチャートと並列的
に或いは単独で実行される変速用電子制御装置184の
制御作動の要部を説明するフローチャートである。この
フローチャートは、図9のSE2乃至SE4に替えてS
E9乃至SE12が設けられている点において相違する
ので、そのSE9乃至SE12を中心に説明する。
【0058】SE9では、スリップ制御の実行中である
か否かが判断される。このSE9の判断が肯定された場
合は、SE6においてスリップ制御が継続される。しか
し、SE9の判断が否定された場合は、スリップ制御の
開始直前状態であるので、スリップ制御に先立って、回
転速度差算出手段206に対応するSE10においてそ
のときのポンプ翼車18とタービン翼車22との回転速
度差NSLP(=NE−NT )が算出されるとともに、
前記目標スリップ回転速度決定手段208に対応するS
E11において、たとえば図10に示す関係からそのと
きの車両状態に基づいてスリップ制御に用いられる目標
スリップ回転速度TNSLPがスリップ制御に先立って
決定される。
【0059】次いで、回転速度判定手段210に対応す
るSE12では、上記目標スリップ回転速度TNSLP
と実際の回転速度差NSLPとが略同じ値であるか否か
が判断される。このSE12は、スリップ領域に入った
ときにおいてピストン30の差圧が極めて小さくなる状
態を検出するためのものである。このSE12の判断が
否定された場合は、SE6のスリップ制御が直接的に実
行されるが、肯定された場合には、SE5において振動
値tDITHが設定されることにより制御出力DSLU
が振動させられる。この制御出力DSLUの振動は、ス
リップ制御が中止される迄の期間に実行される。
【0060】本実施例によれば、回転速度判定手段21
0に対応するSE12において、上記目標スリップ回転
速度TNSLPと回転速度差NSLPとが略等しいと判
定された場合には、前記制御出力振動手段198に対応
するSE5によって、制御出力DSLU或いはPSLU
所定の周期で振動させられる。このため、ピストン30
の差圧の振動によってピストン30が受ける推力が振動
することから、差圧が小さくなってもピストン30は制
御出力DSLU或いはPSLU に応答して円滑に移動でき
るようになるので、安定したスリップ制御が行われ得
る。因に、スロットル弁開度が小さくない状態でも、ス
リップ制御開始時においてポンプ翼車18とタービン翼
車22との回転速度差が目標スリップ回転速度と略等し
いときには、ピストンの差圧が極めて小さくされるの
で、ピストンの不感帯による応答遅れによってスリップ
制御が不安定となっていたのである。
【0061】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0062】たとえば、前述の図9の実施例において、
伝達トルク判定手段200に対応するSE2では、スロ
ットルセンサ167のアイドルスイッチがオン状態とな
ったことに基づいて伝達トルクが小さい状態が判定され
ていたが、スロットル弁開度TAP、燃料噴射量、アク
セルペダル操作量、トルクセンサにより検出される伝達
トルクが予め設定された値を下回っているかなどに基づ
いて判断されるように構成されてもよい。
【0063】また、前述の実施例において目標スリップ
回転速度TNSLPを決定するときなどに用いられるス
ロットル弁開度TAPに替えて、エンジン負荷量を示す
値、たとえばアクセルペダル操作量、燃料噴射量、吸入
空気量などが用いられてもよい。
【0064】また、前述の実施例においては、回転速度
差算出手段206によってポンプ翼車18とタービン翼
車22との回転速度差NSLP(=NP −NT )を算出
するために、タービン翼車22の回転速度NT すなわち
自動変速機14の入力軸20の回転速度をタービン回転
速度センサ178によって直接的に検出していたが、回
転速度NT を間接的に検出することもできる。例えば、
車速センサ168で検出されたカウンタ軸(出力軸)4
0の回転速度Nout に、実際に選択されている自動変速
機14のギヤ段に対応する変速比Iを乗ずれば回転速度
T が得られ、或いは、車輪に回転速度センサが設けら
れている場合には、その回転速度に終減速機の減速比お
よび変速比Iを乗ずれば回転速度NT が得られることか
ら、何れにしても、タービン翼車22の回転速度NT
実質的に検出されることになるため、必ずしも直接的に
検出する必要はないのである。なお、上記のように間接
的に検出する場合には、タービン回転速度センサ178
は設けられなくとも良い。
【0065】また、前述の実施例の油圧制御回路44
は、図4に示すように構成されていたが、他の構成であ
っても差し支えない。たとえば、ロックアップリレー弁
52とロックアップコントロール弁56とが一体的に構
成されてもよいのである。
【0066】また、前述の実施例において、直結クラッ
チ付トルクコンバータ12について説明されていたが、
直結クラッチ付フルードカップリングであってもよい。
要するに、直結クラッチを有する流体式伝動装置であれ
ばよいのである。
【0067】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスリップ制御装置が適用さ
れた車両用動力伝達装置を示す図である。
【図2】図1のロックアップクラッチ付トルクコンバー
タを備えた自動変速機において、第1電磁弁および第2
電磁弁の作動の組み合わせとそれにより得られる変速段
との関係を説明する図表である。
【図3】図1の車両に備えられている制御装置の構成を
説明するブロック線図である。
【図4】図3の油圧制御回路の要部構成を説明する図で
ある。
【図5】図4のリニアソレノイド弁の出力特性を示す図
である。
【図6】図4の油圧制御回路に設けられたスリップ制御
弁の特性であって、係合用油室および解放用油室との圧
力差ΔPとスリップ制御用信号圧PSLU との関係を説明
する図である。
【図7】図3の変速用電子制御装置に記憶されている、
車両の走行状態とロックアップクラッチの係合状態との
関係を示す図である。
【図8】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図9】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するフローチャートである。
【図10】目標スリップ回転速度TNSLPを求めるた
めに用いられる関係を示す図である。
【図11】図3の変速用電子制御装置の制御作動によっ
て、制御値DSLUを振動させるために設定される振動
値tDITHの変化状態を示すタイムチャートである。
【図12】本発明の他の実施例における変速用電子制御
装置の制御作動を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施例における変速用電子制御
装置の制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
18:ポンプ翼車 22:タービン翼車 30:ピストン 32:ロックアップクラッチ 196:スリップ制御手段 198:制御出力振動手段 200:伝達トルク判定手段 202:制御出力振動期間制限手段 204:減速度判定手段 206:回転速度差算出手段 208:目標スリップ回転速度決定手段 210:回転速度判定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ翼車とタービン翼車との間に、油
    圧の差圧に基づいてピストンにより押圧されるロックア
    ップクラッチを備えた流体伝動装置を有する車両におい
    て、車両の走行状態が予め設定されたスリップ制御領域
    内に入ると該ロックアップクラッチのスリップ回転速度
    が所定の目標スリップ回転速度と一致するように制御す
    るスリップ制御手段を備えた形式の車両用ロックアップ
    クラッチのスリップ制御装置であって、 前記スリップ制御手段によるスリップ制御中において、
    該スリップ制御手段からの制御出力を、前記ピストンを
    振動させない範囲で前記差圧を振動させるように所定の
    周期で振動させる制御出力振動手段を含むことを特徴と
    する車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記スリップ制御手段によるスリップ制
    御中において、前記ロックアップクラッチの伝達トルク
    が小さい状態を判定する伝達トルク判定手段を含み、 前記制御出力振動手段は、該伝達トルク判定手段によっ
    て前記ロックアップクラッチの伝達トルクが小さい状態
    が判定された状態において前記制御出力を所定の周期で
    振動させるものである請求項1の車両用ロックアップク
    ラッチのスリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達トルク判定手段は、車両のスロ
    ットル弁がアイドル位置にあることを検出するアイドル
    スイッチであり、 該アイドルスイッチにより該スロットル弁がアイドル位
    置にあることが検出された場合には、予め設定された所
    定期間だけ前記制御出力振動手段による制御出力の振動
    を許容する制御出力振動期間制限手段を、 さらに含むものである請求項2の車両用ロックアップク
    ラッチのスリップ制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の減速度が予め設定された値よりも
    大きい状態を判定する減速度判定手段を含み、 前記制御出力振動手段は、該減速度判定手段によって車
    両の減速度が大きい状態であると判定された場合におい
    て前記制御出力を所定の周期で振動させるものである請
    求項1の車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スリップ制御手段によるスリップ制
    御に先立って、前記ポンプ翼車とタービン翼車との回転
    速度差を算出する回転速度差算出手段と、 前記スリップ制御手段によるスリップ制御に先立って、
    該スリップ制御における目標スリップ回転速度を決定す
    る目標スリップ回転速度決定手段と、 該目標スリップ回転速度決定手段により決定された目標
    スリップ回転速度と前記回転速度差算出手段により算出
    された回転速度差とが略等しいか否かを判定する回転速
    度判定手段とを含み、 前記制御出力振動手段は、該回転速度判定手段により前
    記目標スリップ回転速度と回転速度差とが略等しいと判
    定された場合において前記制御出力を所定の周期で振動
    させるものである請求項1の車両用ロックアップクラッ
    チのスリップ制御装置。
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