JPH0664936A - 紫外線シャープカットガラスの製造法 - Google Patents

紫外線シャープカットガラスの製造法

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JPH0664936A
JPH0664936A JP24585692A JP24585692A JPH0664936A JP H0664936 A JPH0664936 A JP H0664936A JP 24585692 A JP24585692 A JP 24585692A JP 24585692 A JP24585692 A JP 24585692A JP H0664936 A JPH0664936 A JP H0664936A
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glass
mol
oxide
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sno
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Naoki Sugimoto
直樹 杉本
Hiromi Kondo
裕己 近藤
Tsuneo Manabe
恒夫 真鍋
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03C2214/16Microcrystallites, e.g. of optically or electrically active material

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Abstract

(57)【要約】 【構成】モル%表示でSiO2 64〜80、B23
0〜20、Al23 3〜10、Li2 O+Na2 O+
2 O5〜15、CuO0.01〜2、Cl+Br0.
01〜4、SnO+Sb23 0.01〜3、からなる
素ガラスを準備し、素ガラスを熱処理して、CuCl又
は/及びCuBr微粒子を析出させる。 【効果】紫外線の遮蔽性能に極めて優れ、可視域の透過
率が高い無色のガラスが製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線シャープカット
ガラスの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線をカットするガラスとしては、い
わゆる紫外線シャープカットガラスとして市販されてい
るものや、人工衛星の太陽電池を紫外線から保護する目
的のカバーガラスなどが知られている。これらのガラス
は、種々のイオンをドープしたガラスの紫外域の吸収を
利用することによって紫外線の遮蔽を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらイ
オンをドープしたガラスは、紫外側吸収端付近での波長
に対する透過率の変化の割合が比較的ゆるやかであるた
め、近紫外線をカットするためには可視域での吸収がさ
けられず、ガラスが黄色く着色してしまい、逆に、可視
域で吸収のない無色なガラスでは近紫外域がカットでき
ないという課題があった。また、この課題の解消を目的
として特公昭46−3464の波長傾斜幅の小さい紫外
線吸収ガラスが提案された。このガラスはCuClやCuBrの
結晶である微粒子を析出させることを特徴とするが、ガ
ラスの化学的耐久性が不充分であったり、化学的耐久性
が良好であってもガラスが青色や緑色や赤色に着色して
しまうという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたものであり、モル%表示で SiO2 64〜80% B2O3 10〜20% Al2O3 3〜10% Li2O 0〜15% Na2O 0〜15% K2O 0〜15% Li2O+Na2O+K2O 5〜15% CuO 換算した銅の酸化物 0.01〜 2% Cl 0〜 4% Br 0〜 4% Cl+Br 0.01〜 4% SnO 換算した錫の酸化物 0〜 3% Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0〜 3% SnO 換算した錫の酸化物+ Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0.01〜 3% からなる素ガラスを準備し、素ガラスを熱処理して、Cu
Cl又は/及びCuBr微粒子を析出させる紫外線シャープカ
ットガラスの製造法、及び
【0005】モル%表示で SiO2 62〜80% B2O3 10〜20% Al2O3 1〜10% Li2O+Na2O+K2O 5〜15% CuO 換算した銅の酸化物 0.01〜 2% Cl 0〜 4% Br 0〜 4% Cl+Br 0.01〜 4% SnO 換算した錫の酸化物 0〜 3% Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0〜 3% SnO 換算した錫の酸化物+ Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0.01〜 3% からなり、かつ、(Li2O+Na2O+K2O )の総モル%に対す
るLi2Oのモル%の比が0.2 以上である素ガラスを準備
し、素ガラスを熱処理して、CuCl又は/及びCuBr微粒子
を析出させる紫外線シャープカットガラスの製造法であ
る。
【0006】本発明により製造される紫外線シャープカ
ットガラスは、紫外線領域で非常にシャープな吸収を持
つCuCl又は/及びCuBr微粒子(結晶)がガラス中に析出
しているため、可視域の光を吸収することなく紫外線だ
けを選択的に遮蔽することができる。
【0007】本発明は、上記特定組成の素ガラスを準備
し、それを熱処理することにより、CuCl又は/及びCuBr
微粒子を析出させるものである。先ず、素ガラスの限定
理由について説明する。
【0008】第1の素ガラスにおいて、SiO2が64モル%
未満の場合は、ガラスの分相によってガラスの白濁や銅
コロイドによる着色が起こりやすく、逆に80モル%を超
えた場合は、ガラスの生成温度が高くなり、Cu、Cl及び
Br成分の揮散が多くなる。
【0009】B2O3は10モル%未満の場合は、CuCl、CuBr
の析出が得られ難く、逆に20モル%を超えるとガラスの
化学的耐久性が低くなる。Al2O3 が3モル%未満の場合
は、ガラスが分相により白濁しやすくなり、一方、Al2O
3 が10モル%を超えると、ガラス化し難くなる。
【0010】Li2O、Na2O、K2O は、単独で用いられて
も、2種類以上混合して用いられてもかまわないが、合
量が5モル%未満の場合はガラスの生成温度が高くなり
Cu、Cl及びBr成分の揮散が多くなる。一方、合量が15モ
ル%を超える場合はガラス中に銅コロイドが析出して赤
色化しやすくなるとともに化学的耐久性が低くなる。
【0011】さらに、ガラス中にCuCl又は/及びCuBr微
粒子が析出させるために、CuO 換算した銅の酸化物0.01
〜2 モル%、Cl、Brを合量でO.O1〜4 モル%含有させる
ことが必要である。銅の酸化物が0.01モル%未満の場合
は、CuCl又は/及びCuBr微粒子が充分析出せず紫外線の
遮蔽性能が充分でない。一方、2モル%を超えても紫外
線遮蔽性能はそれ以上向上せず、逆にCuCl又は/及びCu
Br微粒子の巨大粒子が析出し、ガラスの透明性が失われ
る。Cl、Brは、遮蔽波長により適宜その混合比率も選定
される。
【0012】ClとBrの合量がO.O1モル%未満の場合、Cu
Cl又は/及びCuBr微粒子が充分析出せず紫外線の遮蔽性
能が充分でない。一方、4モル%を超えても紫外線遮蔽
性能はそれ以上向上せず、逆にガラスの分相が生じやす
くなりガラスの透明性が失われるおそれがある。なお、
Cl、Brは、それぞれ単独で用いられてもよい。
【0013】上記成分の外に、SnO 換算した錫の酸化
物、Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物を合量で0 .01
〜3モル%含有させることにより、ガラスが着色させず
にCuCl又は/及びCuBr微粒子が更に析出しやすくなる。
錫の酸化物、アンチモンの酸化物の合量が 0.01 モル%
未満の場合は、ガラスが青色に着色しやすく、逆に3モ
ル%を超える場合にはガラスが赤色に着色しやすい。錫
の酸化物、アンチモンの酸化物は単独で使用してもよ
い。
【0014】そしてこれらの範囲のうち、SiO2 66〜72
モル%、B2O3 12〜18モル%、Al2O3 4 〜8 モル%、
Li2O+Na2O+K2O 7 〜13モル%、銅の酸化物 0.1〜2 モ
ル%、ClとBrの合量が 0.1〜3 モル%、錫の酸化物とア
ンチモンの酸化物の合量が0.05〜2 モル%よりなるガラ
スは無色透明の外観を有するとともに制御された粒径の
CuCl又は/及びCuBr微粒子が容易に析出しうるので特に
好ましい。
【0015】析出させるCuCl又は/及びCuBr微粒子の粒
径は0.5 〜400 nmであることが好ましい。粒径が0.5
nm未満の場合はCuCl又は/及びCuBrの吸収が充分でな
く期待される紫外線の遮蔽が不充分であり、逆に、400
nmを超えると可視光がガラス中で散乱してしまいガラ
スの透明度が失われるので好ましくない。この範囲のう
ち1〜100 nmの粒径の場合、充分に紫外線を遮蔽する
とともに可視光に対して透明なガラスとなるので特に好
ましい。
【0016】第2の素ガラスにおいて、SiO2が62モル%
未満の場合は、ガラスの分相によってガラスの白濁や銅
コロイドによる着色が起こりやすく、逆に80モル%を超
えた場合は、ガラスの生成温度が高くなり、Cu及びCl、
Br成分の揮散が多くなる。
【0017】B2O3は10モル%未満の場合は、CuCl、CuBr
の析出が得られ難く、逆に20モル%を超えるとガラスの
化学的耐久性が低くなる。Al2O3 が1モル%未満の場合
は、ガラスが分相により白濁しやすくなり、一方、Al2O
3 が10モル%を超えると、ガラス化し難くなる。
【0018】Li2O、Na2O、K2O は、Li2Oを単独で用いる
か、あるいはガラス組成中の(Li2O+Na2O+K2O )の総モ
ル%に対するLi2Oのモル%の比が0.2 以上であれば、2
種類以上混合して用いられてもかまわないが、合量が5
モル%未満の場合はガラスの生成温度が高くなりCu及び
Cl、Br成分の揮散が多くなる。一方、合量が15モル%を
超える場合はガラス中に銅コロイドが析出して赤色化し
やすくなるとともに化学的耐久性が低くなる。ガラス組
成中の(Li2O+Na2O+K2O )の総モル%に対するLi2Oのモ
ル%の比が0.2 未満であるとCuCl、CuBrの析出が得られ
難い。
【0019】さらに、ガラス中にCuCl又は/及びCuBr微
粒子が析出させるために、CuO 換算した銅の酸化物0.01
〜2 モル%、ClとBrを合量でO.O1〜4 モル%含有させる
ことが必要である。銅の酸化物が0.01モル%未満の場合
は、CuCl又は/及びCuBr微粒子が充分析出せず紫外線の
遮蔽性能が充分でない。一方、2モル%を超えても紫外
線遮蔽性能はそれ以上向上せず、逆にCuCl又は/及びCu
Br微粒子の巨大粒子が析出し、ガラスの透明性が失われ
る。Cl、Brは、遮蔽波長により適宜その混合比率も選定
される。
【0020】また、ClとBrの合量がO.O1モル%未満の場
合、CuCl又は/及びCuBr微粒子が充分析出せず紫外線の
遮蔽性能が充分でない。一方、4モル%を超えても紫外
線遮蔽性能はそれ以上向上せず、逆にガラスの分相が生
じやすくなりガラスの透明性が失われおそれがある。な
お、Cl、Brは、それぞれ単独で用いられてもよい。
【0021】上記成分の外に、SnO 換算した錫の酸化
物、Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物を合量で0 .01
〜3モル%含有させることにより、ガラスが着色せずさ
らにCuCl又は/及びCuBr微粒子が更に析出しやすくな
る。錫の酸化物、アンチモンの酸化物の合量が 0.01 モ
ル%未満の場合は、ガラスが青色に着色しやすく、逆に
3モル%を超える場合にはガラスが赤色に着色しやす
い。なお、錫の酸化物、アンチモンの酸化物は単独で使
用してもよい。
【0022】そしてこれらの範囲のうち、SiO2 63〜72
モル%、B2O3 12〜18モル%、Al2O3 2 〜8 モル%、
Li2O+Na2O+K2O 7 〜13モル%、銅の酸化物 0.1〜2 モ
ル%、ClとBrの合量が0.1 〜3 モル%、錫の酸化物とア
ンチモンの酸化物の合量が0.05〜2 モル%よりなり、ガ
ラス組成中の(Li2O+Na2O+K2O )の総モル%に対するLi
2Oのモル%の比が0.25以上のガラスは無色透明の外観を
有するとともに制御された粒径のCuCl又は/及びCuBr微
粒子が容易に析出しうるので特に好ましい。
【0023】析出させるCuCl又は/及びCuBr微粒子の粒
径は0.5 〜400 nmであることが好ましい。粒径が0.5
nm未満の場合はCuCl又は/及びCuBrの吸収が充分でな
く期待される紫外線の遮蔽が不充分であり、逆に、400
nmを超えると可視光がガラス中で散乱してしまいガラ
スの透明度が失われるので好ましくない。この範囲のう
ち1〜100 nmの粒径の場合、充分に紫外線を遮蔽する
とともに可視光に対して透明なガラスとなるので特に好
ましい。
【0024】素ガラスの製造に用いられる原料として
は、例えば次の物質が挙げられる。ケイ素原料として
は、例えば二酸化ケイ素などのケイ素の酸化物の他、窒
化物、有機ケイ素化合物や、ケイ酸アルカリなどのケイ
酸塩も他のアルカリ化合物と混合して用いることができ
る。
【0025】ホウ酸原料としては、ホウ酸(H3BO3 )、
無水ホウ酸(B2O3)などの酸化物の他、窒化物、有機ホ
ウ素化合物や、ホウ酸アルカリなどのホウ酸塩も他のア
ルカリ化合物と混合して用いることができる。アルミニ
ウム原料としては、水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )、
アルミナ(Al2O3 )などの水酸化物、酸化物の他、窒化
物、有機アルミニウム化合物なども用いることができ
る。
【0026】アルカリ金属の原料としては、例えば炭酸
塩が代表的であるが、水酸化物、塩化物等の他のアルカ
リ化合物を適宜用いうる。銅及び塩素並びに臭素の原料
としては、例えばCuCl、CuCl2 、CuBr、CuBr2 などの銅
の塩化物、臭化物の他、銅は銅単体あるいは銅の酸化
物、水酸化物、硫酸塩等の無機塩や有機塩を用いること
ができる。また、塩素、臭素はアルカリ塩化物、アルカ
リ臭化物、塩化アンモニウム、臭化アンモニウムや他の
添加成分の塩化物、臭化物として供給することも可能で
ある。更に、塩素、臭素は単体あるいは塩化物、臭化物
の気体としてガラスと反応させ導入させることもでき
る。
【0027】スズの原料としては、酸化第1スズ(SnO
)、酸化第2スズ(SnO2)などの酸化物の他、塩化
物、有機スズ化合物が用いることができる。アンチモン
の原料としては、三酸化二アンチモン、五酸化二アンチ
モン等の酸化物、ピロアンチモン酸ソーダ等の複合酸化
物、塩化物、有機アンチモン化合物を使用することがで
きる。
【0028】素ガラスの製造手段としては、上記諸原料
を所定量秤量して混合し、これを1200〜1800℃で5分〜
10時間加熱溶融し、所定形状に成形せしめる方法が用い
られる。
【0029】かくして成形した素ガラスは、熱処理され
CuCl又は/及びCuBr微粒子の析出される。この熱処理
は、 450〜 800℃の温度に5分間〜50時間保持するこ
とにより達成される。この熱処理において、熱処理温度
が高いほど、また熱処理時間が長いほど析出するCuCl及
びCuBr微粒子は大きくなる。熱処理方法としては、成形
された素ガラスを一旦室温まで冷却し次いで加熱して所
定温度に保持して微粒子を析出する方法と、あるいは成
形後の素ガラスを室温まで冷却する過程で所定の温度で
保持したり、冷却速度を制御することによって微粒子を
析出する方法とがあり、どちらの方法も使用できる。
【0030】
【実施例】
実施例1〜12 表1の実施例1〜12に示す組成のガラス400 gになる
ように原料を調合し、これを白金坩堝に入れ1450℃で2
時間溶融した後、ステンレス板上に流し出し、12種類
の板状の素ガラスを成形した。同表においてLi2O/R2O
は、(Li2O+Na2O+K2O )の総モル%に対するLi2Oのモル
%の比を示し、CuO は、CuO 換算した銅の酸化物のモル
%を示し、SnO はSnO 換算した錫の酸化物のモル%を示
し、Sb2O3 はSb2O3 に換算したアンチモンの酸化物のモ
ル%を示す。この成形したガラスを表1に示す熱処理温
度(単位:℃)、熱処理時間(単位:分)で熱処理を行
なう、あるいは表1に示す冷却速度でガラス転移温度以
下まで冷却を行なうことによって、ガラス中に微粒子の
析出を行なった。この微粒子析出ガラスの外観を観察す
るとともに、1mmの厚さに研磨し、分光透過率を測定
し、50%透過率を示す波長及び80%から10%に透過率が
変化する波長傾斜幅を求めた。ガラス中の微粒子の粒径
は透過型電子顕微鏡観察により測定した。外観及びその
他の測定値を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】比較例1〜3 表2の比較例1〜3に示した3種類の組成のガラスを実
施例と同様にして作製し、外観を観察するとともに、分
光透過率を測定した。その結果を表2に併記した。これ
らのガラスは570 nm付近にガラス中に生成した銅コロ
イドの吸収により赤く着色したり、ガラスの分相により
不透明化したりした。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線の遮蔽性能に極
めて優れ、可視域の透過率が高い無色のガラスが製造さ
れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モル%表示で SiO2 64〜80% B2O3 10〜20% Al2O3 3〜10% Li2O 0〜15% Na2O 0〜15% K2O 0〜15% Li2O+Na2O+K2O 5〜15% CuO 換算した銅の酸化物 0.01〜 2% Cl 0〜 4% Br 0〜 4% Cl+Br 0.01〜 4% SnO 換算した錫の酸化物 0〜 3% Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0〜 3% SnO 換算した錫の酸化物+ Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0.01〜 3% からなる素ガラスを準備し、素ガラスを熱処理して、Cu
    Cl又は/及びCuBr微粒子を析出させる紫外線シャープカ
    ットガラスの製造法。
  2. 【請求項2】析出させるCuCl又は/及びCuBr微粒子の粒
    径は0.5 〜400 nmである請求項1の紫外線シャープカ
    ットガラスの製造法。
  3. 【請求項3】モル%表示で SiO2 62〜80% B2O3 10〜20% Al2O3 1〜10% Li2O+Na2O+K2O 5〜15% CuO 換算した銅の酸化物 0.01〜 2% Cl 0〜 4% Br 0〜 4% Cl+Br 0.01〜 4% SnO 換算した錫の酸化物 0〜 3% Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0〜 3% SnO 換算した錫の酸化物+ Sb2O3 換算したアンチモンの酸化物 0.01〜 3% からなり、かつ、(Li2O+Na2O+K2O )の総モル%に対す
    るLi2Oのモル%の比が0.2 以上である素ガラスを準備
    し、素ガラスを熱処理して、CuCl又は/及びCuBr微粒子
    を析出させる紫外線シャープカットガラスの製造法。
  4. 【請求項4】析出させるCuCl又は/及びCuBr微粒子の粒
    径は0.5 〜400 nmである請求項3の紫外線シャープカ
    ットガラスの製造法。
JP24585692A 1992-08-21 1992-08-21 紫外線シャープカットガラスの製造法 Pending JPH0664936A (ja)

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