JPH0861644A - 含水廃棄物用焼却炉 - Google Patents

含水廃棄物用焼却炉

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Publication number
JPH0861644A
JPH0861644A JP1063395A JP1063395A JPH0861644A JP H0861644 A JPH0861644 A JP H0861644A JP 1063395 A JP1063395 A JP 1063395A JP 1063395 A JP1063395 A JP 1063395A JP H0861644 A JPH0861644 A JP H0861644A
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JP
Japan
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incinerator
combustion chamber
combustion
containing waste
water
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Application number
JP1063395A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Tsunekawa
義秀 恒川
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Daiei Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Daiei Sangyo Co Ltd
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Publication date
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糞等の含水率の高い廃棄物を焼却する際、悪
臭を出すことなく、また、処理に困る更なる多量の廃棄
物を生じさせることなく、さらに、低いランニングコス
トで焼却することができる含水廃棄物用焼却炉を提供す
ること。 【構成】 糞1の燃焼用の焼却炉本体10と、本体10
に接続される臭気焼却炉50と、を備える。本体10
は、糞1を投入する蓋22付き開口部21、燃焼ガス3
を排出して送給ブロア26を配置させた排出管25、ロ
ストル32、燃焼用空気A0の導入用の通気孔36、を
備える。臭気焼却炉50は、燃焼室51、カバー体5
8、バーナ56を備える。燃焼室51は、排気ガス4の
排出用の開口部53e、燃焼ガス3の導入用の連通孔5
2e、を備える。カバー体58は、燃焼室51の外周側
を覆い、上部開口58cを排出管25と導通させ、下部
58dを燃焼室連通孔52eに接続させ、燃焼ガス3を
燃焼室51の外周面で昇温させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜の糞や紙オムツ等
の含水率が70%以上の含水廃棄物を焼却する炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、例えば、家畜の糞を焼
却する焼却炉としては、通常のゴミ焼却炉を使用する場
合には、そのゴミ焼却炉を焼却炉本体として、その燃焼
したガスの臭気の処理のために、焼却炉本体からの燃焼
ガスを、シャワー状に消臭液を噴霧した内部に通過させ
て、消臭するような脱臭装置を備えていた。
【0003】しかし、この脱臭装置では、燃焼ガスを通
過させた消臭液を循環使用していても、最後には、脱臭
しきれなくなるために、消臭液を交換する必要が生ずる
が、この交換した後の使用済み消臭液の処理が、悪臭が
強いために、困難となる場合が多い。特に、多量の糞が
出る牧場では、廃棄する消臭液が多量となって処理しき
れなくなり、脱臭装置の使用を停止させて、焼却炉の使
用を中止してしまう場合がある。
【0004】また、上記脱臭装置付きの焼却炉の欠点を
解決すべく、燃焼用バーナを配置させたロータリーキル
ンを使用して家畜の糞を完全燃焼させて焼却することが
考えられるが、装置が大がかりとなって、燃料の灯油等
の燃費がかさみ、処理する糞の重量当りのランニングコ
ストが、既述の脱臭装置付きの焼却炉に比べて20倍以
上かかってしまう。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、糞等の含水率の高い廃棄物を焼却する際、悪臭を出
すことなく、また、処理に困る更なる多量の廃棄物を生
じさせることなく、さらに、低いランニングコストで焼
却することができる含水廃棄物用焼却炉を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
含水廃棄物用焼却炉は、含水廃棄物を燃焼させる含水廃
棄物用焼却炉であって、含水廃棄物を燃焼させる焼却炉
本体と、該焼却炉本体に接続される臭気焼却炉と、を備
えて構成され、前記焼却炉本体が、上部に、含水廃棄物
を投入する蓋付き開口部と、送給ブロアを有して燃焼ガ
スを排出する排出管と、を配置させて、底部に、ロスト
ルと燃焼用空気を導入させる通気孔とを配置させた箱体
から構成され、前記臭気焼却炉が、上部に、排気ガスを
排出する開口部を配置させ、底部に、前記燃焼ガスを内
部へ導入させる連通孔を配置させた燃焼室と、該燃焼室
の外周側を覆い、上部開口を前記排出管と導通させ、下
部を前記燃焼室の連通孔に接続させて、前記燃焼ガスを
前記燃焼室外周面に接触させて昇温させるカバー体と、
前記燃焼室下部に配置されるバーナと、から構成されて
いることを特徴とする。
【0007】本発明に係る第2番目の含水廃棄物用焼却
炉は、含水廃棄物を燃焼させる含水廃棄物用焼却炉であ
って、含水廃棄物を燃焼させる焼却炉本体と、該焼却炉
本体に接続される臭気焼却炉と、を備えて構成され、前
記焼却炉本体が、上部に、含水廃棄物を投入する蓋付き
開口部と、燃焼ガスを排出する排出管と、を配置させ
て、底部に、ロストルと燃焼用空気を導入させる通気孔
とを配置させた箱体から構成され、前記臭気焼却炉が、
前記焼却炉本体に近接して水平方向に配置され、元部側
を前記排出管と導通させ、先端側内部に下方を開口させ
た邪魔板を配置させるとともに、先端側における先端面
と前記邪魔板との間の上方に排気ガスを排出させる開口
部を配置させた燃焼室と、前記燃焼室の元部側に配置さ
れて前記燃焼室の先端側へ向くバーナと、前記燃焼室の
先端側における先端面と前記邪魔板との間に、送給ブロ
アからの排出用空気を上方へ吐出させて、前記燃焼室内
の排気ガスを前記開口部から外方へ導くエジェクタと、
を備えて構成されていることを特徴とする。
【0008】上記第1番目と第2番目の含水廃棄物用焼
却炉の前記焼却炉本体において、内部に、底部から上方
へ延びて周壁に貫通孔を備えた複数の通気筒を配置さ
せ、該通気筒の底部を、大気を流入させる給気ブロアを
配置させて前記大気を前記焼却炉本体外周面に接触させ
て昇温させる空気導入路と、接続させるように構成して
も良い。
【0009】さらに、上記第1番目と第2番目の含水廃
棄物用焼却炉における前記焼却炉本体のロストルを構成
する棒を、振れ可能に構成しても良い。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明に係る第1番目の含水廃棄
物用焼却炉では、含水廃棄物を焼却する際、まず、焼却
炉本体の上部の開口部の蓋を開けて、火種をロストル上
に置き、その後、含水廃棄物を開口部から火種の上に置
き、蓋を閉めるとともに、臭気焼却炉のバーナに点火
し、さらに、送給ブロアを作動させる。
【0011】すると、含水廃棄物が、火種により乾燥し
て高温となって、燃焼することとなる。なお、含水排気
物が燃焼し始めれば、その発熱量で上方に配置された含
水排気物が乾燥され、順次、上方に配置された含水排気
物が乾燥して燃焼し、灰となる。
【0012】そして、その際の悪臭を放つ燃焼ガスは、
送給ブロアの作動により、逆流することなく、排出管を
経て、臭気焼却炉のカバー体の上部開口から、燃焼室の
外周面と接触して昇温されつつ下部側へ向かい、燃焼室
の連通孔から燃焼室内へ入り、バーナの火炎で燃焼され
ることとなる。
【0013】すなわち、本発明の第1番目の焼却炉で
は、臭気を放つ燃焼ガスが、臭気焼却炉で燃焼され、臭
気焼却炉から排出する排気ガスを無色・無臭とすること
ができ、また、焼却炉本体では、含水廃棄物の無臭の灰
が残るだけであり、廃棄処理に困ることはない。
【0014】そして、焼却炉本体の燃料は、当初の火種
だけであり、また、臭気焼却炉での燃料は、昇温された
燃焼ガスを発火させるだけの燃料であり、少量の消費で
済み、ランニングコストの増加を抑えることができる。
【0015】したがって、本発明に係る第1番目の含水
排気物焼却炉では、糞等の含水率の高い廃棄物を焼却す
る際、悪臭を出すことなく、また、処理に困る更なる多
量の廃棄物を生じさせることなく、さらに、低いランニ
ングコストで、焼却することができる。
【0016】本発明に係る第2番目の含水廃棄物用焼却
炉では、含水廃棄物を焼却する際、第1番目の焼却炉と
同様に、まず、焼却炉本体の上部の開口部の蓋を開け
て、火種をロストル上に置き、その後、含水廃棄物を開
口部から火種の上に置き、蓋を閉めるとともに、臭気焼
却炉のバーナに点火し、さらに、送給ブロアを作動させ
る。
【0017】すると、含水廃棄物が、火種により乾燥し
て高温となって、燃焼することとなり、含水廃棄物が燃
焼し始めれば、その発熱量で上方に配置された含水廃棄
物が乾燥され、順次、上方に配置された含水廃棄物が乾
燥して燃焼し、灰となる。
【0018】そして、その際の悪臭を放つ燃焼ガスは、
送給ブロアの作動によるエジェクタ効果により、逆流す
ることなく、排出管を経て、臭気焼却炉の燃焼室内に入
り、バーナの火炎で燃焼されることとなる。なお、燃焼
室内での燃焼ガスは、邪魔板によって、燃焼室内のバー
ナ側の部屋に熱がこもることとなって、高温で燃焼され
ることとなり、第1番目と同様に、円滑に完全燃焼され
ることとなる。
【0019】この第2番目の焼却炉でも、臭気を放つ燃
焼ガスが、臭気焼却炉で燃焼され、臭気焼却炉から排出
する排気ガスを無色・無臭とすることができ、また、焼
却炉本体では、含水廃棄物の無臭の灰が残るだけであ
り、廃棄処理に困ることはない。さらに、焼却炉本体の
燃料は、当初の火種だけであり、また、臭気焼却炉での
燃料は、焼却炉本体と近接して降温し難い燃焼ガスを、
邪魔板の作用によって高温を維持した燃焼室で発火させ
るだけの燃料であり、少量の消費で済み、ランニングコ
ストの増加を抑えることができる。
【0020】そして特に、第2番目の焼却炉では、焼却
炉本体と近接して臭気焼却炉を配置させて、燃焼ガスの
排出管に送給ブロアを配置させず、送給ブロアをエジェ
クタに利用するようにしたため、送給ブロアが燃焼ガス
や排気ガスに直接接触せず、これらの燃焼ガスのタール
分が付着し難くなり、送給ブロアの清掃等のメンテナン
スが容易になる。
【0021】したがって、本発明に係る第2番目の含水
廃棄物焼却炉では、第1番目の焼却炉の効果に加え、送
給ブロアのメンテナンスが容易となる効果を得ることが
できる。
【0022】そして、第1・2番目の含水廃棄物焼却炉
の焼却炉本体において、内部に、底部から上方へ延びて
周壁に貫通孔を備えた複数の通気筒を配置させ、通気筒
の底部を、大気を流入させる給気ブロアを配置させて大
気を前記焼却炉本体外周面に接触させて昇温させる空気
導入路と、接続させるように構成した場合には、含水廃
棄物が、通気筒の貫通孔から吐出する昇温された空気に
より、乾燥されるため、焼却炉本体での処理能力を向上
させることができる。
【0023】さらに、第1・2番目の含水廃棄物焼却炉
における焼却炉本体のロストルを構成する棒を、振れ可
能に構成した場合には、ロストル上に燃焼した含水廃棄
物の灰が貯溜されても、ロストルを構成する棒を振動さ
せれば、灰を下方へ落下させることができ、落下した灰
を掻き出した後では、焼却炉本体の底部の通気孔から、
燃焼用空気が、焼却炉本体内に流入し易くなって、良好
な燃焼状態を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0025】図1・6に示す第1実施例の含水廃棄物焼
却炉M1は、家畜の糞1を焼却するものであり、それぞ
れステンレス材からなる焼却炉本体10と臭気焼却炉5
0とから構成されている。
【0026】焼却炉本体10は、図1〜4に示すよう
に、四角筒形状の周壁11を備えた直方体の箱形状とし
て構成され、周壁11は、内周壁12と外周壁13とを
リブ材16で連結させるとともに、内周壁12と外周壁
13との上下端に内部を中空とした四角環状の上枠体1
4と下枠体15とを連結させて構成されている。
【0027】上枠体14の上面には、延設壁20が四角
筒形状に接続され、延設壁20の上端で囲まれた部位の
長方形の開口部21には、ヒンジ23を利用して蓋22
が配設されている。また、延設壁20には、糞1の燃焼
時に発生する燃焼ガス3を排出するための排出管25が
接続されている。排出管25には、燃焼ガス3を臭気焼
却炉50側へ送給する送給ブロア26が配設されてい
る。
【0028】なお、蓋22の開閉は、ヒンジ23に接続
される蓋22の軸22aの端部に、ピニオン22bが固
着され、ピニオン22bが、ハンドル軸24の端部に固
着された図示しないウォームと噛合しており、ハンドル
軸24のハンドル24aを回すことにより、行なわれる
こととなる。このハンドル軸24は、外周壁13に図示
しない軸受を介して回動可能に支持されている。
【0029】また、焼却炉本体10の下部には、下枠体
15に上端を固定させて下方へ延びる複数の支柱27が
配設されるとともに、正面側を残して、左右側面と背面
との三面の支柱27間に側板28が固着され、焼却炉本
体10の下部が覆われている。焼却炉本体10の正面側
下部の側板28で覆われていない部位は、焼却した糞1
の灰2を落下させた後に、その灰2を掻き出す掻出口3
0となる。
【0030】さらに、焼却炉本体10の下部における下
枠体15の内方には、ロストル32が配設されている。
このロストル32は、二種類の角パイプ33・34から
構成され、パイプ33・34間が、焼却炉本体10の内
部へ燃焼用空気A0を導入させる通気孔36となる。
【0031】そして、各角パイプ33は、図1〜3に示
すように、それぞれの両端を、下枠体15の正面側と背
面側との裏面側に固着されるブラケット44に支持され
ており、さらに、中央下部に、下方へ延びるリンク38
を固着させている。各リンク38の下端には、水平方向
へ延びる1本の連結棒39が軸着されている。そして、
連結棒39の両端が、左右の側板28から突出し、一端
側39aが、レバー40に軸着され、レバー40は、側
板28に固着されたブラケット42・42に対し、軸4
1を利用して回動可能に軸着されている。そのため、軸
41を中心にレバー40を揺動運動させれば、連結棒3
9が軸方向に往復運動し、各リンク38を介して、各角
パイプ34が、振られるように回動運動することとな
る。
【0032】また、各角パイプ34は、図1・4に示す
ように、下枠体15の正面側と背面側との内部空間に挿
入されて固着されるとともに、それぞれ、上方へ延びる
複数の通気筒46を連結させている。各通気筒46に
は、複数の貫通孔46aが穿設されている。なお、各角
パイプ34における下枠体15の背面側の先端34a
は、閉塞されている。
【0033】そして、各角パイプ34と通気筒46と
は、糞1を効果的に乾燥させるための空気導入路17の
末端を構成することとなる。この空気導入路17は、図
1に示すように、外周壁13の上部に開口13aが形成
されて、内周壁12と外周壁13とを連結するリブ材1
6が、左右側面側で斜め下方に傾斜するように配設さ
れ、開口13aから、内外周壁12・13とリブ材16
とで囲まれた螺旋状の空間を経て、さらに、下枠体15
の左側面側の上部に配置された給気ブロア18を介在さ
せて下枠体15内に入り、既述の各角パイプ34と通気
筒46とを経る流路として、形成されている。
【0034】なお、第1実施例の場合、一度に焼却炉本
体10に投入できる糞1の容量は、4〜6m3であり、ま
た、給気ブロア18・送給ブロア25は400ワットの
電動モータを使用するものである。
【0035】臭気焼却炉50は、図1・5に示すよう
に、燃焼室51と、燃焼室51を覆うカバー体58と、
を備えて構成されている。
【0036】燃焼室51は、下方の下部円筒部52と、
上方の上部円筒部53と、下部・上部円筒部52・53
の間の中間部54と、から構成されている。
【0037】下部円筒部52は、底壁52a、周壁52
c、及び、天井壁52gで囲まれて構成され、底壁52
aの下面には、下方へ延びる複数の支持脚52bが固着
されている。周壁52cの下部には、バーナ用孔52d
と多数の連通孔52eとが穿設され、周壁52cの外周
面には、斜め下方に螺旋状に配置された多数のフィン5
2fが固着されている。天井壁52gには、複数の貫通
孔52hが穿設されている。
【0038】上部円筒部53は、下部円筒部52の貫通
孔52hに対応した貫通孔53bを備えた底壁53a
と、周壁53cと、開口部53eを備えた天井壁53d
と、から構成され、天井壁53dの開口部53eの周縁
には、上方へ延びる煙突53fが形成されている。
【0039】そして、中間部54は、下部円筒部52に
おける天井壁52gの貫通孔52hと、上部円筒部53
における底壁53aの貫通孔53bと、をそれぞれ連通
させる円筒54aから構成されている。
【0040】カバー体58は、底壁58a、周壁58
b、及び、煙突53fを突出させる挿通孔58gを有し
た天井壁58fを備えて、燃焼室51の外周側を覆うよ
うに構成されるとともに、周壁58bに形成された上部
開口58cを排出管25と導通させている。
【0041】そして、カバー体58は、周壁下部58d
を燃焼室51の連通孔52eの周囲まで覆って、燃焼ガ
ス3を燃焼室51の外周面に接触させて昇温させるよう
に構成されている。
【0042】そしてまた、カバー体58の周壁下部58
dに形成されたバーナ用孔58eと燃焼室51のバーナ
用孔52dとに、灯油で燃焼するバーナ56が配設され
ている。なお、実施例の場合、このバーナ56の灯油の
燃料消費量は、毎時1.5〜2.5リットル程度であ
る。
【0043】この第1実施例の焼却炉M1を使用して糞
1を焼却する際には、まず、ハンドル24aを回して焼
却炉本体10の上部の開口部21の蓋22を開けて、火
種としての火を付けたマキ5(図6参照)をロストル3
2上に置き、その後、糞1を開口部21から火種5の上
に置き、ハンドル24aを回して蓋22を閉めるととも
に、臭気焼却炉50のバーナ56に点火し、給気ブロア
18と送給ブロア26とを作動させる。
【0044】すると、図6に示すように、糞1が、火種
5により乾燥して高温となり、通気孔36を経て流入さ
れる燃焼用空気A0を利用して、燃焼することとなる。
なお、糞1が燃焼し始めれば、その発熱量で上方に配置
された糞1が乾燥され、順次、上方に配置された糞1が
乾燥して燃焼し、灰2となる。
【0045】そして、その際の悪臭を放つ燃焼ガス3
は、送給ブロア26の作動によって逆流することなく、
排出管25を経て、臭気焼却炉50のカバー体58の上
部開口58cから、燃焼室51の外周面と接触して昇温
されて(開口58c部位で150℃程度であった燃焼ガ
ス3が300℃程度に昇温される)、下部58d側へ向
かい、連通孔52eから燃焼室51内へ入り、バーナ5
6の火炎(800℃程度)で燃焼されることとなる。
【0046】この焼却炉M1では、臭気を放つ燃焼ガス
3が、臭気焼却炉50で燃焼され、臭気焼却炉50の煙
突53fから排出する排気ガス4を無色・無臭とするこ
とができ、また、焼却炉本体10では、糞1の無臭の灰
2が残るだけであり、廃棄処理に困ることはない。
【0047】そして、焼却炉本体10の燃料は、当初の
火種5だけであり、また、臭気焼却炉50での燃料は、
昇温された燃焼ガス3を発火させるだけのバーナ56の
燃料であり、少量の消費で済み、ランニングコストの増
加を抑えることができる。
【0048】したがって、第1実施例の焼却炉M1で
は、糞1等の含水率の高い廃棄物を焼却する際、悪臭を
出すことなく、また、処理に困る更なる廃棄物を生じさ
せることなく、さらに、低いランニングコストで、焼却
することができる。
【0049】さらに、第1実施例の焼却炉M1では、焼
却炉本体10において、内部に、底部から上方へ延びて
周壁に貫通孔46aを備えた複数の通気筒46を配置さ
せ、通気筒46の底部を、大気A1を流入させる給気ブ
ロア18を配置させて大気A1を焼却炉本体10の外周
面に接触させて昇温させる空気導入路17と、接続させ
るように構成している。そのため、糞1が、通気筒46
の貫通孔46aから吐出する昇温された空気A2(30
0℃程度に昇温される)により、乾燥されることから、
焼却炉本体10での処理能力を向上させることができ
る。
【0050】ちなみに、実施例の焼却炉Mでは、4〜6
m3の糞1を24時間で焼却することができ、その際の灯
油の消費量は、40〜60リットル程度で済んだ。
【0051】さらに、第1実施例の焼却炉M1では、図
1・3・7に示すように、軸41を中心としてレバー4
0を揺動操作すれば、連結棒39とリンク38とを介し
て、焼却炉本体10のロストル32を構成する棒として
の角パイプ33を、振るように回動させることができ
る。そのため、図3・7に示すように、ロストル32上
に燃焼した糞1の灰2が貯溜されても、レバー40を揺
動操作して、ロストル32を構成する角パイプ33を回
動させれば、灰2を下方へ落下させることができ、落下
した灰2を掻き出した後では、焼却炉本体10の底部の
通気孔36から、燃焼用空気A0が、焼却炉本体10内
に流入し易くなって、良好な燃焼状態を得ることができ
る。
【0052】つぎに、図8・9・10に示す第2実施例
の含水排気物焼却炉M2について説明すると、この焼却
炉M2は、焼却炉本体10と臭気焼却炉70とを備えて
構成されている。そして、焼却炉本体10は、燃焼ガス
3を排出する排出管61が、送給ブロア26を配設させ
ておらず、かつ、短いという相違点を除いて、第1実施
例の焼却炉本体10と同様な構成であるため、説明を省
略する。
【0053】臭気焼却炉70は、燃焼室71と、燃焼室
71の元部側に配置されるバーナ77と、燃焼室71の
先端側に配置されるエジェクタ79と、を備えて構成さ
れている。
【0054】燃焼室71は、略円筒状とし、焼却炉本体
10における外周壁13の背面側に固着された支持材6
2・63に支持されて、焼却炉本体10に近接して水平
方向に配置されている。そして、先端側内部に、下方を
開口させた邪魔板72を配置させ、邪魔板72より元部
側の部屋を本体室73として、邪魔板72より先端側の
部屋を排出室75としている。実施例の場合、燃焼室7
1は、内径を400mm程度、全長を1500mm程度とし
て、その全長の4/5程度を本体室72とし、その全長
の1/5程度を排出室75としている。
【0055】本体室73は、元部側端面に、バーナ用孔
73aを開口させて、バーナ用孔73aに先端側へ向く
バーナ77を配置させるとともに、元部側周囲に、連通
孔73bを開口させて、連通孔73bを排出管61と接
続させている。さらに、本体室73には、元部側周囲
に、導入孔73cが開口され、導入孔73cには、後述
する補助燃焼用空気の導入管66が接続されている。
【0056】なお、バーナ77は、焼却炉本体10にお
ける外周壁13の背面側に固着された支持材62に支持
されている。また、導入管66は、焼却炉本体10にお
ける外周壁13の背面側に固着された支持材64に支持
された送給ブロア65に接続されており、中間部位に
は、開閉弁67が配設されている。
【0057】排出室75は、邪魔板72の下方の開口で
ある連通孔74(本体室73の先端部位の下方の1/3
程度を開口させて構成されている)を介して、本体室7
3と連通されており、内部には、エジェクタ79のノズ
ル80を下方から上方へ突出させている。また、排出室
75は、上部に開口部75aを備え、開口部75aに
は、エジェクタ79の混合管81を接続させている。
【0058】エジェクタ79は、燃焼室71内の排気ガ
ス4を排出するもので、既述のノズル80と混合管81
とを備えて構成され、ノズル80は、送給ブロア65か
ら延びる排出用空気A3の送給管68の先端に接続さ
れ、混合管81は、内周面に、圧力を高めるように絞る
平行部81aと、ディフューザ部81bと、が形成さ
れ、上端に、煙突83を接続させている。
【0059】なお、送給ブロア65とバーナ77とは、
第1実施例と略同程度の規格のものである。
【0060】この第2実施例の焼却炉M2を使用して糞
1を焼却する際には、第1実施例と同様に、まず、焼却
炉本体10の上部の開口部21の蓋22を開けて、火種
5をロストル32上に置き、その後、糞1を開口部21
から火種5の上に置き、蓋22を閉めるとともに、臭気
焼却炉のバーナ77に点火し、さらに、送給ブロア65
と給気ブロア18とを作動させる。
【0061】すると、糞1が、火種5により乾燥して高
温となって、燃焼することとなり、糞1が燃焼し始めれ
ば、その発熱量で上方に配置された糞1が乾燥され、順
次、上方に配置された糞1が乾燥して燃焼し、灰とな
る。勿論、第2実施例の場合も、焼却炉本体10におい
て、内部に、底部から上方へ延びて周壁に貫通孔46a
を備えた複数の通気筒46を配置させ、通気筒46の底
部を、大気A1を流入させる給気ブロア18を配置させ
て大気A1を焼却炉本体10の外周面に接触させて昇温
させる空気導入路17と、接続させるように構成してい
るため、糞1が、通気筒46の貫通孔46aから吐出す
る昇温された空気A2(300℃程度に昇温される)に
より、乾燥されることとなり、焼却炉本体10での処理
能力を向上させることができる。
【0062】そして、悪臭を放つ燃焼ガス3は、送給ブ
ロア65から吐出される排出用空気A3によるエジェク
タ効果により、逆流することなく、排出管61を経て、
臭気焼却炉70の燃焼室71における邪魔板72で高温
(1000℃程度)に維持された本体室73内に入り、
バーナ77の火炎で燃焼されることとなる。なお、燃焼
用空気が必要な場合には、適宜、開閉弁67を操作し
て、本体室73内に送給ブロア65からの燃焼用空気を
導入させる。
【0063】そのため、この焼却炉M2でも、臭気を放
つ燃焼ガス3が、臭気焼却炉70で燃焼され、臭気焼却
炉70から排出する排気ガス4を無色・無臭とすること
ができる。そしてまた、焼却炉本体10では、糞1の無
臭の灰が残るだけであり、糞1の処理に困ることはな
い。さらに、焼却炉本体10の燃料は、当初の火種5だ
けであり、また、臭気焼却炉70での燃料は、焼却炉本
体10と近接して降温し難い燃焼ガス3を、邪魔板72
の作用によって高温を維持した燃焼室71(本体室7
3)内で発火させるだけの燃料であり、少量の消費で済
み、ランニングコストの増加を抑えることができる。
【0064】そして特に、この第2実施例の焼却炉M2
では、焼却炉本体10と近接して臭気焼却炉70を配置
させて、燃焼ガス3の排出管61に送給ブロア26を配
置させず、送給ブロア65をエジェクタ79に利用する
ようにしたため、送給ブロア65が燃焼ガス3や排気ガ
ス4に直接接触せず、これらの燃焼ガス3等のタール分
が付着し難くなり、送給ブロア65の清掃等のメンテナ
ンスが容易になる。
【0065】したがって、第2実施例の焼却炉M2で
は、第1実施例の焼却炉M1の効果に加え、送給ブロア
65のメンテナンスが容易となる効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の焼却炉の一部破断斜視図
である。
【図2】同実施例の焼却炉本体の断面図であり、図1の
II−II部位に相当する。
【図3】同実施例の焼却炉本体におけるロストル部位の
断面図であり、図1のIII −III 部位に相当する。
【図4】同実施例の焼却炉本体の断面図であり、図1の
IV−IV部位に相当する。
【図5】同実施例の臭気焼却炉の断面図である。
【図6】同実施例の使用態様を示す概略断面図である。
【図7】同実施例の使用時の灰を落下させた状態を示す
概略断面図である。
【図8】第2実施例の一部破断斜視図である。
【図9】同実施例の断面図であり、図8のIX−IX部位に
相当する。
【図10】同実施例の断面図であり、図9のX−X部位
に相当する。
【符号の説明】
1…(含水廃棄物)糞、 3…燃焼ガス、 4…排気ガス、 10…焼却炉本体、 17…空気導入路、 18…給気ブロア、 21…開口部、 22…蓋、 25…排出管、 26・65…送給ブロア、 32…ロストル、 33…(棒)角パイプ、 36…通気孔、 46…通気筒、 46a…貫通孔、 50・70…臭気焼却炉、 51・71…燃焼室、 52e…連通孔、 53e…開口部、 56・77…バーナ、 58…カバー体、 58c…上部開口、 72…邪魔板、 75a…開口部、 79…エジェクタ、 A0…燃焼用空気、 A1…大気、 A3…排出用空気、 M1・M2…焼却炉。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水廃棄物を燃焼させる含水廃棄物用焼
    却炉であって、 含水廃棄物を燃焼させる焼却炉本体と、該焼却炉本体に
    接続される臭気焼却炉と、を備えて構成され、 前記焼却炉本体が、上部に、含水廃棄物を投入する蓋付
    き開口部と、送給ブロアを有して燃焼ガスを排出する排
    出管と、を配置させて、底部に、ロストルと燃焼用空気
    を導入させる通気孔とを配置させた箱体から構成され、 前記臭気焼却炉が、 上部に、排気ガスを排出する開口部を配置させ、底部
    に、前記燃焼ガスを内部へ導入させる連通孔を配置させ
    た燃焼室と、 該燃焼室の外周側を覆い、上部開口を前記排出管と導通
    させ、下部を前記燃焼室の連通孔に接続させて、前記燃
    焼ガスを前記燃焼室外周面に接触させて昇温させるカバ
    ー体と、 前記燃焼室下部に配置されるバーナと、 から構成されていることを特徴とする含水廃棄物用焼却
    炉。
  2. 【請求項2】 含水廃棄物を燃焼させる含水廃棄物用焼
    却炉であって、 含水廃棄物を燃焼させる焼却炉本体と、該焼却炉本体に
    接続される臭気焼却炉と、を備えて構成され、 前記焼却炉本体が、上部に、含水廃棄物を投入する蓋付
    き開口部と、燃焼ガスを排出する排出管と、を配置させ
    て、底部に、ロストルと燃焼用空気を導入させる通気孔
    とを配置させた箱体から構成され、 前記臭気焼却炉が、 前記焼却炉本体に近接して水平方向に配置され、元部側
    を前記排出管と導通させ、先端側内部に下方を開口させ
    た邪魔板を配置させるとともに、先端側における先端面
    と前記邪魔板との間の上方に排気ガスを排出させる開口
    部を配置させた燃焼室と、 前記燃焼室の元部側に配置されて前記燃焼室の先端側へ
    向くバーナと、 前記燃焼室の先端側における先端面と前記邪魔板との間
    に、送給ブロアからの排出用空気を上方へ吐出させて、
    前記燃焼室内の排気ガスを前記開口部から外方へ導くエ
    ジェクタと、 を備えて構成されていることを特徴とする含水廃棄物用
    焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記焼却炉本体が、内部に、底部から上
    方へ延びて周壁に貫通孔を備えた複数の通気筒を配置さ
    せ、 該通気筒の底部が、大気を流入させる給気ブロアを配置
    させて前記大気を前記焼却炉本体外周面に接触させて昇
    温させる空気導入路と接続されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の含水廃棄物用焼却炉。
  4. 【請求項4】 前記焼却炉本体のロストルを構成する棒
    が、振れ可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3記載の含水廃棄物用焼却炉。
JP1063395A 1994-06-17 1995-01-26 含水廃棄物用焼却炉 Pending JPH0861644A (ja)

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JP1063395A JPH0861644A (ja) 1994-06-17 1995-01-26 含水廃棄物用焼却炉

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JP6-136010 1994-06-17
JP13601094 1994-06-17
JP1063395A JPH0861644A (ja) 1994-06-17 1995-01-26 含水廃棄物用焼却炉

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226775A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Newprotech Co Ltd 廃ガス処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011226775A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Newprotech Co Ltd 廃ガス処理装置

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