JPH0864728A - 封止用樹脂組成物、封止枠用組成物、封止枠が設けられた半導体素子搭載用基板および半導体装置 - Google Patents

封止用樹脂組成物、封止枠用組成物、封止枠が設けられた半導体素子搭載用基板および半導体装置

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JPH0864728A
JPH0864728A JP22261194A JP22261194A JPH0864728A JP H0864728 A JPH0864728 A JP H0864728A JP 22261194 A JP22261194 A JP 22261194A JP 22261194 A JP22261194 A JP 22261194A JP H0864728 A JPH0864728 A JP H0864728A
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resin
thermosetting
sealing
photosensitive
semiconductor element
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JP22261194A
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English (en)
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Masahito Kawade
雅人 川出
Motoo Asai
元雄 浅井
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封止用樹脂組成物、封止枠用樹脂の耐熱性、
耐熱衝撃性、耐水性を改善し、半導体装置の信頼性を向
上させる。 【構成】 未硬化の熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化
基の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂との均一混合物
から成る封止用樹脂組成物および封止枠用樹脂組成物と
これらを用いて半導体素子を樹脂封止した半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子を搭載し、
この半導体素子に対して、封止用樹脂をポッティングさ
せることにより、当該半導体素子の封止を行う直接実装
方式に使用するための回路基板の封止用樹脂組成物、お
よびこのような樹脂封止を行うに際して樹脂の広がりを
抑える封止枠を形成するための封止枠用樹脂組成物、こ
のような封止枠が形成された半導体素子搭載用基板およ
びこれらを使用した半導体装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子時計、電卓等の半導体素子を
使用した各種の電気機器では、その小型化及び薄型化が
商品としての付加価値を高めるための重要な要素となっ
ており、これらの電子機器に組み込まれた回路基板に対
してできるだけ厚さを薄くできる封止構造の開発が望ま
れている。従来このような封止構造として採用されてい
るものは、半導体素子回路基板に直接ダイボンディング
し、半導体素子のパッドと回路基板のパターンとの間を
金線等のワイヤーによって、ボンディングして、さらに
これらの上をエポキシ樹脂等の液状樹脂によってポッテ
ィング封止するものである。この封止構造においては、
エポキシ樹脂等の液状樹脂によって半導体素子をできる
だけ薄く封止し、液状樹脂の周囲への広がりを防止する
ことが重要であり、封止枠が通常設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
ような封止樹脂や封止枠はエポキシ樹脂を主成分とする
ものであり、耐熱性に優れるものの、耐水性、耐熱衝撃
性、基板との密着性に劣るものであった。このため、半
導体装置の信頼性が十分確保されないという問題があっ
た。本願発明の目的は、エポキシ樹脂のような熱硬化性
樹脂あるいは感光性樹脂の耐水性、耐熱衝撃性、基板と
の密着性を改善することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前述の
如き問題点を解決すべく種々研究した結果、封止樹脂や
封止枠として、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、熱
硬化性樹脂の熱硬化基の一部を感光基に置換した樹脂、
感光性樹脂から選ばれる少なくと1種の樹脂に熱可塑性
樹脂を均一混合物とし、さらに両者を本願発明者らが新
たに提案した「疑似均一相溶構造」なる複合樹脂とする
ことにより、上記の問題を解決できることを見出した。
ところで、本願発明で述べる、均一混合物とは、混合さ
れた樹脂が相分離することなく、一つの相(単相)にて
混合された物を指す。
【0005】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の封止
樹脂あるいは封止枠は、未硬化の熱硬化性樹脂、感光性
樹脂、熱硬化基の一部が感光基で置換された熱硬化性樹
脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂と
の均一混合物から成ることを特徴とする。この理由は、
熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化性樹脂の熱硬化官能
基の一つが感光基で置換された感光性樹脂は、樹脂自身
が液状であるか、又は有機溶剤等の配合により、容易に
液状化することができ、塗膜形成が容易で作業性に優れ
るばかりでなく、熱又は光などで硬化させた後は、熱
的、化学的にも安定な硬化物とすることができる。これ
らの樹脂に熱可塑性樹脂を配合調整して樹脂複合体とす
ることにより、作業性を損なうことなく、これらの樹脂
の特に不足する特性である物理的機械強度を改善するこ
とができる。また、熱可塑性樹脂単独では融点以上に加
熱溶融して射出成形して用いる熱可塑性樹脂単独では融
点以上に加熱して射出成形して用いることが一般的であ
るが、この方法では、塗膜形成が難しいばかりでなく、
有機溶剤に溶解でき得る熱可塑性樹脂は、塗膜形成後も
有機溶媒には可溶であり、十分な耐薬品性を保証するこ
とが難しい。以上の点における有利さが樹脂混合物とす
る理由である。さらに、本願発明の封止用樹脂組成物、
封止枠用組成物では、樹脂の均一混合物であることが必
要であるが、この理由は、樹脂が均一に混合されていな
い場合は、どのように条件で硬化させても、後述する疑
似均一相溶構造を形成することができないからである。
【0006】また、このような樹脂混合物は、相分離を
制御して硬化させることにより、「疑似均一相溶構造」
とすることができる。疑似均一相溶構造は、いわゆるL
CST型(Low Critical Solution Temperature )の相
図を示す熱硬化性樹脂あるいは感光性樹脂と、熱可塑性
樹脂との樹脂複合体において、構成樹脂粒子の粒子径が
透過型電子顕微鏡観察による測定値で0.1 μm以下であ
り、動的粘弾性測定による樹脂のガラス転移温度ピーク
値が1つである状態を意味する。この状態は、樹脂の理
想的な混合状態に近いものであり、発明者が、独自に考
え出した新しい概念である。ここに、この発明における
動的粘弾性測定の条件は、振動周波数6.28 rad/sec 、
昇温速度5℃/分である。
【0007】すなわち、この疑似均一相溶構造は、エポ
キシ樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはアクリル樹脂など
の感光性樹脂特有の物性を維持しつつ、ポリエーテルス
ルホン(PES)などの熱可塑性樹脂特有の物性を越え
た導入効果を示す、より均質な構造であり、熱硬化性樹
脂あるいは感光性樹脂と、熱可塑性樹脂との相互作用が
極めて強いものである。かかる樹脂複合体の構造は、そ
れの破面を、熱可塑性樹脂を溶解させる溶媒を用いてエ
ッチングしても、その表面状態はエッチング前とほとん
ど変化が無く均質であることから判る。このような疑似
均一相溶構造を形成する樹脂複合体は、それの破壊強度
と引張り強度はいずれも、それぞれの構成樹脂単独の場
合よりも高い値を示す。このため、従来のエポキシ樹脂
などの封止樹脂や封止枠に見られた熱衝撃による劣化も
なく、ヒートサイクルによる剥離もなく、耐熱衝撃性、
密着性に優れた封止樹脂や封止枠となる。また、水分が
分子中に入り込みにくくなっており、耐水性も向上す
る。
【0008】このような樹脂複合体の構造による効果
は、前記複合体における熱可塑性樹脂(例えば、PE
S)の含有量が固形分で15〜50wt%である場合に特に顕
著となる。この理由は、熱可塑性樹脂の含有量が15wt%
未満では、樹脂成分の網目に絡み合う熱可塑性樹脂分子
が少ないため強靱化の効果が十分に発揮されず、一方、
熱可塑性樹脂の含有量が50wt%を超えると、架橋点の減
少によって熱硬化性樹脂あるいは感光性樹脂と熱可塑性
樹脂間との相互作用が小さくなるからである。
【0009】このような疑似均一相溶構造は、未硬化の
熱硬化性樹脂あるいは感光性樹脂と、熱可塑性樹脂を必
要に応じて溶剤に溶解して均一に混合し、その後、硬化
速度を速くすること、および/または相分離速度を遅く
することにより、構成樹脂粒子の粒子径を透過型電子顕
微鏡観察による測定値で0.1 μm以下にすることによ
り、形成される。
【0010】具体的には、第1の方法として、熱硬化性
樹脂を用いる場合は、熱硬化性樹脂の硬化温度、硬化剤
の種類、および感光性付与の有無のうちから選ばれる1
種または2種以上の因子によって決定される擬似均一相
形成点を超える硬化速度で、一方、感光性樹脂を用いる
場合は、感光性樹脂の光硬化因子,例えば開始剤や増感
剤,感光性モノマー,露光条件などによって決定される
擬似均一相形成点を超える硬化速度で硬化させる方法が
ある。ここでの擬似均一相形成点とは、複合体を構成す
る樹脂粒子の粒径がTEM観察による測定値で0.1 μm
以下である疑似均一相溶構造を得ることができる,硬化
速度の下限値を意味する。
【0011】また、第2の方法として、未硬化の熱硬化
性樹脂あるいは未硬化感光性樹脂の架橋密度または分子
量のいずれか1種以上の因子によって決定される擬似均
一相形成点を超えない相分離速度で硬化させる方法があ
る。ここでの擬似均一相形成点とは、複合体を構成する
樹脂粒子の粒径がTEM観察による測定値で 0.1μm以
下である擬似均一相溶構造を得ることができる,相分離
速度の上限値を意味する。
【0012】さらに、第3の方法として、上記擬似均一
相形成点を超える硬化速度で、かつ上記擬似均一相形成
点を超えない相分離速度で硬化させる方法がある。これ
は、硬化速度と相分離速度を決定する因子が相互に影響
する場合の方法を意味する。
【0013】次に、硬化速度または相分離速度を決定す
る上述した種々の因子の相互関係について説明する。ま
ず、硬化速度を決定する因子については、他の因子条件
を一定とすると、 熱硬化性樹脂の硬化温度が高いほど硬化速度は速くな
る。従って、擬似均一相形成点を超える硬化速度を得る
のに必要な硬化温度の下限値を超えて熱硬化性樹脂を硬
化すると、得られる樹脂複合体の構造は擬似均一相溶構
造となる。 ゲル化時間が短い硬化剤ほど硬化速度は速くなる。従
って、擬似均一相形成点を超える硬化速度を得るのに必
要なゲル化時間の上限値を超えないような硬化剤を用い
て熱硬化性樹脂を硬化すると、得られる樹脂複合体の構
造は擬似均一相溶構造となる。 感光性を付与するほど硬化速度は速くなる。従って、
他の因子条件が擬似均一相溶構造を形成する組み合わせ
においては、樹脂に感光性を付与することによって、得
られる樹脂複合体はより均質な擬似均一相溶構造とな
る。
【0014】なお、感光性を付与する方法としては、熱
硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂に感光性基を導入する
方法、感光性モノマーを配合する方法があり、必要に応
じて光開始剤,光増感剤を配合してもよい。また、アク
リル系樹脂などの感光性樹脂を熱硬化性樹脂の代わりに
使用することができる。この場合は、感光性樹脂の,例
えば開始剤や増感剤,感光性モノマー,露光条件などの
光硬化因子によって決定される擬似均一相形成点を超え
る硬化速度で硬化させる必要がある。
【0015】ただし、熱硬化性樹脂に感光性を付与する
場合や、現像の解像度を向上させるために、感光性モノ
マーを付与する場合には、未硬化の熱硬化性樹脂または
未硬化の感光性樹脂と熱可塑性樹脂との相溶性が低下
し、(図10〜12を参照)比較的低温でも相分離を起こし
てしまう。このため、熱硬化性樹脂に感光性を付与する
場合や感光性モノマーを付与する場合には、接着剤を低
温(30〜60℃)で、必要に応じて真空乾燥させ、これを
一度露光硬化させ、次いで熱硬化(80〜200 ℃)を行う
ことにより、疑似均一相溶構造を得ることができる。
【0016】このような事実を考慮すると、熱硬化性樹
脂あるいは感光性樹脂と熱可塑性樹脂の複合化に当たっ
て上記変動因子が1種の場合は、擬似均一相形成点に対
応するその因子の値が1点決まる。それ故に、上記変動
因子が2種以上の場合には、擬似均一相形成点に対応す
るその因子の値は種々の組み合わせが考えられる。すな
わち、構成樹脂粒子の粒径がTEM観察による測定値で
0.1μm以下となるような硬化速度を示す組み合わせを
選定することができる。
【0017】次に、相分離速度を決定する因子について
は、他の因子条件を一定とすると、 未硬化熱硬化性樹脂あるいは未硬化感光性樹脂の1分
子中の官能基数が多い程相分離は起きにくい(相分離速
度は遅くなる)。従って、擬似均一相形成点を超えない
相分離速度を得るのに必要な架橋密度の下限値を超える
架橋密度を有する未硬化熱硬化性樹脂あるいは未硬化感
光性樹脂を用いて硬化すると、得られる樹脂複合体の構
造は擬似均一相溶構造となる。 未硬化熱硬化性樹脂あるいは未硬化感光性樹脂の分子
量が大きいほど相分離は起きにくい(相分離速度は遅く
なる)。従って、擬似均一相形成点を超えない相分離速
度を得るのに必要な分子量の下限値を超える分子量を有
する未硬化熱硬化性樹脂あるいは未硬化感光性樹脂を用
いて硬化すると、得られる樹脂複合体の構造は擬似均一
相溶構造となる。
【0018】このような事実を考慮すると、熱硬化性樹
脂あるいは感光性樹脂と熱可塑性樹脂の複合化に当たっ
て上記変動因子が1種の場合は、擬似均一相形成点に対
応するその因子の値が1点決まる。それ故に、上記変動
因子が2種の場合には、擬似均一相形成点に対応するそ
の因子の値は種々の組み合わせが考えられる。すなわ
ち、構成樹脂粒子の粒径がTEM観察による測定値で
0.1μm以下となるような相分離速度を示す組み合わせ
を選定することができる。
【0019】このような樹脂複合体の疑似均一相溶構造
では、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いることが
できるが、このエポキシ樹脂は、エポキシ当量で100 〜
1000程度のものを使用することが望ましい。この理由
は、エポキシ当量が100 未満のエポキシ樹脂を製造する
ことは難しく、一方、1000を超える場合は、PESなど
の熱可塑性樹脂と混合しにくく、しかも、Tg点の低下
により、硬化のために加熱すると相分離を起こし、疑似
均一相溶構造を得にくいからである。また、このエポキ
シ樹脂の分子量は、300 〜10000 が望ましい。この理由
は、エポキシ樹脂の分子量が300 未満では、架橋点間分
子量が小さすぎ、充分な耐熱性が得られないからであ
る。一方、10000 を超えると熱可塑性樹脂との相溶性が
低下してしまうからである。
【0020】また、熱可塑性樹脂としてはPESを用い
ることができるが、このPESの分子量は、3000〜1000
00であることが望ましい。この理由は、PESの分子量
が3000未満では、疑似均一相溶構造の靱性向上効果が得
られず、一方、100000を超えると、熱硬化性樹脂や感光
性樹脂との相溶状態が形成できないからである。
【0021】以上説明したような方法により得られる樹
脂複合体は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が示す特
有の物性あるいはアクリル系樹脂などの感光性樹脂が示
す特有の物性を具えると共に、PESなどの熱可塑性樹
脂本来の物性よりもさらに高い物性値を示すことができ
る。すなわち、本発明にかかるPES変性エポキシ樹脂
やPES変成アクリル樹脂は、PES単独の樹脂強度よ
りも高くなり、従来にはないエポキシ樹脂あるいはアク
リル樹脂の強靱化効果を有するものである。
【0022】熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
メラミン樹脂や尿素樹脂などのアミノ樹脂、エポキシ樹
脂、エポキシ変成ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂などが使用できる。この理由は、これらの樹脂
が、熱的,電気的特性に優れているからである。この熱
硬化性樹脂は、部分的に熱硬化に寄与する官能基の一部
を感光基で置換したものも使用でき、例えば、エポキシ
樹脂の5〜70%アクリル化物などが好適である。
【0023】熱可塑性樹脂としては、ポリエーテルスル
ホン(PES)、ポリスルホン(PSF)、フェノキシ
樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリオキシベンゾエート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、ポリアセタール、ポリカーボネートなどが使
用できる。この理由は、これらの熱可塑性樹脂は、耐熱
性が高く、強靱であり、しかも、溶媒を用いることによ
って熱硬化性樹脂と相溶することができるからである。
【0024】なかでも、上述した熱硬化性樹脂および熱
可塑性樹脂は、それぞれエポキシ樹脂およびポリエーテ
ルスルホンであることが好適である。この理由は、メチ
レンクロライド、ジメチルホルムアミドやNMP等の溶
媒で樹脂マトリックスの成分であるエポキシ樹脂とPE
Sとを混合分散させ、疑似均一相溶構造を容易に形成で
きるからである。なお、この発明では、熱硬化性樹脂な
どに感光基を付与させる代わりに、感光性樹脂を用いる
ことができる。このような感光性樹脂としては、アクリ
ロイル基、メタクリロイル基、アリル基、ビニル基など
の不飽和二重結合を分子内に1〜数個持つものが使用で
き、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、シルコンアクリレー
ト、ポリブタジエンアクリレート、ポリスチルエチルメ
タクリレート、ビニル/アクリルオリゴマー(分岐した
酸、酸無水物、ヒドロキシ基、グリシジル基を持ったモ
ノマーとビニル又はアクリルポリマーと共重合させ、次
にアクリルモノマーと反応させたもの)、ポリエチレン
/チオール(オレフィンとメルカプタンの共重合物)な
どが好適に用いられる。
【0025】ここで、この感光性樹脂の光硬化因子とし
て重要である光開始剤としては、ベンゾイソブチルエー
テル,ベンジルジメチルケタール,ジエトキシアセトフ
ェノン,アシロキシムエステル,塩素化アセトフェノ
ン,ヒドロキシアセトフェノン等の分子内結合開裂型、
ベンゾフェノン,ミヒラーケトン,ジベンゾスベロン,
2−エチルアンスラキノン,イソブチルチオキサンソン
等の分子内水素引抜型のいずれか1種以上が好適に用い
られる。
【0026】光開始助剤としては、トリエタノールアミ
ン,ミヒラーケトン,4,4-ジエチルアミノベンゾフェノ
ン,2−ジメチルアミノエチル安息香酸,4−ジメチル
アミノ安息香酸エチル,4−ジメチルアミノ安息香酸
(n-ブトキシ)エチル,4−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル,4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキ
シル,重合性3級アミン等のいずれか1種以上が用いら
れる。増感剤としては、ミヒラーケトンやイルガキュア
651 ,イソプロピルチオキサンソンなどが好適であり、
上記光開始剤のなかには、増感剤として作用するものも
ある。なお、上記光開始剤と増感剤の組成比は、例え
ば、感光性樹脂100 重量部に対して、 ベンゾフェノン/ミヒラーケトン=5重量部/0.5 重量
部 イルガキュア184 /イルガキュア651 =5重量部/0.5
重量部 イルガキュア907 /イソプロピルチオキサンソン=5重
量部/0.5 重量部 が好適である。感光性樹脂を構成する感光性モノマーあ
るいは感光性オリゴマーとしては、エポキシアクリレー
トやエポキシメタクリレート,ウレタンアクリレート,
ポリエステルアクリレート,ポリスチリルメタクリレー
トなどが好適に用いられる。
【0027】また、この発明の樹脂マトリックスの硬化
剤としては、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる
場合は、イミダゾール系硬化剤やジアミン、ポリアミ
ン、ポリアミド、無水有機酸、ビニルフェノールなどが
使用できる。一方、エポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂を
使用する場合は、周知の硬化剤を使用できる。本願の封
止樹脂には、充填剤を含有してもよい。充填剤として
は、溶融シリカ、結晶シリカ、アルミナ、水酸化アルミ
ニウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸ジルコニウム、炭酸
カルシウム、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、マイ
カ等が挙げられる。シリカ粒子は、はっ水性を向上させ
ることができ、耐水性を改善できる。また、チキソ剤と
しては、シリカ、マグネシア、ステアリン酸アルミニウ
ム、オクタン酸アルミニウム等の金属石鹸、有機ベント
ナイトなどが挙げられる。
【0028】本願発明の半導体素子搭載用基板について
説明する。本願発明の半導体素子搭載用基板は、基板上
に、半導体素子を搭載するための搭載部、その搭載部の
周囲に形成された導体回路、該導体回路と電気的に接続
された外部端子を有し、前記搭載部の周囲に封止枠が設
けられてなる半導体素子搭載用基板であって、前記封止
枠は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基の一部が感
光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる少なくとも
1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均一相溶構造
を形成してなる硬化処理された樹脂複合体からなること
を特徴とする。このような構成とすることにより、封止
樹脂を十分に広げることが可能で、また樹脂厚を薄くす
ることができる。さらに、この封止枠は、疑似均一相溶
構造を形成しているので、密着性、耐熱性、耐熱衝撃性
に優れる。ついで、本願発明の半導体装置について説明
する。本願の第1の半導体装置は、基板上に、半導体素
子を搭載した搭載部、その搭載部の周囲に該半導体素子
と電気的に接続した導体回路、該導体回路と電気的に接
続された外部端子を有し、前記搭載部が封止樹脂で封止
されてなる半導体搭載用基板であって、前記封止樹脂
は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基の一部が感光
基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1
種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均一相溶構造を
形成してなる硬化処理された樹脂複合体であることを特
徴とする。
【0029】また、本願の第2の半導体装置は、基板上
に、半導体素子を搭載した搭載部、その搭載部の周囲に
該半導体素子と電気的に接続した導体回路、該導体回路
と電気的に接続された外部端子を有し、前記搭載部の周
囲に封止枠が設けられ、その封止枠内部に樹脂が充填さ
れて、半導体素子が封止されてなる半導体装置であっ
て、前記封止枠は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化
基の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似
均一相溶構造を形成してなる硬化処理された樹脂複合体
からなることを特徴とする。さらに、本願の第3の半導
体装置は、導体回路が形成された基板上に、半導体素子
が搭載され、その半導体素子が、封止樹脂により封止さ
れてなる半導体装置であって、前記封止樹脂は、熱硬化
性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基の一部が感光基で置換さ
れた熱硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂と
熱可塑性樹脂からなり、疑似均一相溶構造を形成してな
る硬化処理された樹脂複合体であることを特徴とする。
この第3の半導体装置は、いわゆるフリップチップ方式
と呼ばれる搭載形態である。これら第1〜第3の半導体
装置は、半導体素子を複数搭載する所謂マルチチップパ
ッケージとしてもよい。また、半導体素子の搭載方式と
しては、フリップチップ、ワイヤボンディング、テープ
キャリアなどの方式がある。さらに、この半導体素子が
搭載される半導体搭載用基板としては、座ぐり加工され
たもの、またスルーホールを樹脂埋めするフラットプラ
グ化されたものなど種々選択できる。半導体搭載用基板
を構成する外部端子は、リードフレーム、ハンダボー
ル、ピン、PLCC(プラスチックリードレスチップキ
ャリア;基板にスルーホールを形成し、このスルーホー
ルを輪切りにして半田接続するもの)などがある。
【0030】本願発明では、封止樹脂として、前述の樹
脂を使用しているため、耐熱性、耐熱衝撃特性、耐水性
に優れ、封止樹脂が剥離することもなく密着力に優れて
いるため、信頼性の高い半導体装置が得られる。また、
発熱量の大きなICを封止した場合でも、ヒートサイク
ル特性が優れているため、熱疲労によるクラックや剥離
を生じない。さらに熱膨張率の大きなガラスエポキシ基
板などに直接ICを搭載した場合でも、熱可塑性的性質
(かとう性)を有しているので応力が接合部に集中せ
ず、緩和されるので、信頼性が向上する。本願発明で
は、熱可塑性樹脂を配合することで熱硬化性樹脂の硬化
収縮を緩和でき、内部応力を残存させることなく、IC
と基板の間の電気的接続信頼性が向上する。なお、封止
樹脂の封止は、半導体素子を完全に覆ってしまってもよ
く、またフリップチップ実装の場合などでは、ICチッ
プと基板を接続する半田ボールを覆う程度の封止であっ
てもよい。また、封止枠として、上記樹脂を使用した場
合、耐熱性、耐熱衝撃特性、耐水性に優れているため、
内部に通常のエポキシ樹脂を使用した場合でも、信頼性
を向上させることができる。さらに、封止枠自体が高い
封止信頼性を有しているため、封止領域を小さくするこ
とができ、半導体装置の高密度化に有利である。
【0031】また、本願発明で使用される基板は、ガラ
スエポキシ基板、ポリイミド基板、メタルコア基板、無
電解めっき用接着剤を板状に硬化させた基板、セラミッ
ク基板などを使用できる。
【0032】前記半導体素子は、IC、LSI等の能動
部品である。前記搭載部は、半導体素子を搭載できる程
度の凹部が設けられていてもよく、また、ダイパッドが
形成されていてもよい。前記該半導体素子と電気的に接
続した導体回路は、アディティブ法、サブトラクティブ
法などの種々の方法で形成されていることが望ましい。
アディティブ法により形成する場合は、基板上に無電解
めっき用接着剤層を形成した後、これを粗化、パラジウ
ム等の核を付与し、ここにめっきレジストを露光、現像
により形成して、無電解めっきを施して導体回路を作成
する。前記無電解めっき用接着剤は、酸もしくは酸化剤
に対して難溶性の樹脂からなるマトリックス中に酸もし
くは酸化剤に対して可溶性の硬化処理された耐熱性樹脂
粉末が分散してなるものが望ましく、その耐熱性樹脂粉
末は、1)平均粒径10μm以下、2)前記耐熱性樹脂粉
末は、平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂粉末を凝集させ
て平均粒径2〜10μmの大きさとした凝集粒子、3)平
均粒径2〜10μmの耐熱性樹脂粉末と平均粒径2μm以
下の耐熱性樹脂粉末との混合物平均粒径2〜10μmの耐
熱性樹脂粉末の表面に平均粒径2μm以下の耐熱性樹脂
粉末もしくは平均粒径2μm以下の無機粉末のいずれか
少なくとも1種を付着させてなる擬似粒子から選ばれる
ことが望ましい。また導体回路の表面には、ニッケル−
金めっきが施されていることが望ましい。これは、半導
体素子と導体回路の接続が金ワイヤによるためである。
【0033】前記導体回路は、スルーホール、バイアホ
ール、あるいは直接接続により外部端子と電気的に接続
している。外部端子は、リードフレーム、ハンダボー
ル、ピンなどを指す。半導体素子搭載部は、枠体により
囲われているか、もしくはキャップにて覆われてなるこ
とが望ましい。枠体により囲まれている場合には、その
枠体は、エポキシ樹脂であることが望ましい。
【0034】本願発明の封止用樹脂は、枠体の中に未硬
化の液状の状態で充填され、ついで硬化される。枠体が
存在することにより、樹脂が基板上に広がることがな
く、良好な封止を行う事が可能となる。
【0035】前記キャップで覆われている場合には、樹
脂封止された搭載部に本願発明の樹脂が充填されたキャ
ップが被せられ、密閉される。キャップにより保護され
るため、耐水性、強度が十分確保される。また、封止枠
として本願発明の樹脂を使用した場合は、封止樹脂は、
エポキシ樹脂などを使用することができる。
【0036】ついで、本願発明の半導体装置の製造方法
について説明する。本願発明の第1の半導体装置は次の
ように製造される。 1)まず、半導体搭載用基板を作成する。これは常法に
従い製造することができる。例えば、銅張り積層板を用
いて、貫通孔をあけ、無電解めっき、電解めっき、エッ
チングを行ない、両面板を形成する。ついで、スルーホ
ールに樹脂を充填して表面研磨によりフラットプラグ化
する。無電解めっき用接着剤を塗布し、これを乾燥、硬
化する。さらに、酸化剤などにより粗化し、半導体素子
搭載部を座ぐり加工する。触媒核を付与し、レジストを
形成して無電解めっきを行い、導体回路を形成する。ソ
ルダーレジストを設け、実装パッドにニッケル−金めっ
きを施し、裏面に外部接続端子として半田ボールを形成
し、BGA(ボールグリッドアレイ)とする。
【0037】2)搭載部に半導体素子を搭載し、ワイア
ボンディングなどにより、半導体素子と導体回路を電気
的に接続する。 3)この半導体搭載用基板の搭載部にエポキシ樹脂など
からなる枠体を設け、この中に本願発明の封止用樹脂を
充填する。封止樹脂の充填はスクリーン印刷やスタンプ
印刷などにより行うことが可能である。あるいは、この
封止樹脂を覆うようにキャップをかぶせてもよい。さら
に封止樹脂を硬化させ本願の半導体装置とするのであ
る。
【0038】本願発明の半導体素子搭載用基板および第
2の半導体装置は次のように製造される。 1)まず、半導体搭載用基板を作成する。これは常法に
従い製造することができる。例えば、銅張り積層板を用
いて、貫通孔をあけ、無電解めっき、電解めっき、エッ
チングを行ない、両面板を形成する。ついで、スルーホ
ールに樹脂を充填して表面研磨によりフラットプラグ化
する。無電解めっき用接着剤を塗布し、これを乾燥、硬
化する。さらに、酸化剤などにより粗化し、半導体素子
搭載部を座ぐり加工する。触媒核を付与し、レジストを
形成して無電解めっきを行い、導体回路を形成する。ソ
ルダーレジストを設け、実装パッドにニッケル−金めっ
きを施し、裏面に外部接続端子として半田ボールを形成
し、BGA(ボールグリッドアレイ)とする。 2)搭載部に半導体素子を搭載し、ワイアボンディング
などにより、半導体素子と導体回路を電気的に接続す
る。 3)この半導体搭載用基板の搭載部に本願樹脂組成物を
印刷して枠体を設け、これを硬化して、本願発明の封止
枠が設けられた半導体素子搭載用基板を形成する。さら
に、この封止枠の中に、封止用樹脂を充填する。封止用
樹脂としては、本願発明の封止用樹脂を使用してもよ
く、公知の樹脂、例えばエポキシ樹脂を使用できる。封
止樹脂の充填はスクリーン印刷やスタンプ印刷などによ
り行うことが可能である。さらに封止樹脂を硬化させ本
願の半導体装置とするのである。
【0039】本願発明の第3の半導体装置は次のように
製造される。 1)まず、常法に従い、導体回路が形成された基板を作
成する。 2)基板の導体回路に半導体素子をはんだを介して搭載
する。 3)この基板の半導体素子が搭載された部分にエポキシ
樹脂などからなる枠体を設け、この中に本願発明の封止
用樹脂を充填する。 封止樹脂の充填はスクリーン印刷やスタンプ印刷などに
より行うことが可能である。あるいは、この封止樹脂を
覆うようにキャップをかぶせてもよい。さらに封止樹脂
を硬化させ本願の半導体装置とするのである。以下に、
実施例を用いて詳述する。
【0040】
【実施例】
実施例1 (1)エポキシ樹脂粒子(東レ製、トレパールEP−
B、平均粒径0.5μm)を熱風乾燥機内に装入し、1
80℃で3時間加熱処理して凝集結合させた。この凝集
結合させたエポキシ樹脂粒子を、アセトン中に分散さ
せ、ボールミルにて5時間解砕した後、風力分級機を使
用して分級し、凝集粒子を作成した。この凝集粒子は、
平均粒径が約3.5μmであり、約68重量%が、平均
粒径を中心として±2μmの範囲に存在していた。
【0041】(2)フェノールアラルキル型エポキシ樹
脂の50%アクリル化物100重量部、ジアリルテレフ
タレート15重量部、2−メチル−1−〔4−(メチル
チオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパノン−1
(チバ・ガイギー製、商品名:イルガキュア−907)
4重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品名:
2P4MHZ)4重量部、(1)で作成された樹脂粒子
を25重量部にジメチルセロソルブを加え、ホモディス
パー分散機で調製し、次いで3本ローラーで混練して固
形分濃度80%の接着剤溶液を作成した。
【0042】(3)両面銅張り積層板を用いて、スルー
ホールを持つ常法のサブトラクティブ法(昭和61年6
月20日 日刊工業新聞社発行の「プリント配線板技術
読本」8ページに記載の方法)により、両面配線板を製
造した。(図1のa) このスルーホールにエポキシ樹脂3をスクリーン印刷に
より、充填して硬化、表面研磨してフラットプラグ化し
た。(図1のb) (4)ついで、ロールコータを用いて(2)の接着剤を
塗布して乾燥して、露光、現像して接着剤層4を作成し
た。 (図1のc)
【0043】(5)前記(4)で作成した基板を、クロ
ム酸(Cr2 3 )500g/リットル水溶液からなる
酸化剤に70℃で15分間浸漬して層間絶縁層の表面を
粗面化してから、中和溶液(シプレイ社製、PN−95
0)に浸漬して水洗した。
【0044】(6)層間絶縁層が粗化された基板を座く
り加工し(図1のd)、さらにパラジウム触媒(プレイ
社製、キャタポジット44)を付与して、絶縁層の表面
を活性化させ、窒素雰囲気下で加熱処理を行い触媒を固
定化し、ドライフィルムフォトレジストをラミネート
し、露光現像して無電解めっき用レジスト7を形成し、
無電解銅めっき液に11時間浸漬して、めっき膜の厚さ
25μmの無電解銅めっきを施して、導体回路8、キャ
ビティー9を形成した。(図1のe) さらに、ソルダーレジストを形成し、実装用パッドにN
i−Auめっき層10を施した。
【0045】(7)裏面の導体回路にスクリーン印刷に
より半田ペーストを塗布し、これを加熱溶融させて冷却
し、はんだボール11を形成し、BGA(ボールグリッ
ドアレイ)12とした。(図1のf) (8)このBGA12に半導体素子15(ICチップ)
を載置し、金線14で導体回路8と接続した。
【0046】(9)DMDGに溶解したクレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂(日本化薬製分子量4000)の
25%アクリル化物を70重量部、ポリエーテルスルフォ
ン(PES)30重量部、イミダゾール硬化剤(四国化
成製、商品名:2E4MZ-CN)4重量部、、感光製モノマー
であるカプロラクトン変成トリスイソシアヌレート(東
亜合成製、商品名;アロニックスM315)10重量
部、光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)5
重量部、光増感剤ミヒラーケトン(関東化学製)0.5
重量部、さらにこの混合物に対してエポキシ樹脂粒子
(東レ製 トレパール 平均粒径0.5μm)を40重
量部を混合した後、NMPを添加しながら混合し、ホモ
ディスパー攪拌機で粘度250 CPSに調整し、続いて、
3本ロールで均一に混合混練して封止樹脂液を得た。
【0047】(10)BGAにエポキシ樹脂をスクリー
ン印刷してこれを熱硬化して封止枠を設けた。この封止
枠に(9)の封止樹脂液を充填した。 (11)その後、UV照射6J、80℃/3hr、10
0℃/hr、150℃/12hr硬化を実施し、封止樹
脂を硬化させて、半導体装置とした。(図1のg) この半導体装置は、複数のICチップを搭載してマルチ
チップパッケージとしてもよい。この封止用樹脂は、P
ESを含有してなり、従来のエポキシ樹脂に比べて、T
g点が高くなり、硬化度が高くなっている事より、より
吸水しにくくい封止樹脂であると言える。また、−65
〜125℃の1000サイクルのヒートサイクルでもク
ラックが発生しない。
【0048】実施例2 (1)DMDGに溶解したクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(日本化薬製分子量4000)の25%アクリル
化物を70重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)
30重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品
名:2E4MZ-CN)4重量部、、感光製モノマーであるカプ
ロラクトン変成トリスイソシアヌレート(東亜合成製、
商品名;アロニックスM315)10重量部、光開始剤
としてのベンゾフェノン(関東化学製)5重量部、光増
感剤ミヒラーケトン(関東化学製)0.5重量部、さら
にこの混合物に対してシリカ微粒子(NSシリカ X−
05 日本触媒工業社製)を40重量部を混合した後、
NMPを添加しながら混合し、ホモディスパー攪拌機で
粘度250 CPSに調整し、続いて、3本ロールで混練し
て封止樹脂液を得た。 (2)実施例1の場合と同様に、封止樹脂液を充填し
た。 (3)その後、UV照射6J、80℃/3hr、100
℃/hr、120℃/hr、150℃/12hr硬化を
実施し、封止樹脂を硬化させて、半導体装置とした。
【0049】実施例3 (1)DMDGに溶解したクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(日本化薬製分子量4000)の25%アクリル
化物を70重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)
30重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品
名:2E4MZ-CN)4重量部、、感光製モノマーであるカプ
ロラクトン変成トリスイソシアヌレート(東亜合成製、
商品名;アロニックスM315)10重量部、光開始剤
としてのベンゾフェノン(関東化学製)5重量部、光増
感剤ミヒラーケトン(関東化学製)0.5重量部、さら
にこの混合物に対してエポキシ樹脂粒子(東レ製 トレ
パール 平均粒径0.5μm)を40重量部を混合した
後、NMPを添加しながら混合し、ホモディスパー攪拌
機で粘度250 CPSに調整し、続いて、3本ロールで混
練して封止枠用の樹脂液を得た。
【0050】(2)実施例1と同様にしてBGAを得
た。 (3)(1)で得た樹脂液を通常のスクリーン印刷によ
り、BGAの半導体搭載部の周囲に印刷した。 (4)次にUV照射6Jと150℃、1時間の熱硬化に
より、上記樹脂を硬化させ、封止枠を形成した。 (5)ついで、この封止枠に中に半導体素子を搭載し、
金ワイヤでワイヤボンディングした。
【0051】(6)この封止枠にDMDGに溶解したク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製/分子
量4000)の25%アクリル化物を充填し、UV照射6
J、150℃、1時間の熱硬化により、上記樹脂を硬化
させ、半導体素子を封止し、半導体装置を製造した。
【0052】実施例4 (1)実施例1と同様にしてBGAを得た後、この基板
に実施例3の(1)で製造した樹脂液をロールコータに
より、全面に塗布した。 (2)(2)で作成した塗布基板をダム形成部を白抜き
にした黒色フィルムを用い、露光し、その後現像を実施
し、半導体搭載部周囲に枠状に封止枠を形成した。
【0053】(4)次にUV照射6J、80℃/3h
r、100℃/hr、120℃/hr、150℃/12
hr硬化を実施し、封止枠を形成した。 (5)この封止枠に半導体素子を搭載した後、金ワイヤ
でワイヤボンディングし、実施例1の封止樹脂を充填し
て、UV照射6J、80℃/3hr、100℃/hr、
120℃/hr、150℃/12hr硬化を実施し、半
導体装置を得た。
【0054】実施例5 (1)実施例1と同様にしてBGAを得た。さらに、実
施例3と同様にして封止枠用樹脂液を得た。。 (2)この樹脂液を図3に示す治具に充填する。 (3)BGA基板上に、上記治具を一定距離離し、治具
に圧力を加えて、基板上に必要量の樹脂を枠状に供給す
る。 (4)ついでUV照射12J、80℃/3hr、100
℃/hr、150℃/12hr熱硬化を実施し、封止枠
を形成した。
【0055】(5)この封止枠に半導体素子を搭載した
後、金ワイヤでワイヤボンディングし、実施例1の封止
樹脂を充填して、UV照射6J、80℃/3hr、10
0℃/hr、120℃/hr、150℃/12hr硬化
を実施し、半導体装置を得た。
【0056】実施例6 基本的には、実施例1と同様であるが、樹脂組成物とし
て、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製、商品名:EOCN-104Sエポキシ当量 220 、分子量 2
500)65重量部、ポリエーテルスルホン(PES)(B
ASF製、商品名:E−1010 分子量17000)
40重量部、イミダゾール系硬化剤(四国化成製、商品
名:2E4MZ-CN)5重量部およびシリカ微粉末を平均粒径
5.5 μmのものを20重量部、平均粒径0.5 μmのものを
10重量部を混合した後、NMP溶剤を添加しながら、ホ
モディスパー攪拌機で粘度120CPSに調整し、続いて、3
本ロールで混練して封止樹脂液を得た。この乾燥硬化条
件は、80℃で2時間、120 ℃で5時間、150 ℃で2時間
であった。
【0057】実施例7 基本的には、実施例1と同様であるが、樹脂組成物とし
て、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェル
製)のエポキシ基の 100%アクリル化した感光性オリゴ
マー、PES、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品
名:2E4MZ-CN)、感光製モノマーであるアクリル化イソ
チオシアネート(東亜合成製、商品名;アロニックスM
215)、光開始剤(チバガイギー製、商品名:I-907
)を用い、下記組成でNMPを用いて混合し、さらに
この混合物に対してシリカ微粉末を平均粒径5.5 μmの
ものを20重量部、平均粒径0.5 μmのものを10重量部を
混合した後、ホモディスパー攪拌機で粘度120CPSに調整
し、続いて、3本ロールで混練して封止樹脂液を得た。 樹脂組成:感光化エポキシ/PES/M215/I-907
/イミダゾール=80/20/10/5/5
【0058】実施例8 基本的には、実施例3と同様であるが、封止枠形成の樹
脂組成物として、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、商品名:EOCN-104Sエポキシ当量 220
、分子量 5000)65重量部、ポリエーテルスルホン
(PES)(ICI製、商品名:Victrex 分子量1700
0 )40重量部、イミダゾール系硬化剤(四国化成製、商
品名:2E4MZ-CN)5重量部およびシリカ微粉末を平均粒
径5.5 μmのものを20重量部、平均粒径0.5 μmのもの
を10重量部を混合した後、NMP溶剤を添加しながら、
ホモディスパー攪拌機で粘度120CPSに調整し、続いて、
3本ロールで混練して封止枠形成用の樹脂液を得た。こ
の樹脂液の印刷はスクリーン印刷により枠状に行ない、
乾燥硬化条件は、80℃で2時間、120 ℃で5時間、150
℃で2時間であった。
【0059】実施例9 基本的には、実施例3と同様であるが、封止枠形成の樹
脂組成物として、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(油化シェル製)のエポキシ基の 100%アクリル化した
感光性オリゴマー、PES、イミダゾール硬化剤(四国
化成製、商品名:2E4MZ-CN)、感光製モノマーであるア
クリル化イソチオシアネート(東亜合成製、商品名;ア
ロニックスM215)、光開始剤(チバガイギー製、商
品名:I-907 )を用い、下記組成でNMPを用いて混合
し、さらにこの混合物に対してシリカ微粉末を平均粒径
5.5 μmのものを20重量部、平均粒径0.5 μmのものを
10重量部を混合した後、ホモディスパー攪拌機で粘度12
0CPSに調整し、続いて、3本ロールで混練して封止枠形
成用の樹脂溶液を得た。 樹脂組成:感光化エポキシ/PES/M215/I-907
/イミダゾール=80/20/10/5/5
【0060】実施例10 (その1)実施例1の(1)と同様にして両面プリント
配線板を得た。このプリント配線板にはんだペーストを
スクリーン印刷し、加熱溶融し、冷却してはんだボール
を形成した。このはんだボールにICチップを搭載し
て、リフローしてICチップを実装した。この搭載した
ICチップと基板の隙間に実施例1に示した封止用樹脂
を80℃に加熱しながら、注入して、実施例1と同様の
条件で硬化させた。 (その2)その1において、実施例1の封止樹脂の代わ
りに実施例6の封止樹脂を使用した。 (その3)その1において、実施例1の封止樹脂の代わ
りに実施例7の封止樹脂を使用した。
【0061】実施例11 (1)実施例1(1)と同様にして両面スルーホール基
板を得た。(図2のa) (2)この両面スルーホール配線板のスルーホール部に
Bステージのエポキシ樹脂3をスクリーン印刷により充
填させた後、熱処理を施して加熱硬化させた。表層に付
着した樹脂をバフ研磨により除去してスルーホールが充
填された両面スルーホール配線板を得た。(図2のb) (3)この基板に実施例1の(1)〜(2)で作成した
感光性接着剤溶液をロールコーターで塗布して、露光現
像処理し、UV硬化、熱処理により100μmの開口部
を持つ絶縁層4を形成した。(図2のc) (4)クロム酸により粗化処理を行い、絶縁層の表面に
アンカー5を形成した。 (5)全面にパラジウム触媒を付与した後、めっきレジ
スト7を形成し、無電解銅めっきを行ない、導体回路8
を形成した。 (6)ソルダーレジスト(図示せず)を形成して、半導
体搭載用基板12とした。
【0062】(7)はんだペーストをスクリーン印刷し
て塗布し、リフローを行ない、溶融させて接続用のはん
だバンプ11を形成した。(図2のd) (8)ICチップ15を搭載した後、リフローを行な
い、基板に実装した。 (9)搭載したチップと基板の間からビスフェノールF
型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製 E−807)
70重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)30重
量部、エポキシ硬化剤として、ジシアンジアミド(DI
CY)5重量部、シリカ微粒子(NSシリカ X−05
日本触媒工業)50重量部の組成を持つ封止樹脂16
を80℃に加熱しながら、注入し、ICチップを封止し
た。(図2のe)
【0063】比較例1 基本的に実施例1と同様であるが、封止用樹脂液とし
て、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製、商品名:EOCN-104S エポキシ当量 220 、分子量
5000)65重量部、イミダゾール系硬化剤(四国化成製、
商品名:2E4MZ-CN)5重量部およびシリカ微粉末を平均
粒径5.5 μmのものを20重量部、平均粒径0.5 μmのも
のを10重量部を混合した後、NMP溶剤を添加しなが
ら、ホモディスパー攪拌機で粘度120CPSに調整し、続い
て、3本ロールで混練して樹脂液を得た。
【0064】比較例2 基本的に実施例1と同様であるが、DMDGに溶解した
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製
分子量4000)の25%アクリル化物を70重量部、イ
ミダゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2E4MZ-CN)4
重量部、、感光製モノマーであるカプロラクトン変成ト
リスイソシアヌレート(東亜合成製、商品名;アロニッ
クスM315)10重量部、光開始剤としてのベンゾフ
ェノン(関東化学製)5重量部、光増感剤ミヒラーケト
ン(関東化学製)0.5重量部、さらにこの混合物に対
してエポキシ樹脂粒子(東レ製 トレパール 平均粒径
0.5μm)を40重量部を混合した後、NMPを添加
しながら混合し、ホモディスパー攪拌機で粘度250 C
PSに調整し、続いて、3本ロールで混練して封止枠用の
樹脂液を得た。
【0065】これらの実施例により得られた半導体装置
について、次の試験を行ない、結果を表1に示した。 1)ヒートサイクル試験 −65〜125℃で1000サイクルの冷熱試験を行
い、剥離、クラックが発生するまでのサイクル数を測定
した。 2)耐水性 121℃、2気圧、飽和水蒸気圧で、ICが誤動作を起
こすまでの時間を測定した。 通常100〜500時間程度が望まれる。1000時間
を越えると非常に高性能と言える。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の半導体搭載
用基板の封止樹脂、封止枠用樹脂およびそれらを使用し
た半導体装置は、耐熱衝撃特性、耐水性、密着力に優
れ、半導体装置としての信頼性に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1のa〜gは、本願発明の半導体装置の製造
工程図
【図2】図2のa〜eは、本願発明の半導体装置の製造
工程図
【図3】図3は、本願発明の充填用治具の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 導体回路 3 スルーホール埋めの樹脂 4 層間絶縁層 5 粗化面 6 座ぐり部分 7 めっきレジスト 8 導体回路 9 キャビティー 10 ニッケル−金めっき層 11 はんだボール 12 半導体搭載用基板(BGA) 13 封止枠 13’封止枠用樹脂 14 金線 15 ICチップ 16 封止樹脂 17 封止枠形成治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/28 C 6921−4E K 6921−4E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱
    硬化基の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選
    ばれる少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂との均一混
    合物から成ることを特徴とする封止用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 未硬化の熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱
    硬化基の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選
    ばれる少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂との均一混
    合物から成ることを特徴とする封止枠用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 基板上に、半導体素子を搭載するための
    搭載部、その搭載部の周囲に形成された導体回路、該導
    体回路と電気的に接続された外部端子を有し、前記搭載
    部の周囲に封止枠が設けられてなる半導体素子搭載用基
    板であって、 前記封止枠は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基の
    一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる少
    なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均一
    相溶構造を形成してなる硬化処理された樹脂複合体から
    なることを特徴とする半導体素子搭載用基板。
  4. 【請求項4】 基板上に、半導体素子を搭載した搭載
    部、その搭載部の周囲に形成された該半導体素子と電気
    的に接続した導体回路、該導体回路と電気的に接続され
    た外部端子を有し、前記搭載部が封止樹脂で封止されて
    なる半導体装置であって、 前記封止樹脂は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基
    の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる
    少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均
    一相溶構造を形成してなる硬化処理された樹脂複合体で
    あることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記搭載部は、枠体により囲われている
    か、もしくはキャップにて覆われてなる請求項4に記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 導体回路が形成された基板上に、半導体
    素子が搭載され、その半導体素子が、封止樹脂により封
    止されてなる半導体装置であって、 前記封止樹脂は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基
    の一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる
    少なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均
    一相溶構造を形成してなる硬化処理された樹脂複合体で
    あることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 基板上に、半導体素子を搭載した搭載
    部、その搭載部の周囲に形成された該半導体素子と電気
    的に接続した導体回路、該導体回路と電気的に接続され
    た外部端子を有し、前記搭載部の周囲に封止枠が設けら
    れ、その封止枠内部に樹脂が充填されて、半導体素子が
    封止されてなる半導体装置であって、 前記封止枠は、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化基の
    一部が感光基で置換された熱硬化性樹脂から選ばれる少
    なくとも1種の樹脂と熱可塑性樹脂からなり、疑似均一
    相溶構造を形成してなる硬化処理された樹脂複合体から
    なることを特徴とする半導体装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007084829A (ja) * 2006-09-26 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp 樹脂モールド部品
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