JPH088457B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JPH088457B2
JPH088457B2 JP4351747A JP35174792A JPH088457B2 JP H088457 B2 JPH088457 B2 JP H088457B2 JP 4351747 A JP4351747 A JP 4351747A JP 35174792 A JP35174792 A JP 35174792A JP H088457 B2 JPH088457 B2 JP H088457B2
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transistors
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3211Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion in differential amplifiers

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  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CMOS集積回路上ま
たはバイポーラ集積回路上に構成される差動増幅回路に
係り、特にトランスコンダクタンスの直線性を改善した
差動増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスコンダクタンスを改善したCM
OS差動増幅回路としては、従来、例えば図14に示す
ものが知られている。この差動増幅回路は、定電流源I
0 で駆動される差動対(M1、M2)と定電流源aI0
で駆動される差動対(M3、M4)とで構成され、両差
動対はそれぞれゲートWとゲート長の比(W/L)が等
しいMOSトランジスタで構成されるが、差動対(M
1、M2)のトランスコンダクタンスパラメータをβと
したとき差動対(M3、M4)ではbβとなっている。
【0003】なお、トランスコンダクタンスパラメータ
βは、モビリティμ、単位面積当たりのゲート酸化膜容
量COX、ゲート幅W、ゲート長Lを用いて数式1のよう
に表されるものである。
【0004】
【数1】β=μ(COX/2)(W/L)
【0005】図14において、M1とM4のゲート同士
及びM2とM3のゲート同士はそれぞれ共通接続されて
差動入力端を構成し、入力電圧Vinが印加される。ま
た、M1とM3のドレイン同士及びM2とM4のドレイ
ン同士はそれぞれ共通接続されて差動出力端を構成して
いる。
【0006】各トランジスタが飽和領域で動作している
とすると、M1とM2のドレイン電流Id1、同Id2は、
トランスコンダクタンスパラメータβ、スレッショルド
電圧VT 、ゲート・ソース間電圧VGSi を用いて数式2
と表せる。また、両ドレイン電流の和は、Id1+Id2
0 である。従って、両ドレイン電流の差は数式3と求
まる。なお、数式3において、Vinは、Vin=VGS1
GS2 である。
【0007】
【数2】 Id1=β(VGS1 −VT)2d2=β(VGS2 −VT)2
【0008】
【数3】
【0009】M3とM4のドレイン電流Id3、同Id4
数式2と同様に表わすことができ、Id3+Id4=aI0
であるので、a<a/b<1として、両ドレイン電流の
差は数式4と求まる。
【0010】
【数4】
【0011】従って、差動出力電流ΔIは数式5とな
る。
【0012】
【数5】
【0013】数式5において、トランスコンダクタンス
をほぼ一定とするためには、数式5を入力電圧Vinで微
分し、Vin=0、│Vin│=√{aI 0/(bβ)}を
代入して値が等しいとすれば良い。従って、一定にする
条件は数式6で与えられる。
【0014】
【数6】1=b√b/√a
【0015】図15は、図14に示す従来の差動増幅回
路のトランスコンダクタンス特性をa、bをパラメータ
として示したものである。│Vin│≦0.7 √(I0
β)の入力電圧範囲においてトランスコンダクタンスは
凡そ3%以内の値に入ることが示されている。
【0016】また、トランスコンダクタンスの直線性は
入力電圧範囲を規定する重要なものであることに鑑み、
A.Nedungadi とT.R.Viswanathan は、CMOS差動増幅
回路において、この直線性の改善方法について種々検討
し優れた方法を提案している(“Design of Linear CMO
S Transconductance Elements,”IEEE TRANSACTIONSON
CIRCUITS and Systems,VOL.CAS-31,NO.10,pp.891-894,O
CTOBER 1984)。
【0017】上記論文によれば、トランスコンダクタン
スは差動対を構成する2つのMOSトランジスタのゲー
ト長を等しくした場合にゲート幅を拡げていけば直線に
近づくと考え、ゲート幅を10倍に拡げた場合と20倍
に拡げた場合とでSPICEシミュレーションをし、そ
の結果ゲート幅は10倍以上にする必要があるとの知見
を得たが、これではチップ面積が大きくなるので実用的
でないと論じてこの考えを捨て、新たに図16に示す差
動増幅回路を提案している。この差動増幅回路は、M1
〜M4の“The Cross-Coupled Quad Cell ”を2乗回路
として用いて比(W/L)の等しい2つのトランジスタ
からなる整合差動対(M6、M7)の直線性を改善しよ
うとするものである。
【0018】図16において、M1とM4及びM2とM
3は、それぞれ値の等しい定電流源(n+1)Iで駆動
される差動対であるが、M1(M2)のトランスコンダ
クタンスパラメータをkとすると、M3(M4)のそれ
はnkとなっている。要するに、M3(M4)はM1
(M2)をn個並設したものである。M6とM7は定電
流源aIで駆動される差動対でり、トランスコンダクタ
ンスパラメータはそれぞれkである。M6とM1とM3
のゲートは共通接続されて一方の電圧V1 が印加され、
M7とM2とM4のゲートは共通接続されて他方の電圧
2 が印加される。また、M3とM4のドレインは共通
に電源V+ に接続されるが、M1とM2のドレイン同士
は共通接続され、この共通接続ドレインと電源V+ との
間に定電流源aIが、M6とM7の共通接続ソースとの
間にダイオード接続のトランシスタM5がそれぞれ設定
される。M5は点Aの電流レベルを点Bの電流レベルに
シフトする機能を有する。
【0019】以上の構成において、V1 −V2 =vとお
いてx=v/√(I/k)と定義したxが、│x│≦√
(n+1)の範囲では、M1〜M4のドレイン電流IDi
は、数式7となる。なお、数式7において、α、β、γ
は数式8であり、またドレイン電流IDiと定電流源(n
+1)Iとの関係は数式9である。
【0020】
【数7】 ID1=I[1+γx2 +(α/2)x√(1−βx2 )] ID2=I[1+γx2 −(α/2)x√(1−βx2 )] ID3=I[n−γx2 +(α/2)x√(1−βx2 )] ID4=I[n−γx2 −(α/2)x√(1−βx2 )]
【0021】
【数8】 α=4n/(n+1) β=n/(n+1)2 γ=n(n−1)/(n+1)2
【0022】
【数9】ID1+ID4=ID2+ID3=(n+1)I
【0023】従って、ID1+ID2は数式10、ID5は数
式11となる。
【0024】
【数10】 ID1+ID2=2I[1+γx2 ] =2I+{2n(n−1)/(n+1)2 }Ix2
【0025】
【数11】ID5=aI−(ID1+ID2
【0026】そして、整合差動対(M6、M7)のカレ
ントソースをI0 とおくと、出力電流iは数式12とな
るが、I0 は数式13となるので、数式13を数式12
に代入すると、出力電流iは数式14となり、k′とk
の関係を数式15のように選定すれば、出力電流iは数
式16と求まり、トランスコンダクタンスが直線となる
ことが分かる。
【0027】
【数12】 i=ID6−ID7=k′v√{(2I0 /k′)−v2 } (但し、│v│≦√(I0 /k′))
【0028】
【数13】 I0 =aI−ID5=ID1+ID2 =2I+{2kn(n−1)/(n+1)2 }v2
【0029】
【数14】
【0030】
【数15】k′={2n(n−1)/(n+1)2 }k
【0031】
【数16】
【0032】上記文献に示された方法(図16)は、非
常に優れたトランスコンダクタンスの直線性の改善方法
となっているのである。
【0033】次にバイポーラ集積回路上に形成されるト
ランスコンダクタンスの直線性を改善した差動増幅回路
としては、従来、例えば図17に示すものが知られてい
る。この差動増幅回路は、文献「M.Koyama,H.Tanimoto
and S.Mizoguchi “10.7MHzContinuous-Time Bandpass
Filter Bipolar IC, ”Proc.CICC,May,1987,pp.25.2.1-
25.2.4 」に記載のものである。
【0034】図17において、この差動増幅回路は、定
電流源I0 でそれぞれ駆動される2つの差動対{(Q
1、Q2)(Q3、Q4)}を備え、Q1とQ3のコレ
クタ同士及びQ2とQ4のコレクタ同士がそれぞれ共通
接続されて差動出力端を構成している。そして、Q1と
Q4のベース同士が差動入力端を構成し入力電圧Vin
印加されるが、Q1とQ3のベース間に、またQ4とQ
2のベース間に、それぞれQ1(Q4)側を負極とする
直流電圧VK が印加されている。
【0035】以上の構成において、バイポーラトランジ
スタを構成する接合ダイオードの電流は、IE をエミッ
タ電流、IS を飽和電流、kをボルツマン定数、Tを絶
対温度、qを単位電子電荷、VBEをベース・エミッタ間
電圧とすると、数式17で示される。
【0036】
【数17】 IE =IS [ exp{qVBE/(kT)}−1]
【0037】今、熱電圧VT をVT =kT/qとおく
と、VBE》VT であるので、数式17は、exp(VBE
/VT )》1として、次の数式18で近似できる。
【0038】
【数18】
【0039】従って、差動対(Q1、Q2)の各トラン
ジスタのコレクタ電流ICiは次のようにして求まる。即
ち、各トランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEi
数式19で示されるが、両電圧の差(VBE1 −VBE2
をV1 と置く。またαF を電流増幅率とすると、各トラ
ンジスタのコレクタ電流の和はIC1+IC2=αFE
ある。従って、差動対(Q1、Q2)の各トランジスタ
のコレクタ電流ICiは数式20となり、各トランジスタ
のコレクタ電流の差電流ΔI1 は数式21と求まる。
【0040】
【数19】 VBE1 =VT ln (IC1/Is) VBE2 =VT ln (IC2/Is)
【0041】
【数20】 IC1=αF0 /{1+ exp(−V1 /VT)} IC2=αF0 /{1+ exp(V1 /VT)}
【0042】
【数21】 ΔI1 =IC1−IC2 =αF0 tanh(V1 /2VT)
【0043】そして、トランスコンダクタンスGm1は、
差電流ΔI1 を入力電圧V1 で微分して数式22とな
る。
【0044】
【数22】 Gm1=d(ΔI1)/dV1 =(αF0 /2VT )[1/{cosh2 (V1 /2VT)}]
【0045】数式22において、V1 =Vin−VK とお
くことができる。VK は前記直流電圧であり、オフセッ
トバイアス電圧である。
【0046】差動対(Q3、Q4)についても同様に求
めることができ、両コレクタ電流の差電流ΔI2 は数式
23となり、数式23においてV2 =Vin−VK とおけ
るので、両差電流の和は数式24、両差動対のトランス
コンダクタンスの和Gm は数式25となる。
【0047】
【数23】 ΔI2 =IC3−IC4 =αF0 tanh(V2 /2VT)
【0048】
【数24】 ΔI=ΔI1 +ΔI2 =αF0 [tanh{(Vin−VK)/2VT } +tanh{(Vin+VK)/2VT }]
【0049】
【数25】 Gm =Gm1+Gm2 =d(ΔI1)/dVin+d(ΔI2)/dVin =(αF0 /2VT )[1/ cosh2{(Vin−VK)/2VT } +1/ cosh2{(Vin+VK)/2VT }]
【0050】数式22のGm1は、VK =1.3137V
T とおいた場合に最大平坦(maximally flat)特性を示
す。また図18にトランスコンダクタンス特性を示す
が、入力電圧範囲が±VT までは−1%以内のトランス
コンダクタンスとなっていることが示されている。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の差動増
幅回路では、次のような問題がある。まず図14に示す
差動増幅回路では、トランスコンダクタンスが3%程度
変動するので、それ以上の直線性を要求される用途には
使用できず、適用範囲が狭いという問題と、差動出力電
流が2つの差動対の各差電流の差として表されるので、
駆動電流に対する電流効率が悪くなるという問題とがあ
る。
【0052】図16に示す差動増幅回路では、2乗回路
を構成する差動対をトランスコンダクタンスパラメータ
がkのトランジスタの1個とn個並設したものとで構成
しているので、トランジスタの占有面積が大きくなると
いう問題と素子数が増え消費電流が増加するという問題
とがある。
【0053】また図17に示す差動増幅回路では、入力
電圧範囲が狭いという問題がある。
【0054】本発明の目的は、回路規模を増大させない
簡単な構成でトランスコンダクタンスの一層の改善と電
流効率の向上が図れる差動増幅回路を提供することにあ
る。
【0055】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の差動増幅回路は次の如き構成を有する。即
ち、第1発明の差動増幅回路は、等しい値の定電流源で
それぞれ駆動される2個の差動対でそれぞれ構成される
第1及び第2の複合差動対; を備え、第1の複合差動
対は、各差動対がそれぞれゲート幅Wとゲート長Lの比
(W/L)の比が1:K(K≠1)の2個のトランジス
タで構成され; 2個の差動対の相互間では比(W/
L)が異なるトランジスタのゲート同士及び比(W/
L)が等しいトランジスタのドレイン同士がそれぞれ共
通接続され; 第2の複合差動対は、各差動対がそれぞ
れ各トランジスタそれぞれの比(W/L)または各差動
対における前記比(W/L)の比若しくは定電流源の値
の少なくとも1つが前記第1の複合差動対とは異なり;
2個の差動対の相互間では比(W/L)が異なるトラ
ンジスタのゲート同士及び比(W/L)が等しいトラン
ジスタのドレイン同士がそれぞれ共通接続され; 両複
合差動対の相互間では、一方の共通接続ゲート同士及び
他方の共通接続ゲート同士がそれぞれ共通接続されて差
動入力端を構成するとともに、一方の差動対における比
(W/L)が大きい方のトランジスタの共通接続ドレイ
ン同士と他方の差動対における比(W/L)が小さい方
のトランジスタの共通接続ドレイン同士とが及び一方の
差動対における比(W/L)が小さい方のトランジスタ
の共通接続ドレイン同士と他方の差動対における比(W
/L)が大きい方のトランジスタの共通接続ドレイン同
士とがそれぞれ共通接続されて差動出力端を構成してい
る; ことを特徴とするものである。
【0056】第2発明の差動増幅回路は、等しい値の定
電流源でそれぞれ駆動されゲート幅Wとゲート長Lの比
(W/L)が等しい2個のトランジスタで構成される第
1及び第2の差動対と、前記定電流源とは値が異なる定
電流源で駆動され前記第1及び第2の差動対とは異なる
値の比(W/L)が等しい2個のトランジスタで構成さ
れる第3の差動対と; を備え、第1の差動対の一方の
トランジスタと第3の差動対の一方のトランジスタとの
ゲート同士及び第2の差動対の一方のトランジスタと第
3の差動対の他方のトランジスタとのゲート同士がそれ
ぞれ共通接続されて差動入力端を構成し; 第1の差動
対の一方のトランジスタと第2の差動対の他方のトラン
ジスタと第3の差動対の他方のトランジスタとのドレイ
ン同士及び第1の差動対の他方のトランジスタと第2の
差動対の一方のトランジスタと第3の差動対の一方のト
ランジスタとのドレイン同士がそれぞれ共通接続されて
差動出力端を構成し; 第1の差動対の一方のトランジ
スタと第2の差動対の他方のトランジスタとのゲート間
に、また第2の差動対の一方のトランジスタと第1の差
動対の他方のトランジスタとのゲート間に、それぞれ、
一方のトランジスタのゲートに対する極性を同一にする
直流電圧が印加される; ことを特徴とするものであ
る。
【0057】第3発明の差動増幅回路は、値の等しい定
電流源でそれぞれ駆動される2個の差動対を備え、各差
動対がそれぞれゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)
の比が1:K(K≠1)の2個のトランジスタで構成さ
れ; 2個の差動対の相互間では比(W/L)が等しく
ないトランジスタのゲート同士をそれぞれ共通接続して
差動入力端を構成し、かつ、比(W/L)が等しいトラ
ンジスタのドレイン同士をそれぞれ共通接続して差動出
力端を構成した差動増幅回路において; 各差動対にお
ける2つのトランジスタの比(W/L)の比は、1:
9.5である;ことを特徴とするものである。
【0058】第4発明の差動増幅回路は、値の等しい定
電流源でそれぞれ駆動される第1及び第2の差動対と、
前記定電流源とは値が異なる定電流源で駆動される第3
の差動対と; を備え、第1の差動対の一方のトランジ
スタと第3の差動対の一方のトランジスタとのベース同
士及び第2の差動対の一方のトランジスタと第3の差動
対の他方のトランジスタとのベース同士がそれぞれ共通
接続されて差動入力端を構成し; 第1の差動対の一方
のトランジスタと第2の差動対の他方のトランジスタと
のベース間に、また第2の差動対の一方のトランジスタ
と第1の差動対の他方のトランジスタとのベース間に、
それぞれ一方のトランジスタのベースに対する極性を同
一にする直流電圧が印加され; 第1の差動対の一方の
トランジスタと第2の差動対の他方のトランジスタと第
3の差動対の一方のトランジスタとのコレクタ同士及び
第1の差動対の他方のトランジスタと第2の差動対の一
方のトランジスタと第3の差動対の他方のトランジスタ
とのコレクタ同士がそれぞれ共通接続されて差動出力端
を構成している; ことを特徴とするものである。
【0059】第5発明の差動増幅回路は、第4発明の差
動増幅回路において; 前記直流電圧は2.634VT
(VT は熱電圧であり、VT =kT/q)であり; 第
1及び第2の差動対をそれぞれ駆動する定電流源の電流
値は第3の差動対を駆動する定電流源の電流値の4/3
倍である; ことを特徴とするものである。
【0060】第6発明の差動増幅回路は、第4発明の差
動増幅回路において; 前記直流電圧は2.06344
T であり; 第1及び第2の差動対をそれぞれ駆動す
る定電流源の電流値は第3の差動対を駆動する定電流源
の電流値の1.5625倍である; ことを特徴とする
ものである。
【0061】第7発明の差動増幅回路は、値の等しい定
電流源でそれぞれ駆動される第1及び第2の差動対と、
前記定電流源とは値が異なる定電流源でそれぞれ駆動さ
れる第3及び第4の差動対と; を備え、第1の差動対
の一方のトランジスタと第3の差動対の一方のトランジ
スタとのベース同士及び第2の差動対の一方のトランジ
スタと第4の差動対の一方のトランジスタとのベース同
士がそれぞれ共通接続されて差動入力端を構成し; 第
1の差動対の一方のトランジスタと第2の差動対の他方
のトランジスタとのベース間に、また第2の差動対の一
方のトランジスタと第1の差動対の他方のトランジスタ
とのベース間に、それぞれ一方のトランジスタのベース
に対する極性を同一にする第1の直流電圧が印加され;
第3の差動対の一方のトランジスタと第4の差動対の
他方のトランジスタとのベース間に、また第4の差動対
の一方のトランジスタと第3の差動対の他方のトランジ
スタとのベース間に、それぞれ一方のトランジスタのベ
ースに対する極性を同一にする第2の直流電圧が印加さ
れ; 第1の差動対の一方のトランジスタと第2の差動
対の他方のトランジスタと第3の差動対の一方のトラン
ジスタと第4の差動対の他方のトランジスタとのコレク
タ同士及び第1の差動対の他方のトランジスタと第2の
差動対の一方のトランジスタと第3の差動対の他方のト
ランジスタと第4の差動対の一方のトランジスタとのコ
レクタ同士がそれぞれ共通接続されて差動出力端を構成
している; ことを特徴とするものである。
【0062】第8発明の差動増幅回路は、第7発明の差
動増幅回路において; 前記第1の直流電圧は1.2V
T 、前記第2の直流電圧は3.834VT であり; 第
3及び第4の差動対をそれぞれ駆動する定電流源の電流
値は第1及び第2の差動対をそれぞれ駆動する定電流源
の電流値の1.3倍である; ことを特徴とするもので
ある。
【0063】第9発明の差動増幅回路は、第7発明の差
動増幅回路において; 前記第1の直流電圧は0.70
814VT 、前記第2の直流電圧は2.59546VT
であり; 第3及び第4の差動対をそれぞれ駆動する定
電流源の電流値は第1及び第2の差動対をそれぞれ駆動
する定電流源の電流値の1.82532倍である;こと
を特徴とするものである。
【0064】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の差動増幅
回路の作用を説明する。第1発明では、比(W/L)が
異なるトランジスタで構成される差動対(以下、「不平
衡差動対」)の2個で構成した第1及び第2の複合差動
対の差動出力端を逆接続して差動増幅回路を構成したの
で、トランスコンダクタンスの直線性を一層改善するこ
とができ、電流効率も向上させることができる。
【0065】第2発明では、値の等しい定電流源でそれ
ぞれ駆動される第1及び第2の差動対と前記定電流源と
は異なる値の定電流源で駆動される第3の差動対との出
力端をいわゆるたすきがけして接続し、第3の差動対の
差動入力端には直接入力信号を印加し、第1及び第2の
差動対では出力端が共通接続されるトランジスタのゲー
ト間に値の等しい直流電圧をバイアスオフセットとして
与えて差動増幅回路を構成したので、トランスコンダク
タンスの直線性の改善度は従来とほぼ同様であるが、電
流効率は第1発明よりも向上させることができる。
【0066】第3発明では、2個の不平衡差動対の比
(W/L)が異なるトランジスタのドレイン同士をそれ
ぞれ共通接続して差動出力端を構成し、また比(W/
L)が異なるトランジスタのゲート同士を共通接続して
差動入力端を構成するようにした差動増幅回路におい
て、各差動対における2つのトランジスタの比(W/
L)の比を1:9.5に設定してあるので、トランジス
タの面積を数倍程度の増加に抑えることができる。従っ
て、広い入力電圧範囲に亙って比較的直線性の良いトラ
ンスコンダクタンスを持つ差動増幅回路を小さな回路規
模で実現できる。
【0067】また、第4発明と第7発明では、3個また
は4個の差動対のそれぞれに入力信号が直接または直流
電圧(オフセット電圧)に重畳されて印加されるように
したので、トランスコンダクタンスの直線性を改善で
き、従って入力電圧範囲を従来よりも広くすることがで
きる。しかも、各差動対は最小構成単位のトランジスタ
で構成できるので、高周波特性も改善できる。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の第1実施例に係る差動増幅回路
を示す。図1において、定電流源I0 でそれぞれ駆動さ
れる差動対(M1、M2)と同(M3、M4)とは第1
の複合差動対を構成し、定電流源aI0 でそれぞれ駆動
される差動対(M5、M6)と同(M7、M8)とは第
2の複合差動対を構成している。
【0069】第1の複合差動対では、各差動対を構成す
る2個のM0Sトランジスタはゲート幅Wとゲート長L
の比(W/L)の比が、M1:M2=M4:M3=1:
K(K≠1)のものである。そして、2個の差動対の相
互間では比(W/L)が異なるMOSトランジスタ
{(M1とM3)(M2とM3)}のゲート同士及び比
(W/L)が等しいMOSトランジスタ{(M1とM
4)(M2とM3)}のドレイン同士がそれぞれ共通接
続されている。なお、図中のβは前述したトランスコン
ダクタンスパラメータであり、以下本発明ではこれを用
いる。
【0070】第2の複合差動対では、各差動対の各MO
Sトランジスタのトランスコンダクタンスパラメータは
bβであり、比(W/L)の比は、M5:M6=M8:
M7=1:K′(K′≠1)である。そして、2個の差
動対の相互間では比(W/L)が異なるMOSトランジ
スタ{(M5とM7)(M6とM8)}のゲート同士及
び比(W/L)が等しいMOSトランジスタ{(M5と
M8)(M6とM7)}のドレイン同士がそれぞれ共通
接続されている。
【0071】そして、2つの複合差動対の相互間では、
各差動対の一方のMOSトランジスタ(M1、M3、M
5、M7)のゲート同士及び他方のMOSトランジスタ
(M2、M4、M6、M8)のゲート同士がそれぞれ共
通接続されて差動入力端を構成し、入力電圧Vinが印加
される。
【0072】また、第1の複合差動対における比(W/
L)が大きい方のMOSトランジスタ(M2、M3)の
共通接続ドレイン同士と第2の複合差動対における比
(W/L)が小さい方のMOSトランジスタ(M5、M
8)の共通接続ドレイン同士とが及び第1の複合差動対
における比(W/L)が小さい方のMOSトランジスタ
(M1、M4)の共通接続ドレイン同士と第2の複合差
動対における比(W/L)が大きい方のMOSトランジ
スタ(M6、M7)の共通接続ドレイン同士とがそれぞ
れ共通接続されて差動出力端を構成している。要する
に、第1の複合差動対の差動出力端と第2の複合差動対
の差動出力端とは逆接続されて当該差動増幅回路の差動
出力端を構成しているのである。
【0073】以上の構成において、第1の複合差動対で
は、各MOSトランジスタのドレイン電流Idiは、数式
26と表せる。また、ドレイン電流Idiと定電流源I0
との関係は数式27、ゲート・ソース間電圧VGSi と入
力電圧Vinとの関係は数式28である。
【0074】
【数26】 Id1=β(VGS1 −VT)2d2=Kβ(VGS2 −VT)2d3=Kβ(VGS3 −VT)2d4=β(VGS4 −VT)2
【0075】
【数27】Id1+Id2=Id3+Id4=I0
【0076】
【数28】 VGS1 −VGS2 GS3 −V GS4 =Vin
【0077】従って、差動対(M1、M2)でのドレイ
ン電流の差電流は数式29、差動対(M3、M4)での
ドレイン電流の差電流は数式30となるので、当該第1
の複合差動対の差動出力電流ΔI1 は数式31と求まる
のであり、この数式31を入力電圧Vinで微分するとト
ランスコンダクタンスが求まる(数式32)。
【0078】
【数29】
【0079】
【数30】
【0080】
【数31】
【0081】
【数32】
【0082】第2の複合差動対についても同様に差動出
力電流ΔI2 とトランスコンダクタンスを求めることが
できる(数式33、同34)。
【0083】
【数33】
【0084】
【数34】
【0085】従って、図1に示す差動増幅回路の差動出
力電流であるΔIは、ΔI=ΔI1−ΔI2 と求まり、
またトランスコンダクタンス{d(ΔI)/dVin}は
数式35と求まる。
【0086】
【数35】 d(ΔI)/dVin=d(ΔI1)/dVin−d(ΔI2)/dVin
【0087】図2は、K,K′,a,bをパラメータと
して算出したトランスコンダクタンス特性を示す。図2
から明らかなように、トランスコンダクタンスは、K=
1.5, K′==2.0,a=0.387,b=0.
478の場合に、0.7√(I0 /β)≧│Vin│の入
力範囲で等リップルとなり、K=2.0,K′=2.
0,a=0.473,b=0.739の場合に、0.5
7√(I0 /β)≧│Vin│の入力範囲で約1.6%の
等リップルとなっており、直線性が従来よりも大幅に改
善されることが分かる。また、電流効率も従来例よりも
向上していることが示されている。
【0088】なお、第2の複合差動対については、本実
施例では各差動対を比(W/L)の比が1:K′のもの
で構成し、かつ、トランスコンダクタンスパラメータも
b倍とし、定電流源もa倍としたが、K′とaとbのそ
れぞれを適宜に操作して所望の特性が得られるので、例
えばK′=Kとする等、目的とする特性に応じて適宜に
設定できる。
【0089】次に、図3は本発明の第2実施例に係る差
動増幅回路を示す。この差動増幅回路は、定電流源I0
で駆動される第1の差動対(M1、M2)と、定電流源
0で駆動される第2の差動対(M3、M4)と、定電
流源aI0 で駆動される第3の差動対(M5、M6)と
を備える。なお、各差動対の構成MOSトランジスタは
比(W/L)の等しいものからなり、トランスコンダク
タンスパラメータは、第1及び第2の差動対がβとする
と、第3の差動対ではb倍となっている。
【0090】第1の差動対(M1、M2)の一方のMO
SトランジスタM1と第3の差動対(M5、M6)の一
方のMOSトランジスタM5のゲート同士及び第2の差
動対(M3、M4)の一方のトランジスタM4と第3の
差動対(M5、M6)の他方のMOSトランジスタM6
のゲート同士がそれぞれ共通接続されて差動入力端を構
成し、入力電圧Vinが印加される。
【0091】また、第1の差動対の一方のMOSトラン
ジスタM1と第2の差動対の他方のMOSトランジスタ
M3と第3の差動対の他方のMOSトランジスタM6の
ドレイン同士及び第1の差動対の他方のMOSトランジ
スタM2と第2の差動対の一方のMOSトランジスタM
4と第3の差動対の一方のMOSトランジスタM5のド
レイン同士がそれぞれ共通接続されて差動出力端を構成
する。
【0092】そして、第1の差動対の一方のMOSトラ
ンジスタM1と第2の差動対の他方のMOSトランジス
タM3とのゲート間に、また第2の差動対の一方のM0
SトランジスタM4と第1の差動対の他方のMOSトラ
ンジスタM2とのゲート間に、それぞれ、他方のMOS
トランジスタ(M2、M3)のゲートを高電位とする直
流電圧VK が印加されている。要するに、第1及び第2
の差動対では出力端が共通接続されるMOSトランジタ
のゲート間に値の等しい直流電圧VK をバイアスオフセ
ットとして与えてあるのである。
【0093】以上の構成において、第1の差動対の差動
出力電流ΔI1 は数式36、第2の差動対の差動出力電
流ΔI2 は数式37、第3の差動対の差動出力電流ΔI
3 は数式38となるので、図3に示す差動増幅回路の差
動出力電流ΔIは数式39、これを入力電圧Vinで微分
したトランスコンダクタンスは数式40と求められる。
【0094】
【数36】
【0095】
【数37】
【0096】
【数38】
【0097】
【数39】ΔI=ΔI1 +ΔI2 −ΔI3
【0098】
【数40】 d(ΔI)/dVin=d(ΔI1)/dVin+d(ΔI2)/dVin −d(ΔI3)/dVin
【0099】図4は、VK =√(I0 /β)/2、ab
=0.364333と置いて算出したトランスコンダク
タンス特性を示す。図4から、トランスコンダクタンス
は、入力電圧範囲が、0.7√(I0 /β)≦│Vin
において従来と同様に3%以内の値に入ることが分か
る。
【0100】一方、駆動電流の総和は(2+a)I0
あり、従来例(図14)で示した(1+a)I0 よりも
大きくなるが、差動出力電流は(2−a)I0 となる。
従来例では(1−a)I0 である。つまり、電流効率
は、(2−a)/(2+a)となり、従来例回路の電流
効率(1−a)/(1+a)よりも大きくなるのであ
る。例えば、a=0.364,b=1として電流効率を
計算してみると、本発明では0.692となるのに対
し、従来例回路(図14)では0.3423となり、ほ
ぼ2倍程度向上している。
【0101】次に、図5は、本発明の第3実施例に係る
差動増幅回路を示す。この差動増幅回路は、定電流源I
0 でそれぞれ駆動される2つの差動対(M1、M2)
(M3、M4)を備え、各差動対を構成する2つのMO
Sトランジスタは、ゲート幅Wとゲート長Lの比(W/
L)の比が、M1:M2=M3:M4=1:K(K≠
1)のものからなる。なお、トランスコンダクタンスパ
ラメータは共にβである。
【0102】2つの差動対の相互間では、比(W/L)
が等しくないMOSトランジスタ{(M1とM4)(M
2とM3)}のゲート同士をそれぞれ共通接続して差動
入力端を構成し、入力電圧Vinが印加される。また比
(W/L)の等しいMOSトランジスタ{(M1とM
3)(M2とM4)}のドレイン同士をそれぞれ共通接
続して差動出力端を構成している。
【0103】かかる構成の差動増幅回路において、各差
動対における2つのMOSトランジスタの比(W/L)
の比は、1:9.5に設定される。以下、その根拠を説
明する。
【0104】各差動対を構成する2つのMOSトランジ
スタの比(W/L)の比は上述したように、M1:M2
=M3:M4=1:K(K≠1)であるとし、各MOS
トランジスタが飽和領域で動作しているとすると、各M
OSトランジスタのドレイン電流Idiは数式41で示さ
れる。
【0105】
【数41】 Id1=β(VGS1 −VT)2d2=Kβ(VGS2 −VT)2d3=Kβ(VGS3 −VT)2d4=β(VGS4 −VT)2
【0106】またId1+Id2=Id3+Id4=I0 、V
GS1 −VGS2 =VGS4 −VGS3 =Vinであるので、Id1
−Id2は数式42、Id3−Id4は数式43となる。
【0107】
【数42】
【0108】
【数43】
【0109】従って、差動出力電流ΔI1 は数式44と
求まり、これを入力電圧Vinで微分したトランスコンダ
クタンスは数式45となる。
【0110】
【数44】
【0111】
【数45】
【0112】数式45において、K=9.5と設定すれ
ば、トランスコンダクタンスは等リップル特性となり、
直線性が最も改善される。これが、K=9.5と設定す
る根拠である。従来例(図16)の文献では、K=10
以上必要であると記載されているが、この見解は正しく
なくK=10以上ではむしろ直線性は悪くなることが判
明し、K=9.5が最適値であることが研究の結果判明
したのである。図6に出力特性を、図7にトランスコン
ダクタンス特性をそれぞれ示してある。
【0113】入力電圧Vinが、│Vin│≦0.85Vu
の範囲では、トランスコンダクタンスが−15%以内に
納まり、比較的直線性の良い範囲が十分広く取れる。比
(W/L)の等しい2個のトランジスタで構成される通
常の整合差動対においては、│Vin│≦Vu の入力範囲
においてトランスコンダクタンスが−30%まで低下し
ているので、入力範囲を15%狭めることで直線性を2
倍改善できる。なお、Vu は、Vu =√(I0 /β)で
ある。
【0114】次いで小さいゲートサイズで、つまり、ト
ランジスタサイズを大きくせずにK=9.5を実現する
方法を説明する。従来例(図16)で説明したように、
不平衡差動対を構成する2つのMOSトランジスタのゲ
ート長を同じくして一方のトランジスタのゲート幅をK
倍すると、各ゲート面積の和は数式46となる。
【0115】
【数46】SG =SG1+SG2=L11(1+K)
【0116】本発明では、比(W/L)の比が1:Kで
ある点に着目し、この比(W/L)を数式47とおい
て、各ゲート面積の和を数式48とし、最小値を求め
る。
【0117】
【数47】 W1 /L1 =1/√K W2 /L2 =√K
【0118】
【数48】SG =SG1+SG2=L11 +L22
【0119】例えば、L1 ,W1 の最小寸法を3μmに
できるとすると、従来方式の数式46ではSG =94.
5μm2 となるのに対し、本発明方式の数式48では、
1=L2 =3μmとおいてSG =55.5μm2 とな
り、ゲート面積は58.7%減少させ得ることが分か
る。これは、単にゲート長Lを等しくしてゲート幅Wを
K倍する従来の方法ではK=5.2に相当し、従来の方
法でK=9.5を得るのに比してトランジスタサイズを
小さくできるのである。
【0120】一般にトランジスタのゲート長Lの製造偏
差は大きいので、K=9.5程度まで不平衡度を大きく
すると、Kの値は多少ばらつくが、対でパターンを設定
するので、デバイスの整合性が確保されれば特性上の変
化は少ないことが知られている。即ち、図7に示すよう
に、K=9.5(実線)に設定したとしても、K=9
(破線)やK=10(一点鎖線)のようにばらつくが、
その変化は少ないのである。
【0121】次に、図8は、本発明の第4実施例に係る
差動増幅回路を示す。この差動増幅回路は、図17に示
す従来の回路に、定電流源aI0 で駆動される第3の差
動対(Q5、Q6)を追加したものである。
【0122】即ち、この差動増幅回路は、定電流源I0
でそれぞれ駆動される第1の差動対(Q1、Q2)及び
第2の差動対(Q3、Q4)と、前記定電流源I0 とは
値が異なる定電流源aI0 で駆動される第3の差動対
(Q5、Q6)とを備える。
【0123】第1の差動対の一方のトランジスタQ1と
第3の差動対の一方のトランジスタQ5とのベース同士
及び第2の差動対の一方のトランジスタQ4と第3の差
動対の他方のトランジスタQ6とのベース同士がそれぞ
れ共通接続されて差動入力端を構成しそこに入力電圧V
inが印加されるが、第1の差動対の一方のトランジスタ
Q1と第2の差動対の他方のトランジスタQ3とのベー
ス間に、また第2の差動対の一方のトランジスタQ4と
第1の差動対の他方のトランジスタQ2とのベース間
に、それぞれ一方のトランジスタQ1(Q4)のベース
に対する極性を同一にする直流電圧VK が印加されてい
る。
【0124】また、第1の差動対の一方のトランジスタ
Q1と第2の差動対の他方のトランジスタQ3と第3の
差動対の一方のトランジスタQ5とのコレクタ同士及び
第1の差動対の他方のトランジスタQ2と第2の差動対
の一方のトランジスタQ4と第3の差動対の他方のトラ
ンジスタQ6とのコレクタ同士がそれぞれ共通接続され
て差動出力端を構成している。
【0125】以上の構成において、第1の差動対(Q
1、Q2)と第2の差動対(Q3、Q4)の動作につい
ては前述したが(数式17〜同25)、第3の差動対
(Q5、Q6)については、両コレクタ電流の差電流Δ
3 は数式49、トランスコンダクタンスGm3は数式5
0となる。
【0126】
【数49】 ΔI3 =IC5−IC6 =αF aI0 tanh(Vin/2VT)
【0127】
【数50】 Gm3=d(ΔI3)/dVin =(αF aI0 /2VT)・[1/{ cosh2(Vin/2VT)}]
【0128】従って、図8に示す差動増幅回路の差動出
力電流ΔIは数式51、トランスコンダクタンスGm
数式52と求まる。
【0129】
【数51】 ΔI=ΔI1 +ΔI2 +ΔI3 =αF0 [tanh{(Vin−VK)/2VT } +tanh{(Vin+VK)/2VT }+atanh(Vin/2VT)]
【0130】
【数52】
【0131】ここで、数式52において、VK =2.6
34VT 、1/a=4/3とした場合のトランスコンダ
クタンス特性は図9に示すようになる。即ち、±1%以
内の等リップル特性を持つトランスコンダクタンス特性
が得られ、入力電圧範囲が±2.4VT まで−1%以内
であるトランスコンダクタンスとなっていることが示さ
れている。
【0132】また、数式52において、VK =2.06
344VT 、1/a=1.5625とした場合のトラン
スコンダクタンス特性は図10に示すようになる。即
ち、最大平坦特性を持つトランスコンダクタンス特性が
得られ、入力電圧範囲が±1.3VT まで−1%以内で
あるトランスコンダクタンスとなっていることが示され
ている。
【0133】次いで第11図は、本発明の第5実施例に
係る差動増幅回路を示す。この差動増幅回路は、図17
に示す回路の2個を横一列に配置したものに相当する。
即ち、この差動増幅回路は、定電流源I0 でそれぞれ駆
動される第1の差動対(Q1、Q2)及び第2の差動対
(Q3、Q4)と、前記定電流源とは値が異なる定電流
源aI0 でそれぞれ駆動される第3の差動対(Q5、Q
6)及び第4の差動対(Q7、Q8)とを備える。
【0134】第1の差動対の一方のトランジスタQ1と
第3の差動対の一方のトランジスタとQ5のベース同士
及び第2の差動対の一方のトランジスタQ4と第4の差
動対の一方のトランジスタQ8とのベース同士がそれぞ
れ共通接続されて差動入力端を構成し、入力電圧Vin
印加される。
【0135】そして、第1の差動対の一方のトランジス
タQ1と第2の差動対の他方のトランジスタQ3とのベ
ース間に、また第2の差動対の一方のトランジスタQ4
と第1の差動対の他方のトランジスタQ2とのベース間
に、それぞれ一方のトランジスタQ1(Q4)のベース
に対する極性を同一にする第1の直流電圧VK1が印加さ
れる。第3の差動対の一方のトランジスタQ5と第4の
差動対の他方のトランジスタQ7とのベース間に、また
第4の差動対の一方のトランジスタQ8と第3の差動対
の他方のトランジスタQ6とのベース間に、それぞれ一
方のトランジスタQ5(Q8)のベースに対する極性を
同一にする第2の直流電圧VK2が印加される。
【0136】また、第1の差動対の一方のトランジスタ
Q1と第2の差動対の他方のトランジスタQ3と第3の
差動対の一方のトランジスタQ5と第4の差動対の他方
のトランジスタQ7とのコレクタ同士及び第1の差動対
の他方のトランジスタQ2と第2の差動対の一方のトラ
ンジスタQ4と第3の差動対の他方のトランジスタQ6
と第4の差動対の一方のトランジスタQ8とのコレクタ
同士がそれぞれ共通接続されて差動出力端を構成してい
る。
【0137】以上の構成において、各差動対の差電流Δ
i は数式53となるので、図11に示す差動増幅回路
の差動出力電流ΔIは数式54となり、トランスコンダ
クタンスGm は数式55となる。
【0138】
【数53】 ΔI1 =IC1−IC2 =αF0 tanh{(Vin−VK1)/2VT } ΔI2 =IC3−IC4 =αF0 tanh{(Vin+VK1)/2VT } ΔI3 =IC5−IC6 =aαF0 tanh{(Vin−VK2)/2VT } ΔI4 =IC7−IC8 =aαF0 tanh{(Vin+VK2)/2VT
【0139】
【数54】
【0140】
【数55】
【0141】ここで、数式54において、VK1=1.2
T ,VK2=3.834VT ,a=1.3とした場合の
トランスコンダクタンス特性は図12に示すようにな
る。即ち、入力電圧範囲が±3.5VT まで−1%以内
であるトランスコンダクタンスとなっていることが示さ
れている。
【0142】また、数式54において、VK1=0.70
814VT 、VK2=2.59546VT 、a=1.82
532とした場合のトランスコンダクタンス特性を図1
3に示す。即ち、最大平坦(maximally flat)特性を持つ
トランスコンダクタンス特性が得られ、入力電圧範囲が
±1.9VT まで−1%以内であるトランスコンダクタ
ンスとなっていることが示されている。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動増幅
回路によれば、第1発明では、2個の不平衡差動対をい
わゆるたすきがけして接続した第1及び第2の複合差動
対の差動出力端を逆接続して差動増幅回路を構成したの
で、トランスコンダクタンスの直線性を一層改善するこ
とができ、電流効率も向上させ得る効果がある。
【0144】第2発明では、値の等しい定電流源でそれ
ぞれ駆動される第1及び第2の差動対と前記定電流源と
は異なる値の定電流源で駆動される第3の差動対との出
力端をいわゆるたすきがけして接続し、第3の差動対の
差動入力端には直接入力信号を印加し、第1及び第2の
差動対では出力端が共通接続されるトランジスタのゲー
ト間に値の等しい直流電圧をバイアスオフセットとして
与えて差動増幅回路を構成したので、トランスコンダク
タンスの直線性の改善度は従来とほぼ同様であるが、電
流効率は第1発明よりも向上させ得る効果がある。
【0145】第3発明では、2個の不平衡差動対の比
(W/L)が異なるトランジスタのドレイン同士をそれ
ぞれ共通接続して差動出力端を構成し、また比(W/
L)が異なるトランジスタのゲート同士を共通接続して
差動入力端を構成するようにした差動増幅回路におい
て、各差動対における2つのトランジスタの比(W/
L)の比を1:9.5に設定してあるので、トランジス
タの面積を数倍程度の増加に抑えることができる。従っ
て、広い入力電圧範囲に亙って比較的直線性の良いトラ
ンスコンダクタンスを持つ差動増幅回路を小さな回路規
模で実現できる効果がある。
【0146】また、第4発明と第7発明では、3個また
は4個の差動対のそれぞれに入力信号が直接または直流
電圧(オフセット電圧)に重畳されて印加されるように
したので、トランスコンダクタンスの直線性を改善で
き、従って入力電圧範囲を従来よりも広くすることがで
きる効果がある。しかも、各差動対は最小構成単位のト
ランジスタで構成できるので、高周波特性も改善できる
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る差動増幅回路の回路
図である。
【図2】第1実施例の差動増幅回路のトランスコンダク
タンス特性図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る差動増幅回路の回路
図である。
【図4】第2実施例の差動増幅回路のトランスコンダク
タンス特性図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る差動増幅回路の回路
図である。
【図6】第3実施例の差動増幅回路の出力特性図であ
る。
【図7】第3実施例の差動増幅回路のトランスコンダク
タンス特性図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る差動増幅回路の回路
図である。
【図9】第4実施例の差動増幅回路においてVK =2.
634VT 、1/a=4/3とした場合のトランスコン
ダクタンス特性図である。
【図10】第4実施例の差動増幅回路においてVK
2.06344VT 、1/a=1.5625とした場合
のトランスコンダクタンス特性図である。
【図11】本発明の第5実施例に係る差動増幅回路の回
路図である。
【図12】第5実施例の差動増幅回路においてVK1
1.2VT 、VK2=3.834VT、a=1.3とした
場合のトランスコンダクタンス特性図である。
【図13】第5実施例の差動増幅回路においてVK1
0.70814VT 、VK2=2.59546VT 、1/
a=1.82532とした場合のトランスコンダクタン
ス特性図である。
【図14】従来の差動増幅回路の回路図である。
【図15】従来の差動増幅回路(図14)のトランスコ
ンダクタンス特性図である。
【図16】従来の差動増幅回路の回路図である。
【図17】従来の差動増幅回路の回路図である。
【図18】従来の差動増幅回路(図17)のトランスコ
ンダクタンス特性図である。
【符号の説明】
M1〜M8 MOSトランジスタ Q1〜Q8 バイポーラトランジスタ Vin 入力電圧 VK ,VK1,VK2 直流電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等しい値の定電流源でそれぞれ駆動され
    る2個の差動対でそれぞれ構成される第1及び第2の複
    合差動対; を備え、第1の複合差動対は、各差動対が
    それぞれゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)の比が
    1:K(K≠1)の2個のトランジスタで構成され;
    2個の差動対の相互間では比(W/L)が異なるトラン
    ジスタのゲート同士及び比(W/L)が等しいトランジ
    スタのドレイン同士がそれぞれ共通接続され; 第2の
    複合差動対は、各差動対がそれぞれ各トランジスタそれ
    ぞれの比(W/L)または各差動対における前記比(W
    /L)の比若しくは定電流源の値の少なくとも1つが前
    記第1の複合差動対とは異なり; 2個の差動対の相互
    間では比(W/L)が異なるトランジスタのゲート同士
    及び比(W/L)が等しいトランジスタのドレイン同士
    がそれぞれ共通接続され; 両複合差動対の相互間で
    は、一方の共通接続ゲート同士及び他方の共通接続ゲー
    ト同士がそれぞれ共通接続されて差動入力端を構成する
    とともに、一方の差動対における比(W/L)が大きい
    方のトランジスタの共通接続ドレイン同士と他方の差動
    対における比(W/L)が小さい方のトランジスタの共
    通接続ドレイン同士とが及び一方の差動対における比
    (W/L)が小さい方のトランジスタの共通接続ドレイ
    ン同士と他方の差動対における比(W/L)が大きい方
    のトランジスタの共通接続ドレイン同士とがそれぞれ共
    通接続されて差動出力端を構成している; ことを特徴
    とする差動増幅回路。
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