JPH085610Y2 - スライドファスナー用スライダーの引手 - Google Patents

スライドファスナー用スライダーの引手

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JPH085610Y2
JPH085610Y2 JP1988148914U JP14891488U JPH085610Y2 JP H085610 Y2 JPH085610 Y2 JP H085610Y2 JP 1988148914 U JP1988148914 U JP 1988148914U JP 14891488 U JP14891488 U JP 14891488U JP H085610 Y2 JPH085610 Y2 JP H085610Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スライドファスナー用スライダーの引手に
関するもので、特に軟質合成ゴムや軟質合成樹脂等で形
成された柔軟性のあるスライドファスナー用スライダー
の引手に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、スライドファスナー用スライダーの引手におい
て、肌ざわりがよく、引手自体が湾曲して摘み易く滑ら
ずに確実にスライダーを摺動できるように、引手本体を
一様に軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂等により形成し
たものが知られていた。（例えば実開昭62−102407号公
報参照） 〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら前記のスライダーの引手は、引手本体が
一様に軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂等で形成されて
いて装飾性に欠けており、またスライダーの胴体と連結
する連結体と、引手本体とは、単に連結体の折曲部を埋
設して取付けてあるため引張り強度が弱く問題となって
いた。（第６図参照） そこで本考案は、装飾性があって引張り強度の強い柔
軟性のある飾り部の剥離しないスライドファスナー用ス
ライダーの引手を提供することを目的としたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案におけるスライド
ファスナー用スライダーの引手は、軟質合成ゴムまたは
軟質合成樹脂等により構成された引手本体２と、該引手
本体２をスライダー胴体３の柱４に連結する連結体１と
からなるスライドファスナー用スライダーの引手におい
て、前記連結体１は、前部の連結部21と後部の埋設取付
部22とからなり、該埋設取付部22には引手本体２の表面
および裏面に露出する飾り部25が形成されていると共
に、該飾り部25の中心には引手本体２の巾方向に貫通す
るところの横孔26が、また飾り部25の後部近傍には飾り
部25の外形に沿って長い引手本体２の厚さ方向に貫通す
るところの縦孔27が夫々設けてあり、その横孔26および
縦孔27内には、引手本体２の素材である軟質合成ゴムま
たは軟質合成樹脂等が充填されて引手本体２と一体の連
結ブリッジが形成されているように構成したものであ
る。
〔作用〕
連結体は、インサート方式の射出成形により引手本体
を射出成形すると同時に連結体の埋設取付部を埋設して
引手本体に取付けるものである。
そして引手本体に取付けた連結体の前部の連結部をス
ライダーの胴体の柱に回動自在に嵌合して引手を取付け
る。
スライドファスナーの開閉には、引手本体の柔軟な摘
み部を指で摘んで引張りスライダーを摺動させて行う。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第１図は本考案の引手をスライダーに取付けた状態を
示したものであり、また第２図はその引手を断面で示し
たものである。
本考案の引手は、第１図に示すように、スライダーの
胴体３と連結する連結体１と引手本体２とからなり連結
体１は第１連結具10と第２連結具20から構成されてい
る。
第１連結具10は、その前部に円形の窓部11が形成され
ていて先端縁がスライダー胴体３に突設した柱４に嵌合
して連結するところの軸部12として構成されている。そ
して後部は厚く構成されて表面および裏面に凹凸模様を
施した飾り部13となっており、その側面部中央には回転
軸14が一体に突設されていて、第２連結具20の連結部21
と回動自在に連結するように構成されている。
第２連結具20は、連結部21と埋設取付部22からなり、
連結部21はスライダー胴体３と直接連結するところの第
１連結具10と連結するように、また埋設取付部22は、軟
質合成ゴムまたは軟質塩化ビニール、軟質ポリウレタン
等の軟質合成樹脂等からなる摘み部５の射出成形時に同
時に埋設して取付けられるように夫々構成されている。
更に詳しく説明すると連結部21は第３図に示すように両
側から円弧状に突設した腕部23,23を有し、腕部23,23の
先端には第１連結具10の後部側面に突設した回転軸14を
嵌合する軸孔24が穿設されている。また中央部は厚くな
っていて摘み部５に埋設した時に摘み部５の表面および
裏面に露出して飾り部25を形成するようになっている。
そして厚く構成した中心には第４図に示すように貫通し
た横孔26が形成されていて、この横孔26内に摘み部５を
形成する軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂が射出形成時
に充填されて横方向の連結ブリッジを形成して、第２連
結具20と摘み部５の剥離を防止し引張強度を高めるよう
に構成されている。そして後部は第３図に示すように飾
り部25に近接して貫通した縦孔27が飾り部25の外形に沿
って長く穿設されており、横孔26と同様に縦孔27内に摘
み部５を形成する軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂が射
出成形と同時に充填されて縦方向の連結ブリッジを形成
して、第２連結具20と摘み部５の剥離を防止すると共に
引張強度を高めるように構成されている。
なお第１連結具10および第２連結具20は金属の代りに
硬質合成樹脂で構成してもよい。
〔考案の効果〕
本考案の引手は以上のような構成であるため次のよう
な効果を奏する。
飾り部を連結体の埋設取付部の一部として一体に形成
し、引手本体の表面および裏面に露出するように構成し
てあるため、連結体を引手本体の射出成形と同時に埋設
して取付ける連結体取付方法においても、装飾性を有す
る柔軟性のある引手を簡単に製造することができ、また
連結体の埋設取付部の一部として設けた飾り部の中心に
横方向に貫通した横孔をまた飾り部の後部近傍に飾り部
の外形に沿って長い縦方向に貫通した縦孔を夫々設け
て、これらの孔内に引手本体の素材を充填させて引手本
体と一体の連結ブリッジを形成するようにしたため、引
手本体の表面および裏面に露出する飾り部を設けても、
その中心に素材が充填されて埋設されているため連結体
と引手本体との剥離抵抗が低下せず、引手の引張りに対
しても高い引張強度を有する柔軟性のある引手を得るこ
とができる。そして特に引手のねじれによって起り易い
飾り部の辺部からの剥離が飾り部の外形に沿って設けた
縦孔に充填された素材によって防止されて引手の使用時
の外観を損うようなことがない。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案の引手をスライダーに取付けた状態の平
面図、第２図は同じく引手を断面で示した側面図、第３
図は連結体の平面図、第４図は同じく縦断面図、第５図
はスライダーの引手を引いている状態を示した斜視図、
第６図は従来例の斜視図である。 １……連結体 ３……スライダー胴体 ５……摘み部 10……第１連結具 13……飾り部 20……第２連結具 25……飾り部 26……横孔 27……縦孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂等により
    構成された引手本体（２）と、該引手本体（２）をスラ
    イダー胴体（３）の柱（４）に連結する連結体（１）と
    からなるスライドファスナー用スライダーの引手におい
    て前記連結体（１）は、前部の連結部（21）と後部の埋
    設取付部（22）とからなり、該埋設取付部（22）には引
    手本体（２）の表面および裏面に露出する飾り部（25）
    が形成されていると共に、該飾り部（25）の中心には引
    手本体（２）の巾方向に貫通するところの横孔（26）
    が、また飾り部（25）の後部近傍には飾り部（25）の外
    形に沿って長い、引手本体（２）の厚さ方向に貫通する
    ところの縦孔（27）が夫々設けてあり、その横孔（26）
    および縦孔（27）内には、引手本体（２）の素材である
    軟質合成ゴムまたは軟質合成樹脂等が充填されて引手本
    体（２）と一体の連結ブリッジが形成されてなることを
    特徴とするスライドファスナー用スライダーの引手。
JP1988148914U 1988-11-15 1988-11-15 スライドファスナー用スライダーの引手 Expired - Lifetime JPH085610Y2 (ja)

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