JPH0874978A - 同軸型インヒビタスイッチおよび位置合わせ治具 - Google Patents

同軸型インヒビタスイッチおよび位置合わせ治具

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JPH0874978A
JPH0874978A JP23958094A JP23958094A JPH0874978A JP H0874978 A JPH0874978 A JP H0874978A JP 23958094 A JP23958094 A JP 23958094A JP 23958094 A JP23958094 A JP 23958094A JP H0874978 A JPH0874978 A JP H0874978A
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JP
Japan
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switch
manual shaft
inhibitor switch
mover
coaxial
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JP23958094A
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English (en)
Inventor
Akira Mochizuki
旭 望月
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Landscapes

  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け角度の調整の際に可動子12の電気
的なスイッチ機能部分の密封を破る必要が無い同軸型イ
ンヒビタスイッチを提供する。 【構成】 取り付け角度の調整の際にだけ、マニュアル
シャフト11に位置合わせ治具23を挿入し、位置合わ
せ治具23の位置決めピン23Aをインヒビタスイッチ
10の位置決め孔14に挿入して回転をロックさせた状
態でインヒビタスイッチ10を自動変速機の筐体にボル
ト固定する。可動子12の収納空間に通じる孔やこの孔
を塞ぐ小ネジを設ける必要が無いから、水が侵入して電
気的なスイッチ機能部分を腐食させることが無く、取り
付け角度の調整作業も迅速、正確、かつ容易に実施でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マニュアルシャフトを
貫通させた状態で自動変速機筐体に固定されており、マ
ニュアルシャフトの回動角度を検出して自動変速機の変
速モードを識別する同軸型インヒビタスイッチ、およ
び、同軸型インヒビタスイッチの取り付け角度を調整す
るための位置合わせ治具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年広く利用されている自動車用の自動
変速機では、運転者が車内のシフトレバーを操作して、
Dレンジ、Nレンジ、駐車レンジ、1速レンジ、2速レ
ンジ、後退レンジの6つの変速モードのうちの1つを設
定する。シフトレバーの操作量は、ワイヤー等の機械的
構造を経由して自動変速機に伝達され、マニュアルシャ
フトの回動角度として自動変速機に入力される。自動変
速機は、マニュアルシャフトの回動角度に応じてその変
速モードを切り替える。インヒビタスイッチは、マニュ
アルシャフトの回動角度を検知して自動変速機がいかな
る変速モードにあるのかを間接的に識別する一種のロー
タリースイッチであって、マニュアルシャフトに直接挿
入される同軸型とマニュアルシャフトと無関係に着脱可
能なオフセット型に大別される。
【0003】同軸型インヒビタスイッチは、マニュアル
シャフトを貫通させた状態で自動変速機の筐体に固定さ
れ、自動変速機筐体に対するマニュアルシャフトの相対
回転角度を検知して、自動変速機の変速モードを識別す
る。同軸型インヒビタスイッチの出力は、変速モードの
表示、パーキングランプや後退表示ランプのON−OF
Fに加えて、自動車の電気制御系のインターロック(安
全装置)にも利用されている。例えば、マニュアルシャ
フトの回転角度が自動変速機のNレンジに相当する場合
にインヒビタスイッチから電気信号を出力させ、この電
気信号がある場合に限りイグニッションキーによる起動
操作が可能とされる。
【0004】同軸型インヒビタスイッチは、自動変速機
筐体に対するマニュアルシャフトの相対回転角度から自
動変速機の変速モードを間接的に識別するから、自動変
速機筐体に対する同軸型インヒビタスイッチの取り付け
角度がずれていると、自動変速機の変速モードの切り替
わりと、同軸型インヒビタスイッチのスイッチ切り替わ
りのタイミングがずれてしまい、同軸型インヒビタスイ
ッチの出力を使用する種々の機能やシステムが誤動作す
る可能性がある。そこで、同軸型インヒビタスイッチに
は、自動変速機筐体に対する取り付け角度を調整するた
めの特別な機構が準備されている。
【0005】従来の同軸型インヒビタスイッチにおける
取り付け角度の調整手順を図3、図4を参照して説明す
る。図3は従来の同軸型インヒビタスイッチの構造の説
明図、図4は従来の取り付け角度の調整方法の説明図で
ある。図3中、(a)は断面図、(b)は平面図であ
る。ここでは、同軸型インヒビタスイッチの可動子に位
置決め用のピン孔が形成されており、このピン孔に外側
からピンを差し込んで同軸型インヒビタスイッチの取り
付け角度を調整する。
【0006】図3において、上下を切断して示すマニュ
アルシャフト31は、同軸型インヒビタスイッチ30の
可動子32に形成した図示しないスプライン(もしくは
二面幅部)に拘束されて可動子32と一体に回転する。
回路ベース34とケース33がスイッチ筐体構造を構成
して可動子32の電気的なスイッチ機能部分を外気から
密封する。可動子32に設けた接点35と、回路ベース
34に設けた接点36がロータリースイッチを構成して
おり、回路ベース34に対する可動子32の特定の回転
角度でON−OFFを機能させる。ケース33のマニュ
アルシャフト31から遠い側に雌ネジ33Aが形成さ
れ、雌ネジ33Aの開口は、小ねじ37をねじ込んで封
止してある。可動子32の回転面の雌ネジ33Aと重な
り合う位置に、位置決め用のピン孔32Aが形成され
る。ケース33の縁部分に形成された長円形の貫通孔3
3C、33Dは、同軸型インヒビタスイッチ30を自動
変速機筐体にボルト固定するためのもので、貫通孔33
C、33Dの長円形の断面をボルトが移動できる範囲
が、マニュアルシャフト31を中心にして同軸型インヒ
ビタスイッチ30の取り付け角度を調整できる範囲とな
っている。
【0007】図4において、同軸型インヒビタスイッチ
30は、自動変速機の筐体40にボルト41、42を用
いて固定される。同軸型インヒビタスイッチ30の貫通
孔33C、33Dをボルト41、42がそれぞれ貫通し
て、自動変速機の筐体40に形成した雌ネジにねじ込ま
れている。自動変速機の筐体40に固定された同軸型イ
ンヒビタスイッチ30の筐体構造の内側に、マニュアル
シャフト31と一体に回転する可動子(32)が格納さ
れている。自動変速機の筐体40に対する同軸型インヒ
ビタスイッチ30の取り付け角度を調整する際には、図
3の小ねじ37を取り外して雌ネジ33Aを開放した後
にボルト41、42を緩めて、インヒビタスイッチ30
を自動変速機の筐体40に対して回転可能にする。そし
て、雌ネジ33Aに位置決め用のピン43を挿入して、
ピン43の先端部分を可動子32のピン孔32Aに垂直
に挿入できる位置までマニュアルシャフト31を中心に
して同軸型インヒビタスイッチ30を回転する。その
後、再びボルト41、42を締め込んで、同軸型インヒ
ビタスイッチ30を自動変速機の筐体40に強固に固定
する。
【0008】オフセット型インヒビタスイッチの取り付
け角度調整構造が特公平4−74573号に示される。
オフセット型インヒビタスイッチは、マニュアルシャフ
トの隣接位置に固定されてマニュアルシャフト側の機構
と干渉することなく全体を自動変速機の筐体から取り外
し可能である。そして、マニュアルシャフトに固定した
マニュアルレバーを介してオフセット型インヒビタスイ
ッチの軸に回動角度を伝達している。ここでは、マニュ
アルレバーとオフセット型インヒビタスイッチに位置決
め孔を設けており、両者の位置決め孔を重ね合わせた状
態でオフセット型インヒビタスイッチを自動変速機の筐
体にボルト固定することによって、取り付け角度調整
(Nレンジ)がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3、図4の同軸型イ
ンヒビタスイッチ30では、電気的なスイッチ機能部分
の密封を破らないと取り付け角度を調整できない問題が
ある。自動変速機の置かれた環境のほこりや水分や有害
な雰囲気から電気的なスイッチ機能部分を保護するため
のケース33に雌ネジ33Aを形成し、取り付け角度を
調整するごとに小ねじ37を取り外して電気的なスイッ
チ機能部分を外気に晒すから、取り付け角度の調整時、
位置決め用のピン43や小ねじ37の先端に付着した金
属粉や水分が電気的なスイッチ機能部分に侵入して同軸
型インヒビタスイッチ30の機能を狂わせる可能性があ
る。一方、通常時には小ねじ37によって電気的なスイ
ッチ機能部分の密封を確保しているが、自動変速機の振
動によって小ねじ37が緩んだり外れたりしないという
保証は無い。調整後に小ねじ37を元に戻し忘れる危険
もある。調整のために密封を破る構造は、密封がもたら
す利益をいくぶん損なわせている。さらに、小ねじ37
の取り外しと取り付けは、同軸型インヒビタスイッチ3
0の取り付け角度の調整の工数を増している。また、小
ねじ37は、インヒビタスイッチ30の部品点数を増
し、ケース33における雌ネジ33Aと小ねじ37の配
置は、ケース33の設計上の制約となっている。
【0010】さらに、従来の同軸型インヒビタスイッチ
30では、位置決め用のピン43を挿入する可動子32
のピン孔32Aを外側から視認できないから、ピン孔3
2Aに対するピン43の挿入が手探り状態となる。ま
た、作業者が自らピン43を垂直に保持していないとう
まくピン孔32Aに遭遇できない。従って、作業に慣れ
ないうちは、試行錯誤を繰り返して作業にかなり手間取
ることになる。
【0011】本発明は、取り付け角度の調整の際に電気
的なスイッチ機能部分の密封を破る必要が無い同軸型イ
ンヒビタスイッチ、および、同軸型インヒビタスイッチ
の取り付け角度の調整の際に使用される位置合わせ治具
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のインヒビタス
イッチは、マニュアルシャフトが貫通し、前記マニュア
ルシャフトによって同軸に回転を拘束された可動子と、
前記可動子を回動可能に保持し、前記マニュアルシャフ
トを中心に全体を回転して自動変速機筐体に対する取り
付け角度を調整可能なスイッチ筐体構造と、を有し、前
記マニュアルシャフトの特定の回転角度で電気的なスイ
ッチ機能部分の可動子側接点がスイッチ筐体側接点に接
触する同軸型インヒビタスイッチにおいて、前記マニュ
アルシャフトに垂直な面に交差して前記電気的なスイッ
チ機能部分には連通しない位置決め孔を前記スイッチ筐
体構造の外側に設け、前記マニュアルシャフトに回転を
拘束された位置合わせ治具が前記位置決め孔に拘束され
る位置まで前記スイッチ筐体構造を回動させることによ
り、前記取り付け角度を調整可能としたものである。
【0013】請求項2の同軸型インヒビタスイッチは、
前記位置決め孔を、前記スイッチ筐体構造に前記マニュ
アルシャフトとほぼ平行に形成した丸孔としたものであ
る。
【0014】請求項3の位置合わせ治具は、同軸型イン
ヒビタスイッチを貫通させたマニュアルシャフトに挿入
した状態で前記マニュアルシャフトに回転を拘束される
アーム部分と、前記マニュアルシャフトを挿入した際の
前記アーム部分の回動側に、前記マニュアルシャフトに
垂直な面に交差して配置された挿入ピンと、を有し、同
軸型インヒビタスイッチのスイッチ筐体構造に形成され
た位置決め孔に前記挿入ピンを挿入させることにより、
前記スイッチ筐体構造の取り付け角度を調整可能とした
ものである。
【0015】
【作用】請求項1の同軸型インヒビタスイッチでは、ス
イッチ筐体構造に対する可動子の相対回転の角度位置を
位置合わせ治具を用いて間接的に推定する。可動子と位
置合わせ治具は、マニュアルシャフトを介して相互に回
転を拘束されて、一体に回転するから、位置決め孔によ
ってスイッチ筐体構造に対する位置合わせ治具の回動角
度を所定の値に調整すれば、スイッチ筐体構造に対する
可動子の回動角度も同時に所定の値となる。位置決め孔
は、位置合わせ治具のアーム部分の先端側に設けた挿入
ピン等を拘束して、マニュアルシャフトの両方向の回転
を同時に限界付ける。位置決め孔は、スイッチ筐体構造
の外側に設けられて電気的なスイッチ機能部分の密封を
脅かさない。電気的なスイッチ機能部分は、可動子側お
よびスイッチ筐体構造側の端子で構成される。請求項2
の同軸型インヒビタスイッチでは、位置合わせ治具の挿
入ピン等がスイッチ筐体構造の丸孔に挿入される。
【0016】請求項3の位置合わせ治具では、同軸型イ
ンヒビタスイッチの可動子と位置合わせ治具のアーム部
分がマニュアルシャフトを介して一定の相対角度を保っ
たまま一体に回転するから、同軸型インヒビタスイッチ
の可動子の回動角度をスイッチ筐体構造の外側から間接
的に把握して調整できる。スイッチ筐体構造の位置決め
孔に位置合わせ治具の挿入ピンを拘束させた時に、スイ
ッチ筐体構造の密封空間の内部では、マニュアルシャフ
トを介して可動子がスイッチ筐体構造に対する一定の角
度位置に位置決めされている。
【0017】
【実施例】図1は実施例の同軸型インヒビタスイッチお
よび位置合わせ治具の説明図、図2は取り付け角度の調
整方法の説明図である。図1中、(a)は位置合わせ治
具の平面図、(b)は位置合わせ治具の側面図、(c)
は同軸型インヒビタスイッチの断面図である。ここで
は、マニュアルシャフトを介して可動子と一体に回転す
る位置合わせ治具を用いて、スイッチ筐体構造に対する
可動子の相対回転角度を調整する。
【0018】図1の(a)、(b)において、位置合わ
せ治具23は、全体が厚い鉄板から杓子状に形成され、
一方の端に形成された回動孔23Bにマニュアルシャフ
トを挿入して全体を回動可能である。回動孔23Bに
は、マニュアルシャフトの二面幅部を挟み込んでマニュ
アルシャフトと一体に回転させるための対向面23Cが
設けてある。そして、位置合わせ治具23の他方の端に
は、位置決めピン23Aを設けてある。回動孔23Bの
中心と位置決めピン23Aとを結ぶ線に対する対向面2
3Cの傾き角度は、位置合わせ治具23を用いて行う後
述する取り付け角度の調整において、インヒビタスイッ
チ10がNレンジに調整されるように定めてある。
【0019】図1の(c)において、同軸型インヒビタ
スイッチ10は、その可動子12の回転中心にマニュア
ルシャフト11を直接挿入している。マニュアルシャフ
ト11の可動子12に挿入された部分に図示しない二面
幅部が形成され、一方、可動子12にはこの二面幅部に
適合する図示しない対向面を設けてある。可動子12の
対向面でマニュアルシャフト11の二面幅部を挟み込ん
で、可動子12とマニュアルシャフト11が一体に回転
する。回路ベース14とケース13がスイッチ筐体構造
を構成しており、電気的なスイッチ機能部分(接点1
5、16)を外気から密封するとともに可動子12を内
側で回転可能に保持する。可動子12に設けた接点16
と、回路ベース14に設けた接点15がロータリースイ
ッチを構成しており、回路ベース14に対する可動子1
2の特定の回転角度でON−OFFを機能させる。マニ
ュアルシャフト11を挿入した可動子12の保持部12
Rがスイッチ筐体構造を上下に貫通しており、保持部1
2Rの上下にゴムシール12Sを設けて、可動子12の
回動に伴う回路ベース14およびケース13との隙間の
密封を確保している。
【0020】同軸型インヒビタスイッチ10の位置合わ
せは、マニュアルシャフト11の上端部分に形成した二
面幅部11Cに位置合わせ治具23を挿入して行う。自
動変速機のマニュアルシャフト11をNレンジの回動状
態とした後に、自動変速機の筐体に同軸型インヒビタス
イッチ10を固定する図示しないボルトを緩めて、同軸
型インヒビタスイッチ10をマニュアルシャフト11の
回りで回動可能とする。そして、位置合わせ治具23の
位置決めピン23Aを回路ベース14の位置決め孔14
Aに挿入できる位置まで同軸型インヒビタスイッチ10
を回動させ、図示しないボルトを再度締め込んで同軸型
インヒビタスイッチ10を自動変速機の筐体に固定す
る。このとき、位置決めピン23Aを位置決め孔14A
に挿入した状態では可動子12と回路ベース14の相対
回転が位置合わせ治具23によってロックされており、
同軸型インヒビタスイッチ10から手を離したり、ボル
トを締め込む際に不必要な水平力を作用させてしまった
場合でもこの位置決め状態がずれる心配が無い。
【0021】図2において、同軸型インヒビタスイッチ
10には2つの貫通孔14C、14Dが配置され、貫通
孔14C、14Dに図示しないボルトを挿入して自動変
速機の筐体側の雌ネジに締め込むことにより、同軸型イ
ンヒビタスイッチ10が自動変速機に固定される。貫通
孔14C、14Dの長円形の断面内でボルトが移動でき
る範囲が、同軸型インヒビタスイッチ10の取り付け角
度を調整可能な範囲である。このボルトを緩めて同軸型
インヒビタスイッチ10の全体をマニュアルシャフト1
1の回りで回動可能にする。位置合わせ治具23の回動
孔23にマニュアルシャフト11を挿入し、同軸型イン
ヒビタスイッチ10の全体を回動して、位置合わせ治具
23の位置決めピン23Aを位置決め孔14Aに挿入す
る。この状態で2つの貫通孔14C、14Dのボルトを
再び締め込んで、同軸型インヒビタスイッチ10を自動
変速機の筐体に固定する。
【0022】以上説明した実施例の同軸型インヒビタス
イッチ10は、可動子12のスイッチ部分の密封を保持
したまま取り付け角度を調整できる。従って、高い湿
度、腐食性雰囲気、ほこりの多い環境等でも、同軸型イ
ンヒビタスイッチ10のスイッチ機能に悪影響を及ぼす
ことなく取り付け角度を調整できる。また、位置決め孔
14Aは図3の構成のように小ネジで封止する必要が無
いから、雌ネジが不要となる分、部品点数、加工工数、
取り付け角度の調整作業の工数が削減され、調整後に小
ネジを締め忘れる可能性も無い。さらに、ケース13と
回路ベース14で密封されて視認できない可動子12
は、マニュアルシャフト11を介して位置合わせ治具2
3と回転が固定されており、位置合わせ治具23の位置
決めピン23Aを位置決め孔14Aに位置決めする精度
で、可動子12と回路ベース14の位置決めを行うこと
ができる。この点において、位置決め孔14Aは可動子
12のかなり外側に位置するから、可動子を直接位置決
めする図3の構成よりも角度調節の精度が高い。また、
位置決め孔14Aは、単純な孔であるから手荒く扱って
も雌ネジのように破壊される心配が無く、位置決めピン
23Aをガタ付き無く保持できる直径として位置決め精
度を上げても、位置決めピン23Aの挿入に支障をきた
さない。また、位置合わせ治具23は、通常は取り付け
ておく必要が無いから、マニュアルシャフト11等の設
計の自由度を妨げず、共通の位置合わせ治具23で多数
の自動変速機を共通に調整できるから、自動車ごとのイ
ンヒビタスイッチ10の動作のばらつきが小さくなる。
【0023】図4に示したインヒビタスイッチの取り付
け角度の調整作業では、片手でピン43を操作しながら
もう片方の手でインヒビタスイッチ30を回動させて位
置決めした後にピン43をレンチに持ち替えてボルト4
1、42を締め付けていたために、ピン43をレンチに
持ち替える際等にインヒビタスイッチ30が回転して調
整が狂う可能性があった。しかし、本実施例では、位置
決めピン23Aが位置決め治具23によってマニュアル
シャフト11に支持されて作業者が自ら支持する必要が
無く、位置決めピン23Aと位置決め孔14Aの位置合
わせ状態は終始視認できるから、確実かつ迅速な取り付
け角度の調整が可能である。
【0024】なお、図4の同軸型インヒビタスイッチ3
0は、ボルト41、42で自動変速機の筐体に固定され
た状態では内部の電気的なスイッチ機能部分の清掃等を
実施できない構造である。そして、ボルト41、42を
緩めた場合には必ず全体の取り付け角度を調整する必要
がある。そこで、本実施例の同軸型インヒビタスイッチ
では、以下のような構成を採用することによって、自動
変速機の筐体に回路ベース14を固定した状態のまま内
部の電気的なスイッチ機能部分の清掃等を行い得ること
としてもよい。すなわち、図2の貫通孔14C、14D
および位置決め孔14Aを回路ベース14に設け、貫通
孔14C、14Dおよび位置決め孔14Aの内側で回路
ベース14にケース13を取り付ける構造とする。この
とき、貫通孔14C、14Dのボルトを緩めることな
く、ケース13をマニュアルシャフト11から抜き取
り、さらに、可動子12をマニュアルシャフト11から
抜き取って接点15、16の清掃や可動子12の交換を
実施できる。作業後は、マニュアルシャフト11に可動
子12を再挿入すれば、マニュアルシャフト11の二面
幅部によって可動子12が元通りに位置決めされ、イン
ヒビタスイッチ10の取り付け角度の調整は行う必要が
ない。
【0025】
【発明の効果】本発明の同軸型インヒビタスイッチおよ
び位置合わせ治具によれば、従来例ののような内部と連
通した調整用の孔を設ける必要が無いから、水の侵入の
恐れが無く、インヒビタスイッチの信頼性が向上する。
また、従来のような調整用の孔を塞ぐための小ネジが不
要となり、インヒビタスイッチの部品点数が削減され
る。さらに、従来のインヒビタスイッチでは、片手で取
り付け角度を調整して、もう一方の手でボルトを締め込
む必要があったが、本発明では両手でインヒビタスイッ
チの取り付けと調整を実施できるから作業性が向上す
る。さらに、オフセット型インヒビタスイッチの場合、
相手部品のマニュアルレバーにNレンジ位置調整用の孔
を設けていたが、本発明では、取り付け角度の調整の場
合にだけ位置合わせ治具を取り付ければよく、マニュア
ルレバーにNレンジ位置調整用の孔を設ける必要が無く
なった分、マニュアルレバー形状が簡略化されて製作コ
ストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の同軸型インヒビタスイッチの説明図で
ある。
【図2】取り付け角度の調整方法の説明図である。
【図3】従来の同軸型インヒビタスイッチの構造の説明
図である。
【図4】従来の取り付け角度の調整方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
11、31 マニュアルシャフト 12、32 可動子 13、33 ケース 14、34 回路ベース 15、16、35、36 接点 23 位置合わせ治具 37 小ネジ 11C 二面幅部 12R 保持部 12S ゴムシール 14A、32A 位置決め孔 23A 位置決めピン 23B 挿入孔 23C 対向面 33A 雌ネジ 14C、14D、33C、33D 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニュアルシャフトが貫通し、前記マニ
    ュアルシャフトによって同軸に回転を拘束された可動子
    と、 前記可動子を回動可能に保持し、前記マニュアルシャフ
    トを中心に全体を回転して自動変速機筐体に対する取り
    付け角度を調整可能なスイッチ筐体構造と、を有し、 前記マニュアルシャフトの特定の回転角度で電気的なス
    イッチ機能部分の可動子側接点がスイッチ筐体側接点に
    接触する同軸型インヒビタスイッチにおいて、 前記マニュアルシャフトに垂直な面に交差して前記電気
    的なスイッチ機能部分には連通しない位置決め孔を前記
    スイッチ筐体構造の外側に設け、 前記マニュアルシャフトに回転を拘束された位置合わせ
    治具が前記位置決め孔に拘束される位置まで前記スイッ
    チ筐体構造を回動させることにより、前記取り付け角度
    を調整可能としたことを特徴とする同軸型インヒビタス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 前記位置決め孔は、前記スイッチ筐体構
    造に前記マニュアルシャフトとほぼ平行に形成した丸孔
    であることを特徴とする請求項1記載の同軸型インヒビ
    タスイッチ。
  3. 【請求項3】 同軸型インヒビタスイッチを貫通させた
    マニュアルシャフトに挿入した状態で前記マニュアルシ
    ャフトに回転を拘束されるアーム部分と、 前記マニュアルシャフトを挿入した際の前記アーム部分
    の回動側に、前記マニュアルシャフトに垂直な面に交差
    して配置された挿入ピンと、を有し、 同軸型インヒビタスイッチのスイッチ筐体構造に形成さ
    れた位置決め孔に前記挿入ピンを挿入させることによ
    り、前記スイッチ筐体構造の取り付け角度を調整可能と
    したことを特徴とする位置合わせ治具。
JP23958094A 1994-09-07 1994-09-07 同軸型インヒビタスイッチおよび位置合わせ治具 Pending JPH0874978A (ja)

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