JPH0865105A - サンプリング周波数変換装置 - Google Patents

サンプリング周波数変換装置

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JPH0865105A
JPH0865105A JP19411194A JP19411194A JPH0865105A JP H0865105 A JPH0865105 A JP H0865105A JP 19411194 A JP19411194 A JP 19411194A JP 19411194 A JP19411194 A JP 19411194A JP H0865105 A JPH0865105 A JP H0865105A
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JP
Japan
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time
sampling
clock signal
data
sampling frequency
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JP19411194A
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English (en)
Inventor
Fumito Tomaru
史人 都丸
Makoto Onishi
誠 大西
Tadashi Komuro
忠 小室
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力データ信号の標本化時刻を計数する計時
手段の動作クロック周波数を低減し,もって装置全体の
動作クロック周波数を低減したサンプリング周波数変換
装置を提供することにある。 【構成】 第1のサンプリング周波数を有する第1のク
ロック信号で標本化された入力データを第2のサンプリ
ング周波数を有する第2のクロック信号で標本化し直し
た出力データに変換せしめる時変係数フィルタと,所定
の周波数の動作クロック信号が与えられ上記第2のクロ
ック信号の標本化時刻を計測する計時手段と,該計時手
段から与えられる標本化時刻データをアドレスデータと
して入力し該標本化時刻で定まる係数を上記時変係数フ
ィルタに与える第1の記憶手段とを備えたサンプリング
周波数変換装置において,上記計時手段は,動作クロッ
ク信号を上記第2のクロック信号とする計時手段であっ
て,該計時手段と上記第1の記憶手段との間に該第1の
メモリ手段に与える上記アドレスデータを記憶した第2
の記憶手段を具備して成るサンプリング周波数変換装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,通信装置を始め,種々
のディジタル信号処理装置に用いられるサンプリング周
波数変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動作標本化周波数の異なる複数の回路間
でデータを授受するディジタル信号処理装置において
は,各回路間にサンプリング周波数を任意の変換比で変
換できるサンプリング周波数変換装置が必要となるが,
従来,このサンプリング周波数変換装置は,サンプリン
グ周波数の変換比が簡単な整数比でない場合等,その動
作クロック周波数が著しく高くなり,ハードウェア構成
が非常に複雑となるため,回路規模の増大,消費電力の
増加等の問題を招来していた。この点を配慮したサンプ
リング周波数変換装置の公知技術としては,例えば,特
開平4−332214号公報「高速補間装置」に示され
ているように,時変係数FIR (Finite Impulse Respo
nse )フィルタを用いたサンプリング周波数変換装置の
例が知られている。以下,この従来例について図3を参
照して説明する。
【0003】図3において,入力端子1に印加された入
力データは,まずスイッチ2の一方の端子に与えられ
る。このスイッチ2には,基準クロック発生器10から
発生した周波数fの基準クロックをN分周(Nは正の整
数)した周波数f/Nの入力サンプリングクロック(以
下,クロックfin)が与えられており,上記入力データ
は,このクロックfinの入力タイミングに従って標本化
され,時変係数フィルタ3に供給される。時変係数フィ
ルタ3は,この入力サンプリングクロックfinの入力タ
イミング(入力サンプルレート)に従って入力データx
(t)を取り込み,内部のデータを順次更新させる一方
で,上記基準クロックをM分周(Mは正の整数であって
M≠N)した周波数f/Mなる出力サンプルリングクロ
ック(以下,クロックfout )の入力タイミング(出力
サンプルレート)に従って所定の積和演算処理を行い,
サンプリング周波数を変換し直したデータy(t)を出
力する。一方,カウンタ4は,上記周波数fの基準クロ
ック信号を動作クロック信号として高速にカウンタ値を
更新し,ラッチ5に該カウンタ値を順次出力している
が,上記入力サンプルレートに従って入力データx
(t)が取り込まれると同時にカウンタ値を一旦リセッ
トし,カウンタ値をリセットした後は直ちにカウントを
開始し,再びカウント値を更新している。また,ラッチ
5は,上記出力サンプリングクロックfout が入力され
た時刻におけるカウンタ値を保持し,補間係数が記憶さ
れているメモリ6に対し,この保持したカウンタ値をア
ドレスデータとして与える。メモリ6に与えられるアド
レスデータ,即ち上記保持されたカウンタ値は,データ
が入力されてから最初に出力されるまでの時間(出力デ
ータの標本化時刻)に対応している。メモリ6は,この
アドレスデータによって指定されたアドレスに予め記憶
された所定の補間係数を読み出し,時変係数α(t)を
時変係数フィルタ3に与える。
【0004】時変係数フィルタ3では,この与えられた
時変係数αn(t) を用いて,入力データに所定の積和
演算を施した後,サンプリング周波数が変換された出力
データy(t)を出力サンプルレートに従ってスイッチ
11に出力する。スイッチ11には,出力サンプリング
クロックfout が供給されており,同様に上記出力サン
プルレートに従って出力データy(t)を標本化して,
出力端子12に出力する。このようにして,サンプリン
グ周波数の変換が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
ては,上述したように,入出力サンプリング周波数の比
が簡単な整数比ではない場合であっても,比較的簡易な
構成で低速に動作するサンプリング周波数変換装置を実
現している。しかし,データ信号が入力されてから最初
に出力されるまでの時間,すなわち,出力データの標本
化時刻を高精度に計測する必要が有ることから,計時手
段については依然として高速のカウント動作が必要であ
り,サンプリング周波数変換装置全体で考えると,その
動作周波数を低減できない問題を有していた。また,入
力と出力のサンプリングクロックfinとfout が非同期
であるシステムにおいて,この両サンプリングクロック
のタイミングが非常に近接しているときには,上記時変
係数フィルタにおけるデータの更新動作及び積和演算動
作が,使用するデバイスの状態によっては正しい順序で
行なわれず,その結果,誤ったデータが出力される危険
性を有していた。本発明者は,サンプリング周波数変換
装置について研究した結果,入出力のサンプリングクロ
ックfinとfout が同期状態に有るとき,上記時変係数
を格納したメモリ6に与えられるアドレスデータを出力
データの標本化時刻毎に時系列的に捉えると,所定の規
則に従う数列となり,高速のカウント動作を必要とせず
に,正しい標本化時刻データが得られることを発見し
た。
【0006】本発明の第1の目的は,サンプリング周波
数変換装置において,出力データの標本化時刻を計測す
る計時手段の動作クロック周波数を低減し,もってサン
プリング周波数変換装置全体の動作クロック周波数を低
減することにある。また,本発明の第2の目的は,入出
力のサンプリングクロックが非同期状態で与えられるシ
ステムであっても,常に正しいタイミングでデータの更
新動作,積和演算動作を行うことのできるサンプリング
周波数変換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために,第1のサンプリング周波数を有する
第1のクロック信号で標本化された入力データを第2の
サンプリング周波数を有する第2のクロック信号で標本
化し直した出力データに変換せしめる時変係数フィルタ
と,所定の周波数の動作クロック信号が与えられ上記第
2のクロック信号の標本化時刻を計測する計時手段と,
該計時手段から与えられる標本化時刻データをアドレス
データとして入力し該標本化時刻で定まる係数を上記時
変係数フィルタに与える第1の記憶手段とを備えたサン
プリング周波数変換装置において,上記計時手段は,動
作クロック信号を上記第2のクロック信号とする計時手
段であって,該計時手段と上記第1の記憶手段との間に
該第1のメモリ手段に与える上記アドレスデータを記憶
した第2の記憶手段を備える構成としたものである。ま
た,上記第2の目的を達成するために,入出力のサンプ
リングクロックの近接を検知したときにクロック間のわ
ずかな時間差から正しい演算順序を決定できるように,
上記第1のクロック信号と第2のクロック信号の衝突を
検出したとき検出信号を出力するエッジ検出回路と,該
エッジ検出回路に接続され上記検出信号が与えられたと
き,所定の順序付けに従って入力処理動作および出力処
理動作を行うための順序回路とを備える構成としたもの
である。
【0008】
【作用】その結果,時変係数フィルタの係数値を決める
ためのカウンタを高速に動作させる必要が無く,サンプ
リング周波数変換装置全体の動作速度を低減できるた
め,高安定,低消費電力化が可能となり,より高いサン
プリング周波数への応用が可能となる。また,入出力の
サンプリングクロックが非同期であるシステムにおい
て,常に正しい順序でデータ処理が行なわれ,正しい演
算結果を得ることができるため,高精度,高安定なサン
プリング周波数変換装置が実現できる。
【0009】
【実施例】以下,本発明の一実施例について,図1を参
照して詳細に説明する。本実施例は,入出力のサンプリ
ングクロックfinとfout とが同期状態で与えられるシ
ステムに好適なサンプリング周波数変換装置の一例であ
る。図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。図1において,入力端子1は,スイッチ2,時変
係数フィルタ3,スイッチ11を介して出力端子12に
接続される。一方,基準クロック発生器10は,N分周
器8を介してスイッチ2と,M分周器9を介してスイッ
チ11,カウンタ101,ラッチ5に接続されている。
カウンタ101はラッチ5,メモリ102,メモリ6を
介して時変係数フィルタ3に接続されている。以下,本
実施例の動作について説明する。
【0010】入力端子1に印加された入力データは,ま
ずスイッチ2の一方の端子に与えられる。このスイッチ
2には,基準クロック発生器10から発生した周波数f
の基準クロックをN分周した周波数f/Nなる入力サン
プリングクロックfinが与えられており,上記入力デー
タは,このクロックfinの入力タイミングに従って標本
化され,時変係数フィルタ3に供給される。時変係数フ
ィルタ3は,この入力サンプリングクロックfinの入力
タイミング(入力サンプルレート)に従って入力データ
x(t)を取り込み,既に取り込まれている過去のデー
タをそのタップ数分だけ順次シフトし,内部のデータを
順次更新させる一方で,上記基準クロックをM分周した
周波数f/Mなる出力サンプルリングクロックfout
入力タイミング(出力サンプルレート)に従って所定の
積和演算処理を行い,サンプリング周波数を変換し直し
たデータy(t)を出力する。一方,カウンタ101
は,基準クロック発生器10で発生させた基準クロック
をM分周器9でM分周した周波数f/Mなる出力サンプ
リングクロックfout が動作クロック信号として与えら
れている。このカウンタ101は,N進カウンタになっ
ており,0から(N−1)までのカウンタ値を取り,ラ
ッチ5に該カウンタ値を順次出力している。 入出力の
サンプリングクロック信号finとfout が同期している
とき,メモリ6に与えられるアドレスデータは,出力デ
ータの標本化時刻で時系列的に見ると,所定の規則に従
い0から(N−1)までの値を取る数列となっている。
【0011】ここで,この所定の規則に従う数列につい
て具体的に説明する。本実施例において,基準クロック
fと入力サンプリングクロックfinとの周波数の比は,
f/fin=Nであり,基準クロックと出力サンプリング
クロックfout との周波数の比は,f/fout =Mとな
っている(N,Mは正の整数,N>M)。また,出力デ
ータの標本化時刻におけるカウンタ値は,前回出力され
た時のカウンタ値にMを加算し,Nで割った剰余で与え
られ,要素Nの数列が繰り返される。具体例として,f
in=48kHz,fout =76kHz,f=912kH
z(N=19,M=12)とし,mod(k,m)はk
をmで割った剰余,最初の出力時間のカウント値を0と
すると, 0→ 0+12=12 → 12+12=24, mod(24,19)=5 → 5+12=17
→17+12=29, mod(29,19)=10 → 10+12=22, mod(22,
19)=3 → 3+12=15 → 15+12=27, mod(27,19)=8→ 8+12
=20, mod(20,19)=1 → 1+12=13 → 13+12=25, mod(25,1
9)=6 → 6+12=18 → 18+12=30, mod(30,19)=11→ 1
1+12=23, mod(23,19)=4→ 4+12=16 →
16+12=28, mod(28,19)=9 → 9+12=21, mod(21,19)=2
→ 2+12=14, → 14+12=26, mod(26,19)=
7 → 7+12=19,mod(19,19)=0 となり,数列は{0,12,5,17,10,3,15,8,1,13,6,18,11,4,
16,9,2,14,7}となる。
【0012】本実施例においては,上記のように所定の
規則に従った数列データをテーブル化してメモリ102
に予め記憶しておく。一方,ラッチ回路5は,出力サン
プリングクロックfout が入力された時刻(すなわち,
出力データの標本化時刻)におけるカウンタ値を保持
し,該保持したカウント値をメモリ102に対してアド
レスデータとして与える,メモリ102は,そのアドレ
スに格納された数列データを順次読み出し,この数列デ
ータをアドレスデータとして,メモリ6に与える。さら
に,メモリ6は,そのアドレスに格納された時変係数α
n (τ)を読み出して,時変係数フィルタ3に与える。
時変係数フィルタ3は,この与えられた時変係数α
n(t) を用いて,入力データに所定の積和演算を施し
た後,サンプリング周波数を変換した出力データy
(t)を出力サンプルレートに従ってスイッチ11に出
力する。スイッチ11には,出力サンプリングクロック
out が供給されており,出力サンプルレートに従って
出力データy(t)を標本化して,出力端子12に出力
する。このようにして,サンプリング周波数の変換が行
われる。
【0013】以上説明した実施例において,メモリ10
2に与えられるカウント値と時変係数αn (τ)の値が
同一であって一対一で対応している場合は,上記メモリ
102を削除し,構成を簡素化することができる。この
場合,出力サンプリングクロックfout が入力された時
刻におけるカウンタ101のカウンタ値をラッチ5で一
旦保持し,この保持したカウント値をアドレスデータと
して直接メモリ6に与え,該メモリ6は対応するアドレ
スに格納された時変係数αn (τ)を時変係数フィルタ
3に供給するように構成すればよい。
【0014】次に,入出力のサンプリングクロックが非
同期で与えられるシステムにおいて好適な本発明の他の
実施例を図2を参照して説明する。図2において,入力
端子1は,スイッチ2,時変係数フィルタ3,スイッチ
11を介して出力端子12に接続される。一方,入力サ
ンプリングクロック入力端子103は,スイッチ2,カ
ウンタ108に接続され,エッジ検出部104,順序回
路105を介し時変係数フィルタ3に接続される。ま
た,出力サンプリングクロック入力端子106はラッチ
5,メモリ6を介して時変係数フィルタ3と接続され,
一方でスイッチ11,エッジ検出部104に接続されて
いる。また,カウンタクロック入力端子107は,カウ
ンタ108に接続される。以下,この動作について説明
する。
【0015】入力サンプリングクロックfin,出力サン
プリングクロックfout 及びカウンタクロック(以下,
CNT )はそれぞれ独立なクロックである。カウンタク
ロックfCNT は,カウンタクロック入力端子107から
入力され,カウンタ108の値を順次カウントアップさ
せる。一方,入力サンプリングクロックfinが入力サン
プリングクロック入力端子13から入力されると,スイ
ッチ2を介して入力端子1より入力データx(t)が時
変係数フィルタ3へ取り込まれ,時変係数フィルタ3の
内部ではデータが順次シフトされる。また,カウント1
08では,この入力サンプリングクロックfinが入力さ
れる毎に,カウント値をリセットする。また,出力サン
プリングクロック入力端子106から入力された出力サ
ンプリングクロックfout により,カウンタ108のカ
ウント値がラッチ5で保持され,このカウント値τをア
ドレスデータとしてメモリ6に与え,該メモリ6から時
変係数αn (τ)を読み出し,時変係数フィルタ3に与
える。時変係数フィルタ3は,この与えられた時変係数
を用いて所定の積和演算(補間処理)を行う。
【0016】通常,補間処理を行なう際のシステムクロ
ックは,入力サンプリングクロックfinや出力サンプリ
ングクロックfout よりも高い周波数を用いて動作させ
るが,この入力サンプリングクロックと出力サンプリン
グクロックの立上りが,このシステムクロックの周期よ
りも短い時間間隔で生じる場合がある。この時の動作を
図5を用いて説明する。例として,時変係数フィルタを
汎用DSP(Digital Signal Pros
essor)を用いてハードウェアを構成する場合,入
力サンプリングクロックfin,出力サンプリングクロッ
クfout ,システムクロックSCLKの関係を図5に示
す。 通常,DSPを用いて,複数の処理を同時に行
なう場合,割込み処理を用いて実現することが多く,各
割込み処理を起動するパルスのエッジから,DSPが割
込み処理を開始するに必要な時間が,システムクロック
の数で規定されている。本実施例では,割込みパルスエ
ッジから,割込み処理開始まで3システムクロックを要
するものとして説明する。図5に示すように,ある時刻
t1において出力サンプリングクロックによって,割込
みが生じた後,1システムクロック以内に,入力サンプ
リングクロックによる割込みが生じた場合でも,正しい
補間処理を行なうためには,わずかでも先に割込みが発
生した方の処理を先に行なう必要がある。一方,通常,
DSP等の割込み処理においては,システムとして優先
順位が定められており,割込み処理が同時に発生した場
合,優先順位の低い方の処理を待たせておき,優先順位
の高い方の処理を先に行なう。ここで,入力サンプリン
グクロックに対応する割込みパルスfinに高い優先順位
が割り当てられているとすると,出力サンプリングパル
スに対応する割込みパルスfout のエッジが先に立ち下
がっているにもかかわらず,DSPでは,同時に割込み
が発生したものとみなし,データ入力の処理を先に行な
ってしまうため,正しい演算結果が得られない。
【0017】本発明では,図2に示すように,エッジ検
出部104において入力サンプリングクロックfinと出
力サンプリングクロックfout のどちらのエッジが先に
立ち下がったかを検出し,その差が3システムクロック
以内である時には,順序回路15において後に立ち下が
った割込みパルスを遅延させることで,時変係数フィル
タ3における処理を正しい順序で行なわれように制御す
るものである。
【0018】本発明の応用例を図4を用いて説明する。
図4は,本発明を用いたステレオFM放送用変調器のブ
ロック図である。ディジタルオーディオ信号源18は,
サンプリング周波数変換装置19を介し,ディジタルス
テレオ変調部20に接続される。さらに,ディジタルス
テレオ変調部20は,他のサンプリング周波数変換装置
21に接続され,ディジタルFM変調部22,DA変換
器23を介して被変調波出力端子24に接続される。以
下,この動作について説明する。ディジタルオーディオ
信号源18は,DAT(ディジタルオーディオテープレ
コーダ)やCD(コンパクトディスク)等,信号源の種
類によって,そのサンプリング周波数が異なる。一方,
ディジタルステレオ変調部20では19kHzのパイロッ
ト信号の挿入,38kHzの平衡変調等が行なわれるた
め,その処理は,n×19kHz(n;正整数)を基準と
する処理速度であることが望ましい。そこで,ディジタ
ルオーディオ信号源18のサンプリング周波数を,サン
プリング周波数変換装置19においてn×19kHzのサ
ンプリング周波数に変換し,ディジタルステレオ変調部
20で処理しやすいサンプリング周波数に変換する。さ
らに,その出力をサンプリング周波数変換装置21で,
DA変換器23の変換レートに変換し,FM変調部22
でFM変調処理を行なった後,DA変換器23でアナロ
グ信号にし,FM変調された被変調波を被変調波出力端
子24より出力するものである。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば,入出力
サンプリングクロックが同期している場合には,高速カ
ウンタを必要とせず,入力サンプリングクロック又は出
力サンプリングクロック,どちらか速い方のクロックと
同じ処理速度で動作させることができるため,低消費電
力化,低価格化が可能となる。また,高速カウンタを必
要としないことから,より高いサンプリング周波数の変
換処理への適用が可能となる。また,入出力のサンプリ
ングクロックが非同期状態で与えられるシステムにおい
て,常に処理の手順を誤ることなく,補間処理が行なわ
れるため,高精度に,所要の周波数へのサンプリング周
波数の変換が可能になる。また,本発明を適用すること
によって,ディジタル信号処理を必要とするすべての音
声,画像伝送用通信装置,データ伝送用通信装置の高速
化,高精度化,低消費電力化,低価格化が可能となる。
具体的には,本発明の応用例として,上記の応用例以外
に業務用無線機,ディジタルセルラ等の無線通信装置
や,モデム等の有線通信装置など,現在ディジタル化が
進められ,または,今後ディジタル化が推進されるすべ
ての通信装置に応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】本発明の他の実施例を示すブロック図
【図3】従来の技術を示すブロック図
【図4】本発明の応用例を示すブロック図
【図5】時変係数フィルタの動作クロックの関係を示す
タイミング図
【符号の説明】
1…入力端子 2…スイッチ 3…時
変係数フィルタ 4…カウンタ 5…ラッチ 6…メ
モリ 8…N分周器 9…M分周器 10…
基準クロック発生器 11…スイッチ 12…出力端子 101…カウンタ 102…メモリ 103…入力サンプリングクロック入力端子 104
…エッジ検出部 105…順序回路 106…出力サンプリングクロ
ック入力端子 107…カウンタクロック入力端子 108
…カウンタ 18…ディジタルオーディオ信号源 19…
サンプリング周波数変換装置 20…ディジタルステレ
オ変調部 21…サンプリング周波数変換
装置 22…ディジタルFM変調部
23…DA変換器 24…被変調波出力端子 x(t)…サンプリング周波数変換前の入力データ信号 y(t)…サンプリング周波数変換後の出力データ信号
αn (τ)…時変係数 fin…入力サンプリング
クロック fout …出力サンプリングクロック SCLK…時変係数フィルタのシステムクロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサンプリング周波数を有する第1
    のクロック信号で標本化された入力データを第2のサン
    プリング周波数を有する第2のクロック信号で標本化し
    直した出力データに変換せしめる時変係数フィルタと,
    所定の周波数の動作クロック信号が与えられ上記第2の
    クロック信号の標本化時刻を計測する計時手段と,該計
    時手段から与えられる標本化時刻データをアドレスデー
    タとして入力し該標本化時刻で定まる係数を上記時変係
    数フィルタに与える第1の記憶手段とを備えたサンプリ
    ング周波数変換装置において,上記計時手段は,動作ク
    ロック信号を上記第2のクロック信号とする計時手段で
    あって,該計時手段と上記第1の記憶手段との間に該第
    1の記憶手段に与える上記アドレスデータを記憶した第
    2の記憶手段を具備することを特徴とするサンプリング
    周波数変換装置。
  2. 【請求項2】 第1のサンプリング周波数を有する第1
    のクロック信号で標本化された入力データを第2のサン
    プリング周波数を有する第2のクロック信号で標本化し
    直した出力データに変換せしめる時変係数フィルタと,
    所定の周波数の動作クロック信号が与えられ上記第2の
    クロック信号の標本化時刻を計測する計時手段と,該計
    時手段から与えられる標本化時刻データをアドレスデー
    タとして入力し該標本化時刻で定まる係数を上記時変係
    数フィルタに与える第1の記憶手段とを備えたサンプリ
    ング周波数変換装置において,上記計時手段は,動作ク
    ロック信号を上記第2のクロック信号とする計時手段で
    あることを特徴とするサンプリング周波数変換装置。
  3. 【請求項3】 第1のサンプリング周波数を有する第1
    のクロック信号で標本化された入力データを第2のサン
    プリング周波数を有する第2のクロック信号で標本化し
    直した出力データに変換せしめる時変係数フィルタと,
    所定の周波数の動作クロック信号が与えられ上記第2の
    クロック信号の標本化時刻を計測する計時手段と,該計
    時手段から与えられる標本化時刻データをアドレスデー
    タとして入力し該標本化時刻で定まる係数を上記時変係
    数フィルタに与える第1の記憶手段とを備え,上記第1
    のクロック信号と第2のクロック信号とが非同期である
    システムにおけるサンプリング周波数変換装置におい
    て,上記第1のクロック信号と第2のクロック信号の衝
    突を検出したとき検出信号を出力するエッジ検出回路
    と,該エッジ検出回路に接続され上記検出信号が与えら
    れたとき,所定の順序付けに従って上記時変係数フィル
    タにおけるデータ処理動作を制御せしめる順序回路とを
    具備することを特徴とするサンプリング周波数変換装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のサ
    ンプリング周波数変換装置を具備する通信装置。
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