JPH0859289A - 高輝度光源用紫外線シャープカットガラスの製造法 - Google Patents

高輝度光源用紫外線シャープカットガラスの製造法

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JPH0859289A
JPH0859289A JP19675794A JP19675794A JPH0859289A JP H0859289 A JPH0859289 A JP H0859289A JP 19675794 A JP19675794 A JP 19675794A JP 19675794 A JP19675794 A JP 19675794A JP H0859289 A JPH0859289 A JP H0859289A
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mol
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oxide
light source
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Naoki Sugimoto
直樹 杉本
Hiromi Kondo
裕己 近藤
Tsuneo Manabe
恒夫 真鍋
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C14/00Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
    • C03C14/006Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix the non-glass component being in the form of microcrystallites, e.g. of optically or electrically active material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/08Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths
    • C03C4/085Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths for ultraviolet absorbing glass

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Abstract

(57)【要約】 【構成】モル%表示でCuO 0.01〜2%、Cl+
Br 0.01〜2%、SnO+Sb23 0.01
〜3%並びに鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスか
ら選ばれた少なくとも一種の酸化物0.001〜5%含
有する素ガラスをを熱処理してCuCl、CuBr微粒
子を析出し、高輝度光源用紫外線シャープカットガラス
の製造する。 【効果】耐ソーラリゼーション特性に優れた無色透明の
ガラスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水銀ランプやメタルハ
ライドランプなどの高輝度光源用紫外線シャープカット
ガラスの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線をカットするガラスとして
は、いわゆる紫外線シャープカットガラスとして市販さ
れているものや、人工衛星の太陽電池を紫外線から保護
する目的のカバーガラスなどが知られている。これらの
ガラスは、種々のイオンをドープしたガラスの紫外域の
吸収を利用することによって紫外線の遮蔽を行なってい
る。しかしながらこれらイオンをドープしたガラスは、
紫外側吸収端付近での波長に対する透過率の変化の割合
が比較的ゆるやかであるため、近紫外線をカットするた
めには可視域での吸収がさけられず、ガラスが黄色く着
色してしまい、逆に、可視域で吸収のない無色なガラス
では近紫外域がカットできないという問題点があった。
また、この欠点の解消を目的として特公昭46−346
4や特開平4−18501、特開平4−275942、
特開平5−13235の波長傾斜幅の小さい紫外線吸収
ガラスが提案された。このガラスはCuClやCuBrの結晶を
ガラス中に析出させることを特徴とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のガラスは高圧水銀ランプやメタルハライドランプのよ
うな強い紫外線が放射される高輝度光源に曝すことによ
ってソーラリゼーションによってガラスが着色してしま
うという課題があり、高輝度光源用ガラスとしては不充
分であった。
【0004】本発明は、従来の技術が有していた上記課
題を解消し、無色で、紫外線によりソーラリゼーション
を生じにくい高輝度光源用紫外線シャープカットガラス
の製造法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、モル%表示
で、 銅の酸化物を CuO換算で 0.01〜 2% Cl+Br 0.01〜 2% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
し SnO+Sb2O3 0.01〜 3% を含有する素ガラスを準備し、素ガラスを熱処理してCu
Cl又は/及びCuBr微粒子を析出し、高輝度光源用紫外線
シャープカットガラスの製造するにあたり、素ガラスは
鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスから選ばれた少
なくとも一種の酸化物を 0.001〜5モル%含有する高輝
度光源用紫外線シャープカットガラスの製造法である。
【0006】本発明により製造される高輝度光源用紫外
線シャープカットガラスは、紫外線領域で非常にシャー
プな吸収を持つCuCl又は/及びCuBr微粒子(結晶)がガ
ラス中に析出しているため、可視域の光を吸収すること
なく紫外線だけを選択的に遮蔽することができるととも
に、高輝度紫外線に対する耐ソーラリゼーション特性を
有する。
【0007】本発明は、上記特定組成の素ガラスを準備
し、それを熱処理することにより、CuCl又は/及びCuBr
微粒子を析出させるものである。先ず、素ガラスの限定
理由について説明する。
【0008】本発明における素ガラスにおいて、ガラス
中にCuCl又は/及びCuBr微粒子が析出させるために、銅
を酸化物換算でCuO として0.01〜3モル%、Cl又は/及
びBrをO.O1〜2モル%含有させることが必要である。Cu
O が0.01モル%未満の場合は、CuCl又は/及びCuBr微粒
子が充分析出せず紫外線の遮蔽性能が充分でない。一
方、3モル%を超えても紫外線遮蔽性能はそれ以上向上
せず、逆にCuCl又は/及びCuBr微粒子の巨大粒子が析出
し、ガラスの透明性が失われる。Cl、Brは、遮蔽波長に
より適宜その混合比も選定される。
【0009】ClとBrの合計がO.O1モル%未満の場合、Cu
Cl又は/及びCuBr微粒子が充分析出せず紫外線の遮蔽性
能が充分でない。一方、2モル%を超えても紫外線遮蔽
性能はそれ以上向上せず、逆にガラスの分相が生じやす
くなりガラスの透明性が失われおそれがある。なお、C
l、Brは、それぞれ単独で用いられてもよい。
【0010】錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO
、Sb2O3 換算し合量で0.01〜3モル%含有させること
により、ガラスが青色や緑色に着色せず、さらにCuCl又
は/及びCuBr微粒子が更に析出しやすくなる。SnO 、Sb
2O3 の含有量が合量で 0.01 モル%未満の場合は、ガラ
スが青色や緑色に着色しやすく、逆に3モル%を超える
場合にはガラスが赤色に着色し、無色のものは得られに
くい。
【0011】鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスの
酸化物は、紫外線に対する耐ソーラリゼーション特性を
向上する作用をする。それらの酸化物の含有量が、合量
で0.001モル%未満では、その作用がほとんどな
く、逆に、5モル%を超える場合にはガラス中に銅コロ
イドが析出してガラスが赤色化したり、これらの成分の
影響によってガラスが黄色く着色し無色のものは得られ
にくい。中でもビスマスの酸化物は、その作用が大きい
ので好ましい。特に、ビスマスの酸化物を0.1〜3モ
ル%含有するものは、本発明における素ガラスとして最
も適している。
【0012】かかる素ガラスの組成としては、ガラスの
成形時や熱処理時における白濁化や赤色化を抑止した
り、化学的耐久性を向上するうえで、次の2タイプのも
のが好ましい。
【0013】第1のタイプの素ガラスの組成は、モル%
表示で、 SiO2 62〜80% B2O3 10〜20% Al2O3 1〜10% Li2O+Na2O+K2O 5〜15% 銅の酸化物を CuO換算で 0.01〜 2% Cl+Br 0.01〜 2% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
し SnO+Sb2O3 0.01〜 3% 鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスから選ばれた少
なくとも一種の酸化物0.001〜 5% からなる。
【0014】かかる素ガラスにおいて、SiO2の含有量が
62モル%未満の場合は、ガラスの分相によってガラスの
白濁や銅コロイドによる着色が起こりやすく、逆に80モ
ル%を超えた場合は、ガラスの生成温度が高くなり、C
u、Cl及びBr成分の揮散が多くなるのでいずれも好まし
くない。
【0015】B2O3の含有量が10モル%未満の場合は、Cu
Cl、CuBrの析出が得られにくく、逆に20モル%を超える
とガラスの化学的耐久性が低くなるのでいずれも好まし
くない。Al2O3 の含有量が1モル%未満の場合は、ガラ
スが分相により白濁しやすくなり、一方、Al2O3 が10モ
ル%を超えると、ガラス化し難くなるのでいずれも好ま
しくない。
【0016】Li2O、Na2O、K2O の含有量が、合量で5モ
ル%未満の場合はガラスの生成温度が高くなりCu及びC
l、Br成分が揮散してしまい、一方、合量が15モル%を
超える場合はガラス中に銅コロイドが析出して赤色化し
やすくなるとともに化学的耐久性が低くなるので、いず
れも好ましくない。なお、Li2O、 Na2O 、K2O の合量に
対するLi2Oの比が0.25以上にすると制御された粒径のCu
Cl又は/及びCuBr微粒子が容易に析出しうるので特に好
ましい。
【0017】このうち特に好ましい素ガラスは以下のも
のである。
【0018】 SiO2 63〜72% B2O3 12〜18% Al2O3 2〜 8% Li2O+Na2O+K2O 7〜13% 銅の酸化物を CuO換算で 0.1〜 1.5% Cl+Br 0.1〜 1.5% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
し SnO+Sb2O3 0.05〜 2% ビスマスの酸化物 0.1〜 3% からなるものである。
【0019】一方、第2の素ガラスの組成は、モル%表
示で、 SiO2 50〜80% B2O3 10〜30% Al2O3 1〜20% Li2O+Na2O+K2O 5〜20% ZrO2 0.3〜10% 銅の酸化物がCuO 換算で 0.01〜 2% Cl 0〜 2% Br 0〜 2% Cl+Br 0.01〜 2% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
し SnO+Sb2O3 0.01〜 3% 鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスから選ばれた少
なくとも一種の酸化物0.001〜 5% からなる。
【0020】かかる素ガラスにおいて、SiO2の含有量が
50モル%未満の場合は、ガラスの化学的耐久性が不充分
であり、逆に80モル%を超えた場合は、ガラスの生成温
度が高くなり、Cu及びCl、Br成分が揮散してしまいいず
れも好ましくない。
【0021】B2O3の含有量が10モル%未満の場合は、Cu
Cl、CuBrの析出が得られにくく、逆に30モル%を超える
とガラスの化学的耐久性が低くなるのでいずれも好まし
くない。Al2O3 の含有量が1モル%未満の場合は、ガラ
スが分相により白濁しやすくなり、一方、Al2O3 が20モ
ル%を超えると、ガラス化し難くなるので好ましくな
い。
【0022】Li2O、Na2O、K2O の含有量が、合量で5モ
ル%未満の場合はガラスの生成温度が高くなりCu及びC
l、Br成分が揮散してしまい、一方、合量が15モル%を
超える場合はガラス中に銅コロイドが析出して赤色化し
やすくなるとともに化学的耐久性が低くなるので、いず
れも好ましくない。なお、Li2O、 Na2O 、 K2Oの合量に
対するLi2Oの比が0.25以上にすると制御された粒径のCu
Cl又は/及びCuBr微粒子が容易に析出しうるので特に好
ましい。
【0023】ZrO2の含有量が0.3 モル%未満の場合は、
ガラスの成形時に分相による白濁化が生じたり、熱処理
時に銅コロイドの析出によるガラスの赤色化が生じやす
く、一方10モル%を超えるとガラスの生成温度が高くな
りCu及びCl、Br成分が揮散してしまい、いずれも好まし
くない。
【0024】そしてこのうち特に好ましい素ガラスは以
下のものである。
【0025】 SiO2 55〜75% B2O3 12〜25% Al2O3 2〜15% Li2O+Na2O+K2O 7〜17% ZrO2 0.3〜 3% 銅の酸化物がCuO 換算で 0.1〜 2% Cl 0〜 2% Br 0〜 2% Cl+Br 0.1〜 2% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
し SnO+Sb2O3 0.05〜 2% ビスマスの酸化物 0.1〜 3% からなるものである。
【0026】析出させるCuCl又は/及びCuBr微粒子の粒
径は0.5 〜 400nmであることが好ましい。粒径が 0.5
nm未満の場合はCuCl又は/及びCuBrの吸収が充分でな
く期待される紫外線の遮蔽が不充分であり、逆に、 400
nmを超えると可視光がガラス中で散乱してしまいガラ
スの透明度が失われるので好ましくない。この範囲のう
ち1〜 100nmの粒径の場合、充分に紫外線を遮蔽する
とともに可視光に対して透明なガラスとなるので特に好
ましい。
【0027】本発明の紫外線シャープカットガラスの製
造に際し、用いられる原料としては、例えば次の物質が
あげられる。
【0028】銅及び塩素並びに臭素の原料としては、例
えばCuCl、CuCl2 、CuBr、CuBr2 などの銅の塩化物、臭
化物の他、銅は銅単体あるいは銅の酸化物、水酸化物、
硫酸塩等の無機塩や有機塩を用いることができる。ま
た、塩素、臭素はアルカリ塩化物、アルカリ臭化物、塩
化アンモニウム、臭化アンモニウムや他の添加成分の塩
化物、臭化物として供給することも可能である。更に、
塩素、臭素は単体あるいは塩化物、臭化物の気体として
ガラスと反応させ導入させることも可能である。
【0029】錫の原料としては、酸化第一錫(SnO )、
酸化第二錫(SnO2)などの酸化物の他、塩化物、有機錫
化合物が用いることができる。
【0030】アンチモンの原料としては、三酸化アンチ
モン(Sb2O3 )、五酸化アンチモン(Sb2O5 )などの酸
化物やピロアンチモン酸ソーダなどの複合酸化物の他、
塩化物や有機アンチモン化合物を用いることができる。
【0031】鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスの
原料としては、例えば酸化鉄(Fe2O3 、FeO )、酸化鉛
(PbO 、Pb3O4 )、酸化セリウム(CeO2)、酸化チタン
(TiO2)、酸化ビスマス(Bi2O3 、Bi2O5 )などの酸化
物の他、窒化物や有機金属化合物が用いることができ
る。
【0032】ケイ素原料としては、例えば二酸化ケイ素
などのケイ素の酸化物の他、窒化物、有機ケイ素化合物
や、ケイ酸アルカリなどのケイ酸塩も他のアルカリ化合
物と混合して用いることができる。
【0033】ホウ酸原料としては、ホウ酸(H3BO3 )、
無水ホウ酸(B2O3)などの酸化物の他、窒化物、有機ホ
ウ素化合物や、ホウ酸アルカリなどのホウ酸塩も他のア
ルカリ化合物と混合して用いることができる。
【0034】アルミニウム原料としては、水酸化アルミ
ニウム(Al(OH)3 )、アルミナ(Al2O3 )などの水酸化
物、酸化物の他、窒化物、有機アルミニウム化合物など
も用いることができる。
【0035】アルカリ金属の原料としては、例えば炭酸
塩が代表的であるが、水酸化物、塩化物等の他のアルカ
リ化合物を適宜用いうる。
【0036】鉄の原料としては、鉄単体あるいは鉄の酸
化物やハロゲン化物などを用いることができる。
【0037】ジルコニウムの原料としては、酸化ジルコ
ニウム(ZrO2)などの酸化物の他、塩化物、有機ジルコ
ニウム化合物やジルコン(ZrSiO4)などの複合酸化物も
他のケイ素化合物と混合して用いることができる。
【0038】また、ガラス融液のレドックスを制御して
ガラスを無色にするために、原料バッチ中に硝酸塩や硫
酸塩などの酸化剤やカーボンなどの還元剤を適宜添加し
てもよい。
【0039】本発明の紫外線シャープカットガラスの製
造手段としては、特に制限はなく、例えば諸原料を所定
量秤量して混合し、これを1200〜1800℃で5分〜数日間
加熱溶融し、所定形状に成形せしめる方法が用いられ
る。CuCl又は/及びCuBr微粒子は、500〜730℃、
0.1〜4時間の熱処理により析出することができる。
その析出方法としては、成形されたガラスを一旦室温ま
で冷却し次いで加熱して所定温度に保持して微粒子を析
出する方法と、成形する温度までの冷却過程あるいは成
形後のガラスを室温まで冷却する過程で所定の温度で保
持したり、冷却速度を制御することによって微粒子を析
出する方法とがあり、どちらの方法も好ましい。
【0040】本発明による紫外線シャープカットガラス
製造法においては、融液状態からの冷却過程において
も、本質的にガラスの分相や着色がおこりにくいため、
プレス法、ロールアウト法、フロート法、ダンナー法な
ど種々の方法や雰囲気での所定の形状のガラス成形が可
能である。
【0041】
【実施例】
(実施例1〜11)表1の組成のガラス 500gになるよ
うに原料を調合し、これを白金坩堝に入れ1550℃で2時
間溶融した後、スレンレス板上に流しだして板状のガラ
スを成形した。この成形したガラスを表1に示す温度、
時間で熱処理を行なうことによって、ガラス中に微粒子
の析出を行なった。この微粒子析出ガラスの外観を観察
するとともに、1mmの厚さに研磨し、分光透過率を測
定し、1%透過率を示す波長及び80%から10%に透過率
が変化する波長傾斜幅を求めた。ガラス中の微粒子の粒
径は透過型電子顕微鏡観察により測定した。さらに、 1
00Wの超高圧水銀ランプを光源に用いて 250〜 380nm
の紫外線強度が 150mW/cm2 になる位置にガラスを
置き、 100時間暴露した後の透過率変化△T%を測定し
た。△T%は次式で算出した。
【0042】△T%=T%( 430nmの波長における暴
露前透過率)−T%( 430nmの波長における暴露後透
過率) ガラスの外観及びその他の測定値を表1に示す。
【0043】(比較例1〜8)表2の組成のガラスを実
施例と同様にして作製し、外観を観察するとともに、実
施例と同様の紫外線暴露試験を行なった。その結果、紫
外線照射により大幅な透過率変化が観測された。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、高輝度紫外線に対する
耐ソーラリゼーション特性に優れた無色透明の高輝度光
源用紫外線シャープカットガラスが製造される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モル%表示で、 銅の酸化物をCuO 換算で 0.01〜 2% Cl+Br 0.01〜 2% 錫及びアンチモンの酸化物をそれぞれSnO、Sb2O3 に換算
    し SnO+Sb2O3 0.01〜 3% を含有する素ガラスを準備し、素ガラスを熱処理してCu
    Cl又は/及びCuBr微粒子を析出し、高輝度光源用紫外線
    シャープカットガラスの製造するにあたり、素ガラスは
    鉄、鉛、セリウム、チタン及びビスマスから選ばれた少
    なくとも一種の酸化物を 0.001〜5モル%含有する高輝
    度光源用紫外線シャープカットガラスの製造法。
  2. 【請求項2】前記素ガラスはビスマスの酸化物を 0.1〜
    3モル%含有する請求項1記載の高輝度光源用紫外線シ
    ャープカットガラスの製造法。
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