JPH0866392A - 診断支援システムおよび診断支援方法 - Google Patents

診断支援システムおよび診断支援方法

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JPH0866392A
JPH0866392A JP6206621A JP20662194A JPH0866392A JP H0866392 A JPH0866392 A JP H0866392A JP 6206621 A JP6206621 A JP 6206621A JP 20662194 A JP20662194 A JP 20662194A JP H0866392 A JPH0866392 A JP H0866392A
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Hisayasu Yumiza
久育 弓座
Akinami Ohashi
昭南 大橋
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】断層像から陰影を正しく抽出できるようにする
こと。 【構成】被検体の投影データ(DT1) を収集し該DT1 より
断層像を再構成して診断に供する画像診断装置よりDT1
を得てこれを再構成し断層像(P1)を得、P1から陰影を抽
出するシステムにおいて、P1の濃度データ値を値の低い
所望の第1閾値を以て切り出し注目画像(P2)として得る
第1処理機能、P2につきその形状等の特徴量から陰影か
否かを判定する第1判定機能、P1の濃度データ値を値の
高い所望の第2閾値を以て切り出し注目画像(P3)として
得る第2処理機能、このP3についてその形状等の特徴量
から陰影の候補となるか否かを判定する候補判定機能、
候補と判定された注目画像について所定の倍率の拡大断
層像を得、これを第1閾値を以て切り出し注目画像(P4)
として得る第2処理機能、該P4につきその形状等の特徴
量から陰影か否かを判定する第2判定機能とを有する処
理手段21を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断層像より陰影を抽出
する診断支援システムおよび診断支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線装置、X線CT装置、磁気共鳴装置
(MRI)、核医学診断装置等、被検体の像を得るため
の装置は種々あり、それぞれの特徴を活かした画像診断
に広く供されている。
【0003】特に、X線CT装置や磁気共鳴装置(MR
I)は、組成対応の鮮鋭な被検体断層像を得ることがで
きるので、診断に大きな威力を発揮している。ところ
で、この種の診断装置により得られる断層像から、腫瘍
の有無の検出等を行うための診断支援装置が、種々提案
されている。その1つに2次元の画像情報を用いて特定
の領域の円形度を求め、その領域が腫瘍であるか否かを
判断する方法がある。その手順は以下に述べる通りであ
る。
【0004】まず、2次元画像情報から腫瘍か否かを判
断すべき特定の領域(陰影)を抽出する。次に、抽出し
た領域の面積Sを求め、この抽出した領域の重心を求め
る。次に、抽出した領域と同一面積を有する円の半径r
(以下、抽出領域の等価半径と称する)を次式により求
める。
【0005】 r=(S/π)1/2 …(1) 続いて、抽出した領域の円形度を求める。円形度は前記
で求めた重心を中心としたやはり前記で求めた等価半径
rの円に含まれる抽出領域の面積の割合により、次式の
ように定義する。
【0006】 円形度=円に含まれる抽出領域の面積/S …(2) 結果として等価半径rと円形度とで決まる特徴空間にお
いて、抽出領域の等価半径rと円形度が一定の範囲内に
含まれているときは抽出領域が腫瘍であるとみなす。
【0007】このように1枚の画像のみならず、3次元
的に分布する多数枚の2次元画像情報に基づいてそれぞ
れの2次元画像内で領域を抽出し、抽出領域の等価半径
と円形度を求め、それによって各画像ごとに検出する。
【0008】ところで、この手法を適用するにあたって
は断層像から陰影を抽出する必要がある。そして、断層
像から陰影を抽出する方法は、例えば肺の陰影の場合を
例にとると従来、つぎのようにしている。X線CT装置
や磁気共鳴装置(MRI)からはデータ収集段階で、投
影データが得られる。この投影データを用いてつぎのよ
うにする。
【0009】(1) まず、第1の方法を説明する。 (a) 投影データから所定の再構成演算処理を行って断層
像を作成する。 (b) この作成された断層像から関心領域を抽出する。こ
の場合、再構成された断層像はその濃淡値がディジタル
値であるから、上記関心領域は適宜な閾値を以て切り分
けることにより、抽出することが多い。
【0010】(c) つぎに、抽出された領域について、そ
の形状などの特徴量から陰影か否かを判定する。 (2) 第2の方法を説明する。
【0011】(a) 投影データから所定の再構成演算処理
を行って断層像を作成する。 (b) この作成された断層像に、陰影を強調するフィルタ
を掛けて第1の断層像を作成する。
【0012】(c) 上記(a) で作成された断層像に、陰影
を減弱するフィルタを掛けて第2の断層像を作成する。 (e) 前記第1の断層像から第2の断層像を差分して、第
3の断層像を作成する。第1の断層像は陰影強調処理断
層像であり、第2の断層像は陰影減弱処理断層像である
から、両者の差分画像である第3の断層像はほぼ陰影を
主体にした断層像となる。
【0013】(f) 前記第3の断層像から関心領域を抽出
する。この場合、第3の断層像はその濃淡値がディジタ
ル値であるから、上記関心領域は適宜な閾値を以て切り
分けることにより、抽出することが多い。
【0014】(g) つぎに、抽出された領域について、そ
の領域の形状などの特徴量から陰影か否かを判定する。
このようにして、断層像から関心領域を抽出し、この抽
出した関心領域の形状から陰影か否かを調べる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、断層
像から陰影を抽出するにあたっては、断層像を適宜な閾
値を以て切り分けることで行う第1の方法と、断層像を
陰影強調処理したものと、陰影減弱処理したものとを用
意し、両者の差をとって第3の断層像を得、これを適宜
な閾値を以て切り取った注目画素領域像について陰影判
定する第2の方法がある。
【0016】しかしながら、第1の方法では、例えば図
2(a) に示すように、陰影が縦隔などに接している場
合、閾値の取り方で陰影と縦隔等がくっついてしまった
り、あるいは、陰影の径が小さくなり過ぎてしまったり
し、陰影を抽出するのが難しい。
【0017】それは、例えば、 (a) 閾値を高く設定すれば、図2(d) のように陰影部分
を確実に捕えて分離することができるようにはなるが、
反面、この場合は陰影の形状が小さくなる。そのため、
陰影が正しく抽出されないことも多い。
【0018】(b) これに対して、閾値を低く設定する
と、今度は図2(c) のように陰影と縦隔がくっついてし
まい、両者が合体した状態で抽出してしまうことにな
る。そのため、陰影と判定されなくなり、正しい陰影判
定ができなくなる可能性が残ると云う問題がある。
【0019】一方、上記第2の方法では、断層像は画素
単位にサンプリングされているため、断層像に対して陰
影抽出に適したフィルタをかけることが難しいと云った
問題がある。
【0020】そして、前記第1の方法、第2の方法にお
けるいずれの問題点とも、再構成した後の断層像に対し
て処理を行っているために生じる問題である。そこで、
この発明の目的とするところは、断層像から陰影を正し
く抽出できるようにした診断支援システムおよび診断支
援方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、被検体
の投影データを収集し、前記投影データより断層像を再
構成して診断に供する画像診断装置より、前記投影デー
タを得て、これを再構成し断層像を得ると共に、この断
層像から陰影を抽出する診断支援システムにおいて、第
1には、前記再構成して得た断層像の濃度データ値を、
濃度データ値の低い所望の第1の閾値を以て切り出し、
注目画像として得る第1の処理機能と、切り出した注目
画像についてその形状等の特徴量から陰影か否かを判定
する第1の判定機能と、前記断層像の濃度データ値を、
濃度データ値の高い所望の第2の閾値を以て切り出し、
注目画像として得る第2の処理機能と、この切り出した
注目画像についてその形状等の特徴量から陰影の候補と
なるか否かを判定する候補判定機能と、候補と判定され
た注目画像について、投影データからズーミングにより
再構成して所定の倍率の拡大断層像を得、これを第1の
閾値を以て切り出し、注目画像として得る第2の処理機
能と、この第2の処理機能により切り出した注目画像に
ついてその形状等の特徴量から陰影か否かを判定する第
2の判定機能とを有する処理手段を具備する。
【0022】また、第2には、前記断層像として、信号
を強調する第1の再構成関数を用いた再構成処理により
第1の断層像を得る第1の再構成機能と、信号を減弱す
る第2の再構成関数を用いた再構成処理により第2の断
層像を得る第2の再構成機能と、前記第1の断層像から
前記第2の断層像を差分した第3の断層像を作成し、こ
の第3の断層像の特徴量より陰影判定する判定機能とを
有する処理手段を具備する。
【0023】
【作用】第1の構成の場合、判定処理手段は被検体の投
影データより、画素を濃度値で表現した断層像を再構成
し、この断層像から比較的低い濃度値に定めた第1の閾
値で像を切り出し、この切り出した像についてその特徴
量から陰影判定する。また、陰影と判定されなかった像
のうち、陰影の疑いのあるものを逃さないようにするた
めに、前記断層像から第1の閾値より濃度値の高い第2
の閾値で像を切り出し、この切り出した像についてその
特徴量から陰影の候補の像を抽出し、この陰影の候補の
像各々に関して、拡大した断層像を形成し、この断層像
各々についてその特徴量から陰影判定する。
【0024】この結果、縦隔と陰影を分離できるととも
に、その大きさもズーミング後にフィルタをかけて低閾
値で検出することにより、一般的なサイズにすることが
できることから、その特徴量より正確に陰影判定できる
ようになり、従って、縦隔に近接した腫瘍等の陰影の抽
出に有効となる。
【0025】第2の構成の場合、処理手段は、断層像と
して、信号を強調する第1の再構成関数を用いて第1の
断層像を再構成し、次に信号を減弱する第2の再構成関
数を用いて第2の断層像を再構成し、前記第1の断層像
から前記第2の断層像を差分した第3の断層像を作成
し、この記第3の断層像を所望閾値で切り取ることによ
り得た像について、その像の持つ特徴量を以て判定する
ことにより陰影を抽出する。
【0026】本発明では、陰影強調断層像と陰影減弱断
層像を得るにあたり、陰影強調断層像は陰影強調機能を
持つ再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理す
ることで、また、陰影減弱断層像は陰影減弱機能を持つ
再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理するこ
とで得るようにしており、従来のように再構成された断
層像にフィルタをかける手法をとっていないから、支障
なく陰影強調断層像と陰影減弱断層像を得ることがで
き、これらの差分の像を所望閾値で切り取ることで、陰
影判定の対象を抽出し、これを円形度と半径という特徴
量を以て、陰影であるか否かを判定することができるよ
うになる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)実施例1は、断層像のデータを適宜な閾値
を以て切り分けることで関心領域の陰影部分の抽出を行
うようにした抽出方法(上記第1の方法)の問題点を解
決することを目的としている。
【0028】すなわち、被検体の投影データより、画素
を濃度値で表現した断層像を再構成し、この断層像から
比較的低い濃度値に定めた第1の閾値で像を切り出し
(画素を切り出し)、この切り出した像の特徴量から陰
影を判定し、また、第1の閾値より濃度値の高い第2の
閾値で像を切り出し、その特徴量から陰影の候補の像を
抽出し、次にこの陰影の候補の像各々に関して、拡大し
た断層像を形成し、この断層像は高周波成分を強調する
再構成関数を用いた処理による断層像再構成とすること
で、腫瘍と近傍の他の組織とを綺麗に分離し、これをそ
の特徴量から陰影判定して陰影であるものを知らせるよ
うにするもので、同じような濃度を有する他の組織の像
に近接する腫瘍であっても、精度良くこれを識別できる
ようにした陰影抽出機能の極めて良い支援装置を提供す
る。
【0029】本実施例は以下に示す手順により周辺の部
位に近接した陰影を抽出する。ここで本発明は、X線C
T装置、磁気共鳴装置(MRI)、核医学診断装置等の
画像診断装置に適用することができるが、ここではX線
CT装置で得られた投影データを用いて2つの陰影A、
Bを抽出する場合について説明する。他の画像診断装置
についても同様に行える。
【0030】本発明における実施例を述べるに当たって
まず、本発明の概要を説明する。本発明は、腫瘍等は、
悪化あるいは進行すると丸くなる(球になる)性質を利
用して陰影判定する。そのため2次元画像情報から2次
元の特定領域を抽出し、その領域の円形度を求め、それ
を特徴量の1つとして、その領域が陰影であるか否か、
すなわち、腫瘍であるのか否かを判定する。以下にその
手順を述べる。
【0031】なお、診断する関心領域は腫瘍には限定さ
れない。図面を参照して本発明の実施例を説明する。初
めに、例えばCT装置等を用いて被検体の断層面に対す
る投影データを得ているものとする。この投影データを
用いてつぎの処理を行う。
【0032】(1) 投影データから、断層像を再構成す
る。 これは投影データから、例えば画素サイズΔp1 =0.5m
m/画素で図1に示す如き第1の断層像P1を再構成する
処理である。
【0033】(2) 再構成された断層像から所望の関心
領域ROIの画像における所望の濃度レベルを越える画
像データを取り出す。 つまり、第1の断層像P1について、所望の関心領域R
OIを設定する。図1(図2(a) も同じ)に断層像P1
について任意に設定した関心領域ROI部分を拡大して
示す。この関心領域ROI部分は図1の断層像P1から
病巣の陰影(腫瘍)である可能性のある第1の注目部分
A、第2の注目部分Bを含む適宜範囲を設定することで
得たものである。そして、この関心領域ROI部分の画
像データについて、図2(b) に示す第1の閾値SHL1
でカットして、図2(c) に示す如き注目画素領域像を抽
出する。
【0034】なお、第2の閾値SHL2は、第1の閾値
SHL1でカットして得た注目画素領域像についての陰
影判定で、陰影でないと判定された場合に、陰影の疑い
のある画像部分のさらなる陰影判定を行うために用いる
閾値であり、第1の閾値SHL1でカットして得た像の
くっついている部分を分離することができるような閾値
レベルである。関心領域ROI部分の画像データについ
て、図2(b) に示す第2の閾値SHL2でカットして得
られる注目画素領域像は、図2(d) に示す如きとなる。
【0035】図2(b) は、図2(a) におけるPH1のラ
インにおける画像のプロフィールを示すと共に、スレシ
ュホ−ルドレベルの関係を示した図である。縦軸である
画像のプロフィールのレベルは画像データの濃度値に対
応し、横軸はPH1のライン上の位置を示している。閾
値SHL1を以て切り取ることで、図2(c) に示す如き
の像(注目画素領域像)が得られ、閾値SHL2を以て
切り取ることで、図2(d) に示す如き像(注目画素領域
像)が抽出できる。
【0036】(3) こうして得た注目画素領域像の形状
などの特徴量から第1の注目部分A、第2の注目部分B
が陰影であるかを判定するが、最初は第1の閾値SHL
1を以て切り取った図2(c) に示す如き注目画素領域像
について、陰影であるか否かの判定を行う。
【0037】一般的に腫瘍の陰影は、2次元像としてと
らえた画像の場合、円形(3次元的には球形)であり、
この円形という条件を利用して判別することができる。
そして、腫瘍の陰影であるか否かを自動判別するには、
腫瘍がある程度成長していないと難しいこともあり、ま
た、早期発見にはできるだけ病巣が小さい段階で判別で
きることが重要であるので、これらの条件を満たしたあ
る程度以上の大きさを持つ円形(3次元的には球形)で
あることを判別の条件にする(基礎判定条件)。
【0038】従って、例えば、形状が円形であること
と、その半径がいくつであるかで陰影判定する。陰影で
あるか否かの判定は具体的にはつぎのようにして行う。 [陰影判定処理] (a) 閾値を基準に断層像の画像データをカットすること
により、抽出された画像であって他の画像から独立して
いるひとまとまりの部分であれば、どの部分の注目画素
領域像についても同様の処理となるので、注目領域A該
当部分に着目して説明する。この場合、はじめに抽出さ
れた図2(c) の注目画素領域像における注目領域A該当
部分の面積を求める。
【0039】この場合は対象は第1の閾値SHL1にて
切り出した像であり、SHL1は臨床的にみて上記基礎
判定条件を満たすように設定されたレベルである。そし
て、この像の注目領域A該当部分の面積、注目領域B該
当部分の面積…を順に求めてゆく。
【0040】この条件での上記求める面積をS1 とす
る。但し、面積S1 はその注目領域該当部分に含まれる
画素数である。従って、注目領域A該当部分の処理を実
施する場合、面積S1 は注目領域A該当部分に含まれる
画素数となる。
【0041】(b) つぎに注目領域該当部分の重心を求め
る。今、注目領域A該当部分の処理を行っているわけで
あるから、注目領域A該当部分の重心(X0 ,Y0 )を
求めることになる。ここで注目領域A該当部分内の画素
の座標をそれぞれ (x1 ,y1 ),(x2 ,y2 ),…,(xj ,yj
),…,(xP ,yP ) とおくと、注目領域A該当部分の重心(X0 ,Y0 )は
下式で求めることができる。但し、Pは注目領域Aに含
まれる画素数である。
【0042】 (c) つぎに面積がS1 である円の半径rを求める。
【0043】 r=(S1 /π)1/2 …(4) (d) つぎに注目領域A該当部分のうち、上記重心(X0
,Y0 )を中心とした半径rの円に含まれる部分の面
積S2 を求める。
【0044】(e) ここで半径rの円の面積S1 と、前記
注目領域A該当部分のうち、重心(X0 ,Y0 )を中心
とした半径rの前記円内に含まれる部分の面積S2 との
面積の比を、円形度と定義すると、円形度は 円形度 = S2 /S1 で求まる。
【0045】そして、前記領域A該当部分についてその
円形度を求める。 (f) 求めた円形度からその注目画素領域像は陰影である
か否かを判定する。ここで、“半径r”及び“円形度”
及び“陰影である/ない”の関係を図示すると、例えば
図3に示す特徴空間になる。図3において、横軸は半
径、縦軸は円形度である。斜線の部分であるA1は“陰
影である”と判定する領域を、また、それ以外の領域で
あるA2は“陰影でない”と判定する領域であることを
示す。図3の特徴空間において、“陰影である”と判定
する領域A1と、“陰影でない”と判定する領域A2の
境界線に相当するラインが、例えば閉曲線Lであるとす
る。
【0046】(h) 従って、閉曲線Lが求まれば、以降は
これを利用して陰影であるか否かを自動的に判別するこ
とができる。すなわち、陰影判別したい画像において、
注目領域の画像の占める半径rと円形度を求め、半径r
と円形度で定まる図3上の位置が閉曲線L内に入ってい
れば(領域A1内に入っていれば)、“陰影である”と
判定し、閉曲線L外であれば(領域A1内から外れてい
れば)、“陰影でない”と判定することができる。
【0047】同様にして、注目領域B該当部分について
円形度と半径を求め、これが閉曲線L内に入っているか
否かにより、その注目領域Bが腫瘍の疑いの強いもの、
すなわち、陰影であるか否かを判定する。
【0048】(4) つぎに陰影候補の抽出を行う。すな
わち、注目領域B該当部分は第1の閾値SHL1でカッ
トしたものである場合、図2(c) のように円形の陰影と
弓型状の縦隔がくっついて一体となってしまっており、
従って、形状は明らかに円形ではないので、図3に示す
閉曲線L外である。よって、この場合、陰影と判定され
ない。
【0049】(5) そこで、関心領域ROI部分の画像
データについて、第1の閾値SHL1より値の大きい第
2の閾値SHL2でカットする。関心領域ROI部分の
画像データについて、レベルを上げた図2(b) に示す第
2の閾値SHL2でカットすると、図2(d) に示す如き
注目画素領域像が抽出できる。
【0050】つまり、3次元的には球形の腫瘍は、その
中心部に向かうほど濃度値が高いから、SHL2を高く
して切り出す画像データの濃度値を高くすることで、濃
度の薄い周辺部は除外されることから、縦隔に近接する
腫瘍は中心部のみが切り出され、縦隔と距離をおくかた
ちとなる結果、注目領域A該当部分、注目領域B該当部
分、縦隔の像領域C該当部分の3つに分離されて抽出で
きるようになる。
【0051】(6) 前記関心領域ROIのうち注目領域
A該当部分は、上記(3) で“陰影である”との判定済み
であるので除外する。除外の方法は、例えばこの判定済
みとなった注目領域A該当部分の位置を記憶しておくこ
とにより、行うことができる。
【0052】注目領域B該当部分と、領域C該当部分は
陰影の判定対象候補として残す。 (7) 前記と同様に注目領域B該当部分と領域C該当部
分の半径と円形度をそれぞれ求める。
【0053】(8) そして前記と同様にして特徴空間で
陰影の候補か否かを判定する。この場合は、図3に示す
ように、閉曲線Lより広い範囲である閉曲線LLを用い
る。
【0054】(9) 領域C該当部分は弓形状であり、円
形度が低いので閉曲線LLの外にくる。それゆえ、除外
する。 (10) 注目領域B該当部分は、第1の閾値SHL1より
レベルを高く設定した第2の閾値SHL2で切り取った
ものであるから、より濃度値の高い部分の画像であり、
半径が小さくなる。そのため、円形度は満たすが、半径
は不足する。
【0055】そのため、閉曲線Lの近くにあるものの、
閉曲線Lの外になる。しかし、このような条件を考慮し
て閉曲線LLを適宜に設定し、これを陰影候補判定用に
利用する。閉曲線Lより広い範囲であるこの閉曲線LL
を基準に考えた場合、注目領域B該当部分の半径と円形
度は、図3上で閉曲線LLの内側に来るので、陰影の候
補として残す。
【0056】(11) 投影データから、例えば図1に示す
関心領域ROI内の注目領域B該当部分を含む当該注目
領域Bのサイズの2倍程度の領域を、10倍程度に拡大
して再構成する。
【0057】すなわち、前回の再構成断層像では1画素
あたりのサイズをΔp1 =0.5mm/画素としたのを、その
10分の1程度の小さい画素サイズ(Δp2 =0.05mm/
画素)として再構成するとズーミングした再構成断層像
が得られ、第2の閾値SHL2で切り取ったことにより
細った注目領域Bの画像を図4(a) のように太らせるこ
とができることになる。このズーミングは、臨床的にみ
て第1の閾値SHL1で切り取った像と、第2の閾値S
HL2で切り取った像の細り具合の関係から、第2の閾
値SHL2で切り取った像を、ほぼ第1の閾値SHL1
で切り取ったときの像の大きさに戻せるような関係に定
める。
【0058】このズーミングにより注目領域Bの画像は
円形度および半径が閉曲線Lの内側に入る程度のものに
戻されることになる。なお、ズーミングした再構成断層
像を得る場合、注目領域B該当部分を領域Cと分離し易
くするために、再構成関数としては陰影を強調するよう
な特性を持つ関数を用いるようにする。このような関数
は高い周波数成分について強調するような種類のもので
ある。
【0059】この処理を行うと画像にノイズが多くなる
が、断層像にミディアンフィルタなどのフィルタをかけ
る処理をすることにより、ノイズを減らすようにするこ
ともできる。
【0060】(12) ズーミングにより注目領域B該当部
分が、閉曲線Lの内側に入る程度の大きさのものに戻さ
れた図4(a) に示す断層像から、図4(b) に示す第1の
閾値SHL1でカットして、図4(c) に示す注目画素領
域像を抽出する。第1の閾値SHL1でカットするの
は、注目領域Aの場合の判定基準をできるだけそのまま
利用できるようにするためである。
【0061】(13) 前記注目画素領域像のうち注目領域
B該当部分を、注目領域A該当部分と同様の方法により
陰影であるか否かを判定する。但し、当然のことながら
画素サイズが異なるので、図3の特徴空間の判定範囲は
少し異なってくる。
【0062】以上説明したように、本実施例によれば、
注目画素領域を切り取る閾値をレベルを変えて2種用
い、最初の閾値で注目画素領域を切り取った注目画素領
域像についてその特徴量から陰影判定し、注目画素領域
像について陰影と判定されないものが残っていれば、そ
の注目画素領域の画像をズーミング(拡大像)した断層
像を再構成し、この断層像を上記第1の閾値で切り取
り、注目画素領域像を得、この注目画素領域像について
その特徴量から陰影判定をするようにしたので、従来閾
値の取りかたにより、分離できなかったり、分離しても
その特徴量が標準的な特徴量から掛け離れてしまうた
め、陰影であることを見逃してしまうことが多く、正確
な陰影判定は非常に難しかったのを、本発明では解消で
きるようになる。特に、縦隔と陰影を分離できるととも
に、その大きさもズーミングによって一般的なサイズに
することができることから、その特徴量より正確に陰影
判定できるようになり、従って、縦隔に近接した腫瘍等
の陰影の抽出に有効となる。
【0063】このような処理を行うシステムの構成例を
つぎに示す。図5は、本発明の一実施例に係る診断支援
システムの構成を示すブロック図である。
【0064】1はX線CT装置であり、寝台上に載置さ
れた被検体に扇状のX線ビームを曝射するX線発生部
と、円弧状に配列された検出器アレイからなり被検体を
透過したX線を検出するX線検出部とを有する。X線検
出部は、X線透過率を示す投影データを収集する。デー
タ取得については、360°以上の角度の投影データを
連続して収集することができるように構成されている。
【0065】X線CT装置1は再構成装置を内蔵してお
り、収集した投影データにコンボリューション、バック
プロジェクションの処理を行い、画像を再構成する。2
は本発明の診断支援システムであり、CPU 21、操
作部22、メモリ23、表示装置24、記憶装置25を
有している。
【0066】操作部22は、CPU 21へ種々の指令
を与える。CPU 21は、システムバスを介してメモ
リ23、表示装置24、記憶装置25に接続されてお
り、これらの制御や陰影抽出処理を行う。表示装置24
は、再構成した画像や抽出した画像等の表示をしたり、
各種データの表示等をする働きを有する。記憶装置25
は、投影データや再構成した画像を記憶するものであ
る。また、メモリ23はCPU 21の処理プログラム
やデータの保持、ワーキングエリア等に使用される。
【0067】このように構成された実施例の動作をつぎ
に説明する。X線CT装置1は、X線発生部より寝台上
に載置された被検体に対して扇状のX線ビームを曝射
し、このX線発生部に被検体を介して対向配置されたX
線検出部により透過X線量を検出する。X線発生部を被
検体断面に対して360°に亙り、回転移動させながら
X線検出部により透過X線量を検出することで、X線透
過率を示す投影データを収集できる。
【0068】X線CT装置1では再構成装置により、こ
の収集した投影データから、断層像を再構成する。そし
て、X線CT装置1の表示装置に再構成画像(断層像)
を表示して診断に供する。
【0069】一方、本発明の診断支援システム2では、
X線CT装置1の収集した投影データを取り込むことが
でき、これを利用して陰影の抽出を行うことができる。
すなわち、オンラインで、あるいはフロッピディスク、
メモリカードなどのような可搬可能な記憶媒体を介して
投影データを受けてCPU 21はこれを記憶装置25
に記憶させる。
【0070】そして、オペレータが操作部22を操作し
て陰影の抽出を指令すると、CPU21はこれを受けて
陰影抽出の処理に入る。 [処理 (1)] CPU 21は、まず、投影データか
ら、断層像を再構成する。
【0071】これは投影データから、例えば画素サイズ
Δp1 =0.5mm/画素で図1に示す如き第1の断層像P1
を再構成する処理である。 [処理 (2)] CPU 21は、再構成された断層像か
ら所望の関心領域ROIの画像における所望の濃度レベ
ルを越える画像データを取り出す。
【0072】つまり、第1の断層像P1について、所望
の関心領域ROIを設定する。図1(図2(a) も同じ)
に、断層像P1について任意に設定した関心領域ROI
部分を拡大図を示す。この関心領域ROI部分は図1の
断層像P1から病巣の陰影(腫瘍)である可能性のある
第1の注目部分A、第2の注目部分Bを含む適宜範囲を
設定することで得たものである。そして、この関心領域
ROI部分の画像データについて、図2(b) に示す第1
の閾値SHL1でカットして、図2(c) に示す如き注目
画素領域像を抽出する。第1の閾値SHL1は予めセッ
トしておくか、操作部22を操作してオペレータが適宜
に設定して与える。
【0073】なお、第2の閾値SHL2は、第1の閾値
SHL1でカットして得た注目画素領域像についての陰
影判定で、陰影でないと判定された場合に、陰影の疑い
のある画像部分のさらなる陰影判定を行うために用いる
閾値であり、第1の閾値SHL1でカットして得た像の
くっついている部分を分離することができるような閾値
レベルである。関心領域ROI部分の画像データについ
て、図2(b) に示す第2の閾値SHL2でカットして得
られる注目画素領域像は、図2(d) に示す如きとなる。
【0074】図2(b) は、図2(a) におけるPH1のラ
インにおける画像のプロフィールを示すと共に、スレシ
ュホ−ルドレベルの関係を示した図である。縦軸である
画像のプロフィールのレベルは画像データの濃度値に対
応し、横軸はPH1のライン上の位置を示している。閾
値SHL1を以て切り取ることで、図2(c) に示す如き
の像(注目画素領域像)が得られ、閾値SHL2を以て
切り取ることで、図2(d) に示す如き像(注目画素領域
像)が抽出できる。
【0075】[処理 (3)] こうして得た注目画素領域
像の形状などの特徴量からCPU21は、第1の注目部
分A、第2の注目部分Bが陰影であるかを判定するが、
最初は第1の閾値SHL1を以て切り取った図2(c) に
示す如き注目画素領域像について、陰影であるか否かの
判定を行う。
【0076】一般的に腫瘍の陰影は、2次元像としてと
らえた画像の場合、円形(3次元的には球形)であり、
この円形という条件を利用して判別することができる。
そして、腫瘍の陰影であるか否かを自動判別するには、
腫瘍がある程度成長していないと難しいこともあり、ま
た、早期発見にはできるだけ病巣が小さい段階で判別で
きることが重要であるので、これらの条件を満たしたあ
る程度以上の大きさを持つ円形(3次元的には球形)で
あることを判別の条件にする(基礎判定条件)。
【0077】従って、例えば、形状が円形であること
と、その半径がいくつであるかで陰影判定する。CPU
21は陰影であるか否かの判定をつぎのようにして行
う。 [陰影判定処理 (a)] 閾値を基準に断層像の画像デー
タをカットすることにより、抽出された画像であって他
の画像から独立しているひとまとまりの部分であれば、
どの部分の注目画素領域像についても同様の処理となる
ので、注目領域A該当部分に着目して説明する。この場
合、はじめに抽出された図2(c) の注目画素領域像にお
ける注目領域A該当部分の面積を求める。
【0078】この場合は対象は第1の閾値SHL1にて
切り出した像であり、SHL1は臨床的にみて上記基礎
判定条件を満たすように設定されたレベルである。そし
て、この像の注目領域A該当部分の面積、注目領域B該
当部分の面積…を順に求めてゆく。
【0079】この条件での上記求める面積をS1 とす
る。但し、面積S1 はその注目領域該当部分に含まれる
画素数である。従って、注目領域A該当部分の処理を実
施する場合、面積S1 は注目領域A該当部分に含まれる
画素数となる。
【0080】[陰影判定処理 (b)] CPU 21は、
つぎに注目領域該当部分の重心を求める処理を行う。
今、注目領域A該当部分の処理を行っているわけである
から、注目領域A該当部分の重心(X0 ,Y0 )を求め
ることになる。ここで注目領域A該当部分内の画素の座
標を (x1 ,y1 ),(x2 ,y2 ),…,(xj ,yj
),…,(xP ,yP ) とおくと、注目領域A該当部分の重心(X0 ,Y0 )は
上記(3)式で求めることができる。
【0081】[陰影判定処理 (c)] CPU 21はつ
ぎに面積がS1 である円の半径rを上記(4)式により
求める。 [陰影判定処理 (d)] CPU 21はつぎに注目領域
A該当部分のうち、上記重心(X0 ,Y0 )を中心とし
た半径rの円に含まれる部分の面積S2 を求める。
【0082】ここで半径rの円の面積S1 と、前記注目
領域A該当部分のうち、重心(X0,Y0 )を中心とし
た半径rの前記円内に含まれる部分の面積S2 との面積
の比を、円形度と定義すると、円形度はS2 /S1 で
求まる。
【0083】そして、前記領域A該当部分についてその
円形度を求める。 [陰影判定処理 (e)] つぎにCPU 21は、求めた
円形度からその注目画素領域像は陰影であるか否かを判
定する。
【0084】ここで、“半径r”及び“円形度”及び
“陰影である/ない”の関係を図示すると、例えば図3
に示す特徴空間になる。図3において、横軸は半径、縦
軸は円形度であり、斜線の部分であるA1は“陰影であ
る”と判定する領域を、また、それ以外の領域であるA
2は“陰影でない”と判定する領域であることを示して
いる。図3の特徴空間において、“陰影である”と判定
する領域A1と、“陰影でない”と判定する領域A2の
境界線に相当するラインが、例えば閉曲線Lであるとす
る。
【0085】従って、閉曲線Lが求まれば、以降はこれ
を利用して陰影であるか否かを自動的に判別することが
できる。すなわち、陰影判別したい画像において、注目
領域の画像の占める半径rと円形度を求め、半径rと円
形度で定まる図3上の位置が閉曲線L内に入っていれば
(領域A1内に入っていれば)、“陰影である”と判定
し、閉曲線L外であれば(領域A1内から外れていれ
ば)、“陰影でない”と判定することができる。
【0086】同様にして、注目領域B該当部分について
円形度と半径を求め、これが閉曲線L内に入っているか
否かにより、その注目領域Bが腫瘍の疑いの強いもの、
すなわち、陰影であるか否かを判定する。
【0087】[処理 (4)] こうして第1回目の陰影判
定を終えると、つぎにCPU 21は、第2回目の陰影
判定を行うべく、下準備として陰影の判定対象候補の抽
出処理を行う。
【0088】注目領域B該当部分は第1の閾値SHL1
でカットしたものである場合、図2(c) のように円形の
陰影と弓型状の縦隔がくっついて一体となってしまって
おり、従って、形状は明らかに円形ではないので、図3
に示す閉曲線L外である。よって、この場合、陰影と判
定されない。
【0089】そこで、関心領域ROI部分の画像データ
について、第1の閾値SHL1より値の大きい第2の閾
値SHL2でカットする。第2の閾値SHL2は予めセ
ットしておいても良いし、また、操作部22によりオペ
レータが適宜に設定操作して与えるようにしても良い。
【0090】関心領域ROI部分の画像データについ
て、レベルを上げた図2(b) に示す第2の閾値SHL2
でカットすると、図2(d) に示す如き注目画素領域像が
抽出できる。
【0091】つまり、3次元的には球形の腫瘍は、その
中心部に向かうほど濃度値が高いから、SHL2を高く
して切り出す画像データの濃度値を高くすることで、濃
度の薄い周辺部は除外されることから、縦隔に近接する
腫瘍は中心部のみが切り出され、縦隔と距離をおくかた
ちとなる結果、注目領域A該当部分、注目領域B該当部
分、縦隔の像領域C該当部分の3つに分離されて抽出で
きるようになる。
【0092】[処理 (5)] 陰影の判定対象候補の分離
処理を終えると、つぎにCPU21は、陰影と判定済み
の領域については、無駄な処理を行わないで済むよう
に、除外処理を行う。
【0093】すなわち、前記関心領域ROIのうち注目
領域A該当部分は、上記処理(3) での処理において“陰
影である”との判定済みであるので除外する。除外の方
法は、例えばこの判定済みとなった注目領域A該当部分
の位置をメモリ23に記憶しておくことにより可能であ
る。
【0094】CPU 21はこのようにして処理済みの
ものを除外し、注目領域B該当部分と、領域C該当部分
は陰影の判定対象候補として残す。 [処理 (6)] つぎにCPU 21は、前記と同様に注
目領域B該当部分と領域C該当部分の半径と円形度をそ
れぞれ求める。
【0095】[処理 (7)] そして求めたならば、前記
と同様にして特徴空間で陰影の候補か否かを判定する。
この場合は、図3に示すように、閉曲線Lより広い範囲
である閉曲線LLを用いる。領域C該当部分は弓形状で
あり、円形度が低いので閉曲線LLの外にくる。それゆ
え、除外する。
【0096】一方、注目領域B該当部分は、第1の閾値
SHL1よりレベルを高く設定した第2の閾値SHL2
で切り取ったものであるから、より濃度値の高い部分の
画像であり、半径が小さくなる。そのため、円形度は満
たすが、半径は不足する。
【0097】そのため、閉曲線Lの近くにあるものの、
閉曲線Lの外になる。しかし、このような条件を考慮し
て閉曲線LLを適宜に設定し、これを陰影候補判定用に
利用する。閉曲線Lより広い範囲であるこの閉曲線LL
を基準に考えた場合、注目領域B該当部分の半径と円形
度は、図3上で閉曲線LLの内側に来るので、陰影の判
定対象候補として残す。
【0098】[処理 (8)] つぎにCPU 21は、投
影データから、例えば図1(b) に示す関心領域ROI内
の注目領域B該当部分を含む当該注目領域Bのサイズの
2倍程度の領域を、10倍程度に拡大して再構成する。
【0099】すなわち、前回の再構成断層像P1では1
画素あたりのサイズをΔp1 =0.5mm/画素としたのを、
その10分の1程度の小さい画素サイズ(Δp2 =0.05
mm/画素)として再構成するとズーミングした再構成断
層像P2が得られ、第2の閾値SHL2で切り取ったこ
とにより細った注目領域Bの画像を図4(a) のように太
らせることができることになる。このズーミングは、臨
床的にみて第1の閾値SHL1で切り取った像と、第2
の閾値SHL2で切り取った像の細り具合の関係から、
第2の閾値SHL2で切り取った像を、ほぼ第1の閾値
SHL1で切り取ったときの像の大きさに戻せるような
関係に定める。
【0100】このズーミングにより注目領域Bの画像は
円形度および半径が閉曲線Lの内側に入る程度のものに
戻されることになる。なお、ズーミングした再構成断層
像P2を得る場合、注目領域B該当部分を領域Cと分離
し易くするために、再構成関数としては陰影を強調する
ような特性を持つ関数を用いるようにする。このような
関数は高い周波数成分について強調するような種類のも
のである。
【0101】この処理を行うと画像にノイズが多くなる
が、断層像にミディアンフィルタなどのフィルタをかけ
る処理をすることにより、ノイズを減らすようにするこ
ともできる。
【0102】[処理 (9)] つぎにCPU 21は、ズ
ーミングにより注目領域B該当部分が、閉曲線Lの内側
に入る程度の大きさのものに戻された図4(a) に示す断
層像から、図4(b) に示す第1の閾値SHL1でカット
して、図4(c) に示す注目画素領域像を抽出する。第1
の閾値SHL1でカットするのは、注目領域Aの場合の
判定基準をできるだけそのまま利用できるようにするた
めである。
【0103】[処理 (10) ] つぎにCPU 21は、
前記注目画素領域像のうち注目領域B該当部分を、注目
領域A該当部分と同様の方法により陰影であるか否かを
判定する。 但し、当然のことながら画素サイズが異な
るので、図3の特徴空間の判定範囲は少し異なってく
る。
【0104】[処理 (11) ] つぎにCPU 21は判
定結果を表示装置24に表示する。判定結果の表示は、
陰影と判断した領域を色を変えて表示するか、枠で囲ん
で表示したり、マーカで明示するか、文字で指示すると
云ったことが考えられるが、要は陰影とそうでない部分
とがわかるようにすれば良いので、これに限定されな
い。
【0105】以上説明したように、本実施例によれば、
注目画素領域を切り取る閾値をレベルを変えて2種用
い、最初の閾値で注目画素領域を切り取った注目画素領
域像についてその特徴量から陰影判定し、注目画素領域
像について陰影と判定されないものが残っていれば、そ
の注目画素領域の画像をズーミング(拡大像)した断層
像を再構成し、この断層像を上記第1の閾値で切り取
り、注目画素領域像を得、この注目画素領域像について
その特徴量から陰影判定をするようにしたので、従来閾
値の取りかたにより、分離できなかったり、分離しても
その特徴量が標準的な特徴量から掛け離れてしまうた
め、陰影であることを見逃してしまうことが多く、正確
な陰影判定は非常に難しかったのを、本発明では解消で
きるようになる。特に、縦隔と陰影を分離できるととも
に、その大きさもズーミングによって一般的なサイズに
することができることから、その特徴量より正確に陰影
判定できるようになり、従って、縦隔に近接した腫瘍等
の陰影の抽出に有効となる。
【0106】なお、本支援システムの機能を画像診断装
置内に組み込んで診断支援を行う構成とすることも可能
である。 (実施例2)実施例2は、投影データから再構成により
断層像を得、この断層像について陰影強調処理したもの
と、陰影減弱処理したものとを用意し、両者の差をとっ
て第3の断層像を得、これを適宜な閾値を以て切り取っ
た注目画素領域像について陰影判定する第2の方法の問
題点を解決することを目的としている。
【0107】この第2の方法の問題点は、元になる断層
像が画素単位にサンプリングされているため、断層像に
対して陰影抽出に適したフィルタをかけることが難しか
ったと云う点である。
【0108】本実施例は投影データから断層像を再構成
する際に、陰影強調する再構成関数を用いて陰影強調さ
れた断層像を得、また、陰影減弱処理する再構成関数を
用いて陰影減弱された断層像を得、これらの差分を取っ
て第3の断層像を得ることで、フィルタリングの問題を
解消している。
【0109】以下本発明による投影データに陰影抽出に
適したフィルタをかける方法の手順を説明する。ここで
本発明は実施例1と同様に、X線CT装置、磁気共鳴装
置(MRI)、核医学診断装置に適用することができる
が、ここではX線CT装置を用いて陰影Aを抽出する場
合について説明する。他の装置についても同様に行え
る。
【0110】(1) 投影データに対して、陰影を強調す
る第1の再構成関数を用いて演算処理することにより、
図6(a) に示す第1の断層像を再構成する。つまり、陰
影を強調する第1の再構成関数を用いて投影データを再
構成演算処理し、図6(a)に示す如き第1の断層像を再
構成する。
【0111】(2) 次に、投影データに対して陰影を減
弱する第2の再構成関数を用いて演算処理することによ
り、図6(c) に示す第2の断層像を再構成する。つま
り、陰影を減弱する第2の再構成関数を用いて投影デー
タを再構成演算処理し、図6(c) に示す如き第2の断層
像を再構成する。
【0112】(3) こうして得た前記第1の断層像(陰
影強調断層像)から前記第2の断層像(陰影減弱断層
像)を差分し、両者の差分による像である図6(e) に示
す如き第3の断層像を作成する。
【0113】(4) 図6(f) に示す閾値SHLで、前記
第3の断層像をカットして、図6(g) に示す注目画素領
域像を抽出する。この図の例の場合、上記(2) と(3) の
処理を施すことによって陰影抽出に適したフィルタをか
けることができ、この結果、陰影と考えられる領域A該
当部分と、縦隔Cとが分離されることになる。
【0114】(5) 領域A該当部分と、縦隔Cとが分離
されている前記注目画素領域像について、実施例1と同
様にしてこれらが陰影かどうかを判定する。 (6) 結果として領域A該当部分だけが円形に近いので
陰影として判定される。
【0115】本発明では、陰影強調断層像と陰影減弱断
層像を得るにあたり、陰影強調断層像は陰影強調機能を
持つ再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理す
ることで、また、陰影減弱断層像は陰影減弱機能を持つ
再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理するこ
とで得るようにしており、従来のように再構成された断
層像にフィルタをかける手法をとっていないから、支障
なく陰影強調断層像と陰影減弱断層像を得ることがで
き、これらの差分の像を閾値SHLで切り取ることで、
陰影判定の対象を抽出し、これを円形度と半径という特
徴量を以て、陰影であるか否かを判定することができる
ようになる。
【0116】図7は、本発明の実施例2における診断支
援システムの構成例を示すブロック図である。1はX線
CT装置であり、実施例1で説明したと同様のものであ
る。X線CT装置1は再構成装置を内蔵しており、収集
した投影データにコンボリューション、バックプロジェ
クションの処理を行い、画像を再構成する。
【0117】2Aは本発明の診断支援システムであり、
CPU 21A、操作部22、メモリ23、表示装置2
4、記憶装置25を有している。操作部22は、CPU
21へ種々の指令を与える。CPU 21は、システ
ムバスを介してメモリ23、表示装置24、記憶装置2
5に接続されており、これらの制御や陰影抽出処理を行
う。表示装置24は、再構成した画像や抽出した画像等
の表示をしたり、各種データの表示等をする働きを有す
る。記憶装置25は、投影データや再構成した画像を記
憶するものである。また、メモリ23はCPU 21A
の処理プログラムやデータの保持、ワーキングエリア等
に使用される。
【0118】このように構成された実施例の動作をつぎ
に説明する。X線CT装置1は、X線発生部より寝台上
に載置された被検体に対して扇状のX線ビームを曝射
し、このX線発生部に被検体を介して対向配置されたX
線検出部により透過X線量を検出する。X線発生部を被
検体断面に対して360°に亙り、回転移動させながら
X線検出部により透過X線量を検出することで、X線透
過率を示す投影データを収集できる。
【0119】X線CT装置1では再構成装置により、こ
の収集した投影データから、断層像を再構成する。そし
て、X線CT装置1の表示装置に再構成画像(断層像)
を表示して診断に供する。
【0120】一方、本発明の診断支援システム2Aで
は、X線CT装置1の収集した投影データを取り込むこ
とができ、これを利用して陰影の抽出を行うことができ
る。すなわち、オンラインで、あるいはフロッピディス
ク、メモリカードなどの可搬可能な記憶媒体を介して投
影データを受けてCPU 21Aはこれを記憶装置25
に記憶させる。
【0121】そして、オペレータが操作部22を操作し
て陰影の抽出を指令すると、CPU21はこれを受けて
陰影抽出の処理に入る。 [処理 (1)] CPU 21Aは、投影データに対し
て、陰影を強調する第1の再構成関数を用いて演算処理
することにより、図6(a) に示す第1の断層像を再構成
する。つまり、陰影を強調する第1の再構成関数を用い
て投影データを再構成演算処理し、図6(a) に示す如き
第1の断層像を再構成する。
【0122】[処理 (2)] CPU 21Aは、次に、
投影データに対して陰影を減弱する第2の再構成関数を
用いて演算処理することにより、図6(c) に示す第2の
断層像を再構成する。つまり、陰影を減弱する第2の再
構成関数を用いて投影データを再構成演算処理し、図6
(c) に示す如き第2の断層像を再構成する。
【0123】[処理 (3)] CPU 21Aは、このよ
うにして得た前記第1の断層像(陰影強調断層像)から
前記第2の断層像(陰影減弱断層像)を差分演算処理
し、両者の差分による像である図6(e) に示す如き第3
の断層像を作成する。
【0124】[処理 (4)] CPU 21Aは、図6
(f) に示す閾値SHLで、前記第3の断層像をカットし
て、図6(g) に示す注目画素領域像を抽出する。この図
の例の場合、陰影と考えられる領域A該当部分と、縦隔
Cとが分離されている。
【0125】[処理 (5)] CPU 21Aは、領域A
該当部分と、縦隔Cとが分離されている前記注目画素領
域像について、実施例1と同様にしてこれらが陰影かど
うかを判定する。結果として領域A該当部分だけが円形
に近いので陰影として判定される。
【0126】[処理 (6)] つぎにCPU 21Aは判
定結果を表示装置24に表示する。判定結果の表示は、
陰影と判断した領域を色を変えて表示するか、枠で囲ん
で表示したり、マーカで明示するか、文字で指示すると
云ったことが考えられるが、要は陰影とそうでない部分
とがわかるようにすれば良いので、これに限定されな
い。
【0127】本発明では、陰影強調断層像と陰影減弱断
層像を得るにあたり、陰影強調断層像は陰影強調機能を
持つ再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理す
ることで、また、陰影減弱断層像は陰影減弱機能を持つ
再構成関数を用いて投影データを再構成演算処理するこ
とで得るようにしており、従来のように再構成された断
層像にフィルタをかける手法をとっていないから、支障
なく陰影強調断層像と陰影減弱断層像を得ることがで
き、これらの差分の像を閾値SHLで切り取ることで、
陰影判定の対象を抽出し、これを円形度と半径という特
徴量を以て、陰影であるか否かを判定することができる
ようになる。そして、本実施例は、投影データから陰影
抽出に適した断層像を再構成するので、再構成後の断層
像にフィルタをかけるよりも、より陰影抽出に適した断
層像を得ることができる。
【0128】なお、この実施例においては、第1の再構
成関数と第2の再構成関数を差分して、第3の再構成関
数を作成し、前記第3の再構成関数を用いて断層像を再
構成することにより、前記第3の断層像を直接求めるよ
うにすることもでき、この場合も上記実施例2の作用と
基本的には同じとなり、上記実施例2の効果と同様の効
果が得られる。
【0129】
【発明の効果】本発明は、投影データから陰影抽出に適
した断層像を再構成することができるようになることに
より、より精度よく陰影の抽出を行うことができ、信頼
性の高い診断支援を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例1における断層像と関心領域の関係を説
明する図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例1における断層像から陰影を抽出する過
程を説明する図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に用いる陰影判定のための特徴空間の例を示す
図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例1におけるズーミングによる陰影判定の
説明をするための図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例1を実現するシステム構成例を示すブロ
ック図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例2における処理過程を説明するための
図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の実施例2を実現するシステム構成例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】 1…X線CT装置 2,2A…診断支援システム 21,21A…CPU 22…操作部 23…メモリ 24…表示装置 25…記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 7/00 G06F 15/62 390 B 9061−5H 15/70 320

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の投影データを収集し、前記投影
    データより断層像を再構成して診断に供する画像診断装
    置より、前記投影データを得て、これを再構成し断層像
    を得ると共に、この断層像から陰影を抽出する診断支援
    システムにおいて、 前記再構成して得た断層像の濃度データ値を、濃度デー
    タ値の低い所望の第1の閾値を以て切り出し、注目画像
    として得る第1の処理機能と、切り出した注目画像につ
    いてその形状等の特徴量から陰影か否かを判定する第1
    の判定機能と、前記断層像の濃度データ値を、濃度デー
    タ値の高い所望の第2の閾値を以て切り出し、注目画像
    として得る第2の処理機能と、この切り出した注目画像
    についてその形状等の特徴量から陰影の候補となるか否
    かを判定する候補判定機能と、候補と判定された注目画
    像について、投影データからズーミングにより再構成し
    て所定の倍率の拡大断層像を得、これを第1の閾値を以
    て切り出し、注目画像として得る第2の処理機能と、こ
    の第2の処理機能により切り出した注目画像についてそ
    の形状等の特徴量から陰影か否かを判定する第2の判定
    機能とを有する処理手段を具備することを特徴とする診
    断支援システム。
  2. 【請求項2】 処理手段は、第2の処理機能において、
    高周波成分を強調する再構成関数を用いた処理を施すこ
    とを特徴とする請求項1記載の診断支援システム。
  3. 【請求項3】 被検体の投影データを収集し、前記投影
    データより断層像を再構成して診断に供する画像診断装
    置より、前記投影データを得て、これを再構成し断層像
    を得ると共に、この断層像から陰影を抽出する診断支援
    システムにおいて、 前記断層像として、信号を強調する第1の再構成関数を
    用いた再構成処理により第1の断層像を得る第1の再構
    成機能と、信号を減弱する第2の再構成関数を用いた再
    構成処理により第2の断層像を得る第2の再構成機能
    と、前記第1の断層像から前記第2の断層像を差分した
    第3の断層像を作成し、この第3の断層像の特徴量より
    陰影判定する判定機能とを有する処理手段を具備したこ
    とを特徴とする診断支援システム。
  4. 【請求項4】 被検体の投影データより、画素を濃度値
    で表現した断層像を再構成する第1のステップと、 この断層像から比較的低い濃度値に定めた第1の閾値で
    像を切り出す第2のステップと、 この切り出した像についてその特徴量から陰影判定する
    第3ステップと、 第1の閾値より濃度値の高い第2の閾値で像を切り出す
    第4のステップと、 この切り出した像についてその特徴量から陰影の候補の
    像を抽出する第5のステップと、 この陰影の候補の像各々に関して、拡大した断層像を形
    成する第6のステップと、 この断層像各々についてその特徴量から陰影判定する第
    7のステップと、を具備することを特徴とする診断支援
    方法。
  5. 【請求項5】 第6のステップにおいて、断層像は高周
    波成分を強調する再構成関数を用いた処理による断層像
    再構成を行うことを特徴とする請求項4記載の診断支援
    方法。
  6. 【請求項6】 被検体の投影データを収集し、前記投影
    データより断層像を再構成して診断に供する画像診断装
    置より、前記投影データを得て、これを再構成し断層像
    を得ると共に、この断層像から陰影を抽出する診断支援
    方法として、 前記断層像として、信号を強調する第1の再構成関数を
    用いて第1の断層像を再構成し、次に信号を減弱する第
    2の再構成関数を用いて第2の断層像を再構成し、前記
    第1の断層像から前記第2の断層像を差分した第3の断
    層像を作成し、この記第3の断層像よりその断層像の持
    つ特徴量を以て判定することにより陰影を抽出すること
    を特徴とする診断支援方法。
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